JP2546225Y2 - ディーゼルエンジンの燃料噴射弁のシール構造 - Google Patents
ディーゼルエンジンの燃料噴射弁のシール構造Info
- Publication number
- JP2546225Y2 JP2546225Y2 JP1991078212U JP7821291U JP2546225Y2 JP 2546225 Y2 JP2546225 Y2 JP 2546225Y2 JP 1991078212 U JP1991078212 U JP 1991078212U JP 7821291 U JP7821291 U JP 7821291U JP 2546225 Y2 JP2546225 Y2 JP 2546225Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle body
- spacer
- needle valve
- fuel injection
- injection valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案はディーゼルエンジンの燃
料自動噴射弁装置に関する。
料自動噴射弁装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のディーゼルエンジンの燃料噴射弁
を図３によって説明する。図３は従来のディーゼルエン
ジンの燃料噴射弁の断面図である。図において３はノズ
ル本体、２は針弁でノズル本体３に軸方向に摺動可能に
嵌合している。１はスペーサでノズル本体３に平面で接
触して締付けられている。４はばね受で針弁２の上に設
けられている。５はばねで押ばねでばね受４を押してい
る。６は本体でスペーサ１が本体６とノズル本体３の間
に締付けられている。
を図３によって説明する。図３は従来のディーゼルエン
ジンの燃料噴射弁の断面図である。図において３はノズ
ル本体、２は針弁でノズル本体３に軸方向に摺動可能に
嵌合している。１はスペーサでノズル本体３に平面で接
触して締付けられている。４はばね受で針弁２の上に設
けられている。５はばねで押ばねでばね受４を押してい
る。６は本体でスペーサ１が本体６とノズル本体３の間
に締付けられている。
【０００３】７は入口で本体６に設けられた管用ねじ付
の穴である。８は油路で本体６に設けられ軸方向に通じ
た穴である。９は油路でスペーサ１に設けられ油路８に
通じている。１０は油路でノズル本体３に設けられ油路
９に通じている。１１は油溜部でノズル本体３の先端部
の内側に針弁３の先端の周囲に設けられた空間で油路１
０と通じている。１３は針弁の段付部で針弁２の軸端部
の直径を異にした段で小径部はスペーサ１に緩く嵌り大
径部の端面はスペーサ１の下面との間に隙間をおいてい
る。１２は袋ナットでノズル本体３とスペーサ１を間に
はさんで本体６に締付けている。１４は噴射圧調整ねじ
で本体６の中心の穴に設けられたねじに嵌合し先端はば
ね受を介してばね５を受けている。
の穴である。８は油路で本体６に設けられ軸方向に通じ
た穴である。９は油路でスペーサ１に設けられ油路８に
通じている。１０は油路でノズル本体３に設けられ油路
９に通じている。１１は油溜部でノズル本体３の先端部
の内側に針弁３の先端の周囲に設けられた空間で油路１
０と通じている。１３は針弁の段付部で針弁２の軸端部
の直径を異にした段で小径部はスペーサ１に緩く嵌り大
径部の端面はスペーサ１の下面との間に隙間をおいてい
る。１２は袋ナットでノズル本体３とスペーサ１を間に
はさんで本体６に締付けている。１４は噴射圧調整ねじ
で本体６の中心の穴に設けられたねじに嵌合し先端はば
ね受を介してばね５を受けている。
【０００４】従来例の作用を説明する。入口７に噴射管
が接続されこの管を通して図示しない燃料噴射ポンプか
ら燃料が送られる。油路８，９，１０は入口７に送られ
る燃料を油溜部１１へ送る。油溜部１１の油圧が上り針
弁２に働く軸方向力がばね５の力に勝つと針弁２を押し
上げ燃料油がノズル本体３の噴口から噴射される。前記
押し上げられた針弁２は針弁の段付部１３がスペーサ１
に当ってリフトが制限される。スペーサ１とノズル本体
３の接合面は油路９と油路１０とを接続している。針弁
２とノズル本体３の嵌合部を漏れる燃料はスペーサ１と
ばね受けの間、ばね５と本体６の間の隙間、噴射圧調整
ねじ１４と本体６との隙間を順次通り、本体のリークオ
フ燃料通路１５から外へ導かれ、図示しない燃料ポンプ
の吸込み側又は図示しない大気開放の燃料受へ流出す
る。
が接続されこの管を通して図示しない燃料噴射ポンプか
ら燃料が送られる。油路８，９，１０は入口７に送られ
る燃料を油溜部１１へ送る。油溜部１１の油圧が上り針
弁２に働く軸方向力がばね５の力に勝つと針弁２を押し
上げ燃料油がノズル本体３の噴口から噴射される。前記
押し上げられた針弁２は針弁の段付部１３がスペーサ１
に当ってリフトが制限される。スペーサ１とノズル本体
３の接合面は油路９と油路１０とを接続している。針弁
２とノズル本体３の嵌合部を漏れる燃料はスペーサ１と
ばね受けの間、ばね５と本体６の間の隙間、噴射圧調整
ねじ１４と本体６との隙間を順次通り、本体のリークオ
フ燃料通路１５から外へ導かれ、図示しない燃料ポンプ
の吸込み側又は図示しない大気開放の燃料受へ流出す
る。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】従来のディーゼルエン
ジンの燃料噴射弁のノズル本体とスペーサの接合部には
下記の欠点がある。 （１）針弁段付部がスペーサに当るリフト制限時にはス
ペーサの針弁が当る部分は針弁によって上向きに押し上
げられスペーサが変形するため、その近傍のスペーサと
ノズル本体との接触圧が低下し燃料がスペーサとばね受
との間へ漏れる危険がある。 （２）前記（１）記載の事項を補うために袋ナットを大
きな力で締めつけるとノズル本体の変形が大きくなり針
弁スティックを起す危険がある。
ジンの燃料噴射弁のノズル本体とスペーサの接合部には
下記の欠点がある。 （１）針弁段付部がスペーサに当るリフト制限時にはス
ペーサの針弁が当る部分は針弁によって上向きに押し上
げられスペーサが変形するため、その近傍のスペーサと
ノズル本体との接触圧が低下し燃料がスペーサとばね受
との間へ漏れる危険がある。 （２）前記（１）記載の事項を補うために袋ナットを大
きな力で締めつけるとノズル本体の変形が大きくなり針
弁スティックを起す危険がある。
【０００６】この考案の目的は前記欠点を解消し針弁が
スペーサに当ってリフト制限されているとときスペーサ
とノズル本体の接触面で燃料が漏れる危険性がなく且締
付けによる変形で生じる針弁スティックを防止できるデ
ィーゼルエンジン噴射弁装置のシール構造を提供するこ
とである。
スペーサに当ってリフト制限されているとときスペーサ
とノズル本体の接触面で燃料が漏れる危険性がなく且締
付けによる変形で生じる針弁スティックを防止できるデ
ィーゼルエンジン噴射弁装置のシール構造を提供するこ
とである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本考案のディーゼルエン
ジン用燃料噴射弁は、その第１の特徴が、ノズル本体、
及び該ノズル本体の中心部に設けられた穴内に摺動自在
に嵌合された針弁より成るノズルと、下面が前記ノズル
本体の上面に当接して設けられ、前記針弁のリフトを規
制するスペーサとを備えた燃料噴射弁において、前記ノ
ズル本体の上面を平面とし、前記スペーサの下面を中央
部が凸となる球面状に形成したことにある。また第２の
特徴は、前記ノズル本体の上面を中央部が凸となる球面
状に形成し、前記スペーサの下面を平面としたことにあ
る。さらに第３の特徴は、前記ノズル本体の上面及びス
ペーサの下面の双方を、中央部が凸となる球面状に形成
したことにある。
ジン用燃料噴射弁は、その第１の特徴が、ノズル本体、
及び該ノズル本体の中心部に設けられた穴内に摺動自在
に嵌合された針弁より成るノズルと、下面が前記ノズル
本体の上面に当接して設けられ、前記針弁のリフトを規
制するスペーサとを備えた燃料噴射弁において、前記ノ
ズル本体の上面を平面とし、前記スペーサの下面を中央
部が凸となる球面状に形成したことにある。また第２の
特徴は、前記ノズル本体の上面を中央部が凸となる球面
状に形成し、前記スペーサの下面を平面としたことにあ
る。さらに第３の特徴は、前記ノズル本体の上面及びス
ペーサの下面の双方を、中央部が凸となる球面状に形成
したことにある。
【０００８】
【作用】ノズル本体とスペーサの接触面の何れか一方を
中高とし他を平面とするか両方とも中高にして外周側で
締付けているので、中心部の接触面圧が高くなり針弁の
リフト制限のとき針弁がスペーサに当ってスペーサが変
形して該変形部分の面圧が低下しても、初期面圧が高く
なっているので燃料シールに十分な面圧が確保できる。
又締付力を小さくできるので締付けの変形による針弁ス
ティックを防止できる。
中高とし他を平面とするか両方とも中高にして外周側で
締付けているので、中心部の接触面圧が高くなり針弁の
リフト制限のとき針弁がスペーサに当ってスペーサが変
形して該変形部分の面圧が低下しても、初期面圧が高く
なっているので燃料シールに十分な面圧が確保できる。
又締付力を小さくできるので締付けの変形による針弁ス
ティックを防止できる。
【０００９】
【実施例】本考案の第１実施例を図１によって説明す
る。図１は本考案の第１実施例を示す燃料噴射弁のスペ
ーサの断面図である。図１において１はスペーサで、そ
の下面即ちノズル本体３（図３参照）との当接面が、中
央部が凸の球面状に形成されている。図１におけるＳは
球面中央部の突出量であり、スペーサの下面部外径をＤ
とすると、Ｓは（５×１０−５〜５×１０−４）×Ｄが
好適である。この実施例においては、上記スペーサ１と
の当接面であるノズル本体３の上面は平面に形成されて
いる。
る。図１は本考案の第１実施例を示す燃料噴射弁のスペ
ーサの断面図である。図１において１はスペーサで、そ
の下面即ちノズル本体３（図３参照）との当接面が、中
央部が凸の球面状に形成されている。図１におけるＳは
球面中央部の突出量であり、スペーサの下面部外径をＤ
とすると、Ｓは（５×１０−５〜５×１０−４）×Ｄが
好適である。この実施例においては、上記スペーサ１と
の当接面であるノズル本体３の上面は平面に形成されて
いる。
【００１０】この第１実施例の作用を説明する。スペー
サ１の下側に平面に仕上げられたノズル本体３を接触さ
せて袋ナット１２（図３参照）で外側を締めつけると、
中央部の接触面圧が強くなるように締付けられる。この
スペーサ１に下から針弁が当って上へ押すと該スペーサ
１は変形して面圧が下るが前記のとおり、初締め付けに
よる初期面圧が高いので、燃料の漏れない面圧を保つこ
とができる。
サ１の下側に平面に仕上げられたノズル本体３を接触さ
せて袋ナット１２（図３参照）で外側を締めつけると、
中央部の接触面圧が強くなるように締付けられる。この
スペーサ１に下から針弁が当って上へ押すと該スペーサ
１は変形して面圧が下るが前記のとおり、初締め付けに
よる初期面圧が高いので、燃料の漏れない面圧を保つこ
とができる。
【００１１】第２実施例を図２によって説明する。図２
は第２実施例の断面図である。図において２は針弁、３
はノズル本体で針弁２が中央の穴にしっくり嵌合して居
りその上側が前記スペーサ１との当接面であってこの面
が中央部が凸（中高）の球面状に作られている。前記中
高の量Ｓ′は第１実施例におけるＳと同等である。第２
実施例の作用は前記第１実施例の作用と同じである。
は第２実施例の断面図である。図において２は針弁、３
はノズル本体で針弁２が中央の穴にしっくり嵌合して居
りその上側が前記スペーサ１との当接面であってこの面
が中央部が凸（中高）の球面状に作られている。前記中
高の量Ｓ′は第１実施例におけるＳと同等である。第２
実施例の作用は前記第１実施例の作用と同じである。
【００１２】第３実施例を図１、図２によって説明す
る。第３の実施例は図１に示すスペーサ１と図２に示す
ノズル本体３とを組合せるものである。但し中高量はＳ
＋Ｓ′となりＳ＋Ｓ′＝（５×１０-5〜５×１０-4）×
Ｄである。第３実施例の作用は第１実施例の作用と同じ
である。
る。第３の実施例は図１に示すスペーサ１と図２に示す
ノズル本体３とを組合せるものである。但し中高量はＳ
＋Ｓ′となりＳ＋Ｓ′＝（５×１０-5〜５×１０-4）×
Ｄである。第３実施例の作用は第１実施例の作用と同じ
である。
【００１３】
【考案の考案】本考案は前記のとおり構成されているの
で次に記す効果がある。 （１）針弁のリフト制限時針弁がスペーサに当ったとき
接触面圧を適正にすることができ燃料漏れを防止でき
る。 （２）袋ナットを締付ける力を小さくできるのでノズル
本体の締付変形による針弁スティックを防止できる。よ
ってこの考案は針弁がスペーサに当ってリフト制限され
ているときノズル本体とスペーサの接合面から燃料の漏
れる危険がなく且締付けによる変形による針弁スティッ
クを防止できるディーゼルエンジンの燃料噴射弁のシー
ル構造を提供できる。
で次に記す効果がある。 （１）針弁のリフト制限時針弁がスペーサに当ったとき
接触面圧を適正にすることができ燃料漏れを防止でき
る。 （２）袋ナットを締付ける力を小さくできるのでノズル
本体の締付変形による針弁スティックを防止できる。よ
ってこの考案は針弁がスペーサに当ってリフト制限され
ているときノズル本体とスペーサの接合面から燃料の漏
れる危険がなく且締付けによる変形による針弁スティッ
クを防止できるディーゼルエンジンの燃料噴射弁のシー
ル構造を提供できる。
【図１】本考案に係る第１実施例のスペーサの断面図
【図２】本考案に係る第２実施例のノズル本体の断面図
【図３】従来の燃料噴射弁の図
【図４】従来の燃料噴射弁の針弁リフト制限部の詳細図
１…スペーサ、２…針弁、３…ノズル本体。
Claims (3)
- 【請求項１】 ノズル本体、及び該ノズル本体の中心部
に設けられた穴内に摺動自在に嵌合された針弁より成る
ノズルと、下面が前記ノズル本体の上面に当接して設け
られ、前記針弁のリフトを規制するスペーサとを備えた
燃料噴射弁において、 前記ノズル本体の上面を平面とし、前記スペーサの下面
を中央部が凸となる球面状に形成したことを特徴とする
ディーゼルエンジンの燃料噴射弁のシール構造。 - 【請求項２】 ノズル本体、及び該ノズル本体の中心部
に設けられた穴内に摺動自在に嵌合された針弁より成る
ノズルと、下面が前記ノズル本体の上面に当接して設け
られ、前記針弁のリフトを規制するスペーサとを備えた
燃料噴射弁において、 前記ノズル本体の上面を中央部が凸となる球面状に形成
し、前記スペーサの下面を平面としたことを特徴とする
ディーゼルエンジンの燃料噴射弁のシール構造。 - 【請求項３】 ノズル本体、及び該ノズル本体の中心部
に設けられた穴内に摺動自在に嵌合された針弁より成る
ノズルと、下面が前記ノズル本体の上面に当接して設け
られ、前記針弁のリフトを規制するスペーサとを備えた
燃料噴射弁において、 前記ノズル本体の上面及びスペーサの下面の双方を、中
央部が凸となる球面状に形成したことを特徴とするディ
ーゼルエンジンの燃料噴射弁のシール構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991078212U JP2546225Y2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | ディーゼルエンジンの燃料噴射弁のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991078212U JP2546225Y2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | ディーゼルエンジンの燃料噴射弁のシール構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0521167U JPH0521167U (ja) | 1993-03-19 |
| JP2546225Y2 true JP2546225Y2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=13655744
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991078212U Expired - Lifetime JP2546225Y2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | ディーゼルエンジンの燃料噴射弁のシール構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2546225Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57184258U (ja) * | 1981-05-19 | 1982-11-22 | ||
| JPH0318693Y2 (ja) * | 1986-05-22 | 1991-04-19 |
-
1991
- 1991-09-03 JP JP1991078212U patent/JP2546225Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0521167U (ja) | 1993-03-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970408 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |