JP2547810Y2 - 魚貝類用水槽 - Google Patents

魚貝類用水槽

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JP2547810Y2
JP2547810Y2 JP1991108125U JP10812591U JP2547810Y2 JP 2547810 Y2 JP2547810 Y2 JP 2547810Y2 JP 1991108125 U JP1991108125 U JP 1991108125U JP 10812591 U JP10812591 U JP 10812591U JP 2547810 Y2 JP2547810 Y2 JP 2547810Y2
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fish
shellfish
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JP1991108125U
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誠 石田
一誠 松木
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旭有機材工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は魚貝類の飼育又は活魚貝
類の保存用として好適に利用される魚貝類用水槽に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、魚貝類を飼育又は活魚の保存用に
使用される水槽としては、一般的には、図7(通常の給
排水ラインは省略してある)に示されているような、例
えば寿司店、割烹店あるいは食堂等で見られるもので、
水槽8中の水をポンプ9で吸引し、吸引した水を濾過器
及び/又は微生物処理浄化装置10を通過させて、魚貝
類の排泄物や残餌等(以下汚物と称す)を除去し、浄化
された水を再び水槽内にもどす水循環装置が装着された
構造のもの、或いは該水循環装置が装着されていないも
の、エアーリフト又は底面濾過装置が装着されたもの等
がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の水槽にあっては、水槽の底に沈降した汚物は除去し
難く、特に水槽の底に砂や石等が存在する時は尚更のこ
とである。又、サザエやアワビ等の貝類の場合は、特に
排泄による汚物が多く、該貝類同志の間にはさまれた汚
物の除去は更に困難である。したがって、時々、汚物の
一部をポンプで吸上げて除去したり、水槽の水の入れ替
えや掃除を頻繁に行う必要があり管理に手間がかかる。
【0004】又、汚物の全量を濾過器等の浄化装置によ
る除去のみに頼る場合は、濾過設備も時として大型にな
り、スペース的にも設備費的にも不利となる。本考案は
以上のような従来技術の問題点に鑑みなされたもので、
その目的は、効率よく汚物を除去することにより、従来
のような汚物の除去、水槽の水の入れ替え、あるいは掃
除の回数を大幅に減らすことができ、又、水浄化装置が
小さくて済む等、設備的にも有利な魚貝類用水槽を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案者は上記従来技術
の問題点を解決するため種々検討を重ねた結果、水槽内
に魚貝類存在域と汚物沈降域とを区画する区画体を設
け、汚物だけを1〜数箇所に集めて常時あるいは間欠的
に水槽から排出除去するようにすれば従来の問題点が解
決できることを見出し本考案を成すに至った。
【0006】すなわち、本考案は水槽の底部付近に、底
部と適当間隔をあけて魚貝類存在域と汚物沈降域とを区
画する水と汚物は通過させるが魚貝類は通過させない区
画体が設けられ、又、汚物沈降域の底は汚物が1〜数ケ
所に集められるように水槽の長尺方向に傾斜状に設ける
と共に傾斜方向横断面がW字型又は波型に形成され、か
つ、汚物の集積箇所に汚物排出口が設けられ、更に該
汚物沈降域の汚物集積箇所の反対側から水をポンプで吸
引し、浄化装置を通過させ、再び魚貝類存在域へもどす
水循環装置が設けられていることを特徴とする魚貝類用
水槽である。
【0007】
【作用】本考案による魚貝類用水槽の作用について、実
施例を示す図面を参照して説明する。
【0008】図1に示す魚貝類用水槽1は、その底部付
近に底部と適当間隔をあけて、魚貝類存在域Aと汚物沈
降域Bとを区画する区画体2(以下、多孔板で代表する
・・・・・図2参照)が設けられている。
【0009】該多孔板2は水及び汚物は通過させるの
で、残餌や魚貝類の排泄物からなる汚物は多孔板2を通
過して汚物沈降域Bへ移動し、該汚物沈降域の底に設け
られた傾斜方向横断面がW字型又は波型の傾斜板3の傾
斜面に沿って低い部分に自然に移行して集積される。集
積された汚物は、その除去用に設けられた排出口4から
常時、又は間欠的に水槽外に除去することができる。
【0010】以上のような汚物除去作用により、従来の
水槽のような魚類の遊泳による底部に沈降した汚物の再
浮上あるいは浮遊は防止できるため水槽1内の水の汚れ
が少なくなり、又、貝類同志の間に汚物がはさまれる恐
れもなくなり同様に水の汚れが少なくなる。
【0011】又、図4に示されているごとく、汚物沈降
域Bの汚物集積箇所の反対側より水をポンプ6で吸引
し、濾過器7等の浄化装置を通過させて再び魚貝類存在
域Aにもどす水循環装置を水槽1に装着すると、水槽1
内の水はさらにきれいになり汚れが上記の場合より少な
くなる。
【0012】以下、本考案を実施例に基づいて詳細に説
明するが、本考案は本実施例に限定されないことは言う
までもない。
【0013】図1は、魚貝類存在域と汚物沈降域及びそ
の両者を区画する区画体並びに汚物排出口を設けた魚貝
類用水槽の断面図であり、図2はその一部切欠斜視図で
ある。(通常の給排水ラインは省略。)図において、符
号1は魚貝類を飼育するための又は活魚、貝類を保存す
るための水槽である。2は、水槽1の底部付近に底部と
適当に間隔をあけて設けられた区画体をなす多孔板であ
り、その上部の魚貝類存在域Aとその下部の汚物沈降域
Bとに区画している。本実施例では区画体として多孔板
を使用しているが、金網等の網目状体や有間隙帯状板、
又は有間隙波状板等を使用してもよい。
【0014】3は、汚物沈降域Bに水槽1の長尺方向に
傾斜して設けられた汚物を一定箇所に集めるための傾斜
方向横断面がW字型又は波型の傾斜板である。該傾斜板
3の一番低い部分(図1では右下側)すなわち汚物集積
箇所には、汚物を水槽1の外に取り出すための弁付排出
口4が設けられている。
【0015】傾斜板3は、図3にa及びbとして示され
るような傾斜方向横断面形状がW字型又は波型の傾斜板
であって、1〜数箇所に汚物が集められることになり、
各々の低い部分に弁付排出口4を設けるとよい効果が得
られる。
【0016】汚物沈降域Bの底部は、該傾斜板3を使用
する代わりに図5、図6に示されているごとく底自体を
水槽1の長尺方向に横断面形状がW字型又は波型を有す
る傾斜状あるいは谷状に形成してもよい。
【0017】又、排出口4は、前記図1及び図2に示す
ものに限られず、図5及び図6に示されているごとく立
上り管を排出口に装着し、オーバーフロー用として常時
使用したり、該立上り管を回動自在に取付けて汚物を除
去する時にのみ水平又はそれ以下に傾斜させて汚物を排
出させるようにしてもよく、さらには弁を併設して、汚
物の排出を容易にしてもよい。
【0018】図4は、図1に示す水槽に水循環装置が装
着された本考案の実施例を示す断面図である。図4にお
いて符号6は、汚物沈降域Bより水槽1内の水を吸引
し、浄化装置の1つである濾過器7へ送り込むポンプで
あり、該ポンプ6により送られた水は濾過器7により浄
化され、浄化水となって再び水槽1内にもどされる。
【0019】すなわち、水槽1の水は、これら水循環装
置によりリサイクルされている。尚、ポンプ6の吸引力
があまり強力になると汚物も同時に多く吸引することに
なり、濾過器7の能力低下につながるので、汚物をあま
り吸引しないようにポンプ6の調節をする必要がある。
【0020】本実施例の作用を説明すると、魚貝類存在
域Aに入れられた魚貝類の排泄物や残餌等からなる汚物
は沈降して多孔板2を通過して汚物沈降域Bに移行す
る。該沈降域Bに移行した汚物は傾斜板3や傾斜底の斜
面上をすべりながらその低い部分に逐次移動していくの
で、間欠的に弁付排出口4を開閉したり、常時オーバー
フローさせることにより汚物を水槽1外に除去すること
ができる。
【0021】以上のような作用を有する本考案の水槽に
おいては、汚物は汚物沈降域Bに存在するようになって
おり、かつ、効率よく汚物を水槽外に除去できるため、
従来のように魚類の遊泳による沈降していた汚物の再浮
上や浮遊が防止されるので、魚貝類存在域Aの水の汚れ
が防止できる。又、貝類同志の間に汚物がはさまれる率
も少なくなり、同様に水の汚れが防止できる。
【0022】
【考案の効果】以上の説明のごとく、本考案の魚貝類用
水槽を使用すると、つぎの効果が得られる。 1.魚貝類と汚物が魚貝類の存在域と汚物沈降域とに区
画分離され、汚物沈降域の底が傾斜した横断面W字型又
は波型に形成されているため、傾斜した底部に沈降した
汚物は、底のW字型又は波型の狭い溝に集められるので
集約度が大となるので、重力により下方に効率よく移行
させることができ、かつ、下方に集積された汚物を常時
あるいは間欠的に水槽外に効率よく除去できるばかりで
く、汚物沈降域の汚物集積箇所の反対側から水をポン
プで吸引し、浄化装置を 通過させ、再び魚貝類存在域へ
もどすため、従来の水槽に比較して、汚物のポンプによ
る吸引取出しや、水の入れ替え又は水槽の掃除等の回数
を大幅に減少することができ、水槽管理の手間を大幅に
省くことができるばかりでなく、水の汚れが少ないた
め、浄化装置を大型化する必要がなく場所もとらず、
又、濾過装置自体の洗浄回数も従来より少なくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】汚物沈降域及び又は魚貝類存在糸からの水吸引
ポンプ、浄化装置を除いた魚貝類用水槽の縦断面図であ
る。
【図2】図1の一部切欠斜視図である。
【図3】傾斜板の横断面図である。
【図4】本考案の第実施例を示す魚貝類用水槽の縦断
面図である。
【図5】本考案の第実施例を示すための魚貝類用水槽
の縦断面図である。
【図6】本考案の第実施例を示す魚貝類用水槽の縦断
面図である。
【図7】従来例を示す魚貝類用水槽の縦断面図である。
【符号の説明】
1…水槽、2…区画体(多孔板)、3…傾斜板、4…排
出口、5…立上り管、6…ポンプ、7…濾過器、A…魚
貝類存在域、B…汚物沈降域、8…水槽、9…ポンプ、
10…濾過器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−2519(JP,A) 実開 昭53−89500(JP,U) 実開 昭62−175866(JP,U) 実開 昭60−139456(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽(1)の底部付近に、底部と適当間
    隔をあけて魚貝類存在域(A)と汚物沈降域(B)とを
    区画する水と汚物は通過させるが魚貝類は通過させない
    区画体(2)が設けられ、また、該汚物沈降域(B)
    は汚物が1〜数ケ所に集められるように水槽の長尺
    方向に傾斜状に設けると共に傾斜方向横断面がW字型又
    は波型に形成され、かつ、該汚物の集積箇所に汚物排出
    が設けられ、更に該汚物沈降域(B)の汚物の集積箇
    所の反対側から水をポンプで吸引し、浄化装置を通過さ
    せ、再び魚貝類存在域へもどす水循環装置が設けられて
    いることを特徴とする魚貝類用水槽。
  2. 【請求項2】 区画体が多孔板、網目状体、有間隔帯状
    板、又は有間隔波状板である請求項1記載の魚貝類用水
    槽。
JP1991108125U 1991-12-04 1991-12-04 魚貝類用水槽 Expired - Lifetime JP2547810Y2 (ja)

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JPH0548665U JPH0548665U (ja) 1993-06-29
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JPS5628665U (ja) * 1979-08-10 1981-03-18
JPS59122063U (ja) * 1983-02-07 1984-08-17 吉村 耕三 水槽の沈澱汚物回収装置
JPS62175866U (ja) * 1986-04-25 1987-11-09

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