JP2550568Y2 - 付着性材料用竪形ミル - Google Patents
付着性材料用竪形ミルInfo
- Publication number
- JP2550568Y2 JP2550568Y2 JP1993016262U JP1626293U JP2550568Y2 JP 2550568 Y2 JP2550568 Y2 JP 2550568Y2 JP 1993016262 U JP1993016262 U JP 1993016262U JP 1626293 U JP1626293 U JP 1626293U JP 2550568 Y2 JP2550568 Y2 JP 2550568Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mill
- air
- inner casing
- vertical mill
- casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Crushing And Grinding (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、回転テーブルとローラ
とを備えた竪形ミルに係り、特に付着性材料を円滑に粉
砕するための付着性材料用竪形ミルに関する。
とを備えた竪形ミルに係り、特に付着性材料を円滑に粉
砕するための付着性材料用竪形ミルに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、付着性の激しい付着性材料、例え
ばクレー，顔料等を竪形ミルに粉砕するさいしては、供
給材料や砕製物の一部が竪形ミルの内側表面に付着・堆
積してしまい、竪形ミルにおける円滑な粉砕作用を阻害
し、充分な粉砕効率を発揮できなくなることがある。
ばクレー，顔料等を竪形ミルに粉砕するさいしては、供
給材料や砕製物の一部が竪形ミルの内側表面に付着・堆
積してしまい、竪形ミルにおける円滑な粉砕作用を阻害
し、充分な粉砕効率を発揮できなくなることがある。
【０００３】これらの付着・堆積を回避するために、例
えば緊形ミルの供給シュートの内部に掻落し体を摺動可
能に設けるようにされている（実公平２−９８９９号公
報）。
えば緊形ミルの供給シュートの内部に掻落し体を摺動可
能に設けるようにされている（実公平２−９８９９号公
報）。
【０００４】この形式の付着性材料用竪形ミルでは、粉
砕作用にさいし、上記掻落し体をミル運転中に往復摺動
させて付着性材料がミル内部に付着・堆積することを防
止するようにさせている。
砕作用にさいし、上記掻落し体をミル運転中に往復摺動
させて付着性材料がミル内部に付着・堆積することを防
止するようにさせている。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成は、竪形ミル内の供給シュートの内壁に付着・堆積
することを防止する点で有効であるが、付着性材料がケ
ーシング内壁面に付着・堆積すること防止することがで
きないので好ましくない。
構成は、竪形ミル内の供給シュートの内壁に付着・堆積
することを防止する点で有効であるが、付着性材料がケ
ーシング内壁面に付着・堆積すること防止することがで
きないので好ましくない。
【０００６】そして、上記掻落し体をケーシング内壁面
に適用する場合、竪形ミルの構造を複雑し、かつミル運
転中の粉砕作用にも支障を発生させることがあり好まし
くない。
に適用する場合、竪形ミルの構造を複雑し、かつミル運
転中の粉砕作用にも支障を発生させることがあり好まし
くない。
【０００７】本考案は上述した従来技術の問題点を解決
するためになされたものであり、機械式の掻落し体をケ
ーシングに取付けることなく、空気式構造のもとで付着
性材料がケーシング内側表面に付着・堆積することを防
止できて円滑な粉砕作用のもとで付着性材料を効率よく
粉砕できる付着性材料用翠形ミルを提供することを目的
とする。
するためになされたものであり、機械式の掻落し体をケ
ーシングに取付けることなく、空気式構造のもとで付着
性材料がケーシング内側表面に付着・堆積することを防
止できて円滑な粉砕作用のもとで付着性材料を効率よく
粉砕できる付着性材料用翠形ミルを提供することを目的
とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案では、付着性材料を粉砕するための回転テ
ーブルとローラとを備えた竪形ミルにいおいて、回転テ
ーブルとローラからなる粉砕要素等を格納する外側ケー
シングが立設され、上記外側ケーシングの内側に空気室
を介在させて多孔室材料からなる内側ケーシングを備
え、上記内側ケーシングより上記ミル内部に空気を吹出
すとともに、内側ケーシングの膨出変形の繰返しを発生
させることを特徴とするものである。
めに、本考案では、付着性材料を粉砕するための回転テ
ーブルとローラとを備えた竪形ミルにいおいて、回転テ
ーブルとローラからなる粉砕要素等を格納する外側ケー
シングが立設され、上記外側ケーシングの内側に空気室
を介在させて多孔室材料からなる内側ケーシングを備
え、上記内側ケーシングより上記ミル内部に空気を吹出
すとともに、内側ケーシングの膨出変形の繰返しを発生
させることを特徴とするものである。
【０００９】
【作用】このようにすれば、竪形ミルの付着性材料を粉
砕する運転時に、多孔質材料からなる内側ケーシングよ
り上記ミル内部に空気が吹出されるとともに、内側ケー
シングの膨出変形の繰返しを発生させるので、材料相互
間ならびに材料を内側ケーシシグとの付着力が著しく低
減されることとなり、供給材料や砕製物の一部が内部ケ
ーシングに付着・堆積することを防止できて円滑な粉砕
作用のもとで付着性材料を効率よく粉砕することができ
る。また、上記ミル内部への空気の吹出しを間欠吹出し
とすることにより吹出し空気量の低減をはかることがで
きる。
砕する運転時に、多孔質材料からなる内側ケーシングよ
り上記ミル内部に空気が吹出されるとともに、内側ケー
シングの膨出変形の繰返しを発生させるので、材料相互
間ならびに材料を内側ケーシシグとの付着力が著しく低
減されることとなり、供給材料や砕製物の一部が内部ケ
ーシングに付着・堆積することを防止できて円滑な粉砕
作用のもとで付着性材料を効率よく粉砕することができ
る。また、上記ミル内部への空気の吹出しを間欠吹出し
とすることにより吹出し空気量の低減をはかることがで
きる。
【００１０】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照して説
明する。図１は、本考案の一実施例を示す付着性材料用
竪形ミルの断面図である。図１において、竪形ミル１０
は、粉砕要素である回転テーブル１２と、テーブル１２
により従動されるローラ１４とを外側ケーシング２２内
に格納しており、回転テーブル１２は駆動装置１６によ
り回転され、ローラ１４は、加圧手段２０を作動させ、
支軸１８の廻りに傾動される支持部材１９を介して材料
層を形成している回転テーブル１２上を加圧するように
され、また、材料の供給口３６を備えた供給管３４を設
けるとともに、外側ケーシング２２の天井部２８の下方
には分級機３８が装着されている。
明する。図１は、本考案の一実施例を示す付着性材料用
竪形ミルの断面図である。図１において、竪形ミル１０
は、粉砕要素である回転テーブル１２と、テーブル１２
により従動されるローラ１４とを外側ケーシング２２内
に格納しており、回転テーブル１２は駆動装置１６によ
り回転され、ローラ１４は、加圧手段２０を作動させ、
支軸１８の廻りに傾動される支持部材１９を介して材料
層を形成している回転テーブル１２上を加圧するように
され、また、材料の供給口３６を備えた供給管３４を設
けるとともに、外側ケーシング２２の天井部２８の下方
には分級機３８が装着されている。
【００１１】分級機３８は供給管３４の外側にて回転さ
れる伝動部材４０を介して回転力が付与される。３０は
支持材を示し、上記天井部２８の上方に固着されるとと
もに伝動部材４０が軸受３９を介して回転自在に支持さ
れる。５６は粉砕室５４内へ導入される空気等の導入口
である。
れる伝動部材４０を介して回転力が付与される。３０は
支持材を示し、上記天井部２８の上方に固着されるとと
もに伝動部材４０が軸受３９を介して回転自在に支持さ
れる。５６は粉砕室５４内へ導入される空気等の導入口
である。
【００１２】外側ケーシング２２は高さ方向に下部に円
筒状の直筒部２４、上部に逆円錐状の中間部２６ならび
に頂部に天井部２８と立設して形成されており、構成材
料としては普通鋼板などが用いられる。
筒状の直筒部２４、上部に逆円錐状の中間部２６ならび
に頂部に天井部２８と立設して形成されており、構成材
料としては普通鋼板などが用いられる。
【００１３】内側ケーシング４２は、外側ケーシング２
２の内側に空気室５２を介して設けられ、直筒部２４、
中間部２６、天井部２８に対向して部位に内側ケーシン
グ４２の直筒部材４４、中間部材４６、天井部材４８が
全面にわたり配設されており、構成材料としては、多孔
質材料、例えばキャンパス、多孔鋼板などが用いられ
る。
２の内側に空気室５２を介して設けられ、直筒部２４、
中間部２６、天井部２８に対向して部位に内側ケーシン
グ４２の直筒部材４４、中間部材４６、天井部材４８が
全面にわたり配設されており、構成材料としては、多孔
質材料、例えばキャンパス、多孔鋼板などが用いられ
る。
【００１４】５０は直筒部２４の下方に取付けられた噴
気接続管を示し、空気管に接続されるとともに、空気室
５２を介して内側ケーシング４２の全面から竪形ミル１
０内へ空気を吹出すようにされている。
気接続管を示し、空気管に接続されるとともに、空気室
５２を介して内側ケーシング４２の全面から竪形ミル１
０内へ空気を吹出すようにされている。
【００１５】ミル１０内への空気吹出しは、噴気接続管
５０に図示しない制御弁を設けて連続的もしくは間欠的
に作動できるようにし、さらに上記吹出し空気量、吹出
し時間などを調節して最適な作動状態が得られるように
される。また、吹出し用空気として除湿されたものを用
いることが好適とされる。
５０に図示しない制御弁を設けて連続的もしくは間欠的
に作動できるようにし、さらに上記吹出し空気量、吹出
し時間などを調節して最適な作動状態が得られるように
される。また、吹出し用空気として除湿されたものを用
いることが好適とされる。
【００１６】次に作用を説明する。竪形ミル１０の運転
とともに付着性材料は供給口３６より供給されて、回転
テーブル１２とローラ１４との間に材料層を形成して粉
砕作用が行われ、導入口５６からの空気の導入のもと
で、粉砕室５４においては流動状態にされて、上記回転
テーブル１２とローラ１４との間での粉砕作用が循環し
て行われ、順次、粒子寸法が縮小される。
とともに付着性材料は供給口３６より供給されて、回転
テーブル１２とローラ１４との間に材料層を形成して粉
砕作用が行われ、導入口５６からの空気の導入のもと
で、粉砕室５４においては流動状態にされて、上記回転
テーブル１２とローラ１４との間での粉砕作用が循環し
て行われ、順次、粒子寸法が縮小される。
【００１７】上記砕製物は粉砕室５４を上昇して分級機
３８に至り、分級作用がなされて粗粒と細粒とに分離さ
れ、細粒は気流に随伴されて排気口３２より排風され製
品として回収されるとともに、粗粒は再び粉砕室５４に
沈降して再び粉砕作用が行われることを繰返えす。
３８に至り、分級作用がなされて粗粒と細粒とに分離さ
れ、細粒は気流に随伴されて排気口３２より排風され製
品として回収されるとともに、粗粒は再び粉砕室５４に
沈降して再び粉砕作用が行われることを繰返えす。
【００１８】上述した粉砕作用のもとで付着性材料から
なる供給材料や砕製物の一部は、粒子相互間ならびに内
側ケーシング４２と付着状態を開始するものの、噴気接
続管５０から導入された空気は空気室５２を介して多孔
室材料からなる内側ケーシング４２の全表面から竪形ミ
ル１０内へ空気が吹出されて、空気が材料粒子相互間
や、材料粒子と内側ケーシング４２間に作用して、各々
の付着力を低減させることにより、内側ケーシング４２
表面への付着・堆積が防止される。
なる供給材料や砕製物の一部は、粒子相互間ならびに内
側ケーシング４２と付着状態を開始するものの、噴気接
続管５０から導入された空気は空気室５２を介して多孔
室材料からなる内側ケーシング４２の全表面から竪形ミ
ル１０内へ空気が吹出されて、空気が材料粒子相互間
や、材料粒子と内側ケーシング４２間に作用して、各々
の付着力を低減させることにより、内側ケーシング４２
表面への付着・堆積が防止される。
【００１９】加えて、空気の間欠吹出しにより、内側ケ
ーシング４２の膨出変形の繰返しが発生されるので、付
着状態を開始した材料粒子の剥脱がなされて上記表面へ
の付着・堆積の防止を促進させるとともに、吹出し空気
量の低減をはかることができる。
ーシング４２の膨出変形の繰返しが発生されるので、付
着状態を開始した材料粒子の剥脱がなされて上記表面へ
の付着・堆積の防止を促進させるとともに、吹出し空気
量の低減をはかることができる。
【００２０】かくして、竪形ミル１０内における材料お
よび空気の循環流れは材料の付着・堆積などの停滞など
を発生させることなく連続流れを形成させることができ
るので、付着性材料であるにも拘らず、円滑な粉砕作用
のもとで効率よく粉砕することができる。
よび空気の循環流れは材料の付着・堆積などの停滞など
を発生させることなく連続流れを形成させることができ
るので、付着性材料であるにも拘らず、円滑な粉砕作用
のもとで効率よく粉砕することができる。
【００２１】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、ケーシ
ング外側にハンマリング装置を取付けることなく、多孔
亘材料からなる内側ケーシングより竪形ミル内部に空気
を吹出すとともに、内側ケーシングの膨出変形の繰返し
を発生させることにより、付着性材料が内側ケーシング
表面に付着・堆積することを防止できて円滑な粉砕作用
のもとで付着性材料を効率よく粉砕できる等、多大な効
果を奏する。
ング外側にハンマリング装置を取付けることなく、多孔
亘材料からなる内側ケーシングより竪形ミル内部に空気
を吹出すとともに、内側ケーシングの膨出変形の繰返し
を発生させることにより、付着性材料が内側ケーシング
表面に付着・堆積することを防止できて円滑な粉砕作用
のもとで付着性材料を効率よく粉砕できる等、多大な効
果を奏する。
【図１】本考案の一実施例を示す付着性材料用堅形ミル
の断面図である。
の断面図である。
１０ 竪形ミル １２ 回転テーブル １４ ローラ ２２ 外側ケーシング ４２ 内側ケーシング ５２ 空気室
Claims (1)
- 【請求項１】 付着性材料を粉砕するための回転テーブ
ルとローラとを備えた竪形ミルにおいて、回転テーブル
とローラからなる粉砕要素等を格納する外側ケーシング
が立設され、上記外側ケーシングの内側に空気室を介在
させて多孔質材料からなる内側ケーシングを備え、上記
内側ケーシングより上記ミルを内部に空気を吹出すとと
もに、内側ケーシングの膨出変形の繰返しを発生させる
ことを特徴とする付着性材料用竪形ミル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993016262U JP2550568Y2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 付着性材料用竪形ミル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993016262U JP2550568Y2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 付着性材料用竪形ミル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0670834U JPH0670834U (ja) | 1994-10-04 |
| JP2550568Y2 true JP2550568Y2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=11911647
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993016262U Expired - Lifetime JP2550568Y2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 付着性材料用竪形ミル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2550568Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105402993A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-03-16 | 重庆欣欣向荣精细化工有限公司 | 一种乙基香兰素生产用干燥器的工作方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6190753A (ja) * | 1984-10-09 | 1986-05-08 | 石川島播磨重工業株式会社 | ボ−ルミルによる原料粉砕方法 |
| JP2632747B2 (ja) * | 1990-11-02 | 1997-07-23 | 宇部興産株式会社 | 竪型粉砕機 |
-
1993
- 1993-03-10 JP JP1993016262U patent/JP2550568Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0670834U (ja) | 1994-10-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323111 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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| R250 | Receipt of annual fees |
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