JP2550766Y2 - 防滑性床材 - Google Patents

防滑性床材

Info

Publication number
JP2550766Y2
JP2550766Y2 JP1993036766U JP3676693U JP2550766Y2 JP 2550766 Y2 JP2550766 Y2 JP 2550766Y2 JP 1993036766 U JP1993036766 U JP 1993036766U JP 3676693 U JP3676693 U JP 3676693U JP 2550766 Y2 JP2550766 Y2 JP 2550766Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
slip
floor
flooring material
resistance coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993036766U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH074672U (ja
Inventor
仁一 鶴見
武志 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lonseal Corp
Original Assignee
Lonseal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=12478888&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2550766(Y2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Lonseal Corp filed Critical Lonseal Corp
Priority to JP1993036766U priority Critical patent/JP2550766Y2/ja
Publication of JPH074672U publication Critical patent/JPH074672U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2550766Y2 publication Critical patent/JP2550766Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が属する技術分野】本考案は防滑性床材に関し、
更に詳しくは病院や学校、老人ホーム等の床面、階段、
或いは電車等の車輛の床面等に敷設される防滑性床材に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より塩化ビニル樹脂を主体とした合
成樹脂製のタイルや長尺状の床材がオフィスビル、病院
や学校、老人ホーム、或いは電車等の車輛の床敷体とし
て広く使用されている。この様な塩化ビニルを主体とし
た合成樹脂製の床材は、通常廊下等では比較的滑り難い
ものであるが、病院や老人ホーム、或いは電車等の車輛
の床面、或いは階段や傾斜がついている通路等の如く、
特に防滑性が要求される所に敷設される場合には、床材
をより滑りにくくする為に、種々の方法で床材表面に防
滑性を付与している。その1つとして、合成樹脂製床材
の表面に深い凹凸模様を形成し防滑性を付与したもの、
或いは細かな砂や石等の硬度の高い粒子を床材の表面層
に埋め込み防滑性を付与したものが知られている。又、
ゴム製のマット等の床敷体も滑り難いことが知られてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとしている課題】上記従来の合成樹
脂製床材の表面に深い凹凸模様を形成したものは、凹凸
が浅いと十分な防滑性が得られず、又、凹凸を深くする
とその形状によっては防滑性が得られるものもあるが、
凹凸を深くすると凹凸の谷間に塵やごみが溜り易くな
り、これを取り除くのが困難なうえ、塵やごみの詰まり
により凹凸が浅くなってしまい、結果として十分な防滑
性を得ることが出来ないと云う問題があった。一方、合
成樹脂製床材の表面層に、砂や石等の硬い粒子を埋め込
んだものや表面に分散させて突出させたものは、防滑効
果に優れたものであるが、この様な床敷体の上で転倒し
たときには、擦過傷を被ることがあると云う危険が伴っ
ていた。
【0004】又、ゴム製の床マット等も防滑性には優れ
ているが、滑らないが故に靴底の汚れ、或いはヒールマ
ークが付き易く、耐汚染性が悪いと云う欠点があり、こ
れらの汚れを目立たなくする為には、黒色を主体とした
暗色系の床マットにするしか方法がなかった。従って本
考案の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、防滑性
と同時に耐汚染性及び意匠性にも優れた床材を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】上記目的は以下の本考案に
よって達成される。即ち、本考案は、床すべり抵抗係数
が0.4〜0.9のポリマーからなる領域と、床すべり
抵抗係数が1.5以上のポリマーからなる領域とが、そ
れぞれ露出部分の表面積比が10:90〜90:10の
比率で複数に分散して床材表面が形成されていることを
特徴とする防滑性床材である。
【0006】本考案によれば、表面層に深い凹凸模様を
形成したり、砂等の固い粒子を埋め込まなくても、防滑
性に優れ、しかも意匠性や耐汚染性にも優れた床材を提
供することが出来る。
【0007】
【考案の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本考案を更に詳しく説明する。本考案の防滑性床材は、
基本的には図1aに示す様に、裏打シート1とその上に
形成した表面層2とからなる。該表面層2は、床すべり
抵抗係数が0.4〜0.9の少なくとも1種のポリマー
からなる領域と、床すべり抵抗係数が1.5以上の少な
くとも1種のポリマーからなる領域が複数に分散して表
面に露出している。これらの床すべり抵抗係数の異なる
ポリマーからなる領域の形状は、表面に斑状に形成され
ているもの、或いはストライプ模様や捺染(スクリー
ン)等で様々な模様をポリマーで形成されているもので
あってもよい。例えば、表面が斑状に形成される場合
は、ポリマーの1種が粒状の不連続層で、他のポリマー
成分で連続層を形成するものであったり、又は全てのポ
リマーが粒状のチップやフレーク等の粒子で、これらが
密接して表面層を形成しているものでもよい。
【0008】又、ポリマーからなる領域が斑状でない場
合としては、例えば、液状ポリマーやシート状ポリマー
を分散してマーブル状や木目模様状に形成したもの、或
いはストライプ状、格子状に形成したものであってもよ
い。又、ベースとなるポリマー製の表面層に、該ポリマ
ーとは異なる床すべり抵抗係数(ベースの床すべり抵抗
係数が0.4〜0.9ならば1.5以上)の液状ポリマ
ーを捺染(シルクスクリーン)等によって塗工し、床材
表面を任意の模様で形成してもよい。模様を形成してい
るポリマーの凹凸が大きい場合は、ロール等でプレスし
て表面を略平滑に仕上げてもよい。
【0009】何れの構成であっても、床材の表面は、床
すべり抵抗係数が0.4〜0.9のポリマーからなる領
域と、床すべり抵抗係数が1.5以上のポリマーからな
る領域とが、それぞれ複数に分散して床材表面が形成さ
れている。上記表面層2の裏面には、通常は裏打ちシー
ト1を積層し、積層構造の床材として形成される。裏打
ちシート1に用いられるポリマーは特に制限されず、表
面層2を形成するポリマーと積層が可能であればよい。
床すべり抵抗係数が、0.4〜0.9のポリマー成分の
みによって表面層が形成された場合は、十分な防滑性を
得ることが出来ず、又、1.5以上のポリマー成分のみ
によって表面層が形成された場合は、防滑性は得られる
ものの、靴底による汚れやヒールマークがつき易くな
り、得られた床材の美観を損ねるので好ましくない。
【0010】本考案で云う床すべり抵抗係数とは、「J
IS A 1407」の床すべり試験方法に準拠して測
定した値であり、その測定方法は、一定角度の高さから
試験体面に落ちる振子の形式をとっているもので、足型
は金属製台に取り付けられた金属板に踵を模した台があ
り、これにステンレス鋼板が取り付けられている。振子
が落下して足型が試験体表面と接触している間、踵部が
試験体面に同じ様な圧力が働く様にスプリングが取り付
けられており、試験体表面を滑り片が動いた距離とハン
マーの振り上り位置の目盛り(エネルギー換算されてあ
る)を読み取り、床すべり抵抗係数を求める。本考案で
は試験体の表面が略平滑なシート状のものでの測定値を
もって床すべり抵抗係数を求めた。
【0011】計算式は以下の様になる。 この試験方法は、試験体の表面に深い凹凸模様等が形成
されていると、表面が平滑な試験体に比べ、測定値が小
さく出たり、或いは大きく出たりするので、本考案で云
う床すべり抵抗係数とは、試験片がシート若しくはフイ
ルム状等の表面が略平滑に成形された成形体部分を測定
した値をもって示した。
【0012】表面が略平滑な試験体を用いて行なった上
記試験によって測定された床すべり抵抗係数が0.4〜
0.9のポリマーとしては、塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
ル樹脂に他のポリマーが混合又は共重合された塩化ビニ
ル系樹脂、又、塩化ビニル系樹脂以外にはポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂等のオレフ
ィン系樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート等が挙げ
られる。
【0013】床すべり抵抗係数が1.5以上のポリマー
としては、オレフィン系、ウレタン系、塩化ビニル系等
の熱可塑性エラストマー、或いはエチレン−プロピレン
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、アクリルゴ
ム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム等の
合成ゴムや天然ゴム等で、これらをブレンドしたもので
あってもよい。とりわけ塩素化エチレンコポリマー架橋
体アロイやアクリロニトリル−ブタジエンゴム等が良
い。
【0014】本考案の床材の表面層は、例えば、床すべ
り抵抗係数が0.4〜0.9のポリマーの海成分(連続
層)と床すべり抵抗係数が1.5以上のポリマーの島成
分(不連続層)よりなるもの、或いは床すべり抵抗係数
が0.4〜0.9のポリマー製の粒子(チップ或はフレ
ーク等)と1.5以上のポリマー製の粒子(チップ或は
フレーク)とを混合して押し固めてなるインレイドタイ
プ等であり、床すべり抵抗係数が0.4〜0.9と1.
5以上のポリマーの双方の少なくとも一部が表面に露出
されている。これらのポリマー粒子は、床すべり抵抗係
数が0.4〜0.9のポリマーと1.5以上のポリマー
とをブレンドして成形したものでもよい。この場合もブ
レンドして成形した粒子を床すべり抵抗係数が0.4〜
0.9のものと1.5以上のものとにわけて、上記と同
様に表面層を形成する。
【0015】粒状のポリマーを使用して表面層を形成す
る場合は、その粒子の大きさとしては、表面に露出して
いる部分の長径で0.5〜50mmのものが好ましい。
長径0.5mm未満の粒子のみで形成された床材の場合
には、汚れが目立ち易くなり美観上好ましくなく、又、
長径が50mmを越える粒子のみで成形された場合も粒
子が大きすぎて、防滑性効果が局部的になり、全体的に
略均一な防滑性を付与することが困難となる。0.5m
m未満或いは50mm越える粒子を添加する場合は、
0.5〜50mmの粒子を主体に併用すると良い。又、
粒状ポリマーを使用しない場合も、床すべり抵抗係数
0.4〜0.9の領域と1.5以上の領域の分散状態、
或いはその領域の大きさ、パターンは大きすぎても小さ
すぎても良くない。例えば、ポリマーの領域がストライ
プ状の場合は1ストライプが0.5〜50mmの幅であ
ることが良く、又、マーブル模様や捺染による模様によ
るポリマーの領域である場合は、縦、横50〜100m
mの間隔の中に床すべり抵抗係数が0.4〜0.9と
1.5以上のポリマーの両方の領域が少なくとも1種以
上存在することが好ましい。
【0016】表面層が海成分と島成分とより形成される
場合は、例えば、図2に示す様に、床すべり抵抗係数が
0.4〜0.9の塩化ビニル樹脂ペーストを海成分と
し、これに床すべり抵抗係数が1.5以上のアクリロニ
トリル−ブタンジエンゴム(NBR)製チップを島成分
として、塩化ビニル樹脂ペーストを離型体、或いは裏打
ちシートに直接塗付し、NBR製チップをその上より載
置及び加熱して塩化ビニル樹脂ペーストをゲル化させ
て、表面をロール等で押し固めて表面層となるシートを
形成する。本考案の床材表面を形成するポリマーは、床
すべり抵抗係数が0.4〜0.9と1.5以上の2種か
らなるものとは限らず、3種以上の複数のポリマーの領
域が表面に露出分散された表面層であってもよく、少な
くとも1種の床すべり抵抗係数が0.4〜0.9のポリ
マーの露出領域と1.5以上のポリマーの露出領域とに
よって床材表面が形成されていればよい。
【0017】本考案において、床すべり抵抗係数が0.
4〜0.9と1.5以上のポリマーよりなる床材表面の
それぞれの露出表面積比は、それぞれの露出表面積比率
で、床すべり抵抗係数が0.4〜0.9のポリマーの露
出表面と1.5以上のポリマーの露出表面とが10:9
0〜90:10で、20:80〜80:20であること
がより好ましい。床すべり抵抗係数が1.5以上のポリ
マー領域が10%以上の比率で表面に露出していないと
十分な防滑性は得られず、又、90%を越えた比率で露
出していると靴底の摩擦による汚れ、即ちヒールマーク
等が付き易くなり好ましくない。本考案の防滑性床材
は、これらのポリマーによって成形される表面層を有す
るものであり、必要に応じて表面層の裏面に裏打ちシー
トを積層して床材を成形する。
【0018】裏面層を形成するポリマーとしては、例え
ば、塩化ビニル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、エチレン−アクリル酢酸エチル共重合樹脂、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ウレタン樹脂等の合成樹脂、或いはオレ
フィン系等の熱可塑性エラストマーやエチレンプロピレ
ンゴム、アクリロニトリル−ブタンジエンゴム、アクリ
ルゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタンジエンゴ
ム等からなるシート状成形体等で、これ等の複数の積層
体、或いは発泡体であってもよい。裏打ちシートに関し
てはその構成及び材料については特に限定されない。
【0019】又、本考案の防滑性床材の厚さも特に限定
はされないが、好ましくは0.2〜5mm程度で、とり
わけ1.0〜3.0mmのものが良い。従って、表面層
又は表面層と裏打ちシート層の厚さも、この範囲である
ことが好ましい。本考案の床材は、表面に深い凹凸模様
を設けなくても十分な防滑性を有するが、より防滑性を
高める為、或いは意匠性を高める為に表面に凹凸模様を
設けることも可能である。
【0020】以上の通り、本考案では、床すべり抵抗係
数が0.4〜0.9のポリマー成分は、防汚性に優れ、
これを表面層の一部の領域として、他方、これに1.5
以上の防滑性を有するポリマー領域を共存させることに
より、表面は汚れに対して強く、しかも滑り難いと云う
特徴を持つ表面層を有する床材を形成することが出来
る。従って表面層は、汚れが目立ち易い明るい色に着色
しても問題はなく、着色自在の意匠性に優れた床材を得
ることが出来る。
【0021】
【実施例】次に、実施例を挙げて本考案を更に具体的に
説明する。 (1)ポリマーの床すべり抵抗係数の測定 各ポリマーを表面平滑なシート状に成形し、前記した
「JIS A 1407」の測定方法に基づいて、床す
べり抵抗係数を測定した。その結果を下記表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】※1の配合 塩化ビニル樹脂(重合度1,000) 100重量部 DOP 40重量部 エポキシ化大豆油 3重量部 安定剤 3重量部 炭酸カルシウム 25重量部※2の配合 ペースト用塩化ビニル樹脂 100重量部 DOP 40重量部 エポキシ化大豆油 3重量部 安定剤 3重量部 炭酸カルシウム 20重量部※3 :デュポン社製 製品名「アルクリン 2060NC」 これらのポリマーを粒子状或いはペースト等の液状の形
態にして、床材の表面層を成形した。
【0024】(2)チップ状粒子の作製 上記ポリマーを押出成形又はテストロールにて厚さ1.
0mmのシートを成形し、これらをパンチ網4mmの粉
砕機にて粉砕し、0.5mmの篩いにて細かな粒子を除
去してポリマー製粒子を製造した。 (3)塩化ビニルペーストの作製 表の2の塩化ビニルペーストに着色剤10重量%を添加
した組成物をブレンダーで撹拌し着色塩化ビニルペース
トを作製した。該ペーストをシート状に成形し表面の床
すべり抵抗係数を測定したところ、0.82であった。 (4)床材の成形
【0025】実施例1 表1の床すべり抵抗係数が0.4〜0.9のポリマーの
うち、白色と茶色に着色された塩化ビニル樹脂と、1.
5以上のポリマーのうちの焦げ茶色に着色されたアクリ
ロニトリル−ブタンジエンゴムの(2)によって作製さ
れた粒子を1:1の容積比率で混合し、厚さ1.0mm
のポリ塩化ビニル樹脂製基材シート上に上記粒子をバー
コーターにより展延して載置後、加熱しロールで粒子表
面を押圧し、図1aの模式的断面図と図1bの平面図で
示した総厚3.0mmの本考案の床材を成形した。この
床材において、床すべり抵抗係数が1.5以上の露出領
域と0.4〜0.9の露出領域での面積比率は1:1で
あった。
【0026】実施例2 淡緑色に着色された(3)の塩化ビニルペーストを厚さ
1.6mm及び幅2mの塩化ビニル樹脂製裏打ち用シー
ト上に、厚さ0.65mmで塗布した後、その表面に表
1の青色に着色された塩素化エチレンコポリマー架橋体
アロイの(1)による粒子を裏打ちシートの幅なりに
1.7kg/mの量で均一に散布し、180℃のオー
ブンで6分間加熱しゲル化させると共に、表面をロール
で押圧して略平坦に仕上げ、図2に模式的に示した厚さ
3.0mmの本考案の床材を製造した。この床材におい
て、床すべり抵抗係数が1.5以上の露出領域と0.4
〜0.9の露出領域での面積比率は2:3であった。
【0027】実施例3 表1に記載のポリプロピレン樹脂とエチレン−プロピレ
ンゴムとを共押出法により、それぞれ0.7mm厚の積
層シートを成形し、該シートを3mmのパンチ網を有す
る粉砕機にて粉砕し、図3aに模式的に示した粒子を得
た。該粒子を、厚さ1.0mmのエチレン−アクリル酸
エチル共重合樹脂製の裏打ち基材シート上に、展延及び
載置し、表面を加熱して粒子を軟化させると共に、ロー
ルで表面を略平滑に押し固め、図3bに模式的に示した
総厚2.5mmの本考案の床材を製造した。この床材に
おいて、床すべり抵抗係数が1.5以上の露出領域と
0.4〜0.9の露出領域での面積比率は1:1であっ
た。
【0028】実施例4 表1の1に記載の塩化ビニル樹脂と表1の10に記載の
塩化ビニル樹脂と塩素化エチレンコポリマー架橋体アロ
イ(アルクリン2060NC)との混合物とを共押出法
により、塩化ビニルシート層を0.7mmに、混合物シ
ート層を0.5mmで押出積層し、該シートを3mmの
パンチ網を有する粉砕機にて粉砕し、図3aに模式的に
示した約1〜3mmの大きさの粒子を得た。該粒子は3
種類の異なる色のものを用意した。色の異なるこれらの
粒子を厚さ1.0mmの塩化ビニル樹脂製の裏打ち基材
シート上に、展延及び載置し、表面を加熱して粒子を軟
化させると共に、細かな梨地模様が設けられたロールで
表面を略平滑に押し固め、図3bに模式的に示した総厚
2.5mmの本考案の床材を製造した。この床材におい
て、床すべり抵抗係数が1.5以上の露出領域と0.4
〜0.9の露出領域での面積比率は3:2であった。上
記実施例1〜4によって得られた床材を、歩行量の多い
出入り口に6か月間敷設したところ、何れも表面に目立
った汚れはなく、又、防滑効果も優れたものであった。
【0029】
【考案の効果】本考案による床材は、床すべり抵抗係数
が、1.5以上のポリマー領域と0.4〜0.9のポリ
マー領域が分散されて床材表面が形成されているので、
従来の防滑性合成樹脂製床材の様に、表面に深い凹凸模
様を形成したり、石や砂等の硬度の高い粒子を表面層に
突出させて埋め込まなくとも優れた防滑性を有する。従
って、長期間使用しても防滑効果が持続し、万が一転倒
しても擦過傷を被る危険がなくなり、しかもゴム製のマ
ット等の床材の様に、靴底による汚れやヒールマークが
付き易いと云うこともなく、床材の表面も汚れを目立た
なくする為の暗色系の色に限定されず、様々な色や模様
の意匠性に優れた防滑性床材を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例1で作製した防滑性床材を説
明する図。
【図2】 本考案の実施例2で作製した防滑性床材を説
明する図。
【図3】 本考案の実施例3で作製した防滑性床材を説
明する図。
【符号の説明】
1:裏打ちシート 2:表面層 3:ポリマーの露出表面 4:ポリマーの露出表面

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床すべり抵抗係数が0.4〜0.9のポ
    リマーからなる領域と、床すべり抵抗係数が1.5以上
    のポリマーからなる領域とが、それぞれ露出部分の表面
    積比が10:90〜90:10の比率で複数に分散して
    床材表面が形成されていることを特徴とする防滑性床
    材。
  2. 【請求項2】 ポリマーからなる領域が斑状に分散して
    床材表面を形成している請求項1に記載の防滑性床材。
  3. 【請求項3】 ポリマーが粒状であり、且つ該粒状ポリ
    マーが密接して表面層を形成している請求項2に記載の
    防滑性床材。
  4. 【請求項4】 少なくとも1種のポリマーが不連続な粒
    状であり、他方のポリマーが連続層を形成している請求
    項2に記載の防滑性床材。
  5. 【請求項5】 少なくとも一方のポリマーからなる領域
    の長径が0.5〜50mmである請求項1〜4に記載の
    防滑性床材。
  6. 【請求項6】 床材の表面が略平坦に形成されている請
    求項1〜に記載の防滑性床材。
JP1993036766U 1993-06-14 1993-06-14 防滑性床材 Expired - Lifetime JP2550766Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993036766U JP2550766Y2 (ja) 1993-06-14 1993-06-14 防滑性床材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993036766U JP2550766Y2 (ja) 1993-06-14 1993-06-14 防滑性床材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH074672U JPH074672U (ja) 1995-01-24
JP2550766Y2 true JP2550766Y2 (ja) 1997-10-15

Family

ID=12478888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993036766U Expired - Lifetime JP2550766Y2 (ja) 1993-06-14 1993-06-14 防滑性床材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2550766Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001254504A (ja) * 2000-03-08 2001-09-21 Lonseal Corp 防滑性床材及びその製造方法
JP2014047589A (ja) * 2012-09-04 2014-03-17 Takiron Co Ltd 床材

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002177125A (ja) * 2000-12-19 2002-06-25 Hitachi Chem Co Ltd 滑り止め材
JP5280301B2 (ja) * 2009-06-01 2013-09-04 東リ株式会社 駐車場用シート
KR102111339B1 (ko) * 2018-10-12 2020-05-18 주식회사 에스아이디 천연직물 바닥재

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0247337U (ja) * 1988-09-28 1990-03-30
JP2639018B2 (ja) * 1988-11-25 1997-08-06 松下電工株式会社 床 材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001254504A (ja) * 2000-03-08 2001-09-21 Lonseal Corp 防滑性床材及びその製造方法
JP2014047589A (ja) * 2012-09-04 2014-03-17 Takiron Co Ltd 床材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH074672U (ja) 1995-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2785929B1 (en) Anti-skid floor covering
JPH0216431B2 (ja)
US10390647B2 (en) Floor matting
CA2827811C (en) Floor plank with cork substrate
HUE032180T2 (en) Method for producing floor coverings
JPH0224451A (ja) 置敷き床タイル
JP2006118120A (ja) 床材
JP2550766Y2 (ja) 防滑性床材
US10619360B2 (en) Edge guard for area rug
JP2006316578A (ja) 防滑性床材
EP2594615B1 (en) Non-slip floor coating composition
JP2007321336A (ja) 防滑性床材
JP2001254504A (ja) 防滑性床材及びその製造方法
JP2731790B2 (ja) 床タイル
CN2314024Y (zh) 金刚砂塑胶防滑耐磨地板、地砖。
JP7282429B2 (ja) 硬質床材
JPH0529740B2 (ja)
JP4355472B2 (ja) 階段用表面被覆材および階段構造
CN2314002Y (zh) 塑胶防滑发光地板、地砖
JP2018178469A (ja) 床用化粧シートおよびそれを用いた床用化粧材
JPH0420031Y2 (ja)
JP2521614Y2 (ja) 内装材
JP2006214176A (ja) 防滑性床材
JP2002103523A (ja) ノンスリップゴム板及びその製造方法
JP2023050566A (ja) 床材

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term