JP2548113C - - Google Patents

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JP2548113C
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JP
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envelope
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子楽器に係り、特に限られた発音チャンネルに対して楽音を割り当
てることにより楽音を発生するキーアサイナ方式の電子楽器に関する。 従来の技術 近年、電子楽器は限られた発音チャンネルを有し、該チャンネルに楽音を発生
を割り当てるようにしたキーアサイナ方式が多く用いられている。このような電
子楽器のチャンネルが、例えば特開昭58−88790号公報に示されている。
第3図にブロック図を示しその動作を説明する。 波形発生器31がノート・オクターブ情報に基づいて同期的な波形データを発
生している。エンベロープ発生器32は押鍵情報に基づいてエンベロープ信号を
発生する。ここで、エンベロープ発生器32は、予めメモリに入力されたエンベ
ロープ波形を押鍵によって立ち上り部により順次読み出し、離鍵によってリリー
ス部のエンベローブ波形を順次読み出すようになっている。乗算器33が波形発
生器31が発生する波形データとエンベロープ発生器が発生するエンベロープ信
号の乗算を行ない、楽音信号として出力する。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記従来の構成では、リリース状態で楽音を発生している時に新
たな楽音の割り当てがあった場合、第4図に示すように、エンベロープが直ちに
ゼロまで下り、クリック音が発生する場合がある。この対策として、クリックが 聞こえない程の小さな時定数で一旦エンベロープをゼロまで下げた、次のエンベ
ロープを発生させるという手法もあるが(例えば米国特許4,041,825号
明細書),この方法では押鍵後実際に楽音が発生するまでかなりの待時間があり
、実際の演奏上問題がある。 問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の電子楽器はキーオン信号の指示により発
音を開始し、キーオフ信号の指示により上記発音の音量を減衰させ、新たなキー
オン信号の指示により上記発音の音量減衰を加速し、上記発音の音量が所定のレ
ベル以下になるのを検知して上記発音を停止した後、上記新たなキーオン信号に
基づく発音をゼロレベルより開始する手段を有するものである。 作用 本発明は上記した構成によって、リリース状態で楽音を発生しているチャンネ
ルに新たな発音の要求があった場合、先ず既にあるリリース状態のエンベロープ
をクリック音が聞こえない範囲で急激減少させるので当然クリック音は発生しな
い。また、エンベロープがゼロになるまで待たず所定レベル以下になったところ
で次の発音の要求に対する楽音の発生を行なうために発音要求が発生してから短
い待ち時間で実際にチャンネルが発音を開始することができる。 実施例 以下図面に基づき本発明の説明を行なう。 第1図は本発明による電子楽器の一実施例を示すものである。第1図において
、11はバッファメモリであり、マイコン等により送出されるキーデータを書き
込み信号によって記憶する。ここでキーデータとは鍵のオン・オフを示す押鍵情
報と、ノートデータ,オクターブデータの如き押圧された鍵がどの鍵であるかを
示す情報を含むデータである。なお鍵がオンの時には押鍵情報は“1”である。
12はキーデータメモリであり、WR端子にパルスが印加されると入力データを
書き込む。13はエンベロープ発生器であり、FD端子に信号が“0”が与えら
れている時には押鍵情報に対応したエンベロープ信号を発生する。一方上記FD
端子入力が信号“1”の場合には急激にしかしクリック音が聞こえない程度にエ
ンベロープ信号が減衰するようになっている。14はレベル検出器であり、入力
レ ベルが所定のレベル以上の時は“1”を出力する。15は波形発生器であり、押
鍵情報に応じて波形データを発生する。16は割当制御回路であり、K1,K2
,B端子への信号を入力とし、キーデータメモリ12に対する書き込みパルスを
WP端子より、またファストダンプフラグ(以下FDフラグと称す)をFD端子
より発生する。ここでK1端子にはバッファメモリ11の出力する押鍵情報がK
2端子にはキーデータメモリ12の出力する押鍵情報が与えられている。ここで
書き込みパルスはK2端子に信号“1”又はB端子に信号“0”が印加された時
に発生し、FDフラグはK1端子に“1”且つK2端子に“0”且つB端子に“
1”が印加された時に“1”となる。17は乗算器であり、波形発生器15の出
力する波形データとエンベロープ発生器13の出力するエンベロープとの乗算を
行ない、楽音信号として出力する。 次に本実施例の動作を説明すると、鍵盤にて鍵が押圧されるとマイコンがそれ
を検知し、押鍵を表わす信号をキーデータとして発生し、バッファメモリ11へ
書き込む。仮にこの時にエンベロープ発生器13が発生しているエンベロープが
減衰しきった状態であったとすれば、レベル検出器14の出力が“0”であるの
で割当制御回路16はキーデータメモリに対して書き込み信号を送出する。この
書き込み信号によりキーデータメモリ12はキーデータをバッファメモリ11よ
り受けとり記憶する。エンベロープ発生器13及び波形発生器15がキーデータ
に基づきエンベロープと波形データを発生し、乗算器17でこれらが乗算され楽
音信号として出力される(第2図A)。次いで鍵がオフされると、バッファメモ
リ11、次いでキーデータメモリ12にこの情報が伝えられ、エンベロープ発生
器13はリリース状態に入りエンベロープの減衰を開始する(第2図B)。ここ
で新たに鍵が押圧されると、バッファメモリ11に新たなキーデータが書き込ま
れる。ここで割当制御回路16のK1,K2,B端子について述べると、K1端
子には新たな押鍵により“1”が与えられている。一方K2端子には先程の離鍵
によって“0”が与えられている。またB端子にはレベル検出器14の出力が与
えられているが、エンベロープ発生器13が発生しているエンベロープは減衰を
開始したばかりなのでレベル検出器14は“1”を出力している。故に割当制御
回路16はキーデータメモリ12に対して書き込みパルスを送出しないため、キ ーデータメモリ12には旧データが格納されたままである。また、現在の状態は
K1端子に信号“1”,K2端子に“0”,B端子に“1”であるため、割当制
御回路16はFDフラグを“1”としてエンベロープ発生器13へ送出する。こ
のため、エンベロープ発生器13はエンベロープを急激に減衰させる(第2図C
)。エンベロープが減衰していくと一定のレベル以下になるので、レベル検出器
14の出力は“1”から“0”へ反転する。すると割当制御回路16の出力する
FDフラグは“0”となり、またデータメモリ12に対する書き込みパルスを発
生し、バッファメモリ11のデータがキーデータメモリ12に書き込まれ、エン
ベロープ発生器13,波形発生器15は新たな押鍵に対応したエンベロープ,波
形データを発生する(第2図D)。 ここで、新たな押鍵があってから実際に楽音が発生されるまでの時間について
考えると、まず、新たな押鍵によって旧押鍵によるリリース状態にあるエンベロ
ープが急激に減衰するが、減衰時定数はクリック音が聞こえない程度になってい
るので当然クリックは出ない。クリック音が聞こえない程度の急激な減衰を与え
る時定数としては、2.5ms程度が適当と考えられる。次いで減衰により所定
レベルまで達した時に次ぎのエンベロープを発生する。通常エンベロープはゼロ
より開始するので、この時にはエンベロープは上記の所定のレベルよりゼロまで
直ちに落ちることになるが所定のレベルを充分に小さなレベルに設定してあるの
でクリック音は小さく聞こえない。また、通常鍵オフが割り当てられたチャンネ
ルに直ちに鍵オンが割り当てられるという場合は他のチャンネルが楽音を既に発
生している場合であるので仮に小さなクリック音が出ていたとしても他の楽音に
よるマスキング効果によってほとんど聞こえない。ところで、上記の所定のレベ
ルというのは発音チャンネル数によっても異なるが、発音チャンネルが8チャン
ネルである場合に−60dB程度に設定しておけば充分である。 以上のように構成したことにより、如何なる場合においてもクリック音なしに
新たな押鍵に対応する楽音を発生することができる。 なお、第1図において1チャンネル分の構成を示してあるが、これらの装置を
時分割で用いて複数チャンネルとしてよいことは言うまでもない。また、レベル
検出器14における検出レベルを外部コントロール等によって可変としてもよく
、 また、FDフラグが“1”の時におけるエンベロープの傾きも外部コントロール
等により切り換え可能としてもよい。また、バッファメモリ11,キーデータメ
モリ12に格納されるデータは押鍵情報,ノートデータ,オクターブデータに限
ったものではなく、押鍵の強さ,速さ,或はタブレット等に関する情報を格納す
るようにすれば、実際の楽音の発生に同期してこれら諸データを切りかえること
ができる。 発明の効果 以上のように本発明は、キーオン信号の指示により発音を開始し、キーオフ信
号の指示により上記発音の音量を減衰させ、新たなキーオン信号の指示により上
記発音の音量減衰を加速し、上記発音の音量が所定のレベル以下になるのを検知
して上記発音を停止した後、上記新たなキーオン信号に基づく発音をゼロレベル
より開始する手段を備えたことにより、いまだにリリース状態で旧楽音を発生し
ているチャンネルに新たな楽音の割り当てが行われた場合においてもクリック音
なく旧楽音の減衰を行なうことができ、しかも新たに割り当てられた楽音を速か
に発生させることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例における電子楽器の構成を示すブロック図、第2図
は第1図に示す電子楽器において発生されるエンベロープ信号の波形図、第3図
は従来例を示すブロック図、第4図は従来例における電子楽器のエンベロープ信
号の波形図である。 11……バッファメモリ、12……キーデータメモリ、13……エンベロープ
発生器、14……レベル検出器、15……波形発生器、16……割当制御回路、
17……乗算器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 キーオン信号の指示により発音を開始し、キーオフ信号の指示により上記発音
    の音量を減衰させ、新たなキーオン信号の指示により上記発音の音量減衰を加速
    し、上記発音の音量が所定のレベル以下になるのを検知して上記発音を停止した
    後、上記新たなキーオン信号に基づく発音をゼロレベルより開始する手段を有す
    る電子楽器。

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