JP2548054B2 - 走査露光式複写装置と原稿の変倍複写方法 - Google Patents

走査露光式複写装置と原稿の変倍複写方法

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JP2548054B2
JP2548054B2 JP3305458A JP30545891A JP2548054B2 JP 2548054 B2 JP2548054 B2 JP 2548054B2 JP 3305458 A JP3305458 A JP 3305458A JP 30545891 A JP30545891 A JP 30545891A JP 2548054 B2 JP2548054 B2 JP 2548054B2
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿を任意の倍率で複
写して原稿フィルム等を製版する際の変倍走査方法と、
この変倍走査方法が適用される製版用の複写装置、特に
走査露光式複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の走査露光式複写装置としては、
従来より例えば本出願人の提案に係る特開平2−137
837号公報に開示されたものがある。
【0003】図1に示すように、走査露光式複写装置
は、原稿架2で保持した原稿の変倍複写画像を、回転ド
ラム10上の感材に走査露光するものである。この走査
露光式複写装置は、走行路1に沿って水平走行可能に設
けられた原稿架2と、原稿架2の走行と同期回転可能で
投影架を構成する感材保持用の回転ドラム10と、回転
ドラム10の外周空間に配置されたレンズ15,ミラー
14b,14c等の光学機器からなる変倍投影光学機器
群と、原稿架2の上面に配置された光源13,ミラー1
4a等の光学機器からなる撮影光学機器群と、回転ドラ
ム10に対して感材19を供給、排除可能に設けられた
感材搬送手段17,18と、複写倍率等を設定入力する
ための操作盤21とを備える。
【0004】これらの機器のうち、原稿架2及び撮影光
学機器群が、撮影光学系を構成しており、原稿の幅方向
に亘ってスリット画像を撮影すると共に、スリット画像
の撮影領域を原稿の長さ方向に相対的に移動する。この
相対的な移動速度は、所定の速度範囲内で変更すること
ができる。一方、回転ドラム10及び変倍投影光学機器
群が、投影光学系を構成しており、スリット画像を感材
の幅方向に亘って投影すると共に、スリット画像の露光
領域を感材の長さ方向に予め設定された相対的な移動速
度で移動する。
【0005】変倍走査を行なうに際しては、図示しない
駆動モータにより回転ドラム10を一定速度で回転する
とともに、操作盤21から設定入力された複写倍率に基
づき、原稿架駆動モータ6で原稿架2を所要の移動速度
で走行させる。この際、感材の長さ方向に関する複写倍
率は投影架を構成する回転ドラム10の移動速度と原稿
架2の移動速度との比に相当するので、原稿架2の移動
速度は、回転ドラム10の移動速度と設定入力された複
写倍率とから算出される。なお、感材の幅方向に関する
複写倍率の設定については、レンズ15及びミラー14
b,14cを光軸方向に沿って所要距離移動させること
により行なわれる。この様に、走査露光式複写装置は、
撮影光学系の移動速度により長さ方向の複写倍率を自由
に設定できるので、少ないスペースで、変倍可能な複写
を実現させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、印刷物の用途の
拡大に伴って、原稿から印刷用の刷板を得る複写装置に
対する要求が、複写倍率範囲の観点からも品質の観点か
らも高まっている。具体的には、A2程度のサイズの原
稿からB0サイズやA0サイズ或いはそれ以上のサイズ
の印刷物を得ることが要求されている。既述したように
感材の長さ方向に関する複写倍率は回転ドラム10の移
動速度(回転速度)と原稿架2の移動速度との比に相当
するので、原稿架2の駆動源に定格の変速駆動範囲が十
分広い特別な駆動モータを用いて、複写可能な倍率範囲
を予め広くしておくことがなされている。
【0007】しかしながら、定格の変速駆動範囲が十分
広い特別な駆動モータを用いる場合には、モータ自体が
特殊な構造となるため点検等の保守作業の煩雑化やコス
ト高を避けられない。また、特別な駆動モータを用いる
ことなく高倍率の拡大複写を行なおうとすれば、原稿を
所定倍率で拡大複写して得られた印刷物を新たな原稿と
して再度拡大複写する他ない。しかし、印刷物を再複写
の際の原稿とする都合上、最終印刷物における画像に乱
れが生じて画像品質の低下を招くため好ましくない。な
お、原稿を縮小倍率で複写する場合にも同様の問題があ
る。
【0008】また、製版用複写装置の画像品質に対する
要求が近年になって一層厳格になり、従来では無視され
ていた画像ムラが問題視されるようになってきた。この
種の走査露光式複写装置では僅かな移動速度のムラ(走
行ムラ)に起因して、記録画像に筋状のムラが生じ、当
該ムラが画像品質を低下させてしまう。本願発明者は、
かかる画像ムラの問題解決を追求して次の知見を得た。
原稿架2を含む撮影光学系(以下、この光学系を便宜
上、原稿架系という)や回転ドラム10を含む投影光学
系(以下、この光学系を便宜上、投影架系という)は、
自ら加振源を有する駆動系、即ち振動系とみなすことで
きる。このため、加振源である駆動モータや減速器等の
振動数が当該駆動系の固有振動数と近似するときは、共
振により原稿架2や回転ドラム10の移動速度にムラが
生じ、この走行ムラに起因して画像品質の低下をもたら
すのである。従って、このような原稿架系を駆動する際
には、駆動系である当該原稿架系の共振点付近での使用
を回避しなければならない。
【0009】しかるに、駆動源の所定の変倍範囲内にお
いて任意の設定複写倍率mで複写を行なう複写装置で
は、上記共振点を回避するよう駆動モータの回転数を設
定すると、設定回転数が、当該変倍範囲に対応して設定
された駆動モータの定格駆動速度(定格回転数)範囲を
越えてしまうことがある。つまり、共振点を回避できな
い場合がある。かかる不都合を解消するには、定格の変
速駆動範囲が十分広い特別な駆動モータを用いて共振点
を回避することや、駆動系の剛性を高めて共振点をずら
すことも考えられるが、駆動系は通常複数の共振点を有
することから、共振点を回避するのは容易でなく、いず
れもコスト高を招く。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、変速可能な駆動速度範囲が十分広い特別な駆動モ
ータを用いることなく、複写倍率の多様化や画像ムラの
回避といった複写画像の品質向上を図ることを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためになされた本発明の手段は、原稿の幅方向に亘っ
てスリット画像を撮影すると共に、該スリット画像の撮
影領域を該原稿の長さ方向に相対的に移動する撮影光学
系と、前記スリット画像を感材の幅方向に亘って投影す
ると共に、該スリット画像の露光領域を該感材の長さ方
向に相対的に移動する投影光学系とを備え、該撮影光学
系,投影光学系をそれぞれ駆動して、前記両光学系の前
記相対的な移動速度比で定まる複写倍率で原稿を複写す
る走査露光式複写装置であって、外部からの指示に基づ
き原稿の複写倍率を設定する倍率設定手段と、該設定さ
れた複写倍率に応じて前記両光学系の前記相対的な移動
速度をそれぞれ設定する移動速度設定手段と、該設定さ
れた前記両光学系の移動速度のいずれかが該移動速度に
関する光学系に固有の使用禁止速度領域に属するかを判
定する移動速度判定手段と、前記設定された移動速度が
該移動速度判定手段により使用禁止速度領域に属すると
判定されたとき、前記移動速度設定手段により設定され
た両光学系のそれぞれの移動速度を、両光学系の移動速
度の比の値を維持したまま、異なる移動速度に変更する
移動速度変更手段とを備えることをその要旨とする。
【0012】また、上記問題点を解決するために本発明
の採用した手順は、原稿の幅方向に亘ってスリット画像
を撮影すると共に、該スリット画像の撮影領域を該原稿
の長さ方向に相対的に移動する撮影光学系と、前記スリ
ット画像を感材の幅方向に亘って投影すると共に、該ス
リット画像の露光領域を該感材の長さ方向に相対的に移
動する投影光学系とを駆動して原稿を複写するに当た
り、前記両光学系の前記相対的な移動速度について複写
倍率に対する定格速度パターンを予め定めておくととも
に、前記両光学系の少なくとも一方の光学系の定格速度
パターンを移動速度が複写倍率に対して単調に変化する
単調変化速度パターンとし、前記両光学系を実際に駆動
して、前記両光学系の移動速度比で定まる複写倍率で原
稿を複写する変倍複写方法であって、前記両光学系の少
なくとも一方の光学系について、該一方の光学系の定格
速度パターンにおける移動速度に所定倍率kを乗じた移
動速度となる非定格速度パターンを作成する工程と、外
部から指示された複写倍率が前記両光学系の移動速度比
で定まる複写倍率と一致する前記両光学系の移動速度
を、前記一方の光学系に関する定格速度パターン又は非
定格速度パターンのいずれかの移動速度パターンと、他
方の光学系の移動速度パターンとに基づいて演算する工
程と、該演算された移動速度で前記両光学系を移動する
工程とを備えることをその要旨とする。
【0013】更に、上記手順における非定格速度パター
ンを作成する工程は、前記単調変化速度パターンを定格
速度パターンとする光学系である変速駆動系に関して、
前記非定格速度パターンを作成する工程であり、更に、
前記変速駆動系の定格速度パターンにおける移動速度領
域を、前記変速駆動系の共振点を含む使用禁止速度領域
と、該使用禁止速度領域外の移動許可速度領域とに区分
する工程と、外部から指示された複写倍率が、前記変速
駆動系に関する定格速度パターンにおける前記使用禁止
速度領域の移動速度で算出される複写倍率であることを
判定する工程と、前記指示された複写倍率が前記使用禁
止速度領域の移動速度で算出される複写倍率であると
き、前記変速駆動系の移動速度パターンを定格速度パタ
ーンから非定格速度パターンに切り換えるとともに、両
移動速度パターン間の移動速度の前記所定倍率kを、該
切り換えられた非定格速度パターンにおける移動速度が
前記使用禁止速度領域外の移動速度となる倍率に設定す
る工程と、前記変速駆動系の移動速度パターンが定格速
度パターンから非定格速度パターンに切り換えられたと
き、前記両光学系のうち前記変速駆動系以外の他方の光
学系の移動速度パターンを、該他方の光学系の定格速度
パターンにおける移動速度をk倍した移動速度パターン
に変更する工程とを備える。
【0014】
【作用】上記構成を備える走査露光式複写装置は、撮影
光学系,投影光学系をそれぞれ駆動するに当たって、倍
率設定手段の設定した複写倍率に応じて移動速度設定手
段により両光学系の相対的な移動速度をそれぞれ設定す
る。そして、設定した移動速度のいずれかが当該移動速
度に関する光学系に固有の使用禁止速度領域に属するか
を移動速度判定手段により判定し、設定された移動速度
が使用禁止速度領域に属する場合には、移動速度設定手
段により設定された両光学系のそれぞれの移動速度を、
両光学系の移動速度の比の値を維持したまま、移動速度
変更手段により異なる移動速度に変更する。
【0015】このように両光学系のそれぞれの移動速度
を変更することで、両光学系の移動速度比で定まる複写
倍率を変えることなく、使用禁止速度領域外の移動速度
で光学系を駆動することができる。このため、この使用
禁止速度領域内に光学系の移動にムラを起こさせるよう
な移動速度の範囲が含まれていれば、使用禁止速度領域
外の移動速度での光学系の駆動を通してこのような悪影
響を回避することができる。この結果、走行ムラ、延い
ては画像ムラの発生を防止して、複写画像の品質を向上
させることができる。
【0016】また、上記した手順では、撮影光学系,投
影光学系の両光学系の少なくとも一方の光学系について
相対的な移動速度の非定格速度パターンを作成すること
で、両光学系の移動速度の演算の際に、少なくとも一方
の光学系については、定格速度パターンにおける移動速
度と非定格速度パターンにおける移動速度との使い分け
を可能とする。この結果、両光学系の実際の移動速度の
演算時の移動速度パターンの組み合わせが、定格速度パ
ターンどうしの組み合わせと、定格速度パターン及び非
定格速度パターンの組み合わせとの二通り以上となる。
【0017】そして、外部から指示された複写倍率が両
光学系の移動速度比で定まる複写倍率と一致するこの両
光学系の移動速度を、一方の光学系に関する定格速度パ
ターン又は非定格速度パターンのいずれかの移動速度パ
ターンと、他方の光学系の移動速度パターンとに基づい
て演算する。その後、演算した移動速度で両光学系を実
際に移動して、両光学系の移動速度比で定まる複写倍
率、即ち外部から指示された複写倍率で原稿を複写す
る。
【0018】一方の光学系についての定格速度パターン
における移動速度と非定格速度パターンにおける移動速
度との間には、所定倍率kを乗じた関係がある。このた
め、定格速度パターンどうしの組み合わせで両光学系に
ついて実際の移動速度を演算した時の複写倍率と、定格
速度パターン及び非定格速度パターンの組み合わせで両
光学系について実際の移動速度を演算した時の複写倍率
との間にも、所定倍率kを乗じた関係が反映される。こ
の結果、通常の定格駆動速度を有する駆動モータを用い
るだけで複写倍率の拡大化、延いては多様化を通して、
従来のような拡大複写の繰り返しを回避でき複写画像の
品質向上が可能となる。
【0019】更に、上記した手順における非定格速度パ
ターンを作成する工程を、単調変化速度パターンを定格
速度パターンとする光学系である変速駆動系に関して、
非定格速度パターンを作成する工程とし、この変速駆動
系については定格速度パターンと非定格速度パターンの
何れかの移動速度パターンにおける移動速度で移動させ
るようにした。
【0020】そして、この変速駆動系の定格速度パター
ンにおける移動速度領域を、変速駆動系の共振点を含む
使用禁止速度領域と、該使用禁止速度領域外の移動許可
速度領域とに区分し、外部から指示された複写倍率が、
変速駆動系に関する定格速度パターンにおける使用禁止
速度領域の移動速度で算出される複写倍率であると判定
したときには、変速駆動系の移動速度パターンを定格速
度パターンから非定格速度パターンに切り換えることに
した。この際、両移動速度パターン間の移動速度の所定
倍率kを、該切り換えられた非定格速度パターンにおけ
る移動速度が使用禁止速度領域外の移動速度となる倍率
に設定した。また、変速駆動系以外の他方の光学系の移
動速度パターンを、該他方の光学系の定格速度パターン
における移動速度をk倍した移動速度パターンに変更し
た。
【0021】つまり、外部から指示された複写倍率が、
変速駆動系に関する定格速度パターンにおける使用禁止
速度領域の移動速度で算出される複写倍率である場合に
は、変速駆動系については使用禁止速度領域から外れた
移動許可速度領域内の移動速度となるようk倍した移動
速度で移動させるとともに、変速駆動系以外の他方の光
学系については定格速度パターンにおける移動速度をk
倍した移動速度で移動させることにした。
【0022】このように、両光学系について、おのおの
の定格速度パターンにおける移動速度をともにk倍した
移動速度で走査させるので、両光学系の移動速度比で定
まる複写倍率になんら影響を与えない。また、定格速度
パターンにおける使用禁止速度領域内の移動速度で変速
駆動系を走査させないので、通常の定格駆動速度を有す
る一般的な駆動モータを用いても変速駆動系の共振を回
避することができる。この結果、変速駆動系の共振によ
る走行ムラの解消を通して画像ムラを回避し、複写画像
の品質を向上させる。
【0023】
【実施例】以下本発明にかかる走査露光式複写装置の実
施例を図面に基づいて説明する。なお、実施例の走査露
光式複写装置は、従来の技術の一例として例示した走査
露光式複写装置(図1)と、その機器構成についてはほ
ぼ同一であり、その電気的構成及びその処理内容で相違
する。よって、相違する構成等について詳細に説明する
こととし、回転ドラム等の機器構成については必要に応
じて簡単に説明する。
【0024】まず、変倍複写のために実施例の走査露光
式複写装置の各機器を駆動制御する電子制御装置30に
ついて、図2に示すブロック図を用いて説明する。この
電子制御装置30は、CPU31,ROM32,RAM
33を中心に論理演算回路として構成され、これらとコ
モンバス34を介して相互に接続された入出力ポート3
5により外部との入出力を行う。
【0025】電子制御装置30の入出力ポート35に
は、複写倍率m等を設定入力する操作盤21の他、原稿
架2を駆動走査する原稿架駆動装置5と、回転ドラム1
0を駆動走査する回転ドラム駆動装置11と、回転ドラ
ム10の外周空間に配置された変倍投影光学機器群にお
けるレンズ15の位置を設定するレンズ駆動回路23a
と、この変倍投影光学機器群におけるミラー14b,1
4cの位置を設定するミラー駆動回路24aと、露光ス
リット16の開口幅Dを設定するソレノイド駆動回路2
5aと、原稿架2の上面に配置された撮影光学機器群に
おける光源13を点灯する点灯回路13aとが接続され
ている。
【0026】電子制御装置30のROM32には、原稿
架2及び回転ドラム10の定格速度(定格速度パター
ン)U1 ,U2 及び操作盤21から設定された複写倍率
mに対応する後述の共振点回避係数k(k1 〜k3 )等
が記憶されている。
【0027】電子制御装置30は、操作盤21から複写
倍率mが設定されると、設定入力された複写倍率mに基
づき、原稿架2や投影架である回転ドラム10の実移動
速度V1 ,V2 を演算するとともに、演算した実移動速
度で原稿架2や回転ドラム10を駆動させるための制御
信号を原稿架駆動装置5や回転ドラム駆動装置11に出
力する。この制御信号を受けて、原稿架駆動装置5が原
稿架2を設定倍率mに応じて変速走行させ、回転ドラム
駆動装置11が回転ドラム10を後述する使用禁止速度
領域IA に対応する倍率範囲以外では一定速度で回転さ
せることにより、回転ドラム10にセットされた感材1
9には、設定倍率mを乗じた変倍複写画像が露光記録さ
れる。なお、原稿架2や回転ドラム10の実移動速度V
1 ,V2の演算については、後述する。
【0028】また、レンズ駆動回路23aは、設定倍率
mに基づきレンズ駆動モータ23を駆動してレンズ15
の位置を設定し、ミラー駆動回路24aは、ミラー駆動
モータ24を駆動してミラー14b,14cの位置を設
定し、ソレノイド駆動回路25aは、ソレノイド25を
駆動して露光スリット16の開口幅Dを実移動速度V2
に対応させて設定するように構成されている。
【0029】原稿架駆動装置5は、電子制御装置30か
らの制御信号を受けて作動し、原稿架駆動モータ6に駆
動信号を出力して当該モータを駆動し、減速器7(図3
参照)及び伝動ベルト8を介して、原稿架2を所要の移
動速度(実移動速度)V1 で移動する。この場合、原稿
架駆動モータ6に出力する駆動信号を可変制御すること
で、原稿架2の移動速度を変更する。つまり、原稿架系
は、移動速度が変更可能な変速駆動系として構成されて
いる。
【0030】回転ドラム駆動装置11は、電子制御装置
30からの制御信号を受けて作動し、回転ドラム駆動モ
ータ12に駆動信号を出力して当該モータを駆動し、図
示しない減速器及び伝動ギアを介して回転ドラム10を
所定(一定)の回転速度(実移動速度)V2 で回転す
る。つまり、回転ドラム10を含む投影架系は、一定移
動速度で駆動する定速駆動系として構成されている。
【0031】図3に示すように、変速駆動系として構成
される原稿架系は、ガイドレール20に沿って往復動自
在な原稿架2と、原稿架系の駆動源である原稿架駆動モ
ータ6と、モータに直結された減速器7と、モータの回
転を伝達するよう駆動プーリ9a及び従動プーリ9bに
かけられた伝動ベルト8とを備える。従って、原稿架2
は、原稿架駆動モータ6の回転数に応じた移動速度でガ
イドレール20に沿って駆動する。
【0032】このような構成を備える原稿架系は、自ら
加振源を有する振動系とみなすことできるから、系固有
の固有振動数を有する。一方、加振源である駆動モータ
や減速器等の振動数は、図4に示すようにその回転数に
応じて一律に変化する。このため、ある回転数で原稿架
駆動モータ6を回転させたとき、このモータ等の加振源
の振動数が原稿架系の固有振動数と近似すれば共振を免
れず、原稿架2の移動速度ムラ(走行ムラ)を引き起こ
す。なお、この図4に示すように、上記回転数と原稿架
2の移動速度とは一対一で対応し、上記振動数と同様、
原稿架2の移動速度も回転数に応じて一律に変化する。
そして、原稿架2の移動速度の変化の度合いは、原稿架
駆動モータ6と原稿架2との間に組み込まれた減速器7
の減速比で定まる。
【0033】そこで、まず上記構成の原稿架系を、図5
のような振動体2aと、ばねとみなしたベルト8aと、
振動源6aからなる自由度1のねじり振動系と仮定し
て、原稿架系に固有の固有振動数を下記のように算定し
た。
【0034】このように仮定したねじり振動系モデルの
運動方程式は、次の数式1,2で表わされる。
【数1】 (DC/DM)2・IM・M+(DC/DM)・(DM2/4)・K・M −(DC/DM)・(DMDC/4)・K・C=0
【数2】 IC・C−(DM・DC/4)・K・M+(DC2/4)・K・C=0 ここでКは伝動ベルト8のばね定数、DM は駆動プーリ
9aの直径、DC は駆動プーリを基準とする原稿架の等
価プーリの直径、IM は原稿架駆動モータ6,減速器7
及び駆動プーリ9aの総合イナーシャを駆動プーリの回
転軸に換算した駆動軸イナーシャ、IC は原稿架2のイ
ナーシャである。
【0035】また、ΘM は駆動プーリ9aの角変位、Θ
C は駆動プーリに換算した原稿架2の角偏位であり、次
の数式3ないし数式6で表わされる。
【数3】 M=AM・Sin(ωt+φ)
【数4】 M=−AM・ω2・Sin(ωt+φ)
【数5】 C=AC・Sin(ωt+φ)
【数6】 C=−AC・ω2Sin(ωt+φ) なお、AM は駆動プーリ9aの角変位の振幅、AC は駆
動プーリに換算した原稿架2の角変位の振幅、ωは固有
角振動数、ψは初期位相である。
【0036】上記数式1,数式2に数式3ないし数式6
を代入して、AM ,AC を未知数とする次の連立方程式
を得る。
【数7】 −(DC/DM)2・IM・ω2・AM+(DC/DM)・(DM2/4)・K・AM −(DC/DM)・(DM・DC/4)・K・AC=0
【数8】 −(DM・DC/4)・K・AM−IC・ω2・AC+(DC2/4)・K・AC=0 ここで、上記振動系モデルにおいて振動が見られること
は、AM =AC≠0となる数式7,数式8の解が存在す
ることに相当する。従って、数式7,数式8の係数行列
式が0となる。
【0037】即ち、上記数式7,数式8における係数を
次の数式9ないし数式12とおくと、数式13が成立す
ることになる。
【数9】 a11=(DCDM)2・IM・ω2+(DCDM)・(DM2/4)・K
【数10】 a12=−(DCDM)・(DM・DC/4)・K
【数11】 a21=−(DM・DC/4)・K
【数12】 a22=−IC・ω2+(DC2/4)・K
【数13】
【0038】数式13をωについて解くと、次の数式1
4を得る。
【数14】 ここで、ω=2πfより、駆動系(原稿架系)の固有振
動数は、次の数式15で表わされる。
【数15】
【0039】図3のような伝動ベルト8を用いる駆動系
では、原稿架2の走行位置に対応する伝動ベルト8の長
さ(図3中L)が変化し、これに応じてばね定数Кも次
の数式16により変化する。
【数16】 (EA/Lmax)≦K≦(EA/Lmin) この数式16におけるEは伝動ベルト8の縦弾性係数、
Aは伝動ベルト8の断面積、Lmin ,Lmax は図3に示
す原稿架2の走行位置に対応するベルトの長さの最小値
と最大値である。
【0040】このため、固有振動数fは、やはり原稿架
2の走行位置に伴って変化し、ベルト長さの最小値Lmi
n 及び最大値Lmax で定まるばね定数Кからそれぞれ数
式15で算出される最小固有振動数fmin と最大固有振
動数fmax が存在する。つまり、原稿架系は、fmin か
らfmax までの幅をもった固有振動数fを有することに
なる。従って、図4に示すように、この最小固有振動数
fmin と最大固有振動数fmax に対応する加振源回転数
ra からrb までの間の回転数で加振源が回転すると、
即ちこの間の回転数に一対一で対応する移動速度V0で
原稿架2が駆動すると、原稿架系に共振が起き、原稿架
2の移動(走行)にムラが生じる。
【0041】原稿架2の移動速度は複写倍率mと対応し
ているため、原稿架2の走行ムラに起因してこの複写倍
率mで複写した画像の品質が低下することになる。よっ
て、原稿架2を駆動するに当たっては、画像品質の維持
のためこの移動速度V0 を使用できないことになる。
【0042】次に、このような事態を回避するために本
実施例の走査露光式複写装置が行なう変倍走査制御につ
いて、図6及び図7を用いて説明する。
【0043】図6(a)は、原稿架駆動モータ6の定格
出力範囲内で変速可能な原稿架2の定格速度U1 及び投
影架系をなす回転ドラム10の一定の定格速度U2 と複
写倍率mとの関係を、数式17で規定するグラフであ
る。一方、図6(b)は、原稿を複写する際の実際の原
稿架2の実移動速度V1 及び回転ドラム10の実移動速
度V2 と複写倍率mとの関係を、数式18で規定するグ
ラフである。この両グラフにおける横軸には倍率mが、
図6(a)における縦軸には原稿架の定格速度U1 と投
影架の定格速度U2 が、図6(b)における縦軸には原
稿架の実移動速度V1 と投影架の実移動速度V2 が割り
付けてある。
【数17】 m=U2/U1
【数18】 m=V2/V1
【0044】ここで、原稿架2及び回転ドラム10の定
格速度U1 ,U2 と実移動速度V1,V2 との関係につ
いて説明する。原稿架2の移動速度領域(U1min=5
0,U1max=200)は、既述したように原稿架駆動モ
ータ6の定格出力で定まる。そして、原稿架系が自ら加
振源を有する振動系とみなすことできるから、この移動
速度領域には、加振源である駆動モータや減速器等の振
動数が原稿架系の固有振動数と近似する領域、即ちその
系の共振点を含む共振速度領域が存在することになる。
そして、この共振速度領域は、既述したように、図4に
おけるra からrb までの間の回転数に一対一で対応す
る原稿架2の移動速度V0 の領域にほかならない。
【0045】そこで、この共振速度領域を、原稿を複写
する際の移動速度としては使用しない使用禁止速度領域
IA として規定し、予め移動速度領域は、この使用禁止
速度領域IA とこれ以外の移動許可速度領域IB とに区
分されている。一方、回転ドラム10の定格速度U2
は、予め当該駆動系の共振点を回避した一定速度に設定
されている。
【0046】そして、予め上記領域IA ,IB に対応し
て区分された設定倍率範囲(m1 〜m3 )毎に、次の数
式19,20により定格速度U1 ,U2 と実移動速度V
1 ,V2 とが関係つけられている。
【数19】 V1=kJ・U1(J=1〜3)
【数20】 V2=kJ・U2(J=1〜3) 上記数式におけるkJ(J=1〜3)は、複写倍率区分m1
〜m3 毎に設定された共振点回避係数であり、例えば上
記共振点回避係数はk1 =1,0<k2 <1,k3 =1
である。つまり、複写倍率mがm1 又はm3 の範囲の倍
率であれば、原稿を複写する際の実移動速度V1 ,V2
は定格速度U1 ,U2 と等しく、複写倍率mがm2 の範
囲の倍率であれば、実移動速度V1 ,V2 は定格速度U
1 ,U2にk2 (≠1)を乗じた移動速度となる。この
ように複写倍率区分m1 〜m3 毎に実移動速度V1 ,V
2 を変更するには、原稿架2と回転ドラム10の各駆動
装置5,11がそれぞれの駆動モータ6,12に出力す
る駆動信号を変更し、モータの回転数を実移動速度V1
,V2 に応じたものとすればよい。
【0047】原稿を複写する際には、原稿架2及び回転
ドラム10は、実移動速度V1 ,V2 における移動速度
で実際に移動するものの、各実移動速度V1 ,V2 は、
数式19,20に示すように定格速度U1 ,U2 に共振
点回避係数kJ(J=1〜3)を乗じた移動速度に過ぎな
い。このため、原稿架2の実移動速度V1 と回転ドラム
10の実移動速度V2 の比で算出される複写倍率mは、
いずれの複写倍率区分m1 〜m3 に属するかに拘らず、
原稿架2の定格速度U1 と回転ドラム10の定格速度U
2 の比で算出される複写倍率mと同一となる。
【0048】図6における複写倍率区分m1 〜m3 毎の
共振点回避係数kJ(J=1〜3)と原稿架2の定格速度U
1 及び回転ドラム10の定格速度U2 は、これら複写倍
率区分m1 〜m3 ,共振点回避係数kJ(J=1〜3),定
格速度U1及びU2 を互いに対応付けて電子制御装置3
0のROM32に予め記憶されている。そして、後述す
るように設定入力された複写倍率に応じた実移動速度V
1 ,V2 の演算に用いられる。特に、共振点回避係数k
2 は、原稿架2の定格速度U1 にk2 を乗じた実移動速
度V1 が使用禁止速度領域IA 内の移動速度から外れて
移動許可速度領域IB 内の移動速度となるよう、予め設
定される。
【0049】原稿架系における上記使用禁止速度領域I
A を見いだすには、例えば駆動系(原稿架系)の固有振
動数をシュミレーションによって算定し、あるいは試作
機を用いた高速フーリエ演算等によって駆動装置を実測
する方法が有効である。本実施例では、上述したように
原稿架系を図5に示す自由度1のねじり振動系と仮定し
て算定した。
【0050】このような原理を踏まえて、以下、図7に
示すフローチャートに基づいて本実施例装置の変倍走査
制御を説明する。
【0051】まず、複写倍率mが操作盤21から設定入
力されたか否かの判断(ステップ1:以下、ステップを
単にSと表記する)と、図示しないスタートスイッチ等
から複写のスタート指示がなされたか否かの判断(S
2)とを引き続いて行ない、複写倍率mの入力並びにス
タート指示がなされるので待機する。
【0052】上記S1,S2にて複写倍率mの入力並び
にスタート指示がなされたと判断すれば、入力された複
写倍率mに対応する原稿架2の定格速度U1 及び回転ド
ラム10の定格速度U2 を読み込むとともに、入力され
た複写倍率mが属する複写倍率区分m1 〜m3 に対応す
る共振点回避係数k1 〜k3 を読み込む(S3)。その
後、読み込んだ定格速度U1 ,U2 及び共振点回避係数
k1 〜k3 に基づいて、数式19,20より原稿架2並
びに回転ドラム10の実移動速度V1 ,V2 を算出する
(S4)。
【0053】例えば、入力された複写倍率mが複写倍率
区分m1 に属するm1aであると(図6参照)、この複写
倍率m1aに対応する定格速度U1a,U2a及び共振点回避
係数k1 (=1)を読み込み、原稿架2並びに回転ドラ
ム10の実移動速度V1a,V2aを算出する。算出された
実移動速度V1a,V2aは、それぞれ次の数式21,22
で表わされる。
【数21】 V1a=k1・U1a=U1a (k1=1)
【数22】 V2a=k1・U2a=U2a (k1=1)
【0054】一方、入力された複写倍率mが複写倍率区
分m2 に属するm2bであると(図6参照)、この複写倍
率m2bに対応する定格速度U1b,U2b及び共振点回避係
数k2 (≠1)を読み込み、原稿架2並びに回転ドラム
10の実移動速度V1b,V2bを算出する。算出された実
移動速度V1b,V2bは、それぞれ次の数式23,24で
表わされる。
【数23】 V1b=k2・U1b≠U1b
【数24】 V2b=k2・U2b≠U2b つまり、この場合には、原稿架2の定格速度U1bは原稿
架系における使用禁止速度領域IA 内の移動速度である
ため、原稿架2を実際に走査する際の実移動速度V1bを
使用禁止速度領域IA から外れた移動許可速度領域IB
内の移動速度とするのである。そして、回転ドラム10
の実移動速度V2bを、定格速度U2bに共振点回避係数k2
を乗じて算出し、実移動速度V1b,V2bの比で定まる
複写倍率と、入力された複写倍率m2bとを一致させるの
である。
【0055】実移動速度V1 ,V2 の算出に引き続い
て、露光スリット16の開口幅Dを次の数式25から算
出する(S5)。
【数25】 ここで、Sd100は、複写倍率mが100%の時の露光ス
リット16の開口幅である。また、入力された複写倍率
mが複写倍率区分m2 に属する場合には、回転ドラム1
0の実移動速度V2 がV2aからV2bに変更されるので、
露光スリット16の開口幅Dを次の数式26から算出す
る。
【数26】
【0056】このように、複写倍率mに応じて露光スリ
ット16の開口幅Dを算出し調整することで、回転ドラ
ム外周の感材19における光量不足や光量過多を回避
し、複写品質を向上させる。しかも、回転ドラム10の
実移動速度V2 が変更された場合でも、その速度変化量
を反映して露光スリット16の開口幅Dを算出し調整す
ることで、適正な光量を確保して複写品質の維持を図
る。
【0057】なお、後述するように回転ドラム10を含
む系が変速駆動系である場合には、次のように露光スリ
ット16の開口幅Dを算出し調整する。即ち、この場
合、複写倍率mに応じて回転ドラム10の実移動速度は
変化し、また、複写倍率mがこの回転ドラム10を含む
系(変速駆動系)に上記原稿架系と同様に共振をもたら
す速度で複写する際の複写倍率に相当することがある。
従って、複写倍率mが回転ドラム10を含む系に共振を
もたらさない速度で複写する際の複写倍率に相当する時
には、上記数式25を回転ドラム10の速度を考慮して
変形し、開口幅Dの算出・調整を行なう。一方、複写倍
率mが共振をもたらす速度で複写する際の複写倍率に相
当する時には、上記数式25を回転ドラム10の速度及
び共振を回避するための係数を考慮して変形し、開口幅
Dの算出・調整を行なう。
【0058】こうして、上記S1〜S5までの処理によ
り露光準備が完了すると、S6にて走査露光が行なわ
れ、感材19に原稿3の変倍複写画像が露光記録され
る。
【0059】つまり、電子制御装置30から原稿架駆動
装置5や回転ドラム駆動装置11等に制御信号が出力さ
れ、各機器が次のように作動する。点灯回路13aは、
光源13を所定の光量で点灯する。ソレノイド駆動回路
25aは、S4で算出した開口幅Dとなるよう露光スリ
ット16を開口する。ミラー駆動回路24aは、ミラー
14b,14cの位置を設定して光路調整を行なう。レ
ンズ駆動回路23aは、レンズ15の位置を設定して焦
点調整を行なう。これらが完了すると、S4で算出した
実移動速度V2 での回転ドラム駆動装置11による回転
ドラム10の駆動と、S4で算出した実移動速度V1 で
の原稿架駆動装置5による原稿架2の駆動とが同期して
行なわれ、既述したように感材19に原稿3の変倍複写
画像が露光記録される。なお、回転ドラム10への感材
19の装着は、S6における走査露光に先だって予め行
なわれている。
【0060】以上説明したように、本実施例の走査露光
式複写装置では、設定された複写倍率mに対応する原稿
架2の移動速度が、原稿架系の固有振動数に基づいて当
該系に共振を引き起こす共振速度領域(使用禁止速度領
域IA )における定格速度であっても、実際に複写を行
なう際における原稿架2の実移動速度V1 を、この使用
禁止速度領域IA から外れた移動許可速度領域IB 内の
移動速度とする。
【0061】このため、本実施例の走査露光式複写装置
によれば、次の効果を奏する。 (イ)駆動系の共振による走行ムラを解消して複写画像
品質の向上を図ることができる。 (ロ)共振を解消するに当たり、共振点回避係数kJ に
より各駆動系の実移動速度V1 ,V2 を修正するととも
に、修正後の実移動速度V1 ,V2 は依然として定格速
度U1 ,U2 の領域内の移動速度であるから、各系に使
用する各駆動モータは通常の定格速度のもので足り、変
速駆動範囲の広い特別な駆動モータ等を用いる必要がな
い。このため、安価に画像品質の向上を図ることができ
るとともに、従来の装置を簡単な改造で高品質の装置と
することができる。
【0062】上記実施例では、原稿架2が設定複写倍率
mに対応して速度変化し、回転ドラム10は共振点回避
の場合を除き一定速度で回転するものとして説明した
が、投影架系を原稿架系と同様に変速駆動系として構成
することもできる。
【0063】図8は、両駆動系が変速駆動系である場合
を示す図6相当図である。即ち、任意の設定複写倍率m
における原稿架2の定格速度U1 ,回転ドラム10の定
格速度U2 のいずれかが使用禁止速度領域IA ,IIA
内にある時、各駆動系の実移動速度V1 ,V2 が、それ
ぞれ使用禁止速度領域IA ,IIA から外れて移動許可
速度領域IB ,IIB 内の速度となるように予め共振点
を回避して駆動されるように構成されている。なお、図
8においては、共振点回避係数は、k1 =1,0<k2
<1,k3 =1,1<k4 ,k5 =1である。
【0064】上記実施例では、説明の便宜上各駆動装置
5,11の駆動系が一つずつの使用禁止速度領域IA ,
IIA をもつものとして説明したが、共振点の数に応じ
て使用禁止速度領域が2以上存在する場合にも、本発明
を適用することができる。加えて、値1以外の共振点回
避係数(k2 ,k4)にあっては、当該共振点回避係数
と定格速度とを乗じた実移動速度が駆動モータの定格出
力範囲を越えない移動速度であれば、値1を越える係数
或いは値1未満の係数のいずれの係数として設定しても
よい。例えば、上記共振点回避係数k2 を1<k2 と
し、上記共振点回避係数k4 を0<k4<1としてもよ
い。
【0065】また、上記実施例では、原稿架2と回転ド
ラム10が同期走査するものについて例示したが、本発
明はこれに限るわけではなく、例えば図9に示すよう
に、原稿架52を固定し、光学系50を構成する一組の
ミラー装置50a,50bと画像記録ドラム60とを同
期走査させる複写装置においても、同様に本発明を適用
することができる。なお、図中の符号50cは結像ズー
ムレンズ、51はミラー駆動モータ、59はロール状の
転写複写紙である。この場合には、原稿架52及びミラ
ー装置50a,50b等の光学機器等で撮影光学系が構
成され、結像ズームレンズ50c及び画像記録ドラム6
0等で投影光学系が構成される。
【0066】更に、上記実施例では、投影架が回転ドラ
ム10や画像記録ドラム60で構成されたものについて
例示したが、これに限るものではなく、平面スキャナの
ように、走行式の投影架を具備する複写装置にも本発明
を適用できることは勿論である。
【0067】次に、本実施例の上記以外の変形例につい
て説明する。上記実施例では、駆動系を振動モデル系と
して仮定し、駆動系の使用禁止速度領域を予め定めたも
のであるのに対して、以下に説明する変形例は、駆動系
である原稿架系の駆動の期間に亘って原稿架系の実際の
振動状態を検出し、その検出結果に基づき駆動系の使用
禁止速度領域を定めるものである。
【0068】即ち、図10に示すように、その電気的構
成は、上記実施例における原稿架駆動装置5等のほか
に、ジルコン酸鉛などの圧電素子を用いた振動センサ
(圧電形振動ピックアップ)40を備える点で異なる。
なお、この振動センサ40からの検出信号は図示しない
増幅回路にて増幅されて電子制御装置30に入力され
る。また、この振動センサ40は、原稿架2に追従して
移動し、原稿架2の走査の間に亘ってその振動状態を検
出する。
【0069】そして、振動センサ40の検出した原稿架
2の実際の振動状態を把握し、その振動レベルが所定の
範囲(走行ムラに起因する画像ムラを無視できる範囲)
を越える場合の原稿架2の移動速度領域を、原稿複写に
先だって求めて使用禁止速度領域として設定し、原稿架
2の実移動速度V1 を算出すればよい。この場合、原稿
複写の際の原稿架2の振動状態を複写の都度継続して検
出し、その検出結果に基づいて使用禁止速度領域を補正
するよう構成すれば、経年変化に起因する原稿架系の走
行ムラ等をも回避して複写画像の品質向上に寄与するこ
とができる。
【0070】また、上記実施例では駆動系(原稿架系)
の共振点を含む限られた共振速度領域を使用禁止速度領
域IA として規定し、この範囲に限って1以外の値の共
振点回避係数を定格速度に乗じて定格速度と異なる実移
動速度としたが、次のようにすることもできる。
【0071】即ち、値1以外の共振点回避係数を、使用
禁止速度領域IA に限らずこれを含む広い範囲の速度領
域における原稿架2及び回転ドラム10の実移動速度V
1 ,V2 の算出に用いてもよい。図11(b)に示すよ
うに、使用禁止速度領域IAを含む速度領域IC の範囲
における移動速度を、値1以外の共振点回避係数k2を
定格速度U1 ,U2 の両者、或いは一方に乗じて算出し
た実移動速度V1 ,V2 として算出してもよい。この場
合には、図11(b)における横軸の複写倍率mの目盛
りが異なるだけであり、原稿架2及び回転ドラム10の
実移動速度V1,V2 の比から算出される複写倍率mに
影響を与えることはない。
【0072】次に、上記した実施例のように共振を回避
して走行ムラを解消し、複写画像品質の向上を図るもの
ではなく、複写倍率の多様化をとおして複写画像品質の
向上を図る変形例について説明する。
【0073】この場合には、図12に示すように、投影
架系を構成する回転ドラム10を、定格速度U2 に対す
る二つの実移動速度V20(=1×U2 =60),V21
(=3×U2 =180)で回転できるように構成する。
具体的には、回転ドラム10と回転ドラム駆動モータ1
2との間に、1:3のギヤ比を有する変速機構を設け、
ギヤ比を切り替える。或いは、回転ドラム駆動モータ1
2の定格回転数範囲内に、回転ドラム10の実移動速度
V20,V21に相当する回転数が含まれるのであれば、回
転ドラム駆動モータ12の回転数を変えることで回転ド
ラム10を実移動速度V20,V21で走査させることもで
きる。なお、原稿架2の実移動速度V1 は、その定格速
度U1 (50〜200)と等しく、回転ドラム10の実
移動速度V20,V21は、投影架系の共振を避ける速度に
設定されている。
【0074】このような構成を採ることで、次のように
して特別な駆動モータを用いることなく複写倍率を多様
化することができる。
【0075】複写倍率mは、原稿架2の実移動速度と回
転ドラム10の実移動速度の比の値にほかならないの
で、上記構成に基づいて複写倍率mは、V20/V1 (3
0〜120%)からV21/V1 (90〜360%)の範
囲の任意の値を取ることができる。
【0076】よって、操作盤21から設定入力された複
写倍率mが例えば50%であれば、この倍率はV20/V
1 で求まる範囲の倍率であるので、原稿架2及び回転ド
ラム10の定格速度U1 ,U2 から原稿架2及び回転ド
ラム10の実移動速度V1 (120),V20(60)が
算出される。そして、算出された速度で原稿架2及び回
転ドラム10を駆動する。一方、設定複写倍率mが例え
ば200%であれば、この倍率はV21/V1 で求まる範
囲の倍率であるので、原稿架2及び回転ドラム10の実
移動速度V1 (90),V21(180)が算出される。
そして、算出された速度で原稿架2及び回転ドラム10
を駆動する。この際、原稿架等の駆動に先だって上記し
た変速機構が作動し、回転ドラム10と回転ドラム駆動
モータ12との間ギヤ比を、値1から値3に切り替え
る。なお、このギヤ比の切替タイミング等は、上記した
実施例における電子制御装置から指示される。
【0077】このように回転ドラム10の移動速度を変
えるだけで、複写可能な倍率を拡大してその多様化を図
り、従来のような再複写を要しないので、画像品質を向
上させることができる。この場合、上記したように2段
階に限らず3段階以上の多段化することもできる。な
お、設定した複写倍率がV20/V1で求まる範囲の倍率
とV21/V1 で求まる範囲の倍率とに共通する倍率、例
えば110%であれば、実移動速度の早い方の組み合わ
せ(V21,V1 )を優先して決定すれば良い。また、変
速駆動系である原稿架系の原稿架駆動モータ6につい
て、上記のように切替制御してもよいことは勿論であ
る。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、撮影
光学系,投影光学系をそれぞれ駆動するに当たって、設
定された複写倍率に応じて両光学系の相対的な移動速度
をそれぞれ設定し、設定した移動速度のいずれかが当該
移動速度に関する光学系に固有の使用禁止速度領域に属
すれば、両光学系の移動速度の比の値を維持したまま、
両光学系の移動速度を変更する。このため、両光学系の
移動速度比で定まる複写倍率を変えることなく、即ち設
定複写倍率に影響を与えることなく使用禁止速度領域内
の移動速度で光学系を駆動させないでおくことができ
る。この結果、この使用禁止速度領域を光学系の移動に
ムラを起こさせるような移動速度の範囲とすれば、この
ような悪影響を回避して光学系を駆動させることにより
画像ムラの発生を防止し、複写画像の品質を向上させる
ことができる。
【0079】更に、本発明では、両光学系の移動速度に
ついての定格速度パターンを設定し、両光学系の少なく
とも一方の光学系について、定格速度パターンにおける
移動速度に所定倍率kを乗じた移動速度の非定格速度パ
ターンを作成することで、両光学系の実際の移動速度の
演算時の移動速度パターンの組み合わせを、定格速度パ
ターンどうしの組み合わせと、定格速度パターン及び非
定格速度パターンの組み合わせとの二通りとする。
【0080】つまり、定格速度パターンどうしの組み合
わせで両光学系について実際の移動速度を演算した時の
複写倍率と、定格速度パターン及び非定格速度パターン
の組み合わせで両光学系について実際の移動速度を演算
した時の複写倍率との間に、所定倍率kを乗じた関係を
反映させる。この結果、通常の定格駆動速度を有する一
般的な駆動モータを用いるだけで複写倍率の拡大化、延
いては多様化を通して、従来のような拡大複写の繰り返
しを回避し複写画像の品質を向上させることができる。
【0081】また、本発明では変速駆動系の定格速度領
域内にその系固有の共振点を含む使用禁止速度領域があ
る時でも、当該駆動系は使用禁止速度領域から外れた移
動許可速度領域内の移動速度で作動するので、次の効果
を奏する。 (イ)駆動系の共振による走行ムラの解消を通して、画
像品質の向上を図ることができる。 (ロ)共振を解消するに当たり、定格速度領域内におけ
る各駆動系の実移動速度を所定倍率kにより修正するだ
けであるから、変速駆動系の駆動モータは通常の定格速
度のもので足り、変速駆動範囲の広い特別な駆動モータ
等を用いる必要がない。このため、安価に画像品質の向
上を図ることができるとともに、従来の装置を簡単な改
造で高品質の装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の走査露光式複写装置の機器構成を示す
概略図。
【図2】実施例の走査露光式複写装置の電気的構成を説
明するためのブロック図。
【図3】変速駆動系として構成される原稿架系の概略斜
視図。
【図4】原稿架系における加振源である駆動モータや減
速器等の振動数とその回転数並びに原稿架2の移動速度
との関係を説明するためのグラフ。
【図5】原稿架系を自由度1のねじり振動系と仮定した
振動系モデルの模式図。
【図6】実施例の走査露光式複写装置が行なう変倍走査
制御を説明するための説明図であり、原稿架2及び回転
ドラム10の定格速度U1 ,U2 と複写倍率mとの関
係、並びに実移動速度V1 ,V2 と複写倍率mとの関係
を示すグラフ。
【図7】実施例の走査露光式複写装置が行なう変倍走査
制御のフローチャート。
【図8】原稿架系と投影架系の両駆動系がともに変速駆
動系である場合における図6相当図であり、変形例の変
倍走査制御を説明するための説明図。
【図9】実施例の変倍走査制御を適用できる他の走査露
光式複写装置の機器構成を示す概略図。
【図10】変形例の走査露光式複写装置の電気的構成を
説明するためのブロック図。
【図11】図6相当図であり、変形例の変倍走査制御を
説明するための説明図。
【図12】図6相当図であり、変形例の変倍走査制御を
説明するための説明図。
【符号の説明】
1 走行路 2 原稿架 3 原稿 5 原稿架駆動装置 6 原稿架駆動モータ 7 減速器 8 伝動ベルト 10 回転ドラム 11 回転ドラム駆動装置 12 回転ドラム駆動モータ 13 光源 15 レンズ 16 露光スリット 19 感材 2a 振動体 6a 振動源 8a ベルト 30 電子制御装置 40 振動センサ 9a 駆動プーリ 9b 従動プーリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−235936(JP,A) 特開 平3−282529(JP,A) 実開 昭61−167641(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の幅方向に亘ってスリット画像を撮
    影すると共に、該スリット画像の撮影領域を該原稿の長
    さ方向に相対的に移動する撮影光学系と、 前記スリット画像を感材の幅方向に亘って投影すると共
    に、該スリット画像の露光領域を該感材の長さ方向に相
    対的に移動する投影光学系とを備え、 該撮影光学系,投影光学系をそれぞれ駆動して、前記両
    光学系の前記相対的な移動速度比で定まる複写倍率で原
    稿を複写する走査露光式複写装置であって、 外部からの指示に基づき原稿の複写倍率を設定する倍率
    設定手段と、 該設定された複写倍率に応じて前記両光学系の前記相対
    的な移動速度をそれぞれ設定する移動速度設定手段と、 該設定された前記両光学系の移動速度のいずれかが該移
    動速度に関する光学系に固有の使用禁止速度領域に属す
    るかを判定する移動速度判定手段と、 前記設定された移動速度が該移動速度判定手段により使
    用禁止速度領域に属すると判定されたとき、前記移動速
    度設定手段により設定された両光学系のそれぞれの移動
    速度を、両光学系の移動速度の比の値を維持したまま、
    異なる移動速度に変更する移動速度変更手段とを備える
    ことを特徴とする走査露光式複写装置。
  2. 【請求項2】 原稿の幅方向に亘ってスリット画像を撮
    影すると共に、該スリット画像の撮影領域を該原稿の長
    さ方向に相対的に移動する撮影光学系と、 前記スリット画像を感材の幅方向に亘って投影すると共
    に、該スリット画像の露光領域を該感材の長さ方向に相
    対的に移動する投影光学系とを駆動して原稿を複写する
    に当たり、前記両光学系の前記相対的な移動速度につい
    て複写倍率に対する定格速度パターンを予め定めておく
    とともに、前記両光学系の少なくとも一方の光学系の定
    格速度パターンを移動速度が複写倍率に対して単調に変
    化する単調変化速度パターンとし、前記両光学系を実際
    に駆動して、前記両光学系の移動速度比で定まる複写倍
    率で原稿を複写する変倍複写方法であって、 前記両光学系の少なくとも一方の光学系について、該一
    方の光学系の定格速度パターンにおける移動速度に所定
    倍率kを乗じた移動速度となる非定格速度パターンを作
    成する工程と、 外部から指示された複写倍率が前記両光学系の移動速度
    比で定まる複写倍率と一致する前記両光学系の移動速度
    を、前記一方の光学系に関する定格速度パターン又は非
    定格速度パターンのいずれかの移動速度パターンと、他
    方の光学系の移動速度パターンとに基づいて演算する工
    程と、 該演算された移動速度で前記両光学系を移動する工程と
    を備える原稿の変倍複写方法。
  3. 【請求項3】 前記両光学系の少なくとも一方の光学系
    について、前記非定格速度パターンを作成する前記工程
    は、 前記単調変化速度パターンを定格速度パターンとする光
    学系である変速駆動系に関して、前記非定格速度パター
    ンを作成する工程であり、更に、 前記変速駆動系の定格速度パターンにおける移動速度領
    域を、前記変速駆動系の共振点を含む使用禁止速度領域
    と、該使用禁止速度領域外の移動許可速度領域とに区分
    する工程と、 外部から指示された複写倍率が、前記変速駆動系に関す
    る定格速度パターンにおける前記使用禁止速度領域の移
    動速度で算出される複写倍率であることを判定する工程
    と、 前記指示された複写倍率が前記使用禁止速度領域の移動
    速度で算出される複写倍率であるとき、前記変速駆動系
    の移動速度パターンを定格速度パターンから非定格速度
    パターンに切り換えるとともに、両移動速度パターン間
    の移動速度の前記所定倍率kを、該切り換えられた非定
    格速度パターンにおける移動速度が前記使用禁止速度領
    域外の移動速度となる倍率に設定する工程と、 前記変速駆動系の移動速度パターンが定格速度パターン
    から非定格速度パターンに切り換えられたとき、前記両
    光学系のうち前記変速駆動系以外の他方の光学系の移動
    速度パターンを、該他方の光学系の定格速度パターンに
    おける移動速度をk倍した移動速度パターンに変更する
    工程とを備える請求項2記載の変倍複写方法。
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EP0487034A2 (en) 1992-05-27
EP0487034A3 (en) 1993-01-27
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