JP2551699B2 - ウインドシールドワイパ - Google Patents

ウインドシールドワイパ

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JP2551699B2 JP3129756A JP12975691A JP2551699B2 JP 2551699 B2 JP2551699 B2 JP 2551699B2 JP 3129756 A JP3129756 A JP 3129756A JP 12975691 A JP12975691 A JP 12975691A JP 2551699 B2 JP2551699 B2 JP 2551699B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウインドシールドワイ
パに係り、特にウインドシールドガラスを払拭するため
の一対のワイパブレードとこのワイパブレードを独立に
払拭動作させるための一対のモーターとを備えたウイン
ドシールドワイパに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、一対のワイパブレードとこのワイパブレードをそれ
ぞれ独立に払拭動作させる一対のモーターとを備えたウ
インドシールドワイパが知られている。このウインドシ
ールドワイパでは、リンク機構を用いずにワイパブレー
ドを独立に払拭動作させるため、ワイパブレードの干渉
を防止するためにモーターを制御してワイパブレードの
払拭動作を同期させる必要がある。このモーターの同期
の方法には、各モーターからモーターの回転に応じたパ
ルス信号を発生させ、このパルス信号のパルス数を各々
カウントして各々のパルス数が同数となるように各々の
モーターをオンオフ制御する方法がある。この制御で
は、パルス信号だけではワイパブレードの絶対位置が検
出できないため、ワイパブレードの位置検出の基準とな
る位置を示す基準信号が必要となる。
【0003】精度のよい信頼性のあるパルス信号及び基
準信号を得るためには、マグネットとマグネットに対し
て対向配置されたホール素子、MRE素子等の素子とを
用いた非接触式のセンサを用いるのが好ましい。しかし
ながら、一般に非接触式のセンサはコストが高くまた取
付に精度や形態の制約が多い。このため、パルス信号及
び基準信号の両方の信号を非接触式のセンサを用いて発
生させるのは困難である。一方、コストが比較的安くま
た取付けが比較的簡単なセンサとして接触式のセンサが
ある。このセンサは、接点に対して接触子を摺動させ、
接点と接触子とが接触したときに信号を発生させるもの
である。この接触式のセンサでは、摺動部が存在するた
め、ノイズが発生し易く、ノイズによる誤動作が起こり
易いという問題がある。
【0004】本発明は上記問題点を解決するために成さ
れたもので、接触式のセンサと非接触式のセンサとを用
いることによって非接触式のセンサのみを用いる場合と
比較してコストを低下させると共に取付けを容易にし、
また接触式のセンサのみを用いる場合に比較してノイズ
による誤動作が起こり難いウインドシールドワイパを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ウインドシールドガラスを払拭するための
ワイパブレードと、一部が相互にオーバラップする払拭
範囲内で前記一対のワイパブレードを各々独立に往復動
させる駆動手段と、前記一対のワイパブレードの各々の
往復動に応じた位置信号を各々出力する非接触式のセン
サと、前記一対のワイパブレードの各々の位置検出の基
準となる基準信号を各々出力する接触式のセンサと、
記位置信号に基づいて、設定された第1の設定基準位置
を基準とする一方のワイパブレードの第1の位置と、設
定された第2の設定基準位置を基準とする他方のワイパ
ブレードの第2の位置とを検出する検出手段と、前記検
出手段で検出された前記第1の位置に基づいて前記基準
信号が出力されると予測される位置を含む所定の領域を
予測しかつ予測した領域に前記一方のワイパブレードが
存在する状態で前記基準信号が出力された位置を前記検
出手段で次に使用される第1の設定基準位置として再度
設定すると共に、前記検出手段で検出された前記第2の
位置に基づいて前記基準信号が出力されると予測される
位置を含む所定の領域を予測しかつ予測した領域に前記
他方のワイパブレードが存在する状態で前記基準信号が
出力された位置を前記検出手段で次に使用される第2の
設定基準位置として再度設定する設定手段と、前記検出
手段で検出された前記第1の位置及び前記第2の位置
基づいて一対のワイパブレードが干渉しないように前記
駆動手段を制御する制御手段と、を含んで構成したもの
である。
【0006】
【作用】本発明のウインドシールドガラスを払拭するた
めのワイパブレードは、一部が相互にオーバーラツプす
る払拭範囲内で各々独立に往復動される。非接触式のセ
ンサは、この一対のワイパブレードの各々の往復動に応
じたパルス信号等の位置信号を各々出力する。また接触
式のセンサは、一対のワイパブレードの各々の位置検出
の基準となる基準信号を各々出力する検出手段は、位
置信号に基づいて、設定手段により設定された第1の設
定基準位置を基準とする一方のワイパブレードの第1の
位置と、設定手段により設定された第2の設定基準位置
を基準とする他方のワイパブレードの第2の位置とを検
出する。即ち、設定手段により第1の設定基準位置が設
定されると検出手段は、設定された第1の設定基準位置
を基準とする一方のワイパブレードの第1の位置を検出
し、更に、設定手段は、検出手段で検出された第1の位
置に基づいて基準信号が出力されると予測される位置を
含む所定の領域を予測しかつ予測した領域に一方のワイ
パブレードが存在する状態で基準信号が出力された位置
を検出手段で次に使用される第1の設定基準位置として
再度設定する。同様に、設定手段により第2の設定基準
位置が設定されると検出手段は、設定された第2の設定
基準位置を基準とする一方のワイパブレードの第2の位
置を検出し、更に、設定手段は、検出手段で検出された
第2の位置に基づいて基準信号が出力されると予測され
る位置を含む所定の領域を予測しかつ予測した領域に一
方のワイパブレードが存在する状態で基準信号が出力さ
れた位置を検出手段で次に使用される第2の設定基準位
置として再度設定するここで、位置信号は非接触式の
センサから出力されるため精度の良い信頼性のある信号
となり、精度の良い信頼性のある位置信号に基づいて一
対のワイパブレードの一方の第1の位置及び他方のワイ
パブレードの第2の位置を検出するので、第1の位置及
び第2の位置は精度の良い信頼性のあるものである。
方、接触式のセンサからは一対のワイパブレードの各々
の位置検出の基準となる基準信号を各々出力するが、当
該センサは接触式であるのでノイズが生じた場合、これ
が基準信号として出力されてしまう。 しかしながら、検
出手段で検出された第1の位置に基づいて基準信号が出
力されると予測される位置を含む所定の領域を予測しか
つ予測した領域に一方のワイパブレードが存在する状態
で基準信号が出力された位置を検出手段で次に使用され
る第1の設定基準位置として再度設定すると共に、検出
手段で検出された第2の位置に基づいて基準信号が出力
されると予測される位置を含む所定の領域を予測しかつ
予測した領域に他方のワイパブレードが存在する状態で
基準信号が出力された位置を検出手段で次に使用される
第2の設定基準位置として再度設定することから、一方
のワイパブレード及び他方のワイパブレードがこの領域
以外に存在する状態で接触式のセンサから出力された信
号はノイズであると判別することができると共に、一方
のワイパブレード及び他方のワイパブレードがこの領域
に存在する状態で接触式のセンサから出力された信号は
ノイズではなく基準信号であると判別することができ
る。 よって、基準信号が出力されると予測される領域以
外にワイパブレードが存在する状態で接触式のセンサか
ら出力された信号(ノイズ)を検出しない(マスクす
る)ことになる。従って、接触式の比較的精度が悪いセ
ンサを用いた場合であってもノイズに影響されない精度
のよい基準信号を得ることができる。 そして、制御手段
は、検出手段で検出されたワイパブレードの第1の位置
及び第2の位置に基づいて一対のワイパブレードが干渉
しないように駆動手段を制御する。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本実施例のウインドシールドワイ
パの概略を示すものであり、このウインドシールドワイ
パは、各々モーターを備えたトライバ側(Dr側)駆動
装置16とパッセンジャ側(Pa側)駆動装置18とを
備えている。ドライバ側駆動装置16及びパッセンジャ
側駆動装置18には、それぞれ一端にワイパブレード2
2を備えたワイパアーム24の他端が連結されている。
ドライバ側駆動装置16及びパッセンジャ側駆動装置1
8は位置信号としてのパルス信号及び基準信号としての
カム信号を供給するように制御回路20に接続され、制
御回路20はドライバ側駆動装置16及びパッセンジャ
側駆動装置18の各モーターを制御するように接続され
ている。また、制御回路20にはウインドシールドワイ
パをオンオフさせるためのワイパスイッチ26、イグニ
ッションスイッチ28及びウォッシャスイッチ30が接
続されている。
【0008】次に、ドライバ側駆動装置16及びパッセ
ンジャ側駆動装置18を詳細に説明する。なお、ドライ
バ側駆動装置16及びパッセンジャ側駆動装置18は同
一構成であるので、以下ではドライバ側駆動装置16に
ついてのみ説明し、パッセンジャ側駆動装置18の説明
は省略する。
【0009】図2はドライバ側駆動装置16の断面図を
示すものであり、第1のケーシング36内には、第1の
ケーシング36の開口部側から回転軸38が突出するよ
うに、コミテータ34を備えたモーター32が収納され
ている。回転軸38のコミューテータ34側には、リン
グ状に形成された2極のマグネットMが回転軸38を囲
むように固定されている。マグネットMの近傍には、マ
グネットMの外周に対向するようにホール素子75が近
接配置されている。従って、ホール素子75からはモー
ターの回転に応じた同期信号が発生される。このマグネ
ットとホール素子とは非接触式のセンサを構成する。な
お、ロータリーエンコーダ、MRE素子を利用してパル
ス信号を発生させてもよい。
【0010】第1のケーシング36と組合わされた第2
のケーシング42内には、ウオーム40と噛合したウオ
ームホイール44が回転可能に収納されている。ウオー
ムホイール44の一方の面には、ウオームホイール44
の回転中心から偏心した位置に偏心軸46が固定されて
いる。この偏心軸46には、一端に扇状歯車48が形成
された第1のリンク50の他端が回転可能に支持されて
いる。扇状歯車48の中心部には、ピン52が固定され
ている。このピン52には第2のリンク54の一端が回
転可能に支持されている。また、扇状歯車48と噛合す
る扇状歯車56が設けられている。この扇状歯車56の
中心には出力軸58が固定されており、この出力軸58
は一端が第2のケーシング42から突出するように第2
のケーシング42に回転可能に支持されている。この出
力軸58には、第2のリンク54の他端が回転可能に支
持されている。また、出力軸58の先端部にはワイパア
ーム(図示せず)が連結されている。
【0011】図3は本実施例の接触式のセンサであるド
ライバ側基準位置検出器を示すものである。導電部材で
形成されたカムプレート60は、ウオームホイール44
の周方向に沿って固定されている。このカムプレート6
0のウオームホイール44の回転軸を挟んで対向した位
置には、回転軸方向に突出する上反転突起64及び下反
転突起66が各々形成されている。カムプレート60の
外周部には、切欠部62A、62Bが形成され、他の部
分より幅が狭くなっている。上反転突起64及び下反転
突起66に接触可能な位置には第1の接触子72が配置
され、カムプレート60の外周部に接触可能な位置には
第2の接触子70が配置され、カムプレート60の中央
部に接触可能な位置には接地された共通接触子68が配
置されている。第1の接触子72はインバータIN1を
介して後述するマイクロコンピュータ88に接続され、
第2の接触子70はインバータIN2を介してマイクロ
コンピュータ88に接続されている。また、マイクロコ
ンピュータ88には、非接触式のセンサのホール素子7
5が接続されている。
【0012】次に駆動装置の動作を説明する。モーター
の回転軸38が回転すると、ウオーム40、ウオームホ
イール44、第1のリンク50、扇状歯車48、扇状歯
車56を介して出力軸58が所定角度範囲で往復回転さ
れ、これによってワイパアーム24が揺動される。回転
軸38の回転に伴ってウオームホイール44が回転さ
れ、ウオームホイール44の回転に伴って基準位置検出
器のカムプレート60によって共通接触子68と第2の
接触子70とが導通されると、インバータIN2の入力
端が第2の接触子70、カムプレート60及び共通接触
子68を介して接地されるため、図4に示すように、イ
ンバータの出力端から共通接触子68と第2の接触子7
0とが導通している間ハイレベルとなるカム信号2が出
力される。
【0013】共通接触子68がカムプレート60に接触
しかつ第1の接触子72が上反転突起64または下反転
突起66に接触すると図4に示すようにワイパブレード
の上反転位置及び下反転位置を示すカム信号1が出力さ
れる。
【0014】また、回転軸38の回転に伴って2極のマ
グネットMが回転するため、図4に示すようにホール素
子75からウォームホイール44が1回転する間に一定
のパルス数m個の信号が発生される。
【0015】この基準位置検出器によれば、カム信号
1、カム信号2の組合せによって上反転位置、下反転位
置及びブレーキ制御可能域を判別することができる。こ
のブレーキ制御可能域は、払拭範囲のオーバーラップ領
域に対応する範囲である。
【0016】次に図5を参照して制御回路20の詳細を
説明する。以下ではドライバ側の部材にはDをパッセン
ジャ側の部材にはPを付して説明する。ドライバ側モー
ター32Dの共通ブラシはヒューズを介して車載バッテ
リーに接続されている。ドライバ側モーター32Dの高
速用ブラシはリレーで構成されたドライバ側速度切換ス
イッチ76DのH接点に接続され、低速用ブラシはドラ
イバ側速度切換スイッチ76DのL接点に接続されてい
る。ドライバ側速度切換スイッチ76Dの共通接点Cは
リレーで構成されたドライバ側短絡用スイッチ78Dの
共通接点Cに接続されている。この共通接点Cは常時B
接点に接続されている。ドライバ側短絡用スイッチ78
DのB接点は電源に接続され、ドライバ側短絡用スイッ
チ78DのA接点はドライバ側FET82Dのドレイン
に接続されると共にドライバ側電流検出器80Dを介し
てマイクロコンピュータ88の入力ポートに接続されて
いる。ドライバ側FET82Dのソースは接地されゲー
トはドライバ側駆動回路84Dを介してマイクロコンピ
ュータ88の出力ポートに接続されている。
【0017】パッセンジャ側モーター32Pは前述した
ドライバ側モーター32Dと同様に接続され、パッセン
ジャ側にはドライバ側と同様に速度切換スイッチ76
P、短絡用スイッチ78P、電流検出器80P、FET
82P及び駆動回路84Pが設けられており、これらは
ドライバ側と同様に接続されている。
【0018】またマイクロコンピュータ88には、ドラ
イバ側基準位置検出器74D、ドライバ側ホール素子7
5D、パッセンジャ側基準位置検出器74P、パッセン
ジャ側ホール素子75P、ワイパスイッチ26、イグニ
ッションスイッチ28及びウォッシャスイッチ30が接
続されている。
【0019】次に、マイクロコンピュータ88によるワ
イパブレードの作動ルーチンを説明する。図6はメイン
ルーチンを示すもので、ステップ106、108でイグ
ニッションスイッチ(IGスイッチ)がオンされたか、
ワイパスイッチがオンされたかを判断し、イグニッショ
ンスイッチ及びワイパスイッチのいずれかがオフの場合
にはステップ118において後述する基本停止動作を行
い、イグニッションスイッチ及びワイパスイッチがいず
れもオンのときにはステップ114で後述する基本動作
を行う。
【0020】図7はドライバ側ホール素子75D、パッ
センジャ側ホール素子75Pから出力されるパルス信号
が立上がったとき及び立下がったときに割り込まれる割
込みルーチンを示すもので、ステップ130において立
上がりまたは立下がったパルス信号がドライバ側ホール
素子75Dから出力されたか否かを判断する。パルス信
号がドライバ側ホール素子75Dから出力されたと判断
されたときには、ステップ132においてドライバ側カ
ウント値CD を0.5インクルメントする。一方、ステ
ップ130で立上がりまたは立下がったパルス信号がパ
ッセンジャ側ホール素子75Pから出力されたと判断さ
れたときには、パッセンジャ側カウント値CP を0.5
インクルメントしてメインルーチンへリターンする。
【0021】以上の結果、カウント値CP 、CD は各ホ
ール素子から1パルス出力される毎に1インクリメント
される。
【0022】図8はステップ118の基本停止ルーチン
の詳細を示すものである。ステップ153においてカウ
ント値CP が所定値C0 以上か否かを判断する。この所
定値C0 はワイパブレードが上反転位置を含む上反転位
置の近傍領域または下反転位置を含む下反転位置の近傍
領域に到達したときの上反転位置または下反転位置を基
準とするパルス信号のカウント値である。CP <C0
ときはワイパブレードが下反転位置を含む下反転位置の
近傍領域に到達していないためステップ151でパッセ
ンジャ側モーターをオンする。CP ≧C0 のときは、ワ
イパブレードが下反転位置の近傍領域に到達しているた
め、ワイパブレードが基準位置付近に到達したと判断し
て、ステップ150においてカム信号1、2に基づいて
パッセンジャ側ワイパブレードが下反転位置に位置して
いるか否かを判断する。下反転位置に位置していないと
きには、ステップ151においてパッセンジャ側モータ
ーをオンし、下反転位置に位置しているときにはステッ
プ152においてパッセンジャ側短絡用スイッチ78P
の共通接点CをB接点に切換えてパッセンジャ側モータ
ー32Pのブラシ間を短絡することによりブレーキを作
用させてパッセンジャ側モーター32Pを停止させ、ス
テップ157においてカウント値CD が所定値C0 以上
か否かを判断する。CD <C0 のときは上記で説明した
ようにワイパブレードが下反転位置の近傍領域に到達し
ていないためステップ158においてドライバ側モータ
ーをオンし、CD ≧C0 のときは、ステップ154にお
いてカム信号1、2に基づいてドライバ側ワイパブレー
ドが下反転位置に位置しているか否かを判断する。ドラ
イバ側ワイパブレードが下反転位置に位置していないと
きにはステップ158においてドライバ側モーター32
Dのオンを接続し、下反転位置に位置したときにはステ
ップ156においてドライバ側短絡用スイッチ78Dの
共通接点CをB接点に切換えてドライバ側モーター32
Dのブラシ間を短絡することによりブレーキを作用させ
てドライバ側モーター32Dを停止させる。
【0023】以上の結果、イグニッションスイッチまた
はワイパスイッチがオフされたときには、パッセンジャ
側ワイパブレードとドライバ側ワイパブレードとがブレ
ーキによって下反転位置に停止される。
【0024】図9はステップ114の基本動作ルーチン
を示すものである。ステップ164においてフラグF2
がセットされているか否かを判断する。フラグF2がリ
セットされているとき、すなわちパッセンジャ側ワイパ
ブレード及びドライバ側ワイパブレードが下反転位置に
位置しているときにはステップ168においてパッセン
ジャ側ワイパブレード及びドライバ側ワイパブレードを
下反転位置から上反転位置へ動作させる(以下オープン
動作という)。ステップ164でフラグF2がセットさ
れていると判断されたときには、ステップ166におい
てパッセンジャ側ワイパブレード及びドライバ側ワイパ
ブレードを上反転位置から下反転位置に作動させる(以
下クローズ作動という)。
【0025】図10は図9のステップ166のドライバ
側ワイパブレードをクローズ作動させかつパッセンジャ
側ワイパブレードをクローズ作動させるルーチンの詳細
を示すものである。ステップ180においてドライバ側
モーター32D及びパッセンジャ側モーター32Pをオ
ンさせ、ステップ182においてカム信号2によりブレ
ーキ制御可能域すなわち干渉範囲か否かを判断する。干
渉範囲のときにはステップ184において以下で説明す
る第1の同期制御を行う。次のステップ181では上記
と同様にCD ≧C0 か否か判断し、CD ≧C0 のときは
ドライバ側ワイパブレードが下反転位置近傍に位置して
いるため、次のステップ186においてカム信号1、2
に基づいてドライバ側ワイパブレードが下反転位置に位
置したか否かを判断する。下反転位置に位置していると
きにはカウント値CD をクリアすると共にドライバ側F
ET82Dをオフさせることによりドライバ側モーター
32Dをオフさせる。次のステップ191では上記と同
様にCP ≧C0 か否か判断し、CP ≧C0 のときはパッ
センジャ側ワイパブレードが下反転位置近傍に位置して
いるため次のステップ190においてカム信号1、2に
基づいてパッセンジャ側ワイパブレードが下反転位置に
位置したか否かを判断する。下反転位置に位置したとき
にはステップ192においてカウント値CP をクリアす
ると共にパッセンジャ側FET82Pをオフさせること
によりパッセンジャ側モーター32Pをオフする。次の
ステップ194ではドライバ側ワイパブレードが下反転
位置でかつパッセンジャ側ワイパブレードが下反転位置
に位置したか否かを判断し、肯定判断されたときにはス
テップ196においてフラグF2をリセットする。
【0026】以上の結果、ドライバ側ワイパブレードと
パッセンジャ側ワイパブレードとをクローズ作動させる
ときには、ドライバ側ワイパブレードとパッセンジャ側
ワイパブレードとが下反転位置で一旦停止されると共に
ドライバ側カウント値CD 及びパッセンジャ側カウント
値CP がクリアされる。
【0027】図11は図9のステップ168のドライバ
側ワイパブレードをオープン作動させかつパッセンジャ
側ワイパブレードをオープン作動させるルーチンの詳細
を示すものである。ステップ200においてドライバ側
モーター32D及びパッセンジャ側モーター32Pをオ
ンさせ、ステップ202においてカム信号2により干渉
範囲か否かを判断する。干渉範囲のときにはステップ2
04において以下で説明する第2の同期制御を行う。次
のステップ201では上記と同様にCD ≧C0 か否か判
断し、CD ≧C0 のときはドライバ側ワイパブレードが
上反転位置近傍に位置しているため、次のステップ20
6においてカム信号1、2によりドライバ側ワイパブレ
ードが上反転位置に位置したか否かを判断する。上反転
位置に位置したときにはステップ208でカウント値C
D をクリアすると共にドライバ側モーター32Dをオフ
させる。次のステップ211では上記と同様にCP ≧C
0 か否か判断し、CP ≧C0 のときはパッセンジャ側ワ
イパブレードが上反転位置近傍に位置しているため、次
のステップ210においてカム信号1、2によりパッセ
ンジャ側ワイパブレードが上反転位置に位置したか否か
を判断する。上反転位置に位置したときにはステップ2
12においてカウント値CP をクリアすると共にパッセ
ンジャ側モーター32Pをオフする。ステップ214で
はドライバ側ワイパブレードが上反転位置でかつパッセ
ンジャ側ワイパブレードが上反転位置に位置したか否か
を判断し、肯定判断されたときにはステップ216にお
いてフラグF2をセットする。
【0028】以上の結果、ドライバ側ワイパブレードと
パッセンジャ側ワイパブレードとをオープン作動させる
ときにも、ドライバ側ワイパブレードとパッセンジャ側
ワイパブレードとが上反転位置で一旦停止されると共に
ドライバ側カウント値CD 及びパッセンジャ側カウント
値CP がクリアされる。
【0029】次に図12を参照して図10のステップ1
84の第1の同期制御ルーチンの詳細を説明する。ステ
ップ220ではカウント値CD からカウント値CP を減
算した差(同期ずれ)CD −CP が第3の所定値(例え
ば2)以上か否かを判断することによりドライバ側ワイ
パブレードがパッセンジャ側ワイパブレードより第3の
所定値以上先行しているか否かを判断する。ステップ2
20の判断が肯定のときにはステップ222においてド
ライバ側モーター32Dのブラシ間を短絡することによ
りブレーキを作動させてドライバ側モーター32Dを急
停止させる。ステップ220の判断が否定のときにはス
テップ224において差CD −CP が第1の所定値(例
えば1)以上か否かを判断する。ステップ224の判断
が肯定のときはドライバ側FET82Dをオフさせてド
ライバ側モーター32Dをオフする。ステップ224の
判断が否定のときはステップ228において差CD −C
P が第2の所定値(例えば、−1.5)以下か否かを判
断する。ステップ228の判断が肯定のとき、すなわち
パッセンジャ側ワイパブレードがドライバ側ワイパブレ
ードより第2の所定値以上先行しているときにはパッセ
ンジャ側FET82Pをオフさせてパッセンジャ側モー
ター32Pをオフする。
【0030】図13は図11のステップ204の第2の
同期制御ルーチンの詳細を示すものである。ステップ2
32においてパッセンジャ側カウント値CPからドライ
バ側カウント値CD を減算した差CP −CD が第3の所
定値(例えば2)以上か否かを判断し、肯定判断のとき
はステップ234においてパッセンジャ側モーター32
Pをブレーキによって急停止させる。ステップ232の
判断が否定のときはステップ236において差CP −C
D が第1の所定値(例えば、1)以上か否かを判断し、
肯定判断のときはステップ238においてパッセンジャ
側FET82Pをオフさせることによりパッセンジャ側
モーター32Pをオフさせる。ステップ236の判断が
否定のときはステップ240において差CP −CD が第
2の所定値(例えば、−1.5)以下か否かを判断する
ことによりドライバ側ワイパブレードがパッセンジャ側
ワイパブレードより第2の所定値以上先行しているか否
かを判断する。そして、ステップ240の判断が肯定の
ときはステップ242においてドライバ側FET82D
をオフさせることによりドライバ側モーター32Dをオ
フさせる。
【0031】なお、上記では所定の領域でのみ干渉防止
用の同期制御を行ったが、全域同期制御を行ってもよ
い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
準信号が出力されると予測される位置を含む所定の領域
以外にワイパブレードが存在する状態で接触式のセンサ
から出力された信号(ノイズ)を検出しない(マスクす
る)ことになり、精度良く第1の設定基準位置及び第2
の設定基準位置を設定することができ、これにより、精
度良く一方のワイパブレードの第1の位置及び他方のワ
イパブレードの第2の位置を検出することかでき、接触
式の比較的精度が悪いセンサを用いた場合であっても
動作が生じないウインドシールドワイパを提供すること
ができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウインドシールドワイパの概略図である。
【図2】ウインドシールドワイパの駆動装置の断面図で
ある。
【図3】ドライバ側位置検出装置及び基準位置検出器の
概略図である。
【図4】カム信号1、カム信号2及びパルス信号とワイ
パブレードの位置との関係を示す線図である。
【図5】制御回路の詳細を示す回路図である。
【図6】本発明の実施例のメインルーチンを示す流れ図
である。
【図7】パルス信号の立上がり及び立下がりで割り込ま
れる割り込みルーチンを示す流れ図である。
【図8】基本停止ルーチンを示す流れ図である。
【図9】基本動作ルーチンを示す流れ図である。
【図10】ドライバ側ワイパブレードとパッセンジャ側
ワイパブレードをクローズ作動させるルーチンを示す流
れ図である。
【図11】ドライバ側ワイパブレード及びパッセンジャ
側ワイパブレードをオープン作動させるルーチンを示す
流れ図である。
【図12】図10のステップ184の第1の同期制御の
詳細なルーチンを示す流れ図である。
【図13】図11のステップ204の第2の同期制御の
詳細なルーチンを示す流れ図である。
【符号の説明】
16 ドライバ側駆動装置 18 パッセンジャ側駆動装置 20 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大城 昭郎 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式 会社内 (72)発明者 古越 洋行 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭61−139542(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドシールドガラスを払拭するため
    のワイパブレードと、 一部が相互にオーバラップする払拭範囲内で前記一対の
    ワイパブレードを各々独立に往復動させる駆動手段と、 前記一対のワイパブレードの各々の往復動に応じた位置
    信号を各々出力する非接触式のセンサと、 前記一対のワイパブレードの各々の位置検出の基準とな
    る基準信号を各々出力する接触式のセンサと、 前記位置信号に基づいて、設定された第1の設定基準位
    置を基準とする一方のワイパブレードの第1の位置と、
    設定された第2の設定基準位置を基準とする他方のワイ
    パブレードの第2の位置とを検出する検出手段と、 前記検出手段で検出された前記第1の位置に基づいて前
    記基準信号が出力されると予測される位置を含む所定の
    領域を予測しかつ予測した領域に前記一方のワイパブレ
    ードが存在する状態で前記基準信号が出力された位置を
    前記検出手段で次に使用される第1の設定基準位置とし
    て再度設定すると共に、前記検出手段で検出された前記
    第2の位置に基づいて前記基準信号が出力されると予測
    される位置を含む所定の領域を予測しかつ予測した領域
    に前記他方のワイパブレードが存在する状態で前記基準
    信号が出力された位置を前記検出手段で次に使用される
    第2の設定基準位置として再度設定する設定手段と、 前記検出手段で検出された前記第1の位置及び前記第2
    の位置に基づいて一対のワイパブレードが干渉しないよ
    うに前記駆動手段を制御する制御手段と、 を含むウインドシールドワイパ。
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