JP2544954B2 - 衣服バッグと小物ケ−スとの組合せ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は衣服バツグ囲いと小物ケース囲いとを改良さ
れ、かつ便利な組合せにおいて組込んだ旅行かばん品に
関するものであり、同かばんにおいては物件はより至便
に搬送が可能であるばかりでなく、より重要には目的地
において旅行かばんをアンパツキングする必要無く使用
出来るという特徴が得られる。

発明の背景 衣服バツグはそれらが比較的に軽量であり、持ち運び
が容易である、衣服及び他の物品を詰め易い、せまいス
ペースでもフイツトさせられる柔軟性を有する、民間航
空機の旅客室内に持ちこめる等の多くの理由により旅行
者の評価は大変良い。衣服バツグに共通する欠点の１つ
は個人的洗面用具のためのケースとか靴のような小物を
衣服バツグ内に入れることがむづかしいという事であ
る。多くの旅行者はこれらの小さな物品を衣服バツグの
中にほおり込んでおくよりむしろ別の小さなスーツケー
スにパツキングしておく。しかしながら、別個のより小
さなスーツケースを用いる必要性があるということは旅
行をより困難にする。何故ならばこの小さなスーツケー
スも又搬送さねばならず、これも衣服バツグに追加して
勘定されるからである。

衣服バツグを単一の旅行かばん品としてより有用なも
のにする試みがなされてきた。「改良されたパツキング
能力を備えた衣服バツグ」という題名の米国特許出願第
673,351号（1984年11月23日に出願し、現在米国特許第
4,662,513号となり、権利人は本出願人である）に説明
されている発明は、一足の靴のような比較的小さな物品
を比較的少数パツキングするべくバツグ内にポケツト状
の囲いを設けた改良された衣服バツグを提供している。
ずい分前によく使われた衣裳かばんケースにおいては内
側仕切り室が採用され、この仕切り室内に幾つかの小物
を収納することが出来た。これらの内部仕切り室の幾つ
かは衣裳入れが開口された後は取外しさえ可能であつ
た。衣裳入れは不人気となつた。何故ならばそれらは基
本的に極めて大きく、重く、取扱いが困難であり、実質
的に剛固な外殻又は表面を備えていたからである。衣裳
入れは今日の大型の硬質側スーツケースよりも更に使用
しにくいものが多い。衣服バツグ及び衣服バツグ状の囲
いを小さなスーツケース又はアタツシユケースに取付け
るというより最近の試みもなされている。通常これらの
試みにおいては、衣服バツグを前記小さなケースの側面
及び底面のまわりに覆い、衣服バツグの両端を前記小さ
なケースのハンドルに取付けることが行なわれる。他の
試みにおいては、衣服バツグ状の囲いをアコーデオン状
に折り返し、衣服バツグ囲いを小さなケースの一方の側
に接続することが行なわれた。

衣服バツグ及び小さなケースを組合わせるこれらの従
来の試みは全て２つの別個の旅行かばん品の搬送をより
至便なものにすることに主として向けられてきた。その
ような構造品により例え便利さが増大したとしても、そ
のような便利さの増大はあまり目立ものではない。とい
うのはそのような構造品は旅行者の間でそれ程評判とは
なつていないからである。衣服バツグと小さなケースを
組合せるというこれらの従来の試みは、旅行かばんを個
人的洗面用具並びに衣服の収納に使い易くするという点
において、２つの別個の良好かばん品自体が達成するで
あろう所のレベルとくらべて顕著な改良乃至前進効果に
結びついたとは認められない。

このような一般的背景の故に本発明並びにそれから得
られる顕著な改良物が生じたものである。

発明の要約 一般的に言つて、本発明は可撓性衣服バツグ囲い並び
に小物ケース囲いを含む旅行かばん品を提供している。
前記小物ケース囲いは衣服バツグ囲いの内側パネルにお
いて前記小物ケース囲いに接続されている。衣服バツグ
囲いは旅行かばん品が搬送に適した状態にある時、小物
ケース囲いの外側表面の頂部に覆いかぶさり、この表面
をだきかかえるに十分な長さを有している。衣服バツグ
囲いの前記頂部及び底部端部側壁を接続する装置手段が
設けられており、該装置手段は小物ケース囲いの下方を
延びることにより、旅行かばん品を搬送状態に保持せし
めている。旅行かばん品をこの搬送状態で持ち運ぶため
に搬送装置が好ましくは衣服バツグ囲いの外側パネルに
取付けられており、同搬送装置により旅行かばん品は持
上げ、搬送することが出来る。旅行かばん品の搬送が完
了した後において、衣服バツグ囲いは長手方向に延ばさ
れるか、ほぼ垂直方向に懸架され、小物ケース囲いは衣
服バツグ囲いに対して外向きに枢動して衣服バツグ囲い
内のスペースへの接近性を与えるとともに、小物ケース
囲い内のスペースへの接近性を与える。衣服バツグ囲い
が垂直方向に懸架される時に小物ケース囲いを伸展位置
に保持するための手段装置が衣服バツグ囲いから小物ケ
ース囲いへと延びている。

衣服バツグ囲い内のスペースへの接近性並びに小物ケ
ース囲いの枢動機能は好ましくは内側パネルを衣服バツ
グ囲いから切離すことにより達成される。前記小物ケー
スは好ましくは内側パネルに取付けられている。小物ケ
ース内のスペースへの接近性は小物ケース囲いの内側仕
切り片を介して与えられる。前記内側仕切り片は、小物
ケースが搬送中通常占める折りたたみ位置へと枢動され
た時に、内側パネルとともに衣服バツグ囲いの内側縁限
を画成するのが好ましい。前記接近性を提供するために
前記内側仕切り片内には枢動分割パネルが含まれている
のが好ましく、同分割パネルには小物ケース囲い内のス
ペースへの接近性を与えるため分割パネルを部分的に開
口した状態に保持するストラツプが延びている。手段装
置を前記分配パネルに接続して長い衣服の下側部分をし
てそれが衣服バツク内での非支持状態においてしわにな
るのを許容するのではなく、衣服バツグ囲いの下側領域
から折れ曲つて離れるように支持することが出来る。肩
掛けストラツプは搬送装置として選択的に取外して、小
物ケース囲いを伸展位置に支持するのに用いることが出
来る。搬送状態を維持するように衣服バツグを接続する
ための手段装置は１つのベルトを有しており、該ベルト
にはその一端にフツクが接続されている。前記手段装置
は又前記フツク部材を接続することの出来る少なくとも
１つのフツク構造を有している。

旅行かばん品が搬送状態にある時には同かばん品は至
便に搬送することが出来る。好ましくは、搬送状態にあ
る旅行かばん品の寸法は同かばん品を民間の旅客機内の
座席の下に置けるように、又は他の持込み荷物と出来る
ような寸法に限定されているのが好ましい。本旅行かば
ん品が小物ケース囲いを伸展位置にした状態で使用状態
に置かれた時には、衣服バツグ囲い内のスペース並びに
小物ケース囲い内のスペースに対する何らの妨害のない
接近性が得られる。衣服はそれらをクローセツトに入れ
直すことなく開口した衣服バツグ囲い内のハンガ上に保
持することが出来る。同様にして、他の小さな衣料物品
はそれらを化粧台のひき出しに入れ直すことなく小物ケ
ース内に残しておくことが出来る。本発明に係り衣服バ
ツグ及び小物ケース囲いを組合せたことにより多くの他
の協働的な利点が得られる。

本発明は付記の請求の範囲においてより完全に規定さ
れている。本発明の１つの好ましい実施例が付図に示さ
れており、以下の好ましい実施例の説明中において説明
されている。

図面の簡単な説明 第１図は搬送状態にあるのが例示されている本発明の
旅行かばん品の斜視図である。

第２図は第１図に示す旅行かばん品の左側端立面図で
ある。

第３図は第１図及び第２図に示した旅行かばん品の底
平面図である。

第４図は第１図に示した旅行かばん品の斜視図である
が、衣服バツグ囲いは長手方向かつ垂直方向にのびると
ともに、頂端部側壁は下端部側壁の上方に来ており、小
物ケース囲いは旅行かばん品が搬送状態にある時それが
占める折りたたみ方位にあるのが示されている。

第５図は旅行かばん品の拡大された前方斜視図であ
り、衣服バツグ囲いはほぼ第４図に示した位置にあるも
のの、内部パネルは解放されており、小物ケース囲いは
旅行かばん品が前記解放状態にある時ケース囲いが占め
るひろげ位置において図示されている（ただし簡明さの
ためにある部分は切取つて示してある）。

第６図は第５図に示されたのと極めて類似の斜視図で
あるが、衣服バツグ囲い内にパツクされたハンガ上につ
るされた衣服を例示している。

第７図は第６図に示した旅行かばん品の後方斜視図で
ある。

第８図は旅行かばん品の斜視図であり、衣服バツグ囲
いは長手方向かつ水平方向に延びており、小物ケース囲
いの外側仕切り片は小物ケース囲いの周縁片から切離さ
れており、小物ケース囲い内のスペースを露出し、これ
への接近が可能なるよう折返されている。

第９図は本発明の旅行かばん品内に内蔵された幾つか
の要素の斜視図である。

好ましい実施例の説明 本発明の旅行かばん品の好ましい実施例は付図の参照
番号20によつて示されている。第１図、第２図及び第３
図に示すように、旅行かばん品20は搬送ハンドル22又は
ストラツプ24によつて容易に輸送又は搬送出来る状態に
ある。ストラツプ24は肩での支持ストラツプとして機能
するに十分な長さを有している。搬送状態においては、
可撓性の衣服バツグ囲い26は小物ケース囲い28の頂部及
び側部上に折返される。衣服バツグ囲い26が小物ケース
囲い28上に折返された状態を維持し、以つて旅行かばん
品20が第１図、第２図及び第３図に示す搬送状態にある
ことを維持せしめるために、細長いコネクタベルト30、
ベルト30の端部に接続されたフツク部材32及び一連のル
ープ構造体34の形態をした接続装置が設けられている。
前記ベルト30は衣服バツグ囲いの一方の長手方向端部に
接続され、小物ケース囲い28の底部境界域乃至部分直下
を延びている。フツク32は衣服バツグ囲いの他方の長手
方向端部近くに配されたループ構造体34の１つに接続さ
れている。ハンドル22及びストラツプ24のような、品物
20のための搬送装置は好ましくは衣服バツグ囲い26の外
部に接続されており、かくて旅行かばん20を搬送状態で
支持するべく用いることが出来る。かくして旅行かばん
20は比較的小さいか又は中型のサイズのスーツケースが
有する全ての便利さをそのままに、かつまた別個に搬送
したり、衣服バツグと小さなケースに分れたりする不便
さ無しに、一体のユニツトとして搬送されることが可能
である。更には、旅行かばん20の寸法は同かばん20が民
間旅客航空機の座席下に入り、同かばんが客室内への持
込み可となるような大きさに選ばれるのが好ましい。

旅行かばん20を使用するためには、すなわちそれをパ
ツキングするか又は搬送機能が完了した後に個人的便宜
のために実際それを使用するためには、前記フツク32が
ループ構造体34（第１図）から外され、衣服バツグ囲い
28が長手方向に延ばされ、第４図に示すように好ましく
は垂直方向に懸架される。一般的に言つて、フツク32は
ドア又は衣服だなバーの上側エツジに接続され、衣服バ
ツグ囲いは全体として垂直方向にかけられる。衣服バツ
グ囲いを第４図のようにひろげて延ばす際の初期におい
ては小物ケース囲い28はそれぞれが搬送状態にある時
（第１図、第２図及び第３図）と全く同じように衣服バ
ツグ囲い26と隣接する折りたたまれた位置にある。

旅行かばん20の典型的な使用状態が第５図に例示され
ている。小物ケース囲い28は衣服バツグ囲い26に関して
延びた位置にむけて枢動される。肩ストラツプ24は衣服
バツグ囲い26の外側における搬送形態（第１図）から切
離されており、小物ケース囲い28を伸延位置に支持する
ため、第５図に例示する態様によつて衣服バツグ囲いと
小物ケース囲いの間に接続されている。枢動可能な分割
パネル38は上向きに枢動し、小物ケース囲い28内のスペ
ースへの接近を可能ならしめている。ストラツプ36は前
記分割パネル35をして小物ケース囲い28のスペース内へ
の接近を可能ならしめる位置に保持する目的で衣服バツ
グ囲い26から延びている。

第５図に例示する使用条件においては、衣服バツグ囲
い26内のスペースへの接近性は、伸延位置に枢動されて
いる小物ケース囲い28からの干渉無しに衣類をパツキン
グ及びアンパツキング出来るという形で確保されてい
る。同様にして、小物ケース囲い28内のスペースへの接
近性は衣服バツク囲い26からの干渉無く得ることが出来
る。その結果、旅行かばん20は顕著な至便性を以つて使
用することが可能である。衣服バツグ囲い26内の衣服は
それらを着用する迄それらのハンガ上に懸架しておけ
る。この点で旅行かばん20は衣装棚としての機能を果す
ことが出来る。ユーザは目的地に到着した後必ずしも衣
服バツグをアンパツクする必要が無い。比較的小物の衣
類及び他の個人的洗面具は小物ケース囲い28が伸延位置
にある時に同ケース内に残したままとすることが出来
る。この場合もこれらの物品をアンパツクしてひき出し
とか化粧だんすに移し入れる必要は無い。基本的には、
旅行かばん20は必要が生じたらすぐに搬送出来る状態に
彼又は彼女の衣類及び他の個人的洗面道具類を維持する
ことをユーザに可能ならしめている。また、旅行かばん
20は目的地に着いた後又は出発した後にパツキングした
りアンパツキングしたりの余分な努力を不要ならしめて
いる。

旅行かばん20の改良及び利点を達成するための構造要
素及びそれらの作用、機能の詳細を以下に説明する。衣
服バツグ囲い26は全体として長方形の形状を備えた外側
パネル38を含んでおり、同パネルにおいては長い方の寸
法部分が衣服バツグ囲いの長さ方向すなわち第４図及び
第５図に示すように垂直方向に延びている。内側パネル
40もまた衣服バツグ囲い26の一部であり、外側パネル38
からは外壁によつて隔置されることにより衣服バツグ囲
い26の内側スペースを画成している。側壁は頂部かつ横
断方向のすなわち水平方向の側壁42と、底端部横断方向
又は水平方向側壁44と、左側長手方向又は垂直方向の側
壁46と、右側長手方向又は垂直方向の側壁48とを含んで
いる。小物ケース囲い28は外側へりの又は仕切り片50
と、内側へりの又は仕切り片52と、前記外側及び内側仕
切り片を互いに隔置し、小物ケース囲い28の内側スペー
スを画成するための緑片とを含んでいる。前記縁片は頂
部縁片54と、底部縁片56と、左方縁片58と、右方縁片60
とを含んでいる。

第５図に示すように、分割パネル35は内側仕切り片52
の一部を形成している。ジツバ62は分割パネル35を内側
仕切り片52の一部として取付けるための手段装置として
役立つている。ジツパ62はまた分割パネル35の自由エツ
ジを内側仕切り片52の残りの部分から取外し、分割パネ
ル35が底部境界片56と底部側壁44をつなぐエツジ位置に
おいて枢動することを可能ならしめるための手段装置と
しても作用している。この枢動作用は分割パネル35及び
内側仕切り片52が形成されている材料の可撓性によつて
達成されている。内側仕切り片52に永久的に接続され、
そこから上向きに延びて衣服バツグ囲いの内側パネル40
が設けられている。かくて、内側仕切り片52と取付けら
れた分割パネル35も又衣服バツグ囲い26内のスペースを
封じ込めることにおいて内側パネル40の一部として機能
している。

小物ケース囲い28を衣服バツグ囲い26から作動的に切
離し、以つて小物ケース囲い28が伸展位置へと枢動し、
内側仕切り片52が第５図に示すように外側パネル38と所
定の交差角度をなして展開するようにし、かつ又衣服バ
ツグ囲い26内のスペースへの接近性を与えるようにする
ために、少なくとも１つの、好ましくは２つのジツパ64
が第４図に示す状態から第５図に示す状態へと開口され
る。ジツパ64は内側パネル40及び側壁42、46、48の周縁
のまわりを延びているが、底部側壁44と小物ケース囲い
28の底部縁片56の間は延びていない。一体的かつ可撓的
材質による接続部分は衣服バツグ囲い26及び小物ケース
囲い28の底部側壁44及び底部縁片56間に延びている。２
重になつたパネル66（第３図）は旅行かばん20の外側表
面において底部側壁44と底部縁片56の間を延びている。
２重パネル66も又可撓性に富んでいるが、小物ケース囲
いが展伸位置へと枢動するのを許容するために補強され
た強度を提供している。これにより小物ケース囲い28は
衣服バツグ囲い26に永久的に接続されており、小物ケー
ス囲い28も又進展位置へと枢動することが出来る。ジツ
パ64のための歯は又左及び右縁片58並びに60に沿つて延
び、ジツパ64が閉じている時には小物ケース囲い28を折
りたたみ位置（第４図）に保持することを許容し、ジツ
バ64が開いている時には展伸位置（第５図）へと小物ケ
ース囲い28が移動することを許容せしめている。

支持足68（第３図）が２重パネル66及び頂部側壁42に
取付けられている。支持足68は旅行かばん20を第２図に
示すような搬送位置にある時水平表面から支持するため
の手段装置として役立つている。

小物ケース囲いを第５図に示すような展伸位置に保持
する目的で、肩ストラツプ24が衣服バツグ囲い26と小物
ケース囲い28間を延びる手段装置としても作用出来るよ
うにするため、掛金装置70が肩ストラツプ24の各端部に
接続されている。第１図に例示するように、ストラツプ
24が肩掛けストラツプとして用いられる時には前記掛金
装置70は衣服バツグ囲いの外側パネル38に取付けられた
リング72に接続されている。掛金装置70はリング726
（第１図）から解放され、ベルト30に取付けられたリン
グ74と小物ケース囲いの内側仕切り片52における頂部縁
片54近くに取付けられたリング76との間に接続される。
リング71の位置の故に掛金装置70は頂部側壁42知くの肩
ストラツプ24の上側端部に位置する。リング72、74及び
76は旅行かばん20の材料内にぬい付けられたフラツプの
ような慣用的装置によつて取付けられた通常の剛固ワイ
ヤ物体である。

分割パネル35をして内側仕切り片52に対してある角度
をなして保持せしめ、かくて小物ケース囲い28内のスペ
ースに対する接近性を提供するために、ストラツプ36は
その外側端部においてスナツプ78を含んでいる。スナツ
プ78は分割パネル35の上側自由エツジに形成されたフイ
ツテイング80に接続されている。

小物ケース囲いが伸展位置にない時に小物ケース囲い
28内のスペースへの接近性を提供するために、外側仕切
り片50は第４図及び第８図に例示されたように小物ケー
ス囲いに枢着されている。外側仕切り片50はその１つの
エツジにおいて縁片、例えば底部縁片56に枢着かつ永久
接続されている。ジツパ82は左方及び右方縁片58、60並
びに頂部縁片54のまわりを延び、第４図に示すように外
側仕切り片50をして縁片に選択的に取付け可能ならしめ
るか、又は縁片から取外し、枢動することにより第８図
に示すように小物ケース囲い28の内側スペースへの接近
性を提供することを可能ならしめる。

多層織物を使用することによりポケツト84を外側仕切
り片50の一部として形成させることが可能であり、同ポ
ケツトはその上側端部を通常の態様でジツパ86により閉
じることが出来る。同様にして、衣服バツグ囲いの外側
パネル38内には外側ポケツトを形成することが可能であ
り、そのようなポケツトは第７図に示すようにジツパ88
及び90によつて閉じることが出来る。

第５図及び第６図に示すように小物ケース囲いが伸展
位置にある状態では、ハンガ94上の衣服92は衣服バツグ
囲い26内のスペースに容易にパツク乃至負荷することが
出来る。トロリ96（第５図）として知られる接続装置が
頂部側壁に接続されている。ハンガ94のフツクした端部
はトロリ96内にフイツトし、衣服92がハンガから懸架さ
れ底部側壁44（第５図）に向けて衣服バツグ内のスペー
ス内で下向きに延びることを許容せしめる。衣服92を衣
服バツグ内の定位置に保持するのを助けるために、中央
ベルト98が側壁46及び48に接続されている。ベルト98の
端部に設けたコネクタ部分100はベルト98がほぼ衣服92
の中央部分上で締結されることを許容している。衣服バ
ツグ囲い26の長さよりも長く延びている長さの長い衣服
92の場合には、ベルト102及び104を用いることにより下
側衣服部分を分割パネル35に取付けることが出来る。前
記ベルト102及び104はそれらの端部に設けた接続装置に
して第６図に示すように長い衣服の下側部分上にフイツ
トする接続装置を含んでいる。長い衣服の下側部分をベ
ルト102及び104と接続することにより、同長い衣服の下
側部分は衣服バツグ囲いの底部側壁44上方に保持するこ
とが出来る。長い衣服の下側部分は小物ケース囲いが折
りたたみ位置（第４図）にある時には折り返され、２重
にされる。そうすることにより長い衣服の下側部分は小
物ケース囲いの底部から上向きに離れるようカーブし、
多くの衣服バツグのようにかたまりになつてしわが寄る
ということが無い。比較的長い衣服の下側部分が衣服バ
ツグの底部から離れるように同部分を保持することの諸
利点は前述の米国特許出願第673,351号に記載されてい
る。

旅行かばん20は衣服バツグ囲い26が第８図に示すよう
に水平方向に伸展した位置にあり、小物ケース囲い28も
水平伸展位置にある時には至便にパツキング及びアンパ
ツキングが可能である。特に詳細に例示はしていないこ
の使用状態においては、小物ケース囲いは衣服バツグ囲
いの底部側壁を越えて延びており、分割パネル35は上向
きに向いている。ハンガにかけた衣服はそれらを衣服バ
ツグ囲い内へと水平方向に横たえることにより衣服バツ
グ囲い内のスペース内にパツキングすることが出来る。
小物ケース囲い内への接近性を提供するべく分割パネル
35を持ち上げることにより物品は小物ケース囲い内にパ
ツキングすることが出来る。第６図に示したような長い
衣服も又長い衣服の下側部分を分割パネル35の頂部上に
配置し、ベルト102及び104（第５図）を接続することに
より類似の態様でパツキングすることが出来る。

枢動する分割パネル35又は外側仕切り片50を介して小
物ケース囲いの内側スペースへの接近性を与えることに
より、同小物ケース囲いはそれが第８図のように折りた
たみ位置にあろうと、第５図のように伸展配向にあろう
と前述のような状態にあろうパツキング又はアンパツキ
ングが可能である。

衣服バツグ囲いがパツキングされる時には、同バツグ
の厚味に応じて旅行かばん20を第１図に示す搬送状態に
維持するための調節手段が提供されている。第７図に示
すように、複数個のループ構造体34が線形的に設けられ
ている。搬送状態における小物ケース囲いのまわりに衣
服バツグ囲いをしつかりと保持するためにフツグ部材32
はループ構造体34の適当な１つ中に挿入される。

肩ストラツプ24の長さもまた通常のコネクタ106によ
つて調節可能であり、コネクタ106はストラツプが通常
の態様でそれ自身の上に折り返されるのを許容する。ユ
ーザは搬送状態にある旅行かばん20を運び易いように肩
ストラツプ24の長さを調節することが出来る。肩ストラ
ツプ24の長さはまた第５図に示すような伸展位置におい
て小物ケース囲いを保持するため手段としてストラツプ
を用いる時には調節可能であり、調節することによつて
所望の程度の伸展位置を得ることが出来る。

衣服バツグ囲い及び小物ケース囲いの可撓性を有し、
好ましくは織成の周縁部品に対する支持力及び剛性を付
与するために、第５図及び第９図に例示するよう幾つか
の補強要素が設けられている。これらの補強要素は一般
的に言つて衣服バツグ囲いの外側パネル38のまわりに延
びる可撓ワイヤ状のビード110と、小物ケース囲いの外
側仕切り片50のまわりを延びる剛固ワイヤビード112
と、分割パネル35の周縁のまわりを延びる別のビード11
4とを含んでいる。小物ケース囲いの縁片内には相対的
には半剛固な薄肉織成フレーム116が封入されている。
衣服バツグ囲いの頂部側壁42並びに隣接する垂直側壁46
及び48内には相対的剛固な頂端部補強118が含まれてい
る。補強118はそれにベルト30及びトロリ96が接続され
ており、旅行かばんが使用状態にある時同かばん20上へ
かかる力を分散させる作用をする。小物ケース囲いのフ
レーム116もまた使用のための伸展位置へと小物ケース
囲いを維持するのに有益である。何故ならばリング76が
フレーム116に近接して接続されているからである。比
較的に剛固な搬送サポート部材120が衣服バツグ囲いの
外側パネルの長さ方向に関して横断するように延びてい
る。前記搬送サポート部材120はそれにハンドル22及び
リング72（第１図）が接続されており、これらに肩スト
ラツプ24が接続されている。前記リング72は垂直側壁46
及び48におけるサポート部材120の外側端部と隣接する
位置において接続されている。従つて、サポート部材12
0は搬送状態にある旅行かばんを持上げるのに必要な力
を衣服バツグ囲いの外側パネルの実質的な領域にわたつ
て分散させる。

説明した種々の部品を除けば、旅行かばんの周縁部品
は通常織成物が形成されており、当該織成片は旅行かば
ん20を構成する際通常の態様で縫合される。

衣服バツグ囲いをパツキングケース囲いと組合せたも
のは衣服並びにより小さな物品を搬送するのに好適に用
いられる単一片の旅行かばん20を作り出す。小物ケース
囲い及び衣服バツグ囲いの両者は互いに協働することに
より、旅行かばんをアンパツキングすることなく個人の
洗面用具及び衣類関係を収納するのに有効な旅行かばん
を作り上げている。他の数々の具体的な利点及び改良点
も生じている。

本発明の好ましい実施例がある程度の具体性を以つて
図示されている。しかしながら、本明細書の具体性は好
ましい実施例を示すためのものである。発明自体は付記
の請求の範囲によつて規定されるものである。

Claims (7)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】長い方の寸法部分と短い方の寸法部分を有
   する外側の細長いパネルと、長い方の寸法寸法と短い方
   の寸法部分を有する内側の細長いパネルと、前記内側お
   よび外側のパネルの間の側璧よりなる可撓性衣服バッグ
   囲いであって、前記内側および外側のパネルはそれらの
   長い方の寸法部分を互いに整列されて前記衣服バッグの
   長手方向部分を画成しており、前記側璧は頂部横断端部
   側璧と、底部横断端部側璧と、左側の長手方向側璧と、
   右側の長手方向側璧を含んでおり、前記パネルおよび前
   記側璧は、上記頂部端部側璧の近くに装着されたハンガ
   ーに掛けた衣服を収納するためのスペースを衣服バッグ
   囲い内に画成しているの衣服バッグ囲いと、 小物ケース囲いであって、この小物ケース囲いを前記内
   部パネルに永久的に接続する手段と、前記小物ケース囲
   いを底部端部側璧に枢着する手段と、前記小物ケース囲
   いを前記左側および右側の長手方向側璧の下側部分に選
   択的に接続する手段を有する小物ケース囲いを具備して
   おり、 前記衣服バッグ囲いは、通常の旅行のために使用者によ
   って運搬される位置にある時に、前記小物ケース囲いの
   頂部縁片および外側仕切り板上に折畳まれかつこれらの
   片を実質的に覆うのに十分なだけ長手方向に延長するよ
   うな寸法となされており、前記頂部端部側璧および底部
   端部側璧は、旅行のために折畳まれた場合に、前記小物
   ケース囲いの底部縁片と整列されるようになされた、か
   ばん。
2. 【請求項２】前記小物ケース囲いを選択的に接続する前
   記手段は、前記内側のパネルを前記側璧のうちの少なく
   とも１つに選択的に取り付けかつ前記１つの側璧から前
   記内側のパネルを選択的に取外すための手段よりなり、
   前記小物ケース囲いを枢着する前記手段は、前記小物ケ
   ースが前記衣服バッグ囲い内のスペースに隣接する折畳
   まれた位置から、前記小物ケース囲いが衣服バッグ囲い
   から離れる方向に広げられて、前記小物ケース囲いから
   の干渉を受けることなしに衣服バッグ囲い内のスペース
   にアクセスできるようにする広げられた位置への枢動を
   可能にし、前記小物ケース囲いは、通常の旅行のために
   使用者によって運搬される時には、前記折畳まれた位置
   となされる特許請求の範囲第２項に記載された、かば
   ん。
3. 【請求項３】前記頂部端部側璧を底部端部側璧の上方に
   ある状態で前記衣服バッグ囲いが一般的に垂直に位置決
   めされた時に、前記広げられた位置に前記小物ケース囲
   いを支持するために前記衣服バッグ囲いから前記小物ケ
   ース囲いまで延長する手段をさらに具備している特許請
   求の範囲第２項に記載された、かばん。
4. 【請求項４】前記小物ケース囲いは、前記内側パネルが
   前記１つの側璧に付着されかつ前記小物ケース囲いが折
   畳まれた位置にある時に、内側パネルに対して一般的に
   同一平面関係で整列した状態で垂直方向に延長する内側
   仕切り片をさらに具備している特許請求の範囲第２項に
   記載されたかばん。
5. 【請求項５】長い方の寸法部分および短い方の寸法部分
   を有する外側の細長いパネルと、長い方の寸法部分およ
   び短い方の寸法部分を有する内側の細長いパネルと、前
   記内側および外側のパネル間に側壁を設ける手段を具備
   し、前記内側および外側のパネルはそれらの前記長い方
   の寸法部分を互いに平行に整列されて前記衣服バッグの
   長手方向の部分を画成し、前記側璧は頂部横断端部側璧
   と、底部横断端部側璧と、左側の長手方向側璧と、右側
   の長手方向側璧を含んでおり、前記パネルと側璧が、前
   記頂部端部側璧の近くに装着されたハンガーに掛けた衣
   服を収納するためのスペースを前記衣服バッグ内に画成
   している可撓性の衣服バッグ囲いと、 小物ケース囲いであって、個々に詰込まれるべき用品を
   収容するようになされたスペースを前記小物ケース囲い
   内に画成する内側の仕切り片、外側の仕切り片、および
   前記内側および外側の仕切り片間に延長している頂部縁
   片と、前記小物ケース囲いを前記底部端部側璧に対して
   枢着して、前記内側の仕切り片が一般的に前記衣服バッ
   グのスペースに隣接して延長する前記衣服バッグ囲いに
   対して折畳まれた位置から、前記内側の仕切り片が前記
   外側の細長いパネルに対して予め定められた交差角度を
   もって延長する前記衣服バッグ囲いに対して広げられた
   位置への枢動を許容する手段を具備しており、前記衣服
   バッグ囲みに対して広げられた位置における前記予め定
   められた交差角度は、前記小物ケース囲みおよび衣服バ
   ッグ囲みからの実質的な干渉を受けることなしに、前記
   衣服バッグおよび小物ケースのスペースにアクセスでき
   るようになされている小物ケース囲いと、前記衣服バッ
   グ囲いと前記小物ケース囲いの間に延長して、前記衣服
   バッグ囲いが、前記頂部端部側璧を前記底部端部側璧よ
   り上にして一端的に垂直方向に延長する時に前記広げら
   れた位置に前記小物ケース囲いを支持する手段を具備し
   たかばん。
6. 【請求項６】前記小物ケース囲い内のスペース内への選
   択的なアクセスを与えるための前記外側の仕切り片にお
   ける手段をさらに具備している特許請求の範囲第５項に
   記載されたかばん。
7. 【請求項７】前記小物ケース囲いが前記衣服バッグ囲い
   に対して折畳まれた位置にある時および前記衣服バッグ
   囲いが通常の旅行のために使用者によって運搬される位
   置にある時に、前記衣服バッグ囲いが前記小物ケース囲
   いの頂部縁片および外側仕切り片の上に折畳まれかつこ
   れらの片を実質的に覆うのに十分なだけ長手方向に延長
   する特許請求の範囲第５項に記載されたかばん。