JP2543107B2 - 光学情報記録再生消去方法 - Google Patents
光学情報記録再生消去方法Info
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- JP2543107B2 JP2543107B2 JP62292365A JP29236587A JP2543107B2 JP 2543107 B2 JP2543107 B2 JP 2543107B2 JP 62292365 A JP62292365 A JP 62292365A JP 29236587 A JP29236587 A JP 29236587A JP 2543107 B2 JP2543107 B2 JP 2543107B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、画像,音声,その他のデータを、大容量に
記録し、データの書き換えを可能にする光ディスクに関
するものである。
記録し、データの書き換えを可能にする光ディスクに関
するものである。
従来の技術 レーザ光で、光ディスクに情報を記録再生する方法
は、例えば、Te化合物の記録薄膜を、円盤状の基板に形
成し、これに、φ1μm程度に絞ったレーザ光を照射
し、このレーザ光を、データ信号により変調せしめ、高
いパワーレベルでは、前記薄膜を融解あるいは蒸発させ
て、薄膜に穴を形成して情報を記録する追記型の方式が
知られている。ただしこの方法では、情報の書き換えは
できない。
は、例えば、Te化合物の記録薄膜を、円盤状の基板に形
成し、これに、φ1μm程度に絞ったレーザ光を照射
し、このレーザ光を、データ信号により変調せしめ、高
いパワーレベルでは、前記薄膜を融解あるいは蒸発させ
て、薄膜に穴を形成して情報を記録する追記型の方式が
知られている。ただしこの方法では、情報の書き換えは
できない。
これに対して、カルコゲン化物、つまり、酸素を除く
周期律表の第6族の元素S,Se,Teと金属,半金属との化
合物薄膜を利用して、加熱,冷却により、結晶化あるい
は、非晶質化の相転移を生ぜしめて情報を、記録あるい
は、消去,書き換えする方法が、S.R.オブシンスキ等に
より、フィジックス.レビューレターズ(Phys.Rev.Let
ters.,)21(1968)1450に報告されている。材料として
は、Ge15Te81Sb2S2の薄膜を用いる方法である。これ
は、淡褐色の非晶質膜に、略1μmφに絞った微少スポ
ット光を照射し、加熱昇温し、徐冷後膜が結晶化して黒
化し、情報が記録できるもので、消去に際しては、この
黒化部位に、再びパルス幅の短かい強いレーザ光を照射
し、白化させ、元の淡褐色の状態に戻して情報の記録,
消去をおこなう方法である。
周期律表の第6族の元素S,Se,Teと金属,半金属との化
合物薄膜を利用して、加熱,冷却により、結晶化あるい
は、非晶質化の相転移を生ぜしめて情報を、記録あるい
は、消去,書き換えする方法が、S.R.オブシンスキ等に
より、フィジックス.レビューレターズ(Phys.Rev.Let
ters.,)21(1968)1450に報告されている。材料として
は、Ge15Te81Sb2S2の薄膜を用いる方法である。これ
は、淡褐色の非晶質膜に、略1μmφに絞った微少スポ
ット光を照射し、加熱昇温し、徐冷後膜が結晶化して黒
化し、情報が記録できるもので、消去に際しては、この
黒化部位に、再びパルス幅の短かい強いレーザ光を照射
し、白化させ、元の淡褐色の状態に戻して情報の記録,
消去をおこなう方法である。
さらに、特公昭60−023995号公報に示されるように、
情報信号で変調したレーザ光の変調デューティを下げ
て、微少パルス幅の光照射で情報信号を記録し、次に、
連続的なレーザ照射光を記録部位に施こして情報を消去
する方法が知られている。これらの方法は、いずれも、
情報記録と、情報消去が、時系列的に異っており、前の
情報を消去し、次の信号を、同時に記録するオーバライ
トの機能を有さない方法である。
情報信号で変調したレーザ光の変調デューティを下げ
て、微少パルス幅の光照射で情報信号を記録し、次に、
連続的なレーザ照射光を記録部位に施こして情報を消去
する方法が知られている。これらの方法は、いずれも、
情報記録と、情報消去が、時系列的に異っており、前の
情報を消去し、次の信号を、同時に記録するオーバライ
トの機能を有さない方法である。
次に、特開昭56−145530号公報においては、レーザ光
の変調パワーレベルを、信号記録のための高い白化パワ
ーレベルと、信号消去のための低い、黒化パワーレベル
の間で変調し、前に記録した白化信号部位は、次の信号
の黒化パワーレベルで消去すると共に、前の信号の未記
録部位、つまり黒化部位は、次の信号の白化パワーレベ
ルで白化記録する同時消録の方法が知られている。
の変調パワーレベルを、信号記録のための高い白化パワ
ーレベルと、信号消去のための低い、黒化パワーレベル
の間で変調し、前に記録した白化信号部位は、次の信号
の黒化パワーレベルで消去すると共に、前の信号の未記
録部位、つまり黒化部位は、次の信号の白化パワーレベ
ルで白化記録する同時消録の方法が知られている。
円盤状記録部材において、内周から外周にわたって均
一な信号の記録および、消去を行う方法としては、線速
度一定の回転方式(CLV:Constant Linear Velocity)が
知られている。又、角速度一定の回転方式(CAV:Consta
nt Angular Velocity)においては、内周と外周で、線
速度が異るため、内周では記録パワーレベルを低く選
び、外周側では、記録パワーを高く選ぶ方法等が知られ
ている。
一な信号の記録および、消去を行う方法としては、線速
度一定の回転方式(CLV:Constant Linear Velocity)が
知られている。又、角速度一定の回転方式(CAV:Consta
nt Angular Velocity)においては、内周と外周で、線
速度が異るため、内周では記録パワーレベルを低く選
び、外周側では、記録パワーを高く選ぶ方法等が知られ
ている。
パワーレベルを変える方法では、レーザの発光特性の
差異の影響を受けやすく、ドライブの調整が複雑になる
問題があった。さらに、記録レーザパルス巾が大きい場
合、記録部材が熱損傷を受けやすく、特に円盤状記録部
材を、CAVの方式で用いる場合、内周部でその現象が発
生しやすいという問題があった。
差異の影響を受けやすく、ドライブの調整が複雑になる
問題があった。さらに、記録レーザパルス巾が大きい場
合、記録部材が熱損傷を受けやすく、特に円盤状記録部
材を、CAVの方式で用いる場合、内周部でその現象が発
生しやすいという問題があった。
発明が解決しようとする問題点 レーザ光により情報を記録あるいは記録,消去する方
法において、レーザパワーの制御を容易にし、円盤状記
録部材が熱損傷を受けないようにすることが本発明の目
的である。
法において、レーザパワーの制御を容易にし、円盤状記
録部材が熱損傷を受けないようにすることが本発明の目
的である。
問題点を解決するための手段 記録あるいは消去するレーザ光を直径dの略円形スポ
ットに絞り、円盤状記録部材を回転し、レーザ光のピー
クパワーを、前記記録部材の内周トラックから、外周ト
ラックに至るまで同一パワーレベルに選び、レーザ光を
パルス巾τ0で変調し、記録部材の任意の点が、スポッ
トを横切る時間をτdとし、記録部材の任意の点の回転
線速度をvとし、τd=d/vの値に対し、記録部材の最
外周トラックにおけるτdをτd1とし、最内周のトラッ
クにおけるτdをτd2とし、記録レーザ光のピークパワ
ーを、最内周トラックから、最外周トラックまでほぼ同
一の値に選び、そのパルス巾τ0を、τ0τd1に選
び、最内周のパルス巾τ02を最外周のパルス巾τ01以下
に選んで記録する光学情報記録再生消去方法である。
ットに絞り、円盤状記録部材を回転し、レーザ光のピー
クパワーを、前記記録部材の内周トラックから、外周ト
ラックに至るまで同一パワーレベルに選び、レーザ光を
パルス巾τ0で変調し、記録部材の任意の点が、スポッ
トを横切る時間をτdとし、記録部材の任意の点の回転
線速度をvとし、τd=d/vの値に対し、記録部材の最
外周トラックにおけるτdをτd1とし、最内周のトラッ
クにおけるτdをτd2とし、記録レーザ光のピークパワ
ーを、最内周トラックから、最外周トラックまでほぼ同
一の値に選び、そのパルス巾τ0を、τ0τd1に選
び、最内周のパルス巾τ02を最外周のパルス巾τ01以下
に選んで記録する光学情報記録再生消去方法である。
作用 以上のようにすることにより、内周,外周トラックに
おけるレーザ照射パワーレベルを同じにできる。
おけるレーザ照射パワーレベルを同じにできる。
実施例 実施例の説明の前に本発明の原理について説明する。
非晶質状態および、結晶状態を有する薄膜に、レーザ
光を照射し、この薄膜をレーザ光で加熱昇温し、薄膜の
状態を変化させ、情報を記録および消去することができ
る。円盤状記録部材の任意の一点が、略円形のレーザス
ポット光により、回転中に受けるレーザ光の強度は、第
2図に示すように、時間的に変化する。
光を照射し、この薄膜をレーザ光で加熱昇温し、薄膜の
状態を変化させ、情報を記録および消去することができ
る。円盤状記録部材の任意の一点が、略円形のレーザス
ポット光により、回転中に受けるレーザ光の強度は、第
2図に示すように、時間的に変化する。
第2図において、レーザスポット光の直径をdとし、
回転のA点における線速度をvm/secとすれば、A点を、
レーザスポット光が横切り始める時刻を0として、時間
とともに、A点が照射されるレーザ光照射強度は、τの
時間にわたって強度がピークに達し、減衰する。この時
間τは、τ=d/vに相当する。
回転のA点における線速度をvm/secとすれば、A点を、
レーザスポット光が横切り始める時刻を0として、時間
とともに、A点が照射されるレーザ光照射強度は、τの
時間にわたって強度がピークに達し、減衰する。この時
間τは、τ=d/vに相当する。
円盤状記録部材の任意の点におけるレーザ光照射時間
は、第3図に示すように、外周部では、線速度v1が大き
いために、τ1=d/v1は短くなる。逆に、内周部では、
線速度v2が小さいため、τ2=d/v2は大きくなり、内周
部の任意の一点は、長い時間レーザ光の照射を受けるこ
とになる。
は、第3図に示すように、外周部では、線速度v1が大き
いために、τ1=d/v1は短くなる。逆に、内周部では、
線速度v2が小さいため、τ2=d/v2は大きくなり、内周
部の任意の一点は、長い時間レーザ光の照射を受けるこ
とになる。
円盤状記録部材における任意の点におけるレーザ光の
照射時間は、必ずしもレーザ光の発光パルス巾で定まる
ものではなく、第1に、レーザスポット光の、トラック
方向の長さd、および、その点における線速度vであ
り、レーザ光の発光パルス巾が、d/vより長い場合は、
任意の点が照射を受ける時間τは、τ=d/vで一定にな
る。
照射時間は、必ずしもレーザ光の発光パルス巾で定まる
ものではなく、第1に、レーザスポット光の、トラック
方向の長さd、および、その点における線速度vであ
り、レーザ光の発光パルス巾が、d/vより長い場合は、
任意の点が照射を受ける時間τは、τ=d/vで一定にな
る。
レーザ光の発光パルス巾が、τ=d/v以下の場合は、
任意の点が照射を受ける時間τは、レーザ光の発光パル
ス巾で定まる。
任意の点が照射を受ける時間τは、レーザ光の発光パル
ス巾で定まる。
円盤状記録部材の内周部,外周部において、均一な記
録を行うためには、第4図に示すように、レーザ光のピ
ークパワーレベルを同じにし、その発光パルス巾を小さ
くすることによって可能になる。
録を行うためには、第4図に示すように、レーザ光のピ
ークパワーレベルを同じにし、その発光パルス巾を小さ
くすることによって可能になる。
第4図で、レーザの発光パルス巾が、内周,外周で、
それぞれの位置のτ=d/vよりも長い場合は、それぞれ
の位置の任意の点は、照射ゼロから照射強度ピークを経
て、照射ゼロに達するレーザ光の照射を受ける。
それぞれの位置のτ=d/vよりも長い場合は、それぞれ
の位置の任意の点は、照射ゼロから照射強度ピークを経
て、照射ゼロに達するレーザ光の照射を受ける。
レーザの発光パルス巾が、τ=d/vよりも短かい場合
を第4図a及びbに示す。いずれも、内周トラックにお
いて、点線の照射プロフィールは、発光パルス巾が、τ
=d/vより長い場合である。aにおいては、略円形スポ
ットの照射開始時におけるトラック方向の略円形スポッ
トの先端位置が、τ3の照射パルス巾における照射パワ
ーのプロフィールを示す。bにおいては、略円形スポッ
トの中心付近の点が、τ3の照射パルス巾における照射
パワーのプロフィールを示す。
を第4図a及びbに示す。いずれも、内周トラックにお
いて、点線の照射プロフィールは、発光パルス巾が、τ
=d/vより長い場合である。aにおいては、略円形スポ
ットの照射開始時におけるトラック方向の略円形スポッ
トの先端位置が、τ3の照射パルス巾における照射パワ
ーのプロフィールを示す。bにおいては、略円形スポッ
トの中心付近の点が、τ3の照射パルス巾における照射
パワーのプロフィールを示す。
記録マークは、最もエネルギー吸収の大きい該プロフ
ィールのbの位置に形成する。したがってまず第1に、
外周の位置における被照射パルス巾τ1=d/v1に対し
て、内周では、内,外周におけるレーザパワーを同一レ
ベルに選ぶ場合、τ3τ1に選ぶ必要がある。
ィールのbの位置に形成する。したがってまず第1に、
外周の位置における被照射パルス巾τ1=d/v1に対し
て、内周では、内,外周におけるレーザパワーを同一レ
ベルに選ぶ場合、τ3τ1に選ぶ必要がある。
さらに、内周においては、線速度が外周部よりも遅い
ために、τ3の間にレーザ光の照射を受けるトラック方
向の長さが外周部に比べて小さくなる。そのため、単位
面積当りの吸収エネルギーは、内周の方が大きくなるた
めに、これを、等価にするために、内周部では、τ3の
値をより小さく選ぶことが好ましい。
ために、τ3の間にレーザ光の照射を受けるトラック方
向の長さが外周部に比べて小さくなる。そのため、単位
面積当りの吸収エネルギーは、内周の方が大きくなるた
めに、これを、等価にするために、内周部では、τ3の
値をより小さく選ぶことが好ましい。
第1の方法は、単位面積当りの吸収エネルギーを同じ
にする方法で、これは、τ3を線速度比に比例して小さ
くする方法である。外周の線速度をv1,内周の線速度をv
2として、τ3=τ1×v2/v1に選ぶことである。
にする方法で、これは、τ3を線速度比に比例して小さ
くする方法である。外周の線速度をv1,内周の線速度をv
2として、τ3=τ1×v2/v1に選ぶことである。
第2の方法は、熱伝導による昇温特性を考慮した補正
である。パルス巾が短いほど昇温効率は増大するため、 に選ぶ方法である。
である。パルス巾が短いほど昇温効率は増大するため、 に選ぶ方法である。
以上の方法により、円盤状記録部材において、角速度
一定の記録方式(CAV)を適用する場合、内周トラック
と外周トラックにおいて、同一パワーレベルの照射で、
内,外周均一な記録マークの形成が可能になる。
一定の記録方式(CAV)を適用する場合、内周トラック
と外周トラックにおいて、同一パワーレベルの照射で、
内,外周均一な記録マークの形成が可能になる。
同時に、内,外周でのマーク長は、内周ではより短か
く、外周では長くなる記録が行える。
く、外周では長くなる記録が行える。
以下、実施例について説明する。
記録担体として、円盤状ディスクを用いる。第1図に
その断面図を示す。基板1は、光学的に透明な、ポリカ
ーボネイト樹脂あるいは、ガラス板である。この上に、
レーザスポット光ガイド用の溝あるいは、ピットを設け
る。この面に、熱伝導率が、約2×10-3(cal/cm/s/
℃)の誘電体層2を設ける。この上に、記録薄膜として
Te−Ge−Sbからなる薄膜層3を形成し、さらにその上
に、誘電体層4を設ける。さらにその上に反射層5を設
け、この上に接着層6を用いて、保護板7を形成する。
その断面図を示す。基板1は、光学的に透明な、ポリカ
ーボネイト樹脂あるいは、ガラス板である。この上に、
レーザスポット光ガイド用の溝あるいは、ピットを設け
る。この面に、熱伝導率が、約2×10-3(cal/cm/s/
℃)の誘電体層2を設ける。この上に、記録薄膜として
Te−Ge−Sbからなる薄膜層3を形成し、さらにその上
に、誘電体層4を設ける。さらにその上に反射層5を設
け、この上に接着層6を用いて、保護板7を形成する。
それぞれの膜厚は、誘電体層の屈折率,消衰係数n,k
および、記録薄膜の屈折率,消衰係数および、反射層の
屈折率,消衰係数等により、多層膜の干渉による光学的
特性において、信号出力が最も大きくなる値に選ぶこと
ができる。誘電体材料としては、SiO2,ZnS等が比較的大
きい熱伝導率の材料として選ばれるが、好ましくは、Zn
SとSiO2の混合薄膜が適用できる。反射層としては、Au
あるいは、Ni−Cr合金薄膜が用いられる。
および、記録薄膜の屈折率,消衰係数および、反射層の
屈折率,消衰係数等により、多層膜の干渉による光学的
特性において、信号出力が最も大きくなる値に選ぶこと
ができる。誘電体材料としては、SiO2,ZnS等が比較的大
きい熱伝導率の材料として選ばれるが、好ましくは、Zn
SとSiO2の混合薄膜が適用できる。反射層としては、Au
あるいは、Ni−Cr合金薄膜が用いられる。
このディスクを、1800rpmで回転して、レーザ光源と
して、波長λ≒830nmの半導体レーザを用い、その照射
スポット径半値巾を約1μmにして情報の記録消去,同
時消録を行う。
して、波長λ≒830nmの半導体レーザを用い、その照射
スポット径半値巾を約1μmにして情報の記録消去,同
時消録を行う。
ディスク中周において、線速度7.5m/secを用いて特
性測定を行う。記録薄膜の融点は、Tm≒600℃であり、
結晶化温度は、およそ200℃である。
性測定を行う。記録薄膜の融点は、Tm≒600℃であり、
結晶化温度は、およそ200℃である。
レーザ光の変調パワーレベルを、例えば、結晶化信号
マーク形成のパワーレベルとして、6mwを選び、信号マ
ーク間のパワーレベルとして12mwを選ぶ。さらに、信号
再生のパワーレベルとして、1mwを選ぶ。同時消録の測
定を行うために、信号周波数として、1=3.4MHz,
2=1.6MHzを選ぶ。信号マーク長を同じにするために、
いずれの場合もτ=125nsを用いる。
マーク形成のパワーレベルとして、6mwを選び、信号マ
ーク間のパワーレベルとして12mwを選ぶ。さらに、信号
再生のパワーレベルとして、1mwを選ぶ。同時消録の測
定を行うために、信号周波数として、1=3.4MHz,
2=1.6MHzを選ぶ。信号マーク長を同じにするために、
いずれの場合もτ=125nsを用いる。
104サイクルにおいて、C/N比50dBが得られる。消去率
としては、30dBである。又、ランダム信号の同時消録に
より、ビットエラーレイトを測定すると10-5程度にな
る。
としては、30dBである。又、ランダム信号の同時消録に
より、ビットエラーレイトを測定すると10-5程度にな
る。
これに対して、信号マークを、非晶質状態にする方式
で、レーザ光の変調パワーレベルを、非晶質化信号マー
ク形成の高パワーレベルとして14mwを選び、信号マーク
間のパワーレベルとして低パワーレベル6mwを選んで同
時消録の測定を行ったところ、104サイクルにおいて、C
/N比50dBは、前者の方法と同程度になるが、消去率につ
いては、3〜6dB低い値になる。
で、レーザ光の変調パワーレベルを、非晶質化信号マー
ク形成の高パワーレベルとして14mwを選び、信号マーク
間のパワーレベルとして低パワーレベル6mwを選んで同
時消録の測定を行ったところ、104サイクルにおいて、C
/N比50dBは、前者の方法と同程度になるが、消去率につ
いては、3〜6dB低い値になる。
さらに、ランダム信号の同時消録により、ビットエラ
ーレイトを測定すると、前者の約10倍エラーが増大する
差となる。
ーレイトを測定すると、前者の約10倍エラーが増大する
差となる。
ディスク内周と外周の特性を比較するために、照射パ
ルス巾と記録特性の相関を求める。
ルス巾と記録特性の相関を求める。
1800rpmの回転に対し、内周では、約v2=5m/secの線
速度、外周では約v1=10m/secの線速度になる。レーザ
スポット径を約1μmに選ぶ。外周では、τ=d/vの値
は、τ1≒100nsになり、内周では、τ3≒200nsにな
る。そこで、照射レーザパワーを、内周,外周一定のPW
=16mwを選ぶ。内周τ3=200nsでは、熱的な損傷が大
きく、サイクルに対し、信号の低下が大きい。これに対
して、τ3=τ1=100nsに選ぶことにより、サイクル
に対し、信号の低下は低減できる。
速度、外周では約v1=10m/secの線速度になる。レーザ
スポット径を約1μmに選ぶ。外周では、τ=d/vの値
は、τ1≒100nsになり、内周では、τ3≒200nsにな
る。そこで、照射レーザパワーを、内周,外周一定のPW
=16mwを選ぶ。内周τ3=200nsでは、熱的な損傷が大
きく、サイクルに対し、信号の低下が大きい。これに対
して、τ3=τ1=100nsに選ぶことにより、サイクル
に対し、信号の低下は低減できる。
しかしながら、内周,外周で、パワーを16mwから大き
くした場合、サイクルに対し、内周では高パワー側で信
号の低下が発生しやすくなる。
くした場合、サイクルに対し、内周では高パワー側で信
号の低下が発生しやすくなる。
内周の照射パルス巾として、τ3=τ1×1/2=50ns
を選ぶ。この場合、記録パワー16mw〜20mwまで、内周,
外周のサイクルに対する信号低下はほとんどみられな
い。
を選ぶ。この場合、記録パワー16mw〜20mwまで、内周,
外周のサイクルに対する信号低下はほとんどみられな
い。
を選ぶと、内周,外周で、同じ感度,サイクル特性を得
ることができる。
ることができる。
さらに、外周部におけるパルス巾を100nsより短かく
することにより、τ1=70ns内周τ3=70nsも同一で、
内,外周のパワーレベル16mw〜20mwで、内,外周同じサ
イクル特性を得ることも可能である。
することにより、τ1=70ns内周τ3=70nsも同一で、
内,外周のパワーレベル16mw〜20mwで、内,外周同じサ
イクル特性を得ることも可能である。
発明の効果 角速度一定の円盤状記録部材における光学情報記録お
よび記録消去方式において、レーザの発光パルス巾を、
レーザスポットが任意の一点を横切る時間τ=d/v以下
にし、内周の発光パルス巾τ3と、外周の発光パルス巾
τ1の関係を、τ3τ1τに選ぶことにより次の効
果を得る。
よび記録消去方式において、レーザの発光パルス巾を、
レーザスポットが任意の一点を横切る時間τ=d/v以下
にし、内周の発光パルス巾τ3と、外周の発光パルス巾
τ1の関係を、τ3τ1τに選ぶことにより次の効
果を得る。
(1) 内周,外周トラックにおいてレーザ照射パワー
レベルを同一にできる。
レベルを同一にできる。
(2) 内周部におけるサイクル特性のレーザパワーマ
ージンを広くできる。
ージンを広くできる。
第1図は本発明に適用するディスクの断面構造図、第2
図は略円形レーザスポットが、任意の点Aを横切る場に
A点が、照射を受けるレーザ照射強度の時間的変化を示
す説明図、第3図はディスク内周部と、外周部における
任意の点が、照射を受けるレーザ照射強度の時間的変化
を示す説明図、第4図は内周におけるレーザ照射発光パ
ルス巾を短かくした場合の照射強度の時間的変化と、外
周部の照射強度の時間的変化を示す説明図である。 1……基板、2……誘電体層、3……記録薄膜、4……
誘電体層、5……反射層、6……接着層、7……保護
板。
図は略円形レーザスポットが、任意の点Aを横切る場に
A点が、照射を受けるレーザ照射強度の時間的変化を示
す説明図、第3図はディスク内周部と、外周部における
任意の点が、照射を受けるレーザ照射強度の時間的変化
を示す説明図、第4図は内周におけるレーザ照射発光パ
ルス巾を短かくした場合の照射強度の時間的変化と、外
周部の照射強度の時間的変化を示す説明図である。 1……基板、2……誘電体層、3……記録薄膜、4……
誘電体層、5……反射層、6……接着層、7……保護
板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−188025(JP,A) 特開 昭49−38529(JP,A) 特開 昭59−24462(JP,A) 特開 昭59−72239(JP,A)
Claims (9)
- 【請求項1】レーザ光の照射により、円盤状記録部材を
加熱昇温せしめてこの円盤状記録部材の光学的性質を変
化せしめ、情報を記録、あるいは消去するに際し、レー
ザ光を直径dの略円形スポットに絞り、照射する手段
と、前記円盤状記録部材を回転する手段と、前記レーザ
光をパルス巾τ0で変調する手段を用い、前記円盤状記
録部材の任意の点が、前記スポットを横切る時間をτd
とし、前記円盤状記録部材の任意の点の回転線速度をv
とし、τd=d/vの値に対し、前記円盤状記録部材の最
外周トラックにおけるτdをτd1とし、最内周のトラッ
クにおけるτdをτd2とし、記録レーザ光のピークパワ
ーを、最内周トラックから最外周トラックまで同一の値
に選び、そのパルス巾τ0を、τ0τd1に選び、最内
周のパルス巾τ02を最外周のパルス巾τ01以下に選んで
記録する光学情報記録再生消去方法。 - 【請求項2】記録レーザ光の発光パルス巾τ0を、円盤
状記録部材において、最内周トラック,最外周トラック
の各々の線速度v2,v1とし、τ0が、v2とv1の比に、比
例するように選んで記録する特許請求の範囲第1項記載
の光学情報記録再生消去方法。 - 【請求項3】記録レーザ光の発光パルス巾τ0を、円盤
状記録部材において、最内周トラック,最外周トラック
の各々の線速度v2,v1とし、τ0が、v2とv1の比の略1/2
乗に比例するように選んで記録する特許請求の範囲第1
項記載の光学情報記録再生消去方法。 - 【請求項4】記録レーザ光の発光パルス巾を、最内周の
発光パルス巾τ0とし、最内周の線速度v2,最外周の線
速度v1として、v2/v1と(v2/v1)1/2の係数の間に選ん
だパルス巾τ0とし、内周から外周にかけて、同一パル
ス巾を選んで記録する特許請求の範囲第1項記載の光学
情報記録再生消去方法。 - 【請求項5】記録レーザ光のパワーを、円盤状記録部材
における記録薄膜を融解するに十分なレベルに選び記録
する特許請求の範囲第1項記載の光学情報記録再生消去
方法。 - 【請求項6】消去するパワーレベルを、記録のパワーレ
ベルより低く選び、既記録信号を消去する特許請求の範
囲第1項記載の光学情報記録再生消去方法。 - 【請求項7】記録レーザ光パワーレベルを、円盤状記録
部材の、最内周,最外周にかけて一定に選び、レーザ光
パワーレベルを、記録に要する高いパワーレベルと、消
去に要する低いパワーレベルの間で変調して記録および
消去する特許請求の範囲第1項記載の光学情報記録再生
消去方法。 - 【請求項8】円盤状記録部材として、結晶化,非晶質化
の少くとも2つの状態の間で熱的に変化する薄膜を用い
る特許請求の範囲第1項記載の光学情報記録再生消去方
法。 - 【請求項9】円盤状記録部材として、Te,Ge,Sbからなる
薄膜を用い、該薄膜の少くとも一方の面に、無機材料薄
膜からなる断熱層を設けてなる部材を用いる特許請求の
範囲第1項記載の光学情報記録再生消去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62292365A JP2543107B2 (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | 光学情報記録再生消去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62292365A JP2543107B2 (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | 光学情報記録再生消去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01134725A JPH01134725A (ja) | 1989-05-26 |
JP2543107B2 true JP2543107B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=17780861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62292365A Expired - Lifetime JP2543107B2 (ja) | 1987-11-19 | 1987-11-19 | 光学情報記録再生消去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543107B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5768245A (en) * | 1993-12-27 | 1998-06-16 | Fujitsu Limited | Optical disk apparatus |
-
1987
- 1987-11-19 JP JP62292365A patent/JP2543107B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01134725A (ja) | 1989-05-26 |
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