JP2547215Y2 - 昇降式フード - Google Patents

昇降式フード

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JP2547215Y2
JP2547215Y2 JP3898991U JP3898991U JP2547215Y2 JP 2547215 Y2 JP2547215 Y2 JP 2547215Y2 JP 3898991 U JP3898991 U JP 3898991U JP 3898991 U JP3898991 U JP 3898991U JP 2547215 Y2 JP2547215 Y2 JP 2547215Y2
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伸也 山本
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新東ダストコレクタ株式会社
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は昇降ストロークに制約が
なく、しかも、シンプルな昇降装置により簡単に昇降操
作を行うことができる昇降式フードに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、鋳物工場のような粉塵の発生を
伴う作業現場においては環境悪化の防止を図るため集塵
処理を行なうことが一般的であり、工場内の作業スペー
スの確保あるいは集塵処理効率の向上等の理由から粉塵
の発生源に対して昇降式フードを設けることが行われて
いる。
【0003】ところが、従来の昇降式フードは図3に示
されるように、集塵機に一端開口が連通された外面ダク
ト13と、フード部11a の上面に内面ダクト12を立ち上が
らせた集塵フード11とよりなり、該集塵フード11の内面
ダクト12を前記外面ダクト13内に昇降動自在に遊挿した
ものや、図4に示されるように、集塵機に一端開口が連
通されたダクト13の下端に伸縮自在な蛇腹チューブ14を
続かせてその下端に集塵フード11を連結したものであっ
て、いずれのものも集塵フード11はフード部自体に連結
した複数本のチェーン16により必要に応じて集塵処理す
べき使用状態の位置(一点鎖線で図示)から上方部の未
使用状態の位置まで昇降するものである。このため、集
塵フード11の昇降ストロークが大きくなるにつれて集塵
機からの連通管の位置が高くなり、工場の天井高さとの
関係で昇降ストロークが制限を受けるというという問題
点があった。また、集塵フード11の昇降動はフード部自
体に連結した複数本のチェーン16で行う必要があるため
にチェーンブロック等が使用できず、複雑な昇降用の装
置を必要とするとともに昇降操作も煩雑で作業性が悪い
という問題点もあり、更には保守・点検作業や落下防止
対策等も困難であるという問題点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記のような
従来の問題点を解決して、昇降ストロークを大きくして
も集塵機からの連通管の位置を低く保つことができてフ
ード主体の昇降ストロークに制限を受けることがなく、
また、フード主体を1本のチェーンでも安全に懸吊する
ことができて昇降用装置をシンプルかつ操作性の優れた
ものとすることができる昇降式フードを提供することを
目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本考案の昇降式フードは、集塵機に連通す
る吸引口が中間部に形成された直筒状の外面ダクトと、
フード部の上面に前記吸引口に対応する連通口が胴部に
開口された内面ダクトを立ち上がらせた集塵フードとよ
りなり、該集塵フードの内面ダクトを前記外面ダクト内
に昇降動自在に遊挿したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】このような昇降式フードにおいては、外面ダク
ト内に遊挿されている内面ダクトに直結した懸吊部材を
チェーンブロック等により自在に昇降させて集塵フード
の内面ダクトに設けた連通口を外面ダクトの吸引口に一
致させた集塵位置とし、この状態で吸塵ガスを確実に集
塵機へ導くこととなる。
【0007】
【実施例】次に、本考案を図示の実施例について詳細に
説明する。図面は、粉塵を発生する作業台10の上方部を
覆うように配置された昇降式フードを示すもので、1は
集塵フードであり、該集塵フード1は前記作業台10を覆
うためのフード部1aの上面に内面ダクト2を立ち上がら
せたもので、該内面ダクト2はその上端が封止されてい
る代わりに後記する外面ダクト3の吸引口8に対応する
連通口9が胴部に開口されている。
【0008】外面ダクト3は連通管5を介して集塵機7
に連通する吸引口8が中間部に形成された直筒状のもの
で、一方、上端が封止された前記の内面ダクト2の胴部
に形成した連通口9は内面ダクト2の上方部にあり、フ
ード部1aが集塵位置(図中の実線で表示した位置)に達
するまで集塵フード1を下降させた場合に、図2に示し
たように前記外面ダクト3の吸引口8にぴったりと一致
する。なお、前記の内面ダクト2の上端部はチェーンや
ワイヤなどの1本の懸吊部材6のみによって懸吊されて
いるとともに、該懸吊部材6としてのチェーンが作業現
場の天井に設置された吊台6bに吊り下げられたチェーン
ブロック6aに連結されており、該チェーンブロック6aの
操作により前記の内面ダクト2の昇降操作を極めて容易
に行なえるよう構成されている。
【0009】このように構成されたものは、必要に応じ
て集塵フード1を昇降させることにより作業台10をフー
ド部1aで覆って発生する粉塵等の吸引処理をする点は従
来のものと同様であるが、本考案においては前記の集塵
フード1の昇降をチェーンブロック6aなどの操作により
1本の懸吊部材6を昇降動させるだけで極めて容易に行
なえることとなり、また、フード部1aを集塵位置に下降
させた場合には内面ダクト2に設けた連通口9と外面ダ
クト3の胴部に開口する吸引口8とがぴったりと一致し
て、フード部1aで集塵した粉塵等を確実に吸引口8内へ
吸引し連通管5を通じて集塵機7へ導くこととなる。
【0010】また、前記の内面ダクト2は両端を開口し
た筒状の外面ダクト3内を上下自在に昇降し、特に未使
用状態の位置まで上昇した場合には先端部を外面ダクト
3の上方へ突出させるものであるので、従来のように連
通管5を内面ダクト2の上昇位置以上の高い位置に設け
る必要がなく外面ダクト3のほぼ中央部の低い位置に設
けることができるので、天井高さ等による配管の制限も
なくなり昇降ストロークの制約が解消されることとな
る。更には、前記の内面ダクト2は1本の懸吊部材6の
みによって懸吊されるシンプルな構造とできるので、昇
降操作が極めて容易であるとともに保守・点検作業等や
落下防止対策等も容易に行うことができることとなる。
【0011】
【考案の効果】以上の説明からも明らかなように本考案
は、昇降ストロークを大きくしても集塵機からの連通管
の位置を低く保つことができて集塵フードの昇降ストロ
ークに制限を受けることがなく、また、集塵フードは1
本の懸吊部材のみでも安全に懸吊することができて昇降
用装置をシンプルかつ操作性の優れたものとすることが
できるものである。よって、本考案は従来の問題点を一
掃した昇降式フードとして、その実用的価値は極めて大
きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の使用状態を示す概略図であ
る。
【図2】本考案の実施例を示す要部の斜視図である。
【図3】従来技術の昇降式フードを示す正面図である。
【図4】従来技術の昇降式フードを示す正面図である。
【符号の説明】
1 集塵フード 1a フード部 2 内面ダクト 3 外面ダクト 6 懸吊部材 7 集塵機 8 吸引口 9 連通口

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集塵機に連通する吸引口(8) が中間部に
    形成された直筒状の外面ダクト(3) と、フード部(1a)の
    上面に前記吸引口(8) に対応する連通口(9)が胴部に開
    口された内面ダクト(2) を立ち上がらせた集塵フード
    (1) とよりなり、該集塵フード(1) の内面ダクト(2) を
    前記外面ダクト(3) 内に昇降動自在に遊挿したことを特
    徴とする昇降式フード。
  2. 【請求項2】 集塵フード(1) の昇降動が内面ダクト
    (2) の上端に連結された懸吊部材(6) により行われる請
    求項1に記載の昇降式フード。
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