JP2547870Y2 - あごの手送り開閉装置付きバイス - Google Patents
あごの手送り開閉装置付きバイスInfo
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- JP2547870Y2 JP2547870Y2 JP1991045659U JP4565991U JP2547870Y2 JP 2547870 Y2 JP2547870 Y2 JP 2547870Y2 JP 1991045659 U JP1991045659 U JP 1991045659U JP 4565991 U JP4565991 U JP 4565991U JP 2547870 Y2 JP2547870 Y2 JP 2547870Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、工作物をはさむあご部
分のみの開閉操作が容易にできる、あご部分の手送り開
閉装置付きバイスに関するものである。
分のみの開閉操作が容易にできる、あご部分の手送り開
閉装置付きバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】バイスにおいて工作物をはさむあごの開
閉操作については、締め付け用のハンドルを用い、一方
側のあご付きのケ−スをスライド移動させて行うのが従
来一般的である。しかし一部の機械バイスや特殊用途バ
イスの構造にみられるように、作業内容の諸条件からさ
ほどの締め付け力を必要とせず、回転動作が迅速にでき
る短小なハンドル等を備えるものは別として、工作物の
固定等に使用されるバイスには、そのバイス能力に相応
の所定長さのスライド・バ−ハンドルが備えられてお
り、一般的に用いられている。そのため、工作物をはさ
む前のあごの開閉移動を行う際の軽い操作には構造的に
不向きで、大げさな回転動作を伴うことになる。例えば
バイスを用いる作業過程のなかで、大きさの不特定な複
数の工作物などを扱う場合において、該工作物をはさむ
のに要するあごの開閉移動操作や、工作物をはさむ前の
あごの僅かな開閉移動調整など、その都度、スライド・
バ−ハンドルではその操作が如何にも扱いにくく、煩わ
しいという欠点があった。
閉操作については、締め付け用のハンドルを用い、一方
側のあご付きのケ−スをスライド移動させて行うのが従
来一般的である。しかし一部の機械バイスや特殊用途バ
イスの構造にみられるように、作業内容の諸条件からさ
ほどの締め付け力を必要とせず、回転動作が迅速にでき
る短小なハンドル等を備えるものは別として、工作物の
固定等に使用されるバイスには、そのバイス能力に相応
の所定長さのスライド・バ−ハンドルが備えられてお
り、一般的に用いられている。そのため、工作物をはさ
む前のあごの開閉移動を行う際の軽い操作には構造的に
不向きで、大げさな回転動作を伴うことになる。例えば
バイスを用いる作業過程のなかで、大きさの不特定な複
数の工作物などを扱う場合において、該工作物をはさむ
のに要するあごの開閉移動操作や、工作物をはさむ前の
あごの僅かな開閉移動調整など、その都度、スライド・
バ−ハンドルではその操作が如何にも扱いにくく、煩わ
しいという欠点があった。
【0003】更に、このあごを開閉し移動させる際のス
ライド・バ−ハンドルの不安定ともいえる軽い取り扱い
操作のなかで、スライド・バ−ハンドル一方の端部側が
直立又は直立に近い傾斜状態の瞬時に突然スライド落下
し、作業者の手指を挾んで負傷させるなどの危険を生む
などの問題点があった。
ライド・バ−ハンドルの不安定ともいえる軽い取り扱い
操作のなかで、スライド・バ−ハンドル一方の端部側が
直立又は直立に近い傾斜状態の瞬時に突然スライド落下
し、作業者の手指を挾んで負傷させるなどの危険を生む
などの問題点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、バイス作業過程における大きさの不特定な工作物
をはさむあごの開閉移動を行う操作において、その都
度、スライド・バ−ハンドルを用いることなく、あご部
分のみを直接手送りでスライド移動を自在にし、先ず工
作物をはさむことで、該工作物に適宜とする位置ぎめを
行ない、バイスの締め付け機能を損なうことなく固定の
状態を保持させるということができない点である。
点は、バイス作業過程における大きさの不特定な工作物
をはさむあごの開閉移動を行う操作において、その都
度、スライド・バ−ハンドルを用いることなく、あご部
分のみを直接手送りでスライド移動を自在にし、先ず工
作物をはさむことで、該工作物に適宜とする位置ぎめを
行ない、バイスの締め付け機能を損なうことなく固定の
状態を保持させるということができない点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】工作物をはさむあごを構
成する、移動側のあご部分のみをスライド・バ−ハンド
ル操作でなく直接手送りで工作物をはさむ位置にスライ
ド移動自在にし、締め付け機構で締め付け易いようにす
るため、スライド・バ−ハンドル操作でスライド移動す
るあご付きケ−ス部分を分割し、あごと一体構成される
アウタ・カバ−・ケ−スの左右側面の下部内側に長さ方
向にレ−ル状突起が設けられるあご付きアウタ・カバ−
・ケ−スと、このレ−ル状突起と組み合う横溝を左右側
面の長さ方向に設け、あご付きアウタ・カバ−・ケ−ス
を上面でがたつくことなく移動自在で支え、手送りで任
意の方向にスライド自在移動させることのできるスライ
ド・バ−ハンドル付きシャフトを回動自在に備えるイン
ナ・ケ−スと、該インナ・ケ−ス面上の任意の位置に、
あご付きアウタ・カバ−・ケ−スのスライド移動と停止
及び締め付け固定の状態を可能にさせる、あご付きアウ
タ・カバ−・ケ−スに設けるラチエット爪歯とスライド
・バ−ハンドル付きシャフトを回動自在に備えるインナ
・ケ−スに設けるラチエット・レバ−板とで構成される
一方方向回転装置と、このラチエット・レバ−板のかみ
合いを解除するレリ−ズ・レバ−の装置と、から成るこ
とを最も主要な特徴とする。これによりバイスで工作物
をはさむ前のあご部分の開閉移動操作において、その都
度スライド・バ−ハンドル操作によるものでなく、あご
部分のみを直接手送りで、スライド・バ−ハンドル付き
シャフトを回動自在に備えるインナ・ケ−ス面上を任意
の方向にスライド移動させて先ず工作物をはさむことで
所要の位置ぎめし、バイスの締め付け機能を損なうこと
なく締め付け固定の状態の保持を可能にし、かつ解除も
できるという目的を実現した。
成する、移動側のあご部分のみをスライド・バ−ハンド
ル操作でなく直接手送りで工作物をはさむ位置にスライ
ド移動自在にし、締め付け機構で締め付け易いようにす
るため、スライド・バ−ハンドル操作でスライド移動す
るあご付きケ−ス部分を分割し、あごと一体構成される
アウタ・カバ−・ケ−スの左右側面の下部内側に長さ方
向にレ−ル状突起が設けられるあご付きアウタ・カバ−
・ケ−スと、このレ−ル状突起と組み合う横溝を左右側
面の長さ方向に設け、あご付きアウタ・カバ−・ケ−ス
を上面でがたつくことなく移動自在で支え、手送りで任
意の方向にスライド自在移動させることのできるスライ
ド・バ−ハンドル付きシャフトを回動自在に備えるイン
ナ・ケ−スと、該インナ・ケ−ス面上の任意の位置に、
あご付きアウタ・カバ−・ケ−スのスライド移動と停止
及び締め付け固定の状態を可能にさせる、あご付きアウ
タ・カバ−・ケ−スに設けるラチエット爪歯とスライド
・バ−ハンドル付きシャフトを回動自在に備えるインナ
・ケ−スに設けるラチエット・レバ−板とで構成される
一方方向回転装置と、このラチエット・レバ−板のかみ
合いを解除するレリ−ズ・レバ−の装置と、から成るこ
とを最も主要な特徴とする。これによりバイスで工作物
をはさむ前のあご部分の開閉移動操作において、その都
度スライド・バ−ハンドル操作によるものでなく、あご
部分のみを直接手送りで、スライド・バ−ハンドル付き
シャフトを回動自在に備えるインナ・ケ−ス面上を任意
の方向にスライド移動させて先ず工作物をはさむことで
所要の位置ぎめし、バイスの締め付け機能を損なうこと
なく締め付け固定の状態の保持を可能にし、かつ解除も
できるという目的を実現した。
【0006】
【実施例】図1は、本考案の実施例の横形バイスの組み
合わせ構成を示す部分縦断面図であって、図2〜4は、
その主要部分それぞれの説明図である。図5は、図1の
全体斜視図で、1〜13は、図1〜4と同様である。
合わせ構成を示す部分縦断面図であって、図2〜4は、
その主要部分それぞれの説明図である。図5は、図1の
全体斜視図で、1〜13は、図1〜4と同様である。
【0007】本考案の主体は、バイスの工作物をはさむ
移動側のあご部分のみを直接手送りのスライド自在移動
で適宜位置ぎめし、バイスの締め付け機能を損なうこと
なく固定の状態を保持させ、又この締め付け固定の状態
を解除できるようにするラチエット系の実装方法にある
ので、スライド・バ−ハンドル操作によりバイスが工作
物をはさみ締め付け固定する構造系の説明は省略する。
移動側のあご部分のみを直接手送りのスライド自在移動
で適宜位置ぎめし、バイスの締め付け機能を損なうこと
なく固定の状態を保持させ、又この締め付け固定の状態
を解除できるようにするラチエット系の実装方法にある
ので、スライド・バ−ハンドル操作によりバイスが工作
物をはさみ締め付け固定する構造系の説明は省略する。
【0008】横形バイスにおいて、台座13と一体形成
のあご部1’付きのアウタ・ケ−ス1内を、スライド・
バ−ハンドルの操作でスライド出入移動するあご付きイ
ンナ・ケ−スを上下に二分割し、あご部1’と対面する
あご2’が一体形成されるアウタ・カバ−・ケ−ス2
と、このあご2’付きアウタ・カバ−・ケ−ス2を上面
で支え、手送りで任意方向のスライド移動を自在にし、
内部に長さ方向にネジ部7’付きシャフト7を回動自在
に設け、このシャフト7の一方の外側端部側にスライド
・バ−ハンドル8を備えるインナ・ケ−ス5と、が構成
されている。
のあご部1’付きのアウタ・ケ−ス1内を、スライド・
バ−ハンドルの操作でスライド出入移動するあご付きイ
ンナ・ケ−スを上下に二分割し、あご部1’と対面する
あご2’が一体形成されるアウタ・カバ−・ケ−ス2
と、このあご2’付きアウタ・カバ−・ケ−ス2を上面
で支え、手送りで任意方向のスライド移動を自在にし、
内部に長さ方向にネジ部7’付きシャフト7を回動自在
に設け、このシャフト7の一方の外側端部側にスライド
・バ−ハンドル8を備えるインナ・ケ−ス5と、が構成
されている。
【0009】あご2’付きアウタ・カバ−・ケ−ス2の
左右側面の下端部内側に長さ方向にレ−ル状突起3を構
成し、このレ−ル状突起3と組み合う横溝6をスライド
・バ−ハンドル8付きシャフト7を備えるインナ・ケ−
ス5の左右側面の下部に長さ方向に設け、該インナ・ケ
−ス5の上面で任意方向に手送りスライドするあご2’
付きアウタ・カバ−・ケ−ス2のスム−ズな移動と、締
め付け操作の際、あご2’にかかる荷重時におけるがた
つき及び浮き上がり等のトラブルを阻止し、あご部1’
に対するあご2’の位置ずれなどにおける工作物の固定
締め付けの際の不安定を防止することで、バイスの締め
付け機能に支障がないようにされている。なお、レ−ル
状突起3及びこれと組み合う横溝6の構成は、該バイス
に備えられる所定能力に充分に対応できる所要の強度を
もって設けられている。そして、インナ・ケ−ス5のス
ライド・バ−ハンドル8側の端部寄りの位置にストッパ
部5’を一体形成し、あご2’付きアウタ・カバ−・ケ
−ス2の逸脱防止及び工作物の形態諸条件に応じて一体
となることで、該工作物の固定締め付けに支障がないよ
うになされている。
左右側面の下端部内側に長さ方向にレ−ル状突起3を構
成し、このレ−ル状突起3と組み合う横溝6をスライド
・バ−ハンドル8付きシャフト7を備えるインナ・ケ−
ス5の左右側面の下部に長さ方向に設け、該インナ・ケ
−ス5の上面で任意方向に手送りスライドするあご2’
付きアウタ・カバ−・ケ−ス2のスム−ズな移動と、締
め付け操作の際、あご2’にかかる荷重時におけるがた
つき及び浮き上がり等のトラブルを阻止し、あご部1’
に対するあご2’の位置ずれなどにおける工作物の固定
締め付けの際の不安定を防止することで、バイスの締め
付け機能に支障がないようにされている。なお、レ−ル
状突起3及びこれと組み合う横溝6の構成は、該バイス
に備えられる所定能力に充分に対応できる所要の強度を
もって設けられている。そして、インナ・ケ−ス5のス
ライド・バ−ハンドル8側の端部寄りの位置にストッパ
部5’を一体形成し、あご2’付きアウタ・カバ−・ケ
−ス2の逸脱防止及び工作物の形態諸条件に応じて一体
となることで、該工作物の固定締め付けに支障がないよ
うになされている。
【0010】あご2’付きアウタ・カバ−・ケ−ス2の
内側中間位置の上部面に、あご2’の後側の端部から長
さ方向に若干幅で若干長さの溝4’を設け、この溝4’
内に斜面があご2’と反対方向に形成される複数の強固
なラチエット爪歯4を一体構成しておき、このラチエッ
ト爪歯4とかみ合う強固なラチエット・レバ−板10の
上下の間略中間位置を中央部分にして一体構成される支
持シャフト10’を、ラチエット爪歯4と平行の状態
で、スライド・バ−ハンドル8付きシャフト7を回動自
在に備えるインナ・ケ−ス5内に回動自在にし、このラ
チエット・レバ−板10の動きが、該インナ・ケ−ス5
面上で長さ方向の中央部寄り位置に設けられる角孔9内
において、スライド・バ−ハンドル8側の面に該ラチエ
ット・レバ−板10の上部の一方の側面が当たることで
押えられ、スライド・バ−ハンドル8側と反対方向での
み回動自在にしておくことにより、ラチエット・レバ−
板10を一方方向回動動作でラチエット爪歯4とかみ合
いができるようにし、ストッパ部5’位置のスライド・
バ−ハンドル8付きシャフト7を回動自在に備えるイン
ナ・ケ−ス5内に、ラチエット・レバ−板10を支える
支持シャフト10’と平行の状態で、かつ該インナ・ケ
−ス5上面での鉛直状態からラチエット・レバ−板10
方向へ略90度の角度範囲を回動自在とされるレバ−・
シャフト12’を設け、このレバ−・シャフト12’の
設ける所定の回動が復元用のスプリング11’を備える
ロッド11を介し、ラチエット・レバ−板10の下部部
分に伝えることができるようにすることで、ラチエット
爪歯4とラチエット・レバ−板10による一方方向回転
装置が構成されている。そして、ストッパ部5’の一方
の側面にレバ−・シャフト12’と一体構成されるレリ
−ズ・レバ−12を直立状態で設け、このレリ−ズ・レ
バ−12をあご2’の方向に回転させる操作を行うこと
によって、ラチエット爪歯4におけるラチエット・レバ
−板10のかみ合いが解かれて一方方向回転機能が解除
され、レリ−ズ・レバ−12から手を離せば、スプリン
グ11’のスプリング力により直ちに復元されるように
なっている。なお、スプリング11’は、ラチエット・
レバ−板10における所要の一方方向回転動作を維持さ
せている。これにより、スライド・バ−ハンドル8付き
シャフト7を回動自在に備えるインナ・ケ−ス5面上に
おいて、あご2’付きアウタ・カバ−・ケ−ス2の手送
り自在移動における所望の位置ぎめが行えるようになさ
れている。なお、この一方方向回転装置は、該バイスに
備えられる所定能力に充分に対応できる所要の強度をも
って設けられることで、あご2’付きアウタ・カバ−・
ケ−ス2を所望の位置で確実に固定の状態を保持し、バ
イスの締め付け固定機能が損なうことないようになされ
ている。
内側中間位置の上部面に、あご2’の後側の端部から長
さ方向に若干幅で若干長さの溝4’を設け、この溝4’
内に斜面があご2’と反対方向に形成される複数の強固
なラチエット爪歯4を一体構成しておき、このラチエッ
ト爪歯4とかみ合う強固なラチエット・レバ−板10の
上下の間略中間位置を中央部分にして一体構成される支
持シャフト10’を、ラチエット爪歯4と平行の状態
で、スライド・バ−ハンドル8付きシャフト7を回動自
在に備えるインナ・ケ−ス5内に回動自在にし、このラ
チエット・レバ−板10の動きが、該インナ・ケ−ス5
面上で長さ方向の中央部寄り位置に設けられる角孔9内
において、スライド・バ−ハンドル8側の面に該ラチエ
ット・レバ−板10の上部の一方の側面が当たることで
押えられ、スライド・バ−ハンドル8側と反対方向での
み回動自在にしておくことにより、ラチエット・レバ−
板10を一方方向回動動作でラチエット爪歯4とかみ合
いができるようにし、ストッパ部5’位置のスライド・
バ−ハンドル8付きシャフト7を回動自在に備えるイン
ナ・ケ−ス5内に、ラチエット・レバ−板10を支える
支持シャフト10’と平行の状態で、かつ該インナ・ケ
−ス5上面での鉛直状態からラチエット・レバ−板10
方向へ略90度の角度範囲を回動自在とされるレバ−・
シャフト12’を設け、このレバ−・シャフト12’の
設ける所定の回動が復元用のスプリング11’を備える
ロッド11を介し、ラチエット・レバ−板10の下部部
分に伝えることができるようにすることで、ラチエット
爪歯4とラチエット・レバ−板10による一方方向回転
装置が構成されている。そして、ストッパ部5’の一方
の側面にレバ−・シャフト12’と一体構成されるレリ
−ズ・レバ−12を直立状態で設け、このレリ−ズ・レ
バ−12をあご2’の方向に回転させる操作を行うこと
によって、ラチエット爪歯4におけるラチエット・レバ
−板10のかみ合いが解かれて一方方向回転機能が解除
され、レリ−ズ・レバ−12から手を離せば、スプリン
グ11’のスプリング力により直ちに復元されるように
なっている。なお、スプリング11’は、ラチエット・
レバ−板10における所要の一方方向回転動作を維持さ
せている。これにより、スライド・バ−ハンドル8付き
シャフト7を回動自在に備えるインナ・ケ−ス5面上に
おいて、あご2’付きアウタ・カバ−・ケ−ス2の手送
り自在移動における所望の位置ぎめが行えるようになさ
れている。なお、この一方方向回転装置は、該バイスに
備えられる所定能力に充分に対応できる所要の強度をも
って設けられることで、あご2’付きアウタ・カバ−・
ケ−ス2を所望の位置で確実に固定の状態を保持し、バ
イスの締め付け固定機能が損なうことないようになされ
ている。
【0011】このようにしておくと、スライド・バ−ハ
ンドル8付きシャフト7を回動自在に備えるインナ・ケ
−ス5面上のスライド移動範囲内で、先ず工作物をはさ
むた め、所望の位置に手送りスライドするあご2’付き
アウタ・カバ−・ケ−ス2を、ラチエット爪歯4とラチ
エット・レバ−板10で構成される一方方向回転装置に
よって所定の位置で固定の状態を保持し、その後はスラ
イド・バ−ハンドル8の無駄のない操作で速やかに、か
つバイスの所要機能を損なうことなく工作物の締め付け
固定作業ができる。作業終了時の工作物の開放もラチエ
ット・レバ−板10のかみ合いを解除することで容易に
安全かつ確実にできる。なお、レ−ル状突起3と横溝6
との組み合いは、ラチエット爪歯4とラチエット・レバ
−板10とで構成される一方方向回転装置を介してのあ
ご2’付きアウタ・カバ−・ケ−ス2の手送りスライド
移動と所要の位置ぎめをスム−ズにし、特に工作物締め
付け操作時において、荷重を受けるあご2’付きアウタ
・カバ−・ケ−ス2がスライド・バ−ハンドル8付きシ
ャフト7を回動自在に備えるインナ・ケ−ス5上からの
浮き上がりやがたつきを防止し、該バイスの所要締め付
け機能保持に大いに役立つ。
ンドル8付きシャフト7を回動自在に備えるインナ・ケ
−ス5面上のスライド移動範囲内で、先ず工作物をはさ
むた め、所望の位置に手送りスライドするあご2’付き
アウタ・カバ−・ケ−ス2を、ラチエット爪歯4とラチ
エット・レバ−板10で構成される一方方向回転装置に
よって所定の位置で固定の状態を保持し、その後はスラ
イド・バ−ハンドル8の無駄のない操作で速やかに、か
つバイスの所要機能を損なうことなく工作物の締め付け
固定作業ができる。作業終了時の工作物の開放もラチエ
ット・レバ−板10のかみ合いを解除することで容易に
安全かつ確実にできる。なお、レ−ル状突起3と横溝6
との組み合いは、ラチエット爪歯4とラチエット・レバ
−板10とで構成される一方方向回転装置を介してのあ
ご2’付きアウタ・カバ−・ケ−ス2の手送りスライド
移動と所要の位置ぎめをスム−ズにし、特に工作物締め
付け操作時において、荷重を受けるあご2’付きアウタ
・カバ−・ケ−ス2がスライド・バ−ハンドル8付きシ
ャフト7を回動自在に備えるインナ・ケ−ス5上からの
浮き上がりやがたつきを防止し、該バイスの所要締め付
け機能保持に大いに役立つ。
【0012】本考案の実施例の横形バイスの使用に当た
っては、工作物をくわえ固定させるのは従来同様操作で
行うが、この場合先ず作業の前に、バイスのあご部1’
付きアウタ・ケ−ス1から若干引き出した状態で停止さ
せたスライド・バ−ハンドル8付きシャフト7を回動自
在に備えるインナ−・ケ−ス5上のスライド移動範囲内
で、あご2’付きアウタ・カバ−・ケ−ス2をあご部
1’側に押し付け、あご部1’とあご2’の間を閉じた
状態にしておく。この操作は、閉じた状態のあご部1’
とあご2’を片手で押えて固定し、スライド・バ−ハン
ドル8を操作することで、あご2’付きアウタ・カバ−
・ケ−ス2内からスライド・バ−ハンドル8付きシヤフ
ト7を回動自在に備えるアウタ・カバ−・ケ−ス5を所
定位置まで引き出すようにしてもよい。工作物をくわえ
るには、レリ−ズ・レバ−12をあご2’側方向に倒す
ことでラチエット爪歯4とラチエット・レバ−板10の
かみ合いを解き、あご2’を引いてあご部1’とあご
2’間を工作物の大きさより若干の余裕間隔で開き、レ
リ−ズ・レバ−12を元位置に戻した後、該工作物をあ
ご部1’にあてがい、あご2’を押してはさむことで工
作物を適宜位置ぎめし、次にスライド・バ−ハンドル8
で所定の締め付けを行い固定すればよい。作業終了後の
工作物の取外しはスライド・バ−ハンドル8で締め付け
を若干弛め、それからレリ−ズ・レバ−12を用いてラ
チエットレバ−板10のかみ合いを解けば、工作物は容
易に取り出せる。
っては、工作物をくわえ固定させるのは従来同様操作で
行うが、この場合先ず作業の前に、バイスのあご部1’
付きアウタ・ケ−ス1から若干引き出した状態で停止さ
せたスライド・バ−ハンドル8付きシャフト7を回動自
在に備えるインナ−・ケ−ス5上のスライド移動範囲内
で、あご2’付きアウタ・カバ−・ケ−ス2をあご部
1’側に押し付け、あご部1’とあご2’の間を閉じた
状態にしておく。この操作は、閉じた状態のあご部1’
とあご2’を片手で押えて固定し、スライド・バ−ハン
ドル8を操作することで、あご2’付きアウタ・カバ−
・ケ−ス2内からスライド・バ−ハンドル8付きシヤフ
ト7を回動自在に備えるアウタ・カバ−・ケ−ス5を所
定位置まで引き出すようにしてもよい。工作物をくわえ
るには、レリ−ズ・レバ−12をあご2’側方向に倒す
ことでラチエット爪歯4とラチエット・レバ−板10の
かみ合いを解き、あご2’を引いてあご部1’とあご
2’間を工作物の大きさより若干の余裕間隔で開き、レ
リ−ズ・レバ−12を元位置に戻した後、該工作物をあ
ご部1’にあてがい、あご2’を押してはさむことで工
作物を適宜位置ぎめし、次にスライド・バ−ハンドル8
で所定の締め付けを行い固定すればよい。作業終了後の
工作物の取外しはスライド・バ−ハンドル8で締め付け
を若干弛め、それからレリ−ズ・レバ−12を用いてラ
チエットレバ−板10のかみ合いを解けば、工作物は容
易に取り出せる。
【0013】本考案装置は上記実施例に限定されなけれ
ばならない理由はなく、例えば手送りスライド自在移動
を可能とするあご2’付きアウタ・カバ−・ケ−ス2と
スライド・バ−ハンドル8付きシャフト7を回動自在に
備えるインナ・ケ−ス5との構成及び備えられるレ−ル
状突起3と横溝6の構成やラチエット爪歯4とラチエッ
ト・レバ−板10とからなる一方方向回転装置等の構成
が他の形状のものであっても、工作物をはさむあご部分
のみをスライド・バ−ハンドル等を用いることなく手送
り操作で任意方向にスライド移動を自在にして工作物を
はさみこむことで工作物の適宜の位置ぎめし、バイスの
所要機能を損なうことなく締め付け固定の状態の維持を
可能とし、かつ解除もできるる機能等が上記実施例にお
ける各条件を具備するものであれば良いということはい
うまでもない。
ばならない理由はなく、例えば手送りスライド自在移動
を可能とするあご2’付きアウタ・カバ−・ケ−ス2と
スライド・バ−ハンドル8付きシャフト7を回動自在に
備えるインナ・ケ−ス5との構成及び備えられるレ−ル
状突起3と横溝6の構成やラチエット爪歯4とラチエッ
ト・レバ−板10とからなる一方方向回転装置等の構成
が他の形状のものであっても、工作物をはさむあご部分
のみをスライド・バ−ハンドル等を用いることなく手送
り操作で任意方向にスライド移動を自在にして工作物を
はさみこむことで工作物の適宜の位置ぎめし、バイスの
所要機能を損なうことなく締め付け固定の状態の維持を
可能とし、かつ解除もできるる機能等が上記実施例にお
ける各条件を具備するものであれば良いということはい
うまでもない。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように本考案のあごの手送
り開閉装置付きバイスは、従来仕様のバイスで工作物を
くわえるために、スライド・バ−ハンドルの不安定でか
つ非能率的で煩わしい回転動作が解消され、バイス使用
作業操作において、可動のあご部分のみを手送りして先
ず工作物をはさむことによって、該工作物の形態諸条件
における適宜な対応を容易にし、所望の締め付け固定操
作等が速やかに確実にできるという利便性と、更に、こ
の所要とする移動や位置固定及び解除等を行なう一方方
向回転装置のラチエツト装置が、バイスの主要機能であ
る締め付け機構に設けられていないことから、該締め付
け機能機構装置が安定していることで、締め付け操作時
の諸条件においても安全で効率の良い作業操作ができる
ことから、作業効率が向上できるという利点大きい。
り開閉装置付きバイスは、従来仕様のバイスで工作物を
くわえるために、スライド・バ−ハンドルの不安定でか
つ非能率的で煩わしい回転動作が解消され、バイス使用
作業操作において、可動のあご部分のみを手送りして先
ず工作物をはさむことによって、該工作物の形態諸条件
における適宜な対応を容易にし、所望の締め付け固定操
作等が速やかに確実にできるという利便性と、更に、こ
の所要とする移動や位置固定及び解除等を行なう一方方
向回転装置のラチエツト装置が、バイスの主要機能であ
る締め付け機構に設けられていないことから、該締め付
け機能機構装置が安定していることで、締め付け操作時
の諸条件においても安全で効率の良い作業操作ができる
ことから、作業効率が向上できるという利点大きい。
【図1】本考案の実施例の横形バイスにおける組み合わ
せ構成を示す部分縦断面図である。
せ構成を示す部分縦断面図である。
【図2】本考案装置の主要部分のあご2’付きアウタ・
カバ−・ケ−ス2の単体正面図である。
カバ−・ケ−ス2の単体正面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】本考案装置の主要部分のスライド・バ−ハンド
ル8付きインナ−・ケ−ス5の単体平面図である。
ル8付きインナ−・ケ−ス5の単体平面図である。
【図5】本考案の実施例の横形バイスにおける全体斜視
図である。
図である。
1 アウタ・ケ−ス 1’ あご部 2 アウタ・カバ−・ケ−ス 2’ あご 3 レ−ル状突起 4 ラチエット爪歯 4’ 溝 5 インナ・ケ−ス 5’ ストッパ部 6 横溝 7 シャフト 7’ ネジ部 8 スライド・バ−ハンドル 9 角孔 10 ラチエット・レバ−板 10’ 支持シャフト 11 ロッド 11’ スプリング 12 レリ−ズ・レバ− 12’ レバ−・シャフト 13 台座
Claims (1)
- 【請求項1】 工作物をはさむあご部分をハンドル操作
でなく手送りのスライド移動自在で開閉し、位置ぎめ
し、バイスの締め付け機能を損なうことなく固定の状態
を保持できるようにするため、バイスにおける移動側の
あご(2’)と一体構成されるケ−ス部分の左右側面の
下部内側にレ−ル状突起(3)が長さ方向に設けられる
あご(2’)付きアウタ・カバ−・ケ−ス(2)と、こ
のレ−ル状突起(3)と組み合う横溝(6)が下部左右
側面の長さ方向に設けられ、このあご(2’)付きアウ
タ・カバ−・ケ−ス(2)を上面でがたつくことなく移
動自在で支え、任意方向にスライド移動させることので
きるスライド・バ−ハンドル(8)付きシャフト(7)
を回動自在に備えるインナ・ケ−ス(5)と、該インナ
・ケ−ス(5)上の任意の位置にあご(2’)付きアウ
タ・カバ−・ケ−ス(2)のスライドを止め固定の状態
を保持させるため、あご(2’)付きアウタ・カバ−・
ケ−ス(2)に設けるラチエット爪歯(4)とスライド
・バ−ハンドル(8)付きシャフト(7)を回動自在に
備えるインナ・ケ−ス(5)に設けるラチエット・レバ
−板(10)とで構成される一方方向回転装置と、その
ラチエット・レバ−板(10)のかみ合いを解除するレ
リ−ズ・レバ−(12)の装置と、から成ることを特徴
とするあごの手送り開閉装置付きバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991045659U JP2547870Y2 (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | あごの手送り開閉装置付きバイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991045659U JP2547870Y2 (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | あごの手送り開閉装置付きバイス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0578478U JPH0578478U (ja) | 1993-10-26 |
JP2547870Y2 true JP2547870Y2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=12725509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991045659U Expired - Lifetime JP2547870Y2 (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | あごの手送り開閉装置付きバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547870Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6310755B2 (ja) * | 2014-04-15 | 2018-04-11 | 株式会社カネカ | コントローラーおよびそれを装着する搬送具 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6219169U (ja) * | 1985-07-17 | 1987-02-04 |
-
1991
- 1991-05-21 JP JP1991045659U patent/JP2547870Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0578478U (ja) | 1993-10-26 |
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