JP2549722Y2 - 屋根用波板の固定装置 - Google Patents

屋根用波板の固定装置

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JP2549722Y2
JP2549722Y2 JP295191U JP295191U JP2549722Y2 JP 2549722 Y2 JP2549722 Y2 JP 2549722Y2 JP 295191 U JP295191 U JP 295191U JP 295191 U JP295191 U JP 295191U JP 2549722 Y2 JP2549722 Y2 JP 2549722Y2
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corrugated sheet
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corrugated
insertion frame
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幸雄 寺内
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筒中プラスチック工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、農業用温室等の各種
建造物における屋根用波板の固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば農業用温室の屋根用面板として、
波板が、雨仕舞い、積雪回避に優れた性能を発揮するも
のとして好んで使用される傾向にある。この波板の固定
は、一般に、第4図に示されるように、棟材(1)と軒
端材(2)との間に、アーチ型にした波板(3)を、山
部・谷部を棟材(1)側から軒端材(2)側に向けた状
態に配設し、その下面を骨材(14)にて支承すると共
に、上面の谷部底面を、棟材(1)と軒端材(2)との
間に張設されたワイヤー(4)にて抑止するという態様
により行われている。
【0003】そして、このワイヤー(4)の、棟材
(1)側の端部の固定は、従来、第5図に示されるよう
に、棟材(1)のコ字状波板挿入用枠部(9)の上辺部
先端に上方側に折り返し状に設けられた係止部(51)に
フック片(52)の基端部を係止し、このフック片(52)
の先端のフック(52a )にワイヤー(4)の端部を掛止
することにより行われていた。なお、(7)はパッキン
である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ワイヤ
ー(4)の、棟材(1)側の端部の固定を、上記のよう
に、コ字状波板挿入用枠部(9)の上辺部側に設けられ
た係止部(51)に係止されたフック片(52)に掛止して
行う構造であると、力のつりあい関係から、同第5図に
示されるように、ワイヤー(4)が波板(3)の山部
(3a)よりも更に上方の位置から軒端材(2)側に向け
て延びるものとなってしまい、波板(3)の上縁部側の
上面が広い範囲にわたってワイヤー(4)で抑止され
ず、そのため、波板(3)の固定が十分に達せられない
という欠点があった。その結果、強風時に波板(3)に
バタツキを生じたり、そのバタツキに起因して棟材
(1)の波板挿入用枠部(9)内からこれが抜出した
り、というような事態が発生する危険があった。また、
軒材(2)の上面に積もった雪が係止部(51)に引っ掛
かって雪の落下を妨げるという欠点もあった。
【0005】この考案は、上記のような従来の欠点を解
消し、波板の特に上縁部上面の抑止を確実なものにし
て、波板の固定状態をより完全なものにすることができ
る屋根用波板の固定装置を提供することを主たる目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的において、この
考案は、棟材がその側部に軒端材側に開口する断面コ字
状の波板挿入用枠部を有すると共に、該波板挿入用枠部
内に屋根用波板の上縁部が挿入配置され、かつ該波板の
下面が骨材にて支承された状態で、その上面が、棟材と
軒端材との間に張設された可撓性線材にて抑止された屋
根用波板の固定装置であって、前記波板挿入用枠部の上
辺部の先端に下方に突出する係止用突部が設けられる一
方、下辺先端部にフックを有する側面視コ字状の左右1
対の弾力性条部を波板のピッチ単位の間隔をおいた状態
でその上辺先端部において係合用条部にて連接したフッ
ク用金具が、該係合用条部を棟材の係止用突部に係止せ
しめかつ弾力性条部の下辺部を波板の谷部底面に沿わせ
て弾接させた状態に、その基端側を棟材側に向けて前記
波板挿入用枠部内に挿入配置され、かつ該フック用金具
のフックに前記線材の端部が掛止されてなることを特徴
とする屋根用波板の固定装置を要旨とする。
【0007】
【作用】上記構成では、フック用金具の弾力性条部の下
辺部が波板の谷部底面に沿って配置されていることによ
り、その先端のフックに掛止された線材は、波板の山部
よりも下方の位置、即ち谷部底面に非常に近接した位置
から軒端材側に向けて延びることになる。従って、線材
による波板上面の抑止は、棟材に非常に近い位置におい
ても行われ、線材による波板上面の抑止が確実なものと
なる。
【0008】しかも、棟材の波板挿入用枠部内に挿入さ
れたフック用金具の弾力性条部の下辺部と波板の上縁谷
部底面との弾接により、波板上面の抑止が更に一層確実
なものとなる。
【0009】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0010】第2図において、(1)は棟材、(2)は
軒端材、(3)は波板、(4)は可撓製の線材としての
ワイヤー、(5)は、ワイヤー(4)の上端部を掛止す
る棟側フック用金具、(6)は、ワイヤー(4)の下端
部を掛止する軒側フック用金具、(7)(7)はパッキ
ンである。
【0011】棟材(1)は、アルミニウム製押出型材に
よる一体成形品で、中央連接板部(8)の両側に軒端材
(2)側に開口する断面コ字状の波板挿入用枠部(9)
が連接されると共に、該波板挿入用枠部(9)の上辺部
(9a)の先端に内方折り返し状の係止用突部(10)が設
けられ、かつ、下辺部(9b)の先端にパッキン(7)を
配設するパッキン配置用凹部(11)が設けられたものと
なされている。
【0012】また、軒端材(2)も同じくアルミニウム
製押出型材による一体成形品で、棟材(1)側に開口す
る断面コ字状の波板挿入用枠部(12)を有すると共に、
該波板挿入用枠部(12)の下辺部(12b )の先端にパッ
キン(7)を配設するパッキン配置用の凹部(13)が設
けられたものとなされている。
【0013】波板(3)は、合成樹脂、特に強度に優れ
たポリカーボネート樹脂を用いて薄肉に製作されたもの
である。
【0014】棟側フック用金具(5)は、第3図(イ)
に示されるように、側面視コ字状の左右1対の弾力性条
部(15)(15)と、該弾力性条部(15)(15)をその上
辺(15a )(15a )先端部において連接した係合用条部
(17)とによる金属製線材の曲成品である。そして、弾
力性条部(15)(15)の下辺(15b )(15b )先端部に
は、基端方向に折り返えして形成されたワイヤー(4)
掛止用のフック(15c)(15c )が設けられている。ま
た、弾力性条部(15)の下辺部(15b )は、上辺部(15
a )よりも前方に突出されている。なお、弾力性条部
(15)(15)としては、棟材(1)の挿入用枠部(9)
内への挿入を容易に行いうるように、その基端側におい
て、上下の辺部(15a )(15b )間の間隔を狭くしたも
のに構成されていてもよい。係合用条部(17)は、棟材
(1)の係止用突部(10)内に嵌合可能な真直状のもの
となされている。
【0015】なお、第3図(ロ)に示されるように、フ
ック(15c )(15c )の折り返し先端部において、波板
(3)の山部(3a)の形状に沿う補強条部(20)を連接
するようにしてもよい。これにより、例えばワイヤー
(4)を両フック(15c )(15c )にかけわたすように
して張設するような場合において下辺部(15b )(15
b)同士の接近方向への変形を防止することができる。
【0016】軒側フック用金具(6)は、第2図(ロ)
に示されるように、基端部外周面にねじ部(6a)が設け
られると共に、先端部に折り返し状のフック(6b)を有
する中間部真直状の鋼製部材により形成されている。
【0017】パッキン(7)は、長尺なスポンジ材によ
るもので、その上面は、長さ方向に波板(3)に沿う波
状に形成されている。
【0018】波板(3)の固定は、第2図に示されるよ
うに、次のようにして行う。即ち、パッキン(7)
(7)を各配置用凹部(11)(13)に配置した状態にお
いて、波板(3)を、山部(3a)、谷部(3b)を棟材
(1)側から軒端材(2)側に向けて、全体を撓ませな
がら、その上縁部を棟材(1)の波板挿入用枠部(9)
内に挿入配置すると共に、下縁部も同じく軒端材(2)
の波板挿入用枠部(12)内に挿入配置することにより、
波板(3)の上下縁部下面をパッキン(7)(7)にて
支承すると共に、波板(3)の中間部下面を骨材(14)
(第4図参照)にて支承した状態にする。
【0019】その状態で、棟側フック用金具(5)を、
その基端側から、両下辺部(15b )(15b )を波板
(3)の谷部(3b)の底面に配置させるようにして、そ
の弾力を利用して棟材(1)の波板挿入用枠部(9)内
に挿入し、その係合用条部(17)を棟材(1)側の係止
用突部(10)に係止する。この状態において、金具
(5)の下辺部(15b )が波板(3)の谷部(3b)底面
に弾接されて、波板(3)の上縁部は、パッキン(7)
と金具(5)の下辺部(15b )(15b )とにより弾力的
に挾持された状態となり、これにより、波板(3)上縁
の抑止状態が確保されると共に、波板(3)とパッキン
(7)との間の良好なシール性も併せて確保される。な
お、金具(5)の下辺部(15b )を波板(3)に弾接せ
しめる具体的方法としては、例えば、立ち上がり辺部
(15d )が挿入用枠部(9)内で垂直に立ち上がり復帰
しようとするスプリング力を利用する方法や、あるいは
また、予め上辺部(15a )を下辺部(15b )に対して若
干開いた状態となるように形成しておいて、挿入用枠部
(9)内で上辺部(15a )が開き方向に復帰しようとす
るスプリング力を利用する方法等が採られうる。
【0020】また、軒側フック用金具(6)をその基端
側から軒端材(2)の波板挿入用枠部(12)内に挿入
し、同枠部(12)の中央辺部を貫通して、外方に突出せ
しめたねじ部(6a)にナット(21)を螺合する。
【0021】更に、ワイヤー(4)の一端を、棟側フッ
ク用金具(5)のフック(15c )に掛止すると共に、他
端を棟側フック用金具(6)のフック(6b)に掛止し、
そして、ナット(21)を締め付けることにより、ワイヤ
ー(4)を張る。この状態において、ワイヤー(4)の
上端は、第1図に示されるように、波板(3)の山部
(3a)よりも下方の位置においてフック(15c )に掛止
された状態となることにより、該ワイヤー(4)は、棟
材(1)に非常に近い位置においても、波板(3)の上
面を抑止するようになる。
【0022】
【考案の効果】上述の次第で、この考案の屋根用波板の
固定装置は、側面視コ字状の左右1対の弾力性条部をそ
の上辺先端部において係合用条部にて連接したフック用
金具が用いられ、この金具が、弾力性条部の下辺部を波
板の谷部底面に沿わせて弾接させた状態に、波板挿入用
枠部内に挿入配置されたものとなされているから、金具
のフックに掛止された可撓性線材が、波板の山部よりも
下方の位置から軒端材側に向けて延び、そのため棟材に
近接した位置においても線材が波板を抑止するようにな
る。しかも、フック用金具の弾力性条部の下辺部自体も
波板の谷部底面を抑止する。従って、その両者の作用に
より、波板の上縁部上面の抑止状態が確実なものとなっ
て、波板の固定を従来より完全なものにすることができ
る。
【0023】しかも、フック用金具は、その係合用条部
を棟材の波板挿入用枠部の上辺部の先端に下方突出状設
けられた係止用突部に係止せしめた状態に、前記波板挿
入用枠部内に挿入配置されているから、棟材の上面に積
もった雪が落下方向において引っ掛かりを生じることが
なく、自重によるスムーズな除雪が達せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】屋根用波板の固定装置の棟部側を示す断面図で
ある。
【図2】図(イ)は固定装置の棟部側を示す断面斜視
図、図(ロ)は同装置の軒部側を示す断面斜視図であ
る。
【図3】図(イ)は棟側フック用金具の斜視図、図
(ロ)は棟側フック用金具の変更例を示す斜視図であ
る。
【図4】本考案の適用される園芸用温室の斜視図であ
る。
【図5】従来における屋根用波板固定装置の棟部側を示
す断面図である。
【符号の説明】
1…棟材 2…軒端材 3…波板 3a…山部 3b…谷部 4…ワイヤー 5…フック用金具 9…波板挿入用枠部 10…係止用突部 14…骨材 15c…フック 15…弾力性条部 17…係合用条部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】棟材がその側部に軒端材側に開口する断面
    コ字状の波板挿入用枠部を有すると共に、該波板挿入用
    枠部内に屋根用波板の上縁部が挿入配置され、かつ該波
    板の下面が骨材にて支承された状態で、その上面が、棟
    材と軒端材との間に張設された可撓性線材にて抑止され
    た屋根用波板の固定装置であって、前記波板挿入用枠部
    の上辺部の先端に下方に突出する係止用突部が設けられ
    る一方、下辺先端部にフックを有する側面視コ字状の左
    右1対の弾力性条部を波板のピッチ単位の間隔をおいた
    状態でその上辺先端部において係合用条部にて連接した
    フック用金具が、該係合用条部を棟材の係止用突部に係
    止せしめかつ弾力性条部の下辺部を波板の谷部底面に沿
    わせて弾接させた状態に、その基端側を棟材側に向けて
    前記波板挿入用枠部内に挿入配置され、かつ該フック用
    金具のフックに前記線材の端部が掛止されてなることを
    特徴とする屋根用波板の固定装置。
JP295191U 1991-01-31 1991-01-31 屋根用波板の固定装置 Expired - Lifetime JP2549722Y2 (ja)

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