JP2549792B2 - ラスタ図面のスクロール装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、表示画面を水平および
垂直の所望の方向に高速にスクロールするラスタ画面の
スクロール装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、道路地図、住宅地図等の図面に
おいて所望の設備等のある任意の位置を検索してポイン
ト指定することが必要となるが、このようなポイント検
索を行うポイント検索システムは、従来、ポイントその
ものが任意座標で示されるため、ベクトル形式の図面を
使用している。

【０００３】ベクトル形式の図面は、ラスタ形式の図面
に比較して、作成工数が莫大にかかる上に、表示する際
の処理速度が遅い。また高価なものであるため、ラスタ
形式の図面を使用したポイント検索システム等が考えら
れる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
ラスタ図面を用いたシステムにおいて、スクロールを高
速かつ安価に行うシステムは未だ開発されていない。

【０００５】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、ラスタ図面を用いて、スクロ
ール処理を高速かつ安価に行うことができるラスタ図面
のスクロール装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のラスタ図面のスクロール装置は、表示装置
に表示されている表示画面を水平および垂直の所望の方
向にスクロールするラスタ画面のスクロール装置であっ
て、前記表示画面の画像データを含む画像データを記憶
する記憶装置と、この記憶装置に記憶されている画像デ
ータのうち前記表示装置に表示されている表示画像用の
画像データを中心としてこの中心画像データの左右の水
平方向における所定の画像データを前記中心画像データ
の左右に左画像データおよび右画像データとして前記記
憶装置から読み出して記憶するとともに、垂直方向にお
いてラウンドアップするリング状バッファメモリと、前
記表示画面の垂直表示開始位置を示す垂直表示開始位置
ポインタを前記リング状バッファメモリの対応する位置
を示すように設定する垂直表示開始位置ポインタ設定手
段と、前記表示画面の水平表示開始位置を示す水平表示
開始位置ポインタを前記リング状バッファメモリの対応
する位置を示すように設定する水平表示開始位置ポイン
タ設定手段と、前記リング状バッファメモリに記憶され
た画像データのうち前記垂直表示開始位置ポインタおよ
び水平表示位置開始ポインタで指定される所定範囲の画
像データを前記表示装置に表示するために表示データと
して一時的に記憶する表示プレーンと、垂直方向または
水平方向のスクロール指示に応答して、所定の複数ビッ
トを単位とする単位スクロール量だけ前記垂直表示開始
位置ポインタまたは水平表示開始位置ポインタを垂直方
向または水平方向にシフトするポインタシフト手段と、
このポインタシフト手段によってシフトした水平表示開
始位置ポインタが指示する前記リング状バッファメモリ
上の画像データが前記中心画像データの位置に位置する
ように移動させるとともに、この移動により前記水平表
示開始位置ポインタで指示される水平方向の表示対象の
画像データが前記リング状バッファメモリに記憶されて
いる画像データ外となった場合、水平表示開始位置ポイ
ンタで指定される所定の画像データが前記中心画像デー
タとなるように前記記憶装置から読み出されて前記リン
グ状バッファメモリに補充する水平スクロール用バッフ
ァメモリ補充手段と、前記ポインタシフト手段によって
シフトした垂直表示開始位置ポインタの指示が前記リン
グ状バッファメモリの先頭または最後尾を越える時に
は、該リング状バッファメモリの最後尾または先頭にラ
ウンドアップさせるとともに、前記スクロール量に相当
する画像データを前記記憶装置から読み出して前記リン
グ状バッファメモリに補充する垂直スクロール用バッフ
ァメモリ補充手段と、前記表示プレーンに記憶されてい
る表示データのうち前記スクロール量に相当する部分を
除いた表示データを該スクロール量に対応する位置にメ
モリ転送命令を使用してコピーし、前記表示プレーンに
記憶されている表示データのうち前記スクロール量に相
当する画像データを前記リング状バッファメモリからデ
ータ転送命令を使用してコピーする表示データコピー手
段とを有することを要旨とする。

【０００７】

【作用】本発明のラスタ図面のスクロール装置では、表
示装置に表示されている表示画像用のデータを中心とし
て左右の水平方向における所定の画像データを左画像デ
ータおよび右画像データとして読み出して記憶するとと
もに、垂直方向においてラウンドアップするリング状バ
ッファメモリを設け、表示画面の垂直および水平表示開
始位置を示す垂直表示開始位置ポインタおよび水平表示
開始位置ポインタをバッファメモリに設定し、スクロー
ル指示に応答して、所定の複数ビットを単位とする単位
スクロール量だけ垂直表示開始位置ポインタまたは水平
表示開始位置ポインタをシフトし、このシフトした水平
表示開始位置ポインタで指定される水平方向の表示対象
の画像データがバッファメモリに記憶されている画像デ
ータ外となった場合、水平表示開始位置ポインタで指定
される所定の画像データを中心画像データとなるように
記憶装置から読み出されてバッファメモリに補充し、シ
フトした垂直表示開始位置ポインタの指示がバッファメ
モリの先頭または最後尾を越える時には、バッファメモ
リの最後尾または先頭にラウンドアップさせるととも
に、スクロール量に相当する画像データを記憶装置から
読み出してバッファメモリに補充し、表示プレーンに記
憶されている表示データのうちスクロール量に相当する
部分を除いた表示データをメモリ転送命令に使用してコ
ピーし、スクロール量に相当する画像データをバッファ
メモリからデータ転送命令を使用してコピーする。

【０００８】

【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。

【０００９】図１は、本発明の一実施例に係わるラスタ
図面のスクロール装置におけるハードディスク７からな
る外部記憶装置、メインメモリ５およびＣＲＴディスプ
レイ装置１３とイメージデータの流れとの関係を示す説
明図であり、図２は、図１に示す実施例のスクロール装
置の構成を示すブロック図である。

【００１０】まず、図２を参照して、本スクロール装置
の構成を説明する。同図に示すように、ラスタ図面のス
クロール装置は、例えばマイクロプロセッサ等からなる
ＣＰＵ１を使用して全体の動作を制御されており、この
ＣＰＵ１からのデータバスおよびアドレスバス等からな
る共通バス３には、ＲＡＭ等からなるメインメモリ５、
スクロール対象のイメージデータを記憶している外部記
憶装置であるハードディスク７、フロッピディスクを収
納するフロッピディスク（ＦＤ）ドライブ９，１１、ス
クロールされる図面を表示するＣＲＴディスプレイ装置
１３、各種情報を入力したり、垂直または水平の所望の
方向へのスクロールを指示するためのスクロールキーま
たは矢印キーを有するキーボード１５が接続されてい
る。

【００１１】図１に示すように、ハードディスク７から
なる外部記憶装置等には、イメージデータ３１が記憶さ
れ、このイメージデータ３１の中の点線で示す一部が読
み出されて、メインメモリ５内に設けられたリング状バ
ッファメモリ３３に記憶されている。そして、このバッ
ファメモリ３３に記憶されたイメージデータ３１は表示
プレーン３５ａ，３５ｂ，３５ｃにコピーされ、該表示
プレーンを介してＣＲＴディスプレイ装置１３に表示さ
れるようになっている。

【００１２】前記リング状バッファメモリ３３は、その
詳細を図３（ａ）に示すように、イメージデータ３１が
記憶される中心メモリ領域３３ａの左右両側に同じメモ
リサイズの左メモリ領域３３ｂおよび右メモリ領域３３
ｃが設けられているとともに、垂直方向のスクロールに
対してバッファメモリ３３の先頭から最後尾へのまたは
その逆のラウンドアップを行い得るように論理的にリン
グ形式のバッファで構成されている。そして、左右のメ
モリ領域３５ｂ，３５ｃを設けることにより、リング状
バッファメモリ３３は表示プレーンの水平方向バイト数
×垂直方向バイト数×３のメモリ容量を有する。このよ
うに、中心メモリ領域３３ａの左右両側に左メモリ領域
３３ｂおよび右メモリ領域３３ｃを設けた理由は、水平
方向のスクロールを高速に行うためである。なお、図３
（ｂ）は図３（ａ）に示すリング状バッファメモリ３３
と同じものをリング状の構成を分かりやすいように図示
した同じ内容のものである。

【００１３】また、図３に示すように、リング状バッフ
ァメモリ３３は、垂直および水平表示開始ポインタを有
し、これらのポインタにより現在表示している部分を常
に保持するようになっている。そして、垂直方向のスク
ロールに対しては、垂直表示開始ポインタを変更するこ
とによりラウンドアップし、また水平方向のスクロール
に対しては、水平表示開始ポインタによって現在表示し
ている部分を保持し、この水平表示開始ポインタを左右
にシフトすることによりバッファメモリ３３から転送さ
れるアドレスを求めることができるようになっている。
また、イメージデータ３１をバッファメモリ３３に格納
する場合には、表示対象範囲が常にバッファメモリ３３
の中心にくるように読み込むことによりバッファメモリ
３３へのヒット率が高くすることができる。

【００１４】また、本実施例のラスタ図面のスクロール
装置においては、表示プレーン３５は例えばカラー表示
を行うために３枚の表示プレーン３５ａ，３５ｂ，３５
ｃを有しているが、スクロール処理中においてはその中
の１枚、例えば表示プレーン３５ａのみにバッファメモ
リ３３からデータがコピーされ、他の２枚の表示プレー
ンにはデータのコピーを行わないように制御し、これに
よりスクロールの高速化を図っている。

【００１５】更に、本実施例においては、スクロールを
行う時には、イメージ操作命令を使用せずに、メモリ転
送命令を使用して、バッファメモリ３３から表示プレー
ン３５ａへのデータのコピー、表示プレーン内における
他の領域へのデータのコピーを行い、これによってもス
クロールの高速化を図っている。

【００１６】また更に、水平方向のスクロール量を８ビ
ット、すなわち１バイト単位として、ビット操作を不要
にして、高速スクロールを可能としている。

【００１７】次に、図４に示すフローチャートに従い、
図５および図６を参照して、作用を説明する。

【００１８】まず、ハードディスク７からなる外部記憶
装置からイメージデータ３１をメインメモリ５内のリン
グ状バッファメモリ３３に読み込む（ステップＳ２
１）。そして、垂直表示開始ポインタおよび水平表示開
始ポインタをバッファメモリ３３の先頭をポイントする
ように設定する。次に、データ転送命令を使用して、バ
ッファメモリ３３中の垂直表示開始ポインタおよび水平
表示開始ポインタで指定される表示対象範囲のイメージ
データ３１を表示プレーン３５に転送する（ステップＳ
２３）。

【００１９】それから、キーボード１５からの指示に従
って、上スクロールか、下スクロールか、左スクロール
か、または右スクロールかが判定される（ステップＳ２
５〜Ｓ３１）。

【００２０】上スクロールの場合には、ステップＳ３３
に進んで、図５（ａ）に示すように、垂直表示開始ポイ
ンタを１バイト（８ビット）分、上側にシフトする。こ
こで、バッファメモリ３３の先頭から前に戻る場合に
は、バッファメモリ３３の最後尾へラウンドアップさせ
る。それから、図５（ａ）に示す（３）で示す部分に相
当する新しく表示する部分のデータを水平表示開始ポイ
ンタが示すバッファメモリ３３のアドレスに読み込む
（ステップＳ３５）。そして、ステップＳ３７で、表示
プレーン３５の図５（ａ）の（１）で示す部分のデータ
を図５（ａ）の（２）で示す領域にメモリ転送命令を使
用してシフトするとともに、図５（ａ）の（３）で示す
部分のデータをバッファメモリ３３からデータ転送命令
を使用してコピーした後に（ステップＳ６１）、ステッ
プＳ２５に戻る。

【００２１】また、下スクロールの場合には、ステップ
Ｓ３９に進んで、図５（ｂ）に示すように、垂直表示開
始ポインタを１バイト（８ビット）分、下側にシフトす
る。ここで、バッファメモリ３３の最後尾を越える場合
には、バッファメモリ３３の先頭へラウンドアップさせ
る。それから、図５（ｂ）に示す（３）で示す部分に相
当する新しく表示する部分のデータを水平表示開始ポイ
ンタが示すバッファメモリ３３のアドレスに読み込む
（ステップＳ４１）。そして、ステップＳ４３で、表示
プレーン３５の図５（ｂ）の（１）で示す部分のデータ
を図５（ｂ）の（２）で示す領域にメモリ転送命令を使
用してシフトするとともに、図５（ｂ）の（３）で示す
部分のデータをバッファメモリ３３からデータ転送命令
を使用してコピーした後に（ステップＳ６１）、ステッ
プＳ２５に戻る。

【００２２】更に、左スクロールの場合には、ステップ
Ｓ４５に進んで、図６（ａ）に示すように、水平表示開
始ポインタを１バイト（８ビット）分、左側にシフトす
る。ここで、シフトした結果がバッファメモリ３３のメ
モリ範囲外であるか否かを判定し（ステップＳ４７）、
メモリ範囲外の場合には、バッファメモリ３３の現在の
メモリ内容をフラッシュし、バッファメモリ３３の水平
方向の中心位置に表示対象範囲が格納されるように、す
なわち表示対象範囲がバッファメモリ３３の中心メモリ
領域３３ａに位置するようにイメージデータを読み込み
直す（ステップＳ４９）。更に、ステップＳ５１で、水
平表示開始ポインタを表示対象範囲の先頭に位置づけ
る。次に、表示プレーン３５の図６（ａ）の（１）で示
す部分のデータを図６（ａ）の（２）で示すメモリ領域
にメモリ転送命令を使用してコピーし、更に図６（ａ）
の（３）に表示する部分のデータをバッファメモリ３３
からデータ転送命令を使用してコピーした後に（ステッ
プＳ６１）、ステップＳ２５に戻る。

【００２３】右スクロールの場合には、ステップＳ５３
に進んで、図６（ｂ）に示すように、水平表示開始ポイ
ンタを１バイト（８ビット）分、右側にシフトする。こ
こで、シフトした結果がバッファメモリ３３のメモリ範
囲外であるか否かを判定し（ステップＳ５５）、メモリ
範囲外の場合には、バッファメモリ３３の現在のメモリ
内容をフラッシュし、バッファメモリ３３の水平方向の
中心位置に表示対象範囲が格納されるように、すなわち
表示対象範囲がバッファメモリ３３の中心メモリ領域３
３ａに位置するようにイメージデータを読み込み直す
（ステップＳ５７）。更に、ステップＳ５９で水平表示
開始ポインタを表示対象範囲の先頭に位置づける。次
に、表示プレーン３５の図６（ｂ）の（１）で示す部分
のデータを図６（２）で示すメモリ領域にメモリ転送命
令を使用してコピーし、更に図６（ｂ）の（３）に表示
する部分のデータをバッファメモリ３３からデータ転送
命令を使用してコピーした後に（ステップＳ６１）、ス
テップＳ２５に戻る。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表示位置に表示されている表示画像用のデータを中心と
して左右の水平方向における所定の画像データを左画像
データおよび右画像データとして読み出して記憶すると
ともに、垂直方向においてラウンドアップするリング状
バッファメモリを使用し、表示画面の垂直および水平表
示開始位置を示す垂直表示開始位置ポインタおよび水平
表示開始位置ポインタをバッファメモリに設定し、スク
ロール指示に応答して、所定の複数ビットを単位とする
単位スクロール量だけ垂直表示開始位置ポインタまたは
水平表示開始位置ポインタをシフトし、このシフトした
水平表示開始位置ポインタで指定される水平方向の表示
対象の画像データがバッファメモリに記憶されている画
像データ外となった場合、水平表示開始位置ポインタで
指定される所定の画像データを中心画像データとなるよ
うに記憶装置から読み出されてバッファメモリに補充
し、シフトした垂直表示開始位置ポインタの指示がバッ
ファメモリの先頭または最後尾を越える時には、バッフ
ァメモリの最後尾または先頭にラウンドアップさせると
ともに、スクロール量に相当する画像データを記憶装置
から読み出してバッファメモリに補充し、表示プレーン
に記憶されている表示データのうちスクロール量に相当
する部分を除いた表示データをメモリ転送命令を使用し
てコピーし、スクロール量に相当する画像データをバッ
ファメモリからデータ転送命令を使用してコピーするの
で、バッファメモリから表示プレーンへのデータ転送時
間が短縮され、高速スクロールが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係わるラスタ画面のスクロ
ール装置における外部記憶装置、メインメモリおよびデ
ィスプレイ装置とイメージデータの流れとの関係を示す
説明図である。

【図２】図１に示す実施例のラスタ図面のスクロール装
置の構成を示すブロック図である。

【図３】図１，２に示すラスタ画面のスクロール装置に
使用されるメインメモリ内に設けられるリング状バッフ
ァメモリの構成を示す図である。

【図４】図１，２に示すラスタ図面のスクロール装置の
作用を示すフローチャートである。

【図５】図１，２に示すラスタ図面のスクロール装置の
作用を示す説明図である。

【図６】図１，２に示すラスタ図面のスクロール装置の
作用を示す説明図である。

【符号の説明】

１ ＣＰＵ ５ メインメモリ ７ ハードディスク １３ ＣＲＴディスプレイ装置 １５ キーボード ３３ リング状バッファメモリ ３５ 表示プレーン

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示装置に表示されている表示画面を水
   平および垂直の所望の方向にスクロールするラスタ画面
   のスクロール装置であって、 前記表示画面の画像データを含む画像データを記憶する
   記憶装置と、 この記憶装置に記憶されている画像データのうち前記表
   示装置に表示されている表示画像用の画像データを中心
   としてこの中心画像データの左右の水平方向における所
   定の画像データを前記中心画像データの左右に左画像デ
   ータおよび右画像データとして前記記憶装置から読み出
   して記憶するとともに、垂直方向においてラウンドアッ
   プするリング状バッファメモリと、 前記表示画面の垂直表示開始位置を示す垂直表示開始位
   置ポインタを前記リング状バッファメモリの対応する位
   置を示すように設定する垂直表示開始位置ポインタ設定
   手段と、 前記表示画面の水平表示開始位置を示す水平表示開始位
   置ポインタを前記リング状バッファメモリの対応する位
   置を示すように設定する水平表示開始位置ポインタ設定
   手段と、 前記リング状バッファメモリに記憶された画像データの
   うち前記垂直表示開始位置ポインタおよび水平表示位置
   開始ポインタで指定される所定範囲の画像データを前記
   表示装置に表示するために表示データとして一時的に記
   憶する表示プレーンと、 垂直方向または水平方向のスクロール指示に応答して、
   所定の複数ビットを単位とする単位スクロール量だけ前
   記垂直表示開始位置ポインタまたは水平表示開始位置ポ
   インタを垂直方向または水平方向にシフトするポインタ
   シフト手段と、 このポインタシフト手段によってシフトした水平表示開
   始位置ポインタが指示する前記リング状バッファメモリ
   上の画像データが前記中心画像データの位置に位置する
   ように移動させるとともに、この移動により前記水平表
   示開始位置ポインタで指示される水平方向の表示対象の
   画像データが前記リング状バッファメモリに記憶されて
   いる画像データ外となった場合、水平表示開始位置ポイ
   ンタで指定される所定の画像データが前記中心画像デー
   タとなるように前記記憶装置から読み出されて前記リン
   グ状バッファメモリに補充する水平スクロール用バッフ
   ァメモリ補充手段と、 前記ポインタシフト手段によってシフトした垂直表示開
   始位置ポインタの指示が前記リング状バッファメモリの
   先頭または最後尾を越える時には、このリング状バッフ
   ァメモリの最後尾または先頭にラウンドアップさせると
   ともに、前記スクロール量に相当する画像データを前記
   記憶装置から読み出して前記リング状バッファメモリに
   補充する垂直スクロール用バッファメモリ補充手段と、 前記表示プレーンに記憶されている表示データのうち前
   記スクロール量に相当する部分を除いた表示データを該
   スクロール量に対応する位置にメモリ転送命令を使用し
   てコピーし、前記表示プレーンに記憶されている表示デ
   ータのうち前記スクロール量に相当する画像データを前
   記リング状バッファメモリからデータ転送命令を使用し
   てコピーする表示データコピー手段とを有することを特
   徴とするラスタ画面のスクロール装置。
2. 【請求項２】 前記表示プレーンは複数のプレーンで構
   成され、スクロール動作中には前記複数のプレーンのう
   ちの１つのみに対してデータ転送が行われることを特徴
   とする請求項１記載のラスタ画面のスクロール装置。