JP2545721Y2 - ロッカーアームの位置決め構造 - Google Patents

ロッカーアームの位置決め構造

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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、エンジンの動弁機構に関し、特にバルブを
開閉するロッカーアームのロッカーシャフト上での位置
決め構造に関する。
従来技術 一般にロッカーアームはクランクシャフトに連動して
回転するカムによりロッカーシャフトを枢軸として揺動
し、そのロッカーアームの端部の上下動により吸排気バ
ルブの開閉を行なうものである。
その際、ロッカーアームがロッカーシャフトの軸方向
所定位置にないと吸排気バルブのバウンス性能が悪化す
るため従来よりロッカーアームに軸方向の付勢力を働ら
かせ位置決めをするようにしている。
例えばロッカーシャフトにコイルスプリングを嵌挿し
てロッカーアームを他方のロッカーシャフト軸受等に押
圧して位置決めするものもあるが、コイルスプリングの
長さ分ロッカーシャフトが長くなってエンジンを大型化
することになるので、板バネ部材を介装することにより
ロッカーアームに付勢力を与える例(実開昭62-59705号
公報)が提案されている。
同例を第1図に図示する。
同第1図はエンジンの同弁機構の要部平面図であり、
シリンダヘッドブロック01より突設形成された複数のロ
ッカーシャフト軸受02によりロッカーシャフト03が支持
され、同ロッカーシャフト03にロッカーアーム04が隣合
うロッカーシャフト軸受02間で揺動自在に枢支されてい
る。
ロッカーアーム04の一端は、カムフオロワー05に連動
するプッシュロッド06に連結され、他端は排気弁のバル
ブステム07に当接されてカムシャフト08の回転に基づく
カムフオロワー05の動きをバルブステム07に伝達して弁
の開閉を行なっている。
ここにロッカーシャフト軸受02とロッカーアーム04と
の間に板バネ部材たるウェーブワッシャ09が介装されて
おり、同ウェーブワッシャ09はブリッジ部010により連
結されている。
該湾曲したウェーブワッシャ09の圧縮変形に伴いロッ
カーアーム04がロッカーシャフト03の軸方向に付勢力を
受け一方のロッカーシャフト軸受02に押圧されて位置決
めがなされる。
コイルスプリングと異なり付勢力を与えるのにスペー
スを必要とせずロッカーシャフトが短くてすむ。
解決しようとする課題 しかるにウェーブワッシャ09は常にロッカーシャフト
03の軸方向に荷重が発生するよう湾曲しているので、ロ
ッカーシャフト03に組付ける際に、ウェーブワッシャ09
のバネ力に抗してウェーブワッシャ09を変形しながらブ
リッジ部010で連結された両端のウェーブワッシャ09を
ロッカーシャフト軸受02の両端面に摺接させて嵌め込
み、次いで同ウェーブワッシャ09を介してロッカーシャ
フト軸受02間にロッカーアーム04を嵌め込む場合にウェ
ーブワッシャ09を圧縮変形させながら行なわなければな
らず、そしてロッカーシャフト軸受02、ロッカーアーム
04、ウェーブワッシャ09の各軸心を合わせた後にロッカ
ーシャフト03を挿入する。
このようにウェーブワッシャ09に変形力を与えながら
バネ部材を取付けなければならず、組付性に難がある。
本考案はかかる点に鑑みなされたもので、その目的と
する処は、組付性に優れたロッカーアームの位置決め構
造を供する点にある。
課題を解決するための手段および作用 上記目的を達成するために、本考案はロッカーシャフ
トに嵌合される両端嵌合部と同両端嵌合部を連結する連
結部とからなり、前記連結部はロッカーシャフト側に湾
曲した湾曲部分を形成しているバネ部材を備え、前記バ
ネ部材を嵌合したロッカーシャフトをエンジン本体側に
装着することにより前記連結部の湾曲部分の凹面側が点
火プラグ装着用の円筒形カバー管に当接して両端嵌合部
に互いに拡開する軸方向の力を与え少なくとも一方の嵌
合部に当接するロッカーアームを押圧して位置決めを行
う構成のロッカーアームの位置決め構造である。
バネ部材をロッカーシャフトへ嵌合する際には、ロッ
カーアームを付勢する力が発生しておらず、バネ部材に
何らの変形を施すことを要せずに容易に嵌合することが
でき、かかるバネ部材を嵌合したロッカーシャフトをエ
ンジン本体側へ装着するとエンジン本体側の点火プラグ
装着用の円筒形カバー管がバネ部材の連結部の湾曲部分
の凹面側に当接して押圧するので、ここで初めてバネ部
材にロッカーアームを押圧する付勢力が発生してロッカ
ーアームを位置決めすることができる。
このように当初バネ部材の取付けにおいては弾性変形
させずに行ない、最後のロッカーシャフトの組付けでバ
ネ部材に弾性変形にともなう付勢力が発生するようにし
ているので、バネ部材の付勢力が組付けの邪魔にならず
組付の各工程が容易に行える。
また角度をもって対面しロッカーシャフトに嵌挿され
る両端環状部と同両端環状部を連結する連結部とからな
り、前記連結部はロッカーシャフト側に湾曲した湾曲部
分を形成しているバネ部材を備え、同バネ部材の両環状
部を所定箇所に切欠部を有するロッカーシャフトに嵌挿
すると当初連結部の湾曲部分の凸面側がロッカーシャフ
トに当接して内側から押圧されて両端環状部を略平行に
し、次いで前記連結部の湾曲部分の凸面側がロッカーシ
ャフトの切欠部に係合すると前記押圧が解かれ両端環状
部に拡開しようとする復元力が働き少なくとも一方の環
状部に当接するロッカーアームを押圧して位置決めを行
うロッカーアームの位置決め構造とすることで、ロッカ
ーシャフトへのバネ部材の嵌挿に際し一度バネ部材の両
端環状部をロッカーシャフトに嵌挿すると連結部中央湾
曲部がロッカーシャフトの外周面に押圧されてバネ部材
は両端環状部が略平行に変形され同状態をロッカーシャ
フトが維持して容易にバネ部材をロッカーシャフトの所
定位置まで嵌挿することができ、次いでバネ部材の湾曲
部がロッカーシャフトの切欠部に係合すると、連結部中
央湾曲部への押圧力が解かれ両端環状部が拡開しようと
するのでロッカーアームを押圧して位置決めを行なうこ
とができる。
このようにバネ部材はそのバネ復元力が当初ロッカー
シャフトに支えられて容易に嵌挿され、所定位置に合わ
せると、バネ部材の付勢力は自動的にロッカーアームに
作用して位置決めを行なうようになるので、バネ部材の
付勢力が組付けの邪魔にならず組付性が極めて良い。ま
たバネ部材の連結部における湾曲部分の凸面側がロッカ
ーシャフトの切欠部と係合するので、余計な出っ張りも
なく動弁系のコンパクト化が図れる。
実施例 以下第2図ないし第6図に図示した本考案に係る一実
施例について説明する。
第2図は本実施例のエンジンの動弁機構の要部平面図
であり、第3図および第4図はそれぞれ第2図における
III-III断面図、IV-IV断面図である。
ピストンの往復動するシリンダブロック(図示せず)
の上方に接合されたシリンダヘッド1に吸気ポート2お
よび排気ポート3が各シリンダに2個ずつ形成され、そ
の上方を蓋うように着脱自在にシリンダヘッドカバー4
が取付けられている。
シリンダヘッドカバー4内には動弁機構が設けられて
おり、第2図はシリンダヘッドカバー4を省略してその
動弁機構を平面図として示している。
シリンダヘッド1とシリンダヘッドカバー4との境界
面上にカムシャフト5が両者の接合により形成された軸
受に支持されて設けられ、同カムシャフト5の斜め上方
に同カムシャフト5と平行にロッカーシャフト6,7がシ
ャフト支持部材8,9間に架設されている。
一方のロッカーシャフト6には、シャフト支持部材8,
9に当接するロッカーシャフトカラー10,11に位置決めさ
れて3個のインレットロッカーアーム12,13,14が枢支さ
れ、各インレットロッカーアーム12,13,14の一端はそれ
ぞれカムシャフト5の対応するカムに接して揺動し、両
側のインレットロッカーアーム12,14の他端はインレッ
トバルブステム15,16の上端部に当接し、3個のロッカ
ーアーム12,13,14を一体に連結したり離したりしてバル
ブタイミングを切換える機構を備えている。
一方ロッカーシャフト7には、やはりシャフト支持部
材8,9に当接するよう2個のエキゾーストロッカーアー
ム20,21が枢支され、各エキゾーストロッカーアーム20,
21の一端はそれぞれカムシャフト5の対応するカムに接
して揺動し、他端はエキゾーストバルブステム22,23の
上端部に当接している。
なお各シャフト支持部材8,9の上部を連結するように
ロストモーションホルダー17が固定され、同ロストモー
ションホルダー17に保持されたロストモーション18は高
速カムに摺接されるロッカーアーム13を常時高速カム側
に押圧するバネ手段である。
前記2個のエキゾーストロッカーアーム20,21のロッ
カーシャフト7の軸方向の位置決めをしているのが、板
バネ材たるロッカーアームスプリング30であり、両側の
エキゾーストロッカーアーム20,21を拡開してそれぞれ
シャフト支持部材8,9に押圧して位置決めをなし、シャ
フト支持部材8と9との間を点火プラグ装着用のカバー
管25がロッカーアームスプリング30を押圧して斜めに立
設されている。
カバー管25は、点火プラグ26をシリンダヘッドカバー
4の外側からシリンダヘッド1に装着するための円筒状
の管であり、下端部がシリンダヘッド1に嵌入固定され
ていて、装着された点火プラグ26はその先端電極を燃焼
室の上壁中央に位置させている。
カバー管25の上端部は、シリンダヘッド1にシリンダ
ヘッドカバー4を接合する際にシリンダヘッドカバー4
の挿入口に嵌着され、同カバー管25内に外側からプラグ
固定具27を用いて点火プラグ26を嵌挿して所定位置に装
着し、上端開口を閉塞するキャップ28によってプラグ固
定具27はカバー管25内に支持される。
同カバー管25の外周面に当接し押圧されるロッカーア
ームスプリング30の形状を第5図に示す。
ロッカーアームスプリング30は、板状バネ部材の両端
を同一方向に屈曲させて略コ字状をなし、その屈曲した
両端に環状部31,32が形成されて同環状部31,32を中央の
連結部33が連結した形状をなしている。
両端環状部31,32は互いに略平行で僅かに開き気味に
対面して円孔31a,32aは略同軸にあって該円孔31a,32aは
ロッカーシャフト7の外径より若干大きい。
また中央の連結部33は、内側に湾曲しており、同湾曲
部分に切込みにより突状切片34が2本形成されて、同切
片34は他の湾曲部よりさらに内側へ食い込むように湾曲
している。
一方ロッカーアームスプリング30が嵌挿されるロッカ
ーシャフト7には、カバー管25に対向する外周面に円弧
状の切欠き7aが形成されている。
以上のような構成において、エキゾーストロッカーア
ーム20,21の組付け工程を説明すると、ロッカーシャフ
ト7にエキゾーストロッカーアーム20,ロッカーアーム
スプリング30、エキゾーストロッカーアーム21を順次嵌
挿して同ロッカーシャフト7をシャフト支持部材8,9に
支持させる。
このときロッカーアームスプリング30の連結部33の湾
曲した切片34がロッカーシャフト7に形成された切欠き
7aに係合し、ロッカーアームスプリング30がロッカーシ
ャフト7を軸に自由に回転するのを防止して所定の姿勢
を維持できるようにする。
ロッカーアームスプリング30をロッカーシャフト7に
嵌挿する段階では、両端環状部31,32が略同軸に円孔31
a,32aを有しているので何ら弾性変形させることなく、
極めて容易に嵌挿することができる。
こうしてロッカーアームスプリング30を中央にして両
側にエキゾーストロッカーアーム20,21を枢支したロッ
カーシャフト7が、エンジン本体側のシリンダヘッド1
の所定位置に装着されると、ロッカーアームスプリング
30の連結部33の湾曲部分の凹面側がシリンダヘッド1に
一体に立設されたカバー管25の外周面に当接し、かつ同
外周面により押圧力を受ける。
カバー管25の方がロッカーアームスプリング30の湾曲
部より若干曲率半径において小さく、連結部33の中央を
カバー管25が押圧する形となり(第6図参照)、ロッカ
ーシャフト7が円孔31a,32aに挿入されて支持されたロ
ッカーアームスプリング30は、同中央箇所を押圧されて
ロッカーシャフト7に当接した円孔31a,32aの内周の一
部31b,32bが互いに外側へ滑る方向すなわち両端環状部3
1,32の解放端を拡開する方向に反力を生じ、その両側の
エキゾーストロッカーアーム20,21をそれぞれシャフト
支持部材8,9に押圧して位置決めを行なうことができ
る。
以上のようにロッカーシャフト7をエンジン本体側に
装着するときに特別な作業をすることなく、ロッカーア
ームスプリング30に弾性変形に伴う反力が生じ、エキゾ
ーストロッカアーム20,21をシャフト支持部材8,9に押圧
する付勢力として作用し、エキゾーストロッカーアーム
20,21の位置決めをする。
したがってロッカーアームスプリング30をロッカーシ
ャフト7に嵌挿するのに弾性変形する必要がなく容易に
嵌挿でき、所定位置に嵌挿すれば切片34がロッカーシャ
フト7の切欠き7aに係合して回り止めとなり、そのまま
ロッカーシャフト7をエンジン本体側へ装着すると特別
の作業をすることなく、カバー管25がロッカーアームス
プリング30の連結部33湾曲部分を押圧してロッカーアー
ムスプリング30にエキゾーストロッカーアーム20,21の
位置決めを行う付勢力を生じさせるので、ロッカーアー
ムスプリング30の付勢力が組付けの邪魔をすることなく
以上の組付け作業が極めて容易に行える。
ロッカーシャフト7がロッカーアームスプリング30の
環状部31,32の円孔31a,32aを貫通しているので、連結部
33を押圧するときにロッカーアームスプリング30がロッ
カーシャフト7から外れることはなく、また振動等によ
りロッカーアームスプリング30が脱落するような不具合
は生じない。
ロッカーシャフト7の切欠き7aにロッカーアームスプ
リング30の湾曲部が係合し、同ロッカーアームスプリン
グ30の湾曲部にエンジン本体側のカバー管25が当接する
ので、ロッカーアームスプリング30自身の位置決めをす
ることができるとともにロッカーシャフト7とロッカー
アームスプリング30とカバー管25とを極力接近させるこ
とができ、コンパクトな動弁構造となる。
このようにカバー管25のようにロッカーシャフト7に
近接して部材を配置することができるので、レイアウト
の自由度を向上させることができる。
なお本実施例ではロッカーアームスプリング30の両端
が完全な環状をなしてロッカーシャフト7に嵌挿するよ
うにしていたが環状の一部を切欠いて、ロッカーシャフ
ト7に直径方向から嵌合できるようにしてもよく、より
取付けが容易となる。
次に変形例として第7図に示すような例について説明
する。
同例はロッカーアームスプリング50がやはりエンジン
本体側の湾曲した部材55によって押圧力を受けバネ力を
発生するものであるが、ロッカーシャフト54の所定位置
に嵌挿された際にロッカーアームスプリング50の両端環
状部51,52を連結する連結部53の湾曲部分中央53aが全て
ロッカーシャフト54の切欠き54aの壁面に当接した状態
にある。
かかるロッカーアームスプリング50の連結部53に固定
部材55が押圧されると、ロッカーシャフト54に接した連
結部53の湾曲部分中央53aを中心に連結部53の湾曲が開
く方向に力を受け、前記実施例が両端環状部の開放端を
拡開するものであったのに対し、本例は両端環状部51,5
2の基端側を拡開してロッカーアームの位置決めを行な
うものである。
次にさらに別の実施例について第8図に基づき説明す
る。
同例に係るロッカーアームスプリング60は、前記実施
例と同様に両端環状部61,62とこれを連結する連結部63
とからなるが、何ら外力が加えられない状態では第8図
(a)に示すように両端環状部61,62がその開放端側を
開いて角度をもって対面している。
連結部63は内側へ湾曲しており、かかるロッカーアー
ムスプリング60の両端環状部61,62をロッカーシャフト6
4に嵌挿するには、当初両端環状部61,62をその開放端を
狭くして平行に対向させ2つの環状部の円孔をロッカー
シャフト64の軸方向に対し垂直にしてからロッカーシャ
フト64に嵌挿する。
一度ロッカーアームスプリング60をロッカーシャフト
64に嵌挿すると、第8図(b)に示すように連結部63の
湾曲部分の凸面側中央63aと、両端環状部61,62の円孔の
開放端側の内周の一部61a,62aの3点がロッカーシャフ
ト64に当接してロッカーアームスプリング60の復元力に
抗して環状部61,62を略平行に維持することができ、す
なわち環状部61、62の円孔がロッカーシャフト64の軸方
向に垂直となってロッカーシャフト64への嵌挿が円滑に
行える。
こうしてロッカーアームスプリング60がロッカーシャ
フト64に形成された切欠き64aの位置まで至ったとき、
ロッカーアームスプリング60の連結部63の湾曲部分が切
欠き64aに係合しない回転角度位置にあれば環状部61と6
2は平行に維持された状態であり(第8図破線参照)、
両側へ拡開しようとする力は生じず、ロッカーアームが
組付けられた後の適当な時点でロッカーアームスプリン
グ60を切欠き64aを中心に回転してロッカーアームスプ
リング60の連結部63の湾曲部分の凸面側をロッカーシャ
フト64の切欠き64aに落ち込ませ係合させると、第8図
(c)に示すようにロッカーアームスプリング60の復元
力により再び両端環状部61,62の開放端側を拡開しよう
とするのでこのとき初めてロッカーアームを押圧して位
置決めを行うことができる。
以上のように本実施例の場合、ロッカーアームスプリ
ング60の両端環状部61,62をロッカーシャフト64に嵌挿
してしまえば、ロッカーアームスプリング60を容易に所
定位置まで摺動でき、所定位置で適当な時点で回転すれ
ば何ら特別の作業をすることなくロッカーアームスプリ
ング60は自らのバネ力がロッカーアームに作用するよう
になるので、ロッカーアームスプリング60の付勢力が組
付けの邪魔をすることなく組付けが極めて簡単である。
なお本実施例もロッカーシャフト64がロッカーアーム
スプリング60の両端環状部61,62を貫通しているので、
振動等によりロッカーアームスプリング60が脱落するこ
とはない。
またロッカーアームスプリング60の連結部63における
湾曲部分の凸面側がロッカーシャフト64の切欠部64aと
係合するので、余計な出っ張りもなく動弁系のコンパク
ト化が図れる。
考案の効果 第1の考案の場合、バネ部材に何ら変形を加えずにロ
ッカーシャフトに簡単に嵌合でき、ロッカーシャフトを
エンジン本体側へ装着すると、何ら特別の作業をするこ
となく本体側の固定部材がバネ部材の連結部を押圧して
付勢力を発生してロッカーアームを位置決めすることに
なるので組付性が極めて良い。
また点火プラグ装着用の円筒形カバー管がバネ部材の
湾曲部分の凹面側に嵌合することになるので、ローッカ
ーシャフトに対してカバー管を近接配置することがで
き、動弁系のコンパクト化が図れる。
また第2の考案の場合、一担バネ部材の拡開した両端
環状部を平行に対面させてロッカーシャフトに嵌挿して
しまえば平行対面状態を維持できるので所定位置までの
嵌挿が容易で、所定位置に至れば、何ら特別の作業をす
ることなくバネ部材の両端環状部が拡開してロッカーア
ームへの付勢力が発生するため組付け作業が極めて容易
に行える。
またバネ部材の連結部における湾曲部分の凸面側がロ
ッカーシャフトの切欠部と係合するので、余計な出っ張
りもなく動弁系のコンパクト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のエンジンの動弁機構の要部平面図、第2
図は本考案に係る一実施例のエンジンの動弁機構の要部
平面図、第3図は第2図におけるIII-III断面図、第4
図は第2図におけるIV-IV断面図、第5図はロッカーア
ームスプリングの斜視図、第6図は第3図におけるVI-V
I断面図、第7図は別実施例の動弁機構の要部平面図、
第8図はさらに別の実施例の動弁機構の組付け工程を示
す説明図である。 1……シリンダヘッド、2……吸気ポート、3……排気
ポート、4……シリンダヘッドカバー、5……カムシャ
フト、6,7……ロッカーシャフト、8,9……シャフト支持
部材、10,11……ロッカーシャフトカラー、12,13,14…
…インレットロッカーアーム、15,16……インレットバ
ルブステム、17……ロストモーションホルダー、18……
ロストモーション、20,21……エキゾーストロッカーア
ーム、22,23……エキゾーストバルブステム、25……カ
バー管、26……点火プラグ、27……プラグ固定具、28…
…キャップ、30ロッカーアームスプリング、31,32……
環状部、33……連結部、34……切片、40……オイルバ
ス、41……隔壁、50……ロッカーアームスプリング、5
1,52……環状部、53……連結部、54……ロッカーシャフ
ト、55……固定部材、60……ロッカーアームスプリン
グ、61,62……環状部、63……連結部、64……ロッカー
シャフト。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロッカーシャフトに嵌合される両端嵌合部
    と同両端嵌合部を連結する連結部とからなり、前記連結
    部はロッカーシャフト側に湾曲した湾曲部分を形成して
    いるバネ部材を備え、 前記バネ部材を嵌合したロッカーシャフトをエンジン本
    体側に装着することにより前記連結部の湾曲部分の凹面
    側が点火プラグ装着用の円筒形カバー管に当接して両端
    嵌合部に互いに拡開する軸方向の力を与え少なくとも一
    方の嵌合部に当接するロッカーアームを押圧して位置決
    めを行うことを特徴とするロッカーアームの位置決め構
    造。
  2. 【請求項2】角度をもって対面しロッカーシャフトに嵌
    挿される両端環状部と同両端環状部を連結する連結部と
    からなり、前記連結部はロッカーシャフト側に湾曲した
    湾曲部分を形成しているバネ部材を備え、 同バネ部材の両環状部を所定箇所に切欠部を有するロッ
    カーシャフトに嵌挿すると当初連結部の湾曲部分の凸面
    側がロッカーシャフトに当接して内側から押圧されて両
    端環状部を略平行にし、次いで前記連結部の湾曲部分の
    凸面側がロッカーシャフトの切欠部に係合すると前記押
    圧が解かれ両端環状部に拡開しようとする復元力が働き
    少なくとも一方の環状部に当接するロッカーアームを押
    圧して位置決めを行うことを特徴とするロッカーアーム
    の位置決め構造。
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