JP2550461Y2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
使い捨ておむつInfo
- Publication number
- JP2550461Y2 JP2550461Y2 JP1991078778U JP7877891U JP2550461Y2 JP 2550461 Y2 JP2550461 Y2 JP 2550461Y2 JP 1991078778 U JP1991078778 U JP 1991078778U JP 7877891 U JP7877891 U JP 7877891U JP 2550461 Y2 JP2550461 Y2 JP 2550461Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- sheet
- diaper
- tape fastener
- area
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、使い捨ておむつに関
し、さらに詳しくは、テープファスナーを備える使い捨
ておむつに関する。
し、さらに詳しくは、テープファスナーを備える使い捨
ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆるオープンタイプの使い捨
ておむつはテープファスナーを備えている。このテープ
ファスナーは、その長手方向一側におむつの後身頃にお
ける腰回り側部に対する固着域と、その長手方向他側に
おむつの前身頃における腰回り側部に対する着脱自在な
粘着域とを有している。
ておむつはテープファスナーを備えている。このテープ
ファスナーは、その長手方向一側におむつの後身頃にお
ける腰回り側部に対する固着域と、その長手方向他側に
おむつの前身頃における腰回り側部に対する着脱自在な
粘着域とを有している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】高速流体圧の作用下に
繊維を交絡する不織布は透水性とソフトな風合いとを有
することから、使い捨ておむつの表面シート、その他表
面側の部材を作るためのシートとして使われることが多
い。しかし、この種シートの表面に固着したテープファ
スナーは、締結時にテープファスナーに作用する力で繊
維の交絡がほぐれると、繊維とともに簡単に剥れてしま
うという問題がある。一方、ポリエチレン等の難接着性
プラスチックフィルムからなる裏面シートに固着する場
合のテープファスナーにおいては、固着域に塗布する接
着剤の選択が難しいという問題がある。これらの問題を
解決する手段として、テープファスナーの厚み方向断面
をY字形にし、Y字の二股部分で表面側のシートおよび
/または裏面シートを挟持する技術がある。この技術に
よれば、テープファスナーの固着は容易であって、締結
時にも簡単に剥れることがない。しかしながら、テープ
ファスナー構造およびその固着方法は複雑で、おむつの
製造コストの上昇は避け難いという問題がある。
繊維を交絡する不織布は透水性とソフトな風合いとを有
することから、使い捨ておむつの表面シート、その他表
面側の部材を作るためのシートとして使われることが多
い。しかし、この種シートの表面に固着したテープファ
スナーは、締結時にテープファスナーに作用する力で繊
維の交絡がほぐれると、繊維とともに簡単に剥れてしま
うという問題がある。一方、ポリエチレン等の難接着性
プラスチックフィルムからなる裏面シートに固着する場
合のテープファスナーにおいては、固着域に塗布する接
着剤の選択が難しいという問題がある。これらの問題を
解決する手段として、テープファスナーの厚み方向断面
をY字形にし、Y字の二股部分で表面側のシートおよび
/または裏面シートを挟持する技術がある。この技術に
よれば、テープファスナーの固着は容易であって、締結
時にも簡単に剥れることがない。しかしながら、テープ
ファスナー構造およびその固着方法は複雑で、おむつの
製造コストの上昇は避け難いという問題がある。
【0004】この考案は、おむつ本体やテープファスナ
ーの材料を増加したり、それらに特別の加工をしたりす
ることなく、極めて簡単な手段で、従来技術の問題を解
決することを課題にしている。
ーの材料を増加したり、それらに特別の加工をしたりす
ることなく、極めて簡単な手段で、従来技術の問題を解
決することを課題にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は、少なくとも
表面シートと裏面シートとから構成されたおむつ本体が
テープファスナーを備え、前記表面シートと裏面シート
とが第1接着剤を介して互いに接着し、前記テープファ
スナーが、その長手方向一側部に前記本体の後身頃にお
ける第1腰回り側部に対する固着域と、その長手方向の
他側部に前記本体の前身頃における第2腰回り側部に対
する着脱自在な粘着域とを有し、前記固着域がこれに塗
布された第2接着剤を介して前記第1腰回り側部におけ
る前記表面シートおよび裏面シートの一方のシートの表
面に固着している使い捨ておむつの改良に関する。
表面シートと裏面シートとから構成されたおむつ本体が
テープファスナーを備え、前記表面シートと裏面シート
とが第1接着剤を介して互いに接着し、前記テープファ
スナーが、その長手方向一側部に前記本体の後身頃にお
ける第1腰回り側部に対する固着域と、その長手方向の
他側部に前記本体の前身頃における第2腰回り側部に対
する着脱自在な粘着域とを有し、前記固着域がこれに塗
布された第2接着剤を介して前記第1腰回り側部におけ
る前記表面シートおよび裏面シートの一方のシートの表
面に固着している使い捨ておむつの改良に関する。
【0006】この考案は、前記おむつにおいて、前記第
1接着剤の一部が前記一方のシートの表面に浸出し、該
第1接着剤と前記第2接着剤とが互いに接着することに
よっ ても、前記一方のシートの表面に対する前記固着域
の固着がなされていることを特徴としている。
1接着剤の一部が前記一方のシートの表面に浸出し、該
第1接着剤と前記第2接着剤とが互いに接着することに
よっ ても、前記一方のシートの表面に対する前記固着域
の固着がなされていることを特徴としている。
【0007】
【実施例】この考案に係るおむつを図示の実施例に基づ
いて説明すると、以下のとおりである。
いて説明すると、以下のとおりである。
【0008】図1および図2において、おむつ本体1
は、前身頃8、股下域9および後身頃10を有し、前後
身頃8,10の腰回り両側部が、後身頃10の腰回り両
側縁から外方へ延出するテープファスナー20によって
着脱自在に締結されている。
は、前身頃8、股下域9および後身頃10を有し、前後
身頃8,10の腰回り両側部が、後身頃10の腰回り両
側縁から外方へ延出するテープファスナー20によって
着脱自在に締結されている。
【0009】おむつ本体1は、透液性の表面シート2、
不透液性の裏面シート3およびこれら両シート2,3の
間に介在する吸収体4から構成され、脚回りに弾性部材
5、腰回りに弾性部材6が、それぞれ取り付けられてい
る。表面シート2は高圧噴射水流の作用下にポリプロピ
レン繊維が互いに交絡する不織布から、裏面シート3は
ポリエチレンフィルムから、テープファスナー20はポ
リエステルフィルムから、それぞれ作られている。
不透液性の裏面シート3およびこれら両シート2,3の
間に介在する吸収体4から構成され、脚回りに弾性部材
5、腰回りに弾性部材6が、それぞれ取り付けられてい
る。表面シート2は高圧噴射水流の作用下にポリプロピ
レン繊維が互いに交絡する不織布から、裏面シート3は
ポリエチレンフィルムから、テープファスナー20はポ
リエステルフィルムから、それぞれ作られている。
【0010】図3において、表面シート2と裏面シート
3とは、ホットメルトタイプのエチレン・酢ビ系の第1
接着剤30で間欠的に互いに接着されている。第1接着
剤30は、その一部が表面シート2の繊維間隙からその
表面2Aへ接着剤30Aとなって浸出している。テープ
ファスナー20は、その長手方向両側においておむつ本
体1の幅方向中心部へ向けて折り重ねられている。その
折り重ねられた一方は、その表面25に合成ゴム系の第
2接着剤24が塗布された固着域23を有し、表面シー
ト2の表面2Aおよび接着剤30Aに一体に接着してい
る。その折り重ねられた他方は、粘着域21を有し、シ
リコーン28が塗布されている固着域23の内表面26
に仮止めされ、内表面26から簡単に剥離することがで
きる。粘着域21の先端部は、粘着剤27が塗布されて
いない非粘着性の摘持部22とされ、ここをおむつの取
扱者が指先で摘むことで、指先が粘着剤27に触れるこ
となく粘着部21を操作できる。このように固着域23
は、第2接着剤24を介して表面シートの表面2Aに接
着するだけでなく、第1接着剤30の一部が表面シート
2からその表面2Aに浸出している接着剤30Aとも接
着している。したがって、テープファスナー20に作用
する力で表面シート2の繊維がほぐれかかっても、テー
プファスナー20はおむつ本体1から簡単に外れること
がなく、おむつの利用者は、安心して排泄物の有無の点
検等のために粘着域21を繰り返し着脱することができ
る。このようなテープファスナー20の固着は、おむつ
が腰周り両側縁近傍に表面シート2とは異なる表面側の
シート、たとえば、おむつ本体1の両側部沿いに形成さ
れる不織布製のサイドフラップが裏面シート3に接着し
ている場合などにも利用することができる。
3とは、ホットメルトタイプのエチレン・酢ビ系の第1
接着剤30で間欠的に互いに接着されている。第1接着
剤30は、その一部が表面シート2の繊維間隙からその
表面2Aへ接着剤30Aとなって浸出している。テープ
ファスナー20は、その長手方向両側においておむつ本
体1の幅方向中心部へ向けて折り重ねられている。その
折り重ねられた一方は、その表面25に合成ゴム系の第
2接着剤24が塗布された固着域23を有し、表面シー
ト2の表面2Aおよび接着剤30Aに一体に接着してい
る。その折り重ねられた他方は、粘着域21を有し、シ
リコーン28が塗布されている固着域23の内表面26
に仮止めされ、内表面26から簡単に剥離することがで
きる。粘着域21の先端部は、粘着剤27が塗布されて
いない非粘着性の摘持部22とされ、ここをおむつの取
扱者が指先で摘むことで、指先が粘着剤27に触れるこ
となく粘着部21を操作できる。このように固着域23
は、第2接着剤24を介して表面シートの表面2Aに接
着するだけでなく、第1接着剤30の一部が表面シート
2からその表面2Aに浸出している接着剤30Aとも接
着している。したがって、テープファスナー20に作用
する力で表面シート2の繊維がほぐれかかっても、テー
プファスナー20はおむつ本体1から簡単に外れること
がなく、おむつの利用者は、安心して排泄物の有無の点
検等のために粘着域21を繰り返し着脱することができ
る。このようなテープファスナー20の固着は、おむつ
が腰周り両側縁近傍に表面シート2とは異なる表面側の
シート、たとえば、おむつ本体1の両側部沿いに形成さ
れる不織布製のサイドフラップが裏面シート3に接着し
ている場合などにも利用することができる。
【0011】図示されていないが、テープファスナー2
0が裏面シート3に固着される場合には、たとえば、裏
面シート3の当該域に多数の細孔が形成され、そこから
第1接着剤30がその表面へ浸出するようにされる。
0が裏面シート3に固着される場合には、たとえば、裏
面シート3の当該域に多数の細孔が形成され、そこから
第1接着剤30がその表面へ浸出するようにされる。
【0012】
【考案の効果】以上の構成を有するこの考案において
は、テープファスナーの固着域が、この固着域に塗布さ
れた第2接着剤を介して、おむつ本体の表面シートまた
は裏面シートの一方のシートの表面に接着し、かつ、こ
れら両シートを接着している第1接着剤にも接着してい
る。したがって、テープファスナーは、単に第2接着剤
だけでシートの外表面に接着している場合に比較して、
その接着が確実であって、その操作のため比較的強く引
っ張られても、またはその操作が数回繰り返されても、
おむつ本体から簡単に外れることはない。
は、テープファスナーの固着域が、この固着域に塗布さ
れた第2接着剤を介して、おむつ本体の表面シートまた
は裏面シートの一方のシートの表面に接着し、かつ、こ
れら両シートを接着している第1接着剤にも接着してい
る。したがって、テープファスナーは、単に第2接着剤
だけでシートの外表面に接着している場合に比較して、
その接着が確実であって、その操作のため比較的強く引
っ張られても、またはその操作が数回繰り返されても、
おむつ本体から簡単に外れることはない。
【0013】この考案によれば、おむつ本体やテープフ
ァスナーの材料を増加したり、それらに特別の加工をし
たりすることなく、前記効果を有するおむつを簡単に製
造することができる。
ァスナーの材料を増加したり、それらに特別の加工をし
たりすることなく、前記効果を有するおむつを簡単に製
造することができる。
【図1】この考案に係るおむつの組み立てを示す斜視
図。
図。
【図2】図1のおむつを展開して示す平面図。
【図3】図2のX−X線矢視図。
1 おむつ本体 2 表面シート 2A 表面 3 裏面シート 8 前身頃 10 後身頃 20 テープファスナー 21 粘着域 23 固着域 24 第2接着剤 30 第1接着剤
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも表面シートと裏面シートとから
構成されたおむつ本体がテープファスナーを備え、前記
表面シートと裏面シートとが第1接着剤を介して互いに
接着し、前記テープファスナーが、その長手方向一側部
に前記本体の後身頃における第1腰回り側部に対する固
着域と、その長手方向の他側部に前記本体の前身頃にお
ける第2腰回り側部に対する着脱自在な粘着域とを有
し、前記固着域がこれに塗布された第2接着剤を介して
前記第1腰回り側部における前記表面シートおよび裏面
シートの一方のシートの表面に固着している使い捨てお
むつにおいて、 前記第1接着剤の一部が前記一方のシートの表面に浸出
し、該第1接着剤と前記第2接着剤とが互いに接着する
ことによっても、前記一方のシートの表面に対する前記
固着域の固着がなされている ことを特徴とする前記おむ
つ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991078778U JP2550461Y2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 使い捨ておむつ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991078778U JP2550461Y2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 使い捨ておむつ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0537224U JPH0537224U (ja) | 1993-05-21 |
JP2550461Y2 true JP2550461Y2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=13671357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991078778U Expired - Lifetime JP2550461Y2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 使い捨ておむつ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2550461Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4652724B2 (ja) * | 2003-08-19 | 2011-03-16 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨て吸収性物品及びその製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4055182A (en) * | 1975-10-08 | 1977-10-25 | Colgate-Palmolive Company | Disposable diaper reinforcement |
US4060085A (en) * | 1976-02-02 | 1977-11-29 | Colgate-Palmolive Company | Diaper tape fastener |
DE3032218C2 (de) * | 1980-08-27 | 1982-06-16 | Audi Nsu Auto Union Ag, 7107 Neckarsulm | Kolbenbrennkraftmaschine mit einem Abgasturbolader |
JPS60201325A (ja) * | 1984-03-26 | 1985-10-11 | Canon Inc | 液晶光学素子及びその駆動法 |
-
1991
- 1991-09-03 JP JP1991078778U patent/JP2550461Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0537224U (ja) | 1993-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4920944B2 (ja) | 使い捨て着用物品 | |
US6547774B2 (en) | Disposable absorbent undergarment | |
JP3172408B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
RU2325890C2 (ru) | Поглощающее изделие одноразового использования и способ его получения | |
US20010023341A1 (en) | Absorbent articles having improved fastening system | |
US20040082933A1 (en) | Absorbent articles having improved fastening system | |
US6562017B1 (en) | Absorbent article with raisable strips | |
JPS62206001A (ja) | バツクルとグリツプ型式の固定手段から成るおむつ | |
JP3208258B2 (ja) | 使い捨てパンツ型おむつ | |
JPH11253476A (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP3904354B2 (ja) | 吸収性物品 | |
EP1005317A1 (en) | Brief with improved dual fastening system | |
JPH082365B2 (ja) | 紙おむつ | |
JP4233002B2 (ja) | パンツ型使い捨ておむつ | |
JP3313293B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP2005503892A (ja) | おむつにファスナ部を取付ける方法 | |
JP2550461Y2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
WO2003051263A1 (en) | Disposable wearing article with tape fastener | |
JP2000210330A (ja) | ウイング付き生理用ナプキン | |
JP2597861B2 (ja) | 使い捨て紙おむつ | |
JP3510125B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP4030783B2 (ja) | 使い捨ておむつ用ファスニングテープ | |
JP3878920B2 (ja) | 展開型吸収性物品および展開型吸収性物品の製造方法 | |
KR100244612B1 (ko) | 훅크형 고착 부재와 맞물리는 랜딩 부재를 갖는 일회용 흡수 제품 | |
JP3969904B2 (ja) | 使い捨ておむつおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970506 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |