JP2548456B2 - 薬剤供給装置付き田植機 - Google Patents

薬剤供給装置付き田植機

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JP2548456B2
JP2548456B2 JP2402152A JP40215290A JP2548456B2 JP 2548456 B2 JP2548456 B2 JP 2548456B2 JP 2402152 A JP2402152 A JP 2402152A JP 40215290 A JP40215290 A JP 40215290A JP 2548456 B2 JP2548456 B2 JP 2548456B2
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康也 中尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗の害虫に対する殺虫
剤、又は、殺菌剤等の防除用の農薬の供給と、雑草に対
する除草剤の供給とを行う際に用いる薬剤供給装置付き
田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に苗につく害虫に対する防除用農
薬としては、苗に付着した害虫に対して直接に防虫剤を
降りかけて駆除する形式のものと、苗自体には影響を与
えずに苗根から吸収される作物吸収型の防虫剤を用い
て、その苗を摂食した害虫が駆除されるようにした形式
のものとの2通りがあるが、従来より、田植機を用いて
田植作業を行う際に同時的に用いられる防除用農薬とし
ては、前者の形式による防除剤が採用されていた。つま
り、田植機の苗のせ台に搭載されている苗の葉茎部に防
虫剤を散布する構造の防虫剤散布装置を設け、根のせ台
上の載置苗に対して直接に散布供給するとともに、圃場
の泥面に対して除草剤の散布を同時的に行うようにして
いた(例えば、特開平2−145115号公報参照)。
また、公社の作物吸収型の防虫剤は、田植作業と同時で
はなく、苗が植え付けられてから一定期間経過後、ある
いは、害虫の発生が見られた時点で圃場全体に散布し、
泥土中に浸透させて苗根から吸収させるようにしていた
(特に文献は見あたらない)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のよう
に、苗の葉茎部に防虫剤を直接に散布供給する構成のも
のでは、現に苗に付着している害虫を駆除する上では有
効であるが、散布後に風雨に晒された場合にはその効果
が短期のうちに劣化してしまう傾向がある。また、散布
後の防虫剤は植え付け苗とともに田面に供給された後、
最終的にはその大半が、目的とする害虫に作用するので
なく田面上に溶け込む状態で消失してしまい、全体の薬
剤散布量の割に有効利用量の割合が少ないものであっ
た。そして、後者のように作物吸収型の防虫剤を散布供
給した場合にも、薬剤の大半は田面水や土壌中に溶け込
み、実際に苗に吸収される割合は少ないものであった。
【0004】本発明の目的は、田植作業と同時的に防虫
剤の供給を行えるものでありながら、風雨の影響による
防除効果の劣化を避けて、割合長期的にわたって防除効
果を持続させることができ、かつ、供給防虫剤の田面水
への溶け込みを抑制して、防虫剤の利用効率を高め得る
とともに、圃場に対する除草剤の供給も効率よく行える
ようにした薬剤供給装置付き田植機を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の薬剤供給装置付き田植機の特徴構成は、乗用
型走行機体の後部に、苗植付装置と施肥装置とを備え、
さらに後方位置に薬剤供給装置を備えるとともに、前記
薬剤供給装置は、防虫剤を供給する防虫剤供給装置と除
草剤を供給する除草剤散布装置とから構成され、前記防
虫剤供給装置は、田面水に対する防虫剤の直接接触を回
避可能な深さで、かつ、前記苗植付装置による植付け苗
との間に、植付け苗が泥土を介して薬剤成分を吸収する
に適した間隔を隔てて作物吸収型の防虫剤を泥中に埋入
させてゆくように構成され、前記除草剤散布装置は、前
記防虫剤供給装置よりも後方位置で除草剤を圃場表面に
向けて空中散布するように構成されていることである。
【0006】
【作用】上記技術手段を講じたことによる作用は次のと
おりである。すなわち、防除用の農薬として、害虫の付
いた苗に直接散布する形式のものではなく、作物吸収型
の農薬を用いて、しかも、これを単に散布するのではな
く、田植作業と同時的に、あたかも施肥作業を行う場合
と同様な形式で、植え付け条に対する施薬位置として適
正な相対位置を定め、苗植え付け作業と同時的に圃場の
泥土中に埋入させるようにしたものである。これによっ
て、土中に埋入させられた農薬は、田面上との直接接触
が避けられ、田面上への溶け出しが抑制され、かつ、泥
土を介して苗根から苗に吸収されるものである。また、
除草剤は、泥中に埋入されるのではなく、乗用型走行機
体から最も離れた最後部で圃場表面に向けて散布供給さ
れるものであるから、操縦位置にいる操縦者に対する散
布薬剤の影響を極力少なくできるとともに、散布によっ
て圃場表面に形成された除草剤の液膜が、それよりも前
工程で行われる苗植付作業や施肥、あるいは防虫剤の供
給作業によって乱される虞もない。
【0007】
【発明の効果】田植作業と同時的に供給された防虫剤が
土中にあって、風雨の影響や田面水との接触による影響
を受けにくい状態に維持されるので、風雨の影響による
防除効果の劣化を避けて、割合長期的にわたって防除効
果を持続させることができるとともに、供給薬剤の田面
水への溶け込みが抑制され、防虫剤の利用効率を高め得
たものである。また、除草剤についてみても、操縦位置
の操縦者に対する散布薬剤の影響を極力少なくするとと
もに、圃場表面に形成された除草剤の液膜の乱れを極力
少なくして、その有効利用を図り得るものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず、本発明方法に用いる薬剤供給装置付き田植
機の構成について説明する。図1に示す如く、乗用型走
行機体の後部に連結された昇降自在なリンク機構Lの後
端に苗植付装置1を連結してあり、その苗植付装置1の
後部に植付け作動に連動して施肥を行う施肥装置2を備
えると共に、更にその後方に薬剤供給装置3を取付けて
構成してある。
【0009】前記苗植付装置1は、6条植え型式に構成
され、植付け用苗を載置する後下り傾斜姿勢の苗載せ台
4、苗載せ台4の後下方に横方向に並置して苗を一株づ
つ切り出して植付ける6個の植付機構5等を、フレーム
兼用の植付伝動ケース6に取付けて構成してある。
【0010】前記各植付機構5は、植付伝動ケース6の
後部両横側において、その中央部の横軸芯X1 周りで
駆動回動する植付回転ケース7を取付けると共に、この
植付回転ケース7の両端部に夫々植付爪8,8を装着
し、植付回転ケース7の回転に伴って植付爪8,8が略
楕円軌跡を描きながら苗を切り出して植付けるよう構成
し、前記回転ケース7の一回転により2回の植付け作動
を行い高速で植付け作業を行えるようにしてある。
【0011】前記施肥装置2は、植付け条に対応して横
方向に6個並列配備され、各々上部の肥料貯留用ホッパ
9、ホッパ9の下方に連設した回転ロール式繰出し機構
10及び繰出し機構10の下方に連通連設した流下案内
パイプ11等から成り、前記繰出し機構10は植付機構
5の回転に連動して所定量の肥料を繰出すように構成し
てある。つまり、図1に示すように、回転ケース7の横
側にその両端に亘って連結ブラケット12を架設連結
し、この連結ブラケット12の途中部位であって、回転
ケース7の回転中心から所定量偏位した位置と、前記繰
出し機構10における回動ロール13に一体連設した回
動駆動用揺動アーム14の揺動端とを押引ロッド15を
介して枢支連結してある。このようにして、回転ケース
7の回転に伴い押引ロッド15を介して揺動アーム14
即ち回動ロール13が一定ピッチで往復回動して、所定
量の肥料を繰出すよう構成してある。
【0012】前記薬剤供給装置3は、植付け条に対応し
て横方向に6個並列配備され、苗を挟んで施肥位置と反
対側の泥土中に防虫剤を供給する防虫剤供給装置3A
と、苗植付け幅略全巾に亘って泥土の表面に除草剤を散
布する除草剤散布装置3Bとからなり、前記防虫剤供給
装置3Aは、薬剤を貯留するホッパ16と、ホッパ16
の下から所定量毎薬剤を繰出す繰出し機構17と、繰出
し機構17の下方に連通接続した流下パイプ18から成
り、そして、前記除草剤散布装置3Bは、薬剤を貯留す
るホッパ19と、ホッパ19の下部から所定量毎薬剤を
繰出す繰出し機構20と、繰出された薬剤をその回転力
で飛散させる回転体21と、前記回転体21によって飛
散された薬剤を略全植付け幅に拡散して圃場面に落下案
内する下方開口の箱形ガイド部材22とから成る。
【0013】前記防虫剤供給装置3Aの繰出し機構17
は、図2乃至図3に示す如く、ホッパ16の供給口23
の下方に、周方向に沿って多数の薬剤通過用透孔24を
形成した円板型の繰出し部材25を縦軸芯X周りで回転
自在に配備すると共に、その下方に、前記供給口23と
は異なる位置の透孔通過軌跡対応部位に落下案内口26
を設けて構成してある。他方、除草剤散布装置3Bの繰
出し機構20は、ホッパ19の供給口27の下方に、周
方向に沿って多数の薬剤通過用透孔28を形成した円板
型の繰出し部材29を縦軸芯Y周りで回転自在に配備す
ると共に、その下方に、前記供給口27とは異なる位置
の透孔通過軌跡対応部位に落下案内口30を設け、更に
その下方に、電動モータ31により高速回転駆動される
回転体32を設けてある。
【0014】前記防虫剤供給装置3Aの繰出し部材25
と、除草剤散布装置3Bの繰出し部材29とは、その外
周に形成したギヤ33a,33bによって咬合連動さ
れ、防虫剤供給装置3Aのギヤ33aが電動モータ34
によって低速で駆動されるようになっている。
【0015】上述の薬剤供給装置付き田植機を値いて施
薬を行うには、植付け苗近傍位置の泥土中に、苗植え付
け位置との相対関係で適正な施薬位置を設定する。その
施薬位置とは、田面水に対する防虫剤の直接接触を回避
可能な深さで、かつ、前記植付け苗との間に植付け苗が
泥土を介して薬剤成分を吸収するに適した間隔を隔てた
土中の位置であり、前記田植機では、施肥装置2による
施肥位置に対して、植え付け条を挟んで相対向する側に
設けた防虫剤供給装置3Aでの薬剤供給位置である。上
記の施薬位置へ、田植作業の進行と同時進行状態で、作
物吸収型の農薬を埋入させてゆく。
【0016】尚、防除用の農薬として用いられる防虫剤
としては、殺虫剤や殺菌剤が使用される。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】薬剤供給装置部分を示す側面図
【図2】防虫剤供給装置の繰出し機構を示す縦断側面図
【図3】図2におけるIII −III 線断面図
【符号の説明】
1 苗植付装置 2 施肥装置 3 薬剤供給装置 3A 防虫剤供給装置 3B 除草剤散布装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗用型走行機体の後部に、苗植付装置
    (1)と施肥装置(2)とを備え、さらに後方位置に薬
    剤供給装置(3)を備えるとともに、 前記薬剤供給装置(3)は、防虫剤を供給する防虫剤供
    給装置(3A)と除草剤を供給する除草剤散布装置(3
    B)とから構成され、 前記防虫剤供給装置(3A)は、田面水に対する防虫剤
    の直接接触を回避可能な深さで、かつ、前記苗植付装置
    (1)による植付け苗との間に、植付け苗が泥土を介し
    て薬剤成分を吸収するに適した間隔を隔てて作物吸収型
    の防虫剤を泥中に埋入させてゆくように構成され、 前記除草剤散布装置(3B)は、前記防虫剤供給装置
    (3A)よりも後方位置で除草剤を圃場表面に向けて空
    中散布するように構成されている薬剤供給装置付き田植
    機。
JP2402152A 1990-12-14 1990-12-14 薬剤供給装置付き田植機 Expired - Lifetime JP2548456B2 (ja)

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JPH04210507A JPH04210507A (ja) 1992-07-31
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0647581Y2 (ja) * 1988-12-07 1994-12-07 株式会社クボタ 農用薬剤散布装置
JPH02123812U (ja) * 1989-03-25 1990-10-11
JP2519818B2 (ja) * 1990-05-02 1996-07-31 北興化学工業株式会社 田植機

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