JP2545792B2 - カメラ用表示装置 - Google Patents

カメラ用表示装置

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JP2545792B2
JP2545792B2 JP61095506A JP9550686A JP2545792B2 JP 2545792 B2 JP2545792 B2 JP 2545792B2 JP 61095506 A JP61095506 A JP 61095506A JP 9550686 A JP9550686 A JP 9550686A JP 2545792 B2 JP2545792 B2 JP 2545792B2
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佳郁 菊川
正幸 中佐
忠弘 吉田
眞潮 北浦
政昭 中井
隆信 太巻
信行 谷口
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、日付け写込みモード,時刻写込みモード,
固定数値写込みモード,加算数値写込みモード等の複数
のデータ写込みモードでデータを写込むデータ写込み装
置、または設定撮影周期,設定撮影回数を種々に組合せ
ることによる複数のモードでインターバル動作を行なう
インターバル撮影装置のように、複数のモードを有して
おり、かつその各モード内でデータを設定する必要のあ
る装置に関し、特に選択されたモード名およびそのモー
ドにおいて設定されたデータ数値を表示するカメラ用表
示装置に関する。
従来技術 上記の複数のデータ写込みモードおよびインターバル
動作モードで動作し、各モードを簡略記号で示す記号表
示部と各モードでの設定データ数値を表示する数値表示
部とを備えた多機能データ写込み装置(商品名「マルチ
ファンクションバック」ミノルタカメラ製)が知られて
いる。
解決しようとする問題点 しかし、この従来装置ではモード表示用と設定データ
表示用とで表示部分が別々に配設されるが、表示部分が
占める面積は限られているので、各表示部分の面積が小
さくなって、その表示内容が視認しにく、また、モード
名の簡略記号化のためにその意味するところを撮影者が
一回で直感するのも困難であるという不都合があった。
特に、この従来装置では、モードの数が多数あって1つ
のキースイッチを順次押すことにより所望のモードを循
環的に選択するようになっており、且つ簡略記号は数値
表示に比べて相対的に小さく、現在どのモードが選択さ
れているのかがわかりにくく、結果としてデータ設定に
時間がかかるという不都合もあった。
本発明は、複数のモードを有するとともにそのモード
に関してさらに詳細なモードを設定可能であり、かつそ
のモード内においてデータを設定することができる場合
において、選択されたモード名またはそのモードにおけ
る設定データが容易に視認できる表示装置を提供しよう
とするものである。
問題点を解決する手段 本発明は、手動操作に応じてモードを選択する第1の
選択手段と、手動操作に応じて上記選択されたモードに
関する詳細なモードを選択する第2の選択手段と、上記
第1の選択手段または上記第2の選択手段の少なくとも
一方によって選択されたモードにおける制御データを設
定する設定手段と、文字表示を行なう第1の表示手段
と、ドットマトリクスを有する第2の表示手段と、選択
されたモードを上記第1の表示手段で文字表示し、選択
された詳細なモードと設定途中または設定終了後の制御
データを上記第2の表示手段にドットマトリクスで切換
表示するよう、文字表示駆動信号並びにドットマトリク
ス駆動信号を上記第1・第2の表示手段に出力する表示
制御手段とを備えたことを特徴としている。
作用 表示制御手段は、第3キースイッチの手動操作に応じ
て表示手段に対して、モードを示す文字列を表示させる
か設定データの数値を表示させるかを切換えて表示手段
を兼用表示する。又、兼用表示であるのでモード名の表
示は従来に比べて大きくなる。
実施例 第1図はこの発明を適用したカメラシステム全体を示
すブロック図である。破線で囲んだ(BD)がカメラ本体
であり、カメラ本体(BD)と電気的に端子(T1)〜(T9)を
介して接続されている(BCKC)は、データ写し込み機
能、インターバル撮影機能、カメラ本体(BD)の露出制
御用演算機能を持つ回路であり、この回路はメラ裏蓋に
設けられ、以後はこの回路(BCKC)をバック回路と呼
ぶ。またこのバック回路(BCKC)の設けられているカメ
ラ裏蓋はバック(BCK)と呼ぶ。このバック(BCK)はカ
メラ本体(BD)に交換可能に着脱できるようになってい
て、カメラ本体にはデータ写し込み機能とインターバル
撮影機能だけを持った回路が設けられている裏蓋や、上
述の機能を有する回路の設けられていない裏蓋をこのバ
ック(BCK)のかわりに装着することもできる。なお、
このバック(BCK)の構成と機能及びバック回路(BCK
C)については後述する。
カメラ本体(BD)のスイッチ(S4)と端子(T10)を介し
て接続されている(MDR)はモータ・ドライブ装置(以
下単にモータ・ドライブと言う)であり、露出制御動作
が終了してスイッチ(S4)が“ON"するとモータ・ドライ
ブ(MDR)内のモータが回転を開始し、機械的な連動機
構によってフィルム巻上げと露出制御機構のチャージ動
作を行なう。そして、チャージが完了して、スイッチ(S
4)が“OFF"になると、モータ・ドライブ(MDR)内のモ
ータの回転は停止する。このモータ・ドライブ(MDR)
はカメラ本体底部に連結機構を介して装着され、このモ
ータ・ドライブが装着されていないときには、露出制御
機構のチャージとフィルム巻上げは手動巻上げレバーに
よって行なわれる。なお、このモータ・ドライブ(MD
R)はカメラ本体(BD)内に設けてもよい。
カメラ本体(BD)と端子(T11),(T12),(T13)で接続さ
れている回路(LEC)は交換レンズ内に設けられたデー
タ出力回路である。この回路(LEC)は交換レンズをカ
メラ本体に装着することにより電気的に接続される。そ
して、カメラ本体の端子(CSL)が“Low"になると動作
状態となり、カメラ本体(BD)からの読み取り用クロッ
クパルスに基づいて、交換レンズに固有の種々のデータ
を順次直列で出力する。このデータとしては、交換レン
ズの装着を確認するためのデータ、開放絞り値データ、
最大絞り値データ、焦点距離データ、自動焦点調整用の
特性データ等がある。この回路の詳細ならびにデータ等
は例えば特開昭59-84228号、特開昭59-140408号で述べ
られているので省略する。
(MET)は外部露出計(以下メータと呼ぶ)である。
カメラ本体(BD)と端子(T14),(T15),(T16)で接続され
ている回路(REC)は、メーター(MET)から送られる赤
外光信号を受信するレシーバーである。また、レシーバ
ー(REC)と端子(T17),(T18),(T19)と接続されている回
路(FL)はフラッシュ装置である。レシーバー(REC)
はカメラ本体(BD)のホットシューに取付けられ、さら
にレシーバー(REC)に設けられているホットシューに
フラッシュ装置(FL)が装着されることで第1図に示し
た接続状態となる。なお、カメラ本体(BD)のホットシ
ューにはレシーバー(REC)だけを装着してもよくま
た、フラッシュ装置(FL)だけを装着してもよい。さら
に、端子(T14),(T15),(T16)と同一機能の端子群をホッ
トシュー以外のカメラ本体(BD)の他の部分(例えばカ
メラの底部)に設け、ホットシューにフラッシュ装置
(FL)とレシーバー(REC)の一方を直接装着し、他方
の部分にはアダプターを介してフラッシュ装置(FL)と
レシーバー(REC)のうちのもう一方を装着するように
してもよい。
メータ(MET)は、入射光式或いは反射光式の露出計
として用いることができ、さらに定常光の測定、フラッ
シュ光の測定もできるようになっている。そして測定値
に基づいて露出制御データを算出し、このデータを赤外
光投射手段によって直列の光データで射出する。この他
に、射出されるデータとしては、フラッシュ装置(FL)
をテスト発光させるかどうか、さらに、メータ(MET)
から制御用のデータが送られているかどうかを示すデー
タ等がある。メータ(MET)から送られてくる赤外光に
よるデータはレシーバー(REC)で読み取られ電気信号
としてラッチされる。
次に、信号ライン(ST1),(ST2),(ST3)に関連するフラ
ッシュ装置(FL)、レシーバー(REC)の機能をカメラ
本体(BD)の機能とあわせて説明する。まず、信号ライ
ン(ST1)は発光開始信号の伝達用のラインで、カメラ本
体(BD)内のX接点(SX)が先幕(1C)の走行が完了し
た時点で閉成するとフラッシュ装置(FL)の発光が開始
する。またレシーバー(REC)がメータ(MET)からテス
ト発光信号を受信すると、レシーバー(REC)はこの端
子(ST1)を“Low"に引き下げてフラッシュ装置の発光を
開始する。信号ライン(ST2)はカメラ本体(BD)からフ
ラッシュ装置(FL)へのデータ送信用、フラッシュ装置
(FL)、レシーバー(REC)からカメラ本体(BD)への
データ送信用の双方向直列データバスである。さらに、
X接点(SX)が閉成してフラッシュ装置(FL)の発光が
開始したことを示す信号をフラッシュ装置(FL)からカ
メラ本体(BD)に伝達する機能とを持っている。
信号ライン(ST3)は、フラッシュ装置(FL)、レシー
バー(REC)からデータをカメラ本体(BD)に入力する
モードと、カメラ本体(BD)からフラッシュ装置(FL)
にデータを出力するモードと、カメラ本体(BD)が露出
制御動作を開始するモードとを異なる時間巾のパルスで
カメラ本体(BD)からフラッシュ装置(FL)、レシーバ
ー(REC)に伝達するラインである。さらにデータ授受
のための同期用クロックパルスをカメラ本体(BD)から
フラッシュ装置(FL)、レシーバー(REC)に伝達する
機能、さらには、フラッシュ装置(FL)の発光停止用信
号をカメラ本体(BD)からフラッシュ装置(FL)に伝達
する機能とを持っている。
カメラ本体(BD)において、マイクロコンピュータ
(以下マイコンという)(BMC)がライン(CSF)を“Lo
w"にするとインターフェース回路(IF)はデータの授受
が可能な状態となる。そしてカメラ本体(BD)がデータ
を入力する場合には、マイコン(BMC)が第1の時間巾
のパルスを信号ライン(FMO)に出力すると、このパル
ス信号が信号ライン(ST3)を介してフラッシュ装置(F
L)とレシーバー(REC)に入力し、夫々はデータ出力モ
ードとなる。そして、マイコン(BMC)の端子(SCK)か
らデータ読み取り用のクロックパルスが出力されるとイ
ンターフェース回路(IF)を介して信号ライン(ST3)に
出力される。
そして、まずフラッシュ装置(FL)が1バイトのデー
タを信号ライン(ST2)に出力し、このデータがインター
フェース回路(IF)を介して、マイコン(BMC)のデー
タ入力端子(SIN)から読み込まれる。このデータは、
このシステム専用のフラッシュ装置かどうかを示す信
号、メインコンデンサの充電電圧が所定値を超えている
かどうかを示す信号、フラッシュ装置の自動調光が行な
われたかどうかを示す信号等がある。2バイト目、3バ
イト目、4バイト目はレシーバー(REC)から出力さ
れ、このデータもマイコン(BMC)のデータ入力端子(S
IN)から読み込まれる。2バイト目のデータはメータ
(MET)から露出制御データが送られているかどうかを
示す信号、テスト発光信号等である。3バイト目はメー
タ(MET)からの露出時間データ、4バイト目は絞り値
データである。以上のデータ入力が終了すると信号ライ
ン(CSF)が“High"となり、フラッシュ装置(FL)、レ
シーバー(REC)とのデータ授受は行なわれなくなる。
カメラ本体(BD)からフラッシュ装置(FL)にデータ
を送信するときは、信号ライン(CSF)を“Low"とし、
信号ライン(FMO)に第2の時間巾のパルスを出力す
る。するとフラッシュ装置(FL)はデータ入力モードと
なりカメラ本体(BD)からの同期用クロックパルスに基
づいて、マイコン(BMC)のデータ出力端子(SOU)から
の3バイトのデータを読み取る。この3バイトのデータ
は1バイト目が制御絞り値(Av)と露出制御モード、2
バイト目がフィルム感度と露出補正データとを加算した
データ(Sv+Cv)、3バイト目が交換レンズの焦点距離
(fv)になっている。1バイト目と2バイト目のデータ
はフラッシュ発光によって適正露光が補償される撮影距
離範囲の演算・表示に用いられるデータであり、3バイ
ト目のデータはフラッシュ装置(FL)の照射範囲を交換
レンズの撮影画角に適合させるためのデータになる。
カメラ本体(BD)が露出制御動作を開始するときは、
信号ライン(CSF)を“Low"として、信号ライン(FMO)
に第3の時間巾のパルスを出力する。すると、このパル
スがフラッシュ装置(FL)で信号ライン(ST3)から読み
取られ、フラッシュ装置(FL)は露出制御用の発光モー
ドとなる。そして、実際の露出制御動作が開始すると、
信号ライン(RL)に“Low"のパルスが出力されてインタ
ーフェース回路(IF)は、フラッシュ発光量制御回路
(FLM)に、信号ライン(ST2)からのデータを信号ライン
(FST)を介して与え、回路(FLM)からライン(FSP)
を介して入力してくる信号を信号ライン(ST3)に出力す
る。信号ライン(ST2)は、フラッシュ装置(FL)の発光
が開始するまでは“Low"の信号を出力し、フラッシュ装
置(FL)の発光が開始すると“High"に変化する。発光
量制御回路(FLM)は、撮影光学系を通過してフィルム
面から反射した被写体光を受光する受光素子が設けられ
ていて、信号ライン(ST2),(FST)が“High"から“Lo
w"に変化するとこの受光素子の出力電流の積分が開始す
る。そして、積分値が、A-D,D-A変換回路(ADA)から入
力してくるフィルム感度(Sv)と露出補正量(Cv)によ
るデータSv+Cvのアナログ信号に対応した値に達すると
信号ライン(FSP)に“High"のパルスを出力する。この
パルスは信号ライン(ST3)を介してフラッシュ装置(F
L)に入力しフラッシュ発光が停止する。
また、フラッシュ装置(FL)はデータ授受用に信号ラ
イン(ST3)からパルスが入力すると、そのパルスが入力
した時点から一定時間(例えば15分)昇圧動作を行なえ
るようになっている。従って、カメラ本体(BD)とのデ
ータ授受が行なわれる毎に、その時点から一定時間昇圧
動作が行なわれる。この機能を利用してフラッシュ撮影
でのインターバル撮影の際には、撮影の開始の一定時間
(例えば1分)前にバック回路(BCKC)から、カメラ本
体(BD)を起動させる信号が入力するようになってい
て、カメラ本体(BD)が起動されるとフラッシュ装置
(FL)とのデータ授受が行なわれ、昇圧動作が行なわれ
る。従って、15分以上の間隔を有するフラッシュ撮影に
よるインターバル撮影でも撮影前にフラッシュ装置(F
L)のメインコンデンサは充電完了状態になっている。
以上のメータ(MET)、レシーバー(REC)、フラッシ
ュ装置(FL)、インターフェース回路(IF)、フラッシ
ュ発光量制御回路(FLM)、の具体例は例えば特願昭59-
201381号に述べてあるので省略する。また、フラッシュ
装置(FL)、インターフェース回路(IF)、フラッシュ
発光量制御回路(FLM)の具体例は上述の他に特開昭59-
231520号、特願昭59-48435号にも示してある。
次に破線で囲んだカメラ本体(BD)の内部を説明す
る。(BMC)はマイコンであり、この動作は第2図,第
3図のフローチャートで示してある。(BA)は電源電池
であり、この電池(BA)から直接電源ライン(+E)を
介して、測光回路(FLM),(AM)、A-D/D-A変換回路
(ADA)を除く回路に給電されている。トランジスタ(B
T)はマイコン(BMC)の出力ポート(OP0)からの信号で
“ON",“OFF"制御され、トランジスタ(BT)が“ON"す
ると電源ライン(+V)を介して測光回路(FLM),(A
MM)、A-D/D-A変換回路(ADA)、レンズ回路(LEC)に
給電が行なわれる。(DSP)は表示用回路であり、測光
モード、露出制御モード、制御用露出時間、制御用絞り
値、フィルム感度、露出補正量、フラッシュ装置の状態
を表示する。また、露出時間、絞り値が制御連動外とな
るときには、制御限界の露出時間、絞り値が点滅して警
告表示が行なわれる。この表示用回路(DSP)は信号ラ
イン(CSD)が“Low"になっているときに、マイコン(B
MC)のデータ出力端子(SOU)から端子(SCK)からのク
ロックパルスに同期して送られてくる直列データを読み
取り、このデータに基づく表示を行なう。
(AMM)は定常光用測光回路であり、部分測光と平均
測光の受光素子とがあり、これは信号ライン(ASMO)か
らの“High",“Low"で切換えられる。そして、この測光
回路(AMM)は受光素子の出力電流を対数圧縮した電圧
信号を出力する。A-D,D-A変換回路(ADA)は、信号ライ
ン(ADSTA)に“Low"のパルスが出力されると測光回路
(AMM)の出力をマイコン(BMC)の端子(CKOUT)から
のクロックパルスに基づいてA-D変換する。また、信号
ライン(CSA)が“Low"で(ADMO)が“High"のときには
端子(SCK)からのクロックパルスに同期してA-D変換し
たデータをマイコン(BMC)のデータ入力端子(SIN)に
送り、信号ライン(CSA)が“Low"で(ADMO)が“Low"
のときにはデータを出力端子(SOU)からの前述のデー
タSv+Cvを読み取って、このデータをD-A変換し発光量
制御回路(FLM)に出力する。なお、信号ライン(CSA)
が“High"のときはマイコン(BMC)とのデータ授受は行
なわれない。(G1)はゲート回路で、信号ライン(CSL)
が“Low"になると能動状態となりマイコン(BMC)への
レンズ回路(LEC)からのデータ転送が可能となる。(A
FC)は自動焦点調整用回路であり、信号ライン(AFEN)
が“Low"になると動作状態となり、“High"になれば動
作は停止する。また、信号ライン(CSAF)が“Low"のと
きには、マイコン(BMC)からの自動焦点調整用データ
を読み取る。この自動焦点調整用の回路(AFC)の具体
例は例えば特開昭59-140408号に示してあるので詳細は
省略する。
(APG)は絞りの絞り込み部材の移動に対応してパル
スを出力する手段であり、このパルスはマイコン(BM
C)の端子(CKIN)に入力している。この端子(CKIN)
に入力するパルスはマイコン(BMC)内のイベントカウ
ンタに入力され、プリセットされている絞り込み段数の
データから、このパルスに基づいて減算していく。そし
て、カウンタの内容が“0"になると予定絞り込み段数分
絞り込んだことになり、カウンタ割込みがかかって、絞
り込み停止用のパルスが出力ポート(OP12)から出力され
絞り込み動作が停止する。
(MGD)はマグネット回路で、信号ライン(RL)に“L
ow"のパルスが出力されるとレリーズマグネットが動作
し、絞り込み動作とミラーアップ動作が開始する。信号
ライン(AP)に“Low"のパルスが出力されると絞りマグ
ネットが動作し、絞り込み動作が停止する。信号ライン
(1C)に“Low"のパルスが出力されると先幕係止解除マ
グネットが動作し先幕が走行を開始する。信号ライン
(2C)に“Low"のパルスが出力されると後幕係止解除マ
グネットが動作し後幕の走行が開始する。(G2)はゲート
回路で、信号ライン(CSB)が“Low"になると能動状態
となり、バック回路(BCKC)とマイコン(BMC)とのデ
ータ授受が可能となる。信号ライン(CSB)はバック回
路(BCKC)を起動する機能があり、カメラ本体(BD)が
動作状態になってバック回路(BCKC)とデータ授受を行
なおうとするとバック回路(BCKC)も動作状態となる。
さらに、信号ライン(CSB)は、バック回路(BCKC)で
データ写し込みを行なっているときに、フィルム巻上げ
が行なわれることを防止するために後幕が走行を開始す
ると、“Low"のパルスを出力するようになっている。バ
ック回路(BCKC)はこのパルスが入力すると、カメラ本
体(BD)から送られたフィルム感度データに対応した時
間の写し込み動作を停止する。信号ライン(BIO)は“H
igh"のときにはカメラ本体(BD)からバック回路(BCK
C)にデータを送り、“Low"のときにはバック回路(BCK
C)からカメラ本体(BD)にデータを送る。信号ライン
(IP)はデータ写し込み用のパルスが出力される。この
パルスは露出制御動作が開始する時点から出力され、フ
ィルム感度に対応した時間の巾のパルスになっている。
スイッチ(S1)はレリーズボタンの押し下げの1段目で
閉成される測光スイッチであり、測光演算動作を開始さ
せる。またこのスイッチ(S1)と並列にバック回路(BCK
C)から信号ライン(BS1)が入力していて、バック回路
(BCKC)からもマイコン(BMC)を起動できるようにな
っている。バック回路(BCKC)から信号ライン(BS1)を
介して起動信号が入力するのは、バック回路(BCKC)が
操作されてバック回路(BCKC)が動作をするときと、前
述のように、インターバル撮影で撮影動作を開始する1
分前にフラッシュ装置(FL)の昇圧を開始させるために
カメラ本体を起動させる場合との2種類がある。スイッ
チ(S2)はレリーズボタンの押し下げの2段目で閉成され
るレリーズスイッチで、このスイッチ(S2)が閉成される
と露出制御動作が起動される。またこのスイッチ(S2)と
並列にバック回路(BCKC)から信号ライン(BS2)が並列
に接続されていて、バック回路(BCKC)からインターバ
ル撮影、適正露出に対して一定露出値づつずらせた、所
定枚数の撮影(以下ブラケット撮影と呼ぶ)を行なう際
に、カメラ本体(BD)に撮影動作を開始させるための信
号を伝達するようになっている。さらに、ブラケット撮
影の際に所定枚数(以下フレーム数と呼ぶ)の撮影が終
了するとカメラ本体(BD)のレリーズスイッチ(S2)が
“ON"していても露出制御動作への移行をバック回路(B
CKC)側から禁止するようになっていて、カメラ本体(B
D)のレリーズスイッチが(S2)が“OFF"になると次のブ
ラケット撮影への移行が可能となる。そこで、バック回
路(BCKC)はカメラ本体(BD)のレリーズスイッチ(S2)
の状態を見て、ブラケット撮影によって設定フレーム数
だけ撮影が終了した後にレリーズスイッチ(S2)が“ON"
になっていれば、露出制御動作に移行することを禁止す
るデータをバック回路(BCKC)からカメラ本体(BD)に
送るようになっている。なお、インターバル撮影の際に
は、バック回路(BCKC)は撮影開始時刻と、フレーム数
と、このフレーム数だけの撮影をどれだけの時間間隔
で、何回(以下グループ数と呼ぶ)行なうかが設定でき
る。そして、バック回路(BCKC)からは開始時刻になる
とフレーム数分の撮影が行なわれるまで信号ライン(B
S2)に“Low"の信号を出力して露出制御動作を行なわせ
る。そして、1つのグループの撮影が終了すると、信号
ライン(BS2)を“High"とし、設定時間間隔分の時間カウ
ントを行ない、残り時間の表示を行なう。そして残り時
間が0秒になると、再び信号ライン(BS2)を“Low"とし
てフレーム数分の撮影を行なう。以上の動作が終了する
と、設定されているインターバル撮影モードは解除され
る。なお、バック回路(BCKC)がインターバル撮影モー
ドの動作を行なっていても、カメラ本体(BD)のレリー
ズスイッチ(S2)が閉成されていれば、設定されている開
始時刻と時間間隔は無視されて撮影動作が行なわれる。
即ち、開始時刻に達してなくても、レリーズスイッチ(S
2)が“ON"して撮影動作が開始するとバック回路(BCK
C)はフレーム数分の撮影が行なわれるまでは信号ライ
ン(BS2)を“Low"にしている。また、設定時間間隔が経
過するまでにレリーズスイッチ(S2)が閉成された場合も
同様の動作を行なう。なお、カメラ本体(BD)で行なわ
れる撮影動作の回数は、信号ライン(IP)からのデータ
写し込み用のパルスの入力数をカウントすることで判別
している。
カメラ本体(BD)のスイッチ(SMO)は、露出制御モ
ードを切り換えるためのスイッチである。このスイッチ
(SMO)が“OFF"から“ON"になる毎にモードが変化す
る。カメラの露出制御モードはプログラム自動露出制御
モード(Pモード)、露出時間優先絞り自動露出制御モ
ード(Sモード)、絞り優先露出時間自動露出制御モー
ド(Aモード)、手動露出制御モード(Mモード)とが
ある。この各モードはP→A→M→S→P……の順に変
化する。スイッチ(SIS)はフィルム感度を設定するた
めのスイッチであり、このスイッチ(SIS)が“OFF"か
ら“ON"に変化する毎に1/3Evのステップでフィルム感度
が変化し、上限値に達した後に“OFF"から“ON"にスイ
ッチ(SIS)が変化すると下限値に変化して、再び“OF
F"から“ON"にスイッチが変化すると再び増加してい
く。(SOR)は露出補正量を設定するスイッチで、この
スイッチ(SOR)が“OFF"から“ON"に変化する毎に、0
→1/2→1→1 1/2→2→2 1/2→3→3 1/2→4→−4→
−3 1/2→−3→−2 1/2→−2→−1 1/2→−1→−1/2
→0の順に変化する。(ST)は露出時間を設定するスイ
ッチであり、このスイッチ(ST)が“OFF"から“ON"に
変化する毎に1Evステップで露出時間の短秒時側に変化
する。そして、Sモードのときは、32sec→16sec→8sec
→……→1/1000sec→1/2000sec→1/4000sec→32sec→…
…というように変化し、Mモードのときは、32sec→16s
ec→……→1/2000sec→1/4000sec→バルブ→32sec→…
…というように変化する。従って、Mモードの際にスイ
ッチ(ST)の操作でバルブモードの設定が可能になって
いる。スイッチ(SA)は絞り値を設定するスイッチであ
り、このスイッチ(SA)が“OFF"から“ON"に変化する
と、モードがA,Mモードのとき1/2Evステップで開放絞り
値から最大絞り値に向って変化する。そして、最大絞り
値に達すると次には開放絞り値に変化する。以上のスイ
ッチ(SMO),(SIS),(SOR),(ST),(SA)は夫
々カメラ外部に設けられた操作キーを操作することで閉
成されるスイッチである。また、スイッチ(S1),(S2),
(SMO),(SIS),(SOR),(ST),(SA)は夫々ア
ンド回路(AN)を介して、マイコン(BMC)の割込端子
(INT)に接続されており、従って、カメラ外部に設け
られたデータ設定用キーが操作されたとき、レリーズボ
タンが操作されたとき、さらにバック回路(BCKC)から
信号ライン(BS1),(BS2)を介して“Low"の信号が入力す
ると、マイコン(BMC)が動作停止状態であれば、マイ
コン(BMC)はこの割込信号を受付けて動作を開始す
る。スイッチ(SCN)は機械式のフィルムカウンタに連
動したスイッチである。このスイッチ(SCN)はフィル
ムカウンタが撮影駒数の“1"を示す位置になるまでは
“ON"になり、“1"の位置から以降は“OFF"になる。こ
のスイッチ(SCN)からの信号はマイコン(BMC)の入力
ポート(IP7)と、端子(T9)を介してバック回路(BCKC)
に入力している。マイコン(BMC)はスイッチ(SCN)が
“ON"の間は最短露出時間と最大絞り値で露出制御を行
なう。一方、バック回路(BCKC)はスイッチ(SCN)が
“ON"の間は信号ライン(IP)からパルス信号が入力し
てもデータ写し込み動作を行なわない。さらに、バック
回路(BCKC)は撮影が行なわれるごとに入力する信号ラ
イン(IP)からのパルス毎に設定値から“1"を加算又は
減算して、このデータを写し込む機能があるが、スイッ
チ(SCN)が“ON"の間は加算・減算の動作も行なわな
い。なお、スイッチ(SCN)が“ON"の間は信号ライン
(IP)にパルスを出力しないようにしておけばバック回
路(BCKC)は、スイッチ(SCN)の状態を見て、データ
写し込みを行なうかどうか、加・減算を行なうかどうか
の判別を行なう必要がなく、端子(T9)も不要になる。ま
た、機械式のフィルムカウンタのかわりに電気的なフィ
ルムカウンタを用い、フィルムが正規の撮影駒位置(カ
ウンタ表示が“1")に達するまでの間は、“Low"の信号
を端子(T9)に出力するようにしてもよく、さらには信号
ライン(IP)にパルスを出力しないようにしてもよい。
スイッチ(SAS)はカメラ外観部に取り付けられた測
光モード切換え部材に連動して“ON"“OFF"するスイッ
チであり、この信号はマイコン(BMC)の入力ポート(IP
8)に入力していて、マイコン(BMC)は“Low"の信号が
入力していれば出力ポート(OP7)から信号ライン(ASM
O)に“Low"の信号を出力して部分測光モードとすると
ともに、表示部(DSP)に部分測光モードの表示を行な
わせる。一方、入力ポート(IP8)に“High"の信号が入力
していれば信号ライン(ASMO)には“High"の信号を出
力して平均測光モードとし、表示部(DSP)へは平均測
光モードを表示するデータを送る。スイッチ(S4)は露出
制御機構が露出制御動作を終了すると“ON"、露出制御
機構のシャッタチャージ動作が終了すると“OFF"するス
イッチで、このスイッチ(S4)からの信号はマイコン(BM
C)の入力ポート(IP9)に入力している。マイコン(BM
C)はこのスイッチ(S4)から“Low"の信号が入力してい
ればレリーズスイッチ(S2)が“ON"しても露出制御動作
には移行しない。
なお、マイコン(BMC)が信号ライン(IP)にフィル
ム感度に対応した時間巾のパルスを出力するようになっ
ているが、第1図に示したバック回路(BCKC)はカメラ
本体(BD)から読み取ったフィルム感度に応じた時間を
バック回路(BCKC)内で作り、この時間巾だけデータ写
し込みを行なうようになっている。従って、信号ライン
(IP)からのパルスは写し込み動作を開始するための信
号にだけ利用される。しかし、カメラ本体からフィルム
感度データを読み取り、このデータに対応した時間を作
る機能を持ってなく、信号ライン(IP)からパルスが入
力している間データ写し込みを行なう形式のデータ写し
込み部を備えた裏蓋がカメラ本体(BD)に装着されるこ
ともあるため、マイコン(BMC)はこのような機能を備
えている。なお、バック回路(BCKC)はカメラ本体から
送られてきた露出制御用の露出時間と絞り値を写し込む
機能がある。このためにマイコン(BMC)は露出制御の
フローに入って信号ライン(IP)にパルスを出力するよ
りも以前に、必ず露出時間と絞り値をバック回路(BCK
C)に送っている。そこでバック回路(BCKC)は、後幕
の走行が開始してデータ写し込みが適正な時間に達する
前に停止されてしまう確率を少しでも低減させるため
に、カメラ本体(BD)から制御用の露出時間と絞り値が
送られる動作を検出すると写し込み動作を開始するよう
になっている。
以下、第2,3図のフローチャートに基づいて第1のカ
メラシステムの動作を説明する。スイッチ(S1),(S2)(S
MO),(SIS),(SOR),(ST),(SA)のいずれかが
“ON"になるか、またはバック回路(BCKC)の信号ライ
ン(BS1),(BS2)から“Low"の信号が入力すると、アンド
回路(AN)の出力は“Low"となり、マイコン(BMC)の
割込端子(INT)が“Low"に立ち下がる。すると、動作
を停止していたマイコン(BMC)が#0のステップから
の動作を開始する。まず、#0のステップでは信号ライ
ン(CSB)に“Low"のパルスを出力して、バック回路(B
CKC)を起動させ、#1のステップでは、トランジスタ
(BT)を“ON"して、測光回路(FLM),(AMM)、A-D,D
-A変換回路(ADA)、レンズ回路(LEC)への給電を開始
する。そして、#2のステップでは入力ポート(IP1)に
“Low"の信号が入力しているか否か、即ちスイッチ(S2)
が“ON"になるか、バック回路(BCKC)の信号ライン(BS
2)からレリーズ信号が入力しているかどうかを判別す
る。そして、入力ポート(IP1)に“Low"の信号が入力し
ていれば#3のステップに移行する。#3のステップで
は、スイッチ(S4)が“OFF"になり露出制御機構のチャー
ジが完了した状態かどうかを判別し、“OFF"になってな
ければ露出制御動作が開始できないので#10のステップ
に移行する。一方、スイッチ(S4)が“OFF"になっている
と、次に、#4のステップでフラグRLEFが“1"かどうか
判別する。このフラグRLEFは露出制御用のデータ(Tv,A
v)の準備完了し、バック回路(BCKC)からレリーズ禁
止信号が入力してなければ“1"にセットされ、データの
準備が完了してなかったり、バック回路(BCKC)からレ
リーズ禁止信号(ブラケット撮影終了の際入力)が入力
していると“0"にリセットされる。#4のステップでフ
ラグRLEFが“1"になっていれば#110のステップから始
まる露出制御動作のフローに移行し、フラグRLEFが“0"
なら#10のステップに移行する。また、#2のステップ
で入力ポート(IP1)に“Low"の信号が入力してなければ
#10のステップに移行する。
#10のステップでは、入力ポート(IP0)に“Low"の信
号が入力しているかどうかを判別し、入力していればフ
ラグS1Fを“1"にセットし、入力してなければS1Fは“0"
のままで#12のステップに移行する。これは入力ポート
(IP0)に“Low"が入力したのがスイッチ(S1)によるの
か、バック回路(BCKC)によるのかを判別するための準
備動作である。次に、#12のステップでは、スイッチ
(SAS)の状態に応じて、測光回路(AMM)内の部分用と
平均用の受光素子の一方を選択し、#13のステップに移
行する。#13のステップでは信号ライン(CSL)を“Lo
w"とし、直列入出力動作を複数回繰り返すことで、レン
ズ回路(LEC)から種々のデータを読み取り、次に#14
のステップでは、クロック出力端子(CKOUT)からA-D変
換用クロックの出力を開始し、信号ライン(ADSTA)に
“Low"のパルスを出力して測光回路(AMM)の出力をA-
D,D-A変換回路(ADA)によってA-D変換する動作を開始
させる。
次に、#20のステップではフラグS1Fが#11のステッ
プで“1"にセットされているかどうかを判別し、セット
されていれば#21のステップへ、セットされてなければ
#24のステップに移行する。フラグS1Fがセットされて
ないということは、スイッチ(S1)、バック回路(BCKC)
の信号ライン(BS1)による動作ではないことになり、こ
のときは、自動焦点調整動作によって撮影レンズが不用
意に動いてしまうことを禁止するために、信号ライン
(AFEN)を“High"にして#25のステップでフラグS1Fを
“0"にリセットし(この場合にはすでに“0"にリセット
されている)#26のステップに移行する。一方、#20の
ステップでフラグS1Fが“1"のときは、次に#21のステ
ップで、入力ポート(IP0)がまだ“Low"のままかどうか
を判別する。これはバック回路(BCKC)がインターバル
撮影の1分前にフラッシュ装置の昇圧動作を開始させる
ため、或いは、バック回路(BCKC)が露出演算用の動作
を開始したときに、カメラ本体(BD)を起動させるため
に、信号ライン(BS1)に“Low"のパルスを出力するよう
になっている。ところで、バック回路(BCKC)によって
カメラ本体(BD)が起動されたときに自動焦点調整動作
が行なわれて不用意にレンズが動いてしまうことは望ま
しくない。そこで、バック回路(BCKC)がカメラ本体
(BD)を起動するときは、マイコン(BMC)に割込信号
が入力した時点から#21のステップまでの時間よりも短
く、#10のステップまでの時間よりも長い巾の“Low"の
パルスを信号ライン(BS1)に出力しており、#21のステ
ップで入力ポート(IP0)が“Low"になっているかどうか
を判別する時点では信号ライン(BS1)は“High"となって
いる。そこで、この場合には、#24のステップで信号ラ
イン(AFEN)を“High"として自動焦点調整動作を行な
えないようにし、#25のステップを経て#26のステップ
に移行する。一方、#21のステップで入力ポート(IP0)
が“Low"であることが判別されるとこのときは測光スイ
ッチ(S1)が“ON"になっている場合であり、このときは
信号ライン(AFEN)を“Low"にして、自動焦点調整用回
路(AFC)を動作させ、信号ライン(CSAF)を“Low"に
して自動焦点調整用データを送り、信号ライン(CSAF)
を“High"に戻した後に、#25のステップでフラグS1Fを
“0"にリセットして、#26のステップに移行する。#26
のステップでは、フラッシュ装置(FL)及びレシーバー
(REC)からのデータ読み取りを行なう。この動作は前
述のように、信号ライン(CSF)を“Low"にし、信号ラ
イン(FMO)に第1の時間巾のパルスを出力する。そし
て直列入出力動作を行なう。まずフラッシュ装置(FL)
から前述の1バイト目のデータ、続いてレシーバー(RE
C)から、メータ(MET)から読み取った前述のデータの
2バイト目、3バイト目、4バイト目の順にデータが出
力され、このデータが読み取られる。そして信号ライン
(CSF)を“High"にして#26のステップの動作が終了す
る。
次に、#30のステップではフィルム感度設定スイッチ
(SIS)が“OFF"から“ON"に変化したかどうかを判別
し、変化したことが判別されるとフィルム感度データを
1/3Ev分増加させて#32のステップに移行する。一方、
変化したことが判別されなければ、すぐに#32のステッ
プに移行し、露出補正量設定スイッチ(ORS)が“OFF"
から“ON"に変化したかどうかを判別する。そして、変
化が検出されると#33のステップで1/2Ev分露出補正量
を増加させて#34のステップに移行し、変化が検出され
なければそのまま#34のステップに移行する。
#34のステップではスイッチ(SCN)が“ON"かどうか
判別し、“OFF"になっていれば#40のステップに移行す
る。一方、スイッチ(SCN)が“ON"であれば、フィルム
カウンタは正規撮影駒数(“1")の表示状態になってな
い場合(S…)でありこのときは#35のステップに移行
する。#35のステップでは、最短露出時間(Tvmax)と
最小絞りに相当する最大絞り値(Avmax)を制御用とし
て設定し、#108のステップでフラグRLEFを“1"にセッ
トした後#75のステップに移行する。正規撮影駒数にな
るまではバック回路(BCKC)或いはメータ(MET)から
の制御データをレシーバー(REC)から読み取っていて
もカメタ本体はこのデータを無視して、Tvmax,Avmaxで
露出制御を行なうことになる。なお、この場合、カメラ
本体(BD)での露出演算も行なわれず、さらにフィルム
感度と露出補正量のデータを除く設定も受付けられな
い。また、バック回路(BCKC)から露出制御動作を禁止
するデータが入力していても無視されることになる。
#40のステップではフラグBCKFが“1"かどうかを判別
する。このフラグBCKFはバック回路(BCKC)が露出制御
データの演算を行ない、このデータをカメラ本体(BD)
に送って、このデータに基づいてカメラ本体(BD)が露
出制御を行なうようにするためのデータ(以下バックIC
Pで示す)が読み取られたとき“1"にセットされ、そう
でないときに“0"にリセットされている。従って、最初
の動作のときは必ず“0"にリセットされているので、#
41のステップに移行する。一方、バックからのデータに
基づいて露出制御が行なわれるときには(BCKF=1)#
43〜#48のデータ変更のステップ動作は行なわず直ちに
#51のステップに移行する。従って、スイッチ(SM
O),(ST),(SA)が操作されてもデータ変更は行な
われない。
#41のステップではモードスイッチ(SMO)が“OFF"
から“ON"に変更されたかどうか判別し、変更が判別さ
れると露出制御モードを変更する。一方、スイッチ(SM
O)が“OFF"のまま或いは“ON"のままであれば露出制御
モードはそのままで、#43のステップに移行する。#43
のステップでは、S,Mモードになっているかどうか判別
し、S,Mモードは露出時間の変更を受付けるので#44の
ステップに移行する。一方、S,Mモードでなければ直ち
に#46のステップに移行する。#44のステップでは、ス
イッチ(ST)が“OFF"から“ON"に変化したかどうか判
別し、変化したことが検出されると露出時間を1Ev分増
加させる。一方、スイッチ(ST)の変化が検出されない
と、直ちに#46のステップに移行する。なお、前述のよ
うに、最短露出時間(1/4000sec)の後に、スイッチ(S
T)が“OFF"から“ON"に変化したときは、Sモードなら
最長露出時間(32sec)に変化し、Mモードなら、バル
ブに変化する。#46のステップでは、A,Mモードかどう
か判別し、A,Mモードでなければ絞り値の設定は受付け
られないので#50のステップへそのまま移行し、A,Mモ
ードなら、#47のステップでスイッチ(SA)の変化を判
別する。そして、変化がなければそのまま#50のステッ
プに移行し、“OFF"から“ON"への変化が判別される
と、絞り値を1/2Ev分増加させて次の#50のステップに
移行する。なお、#30,#32,#41,#44,#47のスイッチ
の“OFF"から“ON"への変化の検出は各ステップで、そ
のときのスイッチの状態を記憶しておき、次にそのステ
ップにきたときのスイッチの状態と前回の状態を記憶し
ている信号とを比較することで検出できる。
#50のステップでは、信号ライン(CSA)を“Low"と
し、次に直列入出力動作を行なって、A-D変換されたデ
ータを直列で読み取り、信号ライン(CSA)を“High"と
し、クロック出力端子(CKOUT)からのクロックの出力
を停止して#51のステップに移行する。そして、#51の
ステップではフラグBCKFが“1"かどうかを判別して“1"
なら、#52,53,54の演算用ステップを通らずに#55のス
テップに移行する。一方、フラグBCKFが“0"ならば、#
52のステップに移行し、フラッシュ装置(FL)から充電
完了信号が入力しているかどうかを判別する。そして、
充電完了信号が入力していれば#53のステップでフラッ
シュ撮影用の露出演算を行ない、充電完了信号が入力さ
れてなければ定常光撮影用の露出演算を行なう。以上の
演算動作が終了すると、マイコン(BMC)は#55のステ
ップの動作に移行する。なお、#53,54の演算の具体例
は例えば特開昭59-111132号、特開昭59-140408号等に示
してあるので省略する。
#55のステップでは、信号ライン(CSB)を“Low"と
し、信号ライン(BIO)は“High"のままで、バック回路
(BCKC)にデータを転送する動作を行なう。カメラ本体
(BD)からは以下に示すデータが送られる。まず、1バ
イト目はフラッシュ装置から送られたデータ、2バイト
目,3バイト目,4バイト目はレシーバー(REC)から読み
取ったメータ(MET)からのデータになっている。な
お、バック回路(BCKC)は、メータ(MET)からの露出
制御データが入力したことを判別したときには、このデ
ータに基づく表示を行ない、このデータを制御データと
してカメラ本体(BD)に送り返す。この機能を外部ファ
ンクションと呼ぶ。この外部ファンクションは、メータ
(MET)からの露出制御データが入力したとき、バック
回路(BCKC)が露出演算を行なうファンクション(以下
露出ファンクションと呼ぶ)が能動状態になっていれ
ば、どのような露出モード(3種類のPモードと、S,A,
Mモード及びマニュアルロングタイム(M/LT)モード)
が選択されていても外部ファンクションとなり、メータ
(MET)からのデータに基づく露出制御を行なわせる。
また、露出ファンクションが能動状態となっているとき
には、カメラからの測光値を複数個記憶するファンクシ
ョンを能動状態にし得る(以下これをマルチファンクシ
ョンと呼ぶ)。このファンクションの中には、複数個の
記憶した測光値の平均値 を求めるモード(平均モード)、記憶した測光値の最大
値と最小値の中間値((Bvmax+Bvmin)/2)を求めるモ
ード(以下センターモード)、最大値をフィルムラチチ
ュードの上限に再現する値(Bvmax−2.3)を求めるモー
ド(ハイライトモード)、最小値をラチチュードの下限
に再現する値(Bvmin+2.7)を求めるモード(シャドー
モード)がある。このようなマルチファンクションが能
動状態になっていてもメータ(MET)から露出制御デー
タが入力すれば、外部ファンクションとなり、マルチフ
ァンクションは無効となる。また、露出ファンクション
が能動状態のときに、ブラケット撮影を行なうファンク
ション(ブラケットファンクション)も能動状態となり
得る。このとき、メータ(MET)からの露出制御データ
が入力したことが判別されると、メータ(MET)からの
露出制御データを基準としたブラケット撮影が行なわれ
る。
カメラ本体(BD)からバック回路(BCKC)に送られる
5バイト目のデータはA-D・D-A変換回路(ADA)から読
み取った測光データ(Bv-Av0)(Av0;開放絞り値)、
6バイト目はレンズ回路(LEC)から読み取った開放絞
り値データ(Av0)、7バイト目は最大絞り値データ(A
vmax)である。さらに8バイト目は最短露出時間デ(Tv
max)、9バイト目は最長露出時間データ(Tvmin)、10
バイト目はフラッシュ撮影用同調限界露出時間データ
(Tvx)、11バイト目はカメラ本体(BD)で求めた露出
時間データ(Tv)、12バイト目はカメラ本体で求めた絞
り値データ(Av)である。さらに、13バイト目はフィル
ム感度(Sv)、14バイト目は露出補正量(Cv)となって
いる。以上のデータの転送が終了すると、カメラ本体
(BD)のマイコン(BMC)は#56のステップに移行し
て、信号ライン(BIO)を“Low"にする。するとバック
回路(BCKC)からは1バイトのデータが送られる。この
データが前述のバックICPである。バック回路(BCKC)
は露出ファンクションが選択されていると例えば“80H"
(Hは16進数を示す)のデータを送り、露出ファンクシ
ョンが選択されてなければバック回路(BCKC)はこのデ
ータの出力動作を行わずカメラ本体(BD)は“00H"を読
み取る。このバックICPデータの読み取りが終了すると
マイコン(BMC)は信号ライン(CSB),(BIO)を“Hig
h"として#57のステップに移行する。
#57のステップでは、バックICPが“80H"かどうか判
別し、“80H"でなければバック回路(BCKC)の設けられ
てない裏蓋が装着されているか或いはバック回路(BCK
C)で露出ファンクションが選択されていない場合であ
り、このときは、カメラ本体での演算或いはメータ(ME
T)からのデータに基づく演算を行なわせるため、#58
のステップでフラグBCKFを“0"にリセットし、#90のス
テップに移行する。#57のステップでバックICPが“80
H"であることが判別されるとこの場合、露出ファンクシ
ョンが選択されていることになり、#60のステップに移
行してフラグBCKFを“1"にする。そして、バック回路
(BCKC)に送ったデータに基づいてバック回路(BCKC)
が露出制御データを演算するのに充分な時間を#61のス
テップで待つ。この間にバック回路は、送られてきたデ
ータに基づいてまず測光値を算出する。尚、この間は信
号ライン(CSB)は“Low"のままになっている。これ
は、マルチファンクションが選択されてなければ、(Bv
−Av0)+Av0=Bvの演算を行なうだけであるが、マルチ
ファンクションが選択されていると、前述のアベレージ
モード、センターモード、ハイライトモード、シャドー
モードのうちで選択されているモードに応じた演算を行
なう。なお、マルチファンクションのとき、記憶操作
(メモリーキーの押し込み)を行なわないかぎりは、カ
メラ本体(BD)からの測光データが更新される毎に、そ
のデータに基づく露出演算が行なわれるが、記憶操作が
行なわれると以後は記憶された測光データに基づく制御
データの演算が行なわれ、カメラ本体(BD)からのデー
タは表示されるだけになる。そして、このようにして得
られた測光データと設定された露出モードとに応じた露
出演算が行なわれて制御データが算出される。この演算
は、プログラムモードとしては、Bv+Sv=Evを2:1の比
率で絞り値と露出時間に振りわける傾き2/3の第1のプ
ログラム(P1)モード(原理的にはAv=2/3・Ev、Tv=1/3
・Ev)、傾き1/2の第2のプログラム(P2)モード(Av=1
/2・Ev、Tv=1/2・Ev)、傾き2/3の第3のプログラム(P
3)モード(Av=1/3・Ev、Tv=2/3・Ev)の3種類があ
る。また、Sモードはバック回路(BCKC)で設定された
TvからEv−Tv=Avを算出し、Aモードは設定されたAvか
らEv−Av=Tvを算出し、さらにMモードは設定されたA
v,Tvを制御値として算出する。なお、算出されたAvがAv
>AvmaxとなればEV−Avmax=Tv、Av<Av0となればEV−A
v0=Tvの算出を行ないこのTvとAvmax,或いはTvとAv0
算出値とする。同様に、Tv<Tvminのときは、TvminとEV
−Tvmin=AvをTv>TvmaxのときはTvmaxとEV−Tvmax=Av
を算出値とする。また、P1,P2,P3モードのときには、Av
o<Av1,Av2<Avmaxとなる手動設定されたAv1,Av2で絞り
を制限する。
また、M/LTモードのときには、カメラ本体で設定可能
な最長露出時間(Tvmin)よりも長時間の露出時間の設
定が可能である。このような時間が設定されると、カメ
ラ本体(BD)にはバルブ用のデータを送り、カメラ本体
はバルブモードにし、この時間はバック回路(BCKC)で
カウントする。そしてこの間、信号ライン(BS2)を“Lo
w"として、後幕の走行が行なわれないようにし、カウン
トが終了すると(BS2)を“High"として後幕を走行させる
ようになっている。なおカメラ本体の表示用データはバ
ルブ表示用データではなく設定時間表示用データを送
る。マルチファンクションが選択されてなければ、この
ような各モードの露出制御用線図とEv値のラインが縦軸
を絞り値、横軸を露出時間としてバック側でグラフィッ
ク表示される。またマルチファンクションが選択されて
いると、露出制御値を基準とした各記憶値及び現在値が
グラフィック表示される。
また、ブラケットファンクションが選択されている
と、その算出された制御値を基準とし、設定されたズレ
量をそのときのフレーム数分だけずらせた制御値を算出
する。なお、このときのグラフィック表示は現在どの位
置の撮影かを棒グラフの形式で表示する。以上の露出フ
ァンクションでの表示の詳細は後述する。
また、カメラ本体を経由して入力してきたフラッシュ
装置からのデータ中に充電完了信号があることが判別さ
れると、このときは、バック回路は、上述の演算表示は
行なわず、カメラ本体(BD)からのTv,Avを表示し、そ
のデータを制御データとする。これは、カメラ本体側の
フラッシュ撮影用の演算(#53のステップ)が、例えば
特開昭59-140408号、特開昭59-111132号等で示されてい
るように、かなりの機能を持ったものを採用しているの
で、バック回路(BCKC)側で特にフラッシュ撮影用の演
算を行なう必要がないからである。なお、例えば、前述
のようなフラッシュ撮影用の機能を備えてないカメラ本
体に対応するために、バック回路側で#53のステップと
同じ演算を行なうようにしておき、充電完了信号が入力
すると露出ファンクションが選択されていればフラッシ
ュファンクションが自動的に選択され、そのときの設定
露出モードに応じた演算を行ない、制御データをカメラ
本体に送るようにしてもよい。さらに、マルチファンク
ション、ブラケットファンクションとフラッシュファン
クションとを組合せた演算を用意しておき、この演算結
果をカメラ本体(BD)に送るようにしてもよい。
以上のような演算が終了するのに充分な時間が経過す
ると、マイコン(BMC)は#62のステップに移行して、
信号ライン(BIO)を“Low"とし、直列入出力動作を行
なって、バック回路(BCKC)からデータを読み取る。こ
のデータは、1バイト目が制御用露出時間データ(M/LT
モードのときはバルブ)、2バイト目が制御及び表示用
絞り値データ、3バイト目が表示用露出時間データ(M/
LTモードのときは設定露出時間)、4バイト目がバック
の露出モード(P1,P2,P3はPモード、M,M/LTモードはM
モード、外部ファンクションはメータ測光モード)、1,
2バイトの制御データがEvが制御連動外のために限界値
に制限したデータであることを示す連動外データ、露出
制御動作を禁止するかを示すデータ(レリーズ禁止デー
タ)等がある。この4バイトのデータの読み取りが終了
するとマイコンは信号ライン(CSB),(BIO)を“Hig
h"とし、#63のステップでは、読み取ったTv,Avを制御
データとして設定する。そしてレリーズ禁止データが読
み取られているかどうか判別し、読み取られていればフ
ラグRLEFを“1"にセットし、読み取られてなければフラ
グRLEFを“0"にリセットして#70のステップに移行す
る。
#70のステップでは読み取ったモードのデータに応じ
た露出モードの表示(メータ測光モードのときはMモー
ド)を行ない、#71のステップでは連動外データを読み
取っているかどうかを判別して、読み取っていれば警告
表示を行なわせ、読み取ってなければ警告表示を行なわ
せないようにして#74のステップに移行する。#74のス
テップでは、メータ測光モードかカメラ本体(BD)で平
均測光モードか部分測光モードかを表示する。#75のス
テップでは制御用露出時間と絞り値とを表示する。な
お、バック回路(BCKC)から長時間の露出時間データが
送られてくるとき、制御用としてはバルブのデータが送
られてくるが、表示用としてはこの長時間のデータが送
られてくるのでこのデータが表示される。次に#76のス
テップでフィルム感度と露出補正量が表示され、次に、
フラッシュ装置(FL)から送られたデータに基づいてフ
ラッシュ撮影となるかどうか等の表示を行なう。次に、
#78のステップでは信号ライン(CSF)を“Low"とし、
信号ライン(FMO)に第2の時間巾のパルスを出力す
る。このパルスをフラッシュ装置(FL)が読み取るとカ
メラ本体からのデータを読み取る状態となる。そしてマ
イコン(BMC)は、まず1バイト目が制御絞り値と露出
制御モード、2バイト目がフィルム感度と露出補正量と
を加算したデータ(Sv+Cv)、3バイト目が交換レンズ
の焦点距離データ(fv)となっている。これらのデータ
の利用方法は前述の通りである。
以上の動作が終了すると次に#79のステップでスイッ
チ(S1),(S2),(SMO),(SIS),(SOR),(ST),
(SA)の少なくとも1つが閉成されているかどうかを判
別する。そして1つでも閉成されていれば#80のステッ
プでタイマーをリセットしてスタートさせ、#2のステ
ップに戻り、以上説明した動作を繰り返す。一方、上記
スイッチのすべてが“OFF"なら#81のステップで#80の
ステップでスタートしたタイマーのカウント時間(10se
c)が終了しているかどうか判別し、終了してなければ
再び#2のステップに戻る。一方、上記すべてのスイッ
チが“OFF"になって10secが経過したときには#85のス
テップに移行する。そして#85のステップでは割込端子
(INT)への割込を可能とし、フラグRLEFとBCKFを“0"
にリセットし、表示を“OFF"とし、給電用トランジスタ
(BT)を“OFF"としてマイコン(BMC)は動作を停止す
る。
#57のステップでバックICPが“80H"でないことが判
別されたとき、#58のステップでフラグBCKFを“0"にリ
セットし、第3図の#90のステップに移行する。#90の
ステップでは、メータ(MET)から露出制御データをレ
シーバー(REC)が読み取り、このデータをカメラ本体
(BD)が読み取ったかどうかを判別する。そして読み取
ったときには#91のステップに、読み取ってないときに
は#100のステップに移行する。#91のステップでは、
読み取ったメータ(MET)からのデータを絞り値につい
ては開放絞り値と最大絞り値の範囲内に制限し、露出時
間については、定常光撮影なら最短と最長の露出時間の
範囲内に、フラッシュ撮影なら同調限界と最長の露出時
間の範囲内に制限する。そして、このようにして求まっ
たメータ(MET)からのデータを制限値として設定し、
露出制御モードとしてはMモード、測光モードとしては
メータ測光モードとして#105のステップに移行する。
一方、#90のステップでメータ(MET)からのデータが
読み取られてないときには#100のステップで、#53又
は#54のステップで算出したデータを制御データとして
設定する。なお、#63,92,100での制御用絞り値の設定
は、絞り込み段数(Av−Av0)を設定することに相当す
る。#101のステップではカメラ本体(BD)の露出制御
モードを表示し、さらに測光モードを表示して#105の
ステップに移行する。そして、制御データが連動限界の
データに制限されたときは、警告表示を“ON"にし、制
限されていないときは警告表示を“OFF"とし、フラグRL
EFを“1"にセットして第2図の#75のステップに移行す
る。
#2のステップで入力ポート(IP1)が“Low"で、スイ
ッチ(S4)が“OFF"、フラグRLEFが“1"なら第3図の#11
0のステップからの露出制御動作を行なう。まず#110の
ステップでは信号ライン(AFEN)を“High"として自動
焦点調整用回路(AFC)の動作を停止させ、次にレリー
ズ信号をフラッシュ装置(FL)に伝達する。この動作は
信号ライン(CSF)を“Low"とし、信号ライン(FMO)に
第3の時間巾のパルスを出力し、信号ライン(CSF)を
再び“High"とすることによりなされる。フラッシュ装
置(FL)がこの第3の時間巾のパルスが入力したことを
判別すると撮影用の発光モードとなる。次に、信号ライ
ン(CSB)を“Low"として、制御用露出時間データと絞
り値データをバック回路(BCKC)に送る。このデータは
バック回路(BCKC)での写し込み用データとして用いら
れるとともに、このデータが入力してくることでバック
回路は写し込みファンクションが選択されているとデー
タ写し込み動作が開始する。写し込みファンクションの
中には、写し込みモードとして、制御データモード、年
・月・日モード、月・日・年モード、日・月・年モー
ド、月・日・時モード、日・時・分モード、時・分・秒
モード、カウント・アップモード、カウント・ダウンモ
ード、固定データモードがある。制御データモードのと
きは、バック回路(BCKC)で演算された制御データ(露
出ファンクション選択時のみ)或いはカメラ本体(BD)
から#112のステップで送られてくる制御データを写し
込む。年・月・日モード、月・日・年モード、日・月・
年モード、日・月・時モード、日・時・分モード、、時
・分・秒モードは夫々バック回路(BCKC)のカレンダー
用回路からの各データをモード名の順に写し込む。カウ
ント・アップモード、カウント・ダウンモードはプリセ
ットされた固定値から撮影毎に“1"を加算又は減算した
数値を写し込む。固定データモードはプリセットした数
値を写し込む。
マイコン(BMC)は次に#113のステップで、信号ライ
ン(CAS),(ADMO)を“Low"とし、フィルム感度と露
出補正量の加算データ(Sv+Cv)をA-D・D-A変換回路
(ADA)に送る。回路(ADA)はこのデータSv+Cvを読み
取るとD-A変換をしてフラッシュ発光量制御回路(FLM)
に出力する。次に写し込み時間を制御するためにタイマ
ーにフィルム感度を設定し#115のステップでは信号ラ
イン(IP)を“Low"とし、バック回路(BCKC)のような
データ写し込み開始の判別が可能で、写し込み時間の制
御機能を持たないデータ写し込み装置の写し込み動作を
開始させる。そして、タイマーによる割込みを可能と
し、タイマーのカウントをスタートさせる。そして#12
0のステップでカウンタ割込を可能として、信号ライン
(RL)に“Low"のパルスを出力してレリーズマグネット
を動作させ、絞り込み動作とミラー・アップ動作とを開
始させる。そして#122のステップでミラー・アップ動
作が完了するのに充分な時間を待つ。この時間の間に絞
りパルス出力回路(APG)からのパルスがクロック入力
端子に入力し、ダウンカウンタにプリセットされている
絞り込み段数データが、パルスが入力される毎に減算さ
れていく。そしてカウンタの内容が“0"になるとカウン
タ割込がかかり、#150のステップの動作を行なう。こ
のステップでは、信号ライン(AP)に“Low"のパルスを
出力し絞りマグネットを動作させて絞り込み動作を停止
させる。そして、タイマー割込を可能としてメインルー
チンに戻る。また、絞り制御が不可能な交換レンズが装
着されていたり、交換レンズが装着されてないときな
ど、カウンタ割込がかからないことがあるので、#122
のステップで一定時間が経過すると#123のステップに
移行し、カウンタ割込を不可能として#125のステップ
に移行する。
#125のステップでは制御用露出時間データがバルブ
かどうかを判別する。そしてバルブでないときは#126
のステップに移行する。#126のステップでは信号ライ
ン(1C)に“Low"のパルスを出力して先幕マグネットを
動作させ先幕の走行を開始させる。次に、露出時間のカ
ウントを行ない、カウントが終了すると信号ライン(2
C)に“Low"のパルスを出力し、後幕マグネットを動作
させ後幕の走行を開始させて#135のステップに移行す
る。#125のステップでバルブになっていることが判別
されると#130のステップに移行し、先幕を走行させ
る。そして、入力ポート(IP1)への入力信号が“High"に
なるのを待つ。このとき、バック回路(BCKC)が装着さ
れてなければ、レリーズボタンが離され、スイッチ(S2)
が“OFF"になるのを待ち、スイッチ(S2)が“OFF"になる
と後幕の走行を開始させる。一方、バック回路(BCKC)
が装着され、M/LTが選択されているときは、信号ライン
(IP)が“Low"になった時点からバック回路(BCKC)は
時間カウントを開始しており、信号ライン(BS2)を“Lo
w"にしている。そして、バック回路(BCKC)のカウント
が終了すると、信号ライン(BS2)を“High"とし、カメラ
本体(BD)はこの信号で後幕の走行を開始させる。この
ようにM/LTモードのときは、先幕の走行開始時点ではな
く、カメラ本体(BD)から信号ライン(IP)を介して入
力する信号で露出時間のカウントが開始し、しかも、1s
ecを最小単位として制御しているので精密な露出時間の
制御にはなっていないが、全体の露出時間が長いので誤
差分は露出にそれほど大きな影響は与えない。
#135のステップまでの間には通常、フィルム感度に
対応したタイマーのカウントは終了しており、タイマー
のカウントが終了すると、タイマー割込がかかり#145
のステップで信号ライン(IP)を“High"として写し込
み動作を停止させ、カウンタ割込を可能としてメインル
ーチンに戻る。#135のステップでは露出時間が短時間
のときに、後幕の走行が開始しても信号ライン(IP)が
“Low"のときがある。そのため、強制的に写し込み動作
を停止させるために(巻上げ中に写し込みを行なわせな
いため)信号ライン(IP)を“High"とする動作を行な
う。また、#136のステップではバック回路(BCKC)に
よる写し込み動作を停止させるために、信号ライン(CS
B)に一定時間巾の“Low"のパルスを送出し、バック回
路(BCKC)はこのパルスが信号ライン(CSB)から入力
すると写し込み動作を打ち切る。そして、カウンタ,タ
イマー割込を受付けない状態とし、後幕の走行が完了し
てスイッチ(S4)が“ON"になるのを待つ。そして、スイ
ッチ(S4)が“ON"になると、フラグRLEF,BCKFを“0"にし
て、#2のステップに戻り、上述の動作を行なう。
バック回路(BCKC)でインターバルファンクション・
ブラケットファンクションといった連続撮影のモードが
選択されていると信号ライン(BS2)からは“Low"の信号
が入力したままになっており、巻上げ動作中も上述の露
出制御の準備動作を行なっており、巻上げが完了してス
イッチ(S4)が“OFF"になると直ちに次の露出制御動作が
行なわれる。また、レリーズスイッチ(S2)が“ON"のま
まになっているときにも、このような連続撮影が行なわ
れる。
バック回路(BCKC)の信号ライン(BS1)からの信号で
カメラ本体(BD)が起動されたときは、自動焦点調整動
作は行なわないようにしているが、フラッシュ装置(F
L)の昇圧を開始させるための起動と、バック回路(BCK
C)のキー操作が行なわれた場合の起動とは起動用パル
スの巾を区別し、バック回路(BCKC)のキー操作が行な
われたときは自動焦点調整動作を行なうようにしてもよ
い。さらに、バック回路(BCKC)による起動のときは動
作させず、測光スイッチ(S1)による起動のときは動作さ
せるものとしては、この他にカメラ振れを警告するブザ
ー等がある。また、起動信号がなにによるかをマイコン
(BMC)で判別するために、バック回路(BCKC)からの
信号は一定時間以下の巾のパルスにしているが、スイッ
チ(S1)とは別の入力ポートに入力するようにしておけ
ば、このような、パルス巾を制限するといった対策が不
要になる。
なお、バック回路(BCKC)では、M/LTモードのときに
のみカメラ本体の最長露出時間よりも長時間の露出時間
制御が可能となっているが、露出ファンクションが選択
されていればどのモードでも長時間の露出時間制御を可
能としてもよく、さらには、外部ファンクションが選択
されているときに可能としてもよい。
また、インターバル撮影の際に1つのグループの撮影
動作を開始する1分前にカメラ本体(BD)へ起動信号を
送り、カメラ本体(BD)がフラッシュ装置(FL)とデー
タ授受を行なうことで、フラッシュ装置(FL)の昇圧を
開始させている。ところで、フラッシュ装置は昇圧動作
を開始すると15分間は昇圧を継続するために、1つのグ
ループの撮影が終了しても昇圧が継続されることが非常
に多い。そして、グループの間隔が非常に長ければ、1
つのグループの撮影が終了した後の昇圧は無駄になり、
電池の浪費になる。そこで、1つのグループの撮影が終
了すると、バック回路(BCKC)から1つのグループの撮
影が終了したことを示すデータをカメラ本体(BD)に送
り(例えばバックICPの最下位ビットを“1"にする)、
カメラ本体(BD)はこのデータが入力するとフラッシュ
装置(FL)に昇圧禁止信号を送り(フラッシュ装置(F
L)に送る3バイトのデータのうちのあいているビット
又は4バイト目を用意する)、フラッシュ装置(FL)の
はこのデータが入力すると昇圧動作を停止するようにし
てもよい。
次に、バック(BCK)の機能と表示の関係及びバック
回路(BCKC)の具体例を説明する。
第4図はバック回路(BCK)の外観図を示す。(1)
は電池室部の電池蓋、(2)は外部表示部で、この状態
では動作停止状態を示す。(3)は操作キー部の一部の
キーを保護する為のキー蓋、(4)はグリップ部、
(5)は操作キー部を示す。
第5図は第4図において外部表示部が動作状態で且つ
キー蓋(3)を開いた状態を示す。各キーの機能を説明
する。(6)はファンクションキーで、各ファンクショ
ンを選択する。(7)はモードキーで各ファンクション
内のモードを選択する。(8)はオペレーションキー
で、各ファンクションの実行と不実行状態とを切換え
る。(9)はエンターキーで外部表示を順次変更してい
く。(10)はアジャストキーで外部表示を制御状態から
数値設定状態へ、又数値設定状態から制御状態へと変更
する。(11)はアップキー、(12)はダウンキーで各モ
ードでの数値を変更し、又プログラムラインのシフトを
行なう。(13)はカーソルキーで各モードでの数値変更
の際の変更する各桁を順次送っていく。(14)はメモリ
ーキーで、カメラからの測光データを取り入れる。(1
5)はメモリークリアーキーでメモリーキーで取り入れ
た測光データを全てクリアーする。
第6図は外部表示において、動作状態であり、EXPOSU
REファンクションのP1モードが表示されている。各表示
部を説明する。(16)は5×7ドットの液晶表示を10桁
使用したキャラクター表示部で、シャッタースピード値
及び絞り値或いはモード名や操作手順のメッセージ等を
表示する。(17)はシャッタースピード値〈T〉と絞り
値〈F〉の表示位置を示す。(18)はEXPOSUREファンク
ションにおいて選択されているモードを表示する。(1
9)は各ファンクション名を示し、ファンクションキー
(6)を押す毎に、EXPOSURE→(MULTI・M)→(BRACK
ET)→IMPRINT→INTERVAL→B&W→EXPOSURE→……と
移行していく。MULTI・MファンクションとBRACKETファ
ンクションはEXPOSUREファンクションが不実行状態の
時、飛ばされて選択は出来ない様になっている。又、EX
TERNALファンクションはEXPOSUREファンクションが実行
状態の時にカメラ本体(BD)からメータ(MET)からの
制御データが入力したときにのみ実行可能であり、ファ
ンクションキーでは選択出来ない。(20)は外部表示に
おいて、選択されているファンクションを示す記号であ
る。(21)は各ファンクションが実行状態である事を示
す記号である。(22)はシャッタースピード値を示す指
標であり、(23)は絞り値を示す指標である。シャッタ
ースピード値が2秒以下の場合 記号で、絞り値がF32以上の場合 記号でもつて表示する。(24)はグラフィック表示部で
(25)は測光ラインを示し、等EV値を示す事から以下EV
ラインと呼ぶ。(26)はプログラムラインで高速プログ
ラムである傾き2/3のP1モードを示す。レンズにより制
限が開放側ではF1.4、絞り込み側ではF22となってお
り、又、任意絞り制限が、F2及びF8とF11との間で行な
われている。キャラクター表示部において小文字の数字
は1/4EV単位を示し、プログラムラインとEVラインの交
点である制御ポイント<1/60、F4+1/4EV>を表示して
いる。
第7図はプログラムラインの傾きが1/1であるP2モー
ドを示しており、第8図はプログラムラインの傾きが1/
2であるP3モードを示している。この図からわかるよう
にP1モードのときはグラフィック表示のドットはF値側
が1EVピッチに、またP3モードのときは露出時間側が1EV
ピッチにして表示ドットが一直線になるように表示され
る。表1は各ファンクション及び各モードの移り変りを
示している。二重枠に入っているモードは電池交換時等
のパワーオンリセット時に初期設定される。各ファンク
ションにおける各モードについての操作手順を説明す
る。
第9図はEXPOSUREファンクションのP2モードを表わし
ている。FUNCキー(6)により“”マークを移動させ
てEXPOSUREファンクションを選択し、次にMODEキー
(7)によりキャラクター表示部(16)にモード名表示
の“PROGRAM2"表示を出して、P2モードに設定する。EXP
OSUREファンクションのモード表示部(18)は“P"上部
に“▼”マークが点灯している。グラフィック表示(2
4)において、カメラのシャッタースピードの制御限界1
/4000秒及び30秒とレンズの制御限界F1.4及びF22でプロ
グラムラインが制限を受けている。又、プログラムライ
ンの傾斜部は初期設定状態で1/250秒、F5.6のポイント
を通っている。次にOPEキー(8)を押すと、EXPOSURE
ファンクションは実行状態となり、第10図の様に マーク(21)が点灯し、又測光値に応じたEVライン(2
5)が現われる。次にENTキー(9)を押すと、モード名
表示(“PROGRAM2")から制御表示(以下OUTPUT表示と
いう)に切換わる。この場合、プログラムラインとEVラ
インの交点であるシャッタースピード値1/60秒とF2.8が
キャラクター部に表示される(第11図)。OUTPUT表示に
おいては、UPキー(11),DOWNキー(12)により、プロ
グラムラインの傾斜部をシフトできる。第12図はUPキー
(11)により右方向へ移行させた状態を示している。次
にADJキー(10)を押すと設定表示(以下INPUT表示とい
う)に切換わり、まず最初にFMAX値を聞いてくる。第13
図では初期設定の為、FMAX値はF22を示している。DOWN
キー(12)によりFMAX値をF8まで下げてくると、第14図
の様に、プログラムラインの傾斜部がF8でストップし、
制限が加えられる。FMAX値の設定が終わると、ENTキー
(9)によりFMINへと進む。第15図において、キャラク
ター表示部がFMIN値設定に切換わる。初期設定の為、F
1.4が表示されている。UPキー(11)により、FMIN値を
変更する。第16図ではF2.8が設定された状態を示してい
る。次にENTキー(9)を押すと、設定完了の“COMPLET
ED"表示がキャラクター部に表示される。前記完了表示
が現われると、再びADJキーによりOUTPUT表示へ切換え
ると、キャラクター表示部にはカメラ制御値が表示され
る(第18図)。
次に、EXPOSUREファンクションのSモード(シャッタ
ー速度優先モード)を説明する。MODEキー(7)により
キャラクター表示部に“S MODE"表示を出してSモード
を選択すると、第19図に示す様に表示される。ここでは
OPEキー(8)により実行状態となっている。(又、レ
ンズによりF1.4とF22で制限を受けている。)ENTキー
(9)によりOUTPUT表示へ切換えると、キャラクター表
示部(16)のシャッタースピード値表示部にアンダーラ
イン(カーソル)が表示される(第20図)。アンダーラ
インはUPキー(11)或いはDOWNキー(12)により数値変
更が可能である事を示している。UPキー(11)により1/
125秒から1/500秒に変更すると第21図の様になる。同時
に、絞り値も適正露出値となる様に変化する。
次に、EXPOSUREファンクションのAモード(絞り優先
モード)を説明する。MODEキー(7)により、キャラク
ター表示部に“A MODE"表示を出して、Aモードを選択
すると、第22図に示す様に表示される。OPEキー(8)
により実行状態となっている。又、カメラにより30秒 と1/4000秒で制限を受けている。ENTキー(9)によりO
UTPUT表示へ切換えると、キャラクター表示部(16)の
絞り値表示部にアンダーラインが表示され、数値変更が
可能である事を示している(第23図)。UPキー(11)に
よりF5.6からF11+2/4EVへと変更すると第24図の様にな
る。同時にシャッタースピード値も適正露出値となる様
に変化する。
次に、EXPOSUREファンクションのMモード(マニュア
ルモード)を説明する。MODEキー(7)により、キャラ
クター表示部(16)に“M MODE"表示を出して、Mモー
ドを選択すると、第25図に示す様に表示される。OPEキ
ー(8)により実行状態となっている。又、カメラとレ
ンズによりシャッタースピードと絞りに対して制限を受
けている。ENTキー(9)によりOUTPUT表示へ切換える
と第26図の様になる。この時シャッタースピード値表示
部にアンダーラインが表示され数値変更が可能である事
を示している(第26図)。UPキー(11)により1/250秒
から1/1000秒に変更すると、第27図の様になる。次にカ
ーソルキー(13)によりアンダーライン(カーソル)を
絞り値表示部へ移行し(第28図)、DOWNキー(12)によ
りF5.6からF2.8+2/4EVに変更すると第29図の様にな
る。再びカーソルキー(13)を操作すると、シャッター
スピード値表示部へアンダーラインが移行し、シャッタ
ースピードの変更が可能な状態となる。
次にEXPOSUREファンクションのロングタイムモードを
説明する。MODEキー(7)により、キャラクター表示部
に“M MODE/L.T"表示を出して、ロングタイムモードを
選択すると、第30図に示す様に表示される。OPEキー
(8)により実行状態となっている。ENTキー(9)に
よりOUTPUT表示へ切換えると、第31図の様になる。アン
ダーラインは絞り値表示部についており絞り値の変更が
可能である事を示しているが、カーソルキー(13)は無
効で、シャッタースピード値(ロングタイム)の変更は
OUTPUT表示ではできない。次にADJキー(10)によりINP
UT表示へ変更すると、第32図の様にシャッタースピード
値が設定可能な状態になる。シャッタースピード値(ロ
ングタイム)の設定可能な範囲は、10秒〜9990秒で、10
秒単位で設定できる。アンダーラインは最初千位桁目に
セットされており、順次、百位桁、十位桁と一位桁、再
び千位桁へと移行し、それぞれUPキー(11)或いは、DO
WNキー(12)により数値を変更する(第33図、第34
図)。シャッタースピード値(ロングタイム)の設定が
完了すると、再びADJキー(10)によりOUTPUT表示へと
切換える。キャラクター表示部にはカメラ制御値が表示
される(第35図)。
次にMULTI・M(マルチメータリング)ファンクショ
ンの平均演算を行なうAVERGEモードについて説明する。
このMULTI・MファンクションはEXPOSUREファンクショ
ンが実行状態の時にFUNCキー(6)により設定可能であ
る。EXPOSUREファンクションが実行状態において、FUNC
キー(6)によりMULTI・Mファンクションを選択し、
次にMODEキー(7)により、キャラクター表示部(16)
に“AVERGE"とモード名表示を出して、AVERGEモードに
設定する(第36図)。ここでEXPOSUREファンクションの
モードはモード表示よりPモードが設定されている。OP
Eキー(8)により実行状態になっており、Mキー(1
4)により測光値を取り入れ可能な状態になっている。
グラフィック表示の上部に制御可能な範囲を示す−6
(EV)〜6(EV)までの指標がLCDで表示される。又グ
ラフィック表示部にはハイライト演算及びシャドウ演算
時のズレ巾を示す指標表示 と連動外を示す指標表示(“■■■■”)が左右になさ
れている。その真中にある前記指標より一段上にある1
ポイント表示(“■”)は第1の測光ポイントとなるも
ので、通常は真中に(0位置)位置する。ENTキー
(9)によりOUTPUT表示にすると、前記第1測光ポイン
トにより、EXPOSUREファンクションのPモード(例えば
P2モード)で演算されたシャッタースピード値及び絞り
値がキャラクター表示部(16)に表示される(第37
図)。この時“AVERGE"の“A"を真中に表示して、AVERA
GEモードである事を示している。次にMキーを操作する
と前記指標より一段上にある第1の測光ポイントの値
が、取り込まられ、前記指標表示より一段下へと1ポイ
ント表示(“■”)が移行する。それと同時に、第2の
測光ポイントが第1の測光ポイントを基準にして、前記
指標表示より一段上に現われる(第38図)。この時、取
り込まれた第1の測光ポイントの値はAEロックされた状
態となり、キャラクター表示部(16)には、EXPOSUREフ
ァンクションで選択されているモード(今回はP2モード
とする)で演算されたシャッタースピード値及び絞り値
を表示する。再度Mキー(14)を操作すると、第2の測
光ポイントの値が取り込まれ、第1と第2の測光ポイン
トが、0位置基準にバランスした状態に移動し、キャラ
クター表示部には第1と第2の測光ポイント値を平均演
算し、そして、P2モードでのシャッタースピード値と、
絞り値を演算して表示される(第39図)。この時も第3
の測光ポイントが前記指標表示の一段上に現われてい
る。以下、Mキー(14)を順次操作する事により、8ポ
イントまで測光値を取り込み、表示する事が出来るが、
9ポイント目からは、第1ポイントと入れ替っていく様
になっており、最新の8ポイントの測光点を取り込み演
算する事ができる。第40図は3つの測光ポイントを取り
込んだ状態を示し、第41図は最高の8つの測光ポイント
を取り込んだ状態を示している。ここで、MODEキー
(7)を操作すると、キャラクター表示部(16)がOUTP
UT表示よりモード名表示へ変化し、“CENTER"を表示す
る。CENTERモードは測光値のMAX値とMIN値の平均演算を
行なうモードであり、グラフィック表示部において、零
位置基準に前記指標表示より一投下に取り込まれた測光
ポイントのMAX値とMIN値を示すポイントが、つり合った
位置へと移動する(第42図)。次にENTキー(9)によ
り、OUTPUT表示となり、キャラクター表示部(16)に演
算されたシャッタースピード値と絞り値とその間にCENT
ERモードの“C"を表示する(第43図)。再度MODEキー
(7)によりHIGHLIGHTモードへと変化し、キャラクタ
ー表示部に“HIGHLIGHT"のモード名表示が示される。同
時に、取り込まれた測光ポイントのMAX値を示すポイン
ト表示がプラス2.3Evの位置にくる様に移動し、そのMAX
値を示すポイント表示を基準に取り込まれた測光ポイン
ト表示全体が移動する(第44図)。この際、マイナス6E
vよりはみ出した測光ポイントはマイナス6Evの位置にそ
の数だけ表示される。次にENTキー(9)によりOUTPUT
表示となり、ハイライト基準により演算されたシャッタ
ースピード値と絞り値とその間にHIGHLIGHTモードの
“H"をキャラクター表示部に表示される(第45図)。再
々度MODEキー(7)により、SHADOWモードへ変化し、キ
ャラクター表示部に“SHADOW"のモード名表示が示され
る。同時に取り込まれた測光ポイントのMIN値を示すポ
イント表示が、マイナス2.7Evの位置にくる様に移動
し、そのMIN値を示すポイント表示を基準に取り込まれ
た測光ポイント表示全体が移動する(第46図)。この
際、プラス6Evよりはみ出た測光ポイントはプラス6Evの
位置にその数だけ表示される。次にENTキー(9)によ
りOUTPUT表示となり、シャドウ基準により演算されたシ
ャッタースピード値と絞り値と、その間にSHADOWモード
の“S"をキャラクター表示部に表示される(第47図)。
再々々度MODEキー(7)を操作すると、再びAVERAGEモ
ードに戻り、順次繰り返していく。MULTI・Mファンク
ションには前記説明したモードの他にもう一つモードが
ある。EXPOSUREファンクションがM(マニュアル)モー
ドの場合、MULTI・MファンクションはMANUALモードと
なり他のモードは出ずにMODEキー(7)は無効となる。
MANUALモードにおいて制御値はあくまでEXPOSUREファン
クションのMモードでの設定値であり、前記指標表示の
0位置がその設定値となっている。それ故カメラよりの
測光値は第49図に示す様に前記設定値とのズレ量だけズ
レた位置に存在している。ENTキー(9)によりOUTPUT
表示となり、キャラクター表示部(16)には、前記設定
値であるシャッタースピード値と絞り値が表示され、又
その間に“M"が表示される(第50図)。OPEキーにより
実行状態となっているので、Mキーにより前記他のモー
ドと同様に測光ポイントが取り込まれていく。第51図は
1個、第52図は2個、第53図は8個取り込まれた状態で
ある。これらにおいて、キャラクター表示部(16)は前
記設定値のままで変化はしない。第53図に示す様に、あ
る被写体での測光分布が一目で判断出来るグラフィック
表示となっている。ここでUPキー(11)或いはDOWNキー
(12)により前記取り込まれた測光ポイントでなる測光
分布図全体を左右に動かす事が可能となっている。第54
図においてはシャッタースピード値表示部にアンダーラ
インがある為、UPキー(11)により測光分布図が動くと
同時にシャッタースピード値が変更されていく。従っ
て、この機能によって、被写体の輝度分布に応じた露出
制御を行なうことが可能となり、さらには2.3Ev,2.7Ev
に固定されているハイライト、シャドー露光の巾も任意
に変更できる。ここでアンダーラインが絞り値へカーソ
ルキーにより移動させれば、絞り値が変更されていく。
前記説明において、前記測光分布図の一番適切と判断さ
れるポイントを、UPキー(11)或いはDOWNキー(12)に
より、シャッタースピード値或いは絞り値を任意に変更
する事により、前記指標表示の0位置へ移動させて、被
写体に対する適正値を自らの判断で設定する事ができ
る。つまり、このMULTI・MファンクションのMANUALモ
ードは一般に知られている言い方をすれば、一種のメー
タードマニュアルであると言える。
次に、BRACKET(ブラケット)ファンクションを説明
する。このファンクションは取り込まれた測光データを
基準にして、露出値のずらし撮影を行なうものである。
最大9フレイムまでずらし撮影が可能で、ずらしのスタ
ート値、ずらし巾、撮影コマ数が設定できる。このファ
ンクションもEXPOSUREファンクションが実行状態でない
場合、飛ばされて選択出来ない様になっている。第55図
はモード名表示の状態を示し、EXPOSUREファンクション
でPモードが選択されている事を表示しており、グラフ
ィック表示部(24)の上部にずらしのスタート値及びず
らし量を示す指標が表示されている。この指標はMULTI
・Mファンクションの測光範囲を示すものと共通である
が、別に非共通なものを設けてもさしつかえない。グラ
フィック表示部にはずらし範囲を示す指標が表示されて
いる。又、BRACKETファンクションは不実行状態となっ
ている。ENTキー(9)により、第56図に示す様にOUTPU
T表示に変化する。キャラクター表示部(16)には基準
値よりのズレ量と、残りのフレイム数を表示している。
又、OPEキー(8)により実行状態になっており、その
為、グラフィック表示部(24)には前記指標の下に同じ
ずらし範囲で新たにBRACKETファンクションの作動状態
を示す表示が現われる。次にADJキー(10)によりOUTPU
T表示よりINPUT表示へと変化させると、第57図に示す様
にキャラクター表示部(16)には先ず、ずらしのスター
ト値を設定する様にメッセージ“FROM"が現われる。こ
こで、アンダーラインのついている数値をUPキー(11)
或いはDOWNキー(12)により希望の値に変更すると、キ
ー入力と一緒に、前記指標と前記作動表示が第58図に示
す様に移動する。次にENTキー(9)により、ずらし巾
を設定するメッセージ“STEP"がキャラクター表示部(1
6)に現われる(第59図)。ずらし巾は1/4Ev,1/2Ev,1E
v,2Evの4種類より選択可能で、UPキー(11)或いはDOW
Nキー(12)により、アンダーラインのついている数値
を変更して設定する(第60図)。次にENTキー(12)に
より、第61図に示す様に撮影フレイム数を設定する様に
キャラクター表示部にメッセージ“FRAME"が現われる。
UPキー(11)或いはDOWNキー(12)により、アンダーラ
インのついている数値を変更して設定する(今回は9フ
レイム)と、グラフィック表示部において、前記指標及
び前記作動表示の巾が、ずらしのスタート値からずらし
の最終値まで連続して、ずらし範囲を表示する(第62
図)。次にENTキー(12)により、キャラクター表示部
(16)には“COMPLETED"のメッセージが表示され、設定
完了を知らせる。ここで、ENTキー(12)を操作する
と、再び“FROM"へ戻り各設定表示を繰返す。ADJキー
(10)により、INPUT表示からOUTPUT表示へと変化し、
キャラクター表示部(16)には基準値よりのズレ量と、
残りのフレイム数を表示する(第64図)。次にカメラの
レリーズを行なうと、その時の測光値がロック状態とな
り、その測光値を基準にしてずらしされる各フレイムの
露出値が、EXPOSUREファンクションで選択されているモ
ード、今回はPモード(P1,P2,P3のどれかのモード)で
演算されたシャッタースピード値及び絞り値により変換
されて、カメラが制御される。第65図はカメラを1回レ
リーズした状態で、キャラクター表示部(16)は次のレ
リーズで制御される露出値の基準値よりのズレ量と、残
りのフレイム数が表示されている。そして、グラフィッ
ク表示部(24)は、前記作動表示において、次の制御
(露出)値から最終(露出)値までの範囲を表示する様
に変化する。
第66図はカメラを2回レリーズした状態を示してお
り、第67図はカメラを8回レリーズした状態を示してい
る。キャラクター表示部(16)の残りフレイム数は“1"
を表示して、後残り1フレイムである事を示しており、
グラフィック表示部(24)では最終値のみの作動表示と
なっている。次に、設定した最後のフレイムを撮影する
為、カメラをレリーズすると、キャラクター表示部(1
6)及びグラフィック表示部(24)は最初設定した値に
リセットされ、第68図の様に再び新しい測光値を取り込
み可能な状態へ変化し、第64図と同じ表示状態になり、
繰返しカメラ制御が出来る。BRACKETファンクションが
実行状態で外部表示部(2)の表示をEXPOSUREファンク
ションに変更してBRACKETファンクションを実行させた
時、EXPOSUREファンクションがP,S,Aモードを選択して
いると、グラフィック表示部において、Evラインがプロ
グラムライン上を平行に動く様になっており、又Mモー
ドを選択していると、絞り値ラインが平行に動く様にな
っている為、BRACKETファンクションが実行されている
事が容易に確認出来る。
次に写し込みファンクションについて説明する。FUNC
キー(6)の操作で写し込みファンクションが選択され
ると、モードは露出制御データの写し込みモードにな
り、OPEキー(8)が操作されると動作状態になる。こ
のとき露出ファンクションが選択されていればそのとき
の線図とEvラインが表示される(第69図)。そして、EN
Tキー(9)が押されるとそのときのバック回路(BCK
C)で演算された制御値(カメラの制御値)が表示され
(第70図)このデータが写し込まれる。一方、露出ファ
ンクションが選択されてないときは、ENTキー(9)が
押されるとカメラ本体(BD)から送られたデータが写し
込まれるデータとして表示される。この場合にはグラフ
ィック表示は行なわれない。
MODEキー(7)を押すと年・月・日モードとなり、モ
ード名がキャラクター表示部(16)に表示される(第71
図)。次に、ENTキー(9)を押すとカレンダマイコン
(CAMC)からのデータが表示される(第72図)。この状
態で撮影を行なえばこのキャラクター表示部(16)のデ
ータが写し込まれる。また、第72図の状態でADJキー(1
0)を押すとデータの変更が可能となり、年のデータ表
示部にカーソルが表示される(第73図)。そしてカーソ
ルキー(13)を2回押すと日のデータ表示部の下にカー
ソルが表示され第75図はUPキー(11)を3回押して日の
データを12日から15日に変更した状態である。この状態
でADJキー(10)を押すと第75図の表示状態となりこの
データが写し込まれる。なお、第73,74図の表示状態で
あっても写し込みは行なわれる。また、カレンダデータ
が変更されれば(カレンダマイコン(CAMC)からのデー
タ)表示データも変更される。この状態でMODEキー
(7)が押されるごとに、表1に示した順序で写し込み
モードが変更され、時・分・秒のモードまで変更され、
さらにMODEキー(7)が押されるとアップカウントモー
ドとなる。このアップカウントモードのモード名表示状
態が第76図である。この状態でENTキー(9)を押すと
第77図の表示状態となる。そしてADJキー(10)を押す
とカーソルがでてきてそのカーソルの位置に対応したデ
ータがアップキー(11)、ダウンキー(12)で変更でき
るようになっている。アップキー(11)では0→1→…
…→9→−→ブランク→0……の順に、ダウンキー(1
2)ではこの逆に変化する。このようにしてデータ変更
が終了した状態が第79図である。この状態でENTキー
(9)を押すと第80図に示すようにカーソルがきえる。
この状態で撮影を行なうと“1"づつ加算されたデータが
順次写し込まれていく。なお、一、ブランクの桁への桁
上げはない。アップカウントモードでMODEキー(7)を
押すとダウンカウントモードとなり第81図に示すモード
名表示の状態となる。以下はアップカウントモードと同
じ手順で初期データを設定し、設定終了時の表示が第82
図である。この両モードのときは、撮影時に順次変更さ
れて写し込まれるデータがキャラクター表示部(16)に
表示されていく。
ダウンカウントモードでMODEキー(7)を押すと固定
データ写し込みモードとなり、第83図の表示状態とな
る。以下ENTキー(9)を押すと第84図、ADJキー(10)
を押すと第85図の表示状態となり、カーソルキー(1
3)、アップキー(11)、ダウンキー(12)の組合わせ
て第86図、第87図に示すようにデータを変更していき、
ENTキー(9)を押すと第88図の状態となる。このモー
ドはOPEキー(8)、MODEキー(7)を操作しないかぎ
り、設定した固定データが写し込まれる。
FUNCキー(6)によってB&Wファンクションが選択
されるとモノクロフィルム用写し込み時間に制御され
る。このファンクションではモード切換等はできず、写
し込みファンクションの設定状態が維持される。このフ
ァンクションが選択されているときはモノクロフィルム
用の写し込みファンクションであり、B&Wファンクシ
ョンが選択されてなければカラーフィルム用の写し込み
ファンクションとなる。なお、B&Wファンクションが
選択されると写し込みファンクションを無効とし、写し
込みファンクションと同様の操作が行なえるようにして
もよい。B&Wファンクションが選択されると、写し込
み時間は長くなる。
次にINTERVAL(インターバル)ファンクションを説明
する。このファンクションはカメラをある時間間隔で作
動させて撮影を順次自動で行なう事が出来る。前記イン
ターバルファンクションにおいて、インターバルタイ
ム、各インターバル撮影時でのフレイム数(以下、フレ
イム数という)、インターバルの繰り返し回数(以下、
グループ数という)、インターバル撮影の第1回目のレ
リーズ開始時刻(以下、スタートタイムという)が設定
出来る。
第89図はインターバルファンクションのモード名表示
を示している。不実行状態であり、ENTキー(9)は無
効となっている。又、グラフィック表示部(24)はこの
ファンクションでは表示なしの状態にしている。このイ
ンターバルファンクションをOPEキー(8)により実行
状態にすると、スタートタイムへ向けて実行スタートさ
れる様になっている。又、インターバルの第1レリーズ
を直ちに実行したい場合は、OPEキー(8)により実行
状態にしておき、カメラのレリーズを行なう事により、
スタートタイムがキャンセルされて、スタートする事も
出来る様になっている。次に、ADJキー(10)により、O
UTPUT表示よりINPUT表示となり、第90図に示す様に先ず
インターバルタイムの設定可能な表示状態になる。キャ
ラクター表示部(16)にはINTERVALタイムの“I"が表示
され、時・分・秒の設定単位を示す“H(Hour),M(Mi
nute),S(Second)”の文字が数値と一緒に表示され
る。又、アンダーラインが数値の変更可能な箇所を表示
し、UPキー(11)或いはDOWNキー(12)により数値変更
を行ない、カーソルキー(13)により変更箇所を移動さ
せてインターバルタイムを設定する(第91図)、インタ
ーバルタイムは0秒〜99時間59分59秒まで設定可能であ
る。次に、ENTキー(9)により、第92図に示す様にフ
レイム数(“F")とグループ数(“G")の設定表示に変
化する。アンダーラインの箇所の数値をUPキー(11)或
いはDOWNキー(12)で変更し、カーソルキー(13)で変
更箇所を移動させて、フレイム数とグループ数を設定す
る(第93図)。フレイム数は最大9フレイムまで設定可
能であるが、前記BRACKETファンクションが実行状態と
なっている場合は、BRACKETファンクションでのフレイ
ム数が優先する様になっている。グループ数は最大99グ
ループまで設定可能である。次にENTキー(9)によ
り、第94図に示す様にスタートタイムの設定表示に変化
する。スタートタイムは何日の何時何分と設定する事が
できる。キャラクター表示部(16)にはSTARTタイムの
“S"が表示され、日・時・分の設定単位を示す“D(Da
te),H(Hour),M(Minute)”の文字が数値と一緒に表
示される。アンダーラインの箇所の数値をUPキー(11)
或いはDOWNキー(12)で変更し、カーソルキーで変更箇
所を移動させて、スタートタイムを設定する。次にENT
キー(9)により、キャラクター表示部(16)は設定完
了の“COMPLETED"表示に変化し(図は省略)、次にADJ
キー(10)によりINPUT表示より再びモード名表示へと
変更される(第95図)。これにより、インターバルファ
ンクションをスタートさせる場合は、OPEキー(8)に
より実行状態にし、ENTキー(9)によりOUTPUT表示に
すると、第96図に示す様にキャラクター表示部(16)に
スタートタイムが表示される。そして、インターバルの
第1レリーズが実行された後は、キャラクター表示部
(16)には、次のレリーズまでの残時間が時・分・秒
(“H,M,S")で表示される(第97図)。
第98図はバック回路(BCKC)の具体例を示すブロック
図である。(CMC)は制御マイコンで、キー入力によ
る、ファンクション、モード、データの設定、露出演
算、表示用データの作成、写し込みデータの作成、写し
込み動作の制御を行なう。さらに、後述する表示部(S
D),(DD),(CD)の制御、カレンダマイコン(CAM
C)および表示マイコン(DMC)とのデータの授受、カメ
ラ本体(BD)とのデータの授受等も行なう。(CAMC)は
カレンダマイコンであり、写し込み用のカレンダデー
タ、インターバル制御、長時間の露出時間(ロングタイ
ム)の制御等も行なう。
スイッチ(M)は第5図のメモリーキー(14)の押し
込みで閉成されるスイッチ、スイッチ(CL)はメモリー
・クリア・キー(15)の操作で閉成されるスイッチ、
(CUR)はカーソルキー(13)の操作で閉成されるスイ
ッチ、(ENT)はエンター・キー(9)の操作で閉成さ
れるスイッチ、(UP)はアップキー(11)の操作で閉成
されるスイッチ、(DWN)はダウンキー(12)の操作で
閉成されるスイッチである。これらの6個のスイッチは
制御マイコン(CMC)の各入力ポートに接続されている
とともに、アンド回路(AG)を介して割込端子(INTB)
に接続されている。従って、制御マイコン(CMC)が動
作を停止していてもいずれかのスイッチが“ON"になる
と制御マイコン(CMC)は動作を開始する。また、スイ
ッチ(OPE)は、オペレーションキー(8)の操作に連
動して閉成されるスイッチ、(FUN)はファンクション
キー(6)の操作に連動して閉成するスイッチ、(AD
J)はアジャストキー(10)に連動して閉成されるスイ
ッチ、(MOD)はモードキー(7)の操作に連動して閉
成されるスイッチである。これらの4つのスイッチは制
御マイコン(CMC)の入力ポートにだけ接続されている
ので、これらのスイッチが“ON"になっても制御マイコ
ン(CMC)は起動されない。
次に、第99図の制御マイコン(CMC)のフローチャー
トに基づいて制御マイコン(CMC)の動作を説明する。
まず、カメラ本体(BD)から信号ライン(CSB)が“Lo
w"に立ち下がると割込端子(INTA)によるNo.0のステッ
プからの動作を開始する。まず、カメラが起動されたの
で信号ライン(BS1)を“High"とし、次に割込端子(INT
A)による割込動作を可能とし、次にカメラ本体(BD)
からどのタイミングで割込信号が入力したかを判別す
る。即ち、No.2のステップではデータ入力を待つ状態か
どうかを判別し、データ入力を待つ状態ならば写し込み
用データ(Tv,Av)が入力したか、または演算用データ
が入力したかをNo.3のステップで判別する。これは、前
述のように、信号ライン(CSB)が“Low"に立ち下がっ
たとき、演算用データのときは信号ライン(BIO)は“H
igh"、写し込みデータのときは“Low"になっているので
判別できる。そして、写し込みデータが入力してくるこ
とが判別されたときは、送られてくるデータを読み取
り、No.5のステップで写込ファンクションが選択されて
いるかどうかを判別する。No.5のステップで写込ファン
クションが選択されてないことが判別されると写込動作
を行なわずにNo.15のステップに移行する。一方、写込
ファンクションが選択されているとNo.6のステップに移
行して選択されている写込モードに応じたデータを写込
み用LEDの駆動回路(LDR)に送る。この動作は、信号ラ
イン(CSLD)に同期信号を送って、順次4ビットづつデ
ータを送るようになっている。そして、信号ライン(LD
EN)を“Low"とし駆動回路(LDR)の表示動作を動作さ
せると、セグメントの発光ダイオード(LED)が写込デ
ータに応じてダイナミック駆動され、写込が行なわれ
る。そして、制御マイコン(CMC)はカメラ本体から読
み取ったフィルム感度に応じた時間のカウントを行な
う。なお、B&Wファンクションのときには、読み取っ
たフィルム感度が、写込ファンクションと同じデータで
あっても、異なる(長い)時間のカウントを行なう。そ
して、カウントが終了すると信号ライン(LDEN)を“Hi
gh"とし、駆動回路(LDR)による写込み動作を停止させ
る。なお、カメラ本体(BD)で後幕の走行が開始したと
きに、信号ライン(CSB)に“Low"のパルスが出力され
る。そこで、このときも割込端子(INTA)に割込信号が
入力し、このときはデータ入力待ちではないのでNo.11
のステップに移行する。そして、No.11のステップで写
込動作中であることが判別されるとNo.10のステップに
移行して、信号ライン(LDEN)を“High"として、強制
的に写込動作を停止する。これによって、フィルム巻上
げ中も写込動作が行なわれることを禁止する。No.15の
ステップでは、カメラ本体のスイッチ(SCN)が“ON"か
どうか判別する。そしてスイッチ(SCN)が“ON"になっ
ていればNo.16〜21のステップの動作を行なわずNo.40の
ステップに移行する。一方、スイッチ(SCN)が“OFF"
なら、次に、カウントアップモードかどうか判別する。
そして、カウントアップモードなら、写込データが設定
されているレジスタCRに“1"を加算してNo.40のステッ
プに移行する。一方、カウントアップモードでなければ
次にカウントダウンモードかどうか判別する。そして、
カウントダウンモードならレジスタCRの内容から“1"を
減算して、No.40のステップに移行する。一方、カウン
トダウンモードでなければ、次にブラケットファンクシ
ョンかどうか判別し、ブラケットファンクションならブ
ラケットファンクションのフレーム数が設定されている
レジスタBRから“1"を減算しNo.40のステップへ、ブラ
ケットファンクションでなければそのままNo.40のステ
ップに移行する。なお、スイッチ(SCN)が“ON"のとき
でもデータ写込が行なわれるようになっているが、スイ
ッチ(SCN)の判別をNo.4とNo.5のステップの間に設
け、スイッチ(SCN)が“ON"であれば直ちにNo.40のス
テップに移行するようにしてもよい。
No.3のステップで写込データでない(信号ライン(BI
O)が“High")ことが判別されたときは、No.25のステ
ップに移行し、カメラ本体からのデータ読取を行なう。
そして、露出ファンクションが選択されているときには
No.27のステップに移行し、信号ライン(BIO)が“Low"
になるのを待つ。そして、信号ライン(BIO)が“Low"
になると、バックICP(“80H")を出力する。カメラ本
体(BD)はこのバックICPが入力すると信号ライン(BI
O)を“High"にし、信号ライン(CSB)は“Low"のまま
で制御マイコン(CMC)で演算が行なわれるのを待ち、
演算が行なわれるのに充分な時間が経過すると信号ライ
ン(BIO)を“Low"とする。制御マイコン(CMC)では、
No.28のステップでバックICPを出力し、露出演算サブル
ーチンの動作を行なう。そして演算動作が終了すると信
号ライン(BIO)が“Low"になるのを待ち、“Low"にな
ると前述の制御データ(Tv,Av)、露出制御モード、連
動外、レリーズ可/不可等のデータを送りNo.40のステ
ップに移行する。
カメラ本体(BD)が動作を開始した時点で信号ライン
(CSB)に出力されてくるパルスによって制御マイコン
(CMC)が起動されたとき、或いは後幕の走行が開始し
た時点でのパルスが入力したとき、写込ファンクション
でなかったり、写し込み動作が終了しているときには直
ちに、No.40のステップに移行する。スイッチ(M),
(CL),(CUR),(ENT),(UP),(DWN)が“ON"に
なって割込端子(INTB)に割込信号が入力するか、割込
端子(INTA)による割込による動作が終了するとNo.40
のステップからの動作を開始する。No.40のステップで
はタイマ用(動作時間のカウント用)レジスタTIRをリ
セットし、カレンダマイコン(CAMC)からデータを入力
するか出力するかをきめるフラグIOFを“1"にセットしN
o.42のステップに移行する。No.42のステップではフラ
グIOFが“0"かどうか判別し、“1"であればカレンダマ
イコン(CAMC)からのデータを読み取ってフラグIOFを
“0"にリセットしてNo.47のステップに移行する。一
方、フラグIOFが“1"であることがNo.42のステップで判
別されると、データをカレンダマイコン(CAMC)に送
り、フラグIOFを“1"にセットしてNo.47のステップに移
行する。データ授受の方法は、信号ライン(CSCA)を
“Low"とし、データを出力するときは信号ライン(I/
O)は“Low"に、データを入力するときは信号ライン(I
/O)は“High"にする。信号ライン(CSCA)が“Low"に
なると、カレンダマイコン(CAMC)に割込がかかり、カ
レンダマイコン(CAMC)からデータ授受同期用のパルス
が出力される。このパルスに同期して4ビットのデータ
が順次データバス(DBUSI)を介して授受される。カレ
ンダマイコン(CAMC)から制御マイコン(CMC)に送ら
れるデータは、現在の年,月,日,時,分,秒とインタ
ーバル撮影のための次回の撮影動作の開始までの時,
分,秒、さらに、インターバル撮影が動作中かどうか、
インターバル撮影が終了したかどうかを示すデータ等が
ある。従って、制御マイコン(CMC)はこれらのデータ
に基づいて写し込みデータを作成し、さらにインターバ
ルファンクションの際に、次回撮影動作開始までの残時
間表示用データを作成し、さらに、インターバル終了信
号が入力すればインターバルファンクションを解除す
る。また、制御マイコン(CMC)からカレンダマイコン
(CAMC)に送られるデータは、インターバル撮影の開始
日、時、分、インターバル撮影の間隔を示す時、分、
秒、インターバル撮影のグループ数、インターバル撮影
のフレーム数、M/LTモードでの設定露出時間、インター
バルファンクションが選択されているかどうか、M/LTモ
ードが選択されているかどうかといったデータがある。
No.47のステップではスイッチ(M)〜(MOD)の状態
を判別し、キー操作が行なわれているかどうかを判別す
る。そして、キー操作が行なわれていなければ直ちにN
o.50のステップに移行する。一方、キー操作が行なわれ
ていればスイッチ(M)〜(MOD)の状態と、そのとき
の制御マイコンの状態に応じた動作を行なって、No.49
のステップで信号ライン(BS1)を“Low"としてカメラ本
体を起動させNo.50のステップに移行する。このNo.48の
サブルーチンは第103,104図に示してあり、具体的な動
作については各キーの操作と設定データ及び表示の関係
がすでに述べてあるので省略する。
No.48のステップのサブルーチン及びNo.49のステップ
の動作が終了すると割込端子(INTA)への割込信号の受
付を可能とし、表示用データを表示マイコン(CMC)に
送る。この動作は、まず、信号ライン(DEN)を“Low"
として表示部(SD),(DD),(CD)を動作状態とし、
次に信号ライン(CSDM)を“Low"とし、表示マイコン
(DMC)にデータが出力されることをしらせ、信号ライ
ン(DCK2)から同期用パルスを出力して、4ビットづつデ
ータを送る。各ファンクション、モードに応じて送られ
るデータと表示については表示マイコン(DMC)の動作
に基づいて後述する。なお、図ではエネーブル端子を用
いるようにしているが、信号ライン(DEN)が“Low"に
なることで表示部(SD),(CD),(DD)に電源か供給
されるようになっている。
データの転送が終了するとNo.52のステップでスイッ
チ(M)〜(MOD)のうちのどれかが“ON"になっている
かどうか判別し、“ON"になっていればレジスタTIRをリ
セットし、どのスイッチも“ON"になってなければレジ
スタTIRの内容に“1"を加えて、No.55のステップに移行
する。そしてNo.55のステップではレジスタTIRの内容が
一定値“K"に達しているかどうか判別し、“K"に達して
なければNo.42のステップに移行し、同様の動作を繰返
す。そして、No.55のステップでレジスタTIRの内容が
“K"に達していることが判別されるとキー操作、或いは
カメラ本体(BD)とのデータ授受が行なわれなくなって
一定時間が経過したとになり、このときは信号ライン
(DEN)を“High"にして表示部の動作を停止させ、割込
端子(INTB)への割込信号による動作を可能として動作
を停止する。
第100図は第99図のNo.29の演算サブルーチンの具体例
を示すフローチャートである。まず、ブラケットファン
クションが選択されているかどうか判別し、選択されて
なければAフラグをリセットし、選択されていれば、ブ
ラケットファンクションの動作が行なわれているかどう
か判別し、動作中でなければAフラグをセットする。そ
して、Aフラグをリセット又はセットした後、カメラ本
体(BD)からのデータでEv値を算出する。一方、ブラケ
ットファンクションが動作中なら、動作を開始するとき
に求めたEv値は変化させないのでブラケットの演算動作
に移行する。
現在のEv値が求まると、次に、メータ(MET)からの
データが取り込まれたかどうか判別し、取り込まれてい
れば外部ファンクションとし、メータ(MET)からのデ
ータを制御値とする。なお、制御限界を超えているとき
にはカメラ本体(BD)での演算と同様に限界値を制御値
とする。メータ(MET)からのデータがなければ、次に
M又はM/LTモードかどうか判別し、このモードになって
いれば、手動設定されているTv,Avを出力する。一方、
M,M/LTモードでなければ次にマルチファンクションが選
択されているかどうか判別し、マルチファンクションが
選択されていればストアされているEv値に基づいて制御
用Ev値を算出する。
このマルチファンクションでの演算のサブルーチンは
第102図に示してある。センターモードの際にはストア
されているEv値のうちで最大Evmaxと最小Evminを求め、
この2つの値から(Evmax+Evmin)/2の演算を行なって
制御Evを求める。センターでなければハイライトモード
かどうか判別し、ハイライトモードなら、ストアされて
いるEvの最大値にEvmax−2.3の演算を行ない、制御Evを
算出する。ハイライトモードでなければ次にシャドーモ
ードかどうか判別し、シャドーモードならばストアされ
ているEvの最小値EvminにEvmin+2.7の演算を行ない、
制御Evを算出する。シャドーモードでなければ平均モー
ドであり、このときは の演算を行なって、制御Evを算出する。
第100図において、マルチファンクションが選択され
てないときには、カメラからのEvを制御Evとする。そし
て、求まった制御Evに基づいて、P1,P2,P3,A,Sモードの
うちのいずれか選択されているモードに応じた演算を行
なう。この演算サブルーチンの具体例は第101図に示し
てある。この演算は、まず、Evmax(=Tvmax+Avmax)
<Ev, Evmin(=Tvmin+Avmin)>Ev のときは制御連動外なので限界値を制御値とし、連動外
フラグをセットしてメインルーチンに戻る。一方、連動
内のときは、フローチャートに示されている順序に従っ
た動作を行なって、制御値を算出し、連動外フラグをリ
セットしてメインルーチン(第100図)に戻る。なお、
カメラ本体(BD)では演算値が制御限界を超えるときは
限界値を演算値とし、設定値はそのままで出力している
が、バック回路においては、限界値を設定値とし、次に
Evと限界値から演算をし直して設定値を変更している。
また、プログラムモードのときには、限界の絞り値が設
定できる(最大絞り値、開放絞り値ではない)ようにな
っている。
制御用Tv,Avが求まると、フラグAが“1"にセットさ
れているかどうか判別し、“1"にセットされていればブ
ラケットファンクションが選択され演算が行なわれてな
いことになり、ブラケット用の演算動作に移行する。ま
た、ブラケットファンクション動作中も、次の撮影のた
めのブラケット用演算に移行する。まず、M,M/LTモード
かどうか判別し、M,M/LTモードのときは、絞り値をズラ
シ量のフレーム数(次の撮影の回数)分だけ移動させ、
Aフラグをリセットする。
一方、P1,P2,P3,A,SモードではEvをズラシ量のフレー
ム数分だけ移動させ、AフラグをリセットしてTv,Avの
演算サブルーチンに移行する。このようにして、Tv,Av
が算出されると、次に、ブラケットファンクションが選
択され、設定フレーム数分の撮影が終了し、信号ライン
(BS2)が“Low"かどうか判別する。そして、“Low"にな
っていれば撮影動作が行なわれないようにするため、レ
リーズ不可信号をセットし、上述の条件になってなけれ
ばレリーズ不可信号をリセットしてメインルーチンに戻
る。
第105図はカレンダマイコン(CAMC)の動作を示すフ
ローチャートである。まず、カメラ本体(BD)で信号ラ
イン(IP)が露出制御動作開始時に“Low"にされると、
割込端子(INTA)による割込動作が開始する。そして、
ステップST1ではタイマ割込(1sec毎にかかる割込)を
可能とし、ST2に移行する。ステップST2ではスイッチ
(SCN)が“ON"しているかどうかを判別し、“ON"して
いれば、インターバル、M/LTの動作は行なわせずステッ
プST20に移行する。一方、スイッチ(SCN)が“OFF"な
ら、インターバル撮影かどうか判別し、インターバル撮
影でなければ、次にM/LTモードかどうか判別する。そし
て、M/LTモードなら、信号ライン(BS2)を“Low"とし、M
/LTモードでなければそのままステップST20に移行す
る。
ST3のステップでインターバル撮影であることが判別
されると、インターバルの撮影開始までの残時間をリセ
ットし、信号ライン(BS2)を“Low"とする。そして、フ
レーム数の設定されているレジスタIFRから“1"を減算
し、レジスタIFRの内容が“0"になってなければステッ
プST20に移行する。一方、レジスタIFRの内容が“0"な
らば、次にグループ数の設定されているレジスタIGRか
ら“1"を減算し、“0"になったかどうかを判別する。そ
して、“0"になっていればインターバル終了信号をセッ
トし、“0"になってなければ残時間をセットする。そし
てM/LTモードになっているかどうかを判別し、M/LTモー
ドでなければ信号ライン(BS2)を“High"とし、M/LTモー
ドであれば信号ライン(BS2)は“Low"のままでステップS
T20に移行する。そして割込端子(INTA),(INTB)へ
の割込を可能とし、フラグTIFが“1"かどうか判別す
る。そしてフラグTIFが“1"ならばこの動作中にタイマ
割込がかかったことになり、TIFを“0"にリセットして
ステップST45からの動作に移行する。一方、フラグTIF
が“0"なら動作を停止する。
制御マイコン(CMC)がデータ授受のために、信号ラ
イン(CSCA)を“Low"にするとカレンダマイコン(CAM
C)はST25からの割込端子(INTB)による動作を行な
う。ST25ではタイマ割込を可能とし、次に、信号ライン
(I/O)の状態を判別してデータを出力するか入力する
かをきめる。そして、データ入力であればST27のステッ
プで制御マイコン(CMC)からのデータを読み取る。そ
して、M/LTモードが選択されM/LTモードが動作中でなけ
れば露出時間データをセットし、M/LTモードが選択され
てないか又はM/LTモードでのカウント中ならそのままST
30のステップに移行する。ST30のステップではインター
バルファンクションが選択され動作状態になったかどう
か判別する。そしてインターバルファンクションが選択
されてないか動作中のときはそのまま、ST20のステップ
に移行する。一方、インターバルファンクションが選択
され、動作が開始してないときは、レジスタIFRにフレ
ーム数、IGRにグループ数、さらにグループとグループ
の時間間隔(残時間)、スタート時間をセットしてST20
のステップに移行する。ST26のステップでデータ出力で
あることが判別されたときには前述のデータを制御マイ
コン(CMC)に送ってST20のステップに移行する。
1秒毎のタイマ割込がかかるとステップST40からの動
作を開始し、割込端子(INTA),(INTB)による動作中
であればフラグTIFを“1"にしてそれまでの動作のフロ
ーに戻る。一方、このような動作が行なわれてなかった
り、それらの(INTA),(INTB)による動作が終了する
とST45のステップからの動作を行なう。ステップST45で
は、1秒のインクリメントによるカレンダの書き換えの
動作を行なう。そしてM/LTモードが動作しているかどう
かを判別し、動作中なら、設定秒(Tvタイマ)から“1"
を減算し、Tvタイマが“0"になったかどうかを判別す
る。そして“0"になってなければそのままST62のステッ
プに移行し、(INTA),(INTB),タイマによる割込を
可能として動作を停止する。一方、ステップST48でTvタ
イマの内容が“0"になっていれば信号ライン(BS2)を“H
igh"としてカメラ本体(BD)で後幕の走行を開始させ、
ST62のステップに移行する。
ST46のステップでM/LTモードが動作中でないことが判
別されると次にインターバル撮影動作が行なわれている
かどうか判別する。そして、インターバル撮影でなけれ
ば信号ライン(BS2)を“High"としてST62のステップに移
行する。これは、M/LTモード,インターバルファンクシ
ョンが動作中にオペレーションキー(8)が操作され
て、ノンオペレーション(動作中止)状態にされること
がある。この場合M/LT,インターバルを中止するために
信号ライン(BS2)を“High"とし、カメラの露出制御動作
を停止させる。
ST55のステップでインターバルファンクションが選択
されていることが判別されると、ST56のステップに移行
し、1つのグループ撮影開始1分前かどうか判別し、1
分前であれば信号ライン(BS1)に“Low"のパルスを出力
しカメラ本体(BD)を起動させてフラッシュ装置(FL)
の昇圧動作を開始させる。そしてこの場合は、信号ライ
ン(BS2)には“High"を出力しているのでスタートまでの
時間を演算してST62のステップに移行する。一方、ST56
のステップで1分前でないことが判別されると次に1つ
のグループの撮影のスタート時間になっているかどうか
判別し、スタート時間に達していれば信号ライン(BS2)
を“Low"としてST62のステップに移行する。一方、スタ
ートの前或いは後のときには、次に信号ライン(BS2)に
“Low"を出力しているかどうかを判別し、“Low"を出力
していれば1つのグループの撮影動作中なので直ちにST
62のステップに移行する。一方、信号ライン(BS2)に“H
igh"を出力していればインターバル撮影の撮影動作を開
始する前或いはグループとグループとの間であり、この
ときはスタートまでの残時間を演算してST62のステップ
に移行する。
次に、表示マイコン(DMC)、LCDセグメント・ドライ
バ(SD)、LCDコモンドライバ(CD)、LCD駆動用基準電
源(DD)、液晶表示分(LCD)によって構成されるグラ
フィック・ディスプレイ・ブロックについて説明する。
まず、制御マイコン(CMC)から転送クロック(DCK2)
に基づいて表2に示すデータ(4ビット)がデータバス
(DBUS2)を介して表示マイコン(DMC)へ転送され、表
示マイコン(DMC)でグラフィック表示用データに変換
されて、LCDセグメントドライバ(SD)にシリアル転送
される。LCDセグメントドライバ(SD)はLCD表示用RAM
を内蔵しており、このLCD表示用RAMの1ビットのデータ
が液晶表示部(LCD)の1ドットの点灯非点灯に対応し
ている。グラフィック表示用データはLCDセグメントド
ライバ(SD)に転送された後、LCD表示用RAMに記憶さ
れ、LCD表示用RAMの内容に応じたLCDセグメント駆動信
号(SGT)を、LCDセグメントドライバ(SD)から液晶表
示部(LCD)に与える。LCDコモンドライバ(CD)は、内
蔵発振器により表示に必要なタイミング信号を発生し、
また液晶表示部(LCD)のコモン信号を表示デューティ
に合わせて自動的に走査するLCDコモン走査信号(CMT)
を、液晶表示部(LCD)に出力する。LCDセグメント駆動
信号(SGT)と、LCDコモン走査信号(CMT)は、LCDコモ
ンドライバ(CD)からLCDセグメントドライバ(SD)へ
供給している同期信号(HS)により、同期をとってい
る。液晶表示部(LCD)は、この2つの信号すなわちLCD
セグメント駆動信号(SGT)とLCDコモン走査信号(CM
T)によって、ドットマトリックスグラフィック表示を
行なう。LCD駆動用基準電源(DD)は、液晶表示部(LC
D)を駆動するための、安定した電源(VDP)をLCDセグ
メントドライバ(SD)およびLCDコモンドライバ(CD)
に供給している。
以上が、制御マイコン(CMC)からのデータによっ
て、液晶表示部(LCD)にグラフィック・パターンが表
示されるまでの概略の動作であるが、以下に表示マイコ
ン(DMC)のフローチャートを参照しながら更に詳細に
説明する。
先づ、制御マイコン(CMC)から表示マイコン(DMC)
への信号ライン(DEN)によって、表示マイコン(DMC)
が動作を開始し(電源の供給が開始され)第106図で示
されるリセット・ルーチンをスタートする(ステップ
)。ステップにおいてLCDセグメントドライバ(S
D)を初期化し、液晶表示部(LCD)をオフ(全消灯)と
する。ステップで全点灯モードかどうか判定し、通常
は、ステップの割込待機状態にはいる。この全点灯モ
ードか否かの判定は、工場での断線テスト用であり、全
点灯モードのときには、全点灯データをLCDセグメント
ドライバ(SD)へ出力し(ステップ)、ステップで
液晶表示部(LCD)を点灯させ、ステップでシステム
・クロックを停止する。通常すなわち全点灯モードでな
い場合には、ステップの割込待機状態にはいり、制御
マイコン(CMC)よりの割込が来るのを待つ。第107図イ
ンプリント・ルーチンは写し込み中に一定時間写し込み
中表示(“IMP")を表示するためのフラグをセットする
ためのルーチンである。カメラからの写し込み信号(I
P)によってスタートし(ステップ)、ステップで
レジスタ退避、ステップで“IMP"表示フラグのセット
を行なった後、ステップでレジスタを復帰ステップ
で元のメイン・ルーチンに復帰する。
第108図メインルーチンは、制御マイコン(CMC)から
表示マイコン(DMC)への信号(CSDM)によってスター
トし(ステップ)、ステップで表示マイコン(DM
C)内での処理がすべて完了するまでは、メインルーチ
ンの再スタートを禁止し、ステップで表2に示される
制御マイコン(CMC)からの転送データを入力、ステッ
プで電源電圧チェックを行ない、もし電源電圧が所定
値以下のときには、ステップで、電源電圧チェックフ
ラグ(B.C.フラグ)をセットする。ステップ〜ステッ
プで、制御マイコン(CMC)からの転送データをグラ
フィック用表示データにデコードする。
このデコードは最初にキャラクタ表示部(16)につい
て行なわれ(ステップ)、モード名表示、INPUT表
示、OUTPUT表示等のそれぞれの表示内容に対応したグラ
フィック用表示データに変換され、このデータがLCDセ
グメントドライバ(SD)へ出力されて、このLCDセグメ
ントドライバ(SD)内のLCD表示用RAMに書き込まれる
(ステップ)。続いて制御範囲を示す指標およびモー
ド表示部(18)がステップにおいてデコードされ、LC
Dセグメントドライバ(SD)に出力される(ステップ
)。
次にシャッタースピード値を示す指標(22)と絞り値
を示す指標(23)および各ファンクションが実行状態で
あることを示す信号(21)がグラフィック用表示データ
にデコードされる(ステップ)。ステップではステ
ップで判定したB.C.フラグをテストし、もし、B.C.フ
ラグがセットされていれば、グラフィック表示部(24)
にバッテリーチェック表示(B.C.表示)を表示する(ス
テップ)。もしB.C.フラグがセットされていなけれ
ば、外部表示において選択されているファンクションが
いずれであるかによって、そのファンクションに応じた
演算をステップで行ない、更にこのファンクション自
体を示す指標(20)をデコードし(ステップ)、これ
らグラフィック用表示データを、ステップでLCDセグ
メントドライバ(SD)へ出力する。ここでステップの
ファンクションに応じた演算について、詳細に説明す
る。
最初に露出ファンクションが選択されている場合、ま
ずEvライン(25)を描くために、シャッタースピード値
を順に変化させながら、各シャッタースピード値に対す
る適正絞り値をそれぞれ求めていく。その後、露出モー
ド(P1,P2,P3,S,A,M,M/LT)に応じて設定ライン(26)
を第109図〜第114図までの手順で描く。P1,P2,P3モード
が選択されている場合、第109図においてレンズの最小
口径絞り値Avmax、レンズの開放絞り値Avmin、レンズの
小絞り側の設定制限値Avn、レンズの開放絞り側の設定
制限値Avm、選択された傾きAvpとすると、第110図に示
す手順にTvxを変化させながらAvyを描いてゆく。簡単に
説明すると、まず、ステップでTvx=−0.5とおき、ス
テップで線分を描き、続いてTvxをインクリメント
しながら線分〜を描く(ステップ〜)。最後に
Tvx=Tvmaxとして線を描く(ステップ)。P1,P2,P3
モードでの設定ライン、第6図−(26)の演算は以上で
あるが、P1およびP3モードでのAvpライン、第109図−線
分は傾きが2:1および1:2であるのでP2モードと同様に
描くと傾きが階段状になり、わかりにくい。そこでP1
よびP3モードではこの点を工夫し、演算によって求めた
ポイント(Tvx,Avy)が一直線に並ぶ様にしている(第
6,8図参照)。第111図はSモードでの設定ラインの描き
方を示しており、Tvnは設定シャッタースピードであ
る。ステップ〜でTvxをインクリメントしながらAvy
=Avminのライン(線分)を描き、次にTvx=Tvnのラ
イン(線分)を描き、Tvx=Tvnとして線分を描き
(ステップ)、最後に再度Tvxをインクリメントしな
がらAvy=Avmaxのライン(線分)を描く。第112図は
Aモードでの設定ラインの描き方を示しており、Avnは
設定絞り値である。ステップ〜でTvx=−0.5とお
き、線分を描き、ステップでTvxをインクリメント
しながらAvy=Avnのライン(線分)を、ステップで
Tvx=Tvmaxとおき、線分をそれぞれ描く。第113図は
Mモードでの設定ラインの描き方をしめしており、ステ
ップ〜でTvxをインクリメントしながらAvy=Avnの
ライン(線分)を、ステップでTvx=TvnとしてAvy
=AvminからAvy=Avmaxまでのライン(線分)を描
く。ここでAvn,Tvnはそれぞれ設定絞り値、設定シャッ
タースピード値である。
第114図はM/LTモードでの設定ラインの描き方で、ス
テップ〜でTvx=−0.5とおき、Avy=AvminからAvy
=Avmaxまでのライン(線分)を、ステップでTvxを
インクリメントしながらAvy=Avnのライン(線分)を
描く。またM/LTモードの設定ラインはMモードと全く同
様の手順で描くこともできる。以上が露出ファンクショ
ンにおけるグラフィック表示部の演算方法である。
次に、外部表示においてマルチファンクションが選択
されている場合のグラフィック表示部の演算について述
べる。このときすでに制御からの範囲を示す−6〜+6
の指標(以下、ΔEvxと略す)は、第108図ステップに
おいて、液晶表示部(LCD)が点灯する様にデコードさ
れており、また、シャッタースピード値を示す指標(2
2)、絞り値を示す指標(23)は消灯する様にデコード
されている。表4においてオートで制御されるEv値をEv
c、現在測光中のEvをEv0、ストアされたデータ数をnと
すると、第115図ステップで現在測光中の点P0(ΔE
v0、yo)をプロットし、次にラインL0をプロットする
(ステップ)。ステップでストアされた点Pn(ΔEv
n,ym)をプロットする。但し1≦n≦8,2≦m≦9.この
様子を第115図にフローチャートで示す。以上がマルチ
ファンクションにおけるグラフィック表示部の演算方法
である。
続いて外部表示においてブラケットファンクションが
選択されている場合のグラフィック表示部の演算につい
て説明する。適正露出からのずれ量を示す指標−6〜+
6は、マルチファンクション同様、第108図ステップ
において、液晶表示部(LCD)が点灯する様に、デコー
ドされている。表4において現在点をΔEvCONT、設定開
始点をΔEvSETとすると、第116図ステップで、ΔEvma
xを求め、ステップでΔEvx=ΔEvSETからΔEvx=ΔEv
maxまでのライン(LSET)を描き、ステップでΔEvx=
ΔEvCONTからΔEvx=ΔEvmaxまでのライン(LCONT)を
描く。以上がブラケットファンクションのグラフィック
表示部の演算方法である。
以上述べてきた様に、グラフィック表示部の演算を終
えると、第108図ステップへ進み、外部表示において
どのファンクションが選択されているかを示す記号(2
0)がデコードされ、ステップでのデコード結果、ス
テップでの演算結果と合わせてステップでLCDセグ
メントドライバ(SD)へ出力される。ステップ〜で
は、写し込み中を示す“IMP"フラグをテストし、もしセ
ットされていればサブキャラクタに“IMP"をデコード
し、LCDセグメントドライバ(SD)へ出力する。
この様にして、すべてのグラフィック用表示データが
デコード演算され、LCDセグメントドライバ(SD)へシ
リアル転送されると、液晶表示部(LCD)を点灯させ
(ステップ)、表示マイコン(DMC)の処理1ループ
を終了する。その後制御マイコン(CMC)からの割込信
号(CSDM)の待機状態にはいり、再び割込信号(CSDM)
が送られてくると、表示マイコン(DMC)は再度メイン
・ルーチンをスタートし、上述のステップから次のグ
ラフィック表示のための処理にはいるわけである。
以上の様にして、制御マイコン(CMC)から表示マイ
コン(DMC)へ送られたデータに応じて、液晶表示部(L
CD)にグラフィックパターンが表示される。
なお、第98図のバック回路(BCKC)において、カレン
ダマイコンには2つで3ボルトの電源電池(B)から電
源が供給され、制御及び表示マイコン(CMC),(DMC)
には4つで6ボルトの電源電池(A)から電源が供給さ
れている。そして表示マイコン(DMC)でのバッテリチ
ェック(第108図のステップは、この(A),(B)
両方の電源電池をチェックしている。そして(A)の電
源電池がだめなときは、第117図に示すようにグラフィ
ック表示部(24)には記号(A)と4つの電池が表示さ
れ、(B)の電源電池がだめなときは第118図に示すよ
うに記号(B)と2つの電池が表示される。
ここでP1モードでの傾きをもつライン(第109図Avp)
の描き方について説明しておくと、シャッター・スピー
ド値:絞り値=1:2の傾きをもつラインの表示方法は、
第119図に示すような(a),(b),(c)の3通り
が考えられる。すなわち、本実施例では液晶表示部(LC
D)の最小表示ステップが、シャッター・スピード方
向、絞り方向共に0.5Evステップであるので、絞り値の
0.5Evステップ毎に必ずポイントを表示するものとする
と、第119図(a)または(b)で表示できる。第119図
(a)と(b)の違いは、表示の際のシャッター・スピ
ード値および絞り値の丸め方による。このように表示し
たとすると、P1モードでのシャッター・スピード値:絞
り値の傾き1:2が極めてわかりにくい。そこで本実施例
では第119図(c)に示すように、絞り値の1Evステップ
毎のポイントのみ表示し、その間のポイントは何も表示
していない。これにより、シャッター・スピード値に対
する絞り値の傾きが明らかになっている。P3モードにお
いても全く同じ理由により、第8図に示すような表示と
しているわけである。
次にEvライン(25)の描き方について説明する。本実
施例では、液晶表示部(LCD)の表示範囲をシャッター
・スピード値はTv≦11,絞り値はAv≧0.55としているがT
v≦−0.5およびAv≧9.5においてはいずれも指標 で代表しているので正確でない。そこでEvラインは、Tv
≦−0.5およびAv≧9.5では表示せずに11≧Tv≧0,0.5≦A
v<9.5の範囲でのみ表示している。ただし設定ライン
(26)はTv≦11,Av≧0.5の範囲で表示している。この様
にすることで、設定ライン(26)とEvライン(25)との
交点である制御ポイントは、シャッター・スピード値11
≧Tv≧0,絞り値0.5≦Av≦9.5の正確な範囲のみ表示され
る。Evラインの具体的な描き方を第120図に示す。この
図において、まず、ステップでTvx=0(1sec)に初
期設定し、ステップでAvy=Ev−Tvxを求める。ただし
Evは表2におけるデータNo.14〜15のオートで制御され
るEv値で制御マイコン(CMC)から送られた値である。
ステップでは0.5≦Avy<9.5(1.2≦F<27)かどうか
判定しこの範囲内であればポイント(Tvx,Avy)をプロ
ットし(ステップ)、範囲外であればプロットしな
い。ステップでTvxを1Evステップでインクリメント
し、ステップでTvx>Tvmax(Tv=11)を判定し、NOで
あれば、ステップへ戻って以下ステップ〜をくり
返す。そしてYESすなわちTv>Tvmaxとなったとき、ステ
ップへ進み終了する。なお、Tvxのインクリメントの
ステップは0.5Evステップにしてもよい。
第1図において、カメラ本体(BD)の制御マイコン
(BMC)は、直列入出力用端子(SOU),(SIN),(SC
K)を介して、残りのすべての回路(フラッシュ装置(F
L)、レシーバー(REC)、表示部(DSP)、レンズ回路
(LEC)、AF回路(AFC)、バック回路(BCKC)、A-D,D-
A変換回路(ADA))とデータ授受を行っている。そこ
で、この直列入出力用端子を、このシステムを動作させ
ながらモニターし、モニターして読み取ったデータをチ
ェックしてカメラシステムの動作と対比すれば、システ
ムが正常に動作しているか否かのチェックが行える。そ
こで、この直列入出力用端子(SOU),(SIN),(SC
K)がカメラ本体(BD)から外部に出ているのは、バッ
ク回路(BCKC)用の端子(T1),(T2),(T3)と、レンズ回路
(LEC)用の端子(T11),(T12),(T13)がある。そして、す
べての端子がそろっているのは、バック回路(BCKC)用
端子(T1),(T2),(T3)なので、バック回路(BCK
C)の位置にチェッカーを装着できるようにすればよ
い。そして、チェッカー側からは、マイコン(BMC)が
信号ライン(CSB)に出力する“High"の信号よりもイン
ピーダンスの低い“Low"の信号を出力して、信号ライン
(CSB)を強制的に“Low"としておけば、ケート回路
(G2)は常に能動状態になるので、バック回路(BCKC)を
除く回路とのデータ授受がチェック出来る。又、バック
回路(BCKC)のチェックは、レンズ回路(LEC)用の端
子(T12),(T13)である程度可能となる。
効果 上述のように、本発明によれば、表示手段を、文字の
表示と数値の表示とを兼用することのできるドットマト
リクスで構成したので、モードを示す文字列および設定
データの数値が同一の表示部分で兼用表示でき、モード
名と設定データとを別々に表示する従来装置に比べて表
示部分の面積が相対的に大きくなり、その表示内容の視
認が容易となる。特に、モードを示す文字列が相対的に
大きく表示されるので、そのモードのデータ設定が容易
となる。
また、文字によってモードを表示する手段をも有して
いるため、詳細なモードや制御データを知る必要がない
ときには文字によりすばやくモードを知ることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を適用したカメラシステム全体を示す
ブロック図、第2図,第3図はカメラ本体(BD)のマイ
コン(BMC)の動作を示すフローチャート、第4図,第
5図はバック回路(BCK)の外観図、第6図から第8図
は表示部(2)の表示例を示す図、第9図から第35図は
露出ファンクションでのキー操作と表示の関係を示す
図、第36図から第54図はマルチファンクションでのキー
操作と表示の関係を示す図、第55図から第68図はブラケ
ットファンクションでのキー操作及び撮影動作と表示の
関係を示す図、第69図から第88図はインプリントファン
クションでのキー操作と表示の関係を示す図、第89図か
ら第97図はインターバルファンクションでのキー操作及
び撮影動作と表示の関係を示す図、第98図はバック回路
(BCKC)の全体を示すブロック図、第99図から第104図
は制御マイコン(CMC)の動作を示すフローチャート、
第105図はカレンダマイコン(CAMC)の動作を示すフロ
ーチャート、第106図から第108図は表示マイコン(DM
C)の動作を示すフローチャート、第109図,第110図は
Pモードでのプログラムラインの表示方法を示す図、第
111図から第114図はS,A,M,M/LTモードでのプログラムラ
インの表示方法を示す図、第115図はマルチファンクシ
ョンでの表示方法を示す図、第116図はブラケットファ
ンクションでの表示方法を示す図、第117図,第118図は
電源電池低下時の表示例を示す図、第119図はP1モード
での表示例を示す図、第120図はEvラインの表示方法を
示すフローチャートである。 6、7:第1、第2の選択手段、11、12、13:設定手段、1
6:第2の表示手段、18:第1の表示手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 政昭 大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国 際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 太巻 隆信 大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国 際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 谷口 信行 大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国 際ビル ミノルタカメラ株式会社内 審査官 横林 秀治郎 (56)参考文献 特開 昭58−172631(JP,A) 特開 昭58−132737(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手動操作に応じてモードを選択する第1の
    選択手段と、 手動操作に応じて上記選択されたモードに関する詳細な
    モードを選択する第2の選択手段と、 上記第1の選択手段または上記第2の選択手段の少なく
    とも一方によって選択されたモードにおける制御データ
    を設定する設定手段と、 文字表示を行なう第1の表示手段と、 ドットマトリクスを有する第2の表示手段と、 選択されたモードを上記第1の表示手段で文字表示し、
    選択された詳細なモードと設定途中または設定終了後の
    制御データを上記第2の表示手段にドットマトリクスで
    切換表示するよう、文字表示駆動信号並びにドットマト
    リクス駆動信号を上記第1・第2の表示手段に出力する
    表示制御手段とを備えたことを特徴とするカメラ用表示
    装置。
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