JP2544155B2 - クロムメッキドラムの補修方法 - Google Patents
クロムメッキドラムの補修方法Info
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- JP2544155B2 JP2544155B2 JP62233949A JP23394987A JP2544155B2 JP 2544155 B2 JP2544155 B2 JP 2544155B2 JP 62233949 A JP62233949 A JP 62233949A JP 23394987 A JP23394987 A JP 23394987A JP 2544155 B2 JP2544155 B2 JP 2544155B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般にメッキドラムの補修方法に関し、殊
にクロムメッキドラムを、その使用現場で装置から取り
外すことなしに補修する方法に関する。
にクロムメッキドラムを、その使用現場で装置から取り
外すことなしに補修する方法に関する。
従来技術の問題点 鏡面クロムメッキ加工されたキャストドラムは、製
紙,フィルム等の製造に用いられている。クロムメッキ
ドラムの表面に僅かな損傷があると、その傷は製造され
た紙,フィルムの表面にそのまま転写されて、製品の価
値を損なう。
紙,フィルム等の製造に用いられている。クロムメッキ
ドラムの表面に僅かな損傷があると、その傷は製造され
た紙,フィルムの表面にそのまま転写されて、製品の価
値を損なう。
従来は、キャストドラムの表面に損傷が生じた場合、
その傷が小さなもの(例えば、2〜3mmの長さまたは直
径)であっても、製紙装置,フィルム製造装置からキャ
ストドラムを取り外し、メッキ工場まで運搬し、再度メ
ッキ加工をし直し、補修されたドラムを装置に再び装着
していた。しかし、キャストドラムは一般に寸法が大き
く(直径1.5〜3.6m)、重量も大きいため(20〜30to
n)、ドラムの着脱,梱包,運搬にコストがかかり、ま
た補修の間は装置を用いることができないか、あるいは
スペアのドラムを用意しなければならなかった。キャス
トドラムは高価であり、装置の運転休止もまた、莫大な
損失を与える。
その傷が小さなもの(例えば、2〜3mmの長さまたは直
径)であっても、製紙装置,フィルム製造装置からキャ
ストドラムを取り外し、メッキ工場まで運搬し、再度メ
ッキ加工をし直し、補修されたドラムを装置に再び装着
していた。しかし、キャストドラムは一般に寸法が大き
く(直径1.5〜3.6m)、重量も大きいため(20〜30to
n)、ドラムの着脱,梱包,運搬にコストがかかり、ま
た補修の間は装置を用いることができないか、あるいは
スペアのドラムを用意しなければならなかった。キャス
トドラムは高価であり、装置の運転休止もまた、莫大な
損失を与える。
従来、陽極に接続した筆の先に脱脂綿等でメッキ液を
含ませ、ドラムを陰極に接続して、通電状態で被メッキ
部分に触れて部分補修する方法が知られているが、この
場合の電流量が小さく、メッキされる厚さは、高々5〜
6μに過ぎず、主に装飾用メッキの補修に利用されてい
る。また、キャストドラムのように大形の対象物では、
損傷部分の傷が深い場合が多いこと、メッキ表面の光沢
が不充分であること、などの理由からこの方法は使用で
きなかった。
含ませ、ドラムを陰極に接続して、通電状態で被メッキ
部分に触れて部分補修する方法が知られているが、この
場合の電流量が小さく、メッキされる厚さは、高々5〜
6μに過ぎず、主に装飾用メッキの補修に利用されてい
る。また、キャストドラムのように大形の対象物では、
損傷部分の傷が深い場合が多いこと、メッキ表面の光沢
が不充分であること、などの理由からこの方法は使用で
きなかった。
本発明者は、キャストドラムの需要者からの強い要請
により、鋭意研究を重ねた結果、ドラムを装置から取り
外すことなしに、損傷部分を補修する方法を完成した。
により、鋭意研究を重ねた結果、ドラムを装置から取り
外すことなしに、損傷部分を補修する方法を完成した。
問題点を解決する手段 本発明によれば、 a) クロムメッキドラムの損傷部分を,損傷の深さに
依存して必要に応じてコーキングを行い,ハンドグライ
ンダで研削して,損傷面を平滑にし、 b) 研削部分及びその周辺部分を充分に脱脂,払拭す
る c) 中央部分に孔を有するブリキ板マスクを、上記損
傷部分が孔の中心に位置付けられるようドラムの表面に
沿ってあてがい、その外周をアルミ接着テープでドラム
表面に水密に接着し d) ブリキ板マスクの孔よりも大きい孔を有する軟質
合成樹脂シートの片面に接着剤を塗布し、上記ブリキ板
マスクの孔が合成樹脂シートの孔のほぼ中心に位置する
よう配置して接着し、 e) 電気絶縁材料よりなる筒状のメッキ槽であってそ
の中心軸に沿って延長する鉄線に白金メッキした線条よ
りなる陽極を有し、その筒状壁面下端縁が上記ドラムの
円筒表面に密接するように形成されてなる上記メッキ槽
を準備し、このメッキ槽を、上記損傷部分の中心に陽極
を位置付けて上記軟質合成樹脂シートの表面に配置し、
メッキ槽の壁面下端縁を上記軟質合成樹脂シートに接着
剤で水密に接着し、 f) メッキ槽の中心をドラムの中心軸の真上に位置付
け、陽極と損傷表面との間隔を基準位置に調整し、 g) ドラムの内側に加熱流体を導入してドラム表面を
約50〜55℃に加熱し、 h) 50〜55℃に加温されたクロムメッキ液を注入管及
び排出管を介してメッキ層に導入,循環させ、 i) ドラムと白金メッキ陽極に電源を接続し、損傷部
の表面を逆電流で電解処理し、(5V,30〜50sec.) j) 5V〜7Vの正電流で20μ電着/時間の条件で、上記
a項でドラムの損傷部分を検索した深さを上回る厚さに
メッキし、 k) メッキ槽からメッキ液を排出させた後、メッキ
槽,合成樹脂シート,ブリキ板マスクをドラムからとり
外し, l) ドラム表面を,水洗,中和を所望回数反復した
後、脱水,乾燥し、 m) 補修メッキ部分及びその周辺部をオイルストー
ン,フェルトバフ,ネルバフ等の研摩手段で順次研摩し
て平滑にすることを特徴とするクロムメッキドラムの補
修方法が提供され、クロムメッキドラムを部材として使
用した装置から取り外す必要なしにその損傷部分を補修
することができる。
依存して必要に応じてコーキングを行い,ハンドグライ
ンダで研削して,損傷面を平滑にし、 b) 研削部分及びその周辺部分を充分に脱脂,払拭す
る c) 中央部分に孔を有するブリキ板マスクを、上記損
傷部分が孔の中心に位置付けられるようドラムの表面に
沿ってあてがい、その外周をアルミ接着テープでドラム
表面に水密に接着し d) ブリキ板マスクの孔よりも大きい孔を有する軟質
合成樹脂シートの片面に接着剤を塗布し、上記ブリキ板
マスクの孔が合成樹脂シートの孔のほぼ中心に位置する
よう配置して接着し、 e) 電気絶縁材料よりなる筒状のメッキ槽であってそ
の中心軸に沿って延長する鉄線に白金メッキした線条よ
りなる陽極を有し、その筒状壁面下端縁が上記ドラムの
円筒表面に密接するように形成されてなる上記メッキ槽
を準備し、このメッキ槽を、上記損傷部分の中心に陽極
を位置付けて上記軟質合成樹脂シートの表面に配置し、
メッキ槽の壁面下端縁を上記軟質合成樹脂シートに接着
剤で水密に接着し、 f) メッキ槽の中心をドラムの中心軸の真上に位置付
け、陽極と損傷表面との間隔を基準位置に調整し、 g) ドラムの内側に加熱流体を導入してドラム表面を
約50〜55℃に加熱し、 h) 50〜55℃に加温されたクロムメッキ液を注入管及
び排出管を介してメッキ層に導入,循環させ、 i) ドラムと白金メッキ陽極に電源を接続し、損傷部
の表面を逆電流で電解処理し、(5V,30〜50sec.) j) 5V〜7Vの正電流で20μ電着/時間の条件で、上記
a項でドラムの損傷部分を検索した深さを上回る厚さに
メッキし、 k) メッキ槽からメッキ液を排出させた後、メッキ
槽,合成樹脂シート,ブリキ板マスクをドラムからとり
外し, l) ドラム表面を,水洗,中和を所望回数反復した
後、脱水,乾燥し、 m) 補修メッキ部分及びその周辺部をオイルストー
ン,フェルトバフ,ネルバフ等の研摩手段で順次研摩し
て平滑にすることを特徴とするクロムメッキドラムの補
修方法が提供され、クロムメッキドラムを部材として使
用した装置から取り外す必要なしにその損傷部分を補修
することができる。
上記a項において、傷の深さがメッキ層の厚さを越え
て地金まで到達している場合には、コーキングを行った
後、研削,研摩して、損傷面を平滑にする。コーキング
は、地金に穴をあけて埋め金を打ち込むことによって行
う。研削,研摩の深さは、損傷の深さの110〜120%を目
標として行うのが良い。
て地金まで到達している場合には、コーキングを行った
後、研削,研摩して、損傷面を平滑にする。コーキング
は、地金に穴をあけて埋め金を打ち込むことによって行
う。研削,研摩の深さは、損傷の深さの110〜120%を目
標として行うのが良い。
上記c項において用いるアルミ接着テープは、クロム
メッキ液に対して耐腐食性があれば、他の接着テープを
用いても良い。
メッキ液に対して耐腐食性があれば、他の接着テープを
用いても良い。
上記c項において使用するブリキマスクの中央の孔の
周縁部を上方に曲げておくことにより、孔の周縁部と陽
極との間の距離を小さくし、それによってこの周縁部に
粗くて脆いメッキ部分を形成させ補修表面に粗くて脆い
メッキ皮膜が形成されるのを防止する。
周縁部を上方に曲げておくことにより、孔の周縁部と陽
極との間の距離を小さくし、それによってこの周縁部に
粗くて脆いメッキ部分を形成させ補修表面に粗くて脆い
メッキ皮膜が形成されるのを防止する。
上記陽極を、渦巻き状としておくことにより、損傷部
分の面積に応じて陽極の外径を調節することができる。
記述すれば、渦巻きの外径を合成樹脂シートの孔の内径
とほぼ等しくなるよう巻き間隔を調整する。
分の面積に応じて陽極の外径を調節することができる。
記述すれば、渦巻きの外径を合成樹脂シートの孔の内径
とほぼ等しくなるよう巻き間隔を調整する。
上記f項において使用される加熱流体は、水蒸気,油
などであって良い。
などであって良い。
上記f項における基準位置は、陽極と損傷表面との距
離が約20mmであり、メッキ液の組成によって±5mmの範
囲で調節する。
離が約20mmであり、メッキ液の組成によって±5mmの範
囲で調節する。
上記逆電解処理の条件は、5V,30sec.程度が良いが、
ドラム表面のメッキの厚さに依存して適宜処理時間を増
減する。
ドラム表面のメッキの厚さに依存して適宜処理時間を増
減する。
実施例の説明 第1図は、本発明に用いられる装置をドラム表面に取
り付けた状態の模式的断面図である。
り付けた状態の模式的断面図である。
ドラム1の損傷部分1aは、ハンドグラインダなどの研
削手段で研削し、平滑に研摩した後の状態で示されてい
る。ついで、アルコール(工業用メチルアルコール)で
研削部分及びその周辺部分を充分に脱脂,払拭した。中
央部分に孔2aを有するブリキ板マスク2を、上記損傷部
分が孔の中心に位置付けられるようドラムの表面に沿っ
てあてがい、その外周をアルミ接着テープ3でドラム表
面に水密に接着した。この際、ドラム表面を損傷しない
よう、ブリキ板の外周部分はサンドペーパなどでエッジ
を丸めておくのが望ましい。またマスクの孔の周縁部分
は上方に湾曲2bさせる。
削手段で研削し、平滑に研摩した後の状態で示されてい
る。ついで、アルコール(工業用メチルアルコール)で
研削部分及びその周辺部分を充分に脱脂,払拭した。中
央部分に孔2aを有するブリキ板マスク2を、上記損傷部
分が孔の中心に位置付けられるようドラムの表面に沿っ
てあてがい、その外周をアルミ接着テープ3でドラム表
面に水密に接着した。この際、ドラム表面を損傷しない
よう、ブリキ板の外周部分はサンドペーパなどでエッジ
を丸めておくのが望ましい。またマスクの孔の周縁部分
は上方に湾曲2bさせる。
ブリキ板マスクの孔よりも大きい孔4aを有する電気絶
縁材料(軟質合成樹脂)のシート4の片面全体に接着剤
を塗布し、上記ブリキ板マスクの孔が絶縁材料シートの
孔のほぼ中心に位置するよう配置して接着した。
縁材料(軟質合成樹脂)のシート4の片面全体に接着剤
を塗布し、上記ブリキ板マスクの孔が絶縁材料シートの
孔のほぼ中心に位置するよう配置して接着した。
ドラムの円周面に密接する形状寸法の底部開口5aを有
する電気絶縁材料でできた筒状の槽5と,上記槽の中心
軸に沿って延長する鉄線に白金メッキした線条よりなる
陽極6とを有するメッキ槽7を、上記損傷部の中心に陽
極を位置付けて配置し、槽の底部開口5aの周縁を上記絶
縁材料シート4に接着剤で水密に接着した。陽極6の形
状は平面に沿って巻かれた渦巻き状とし、合成樹脂シー
トの孔径とほぼ等しい外径に調節して用いる。メッキ槽
の中心をドラムの中心軸の真上に位置付け,ドラムの内
側に蒸気を導入してドラム表面を約50〜55℃に加熱し、
50〜55℃に加温されたクロムメッキ液を注入管8及び排
出管9を介してメッキ層に導入,循環させ、陽極と損傷
表面との間隔を20mm(基準距離)に調整した。ドラム表
面の予熱は徐々に行うのが良い。何故ならば、ドラム内
部の形状は、一般に一様ではないので、ドラム表面に温
度のむらが生じるからである。基準距離調整手段は微調
整が可能な機構とするのが良く、そのような機構は機械
技術において良く知られている。また、陽極とドラム表
面との正確な位置合わせ及び/又は姿勢制御手段を設け
ても良い。ドラムと白金メッキ陽極に電源を接続し、損
傷部の表面を逆電流で電解処理し(5V,30〜50sec.)、5
V〜7Vの正電流で20μm/時間の条件でメッキ処理した。
メッキの厚さは、ドラム表面の損傷部分の研削,研摩に
おいて、平滑化された凹部の深さを上回る厚さとし、好
ましくはその凹部の深さの110〜120%とするのが良い。
する電気絶縁材料でできた筒状の槽5と,上記槽の中心
軸に沿って延長する鉄線に白金メッキした線条よりなる
陽極6とを有するメッキ槽7を、上記損傷部の中心に陽
極を位置付けて配置し、槽の底部開口5aの周縁を上記絶
縁材料シート4に接着剤で水密に接着した。陽極6の形
状は平面に沿って巻かれた渦巻き状とし、合成樹脂シー
トの孔径とほぼ等しい外径に調節して用いる。メッキ槽
の中心をドラムの中心軸の真上に位置付け,ドラムの内
側に蒸気を導入してドラム表面を約50〜55℃に加熱し、
50〜55℃に加温されたクロムメッキ液を注入管8及び排
出管9を介してメッキ層に導入,循環させ、陽極と損傷
表面との間隔を20mm(基準距離)に調整した。ドラム表
面の予熱は徐々に行うのが良い。何故ならば、ドラム内
部の形状は、一般に一様ではないので、ドラム表面に温
度のむらが生じるからである。基準距離調整手段は微調
整が可能な機構とするのが良く、そのような機構は機械
技術において良く知られている。また、陽極とドラム表
面との正確な位置合わせ及び/又は姿勢制御手段を設け
ても良い。ドラムと白金メッキ陽極に電源を接続し、損
傷部の表面を逆電流で電解処理し(5V,30〜50sec.)、5
V〜7Vの正電流で20μm/時間の条件でメッキ処理した。
メッキの厚さは、ドラム表面の損傷部分の研削,研摩に
おいて、平滑化された凹部の深さを上回る厚さとし、好
ましくはその凹部の深さの110〜120%とするのが良い。
メッキ槽からメッキ液を排出させた後、メッキ槽7,合
成樹脂シート4,ブリキ板マスク2をドラム1から取り外
し、ドラム表面を,水洗,中和を所望回数反復した後
(少なくとも2回以上反復するのが望ましい)、脱水,
乾燥し、補修メッキ部分及びその周辺部をオイルストー
ン,フェルトバフ,ネルバフで順次研摩した。
成樹脂シート4,ブリキ板マスク2をドラム1から取り外
し、ドラム表面を,水洗,中和を所望回数反復した後
(少なくとも2回以上反復するのが望ましい)、脱水,
乾燥し、補修メッキ部分及びその周辺部をオイルストー
ン,フェルトバフ,ネルバフで順次研摩した。
かくて得られた補修表面は、肉眼では判らない程度に
平滑であり、また補修されたドラムを用いて紙を製造し
たが、紙の表面には全く異常が発見できなかった。
平滑であり、また補修されたドラムを用いて紙を製造し
たが、紙の表面には全く異常が発見できなかった。
以上に本発明の位置実施例に基づいて、本発明を説明
したが、本発明は上記実施例にのみ限定されるものでは
なく、本発明の技術思想から逸脱することなく、様々な
変形が可能である。
したが、本発明は上記実施例にのみ限定されるものでは
なく、本発明の技術思想から逸脱することなく、様々な
変形が可能である。
第1図は、本発明方法を実施する装置をドラム表面に取
り付けた状態の立断面図である。 符号の説明 1:ドラム、1a:研削,研摩された損傷部分、2:ブリキ板
マスク、2a:ブリキ板マスクの孔、2b:弯曲部分、3:アル
ミ接着テープ、4:電気絶縁材料のシート、4a:電気絶縁
材料のシートの孔、5:電気絶縁材料の筒状の槽、5a:ド
ラムの円筒表面に密接する寸法形状の槽5の底部開口、
6:陽極、7:メッキ槽、8:注入管、9:排出管、
り付けた状態の立断面図である。 符号の説明 1:ドラム、1a:研削,研摩された損傷部分、2:ブリキ板
マスク、2a:ブリキ板マスクの孔、2b:弯曲部分、3:アル
ミ接着テープ、4:電気絶縁材料のシート、4a:電気絶縁
材料のシートの孔、5:電気絶縁材料の筒状の槽、5a:ド
ラムの円筒表面に密接する寸法形状の槽5の底部開口、
6:陽極、7:メッキ槽、8:注入管、9:排出管、
Claims (1)
- 【請求項1】クロムメッキドラムの表面の損傷部分を該
クロムメッキドラムを部材として使用した装置から取り
外すことなしに補修する方法であって、 a)上記損傷部分を、損傷の深さに依存して必要に応じ
てコーキングを行い、グラインダで研削して、損傷面を
平滑にし、 b)研削部分及びその周辺部分を充分に脱脂し、払拭
し、 c)中央部分に孔を有するブリキ板マスクを、上記損傷
部分が孔の中心に位置付けられるようドラムの表面に沿
ってあてがい、その外周をアルミ装着テープでドラム表
面に水密に接着し、 d)ブリキ板マスクの孔よりも大きい孔を有する軟質合
成樹脂シートの片面に接着剤を塗布し、上記ブリキ板マ
スクの孔が軟質合成樹脂シートの孔のほぼ中心に位置す
るよう配置して接着し、 e)電気絶縁材料よりなる筒状のメッキ槽であってその
中心軸に沿って延長する鉄線に白金メッキした線条より
なる陽極を有し、その筒状壁面下端縁が上記ドラムの円
筒表面に密接するように形成されてなる上記メッキ槽を
準備し、このメッキ槽を、上記損傷部分の中心に陽極を
位置付けて上記軟質合成樹脂シートの表面に配置し、メ
ッキ槽の壁面下端縁を上記軟質合成樹脂シートに接着剤
で水密に接着し、 f)メッキ槽の中心をドラムの中心軸の真上に位置付
け、ドラムの内側に加熱流体を導入してドラム表面を50
〜55℃に加熱し、 g)50〜55℃に加熱されたクロムメッキ液を注入管及び
排出管を介してメッキ槽に導入、循環させ、 h)陽極と上記損傷部分との間隔を基準位置に調整し、 i)ドラムと白金メッキ陽極に電源を接続し、上記損傷
部分の表面を逆電流で電解処理し、 j)5V〜7Vの正電流で20μ電着/時間の条件で上記a)
項でドラムの損傷部分を研削した深さを上回る厚さにメ
ッキ処理し、 k)メッキ槽からメッキ液を排出させた後、メッキ槽、
軟質合成樹脂シート、ブリキ板マスクをドラムから取り
外し、 l)ドラム表面を水洗、中和を所望回数反復した後、脱
水、乾燥し、 m)補修メッキ部分及びその周辺部をオイルストーン、
フェルトパフ、ネルパフ等の研磨手段で順次研磨するこ
とを特徴とするクロムメッキドラムの補修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62233949A JP2544155B2 (ja) | 1987-09-18 | 1987-09-18 | クロムメッキドラムの補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62233949A JP2544155B2 (ja) | 1987-09-18 | 1987-09-18 | クロムメッキドラムの補修方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6475695A JPS6475695A (en) | 1989-03-22 |
JP2544155B2 true JP2544155B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=16963145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62233949A Expired - Fee Related JP2544155B2 (ja) | 1987-09-18 | 1987-09-18 | クロムメッキドラムの補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544155B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2780611C1 (ru) * | 2021-09-08 | 2022-09-28 | Публичное акционерное общество "Трубная металлургическая компания" (ПАО "ТМК") | Устройство для локального хромирования изделий |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19548198C2 (de) * | 1995-12-22 | 1999-05-12 | Hueck Engraving Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zur Nach- und/oder Ausbesserung von kleinen Oberflächenschäden in einer großformatigen Preßplatte oder einem Endlosband aus Blech mit einer strukturierten Oberfläche zur Oberflächenprägung kunststoffbeschichteter Holzwerkstoff- oder Laminatplatten |
-
1987
- 1987-09-18 JP JP62233949A patent/JP2544155B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2780611C1 (ru) * | 2021-09-08 | 2022-09-28 | Публичное акционерное общество "Трубная металлургическая компания" (ПАО "ТМК") | Устройство для локального хромирования изделий |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6475695A (en) | 1989-03-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |