JP2544534B2 - 油圧増圧回路 - Google Patents

油圧増圧回路

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JP2544534B2
JP2544534B2 JP3085129A JP8512991A JP2544534B2 JP 2544534 B2 JP2544534 B2 JP 2544534B2 JP 3085129 A JP3085129 A JP 3085129A JP 8512991 A JP8512991 A JP 8512991A JP 2544534 B2 JP2544534 B2 JP 2544534B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧増圧回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の油圧増圧回路として特開昭62
−83504号から「構造物解体機の油圧回路」が公知
である。この公知のものでは、「土木工事車両の車体に
取りつけたブームの先端に、駆動シリンダにより開閉す
る圧砕アームを有する圧砕機を取付けた構造物解体機に
おいて、車体上に所定圧力の油圧を発生する油圧ユニッ
トと、この油圧ユニットで発生した油圧をさらに高める
増圧器を取付け、前記駆動シリンダに対し、圧砕アーム
閉鎖方向の油圧を加える駆動用ポートには前記増圧器の
高圧油出口に通じる可撓性高圧パイプを接続し、同駆動
側ポートには高圧パイプからの油の逆流を防止するパイ
ロットチェック弁を介し、可撓性低圧パイプを接続し
て、これを前記油圧ユニットの一方の圧油出入ポートに
接続し、さらに、この一方のポートにはシーケンス弁を
介して前記増圧器の低圧油入口を接続し、油圧ユニット
の他方の油圧出口ポートと前記駆動シリンダの戻し側の
ポートを可撓性低圧パイプで連通させるとともに、この
戻し側ポートには前記パイロットチェック弁のパイロッ
ト回路を接続したことを特徴とする前記油圧回路」が開
示されている。これでは増圧ピストンが単動式であるた
めシーケンス弁が作動して増圧器で一度高圧が構成され
た後は更に負荷が増大しても最早増圧器によりそれ以上
の高圧は供給できないことが欠点である。
【0003】他の公知の増圧式シリンダ装置(特開昭6
1−99704号公報)ではブースタピストンは複動式
であるが、チェック弁がブースタピストンに内蔵された
形であるためチェック弁の設定圧力の調整は不可能であ
る。更にブースタピストンの低圧部と高圧部とが一体的
に作られているのでその交換が常に一体として行われな
ければならないことと、高い加工精度を必要とすること
とが欠点である。
【0004】また他の公知の増圧式シリンダ装置(特開
昭60−227001号公報)ではブースタピストンの
往復運動はブースタピストンがそのストローク端に達し
たことを検出して切換られるように構成されているの
で、この切換時にブースタピストンによる負荷側に対す
る油圧変動が生じるおそれがあることが欠点である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、油圧ポンプの吐出圧力にかかわらず、また負荷の
大きさの変動にもかかわらず、高い圧力も低い圧力も作
業シリンダの往行程のために作業シリンダに供給され、
その際増圧ユニットのサイクル作動の際に作業側に対す
る油圧変動が生じないようにし、そして作業シリンダの
復行程の際も作業シリンダからの戻り油は所定の油圧を
保持しつつ油タンクへ戻されるような油圧増圧回路を構
成することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は特許請求の範
囲第1項記載の特徴によって解決される。
【0007】
【実施例】第1プライオリティ弁1は油圧ポンプからの
異常流量、異常圧力を防止、第2プライオリティ弁2は
所期作業圧力の設定を可能にする。これらにはそれぞれ
リリーフ弁が内蔵されているので、リリーフ弁を調整す
ることにより任意の油圧が設定されることができる。第
2切換弁4は増圧スプール5の切換を速やかに行う。増
圧スプール5と増圧ピストン6とから成る増圧ユニット
は低圧で導入された油を高圧に変換する。増圧スプール
5と増圧ピストン6は従来は一体であったが、本発明で
は増圧スプール5と増圧ピストン6とに分割したことに
より真円度、平行度等の確保も容易になり、かじり等が
発生した場合でも、増圧スプール5と増圧ピストン6と
を別々に取替可能である。チェック弁7、8は全部で4
つ設けられて、作業シリンダ側に高い圧油を供給しかつ
高い油圧を保持する。パイロットチェック弁3は低圧の
ときは低圧回路として作用して作業シリンダに低圧で必
要な流量を送り、高圧のときは高圧力を保持する。9は
増圧ユニットへの第2切換弁4からの自動圧油供給ポー
ト、10は第2切換弁4の両端に設けられている左側室
及び右側室を示す。11はパイロットチェック弁3の一
端に設けられているパイロットポートを示す。
【0008】低圧運転の場合の低圧供給はパイロットチ
ェック弁3を介して次のようにして行われる。図1及び
図2によれば、油タンクにその吸入管が接続されたポン
プPから第1切換弁に油圧導管が接続しており、第1切
換弁の出力導管Aから第1プライオリティ弁1を経て圧
力導管Aを介して第2プライオリティ弁2に接続し、
第2プライオリティ弁2のコンペンスプールは図1に示
す位置にあって第2プライオリティ弁2から出力導管A
′がパイロットチェック弁3に接続されている。それ
によって先ず圧油がパイロットチェック弁3を開放して
パイロットチェック弁3から導管A及びこれに続く導
管Aを経て作業シリンダに接続され、それにより作業
シリンダの往行程の際パイロットチェック弁3から導管
及びAを経て作業シリンダのピストン側に圧油が
供給される。作業シリンダのピストンロッド側から戻り
油が作業シリンダに接続している導管B、これに接続
する導管Bを経て、第1切換弁からタンクへ戻される。
一方作業シリンダの復行程は次のようにして行われる。
作業シリンダに接続している導管Bはこれに接続する
導管B及び接続管を経てパイロットチェック弁3の一端
のパイロットポート11及び第2プライオリティ弁2の
リリーフ弁に接続しているので、作業シリンダの復行程
では圧油は導管B及びBを経て作業シリンダのピスト
ンロッド側に供給され、その際パイロットポート11を
経てパイロットチェック弁3の一端に導入された圧油に
よりパイロットピストンが押上げられてパイロットチェ
ック弁3が開放されるので、作業シリンダから導管A
及びAを経た戻り油はパイロットチェック弁3を通り
かつ第2プライオリティ弁2を経て導管Aから切換弁を
経てタンクへ戻されるようになっている。しかしポンプ
Pから出力導管Bへの圧油供給が中断されて第1切換弁
が中立位置にある場合、パイロットポート11を経てパ
イロットチェック弁3の一端に作用する油圧は存在しな
いので、圧油によるパイロットピストンの押上げが行わ
れずにパイロットチェック弁3が閉鎖されており、従っ
て作業シリンダからの戻り油はパイロットチェック弁3
を通ることができずに作業シリンダのピストンはロック
される。
【0009】高圧運転の場合の高圧供給は、油圧増圧回
路により以下のように行われる。その際作業シリンダに
おける設定圧力の保持は次のようにして行われる。作業
シリンダの往行程において、ポンプから設定圧力以上の
圧力の圧油が供給された場合又は負荷側の圧力が設定圧
力以上に上昇した場合に第2プライオリティ弁2のリリ
ーフ弁が導管Bに接続されていて、第2プライオリティ
弁1のリリーフ弁から油が導管B、第1切換弁を経て油
タンクへ戻されて作業シリンダへの過剰な油量供給が防
止される。上記設定圧力以下の圧力であって、前記低圧
運転の場合よりも高い圧力では、第2プライオリティ弁
2のコンペンスプールは図1に示す位置よりも更に右方
に移動して、第2プライオリティ弁2から出力導管A
を経て第2切換弁4に圧油が供給される。
【0010】例えば圧油の供給されない状態でばね力に
より例えば第2切換弁4のコンペンスプールが右端に位
置するように調整されることができる第2切換弁4に圧
油が供給された後、その切換位置に応じてその都度予め
増圧ユニットの左右いずれか一方のストローク室内に圧
油が導入されるようになり、同様に例えば油圧の供給さ
れない状態でばね力により例えば増圧スプールが右端に
位置するように調整されることができる増圧スプール5
の右側のストローク室に圧油が供給されるようになって
いる。複動式に形成された増圧スプール5の両端にはそ
れぞれ1つの増圧ピストン6が固着されており、その結
果右端又は左端のストローク室のいずれかに圧油が供給
されると、それによって増圧スプール5が左方又は右方
に移動され、従って増圧ピストン6が左方又は右方に移
動する。ばね力により付勢されて切換弁4のコンペンス
プールが右方に移動されている場合に、出力導管A
を通る圧油の油圧により増圧ユニットの左側のチェック
弁7を開いて圧油が増圧ピストン6の右端の増圧室に入
って増圧スプール5を左方に移動させる。その結果増圧
ピストン6の左端の増圧室内の圧力が上昇し、それによ
り左側のチェック弁8を開いて圧油が出力導管Aに導
入され、一方増圧ピストン6の右端の増圧室内の高い油
圧により増圧ピストン6の右端の増圧室に繋がる右側の
チェック弁8は既に開いているので、このチェック弁8
から導管A及び導管Aを経て作業シリンダに圧油が
供給される。また増圧スプール5が左端に移動した時に
は、その増圧スプールの位置に従って増圧スプール5の
右端のストローク室内の圧油が切換弁4の右側室10に
入るため第2切換弁4のコンペンスプールが左端に移動
するように切換えられて、圧油は第2切換弁4を介して
左側の導管Aのラインを経て増圧スプール5の左端の
ストローク室に供給される。左側の導管Aのラインか
ら入った圧油は、増圧スプール5、従って増圧ピストン
6を右方に押すので、今度は増圧ピストン6の左端の増
圧室の圧力が低くなり、左側のチェック弁8は閉じて導
管A内の高い圧力を保持すると同時に左側のチェック
弁7は開く。その結果増圧スプール5の左端のストロー
ク室へ圧油が供給されると共に左端の増圧室に圧油を供
給することになる。その結果増圧ピストン5が右方に寄
ってくると、右端の増圧室は高圧力になり、右側のチェ
ック弁8は開き、右側のチェック弁7は閉じて増圧室内
の圧油が導管A′から送られずにそれ以上高圧になら
ないようにされる。増圧スプール5の右方への移動の終
端では増圧ユニットのポート9からの圧油が第2切換弁
4の左側室10に導入されて第2切換弁4のコンペンス
プールが右端へ移動させられ、それによって第2切換弁
4から出力導管A′を経て圧油が右側のチェック弁7
を開放して右端の増圧室に入り、チック弁8を開いて圧
油を出力導管A、Aを経て作業シリンダに供給され
る。上記のように第2切換弁4の両端には左側室10、
右側室10が設けられており、増圧ユニットのポート9
からの油が左側室10又は右側室10に交互に入ること
により、例えば最初にばね力により切換弁4のコンペン
スプールが右端へ移動されている場合、第2切換弁4の
スプールが右側又は左側に寄ることにより増圧スプール
5の右側のストローク室又は左側のストローク室に圧油
を導き、それによって増圧スプール5及び増圧ピストン
6が交互に左行行程及び右行行程を反復する(サイクル
作動をする)ことになる。
【0011】シリンダ負荷が小さくシリンダの作動の圧
力の増加よりも早さが要求される場合には第1のプライ
オリティ弁1が必要な流量を流し、リリーフ弁から余剰
分はタンクへと戻される。必要な油量はプライオリティ
弁2からパイロットチェック弁3に導入されて、その油
圧によってパイロットチェック弁3を開放して導管
、Aの流路を経て作業シリンダのピストンロッド
と反対側に流れる。作業シリンダのピストンロッド側の
戻り油は導管B、Bを通って第1切換弁からタンクへ
と戻される。
【0012】シリンダ負荷が大きくなり、作業シリンダ
の作動の早さよりも圧力の増加が要求される場合、導管
、Aのラインの圧油が高圧力になってくると、第
2プライオリティ弁2のリリーフ弁が所定圧力に設定さ
れているので、所定設定圧力になるとリリーフ弁が作動
して圧油は導管Bに流れ、これによりリリーフ室の圧力
が低くなるので、第2プライオリティ弁2内のコンペン
スプールは右側に寄り、導管A′のラインが閉じて導
管Aのラインが開き、圧油の流路は第2の切換弁4に
入るように、即ち増圧ユニットの方に切り変わる。
【0013】第2切換弁4と増圧ユニットの増圧スプー
ル5とは相互に関連しており、第2切換弁4から増圧ス
プール5の右側のストローク室に入った圧油は増圧スプ
ール5と増圧ピストン6を左方に押して行き、その結果
左端の増圧室内の油圧は、増圧スプールの直径をDφ、
増圧ピストンの直径をdφとすると、(D/d)の比
により増圧される。増圧された高圧油はチェック弁8を
開いて、導管A、Aから作業シリンダのピストンロ
ッドと反対側へと高圧油を供給する。同時に左側ストロ
ーク室の圧油は第2切換弁4、導管Bを通り第1切換弁
を経てタンクに戻るため、増圧スプール5は速やかに左
方に動く。増圧スプール5の左方への移動がストローク
端に達すると、増圧ユニットのポート9より、第2の切
換弁4の右側室10に圧油が入り、第2切換弁4のコン
ペンスプールは左方に寄って行き、導管Aの圧油は増
圧スプール5の左端のストローク室に入り、増圧スプー
ル5を右方に押すことになる。右側の増圧室は、左側の
増圧室の場合と同様な構成により増圧されて高圧にさ
れ、その油圧により右側のチェック弁8を開いて増圧ユ
ニットの右端の増圧室から導管Aを経て作業シリンダ
のピストンロッド側へ高圧油を供給することになる。
【0014】第1プライオリティ弁1は具体的に次のよ
うに作用する。ポンプからの吐出圧力が最大200Kg
/cmであり、増圧比が1対5とすると、増圧力は1
000Kg/cmの高圧力になる。実機のシリンダ負
荷圧力が最大700Kg/cmで良いとすると、元圧
設定は、140Kg/cmにしておいた場合、圧油が
140Kg/cm以上になると、リリーフ弁が作動す
るので、第1のプライオリティ弁1内のコンペンスプー
ルは右側に寄って余剰圧油は導管Bよりタンクへ戻り、
異常圧力を防止する。また最大30L/minとして実
機使用流量が設定流量20L/minであれば、10L
/minは余剰流量として導管Bのラインより油タンク
へ戻される。
【0015】第2のプライオリティ弁2は具体的に以下
のように作用する。作業シリンダの低圧の初期設定圧力
までは、パイロットチェック弁3のスプールの横断面積
比により出力導管A′からの油圧により開放されたパ
イロットチェック弁3から、導管A、Aを経て作業
シリンダのピストン側に圧油は流れるが、作業シリンダ
の負荷圧力が所期設定圧力以上になると第2プライオリ
ティ弁2のリリーフ弁が作動するので、第2プライオリ
ティ弁2内のコンペンスプールは右側に寄って導管A
を経て圧油を第2の切換弁4へと供給するように第2プ
ライオリティ弁2が切換えられる。
【0016】第2切換弁4は増圧スプール5と相互に関
連して、増圧スプール5の1サイクル作動を自動的に切
換えて、増圧ユニットの左右の増圧室から交互に間断な
しに導管Aを経て圧油を作業シリンダに供給する。増
圧スプール5、増圧ピストン6については作動は一体で
行われる。切換弁4と相互に関連して、1サイクル作動
を自動的に行う。その際増圧ユニットの増圧室が増圧室
内の油圧の増減に従って開閉されるチェック弁7を介し
て圧力導管Aに接続しているので、増圧ユニットによ
る作業側に対する供給圧力は保持されるようになってい
る。消費油量も増圧ピストンのストロークのみに依存し
ているので消費油量は少量である。
【0017】作業シリンダの戻し行程の際第1切換弁を
切り換えると、圧油は導管B、Bより作業シリンダロ
ッド側に入り、同様にA、Aよりパイロットチェッ
ク弁3の戻りポート11にも圧油が作用するので、パイ
ロットチェック弁3は開き、従って作業シリンダヘッド
側の圧油は第1及び第2プライオリティ1及び2を通っ
てタンクへ戻る。
【0018】例 増圧スプールの直径D=40φでは横断面積=12.5
6cm、増圧ピストンの直径d=16φでは横断面積
=2.01cm、増圧ピストン片側ストロークL=
2.0cm、増圧力は元圧力50kg/cmとする
と、増圧比12.56cm/2.01cm=6.
2、増圧力50kg/cm×6.2=312kg/c
、消費油量はポンプ吐出量10L/minとすると
10/6.2Zmin=1.6L/min、サイクルは
増圧ピストン直径16φ、片側ストローク20、1サイ
クル消費油量2.01×2×2=8cm、消費油量
1.6L/minより、1秒当たりの消費油量は160
0/60=26.6cmであり、従って26.6/8
=3.3HZ/cmである。
【0019】
【発明の効果】本発明による油圧増圧回路は油圧ポンプ
の吐出圧力にかかわらず、負荷の大きさに応じて高い圧
力も低い圧力も作業シリンダの往行程において作業シリ
ンダに供給されて、その際増圧スプール及び増圧ピスト
ンがサイクル作動をして負荷側の圧力の変動に間断なく
即応できる。また作業シリンダの復行程では作業シリン
ダからの戻り油はパイロットチェック弁を経、かつ第2
プライオリティ弁2及び第1プライオリティ弁1を経て
これらの弁に付設されたリリーフ弁を経て油タンクへ戻
されるようになっており、圧油の供給が遮断された場合
には作業シリンダのピストンはその位置にロックされる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による油圧増圧回路を実体的に示す図で
ある。
【図2】図1に示す油圧増圧回路をシンボルによって表
示した図である。
【符号の説明】 1 第1プライオリティ弁 2 第2プライオリティ弁 3 パイロットチェック弁 4 第2切換弁 5 増圧スプール 6 増圧ピストン 7 チェック弁 8 チェック弁 9 増圧ユニットのポート 10 第2切換弁の左側室及び右側室 11 パイロットチェック弁のパイロットポート A 第1プライオリティ弁1の出力導管 A 第2プライオリティ弁2の高圧側出力導管 A′ 第2プライオリティ弁2の低圧側出力導管 A パイロットチェック弁3の出力導管 A 第2切換弁4の一方の出力導管 A′ 第2切換弁4の他方の出力導管 A 増圧ユニットの出力導管 A 作業シリンダの供給導管 B 作業シリンダの排出導管 A 第1切換弁の圧力導管 B 第1切換弁の戻り導管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプに繋がる第1切換弁と、第1
    切換弁に続いて順次接続された第1及び第2プライオリ
    ティ弁(1、2)と、パイロットチェック弁(3)と、
    第2切換弁(4)と、増圧スプール(5)及び増圧ピス
    トン(6)から成る増圧ユニットと、増圧ユニットに付
    設された4つのチェック弁(7、8)とから成り、小さ
    い負荷に対しては第2プライオリティ弁(2)から直接
    パイロットチェック弁(3)を介して作業シリンダに油
    圧管路が接続されて成る低圧回路を経て低圧油が、そし
    て大きい負荷に対しては前記増圧ユニットの左端及び右
    端の増圧室の油圧の増減により開閉されるチェック弁
    (8)を介して前記増圧ユニットから前記作業シリンダ
    に油圧管路が接続されて成る高圧回路を経て高圧油が、
    それぞれ前記作業シリンダの往行程のために前記作業シ
    リンダに供給され、その際増圧ピストンに所属の2つの
    増圧室が、各増圧室の圧力の増減に従って閉開されるチ
    ェック弁(7)を介して、切換弁4に接続した2つの出
    力導管(A、A′)のいずれか一方に交互に接続
    し、そして前記作業シリンダの復行程のために前記作業
    シリンダからの戻り油はパイロットチェック弁(3)
    と、第2プライオリティ弁(2)及び又は第1プライオ
    リティ弁(1)にそれぞれ付設されたリリーフ弁とを介
    して第1切換弁から油タンクへ戻されるように構成され
    ていることを特徴とする油圧増圧回路。
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