JP2550305Y2 - ガスワイピングノズル - Google Patents

ガスワイピングノズル

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JP2550305Y2
JP2550305Y2 JP6259292U JP6259292U JP2550305Y2 JP 2550305 Y2 JP2550305 Y2 JP 2550305Y2 JP 6259292 U JP6259292 U JP 6259292U JP 6259292 U JP6259292 U JP 6259292U JP 2550305 Y2 JP2550305 Y2 JP 2550305Y2
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JP
Japan
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metal member
nozzle
gas
cooling
gas wiping
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JP6259292U
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JPH0620451U (ja
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哲夫 礒野
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、溶融金属めっき設備を
構成する溶融金属の付着量調整用ガスワイピングノズル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融金属めっき鋼板を製造するに際して
は、溶融金属浴からストリップを引き上げた直後にスト
リップに付着した過剰な溶融金属を絞りとる必要があ
る。この場合の絞り方法としては、溶融金属浴の表面に
設置した2本の溝付きロールでストリップ表面の溶融金
属を絞り落とすロール絞り法と、高圧ガスを吹きつけ
て、ガスジェットナイフで絞りとる気体絞り法があり、
このうち気体絞り法が一般的である。
【0003】この気体絞り法にあっては、ストリップ幅
方向における絞りとり量を可及的に均一化するため、使
用するガスワイピングノズルのガス吹き出し口を、中央
部が例えば0.5mmの狭幅で、両端部が例えば1mm
の広幅となるように調整している。そして、このガスワ
イピングノズルのガス吹き出し口の、例えば寸法、形状
等の調整は、ガスワイピングノズルをめっき設備から取
り出し、シム、スペーサ、ボルト、ナット等の機械部品
を使用して行っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような調整方法では、ガスワイピングノズルをめっき
設備に取り付けた状態、あるいは操業中にガスワイピン
グノズルのガス吹き出し口の調整を行うことができなか
った。
【0005】本考案は、このような従来の調整方法にあ
った問題点に鑑みてなされたものであり、ガス吹き出し
口の調整を操業中であっても行うことのできるガスワイ
ピングノズルを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本考案のガスワイピングノズルは、ノズル本体
に一端を拘束状に取り付けた金属部材の、他端を自由端
となすとともに、この他端を上リップあるいは下リップ
に当接状に設置し、かつこの金属部材を遠隔操作によっ
て加熱及び冷却する手段並びにこの加熱・冷却量の制御
手段を設け、この金属部材の加熱あるいは冷却量を制御
することで上リップと下リップ間の間隔をノズル幅方向
にわたって最適に設定可能なように構成したこととして
いるのである。
【0007】
【作用】本考案のガスワイピングノズルは、上リップと
下リップ間の間隔を測定してこの測定値と設定値とを比
較し、その差異に応じてノズル本体の幅方向に適数個配
置した金属部材それぞれの加熱あるいは冷却量を制御
し、上リップと下リップ間のノズル幅方向における間隔
を設定値に可及的に近づける。
【0008】
【実施例】以下、本考案のガスワイピングノズルを添付
図面に示す1実施例に基づいて説明する。図1は本考案
ガスワイピングノズルの概略構成図、図2は本考案ガス
ワイピングノズルのノズル間隔の調整方法の1例を示す
説明図、図3は同じく調整方法の1例を示すフローチャ
ート図、図4は金属部材の軸方向への熱変形量と上リッ
プと下リップ間の間隔との相関関係の1例を示す図面で
ある。
【0009】1は図示しない風箱に接続するノズル本体
であり、ワイピングガスの吹き出し口は、前記ノズル本
体1に例えばねじ止めされた上リップ2と下リップ3に
よってその間隔、形状等が、使用前に予め使用予定の最
小寸法となるように設定される。ワイピングガスの吹き
出し口の間隔、形状等の使用前の設定値が異なる他は、
ノズル本体1の構成は、以下に説明する構成部分を除い
て従来のガスワイピングノズルと同じである。
【0010】4は例えばノズル本体1の上部にねじ止め
されたブロックであり、このブロック4に金属部材5の
一端が例えばねじ結合によって拘束状に取り付けられて
いる。このブロック4をノズル本体1の上部に取り付け
る押しボルト4aは、金属部材5と下リップ3との初期
ギャップを調整するためにも使用される。そして、この
金属部材5の他端は自由端となされた状態でノズル本体
1に開設した貫通孔1aを通ってノズル本体1内に挿入
せしめられ、かつこの自由端となされた他端は下リップ
3に当接している。ところで、この金属部材5は、加
熱、冷却によって自由端である他端が軸方向に所定量伸
長、収縮する必要があり、その材質としては、例えば熱
膨張係数の大きいオーステナイト系ステンレス等が好ま
しい。
【0011】6は前記金属部材5の加熱手段である例え
ば電気ヒータであり、この電気ヒータ6は金属部材5の
内部に配置され、この電気ヒータ6による加熱で金属部
材5を軸方向に伸長させるのである。7は前記金属部材
5の内周面と電気ヒータ6との間の環状空間内に冷却空
気を供給するための冷却配管であり、電気ヒータ6への
通電停止時、この冷却配管7から供給される冷却空気に
よって金属部材5を冷却し、軸方向への伸縮時の応答性
を良好ならしめている。なお、金属部材5の冷却方法と
しては、金属部材5に外部から直接冷却空気を吹きつけ
る方法を採用してもよい。
【0012】8は前記電気ヒータ6への通電量を制御す
る加熱制御装置、9は前記冷却配管7への冷却空気の供
給量を制御する冷却制御装置であり、これら両制御装置
8・9からの出力信号は、温度調節器10からの出力信
号に基づいて決定される。すなわち、この温度調節器1
0には、金属部材5に設置した温度センサー11からの
検出金属部材温度と、例えばノズル本体1の内部に設置
した距離センサー12からの、下リップ3までの検出距
離(上リップ2と下リップ3との間の間隔)が入力さ
れ、これら両検出値に基づいて上リップ2と下リップ3
との間の間隔がノズル本体1の幅方向全域において最適
な値となるように、例えば図4に示すように、予め求め
ておいた金属部材5の軸方向への熱変形量と上リップ2
と下リップ3間の間隔との相関関係に基づいて、金属部
材5の温度設定値を変更し、この変更した温度設定値に
なるように、いずれかあるいは両制御装置8、9に信号
を出力するのである。
【0013】ところで、前記温度センサー11は、例え
ば図2に示すように、ノズル本体1の幅方向に所定の間
隔を存してz個配置した金属部材5と同じ数だけ設置さ
れるものであり、他方距離センサー12は温度センサー
11と同数でもよいが、本実施例のように、ノズル本体
1の幅方向両端(本実施例では1番目とz番目)と、幅
方向中央部2か所(本実施例ではm番目とp番目)の合
計4か所程度でもよい。但し、本実施例のような場合
は、距離センサー12を設けていない箇所の温度調節器
10へは、その近傍の距離センサー12からの出力信号
に基づいて演算ユニット13で補間した距離出力信号を
出力する。また、距離センサー12を設けている箇所の
温度調節器10へは、前記と同様演算ユニット13で補
間した出力信号を出力しても、あるいは補間しない検出
したままの出力信号を出力してもどちらでもよい。な
お、14は距離センサー12の出力信号を増幅するアン
プである。
【0014】本考案のガスワイピングノズルは上記した
ような構成であり、次に図3に示すフローチャート図に
基づいてその使用方法を説明する。予めノズル本体1の
ワイピングガスの吹き出し口の間隔、形状等を、使用予
定の最小寸法となるように設定した状態でワイピングガ
スの吹き出しを開始する。そして、作業中、常時温度セ
ンサー11と距離センサー12で金属部材5の温度と前
記ワイピングガスの吹き出し口の間隔を検出する。
【0015】温度調節器10では、前記した両センサー
11・12からの検出信号に基づいてワイピングガスの
吹き出し口の間隔がノズル本体1の幅方向全域において
最適な値となるように、予め求めておいた金属部材5の
軸方向への熱変形量とワイピングガスの吹き出し口の間
隔との相関関係に基づいて、金属部材5の温度設定値を
変更する。そして、この変更した温度設定値となるよう
に、両制御装置8、9に信号を出力するのである。
【0016】両制御装置8、9は温度調節器10からの
出力信号に基づいて電気ヒータ6への通電量を制御した
り、あるいは冷却配管7への冷却空気の供給量を制御す
るべく指示を出す。以上の制御によって理論上はワイピ
ングガスの吹き出し口の間隔は最適に調節されることに
なるが、本実施例では、念のため、以上の制御でワイピ
ングガスの吹き出し口の間隔が最適に調節されたか否か
を確認すべく、温度調節器10での設定温度と吹き出し
口の間隔との相関関係の比較を行ってフィードバックす
ることとしている。本考案のガスワイピングノズルの使
用に際しては、以上の制御を操業中繰り返し行うのであ
る。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のガスワン
ピングノズルは、遠隔操作によってワイピングガスの吹
き出し口間隔を調節できるので、めっき設備をノズルの
交換のたびに停止する必要がなく、生産能率の向上が図
れる。また、本考案はストリップのサイズ毎に吹き出し
口の間隔及び形状を最適に設定できるので歩留りの向上
が期待できる。
【0018】なお、本実施例では金属部材の加熱手段と
して、電気ヒータを示したが、これに限るものではな
く、加熱空気(の供給手段)等を採用してもよいことは
勿論である。また、同様に本実施例では金属部材の冷却
手段として、冷却空気を使用するものを示したが、これ
に限るものではなく、冷却水(の供給手段)等を採用し
てもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案ガスワイピングノズルの概略構成図であ
る。
【図2】本考案ガスワイピングノズルのノズル間隔の調
整方法の1例を示す説明図である。
【図3】図2と同じく調整方法の1例を示すフローチャ
ート図である。
【図4】金属部材の軸方向への熱変形量と上リップと下
リップ間の間隔との相関関係の1例を示す図面である。
【符号の説明】
1 ノズル本体 2 上リップ 3 下リップ 5 金属部材 6 電気ヒータ 7 冷却配管 8 加熱制御装置 9 冷却制御装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属めっき鋼板を製造する際にスト
    リップに付着した過剰な溶融金属を絞りとるガスワイピ
    ングノズルであって、ノズル本体に一端を拘束状に取り
    付けた金属部材の、他端を自由端となすとともに、この
    他端を上リップあるいは下リップに当接状に設置し、か
    つこの金属部材を遠隔操作によって加熱及び冷却する手
    段並びにこの加熱・冷却量の制御手段を設けたことを特
    徴とするガスワイピングノズル。
JP6259292U 1992-08-12 1992-08-12 ガスワイピングノズル Expired - Lifetime JP2550305Y2 (ja)

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JPH0620451U JPH0620451U (ja) 1994-03-18
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