JP2547293B2 - 植物栽培温室の室内環境調整装置 - Google Patents

植物栽培温室の室内環境調整装置

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JP2547293B2
JP2547293B2 JP4030795A JP3079592A JP2547293B2 JP 2547293 B2 JP2547293 B2 JP 2547293B2 JP 4030795 A JP4030795 A JP 4030795A JP 3079592 A JP3079592 A JP 3079592A JP 2547293 B2 JP2547293 B2 JP 2547293B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、植物栽培温室の室内
環境を調整する室内環境調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、植物栽培温室内の植物の生育環境
をより適切な状態に維持するために、植物栽培温室の室
内環境を調整する室内環境調整装置が知られている。
【0003】この室内環境調整装置は、調整機器として
植物栽培温室内を適当な温度に調節する複数個のエアコ
ンディショナーを有しており、その駆動用電力を商用交
流電源による商用電源電力Pcによって得ている。
【0004】特に、植物工場に代表される最近の植物栽
培温室にあっては、室内環境調整装置により高度な室内
環境制御が行なわれており、このような室内環境で育成
される植物の生命は電気エネルギーで支えられていると
言える。
【0005】ところで、その電気エネルギーを供給する
交流商用電源において停電の発生は避けられないことか
ら、数箇月という長い栽培期間の中のたった数分間の停
電により大切に育ててきた植物が枯れてしまうことを考
えると、供給源としての商用交流電源の信頼性は十分で
はない上に、これ以上の信頼性向上も望めない。
【0006】そこで、このような植物栽培温室のバック
アップ電源として太陽電池を利用することにより、交流
商用電源の停電時においても電力の供給を可能とするこ
とが考えられる。
【0007】太陽電池を利用する場合、駆動用電力の供
給は、太陽光発電電力Psと商用電源電力Pcが共に入力さ
れる無停電電源装置(CVCF)を介して行われ、商用
交流電源の停電時にも太陽光発電電力Psが供給されるこ
とで、植物栽培温室内の植物の生育管理上欠くことがで
きないエアコンディショナーの継続的な作動を確保する
ことができる。
【0008】なお、太陽光発電電力Psと商用電源電力Pc
の合計である駆動用電力は、通常、無停電電源装置の最
大出力電力Pmaxを越えることはなく、また、商用交流電
源の停電時には、太陽光発電電力Psと無停電電源装置の
最大出力電力Pmaxのうち少ない方を越えることがない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、商用交
流電源停電時の供給電力である太陽光発電電力Psは、太
陽電池への太陽光の照射状態で発電電力(使用可能電
力)が大きく変動するため、複数のエアコンディショナ
ーが同時に作動したが発電電力が少なくてその必要電力
が賄えない場合は、作動が不安定になるばかりでなく継
続的な作動ができなくなることから、室内環境の調整が
安定して行えないという問題点があった。
【0010】また、温室内環境の変化に追随してエアコ
ンディショナーを作動させているために、例えば温室内
温度が上昇した後でなければエアコンディショナーが作
動せず、エアコンディショナーが作動して所望の温室内
温度を得る迄の温室内温度の上昇が避けられないという
問題点もあった。
【0011】更に、例え商用交流電源が健全な状態(商
用交流電源の停電時以外)でも、無停電電源装置の最大
出力電力Pmaxは、無停電電源装置に接続する全てのエア
コンディショナーの定格消費電力の合計以上にしなけれ
ばならず、実用的なシステムの構築には非常に高価であ
る大容量の無停電電源装置が必要になるという問題点も
あった。
【0012】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、調整機器の駆動
用電力を供給している商用電源電力のバックアップ電源
として太陽電池の利用を可能とし、温室内環境の将来の
変化を予測して所望の室内環境を維持するために調整機
器を必要量運転すると共に、供給される使用可能電力に
適切に対応させて調整機器を作動させ室内環境の調整を
安定して行うことができ、且つ大容量の無停電電源装置
を必要とせずに実用的なシステムの構築が可能となる植
物栽培温室の室内環境調整装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る植物栽培温室の室内環境調整装置
は、供給される駆動用電力で駆動され、植物栽培温室の
室内温度を調整する、複数の温度調整機器と、太陽電池
からの太陽光発電電力と、商用交流電源からの商用電源
電力とにより、駆動用電力を発生し、太陽光発電電力が
駆動用電力に達しないとき、不足分の電力を商用電源電
力で補う電源装置と、太陽電池が受光する太陽光の強度
を測定する光検出手段と、商用交流電源の停電状態を検
出する停電時検出手段と、植物栽培温室の内外の温度を
検出する温度検出手段と、光検出手段からの出力信号で
太陽光発電電力を演算し、この太陽光発電電力と商用電
源電力とに基づく駆動用電力を演算し、温度調整機器の
合計消費電力がこの駆動用電力の範囲内になるように、
温度調整機器の作動台数を制御し、停電時検出手段から
出力信号を受け取ると、温度調整機器の合計消費電力
が、太陽光発電電力に基づく駆動用電力を越えない範囲
になるように、温度調整機器の作動台数を制御し、温度
検出手段からの出力信号を受けて、植物栽培温室内の温
度変化を予測し、この予測した温度変化の度合いに応じ
て、温度調整機器の作動台数を制御する作動制御手段と
を備える。
【0014】
【作用】上記構成を有する植物栽培温室の室内環境調整
装置は、環境状態検出手段により、将来の植物栽培温室
の内部環境の変化を予測して所望の内部環境を維持する
ための温度調整機器の必要運転量を演算し作動させると
共に、植物栽培温室内の温度を調整する温度調整機器の
作動に際して、停電時検出手段が商用交流電源の停電を
検出すると、作動制御手段は、光検出手段が検出した太
陽光の照射強度を基に太陽電池による使用可能電力を演
算し、この演算結果を基に、作動させた全温度調整機器
の合計消費電力が使用可能電力である合計電力を越えな
い範囲に、複数の温度調整機器の内の適当数を選択して
作動させ、温度調整機器の安定した作動と共に継続的な
作動を確保する。
【0015】
【実施例】以下に、この発明に係る植物栽培温室の室内
環境調整装置の実施例を、図面を参照しつつ説明する。
【0016】図1及び図2に示すように、植物栽培温室
の室内環境調整装置10は、植物栽培温室Hの室内を適
当な温度に調整するエアコンディショナー(温度調整機
器)11と、太陽電池が受光する太陽光の強度を測定す
る光センサー(光検出手段)12と、商用交流電源の停
電時を検出する停電時センサー(停電時検出手段)13
と、植物栽培温室Hの内外環境状態を検出する環境状態
検出手段(環境状態センサー)14と、エアコンディシ
ョナー11の作動状態を制御するコンピュータ15(作
動制御手段)とを有している。
【0017】植物栽培温室Hは、栽培される植物Pを外
気から隔離する閉空間を形成しており、室内環境調整装
置10により室内環境が調整されることで、植物Pの生
育環境がより適切な状態に維持されている。
【0018】なお、植物栽培温室Hには、植物Pの生育
環境をより適切な状態に維持するために、エアコンディ
ショナー11の他、エアコンディショナー11の故障時
に作動して外気を温室内に導入する換気扇、温室内の湿
度を高める加湿器、温室内の空気を撹拌して温度ムラの
発生を防止する撹拌扇、培養液を植物に供給する培養液
供給ポンプ、培養液の温度を調節する培養液温度調整
器、或は培養液を循環させる循環系統の制御のための各
種電磁弁等が設置されている。
【0019】また、植物栽培温室Hの屋根R等の太陽光
を効率良く受光することができる場所には、太陽電池1
6が配置された太陽電池パネル(Sp)16aが設置さ
れている(図2参照)。
【0020】エアコンディショナー11は、植物栽培温
室Hの内部に複数個(11a,11b,11c,…)設
置されており、その駆動用電力(消費電力)を、商用交
流電源17による商用電源電力Pcと太陽電池16による
太陽光発電電力Psとの両方によって得ている。11a
は、エアコンディショナー11の室外機である(図2参
照)。
【0021】駆動用電力の供給は、商用電源電力Pcと太
陽光発電電力Psとが共に入力される電源装置である無停
電電源装置(CVCF)18を介して行われており、商
用交流電源17の停電時にも、太陽光発電電力Psが供給
されることで、植物栽培温室H内の植物Pの生育管理上
欠くことができないエアコンディショナー11の継続的
な作動を確保することができる。
【0022】光センサー12は、植物栽培温室Hの屋根
R等の太陽光が照射される場所に設置されており、設置
場所における太陽光の照射強度を検出し検出信号をコン
ピュータ15に送出する。
【0023】停電時センサー13は、商用交流電源17
とコンピュータ15との接続路中に設けられており、商
用交流電源17の停電時を検出し検出信号をコンピュー
タ15に送出する。
【0024】環境状態センサー14は、植物栽培温室H
の内部環境状態を検出する内部環境センサー19と、植
物栽培温室Hの外部環境状態を検出する外部環境センサ
ー20とを有している。
【0025】内部環境センサー19は、植物栽培温室H
の内部に設置されており、植物栽培温室Hの内部環境で
ある温室内温度、温室内湿度等を検出し、検出信号をコ
ンピュータ15に継続的に送出する。
【0026】外部環境センサー20は、植物栽培温室H
の外部に設置されており、植物栽培温室Hの外部環境で
ある外気の温度(温室外温度)、外気の湿度(温室外湿
度)等を検出し、検出信号をコンピュータ15に継続的
に送出する。
【0027】なお、環境状態センサー14が検出する情
報としては、温室内外の温度及び湿度等の他に、太陽光
の照射量及び照射時間等を加えてもよい。
【0028】コンピュータ15は、CPU(中央処理装
置)15aを有しており、光センサー12から入力され
た検出信号により太陽光発電電力Psの使用可能電力を演
算すると共に、商用電源電力Pcの使用可能電力を演算
し、各使用可能電力の合計電力を得ている。
【0029】同時に、コンピュータ15は、内部環境セ
ンサー19及び外部環境センサー20を介して環境状態
センサー14から継続的に入力された検出信号により、
現在迄の植物栽培温室Hの内外環境状態に基づき、将来
の植物栽培温室Hの内部環境の変化を予測し、所望の内
部環境を維持するためのエアコンディショナー11の必
要運転量を演算する。
【0030】つまり、例えば、現在、植物栽培温室Hの
内部環境が所望の状態であっても、外気温の変化状態に
より外気温度が上昇傾向にあり、将来、温室内温度が上
昇することが予測される場合は、予測に基づく上昇度合
に応じて予めエアコンディショナー11を冷房運転させ
る制御指令を発する。
【0031】無停電電源装置18は、図3に示すよう
に、入力電力として商用電源電力Pcと太陽光発電電力Ps
を併用しており、商用交流電源17から整流器21、D
C−DCコンバータ22及びインバータ23等を経て負
荷であるエアコンディショナー11に交流を供給してい
る。また、整流器21出力には、逆流防止ダイオード2
4を介して太陽電池16が接続されている。
【0032】この太陽電池16の開放電圧を、整流器2
1の出力電圧Eよりも少し高め(実際には計算により最
適動作点を求める)に設定しておくと、太陽電池16の
出力電圧は電流を流すことにより自動的にEに調整され
る。この際、流すことのできる電流は太陽光強度に略比
例する。
【0033】一方、DC−DCコンバータ22への入力
電流i3は、負荷の状態によって決定されるために、太
陽電池16からの電流i2で賄った残りの電流i1は商用
交流電源17から整流器21を通して供給される(i3
=i1+i2)。
【0034】また、無停電電源装置18は、短時間停電
した際にも継続的な電力供給を可能とするものであり、
常時は、商用交流電源17から整流器21等を経て負荷
であるエアコンディショナー11に交流を供給してお
り、停電時には太陽電池16からインバータ23を経て
引き続き電力を供給することができる。
【0035】なお、エンジン発電設備等を備えることに
より、長時間停電、或は太陽電池16が機能せず太陽光
発電電力Psが得られない場合にも引き続き電力を供給す
ることができる。
【0036】ところで、商用交流電源17の停電時に
は、コンピュータ15は、停電時センサー13から入力
する検出信号により商用電源電力Pcの使用可能電力をゼ
ロと演算し、各使用可能電力の合計消費電力である無停
電電源装置18の出力電力Poを、太陽光発電電力Psのみ
と演算する。
【0037】ここで、使用可能電力の合計電力Pumax
(W)は、以下の通りとなる。
【0038】商用交流電源健全時 Pumax(W)は、CVCFの最大出力電力(W) 商用交流電源停電時 Pumax(W)は、太陽光発電電力(W/m3)×太陽電池
の面積(m3)×発電効率と、CVCFの最大出力電力
(W)のうちの小さい方 この演算結果を基に、コンピュータ15は、作動させた
エアコンディショナー11の総消費電力が使用可能電力
である合計電力Pumax(W)を越えない範囲に、エアコ
ンディショナー11のうちの適当数を適宜選択して作動
させ、エアコンディショナー11の作動状態を制御す
る。
【0039】次に、上記構成を有する植物栽培温室の室
内環境調整装置の作用を説明する。
【0040】植物栽培温室Hを設けることにより、温室
H内が外気から隔離されて外気温の変動に影響され難く
なり略一定した室内温度を得ることができ、栽培する植
物Pにとって良好な生育環境を得ることができる。
【0041】ところで、太陽光が強く照射される日中に
は、植物栽培温室H内の温度が必要以上に上昇してしま
うことから、エアコンディショナー11を運転して必要
以上の温度上昇を防止している。
【0042】また、例えば、現在の植物栽培温室Hの内
部温度が所望値に制御されていてエアコンディショナー
11が停止している場合でも、近い将来温室H内の温度
の上昇が予測され、且つ、太陽光発電電力Psに余裕があ
れば、先行的にエアコンディショナー11を冷房運転
し、植物Pの生育に悪影響を及ぼさない範囲で温室H内
の温度を下げておく。
【0043】従って、将来的な電力不足によりエアコン
ディショナー11の運転不能が生じても、所望の室内環
境を維持することができる。
【0044】このエアコンディショナー11の駆動用電
力は、無停電電源装置18を介して得ており、エアコン
ディショナー11の作動必要時である太陽光が強く照射
される(太陽電池の発電能力が高まる)状況にあって
は、駆動用電力は、略太陽電池による太陽光発電電力Ps
から得ることができることから、エアコンディショナー
11の作動必要時と太陽光発電電力Psの発電量増大時と
が比例し、特に省エネ効果が大きい。
【0045】そして、商用交流電源17の停電時には、
太陽電池16からの太陽光発電電力Psが供給される。
【0046】停電時センサー13が商用交流電源17の
停電を検出すると、その検出信号がコンピュータ15に
送出され、コンピュータ15は商用電源電力Pcの使用可
能電力をゼロと演算し、各使用可能電力の合計電力であ
る無停電電源装置18の出力電力Poを、光センサー12
が検出した太陽光の照射強度を基に太陽電池16による
太陽光発電電力Psのみとする。
【0047】この演算結果を基に、コンピュータ15
は、作動させたエアコンディショナー11の総消費電力
が使用可能電力である合計電力Pumax(W)を越えない
範囲に、エアコンディショナー11の作動状態を制御す
る。
【0048】従って、太陽電池16への太陽光の照射状
態で大きく変動する太陽光発電電力Psに応じてエアコン
ディショナー11の作動状態を制御することにより、太
陽電池16への太陽光の照射状態で発電電力が少ない場
合にも、その発電電力に応じてエアコンディショナー1
1を作動させるができることから、植物栽培温室H内の
植物Pの生育管理上欠くことができないエアコンディシ
ョナー11の安定した作動と共に継続的な作動を確保す
ることができる。
【0049】また、コンピュータ15が、無停電電源装
置18の最大出力電力Pmaxに応じて、エアコンディショ
ナー11のうちの適当数を適宜選択して作動させること
から、無停電電源装置18の最大出力電力Pmaxを、各エ
アコンディショナー(11a,11b,11c,……
…)の定格消費電力の合計以上にすることはなく、非常
に高価である大容量の無停電電源装置を必要としない。
【0050】このように、太陽電池16は、植物栽培温
室Hのバックアップ電源として最適であり、このような
バックアップ電源を備えることで、最近の植物工場に代
表される高度な環境制御を行う植物栽培温室Hにあっ
て、数箇月という長い栽培期間の中でたった数分間の停
電により大切に育ててきた植物Pが枯れてしまうという
ことを防止することができる。
【0051】加えて、バックアップ電源としての太陽電
池16の発電電力を、商用交流電源17の健全時も利用
することで省エネルギーとなる。
【0052】即ち、太陽電池16を設置することによ
り、植物栽培温室H内の環境制御の信頼性が向上し、よ
り高価で長期間の栽培を必要とする植物Pをより低コス
トで栽培することができるようになる。
【0053】また、植物栽培温室の室内環境調整装置1
0が、植物栽培温室H内の環境条件の計測及び消費電力
管理機能を有し、これに基づいて環境調整機器であるエ
アコンディショナー11の作動制御をコンピュータ15
で行うことにより、瞬時消費電力の管理だけでなく、温
室H内外の気温及び湿度、更に太陽光の照射量及び照射
時間等の情報から、近い将来の室温H内環境の変化を予
測しつつ、無停電電源装置18の出力電力Poの範囲内で
エアコンディショナー11を作動させることができる。
【0054】つまり、植物栽培温室の室内環境調整装置
10により、単なる目標値制御ではなく近い将来の予測
に基づく制御を行うことにより、不安定な太陽光発電電
力をより有効に利用することができる。
【0055】
【発明の効果】この発明に係る植物栽培温室の室内環境
調整装置は、供給される駆動用電力で駆動され、植物栽
培温室の室内温度を調整する、複数の温度調整機器と、
太陽電池からの太陽光発電電力と、商用交流電源からの
商用電源電力とにより、駆動用電力を発生し、太陽光発
電電力が駆動用電力に達しないとき、不足分の電力を商
用電源電力で補う電源装置と、太陽電池が受光する太陽
光の強度を測定する光検出手段と、商用交流電源の停電
状態を検出する停電時検出手段と、植物栽培温室の内外
の温度を検出する温度検出手段と、光検出手段からの出
力信号で太陽光発電電力を演算し、この太陽光発電電力
と商用電源電力とに基づく駆動用電力を演算し、温度調
整機器の合計消費電力がこの駆動用電力の範囲内になる
ように、温度調整機器の作動台数を制御し、停電時検出
手段から出力信号を受け取ると、温度調整機器の合計消
費電力が、太陽光発電電力に基づく駆動用電力を越えな
い範囲になるように、温度調整機器の作動台数を制御
し、温度検出手段からの出力信号を受けて、植物栽培温
室内の温度変化を予測し、この予測した温度変化の度合
いに応じて、温度調整機器の作動台数を制御する作動制
御手段とを備える。
【0056】このため、調整機器の駆動用電力を供給し
ている商用電源電力のバックアップ電源として太陽電池
の利用を可能とし、温室内環境の将来の変化を予測して
所望の室内環境を維持するために調整機器を必要量運転
すると共に、供給される使用可能電力に適切に対応させ
て調整機器を作動させ室内環境の調整を安定して行うこ
とができ、且つ大容量の無停電電源装置を必要とせずに
実用的なシステムの構築が可能となる植物栽培温室の室
内環境調整装置を提供することにある。また、太陽光が
強いために、植物栽培温室の温度が上昇するときには、
温度調整機器の駆動用電力に、太陽光発電電力の占める
割合が大きくなるので、商用電源電力の消費を低くす
る。この結果、植物栽培温室の省エネ効果を大きくする
ことができる。さらに、植物栽培温室の温度変化を予測
し、予測した温度変化の度合いに応じて温度調整機器の
作動台数を制御する。この結果、例えば、太陽光が強く
なると、これにより発生する電力を温度調節機器の運転
に用いることができるので、不安定な太陽光発電電力を
有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】植物栽培温室の室内環境調整装置のブロック図
である。
【図2】植物栽培温室の概略説明図である。
【図3】無停電電源装置のブロック図である。
【符号の説明】
10 植物栽培温室の室内環境調整装置 11 エアコンディショナー(温度調整機器) 12 光センサー(光検出手段) 13 停電時センサー(停電時検出手段) 14 環境状態センサー(環境状態検出手段) 15 コンピュータ(作動制御手段) 16 太陽電池 17 商用交流電源 H 植物栽培温室 Pc 商用電源電力 Ps 太陽光発電電力 Pumax 合計電力

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給される駆動用電力で駆動され、植物
    栽培温室の室内温度を調整する、複数の温度調整機器
    と、 太陽電池からの太陽光発電電力と、商用交流電源からの
    商用電源電力とにより、駆動用電力を発生し、太陽光発
    電電力が駆動用電力に達しないとき、不足分の電力を商
    用電源電力で補う電源装置と、 太陽電池が受光する太陽光の強度を測定する光検出手段
    と、 商用交流電源の停電状態を検出する停電時検出手段と、 植物栽培温室の内外の温度を検出する温度検出手段と、 光検出手段からの出力信号で太陽光発電電力を演算し、
    この太陽光発電電力と商用電源電力とに基づく駆動用電
    力を演算し、温度調整機器の合計消費電力がこの駆動用
    電力の範囲内になるように、温度調整機器の作動台数を
    制御し、停電時検出手段から出力信号を受け取ると、温
    度調整機器の合計消費電力が、太陽光発電電力に基づく
    駆動用電力を越えない範囲になるように、温度調整機器
    の作動台数を制御し、温度検出手段からの出力信号を受
    けて、植物栽培温室内の温度変化を予測し、この予測し
    た温度変化の度合いに応じて、温度調整機器の作動台数
    を制御する作動制御手段とを備える 植物栽培温室の室内
    環境調整装置。
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