JP2546117B2 - ダイアライザー検査装置 - Google Patents

ダイアライザー検査装置

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JP2546117B2
JP2546117B2 JP4354066A JP35406692A JP2546117B2 JP 2546117 B2 JP2546117 B2 JP 2546117B2 JP 4354066 A JP4354066 A JP 4354066A JP 35406692 A JP35406692 A JP 35406692A JP 2546117 B2 JP2546117 B2 JP 2546117B2
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昭雄 白数
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイアライザー検査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】血液透析に使用されるダイアライザー
は、適当な個数毎に、サンプリングされて、その性能が
満足すべきものかどうかが検査される。上記検査時に
は、ダイアライザー内に気体や液体を流通させて、ダイ
アライザーを検査する。ところで、上記検査時には、ダ
イアライザーを生理温度下に置く必要があるが、従来に
おいては、ダイアライザーを、生理温度とされた水中に
入れるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ダイア
ライザーを生理温度下に置くために、水を使用していた
ため、取扱いが面倒であると共に、この水の使用が、ダ
イアライザーの検査を自動化することへのネックとなっ
ていた。本発明は、上記問題を解決できるダイアライザ
ー検査装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の特徴とするところは、ダイアライザー内の
通路に流体を流通させることで、ダイアライザーを検査
するものにおいて、内部の雰囲気温度が略生理温度に維
持される検査室と、ダイアライザーを、検査室の外部か
ら内部に、順次搬送すると共に、ダイアライザーを、検
査終了後に、検査室の内部から外部に、搬送するダイア
ライザー搬送装置と、検査室内にあるダイアライザー内
の通路に接続・分離自在とされるダイアライザー接続装
置と、ダイアライザー内の通路に、ダイアライザー接続
装置を介して、流体を流通させる流体流通装置と、ダイ
アライザー内の通路からの流体の流出を検出する検出装
置とを有する点にある。尚、ダイアライザー内の通路と
は、血液通路や透析液通路を意味する。
【0005】
【作用】ダイアライザー搬送装置により、ダイアライザ
ーを、検査室の外部から内部に、順次搬送すると共に、
検査室内にあるダイアライザー内の通路に、ダイアライ
ザー接続装置を接続する。接続後、流体流通装置によ
り、検査室内のダイアライザー内の通路に、ダイアライ
ザー接続装置を介して、流体を流通させ、検出装置によ
り、ダイアライザー内の通路からの流体の流出を検出す
る。検査終了後、ダイアライザーからダイアライザー接
続装置を分離すると共に、ダイアライザー搬送装置によ
り、ダイアライザーを検査室の内部から外部に搬送す
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1乃至図3はダイアライザーの性能を測定する
ダイアライザー検査装置を示し、同装置は、ケース1
と、温風供給装置2と、ダイアライザー搬送装置3と、
ダイアライザー接続装置4と、ダイアライザー検査回路
と、制御装置等を有する。ケース1はその内部が密閉乃
至は略密閉状とされるもので、ケース本体8と、着脱自
在なカバー9とから成る。
【0007】ケース本体8は、左右区画板10により、
左右方向に関して区画されて、左右区画板10よりも左
側部分が左恒温室11、右側部分が右恒温室12とされ
ており、左・右恒温室11,12は、生理温度、即ち、
約37℃に維持される。尚、左・右恒温室11,12に
は、内部の雰囲気温度を測定するための温度センサーT
が備えられている。又、右恒温室12は、上下区画板1
3により、上下方向に関して略区画されて、上下区画板
13よりも上側部分が上恒温区域14、下側部分が下恒
温区域15とされている。上恒温区域14は、下恒温区
域15の左側部上にあり、上恒温区域14の前後方向中
央部は、図7にも示すように、右側に突出する検査室1
6とされている。検査室16は、ダイアライザー搬送装
置3からダイアライザー17を1個宛受け入れるもの
で、前後及び右側に開口している。
【0008】カバー9は、上恒温区域14の右側方で且
つ下恒温区域15の上方側の区域を略密閉状としてい
る。温風供給装置2は右恒温室12の下恒温区域15に
配設されて、温風を左・右恒温室11,12に供給し、
これら各室11,12内部の雰囲気温度を生理温度に維
持する。図4乃至図7にも示すように、ダイアライザー
搬送装置3は、ダイアライザー17を検査室16内の検
査位置に順次供給すると共に、検査位置にあるダイアラ
イザー17を検査終了後に搬出するもので、ダイアライ
ザー17が適数個備えられるサンプルテーブル19と、
サンプルテーブル19を所定角度宛回転駆動するテーブ
ル回転用モータ20等から成る。
【0009】まず、ダイアライザー搬送装置3の説明の
前に、ダイアライザー17について説明すると、図8に
も示すように、ダイアライザー17は、両端部が開口し
た円筒体22と、多数の中空糸から成り且つ円筒体22
内に充填される中空糸束23と、円筒体22の両端開口
を施蓋する上・下ヘッダー24,25とから成り、中空
糸束23及び両ヘッダー24,25内部が血液通路を構
成し、円筒体22内部の中空糸を除く部分が透析液通路
を構成している。上ヘッダー24の上端部には、血液を
血液通路に導入させる血液入口ポート26が上方突出状
に形成されると共に、下ヘッダー25の下端部には、血
液を血液通路から排出させる血液出口ポート27が下方
突出状に形成されている。又、円筒体22の下端部の側
面には、透析液を透析液通路に導入させる透析液入口ポ
ート28が側方突出状に形成されると共に、円筒体22
の上端部の側面には、透析液を透析液通路から排出させ
る透析液出口ポート29が側方突出状に形成されてい
る。
【0010】サンプルテーブル19は上下区画板13に
回転自在に備えられて、サンプルテーブルの上下区画板
13よりも上方側部分は、ケース1のカバー9により覆
被されている。サンプルテーブル19は、駆動軸31
と、上・下円板32,33と、装着板34と、仕切板3
5と、装着機構36等を有する。
【0011】駆動軸31は、上下区画板13に回転自在
に縦設されて、その下部がチェーン伝動機構37を介し
てテーブル回転用モータ20に連動連結されている。両
円板32,33は、駆動軸31の上部側に固設されて、
上下区画板13よりも上方に位置する。装着板34は、
両円板32,33の外周縁に周方向等間隔に立設状に固
設されて、径方向に関して面状を呈する。仕切板35
は、両円板32,33の外周縁に周方向等間隔に立設状
に固設されて、周方向に対して面状を呈すると共に、両
円板32,33から径方向外方に突出しており、各仕切
板35は、装着板34間に位置する。尚、各装着板34
及び各仕切板35は、上下区画板13に対して摺動自在
又は、小隙を介して対向している。尚、GSは、サンプ
ルテーブル19の原点位置を検出する原点センサー、I
Sは、サンプルテーブル19を所定角度宛回動させるた
めの位置決めセンサーである。
【0012】装着機構36は、各装着板34に備えられ
て、各装着板34にダイアライザー17を着脱自在に装
着させるもので、ガイド軸39と、上・下嵌合部材4
0,41と、上・下付勢バネ42,43と、保持バネ4
4等を有する。
【0013】ガイド軸39は装着板34の外面に縦設さ
れて、該ガイド軸39に、上下一対の嵌合部材40,4
1が上下方向に摺動自在に嵌合されて、ロックボルト4
5により固定可能とされている。両嵌合部材40,41
は、ダイアライザー17の各ヘッダー24,25及び円
筒体22の各端部に外嵌されて、ダイアライザー17を
上下から挟持するもので、図8に示すように、上下方向
に開口する中空状とされると共に、内部が段付き状とさ
れて、外径の異なる複数種類のダイアライザー17に対
応可能とされている。又、各嵌合部材40,41は、血
液入口ポート26と血液出口ポート27とを内有すると
共に、その切欠部46から透析液入口ポート28又は透
析液出口ポート29を側方に露出させている。上・下付
勢バネ42,43は、ガイド軸39の上下端部に備えら
れて、上下嵌合部材40,41を下方又は上方に付勢す
ると共に、保持バネ44がガイド軸39の上下方向中間
部に弾発状に備えられて、両嵌合部材40,41の所定
以上の接近を阻止し、これにより、両嵌合部材40,4
1は所定位置に維持されている。
【0014】尚、検査室16にダイアライザー17を受
け入れた状態では、検査室16の前後の開口は仕切板3
5により、検査室16の右側開口は装着板34により、
夫々、略閉鎖状とされているが、上記閉鎖をより完全な
ものとするために、検査室16の開口縁部から、弾性変
形可能なゴムカバー47が突設されている。これによ
り、検査室16内の空気が逃げにくいようにされて、検
査室16内の温度低下が防止されている。尚、サンプル
テーブル19の回転時には、上記ゴムカバー47を仕切
板35が弾性変形させる。
【0015】ダイアライザー接続装置3は、検査位置に
あるダイアライザー17の各血液ポート26,27及び
各透析液ポート28,29に夫々接続されるもので、右
恒温室12の上恒温区域14及び下恒温区域15の左側
部分内に配設されており、立設状とされたガイド板49
と、上・下カプラユニット50,51等を有する。ガイ
ド板49の前面には、左右一対のガイド部52が縦設さ
れている。各カプラユニット50,51は、各ガイド部
52に上下方向に移動自在に備えられるもので、昇降部
材54,55と、昇降用モータ56,57と、可動部材
58,59と、可動部材用シリンダー60,61と、血
液入口カプラ62と、血液出口カプラ63と、透析液入
口カプラ64と、透析液出口カプラ65等を有する。
【0016】各昇降部材54,55は各ガイド部52に
昇降自在に備えられると共に、各昇降部材54,55に
は、ガイド板49の上下部に備えられた昇降用モータ5
6、57が、螺軸66,67を介して、螺合され、昇降
用モータ56,57の駆動により、各カプラユニット5
0,51は昇降する。各昇降部材54,55は、上下一
対の左右方向のガイド部68,69を有し、これらガイ
ド部68,69に、可動部材58,59が左右方向に移
動自在に備えられて、可動部材58,59と昇降部材5
4,55間に、可動部材58,59を左右方向に移動さ
せる可動部材用シリンダー60,61が介装されてい
る。各可動部材58,59には、血液入口ポート26又
は血液出口ポート27に分離可能に接続される血液入口
カプラ62又は血液出口カプラ63が、弾性緩衝機構7
0,71を介して、嵌脱シリンダー72,73により上
下方向に移動自在に備えられている。又、各可動部材5
8,59には、透析液入口ポート28又は透析液出口ポ
ート29に分離可能に接続される透析液入口カプラ64
又は透析液出口カプラ65が、弾性緩衝機構74,75
を介して、嵌脱シリンダー76,77により左右方向に
移動自在に備えられている。
【0017】尚、各弾性緩衝機構70,71,74,7
5は、伸縮自在な二重軸70A,71A,74A,75
Aと、二重軸70A,71A,74A,75Aを伸長方
向に付勢する圧縮バネ70B,71B,74B,75B
とを有し、各カプラ62,63,64,65と各ポート
26〜29の接続時の衝撃を緩和する。又、KS1,K
S2は、透析液入口ポート28又は透析液出口ポート2
9を検出するための検出センサー、LS1〜LS4は、
各カプラユニット50,51の上昇限度、下降限度を検
出するためのリミットスイッチである。図9は検査回路
を示し、この検査回路により、ダイアライザー17に空
気及び液体が供給されて、ダイアライザー17が検査さ
れる。検査回路は、後述する大タンクを除く全体がケー
スの左・右恒温室11,12に備えられている。
【0018】図9において、DT1はRO水(逆浸透膜
で処理した水)が貯留されたRO水大タンク、DT2は
クレアチン水溶液が貯留されたクレアチン大タンク、D
T3は尿素水溶液が貯留された尿素大タンク、DT4は
ビタミンB12水溶液が貯留されたビタミンB12大タン
ク、DT5は透析液が貯留された透析液大タンクで、各
大タンクDT1〜DT5には、バルブ101等を介して
RO水が供給可能とされている。各大タンクDT1〜D
T5は、ケース1外部に備えられているが、ケース1の
左恒温室11等に備えられることもある。又、各大タン
クDT1〜DT5は、夫々、RO水恒温タンクKT1、
クレアチン恒温タンクKT2、尿素恒温タンクKT3、
ビタミンB12恒温タンクKT4、透析液恒温タンクKT
5に接続されている。
【0019】各恒温タンクKT1〜KT5は左恒温室1
1に備えられると共に、各恒温タンクKT1〜KT5に
は、対応する各大タンクDT1〜DT5と同一種類の液
体が貯留されている。各恒温タンクKT1〜KT5は、
恒温タンクKT1〜KT5内の液体を生理温度の恒温に
維持するためのヒーターHと、温度測定用センサーTと
を備えている。
【0020】RO水恒温タンクKT1は、配管K1と、
バルブ102,103,107を介して調整用ポンプP
U1に接続され、又、透析液恒温タンクKT5は、配管
K2とバルブ109を介して調整用ポンプPU3に接続
されている。配管K1のバルブ102,103間と、配
管K2のバルブ109と調整用ポンプPU3間は、配管
K3とバルブ110により接続されている。配管K1の
バルブ103,107間には、クレアチン恒温タンクK
T2、尿素恒温タンクKT3、ビタミンB12恒温タンク
KT4が、配管K4〜K6とバルブ104〜106を介
して接続されている。
【0021】調整用ポンプPU1は、配管K7、バルブ
113,116を介して液体を供給するもので、この供
給された液体は、配管K7の終端部で、バルブ124を
介して、液体容器として例示するビーカー79内に排出
され、又、配管K7は、バルブ125を介して、外部と
も連通している。ビーカー79内の液体重量は、計量器
として例示する電子天秤80により計量される。配管K
7の調整用ポンプPU1とバルブ113間の一部は、配
管K7を通過する液体を生理温度とするための熱交換器
81を通過している。熱交換器81には、内部に貯留さ
れた保温用液体を生理温度にするためのヒーターHと、
保温用液体の温度測定用センサーTが備えられている。
配管K7の熱交換器81とバルブ113間には、バルブ
111を有する配管K9が接続されている。
【0022】配管K9は、バルブ121を介して、空気
供給源AIRと接続されている。空気供給源AIRは、
供給する空気の圧力を調整できる調整機構を有する。配
管K9のバルブ111と両バルブ121間は、配管K1
0、血液入口カプラ62を介して、検査位置のダイアラ
イザー17の血液入口ポート26と接続され、又、配管
K10の血液入口カプラ62側端部には、血液入口圧力
センサーPS1、血液入口温度センサーTS1が接続さ
れている。配管K9のバルブ111と配管K10間は、
バルブ112を介して外部と連通している。配管K7の
両バルブ113,116間は、配管K11、バルブ11
4、血液出口カプラ63を介して、検査位置のダイアラ
イザー17の血液出口ポート27と接続され、又、配管
K11の血液出口カプラ63側端部には、血液出口圧力
センサーPS2が接続されている。
【0023】配管K7の両バルブ113,116間は、
配管K12及びバルブ115を介して、調整用ポンプP
U2と接続され、この調整用ポンプPU2と、配管K7
のバルブ116とバルブ124,125間は、配管K1
3及びバルブ117を介して接続されている。調整用ポ
ンプPU3は、配管K14、バルブ118、透析液入口
カプラ64を介して、ダイアライザー17の透析液入口
ポート28と接続され、配管K14の透析液入口カプラ
64側端部には、透析液入口圧力センサーPS3、透析
液入口温度センサーTS2が接続されている。配管K1
4の調整用ポンプPU3とバルブ118間の一部は熱交
換器81を通過し、又、配管K14の透析液入口カプラ
64側端部はバルブ119を介して外部と連通してい
る。
【0024】ダイアライザー17の透析液出口ポート2
9は、透析液出口カプラ65を介して、配管K15と接
続され、この配管K15の終端部は、バルブ123を介
して、電子天秤80のビーカー79内に開口し、又、バ
ルブ126を介して、外部とも連通している。配管K1
5の透析液出口カプラ65側端部には、透析液出口圧力
センサーPS4が接続されると共に、配管K15の中途
部には、配管K16、バルブ120を介して、空気供給
源AIRが接続されている。
【0025】配管K1のバルブ103,107間は、配
管K17、バルブ130、ポンプPU5を有する分光光
度計84、分光光度計84により検査された液体を自動
的に試験管にサンプリングするオートサンプラー85を
介して、外部と連通している。分光光度計84は、濃度
測定装置として例示されるもので、検査液体の分光光度
を測定して、検査液体の濃度を測定する。尚、濃度測定
装置として、液体クロマトグラフィ、又は、生化学分析
装置を用いてもよい。
【0026】配管K17のバルブ130とポンプPU5
間は、配管K18、バルブ127を介して、配管K13
の調整用ポンプPU2とバルブ117間に接続されると
共に、上記配管K17のバルブ130とポンプPU5間
は、配管K19、バルブ128を介して、配管K15の
中途部にも接続されている。尚、ポンプPU4は、電子
天秤80のビーカー79内の液体を外部に排出するポン
プである。
【0027】尚、電子天秤80等により構成される計量
装置は下記のように構成されている。即ち、図10に示
すように、バルブ123,124に接続されたチューブ
86の先端は斜めに切り落とされると共に、その先端部
に孔87が形成されて、この孔87に糸88が接続され
て、ビーカー79内の底面まで垂下されており、バルブ
123,124から排出された液体は、糸88を伝わっ
て、ビーカー79内に入るようにされている。
【0028】上記のように計量装置を構成することによ
り、チューブ86から排出された液体が、大きな落下速
度で、ビーカー79内に落下せず、それ故、液体のビー
カー79内への排出が電子天秤80の表示に大きな影響
を与えないと共に、チューブ86から垂らした糸88
は、細いので、例え、ビーカー79内の液体中に漬かっ
ても、大きな浮力を生ぜず、従って、糸88の浮力によ
り、電子天秤80の表示に大きな影響を与えることもな
く、ビーカー79内の液体重量を電子天秤80により正
確に計量できる。図11は制御装置を示し、制御装置
は、ダイアライザー検査装置の全体を制御して、ダイア
ライザー17を自動的に検査するもので、マイクロコン
ピュータ89、パーソナルコンピュータ90等を有す
る。
【0029】マイクロコンピュータには、パラレルイン
ターフェースやシーケンス制御回路を介して、各恒温タ
ンクKT1〜KT5の温度測定用センサーTによる液体
の測定温度、熱交換器81の温度測定用センサーTによ
る液体の測定温度が入力されると共に、上記シーケンス
制御回路を介して、原点センサーGS、位置決めセンサ
ーIS、検出センサーKS1,KS2、リミットスイッ
チLS1〜LS4、操作スイッチ等の入力や、警報・表
示が行われ、しかも、検査回路の各バルブ101〜10
7,109〜121,123〜128,130の開閉、
ポンプPU4、PU5の制御、テーブル回転用モータ2
0、昇降用モータ56,57、可動部材用シリンダー6
0,61、嵌脱シリンダー72,73,76,77の制
御等が行われる。
【0030】又、マイクロコンピュータには、血液入口
カプラ62近傍の液体の血液入口温度センサーTS1に
よる測定温度、透析液入口カプラ64近傍の液体の透析
液入口温度センサーTS2による測定温度、左・右恒温
室11,12内の温度センサーTによる測定温度、血液
入口カプラ62近傍の液体の血液入口圧力センサーPS
1による測定圧力、血液出口カプラ63近傍の液体の血
液出口圧力センサーPS2による測定圧力、透析液入口
カプラ64近傍の液体の透析液入口圧力センサーPS3
による測定圧力、透析液出口カプラ65近傍の液体の透
析液出口圧力センサーPS4による測定圧力、電子天秤
80からの計量値等が入力されると共に、調整用ポンプ
PU1〜PU3の回転数をパルス数制御により制御す
る。
【0031】更に、マイクロコンピュータ及びパーソナ
ルコンピュータ90には無停電電源94を介して商用交
流電源が接続され、しかも、パーソナルコンピュータ9
0には、拡張ボードを介して、分光光度計84、オート
サンプラー85が接続されると共に、プリンター96が
接続されている。商用交流電源と無停電電源装置94間
には、マイクロコンピュータにより制御される開閉スイ
ッチが介装されている。
【0032】上記のように構成した実施例によれば、ダ
イアライザー17の検査時には、カバー9を取り除き、
予め、サンプリングしてあるダイアライザー17をサン
プルテーブル19の装着板34に装着機構36を介して
順次セットする。この際には上・下嵌合部材40,41
と、上・下付勢バネ42,43と、保持バネ44等を、
上嵌合部材40のロックボルト45を緩めておき、上嵌
合部材40を上昇させて、ダイアライザー17を下嵌合
部材41に嵌合した後、上嵌合部材40を下降させて、
ダイアライザー17に嵌合し、上嵌合部材40をロック
ボルト45により固定する。
【0033】このようにして、各装着板34にダイアラ
イザー17をセットした後、カバー9を取り付けて、検
査を開始するのであるが、まず、テーブル回転用モータ
20により、サンプルテーブル19が回転駆動されて、
原点位置とされて、図5及び図7に示すように、所定の
ダイアライザー17が検査室16内に収容されて、検査
位置に位置する。
【0034】そして、上・下カプラユニット50,51
の昇降用モータ56,57が回転駆動されて、上・下カ
プラユニット50,51の昇降部材54,55が昇降
し、検出センサーKS1,KS2が、夫々、検査位置の
ダイアライザー17の透析液入口ポート28及び透析液
出口ポート29を検出すると、昇降モータ56,57が
停止して、上・下カプラユニット50,51の透析液入
口カプラ64と透析液出口カプラ65が、検査位置のダ
イアライザー17の透析液入口ポート28及び透析液出
口ポート29と上下方向に関して対応する。次に、可動
部材58,59が可動部材用シリンダー60,61によ
り検査位置のダイアライザー17側に接近して、血液入
口カプラ62が、ダイアライザー17の血液入口ポート
の上方に配置され、血液出口カプラ63がダイアライザ
ー17の血液出口ポート27の下方に配置される。
【0035】しかる後、図6に示すように、血液入口カ
プラ62と血液出口カプラ63が、嵌脱シリンダー7
2,73の作動により、上下方向に移動して、血液入口
ポート26又は血液出口ポート27に接続されると共
に、透析液入口カプラ64と透析液出口カプラ65が、
嵌脱シリンダー76,77の作動により、右側方に移動
して、透析液入口ポート28又は透析液出口ポート29
に接続される。しかる後、各テストが下記のように行わ
れる。
【0036】〔空気リークテスト〕空気リークテスト
は、まず、ダイアライザー検査装置の各カプラ62〜6
5とダイアライザー17の各ポート26〜29との接続
を確認した後、ダイアライザー17の中空糸からの空気
の漏洩を検査するものである。まず、バルブ119,1
21,126を開放し、バルブ111,112,11
4,118,120を閉鎖する。
【0037】そして、空気供給源AIRから、ダイアラ
イザー最高使用圧力の空気を、バルブ121、配管K
9,K10を介して、ダイアライザー17の血液通路に
供給して、血液入口カプラ62と血液入口ポート26と
の接続及び、血液出口カプラ63と血液出口ポート27
との接続を確認する。そして、血液入口圧力センサーP
S1、血液出口圧力センサーPS2により検出した空気
圧力が規定圧力SP9以下の場合には、血液入口カプラ
62及び血液出口カプラ63を血液入口ポート26及び
血液出口ポート27から離脱させた後、再接続して、再
度空気を供給する。2回実行しても、空気圧力がSP9
以下の場合には、接続不良として、テストを中止する。
【0038】又、空気圧力がSP9以上の場合には、接
続良好として、次のステップに進み、バルブ120を開
放し、バルブ111,112,114,118,11
9,121,123,126,128を閉鎖する。そし
て、空気供給源AIRから、ダイアライザー最高使用圧
力の空気を、バルブ120、配管K16,K15を介し
て、ダイアライザー17の透析液通路に供給して、透析
液入口カプラ64と透析液入口ポート28との接続及
び、透析液出口カプラ65と透析液出口ポート29との
接続を確認する。
【0039】そして、透析液入口圧力センサーPS3、
透析液出口圧力センサーPS4により検出した空気圧力
がSP9以下の場合には、透析液入口カプラ64及び透
析液出口カプラ65を透析液入口ポート28及び透析液
出口ポート29から離脱させた後、再接続して、再度空
気を供給する。2回実行しても、空気圧力がSP9以下
の場合には、接続不良として、テストを中止する。又、
空気圧力がSP9以上の場合には、接続良好として、次
のステップに進み、バルブ112,119,126を開
放し、バルブ111,114,118,120,121
を閉鎖し、ダイアライザー17内の空気を、配管K1
0,K9、バルブ112を介して、又は、配管K14、
バルブ119を介して、或いは、配管K15、バルブ1
26を介して、外部へ放出する。
【0040】しかる後、バルブ119,126を開放
し、バルブ111,112,114,118,120を
閉鎖すると共に、バルブ121を開放して、ダイアライ
ザー最高使用圧力の空気を配管K9,K10を介して、
ダイアライザー17の血液通路に規定のT1時間印加し
た後、ダイアライザー最高使用圧力の80%の圧力の空
気を配管K9,K10を介して、ダイアライザー17の
血液通路に規定のT2時間印加する。
【0041】T2時間経過後、バルブ121を閉鎖し
て、ダイアライザー17の血液通路への空気の印加を停
止し、その時に血液入口圧力センサーPS1、血液出口
圧力センサーPS2により検出した空気圧力をイニシャ
ル圧IPとし、規定のT3時間経過後に上記同様に空気
圧力を検出した場合において、 規定圧力P3≧IP−T3時間後の空気圧力 の式を満足する場合には、空気リークテスト合格とし
て、次のテストに進み、上記式を満足しない場合には、
空気リークテスト不合格として、テストを中止する。
【0042】〔充填(プライミング)テスト〕次に、ダ
イアライザー17の血液通路及び透析液通路をRO水で
充填した後、バルブ102,103,107,112〜
114を開放し、バルブ111,115,116,12
1を閉鎖する。そして、調整用ポンプPU1を規定流量
QDT2で規定のTDT2時間回転させて、RO水恒温
タンクKT1のRO水を、配管K1、調整用ポンプPU
1、配管K7,K11、血液出口カプラ63等を介し
て、ダイアライザー17の血液出口ポート27から、ダ
イアライザー17内の血液通路に供給して、血液通路か
ら空気を下から上に追い出しながら、血液通路にRO水
を充填する。
【0043】TDT2時間経過後、バルブ112を閉鎖
して、調整用ポンプPU1を規定流量QB3で回転さ
せ、血液入口圧力センサーPS1、血液出口圧力センサ
ーPS2により検出した圧力が規定圧力PBになれば、
バルブ112を開放する。そして、再度、バルブ112
を閉鎖して、上記同様の動作を行わせるのであり、この
動作を規定のSP1回繰り返す。しかる後、調整用ポン
プPU1を流量QB3で規定のTB3時間回転させて、
RO水をダイアライザー17内の血液通路に充填する。
次に、調整用ポンプPU1を停止した後、バルブ10
2,103,107,112〜114,121を開放
し、バルブ111,115,116を閉鎖する。
【0044】そして、調整用ポンプPU1を停止し、空
気供給源AIRから、ダイアライザー最高使用圧力の8
0%の圧力の空気を、バルブ121、配管K9,バルブ
112を介して、外部に規定のSP10時間排出するこ
とにより、ダイアライザー17の血液通路上部のRO水
を、配管K10を介して、配管K9に引き出して、外部
に排出する。次に、バルブ102,103,107,1
12〜115,117を開放し、バルブ111,11
6,121を閉鎖する。
【0045】そして、調整用ポンプPU2を規定流量Q
B2で規定のTB2時間回転駆動して、ダイアライザー
17の血液通路内のRO水を、配管K11,K12、バ
ルブ114,115等を介して、調整用ポンプPU2側
に引込み、ダイアライザー17の血液通路内に空気を引
き込む。この際、調整用ポンプPU2に空気を引き込む
と、調整用ポンプPU2が破損するので、調整用ポンプ
PU2の流量QB2やその駆動時間TB2には、十分注
意する。次に、バルブ102,103,107,112
〜114を開放し、バルブ111,115,116,1
21を閉鎖する。
【0046】そして、調整用ポンプPU1を流量QB3
で回転させ、RO水恒温タンクKT1のRO水を、配管
K1、調整用ポンプPU1、配管K7,K11、血液出
口カプラ63等を介して、ダイアライザー17の血液出
口ポート27から、ダイアライザー17内の血液通路に
供給して、血液通路内の空気を下から上に追い出しなが
ら、血液通路にRO水を充填する。そして、血液入口圧
力センサーPS1、血液出口圧力センサーPS2により
検出した圧力が規定圧力PBになれば、バルブ112を
開放する。そして、再度、バルブ112を閉鎖して、上
記同様の動作を行わせるのであり、この動作をSP1回
繰り返す。
【0047】しかる後、調整用ポンプPU1を流量QB
3でTB3時間回転させて、RO水をダイアライザー1
7内の血液通路に充填する。次に、バルブ102,11
0,118,126を開放し、バルブ109,119,
120を閉鎖する。そして、調整用ポンプPU3を規定
流量QD1で規定のTD1時間回転駆動して、RO水恒
温タンクKT1のRO水を、配管K1,K3,K2,調
整用ポンプPU3、配管K14、透析液入口カプラ64
等を介して、ダイアライザー17の透析液通路に供給し
て、充填すると共に、この透析液通路から、RO水を透
析液出口カプラ65、配管K15、バルブ126を介し
て、外部に排出する。
【0048】その後、調整用ポンプPU3を規定流量Q
D2で規定のTD2時間回転駆動する。上記のようにし
て、ダイアライザー17の血液通路及び透析液通路に対
してRO水の十分な充填を行う。 〔限外濾過率(UFR)テスト〕限外濾過率テストは、
ダイアライザー17の中空糸束23を通る液体、例え
ば、RO水が、中空糸束23からダイアライザー17の
透析液通路内に濾過される濾過量を測定して、限外濾過
率を算出するものである。
【0049】(1) TMP設定圧がP1の際の濾過量
の測定 バルブ102,103,107,111,114,11
5,117,125,126を開放し、バルブ112,
113,116,118〜121,124を閉鎖する。
調整用ポンプPU1を流量QDT2で回転駆動して、R
O水恒温タンクKT1のRO水を、配管K1、調整用ポ
ンプPU1、配管K7,K9,K10、血液入口カプラ
62等を介して、ダイアライザー17の血液入口ポート
26から、ダイアライザー17の血液通路に供給すると
共に、調整用ポンプPU2を回転駆動して、ダイアライ
ザー17の血液通路内のRO水を、血液出口ポート2
7、血液出口カプラ63、配管K11,K12、調整用
ポンプPU2、配管K13,K7、バルブ125を介し
て、外部に排出する。
【0050】この際、血液入口圧力センサーPS1、血
液出口圧力センサーPS2により検出した圧力が規定の
TMP設定圧P1になるように、調整用ポンプPU2の
回転数を制御する。又、血液入口圧力センサーPS1、
血液出口圧力センサーPS2により検出した圧力が安定
するまで、ダイアライザー17の透析液通路内に濾過さ
れてくるRO水を、配管K15、バルブ126を介して
外部に排出する。又、上記の間に、電子天秤80のビー
カー79内のRO水をポンプPU4により、外部に排出
しておく。
【0051】そして、血液入口圧力センサーPS1、血
液出口圧力センサーPS2により検出した圧力がTMP
設定圧P1になれば、バルブ123を開放して、バルブ
126を閉鎖すると共に、ポンプPU4を停止する。次
に、ダイアライザー17の透析液通路内に濾過されてく
るRO水を、配管K15、バルブ123を介して、電子
天秤80のビーカー79内に受ける。この時点から血液
入口圧力センサーPS1、血液出口圧力センサーPS2
により検出した圧力が安定するまで、規定のΔT時間待
つ。ΔT時間経過後、電子天秤80の表示値を読み取
る。そして、規定のST1時間経過後、電子天秤80の
表示値を読み取り、ST1時間内の濾過量を測定する。
【0052】(2) TMP設定圧が規定圧力P2,P
3の際の濾過量の測定 上記(1)と同様の手法により、TMP設定圧がP2の
際には、規定のST2時間内の濾過量、TMP設定圧が
P3の際には、規定のST3時間内の濾過量を、夫々、
測定する。 (3) 限外濾過率(UFR)の算出 TMP設定圧がP1,P2,P3の際の夫々の濾過量か
ら、最小自乗法により、限外濾過率を算出する。
【0053】〔クリアランステスト〕クリアランステス
トは、ダイアライザー17の血液通路を通る水溶液の溶
質が透析液通路にどれだけ透過するかを測定するテスト
で、例えば、クレアチン水溶液をダイアライザー17の
血液通路を通すと共に、RO水をダイアライザー17の
透析液通路を通して、クレアチンが血液通路から透析液
通路へどれだけ透過したかを測定する。
【0054】まず、バルブ102を開放するか、バルブ
109,110を開放するかのどちらかを選択する(実
施例では、バルブ102を開放している。)。又、バル
ブ103,107,113,115,117,125を
開放し、バルブ104〜106、111,114,11
6,121,127,128,130を閉鎖する。調整
用ポンプPU1,PU2を規定流量QBiで規定のTA
時間回転駆動して、RO水恒温タンクKT1のRO水
を、配管K1、調整用ポンプPU1、配管K7,K1
2、調整用ポンプPU2、配管K13,K7、バルブ1
25を介して、外部に排出する。
【0055】TA時間経過後、バルブ130を開放し、
配管K1のRO水を、配管K17を介して、分光光度計
84(ABS)に導いて、RO水の吸光度を測定し、こ
の測定値を零として、分光光度計84の零点合わせを行
う。次に、バルブ104〜106の何れか(実施例で
は、バルブ104)を開放する。又、バルブ102,1
10を開放するか、或いは、バルブ109を開放するか
を選択する(実施例では、バルブ102,110を開放
している。)。
【0056】又、バルブ107,111,114,11
5,117,118,125,126を開放し、バルブ
103,112,113,116,119〜121,1
23,124,127,128を閉鎖する。そして、調
整用ポンプPU1を流量QBiで回転駆動すると共に、
調整用ポンプPU2も回転駆動して、クレアチン恒温タ
ンクKT2からクレアチン水溶液を供給して、配管K
4,K1、調整用ポンプPU1、配管K7,K9,K1
0,血液入口カプラ62、血液入口ポート26、ダイア
ライザー17の血液通路、血液出口ポート27、血液出
口カプラ63、配管K11,K12、調整用ポンプPU
2、配管K13,K7、バルブ125を介して外部に排
出する。
【0057】そして、圧力TMP制御の場合には、血液
入口圧力センサーPS1、血液出口圧力センサーPS
2、透析液入口圧力センサーPS3、透析液出口圧力セ
ンサーPS4により検出した圧力が設定圧となるよう
に、調整用ポンプPU2の回転を制御し、又、流量QF
制御の場合には、調整用ポンプPU2を規定流量QBo
で回転駆動する。尚、 QF=QBi−QBo(但し、QBi≧QBo) である。
【0058】又、調整用ポンプPU3を規定流量QDi
で駆動し、RO水恒温タンクKT1のRO水を供給し
て、配管K1,K3,K2、調整用ポンプPU3、配管
K14、透析液入口カプラ64、透析液入口ポート2
8、ダイアライザー17の透析液通路、透析液出口ポー
ト29、透析液出口カプラ65、配管K15、バルブ1
26を介して、外部に排出する。その後、バルブ130
を開放して、配管K1のRO水を、配管K17を介し
て、分光光度計84(ABS)に導き、このRO水の分
光光度をCBiとして、測定する。
【0059】各調整用ポンプPU1〜PU3を回転駆動
してから、規定のTC2時間経過したら、バルブ130
を閉鎖すると共に、バルブ127を開放して、配管K1
3のクレアチン水溶液を配管K18,K17を介して分
光光度計84(ABS)に導き、このクレアチン水溶液
の分光光度をCBoとして、測定する。測定終了後、バ
ルブ127を閉鎖し、バルブ128を開放して、配管K
15内の液体(クレアチン水溶液を含有するRO水)
を、配管K19,K17を介して、分光光度計84(A
BS)に導き、この液体の分光光度をCDoとして、測
定する。
【0060】〔充填容量(プライミングボリューム)テ
スト〕充填容量テストは、ダイアライザー17の液体、
例えば、RO水が充填されている血液通路に所定圧力の
空気を印加した際に、排出されるRO水を測定するテス
トである。本テストは、ダイアライザー17内にRO水
が充填されていることを前提としている。まず、電子天
秤80上のビーカー79内のRO水をポンプPU4で汲
み出して、電子天秤80の零点合わせをする。
【0061】次に、バルブ114,116,124を開
放し、バルブ111〜113,115,117,12
3,125を閉鎖する。そして、バルブ121を開放し
て、空気供給源AIRから、0.5kg/cm2 程度の
圧力の空気を配管K9,K10を介して、ダイアライザ
ー17の血液通路にT1時間印加して、ダイアライザー
17の血液通路内のRO水を、配管K11,K7、バル
ブ124を介して、電子天秤80上のビーカー79内に
排出させる。次に、上記同様にして、空気供給源AIR
から、上記よりも高い圧力の空気を配管K9,K10を
介して、ダイアライザー17の血液通路にT2時間印加
して、ダイアライザー17の血液通路内のRO水を、配
管K11,K7、バルブ124を介して、電子天秤80
上のビーカー79内に排出させる。
【0062】その後、電子天秤80の表示値を読み取
り、容量を測定する。尚、上記のように、最初から高い
圧力の空気をダイアライザー17の血液通路に印可しな
いのは、電子天秤80のビーカー79内に、RO水が激
しく排出されて、飛散することを防止するためである。
次に、バルブ119,120を開放し、バルブ118,
123,126を閉鎖する。そして、空気供給源AIR
から、適当な圧力の空気を、バルブ120、配管K1
6,K15を介して、ダイアライザー17の透析液通路
に供給して、透析液通路内のRO水を配管K14、バル
ブ119を介して外部に排出する。
【0063】このプロセスは、測定には関係なく、ダイ
アライザー17の透析液通路内のRO水を捨てるのが目
的である。上記のようにして各テストが終了すると、各
嵌脱シリンダー72,73,76,77が作動して、各
カプラ62〜65がダイアライザー17の各ポート26
〜29から分離する。次に、可動部材58,59が可動
部材用シリンダー60,61により検査位置のダイアラ
イザー17から離間して、原位置に復帰する。その後、
上・下カプラユニット50,51の昇降用モータ56,
57が回転駆動されて、上・下カプラユニット50,5
1の昇降部材54,55が昇降して、原位置に復帰す
る。
【0064】次に、テーブル回転用モータ20により、
サンプルテーブル19が所定角度回転駆動されて、検査
が終了したダイアライザー17が検査位置から搬送され
ると共に、次のダイアライザー17が検査位置へ搬送さ
れ、上記同様にして、各テストが行われる。上記のよう
にして、サンプルテーブル19上の全てのダイアライザ
ー17の検査が終了すると、ダイアライザー検査装置は
停止する。その後、カバー9を取り除き、ダイアライザ
ー17をサンプルテーブル19から取り外す。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ダイアライザーを略生理温度下に置くために、水を使用
する必要がなく、取扱いが容易であると共に、ダイアラ
イザーの検査を自動化でき、しかも、数種類のテストを
行うことも可能で、ダイアライザーの検査能率を極めて
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す縦側断面図である。
【図4】本発明の一実施例を示すダイアライザー搬送装
置の正面断面図である。
【図5】本発明の一実施例を示すダイアライザー接続装
置等の一部断面正面図である。
【図6】本発明の一実施例を示すダイアライザー接続装
置等の一部断面正面図である。
【図7】図6のA−A線矢視断面図である。
【図8】本発明の一実施例を示す嵌合部材等の正面断面
図である。
【図9】本発明の一実施例を示す検査回路図である。
【図10】本発明の一実施例を示す液体検出装置の一部
正面断面図である。
【図11】本発明の一実施例を示す制御回路図である。
【符号の説明】 1…ケース、2…温風供給装置、3…ダイアライザー搬
送装置、4…ダイアライザー接続装置、11,12…左
・右恒温室、16…検査室、17…ダイアライザー、1
9…サンプルテーブル、20…テーブル回転用モータ、
23…中空糸束、26…血液入口ポート、27…血液出
口ポート、28…透析液入口ポート、29…透析液出口
ポート、50,51…上・下カプラユニット、54,5
5…昇降部材、56,57…昇降用モータ、58,59
…可動部材、60,61…可動部材用シリンダー、62
…血液入口カプラ、63…血液出口カプラ、64…透析
液入口カプラ、65…透析液出口カプラ、72,73,
76,77…嵌脱シリンダー、79…ビーカー(容
器)、80…電子天秤(計量装置)、84…分光光度計
(濃度検査装置)、86…チューブ、88…糸、90…
パーソナルコンピュータ、101〜121,123〜1
28,130…バルブ、AIR…空気供給源、KT1…
RO水恒温タンク、KT2…クレアチン恒温タンク、K
T3…尿素恒温タンク、KT4…ビタミンB12恒温タン
ク、KT5…透析液恒温タンク、PS1…血液入口圧力
センサー、PS2…血液出口圧力センサー、PS3…透
析液入口圧力センサー、PS4…透析液出口圧力センサ
ー、PU1〜PU3…調整用ポンプ、PU4,PU5…
ポンプ、TS1…血液入口温度センサー、TS2…透析
液入口温度センサー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイアライザー内の通路に流体を流通さ
    せることで、ダイアライザーを検査するものにおいて、 内部の雰囲気温度が略生理温度に維持される検査室と、 ダイアライザーを、検査室の外部から内部に、順次搬送
    すると共に、ダイアライザーを、検査終了後に、検査室
    の内部から外部に、搬送するダイアライザー搬送装置
    と、 検査室内にあるダイアライザー内の通路に接続・分離自
    在とされるダイアライザー接続装置と、 ダイアライザー内の通路に、ダイアライザー接続装置を
    介して、流体を流通させる流体流通装置と、 ダイアライザー内の通路からの流体の流出を検出する検
    出装置とを有することを特徴とするダイアライザー検査
    装置。
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