JP2550746Y2 - 多段型減圧弁の一つの段の減圧部 - Google Patents

多段型減圧弁の一つの段の減圧部

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JP2550746Y2
JP2550746Y2 JP1358291U JP1358291U JP2550746Y2 JP 2550746 Y2 JP2550746 Y2 JP 2550746Y2 JP 1358291 U JP1358291 U JP 1358291U JP 1358291 U JP1358291 U JP 1358291U JP 2550746 Y2 JP2550746 Y2 JP 2550746Y2
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pressure reducing
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一朗 文野
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Nippon Tansan Gas Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は同軸線上に多段に減圧部
を配置した多段型減圧弁の一つの段の減圧部に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、減圧弁において、動的シール部
(Oリング等)が多いと摩擦力により性能が低下するの
で、これを減らすことが望まれる。多段型減圧弁におい
てもこの要望は変わらず、図3に示す型式のものが知ら
れている。即ち、一つの段の減圧部の本体31の軸線上
に下端からピストン32用の収容室33が穿たれ、ピス
トン32がOリング34を介し摺動自在に嵌合される。
この収容室33の頂部中央部に多段型減圧弁を小型化す
るために垂下部35が形成され、この本体31の上面か
ら穿たれた次段減圧用弁体36を収容する弁室37がこ
の垂下部に入り込んでいる。この収容室33の軸線と平
行に室外で側路38が穿たれる。この側路の上端は本体
31の側面外部から軸線と直角方向に穿った通孔39に
連通し、この通孔の内端が前記弁室37に開口してい
る。そしてこの通孔39の外端開口部はパッキンを介し
盲栓40で密閉される。ガスの圧力は初めのP1 から第
1段の減圧部で減圧されてP2 になり、続く減圧部で更
にP3 に減圧される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のような構造だと
垂下部の削出が大変厄介であり、また側路と通孔との連
通加工も熟練を要し、その上、通孔から外部へのガス漏
れを防ぐためこの通孔に盲栓を施さなくてはならず、こ
の作業も大変である。本考案はこのような厄介な作業を
しなくても製造することのできる多段型減圧弁の一つの
段の減圧部を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案に係る多段型減圧
弁の一つの段の減圧部は一つの段の減圧部の一次側圧力
減圧用ピストンの収容室を、内端を閉塞したシリンダを
この減圧部の本体の軸孔の大径部にOリングを介し嵌合
して、構成してある。そしてこの本体に、このシリンダ
の外側において、この減圧部で減圧された二次側圧力室
をこの一つの段に続く次の段の減圧部の弁室に導結する
側路を設けている。
【0005】この側路は該シリンダの軸線と平行で、そ
の一端は該本体の端面に開口し、内端は該シリンダを収
容する該大径部の内端に形成した半径方向の座ぐり部に
連通させてもよい。
【0006】
【作用】一つの段の本体に穿った軸孔の大径部に、内端
を閉塞したシリンダがOリングを介して嵌合されてい
る。このシリンダの中に、通常のように一次側圧力減圧
用ピストンが収容される。このピストンは前段のガスの
制御弁に関連しており、スプリングと協働して制御弁を
通るガス量を制御し、その圧力を減圧する。この減圧さ
れたガスの室は側路により次の段の減圧部のガス室と連
通している。
【0007】圧力ガスが一つの段の減圧部に到達する
と、このガスの圧力、即ち一次側圧力は、この減圧部に
よって減圧されて二次側圧力となる。そしてこの二次側
圧力を有するガスが側路を通って次の段の減圧部に流
れ、この減圧部によって更に減圧される。この減圧され
たガスは更に次の段の減圧部に流れるか、又はそのまま
ガスの被供給側へ流れる。
【0008】該側路を該シリンダの軸線と平行とし、そ
の一端を該本体の端面に開口させ、内端を該シリンダを
収容する該大径部の内端に形成した半径方向の座ぐり部
に連通させると、本体の側面に開口が生じないので、盲
栓による密封工程は不要である。
【0009】
【実施例】1は多段型減圧弁で同軸上に一つの段の減圧
部2と次の段の減圧部3が配置されている。減圧部2の
一次側圧力減圧用ピストン4の収容室5は、内端を閉塞
したシリンダ6を本体7の軸孔8に形成した大径部9に
Oリング10を介して嵌合することにより、構成されて
いる。
【0010】この本体7には、このシリンダ6の外側に
おいて、側路11が設けられる。この側路は、減圧部2
で減圧されたガスの二次側圧力室12を、この一つの段
の次の段の減圧部3の虫型の弁体13の下端部を収容す
る弁室14に、シリンダ6の頂部外面の間隙を通して導
結するためのものである。
【0011】大径部9の上端に半径方向の座ぐり部21
を形成し、側路11を本体7にその端面22から軸線と
平行に穿ち、その上端でこの座ぐり部21に連通させれ
ば、二次側圧力室12と弁室14の導結ができる。
【0012】図示の例では減圧部2がそのピストン4と
これに当接した弁ピン23で、この弁ピンは本体7の下
面に取り付けた通常のボンベカット装置24に配備され
ている。ボンベBから出た圧力P1のガスは減圧部2で
圧力P2に下げられる。減圧部3は、本体7の上面にカ
バ−25で覆って取り付けたダイヤフラム26とこれに
関連する弁体13で構成され、三次側圧力室27ではガ
スの圧力がP2からP3に更に下げられる。そして、減圧
された圧力P3 のガスは供給口28から外部へ送られ
る。このような構成は段数によって適当に変えられる。
【0013】なお、図面で、29は弁ピン23と協働し
てガス通路を開閉するOリング、30は締め付けボルト
で、カット装置24、本体7及びカバー25を一体にす
るためのものである。
【0014】図示の装置で、ボンベBをカット装置24
に取り付けるとその封板が穿孔され、ボンベから圧力P
1 のガスが流出する。そしてこのガスは弁ピン23とO
リング29の間隙を通って二次側圧力室12に流れ込
む。減圧部2による減圧作用は通常の通りで、二次側圧
力室12内のガス圧はP2 に減圧される。このガス圧は
側路11を通って弁室14に流れ、弁体13を通って三
次側圧力室27に入るが、ここではダイヤフラム26に
より設定された圧力P3 に減圧される。そしてこの圧力
3 のガスが供給口28から外部へ供給される。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、減圧部の一次側圧力減
圧用ピストンの収容室を本体にシリンダを嵌合して構成
するようにしたので、面倒な加工を省くことができ、コ
ストの引き下げが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】多段型減圧弁の一つの段の減圧部の具体例を備
えた多段型減圧弁の縦断側面図である。
【図2】同上減圧弁の平面図である。
【図3】従来の多段型減圧弁の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 多段型減圧弁 2 減圧部 3 減圧部 4 一次側圧力減圧用ピストン 5 収容室 6 シリンダ 7 本体 8 軸孔 9 大径部 10 Oリング 11 側路 12 二次側圧力室 13 弁体 14 弁室 21 座ぐり部 22 端面 23 弁ピン 24 ボンベカット装置

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸上に多段に減圧部を配置した減圧弁
    において、一つの段の減圧部の一次側圧力減圧用ピスト
    ンの収容室を、内端を閉塞したシリンダをこの減圧部の
    本体の軸孔の大径部にOリングを介し嵌合して、構成
    し、この本体に、このシリンダの外側において、この減
    圧部で減圧された二次側圧力室をこの一つの段に続く次
    の段の減圧部の弁室に導結する側路を設けたことを特徴
    とする多段型減圧弁の一つの段の減圧部。
  2. 【請求項2】 該側路は該シリンダの軸線と平行で、そ
    の一端は該本体の端面に開口し、内端は該シリンダを収
    容する該大径部の内端に形成した半径方向の座ぐり部に
    連通している請求項1の多段型減圧弁の一つの段の減圧
    部。
JP1358291U 1991-02-20 1991-02-20 多段型減圧弁の一つの段の減圧部 Expired - Lifetime JP2550746Y2 (ja)

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