JP2542482B2 - 砲の弾薬供給装置 - Google Patents

砲の弾薬供給装置

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JP2542482B2
JP2542482B2 JP5265759A JP26575993A JP2542482B2 JP 2542482 B2 JP2542482 B2 JP 2542482B2 JP 5265759 A JP5265759 A JP 5265759A JP 26575993 A JP26575993 A JP 26575993A JP 2542482 B2 JP2542482 B2 JP 2542482B2
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秀一郎 津村
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BOEICHO GIJUTSU KENKYU HONBUCHO
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、砲の弾薬供給装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の砲の弾薬供給装置としては、図1
0に示されるようなものがある。これに示される砲の弾
薬供給装置は、砲身の砲軸方向(図中紙面と直交する方
向)にスライド可能な遊底100と、遊底100の上方
位置に配置されたスターホィール102と、スターホィ
ール102に隣接して斜め上方位置に配置された一対の
送弾ホィール104及び106と、を有している。図示
してない給弾機から送弾ホィール104(又は106)
に引き渡された弾薬80は、送弾ホィール104が図中
時計方向に回転(又は送弾ホィール106が図中半時計
方向に回転)することによりスターホィール102に引
き渡される。さらに弾薬80はスターホィール102が
図中時計方向に回転することにより砲身の薬室部(図中
紙面手前側)よりも後方(図中紙面奥側)の弾薬受取・
排出位置に位置した遊底100に引き渡される。次に弾
薬80は図示してない保持機構により遊底100上に保
持された状態で遊底100が前方にスライドさせられる
ことにより装てん位置に位置し、この位置から薬室部に
装てんされる。発射後、薬室部に残された空薬きょう
は、上記と逆の順序で遊底100が動作することによっ
て薬室部から引き出され、スターホィール102に引き
渡される。スターホィール102は図示してない排出穴
位置まで空薬きょうを移動させ、この位置に配置された
エジェクタ108によってスターホィール102から機
関砲外にけり出されることになる。通常弾薬は、送弾ホ
ィール104及び106から交互にスターホィール10
2に引き渡されるようになっている。遊底100、スタ
ーホィール102、送弾ホィール104、106、及び
エジェクタ108は、外部からの動力によって相互に関
連したタイミングで駆動されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の砲の弾薬供給装置には、空薬きょう排出の
ために専用のエジェクタ108を設ける必要があるの
で、装置が大形高価なものになる。遊底100は、弾
薬受取・排出位置及び装てん位置において起動、停止す
る必要があるので、遊底100を加速、減速させるため
に大きい力が必要となる。砲の弾薬供給装置としては、
米国特許第4612843号に示されるようなものがあ
るが、この場合も、空薬きょう排出用のエジェクタを設
ける必要があったり、遊底を加速、減速させるための大
きい力が必要である、という点は依然として解決されて
いないことになる。本発明はこのような課題を解決する
ことを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、カムドラム
に、これが所定角度回転する間だけ遊底と協同して弾薬
の両端部を支持することが可能な支持部を設けることに
より上記課題の一方を解決し、遊底を弾薬受渡位置側に
押すように力を作用させた緩衝装置と、遊底を装てん位
置側に押すように力を作用させた緩衝装置とを設ける
とにより上記課題の他方を解決する。すなわち本発明の
砲の弾薬供給装置は、機関砲の砲尾部(10)に砲軸線
と平行に配置されており外周部に軸心に対して傾いた無
端状のカム溝(12a)が形成されたカムドラム(1
2)と、これのカム溝(12a)とはめ合わされた突起
部(28a)が形成されておりカムドラム(12)の回
転運動によって砲身(24)に近付いた装てん位置と砲
身(24)から遠ざかった弾薬受渡位置との間を砲軸線
に沿って駆動される遊底(28)と、外周側が放射方向
に所定数だけ弾薬の直径に対応する溝幅に切り欠かれた
弾薬保持部(32a)を有しており弾薬(80)を遊底
通路に供給するスターホィール(32)と、スターホィ
ール(32)を所定回転角度ずつ間欠的に回転させる間
欠運動機構(38、40)と、カムドラム(12)の回
転力を間欠運動機構(38、40)に伝達させる動力伝
達機構(E)と、を有するものを対象にしており、カム
ドラム(12)の砲身側外周部には、カムドラム(1
2)が所定角度回転する間だけ、遊底(28)と協同し
て弾薬(80)の両端部を支持することが可能な部分的
な支持部(12b)が形成されていることを特徴として
いる。なお、砲尾部(10)の装てん位置側であって遊
底(28)と対向する位置に設けられており、装てん位
置に位置した遊底(28)を弾薬受渡位置側に押すよう
に力を作用させた第1緩衝装置(22、26)と、砲尾
部(10)の弾薬受渡位置側であって遊底(28)と対
向する位置に設けられており、弾薬受渡位置に位置した
遊底(28)を装てん位置側に押すように力を作用させ
た第2緩衝装置(42)と、が設けられているとよい。
なお、かっこ内の符号は実施例の対応する部材を示す。
【0005】
【作用】弾薬は、給弾機から砲尾部内のスターホィール
まで送られ、これの外周面に押し付けられている。遊底
は弾薬受渡位置に位置した状態で停止している。カムド
ラムが回転させられると、動力伝達装置を介して間欠運
動機構も連続的に回転させられる。これにより、間欠運
動機構の1回転についてスターホィールが1/4回転ず
つ間欠的に回転させられることになる。すなわち、遊底
が弾薬受渡位置に停止している間に、スターホィール
が、これの外周面に押し付けられている弾薬を弾薬保持
部によって保持し、この状態のまま遊底に引き渡すこと
になる。次に弾薬は、遊底及びカムドラムの突起部によ
って保持された状態で、カムドラムの回転に伴ってスタ
ーホィールの弾薬保持部を通り抜けて前進させられ、装
てん位置に到達する。これにより弾薬が砲身内に装てん
される。発射後、遊底が後退し始め、この動作によって
砲身内に残されていた空薬きょうが引き抜かれる。遊底
が後退し終った弾薬受渡位置において空薬きょうは、こ
れの両端部をカムドラムの支持部と遊底とによって支持
されるとともに、中央側をスターホィールの弾薬保持部
よって挟み込み保持された状態となり、スターホィー
ルによる次の弾薬の引き渡し動作によって砲尾部から外
部にけり出されることになる。これにより、エジェクタ
のような空薬きょう排出専用の装置を設けないで済むの
で装置を小形のものにすることができる。第1緩衝装置
及び第2緩衝装置を設けた場合には、遊底は、装てん位
置においては、第1緩衝装置によって後退方向の力を作
用させられており、また弾薬受渡位置においては、第2
緩衝装置によって前進方向の力を作用されているので、
移動開始時に大きい力を必要とせず、遊底を駆動する動
力を従来よりも小さくすることができる。
【0006】
【実施例】
(全体構成及び概略作動)図1〜8に本発明の実施例を
示す。図1中砲身装置Aの砲尾ケース(砲尾部)10内
の下部位置にカムドラム装置Bが配置されている。カム
ドラム装置Bの上部には遊底装置Cが配置されている。
カムドラム装置Bのカムドラム12と遊底装置Cの遊底
28とは、カム機構12a、28aによって連結されて
おり、カムドラム12の回転運動が遊底28の直線往復
運動に変換されるようになっている。遊底装置Cの上部
側にはスターホィール装置Dが設けられている。カムド
ラム装置Bの駆動軸14の回転力は、動力伝達装置E及
びスターホィール装置Dのゼネバ機構(間欠運動機構)
を介してスターホィール32に間欠的に伝達されるよう
になっている。弾薬80は、図4中仮想線で示す給弾機
68から砲尾ケース10のガイド面10b上に供給さ
れ、スターホィール装置Dによって間欠的に駆動される
ことにより順次遊底装置Cの遊底28に向かって移動さ
せられて、図1に示すように、遊底装置Cの遊底28に
引き渡され、さらに遊底28がカムドラム装置Bによっ
て前方に駆動されることにより砲身24内に装てんされ
るようになっている。
【0007】(砲身装置A)図1において、角筒状の砲
尾ケース10の図中左端側(前方側)の壁面には穴10
aが形成されている。砲尾ケース10の前部には、筒状
の砲身受け20が固着されている。砲身24は、これの
後部側をもって砲身受け20に軸方向に移動可能にはめ
合わされている。砲身受け20内径部と砲身24の小径
側外径部との間には、つば付きの筒状ピストン22が配
置されている。なお、図1は、筒状ピストン22の後端
側が砲尾ケース10内に突き出した状態が示されてい
る。筒状ピストン22内には、筒状ピストン22を後方
に押すように力を作用させたスプリング26が配置され
ている。砲尾ケース10の上部にはブラケット30が取
り付けられている。図示してないが砲身24には弾薬8
0を発射させる撃発装置も設けられている。砲尾ケース
10、砲身受け20、筒状ピストン22、スプリング2
6、ブラケット30などによって砲身装置Aが構成され
ている。砲身装置Aの筒状ピストン22は、後述するよ
うに装てん位置に位置した遊底装置Cの遊底28を後方
に押すことが可能である。筒状ピストン22、及びスプ
リング26によって第1緩衝装置が構成されている。
【0008】(カムドラム装置B)図1中砲身装置Aの
砲尾ケース10内下部にはカムドラム12が配置されて
いる。図8に示すように、カムドラム12の外周面には
無端状のカム溝12a、及びつば状の支持部12bがそ
れぞれ形成されている。この実施例の場合、カム溝12
aは1条のものとされており、カムドラム軸心に対して
斜めのループ状に形成されている。また支持部12bは
ドラム端面と平行な部分つば状に形成されている(図6
参照)。カムドラム12は、図示してないキー等によっ
て駆動軸14に固定されている。駆動軸14は、砲尾ケ
ース10により回転可能に支持されている。駆動軸14
は、モータ44に連結されている。カムドラム12、駆
動軸14、モータ44などによってカムドラム装置Bが
構成されている。カムドラム装置Bのモータ44、及び
駆動軸14を介してカムドラム12を回転させることに
より、後述するように遊底装置Cの遊底28を砲軸方向
に往復運動させることが可能である。これにより弾薬8
0を遊底28及びカムドラム12の支持部12bによっ
て支持した状態で砲身24内に装てんすること、及び発
射後砲身24内から空薬きょうを引き抜くことが可能で
ある。支持部12bは部分つば状に形成されているの
で、これに支持された状態の弾薬80は、カムドラム1
2の回転につれて支持部12bとの接触位置がずれてい
き(装てん位置よりも手前の位置で)、支持部12bか
ら外れて、これに支持されない状態となるようになって
いる。これにより遊底28がカムドラム12の支持部1
2bに邪魔されずに前進できるようになっている。
【0009】(遊底装置C)図1中砲尾ケース10のカ
ムドラム12が配置されている位置よりも上方後部位置
に遊底28が位置している。図3に示すように、砲尾ケ
ース10の中央部には互いに対向して一対の案内溝10
cが形成されている。遊底28の下部には突起部28a
が形成されており、また下端部両側にはガイド部28b
がそれぞれ形成されている。遊底28は、これの突起部
28aをもってカムドラム12のカム溝12aとはめ合
わされるとともに、ガイド部28bをもって砲尾ケース
10の案内溝10cとそれぞれはめ合わされている。駆
動軸14を介してカムドラム装置Bのカムドラム12を
回転させることによって、遊底28がカム溝12a及び
案内溝10cに案内されながら前後進させられるように
なっている。すなわち、カムドラム12が1回転する間
に、遊底28が図1に示す弾薬受渡位置と、これよりも
前方の装てん位置との間を1回往復し、カム溝12aの
形状に対応して両位置においてそれぞれ所定の時間停止
することになる。これにより遊底28に保持された弾薬
80を砲身24内に装てんすること、及び発射後砲身2
4から空薬きょう82を引き抜くことが可能である。砲
尾ケース10の遊底28後部側の壁部には緩衝装置(第
2緩衝装置)42が取り付けられている。この実施例の
場合、遊底28、緩衝装置42、砲身装置Aの第1緩衝
装置によって遊底装置Cが構成されている。すなわち、
筒状ピストン22、及びスプリング26は、砲身装置A
の部材と遊底装置Cの部材とを兼ねている。図2に示す
ように、緩衝装置42は、砲尾ケース10に取り付けら
れたケース52と、これに固定された筒状のガイド部材
54と、ガイド部材54に軸方向に移動可能にはめ合わ
されたピストン56と、ケース52内にピストン56を
伸長方向に押すように力を作用させたスプリング58
と、から構成されている。緩衝装置42は、遊底28が
カムドラム12の回転によって図1に示す弾薬受渡位置
付近まで後退する動作によってスプリング58が圧縮さ
れることにより遊底28の後退の衝撃を緩衝するように
なっている。また、弾薬受渡位置において、緩衝装置4
2が遊底28を前方に押すように力を作用させるように
なっている。
【0010】(スターホィール装置D)図1中砲尾ケー
ス10の上部にはブラケット30が取り付けられてい
る。ブラケット30内には砲尾ケース10まで突き出す
ようにスターホィール32が配置されている。この実施
例の場合、スターホィール32には前面側及び後面側の
2箇所に4つずつの溝状の弾薬保持部32aが形成され
ている。弾薬保持部32aは、図4に示すように下向き
となった弾薬引渡位置において、遊底28が図中紙面と
直交する方向に移動可能(弾薬保持部32a部を通過可
能)な溝幅に設定されている。これにより弾薬80の前
進中(又は空薬きょう82の後退中)の上下方向及び左
右方向の移動を制限するようになっている。スターホィ
ール32は、図示してないキー等によって軸34に固定
されている。軸34はブラケット30により回転可能に
支持されている。軸34の後端側には後述する動力伝達
装置Eのゼネバホィール38も固定されている。これに
よりカムドラム装置Bの動力が動力伝達装置Eを介して
スターホィール32に間欠的に伝達されるようになって
いる。すなわち、この実施例の場合、カムドラム12の
1回転についてスターホィール32が1/4回転ずつ間
欠的に回転させられることになる。スターホィール32
は、遊底装置Cの遊底28が弾薬受渡位置に停止してい
るときだけ回転するように、動力伝達装置Eとの駆動タ
イミングが設定されている。
【0011】(動力伝達装置E)図1中カムドラム装置
Bの駆動軸14の後端側にはチェーンホィール46が固
着されている。図5に示すように、チェーンホィール4
6と対向する位置にチェーンホィール62が配置されて
いる。チェーンホィール62は軸60に固定されてい
る。チェーンホィール46及びチェーンホィール62間
にはチェーン48が掛け渡されている。図3に示すよう
に、軸60にはゼネバドライバ40も固定されている。
ゼネバホィール38は上述のようにスターホィール装置
Dの軸34に固定されている。ゼネバドライバ40の駆
動ピン40aは、ゼネバホィール38とかみ合い可能で
ある。チェーンホィール46、チェーン48、チェーン
ホィール62、軸60、ゼネバドライバ40、軸34、
ゼネバホィール38などによって動力伝達装置Eが構成
されている。すなわち、軸34はスターホィール装置D
と動力伝達装置Eとを兼ねている。ゼネバドライバ40
及びゼネバホィール38によって間欠運動機構が構成さ
れている。これにより、上述のようにカムドラム装置B
の動力が動力伝達装置Eを介してスターホィール装置D
のスターホィール32に間欠的に伝達されるようになっ
ている。
【0012】次に、この実施例の作用を説明する。図4
に示すように、弾薬80は、給弾機68から砲尾ケース
10の弾薬供給口10dを通ってスターホィール32の
外周面32bに押し付けられている。遊底28は、図1
に示す弾薬受渡位置に位置しているものとする。モータ
44を駆動することにより、駆動軸14及びこれと一体
のカムドラム12が回転する。同時にチェーンホィール
46、チェーン48、及びチェーンホィール62を介し
てゼネバドライバ40が連続的に駆動される。これによ
り、ゼネバドライバ40の1回転についてこれの駆動ピ
ン40aがゼネバホィール38及びこれと一体のスター
ホィール32が1/4回転ずつ間欠的に回転させられる
ことになる。すなわち、遊底28が弾薬受渡位置に停止
している間に、スターホィール32が、これの外周面3
2bに押し付けられている弾薬80を弾薬保持部32a
によって保持し、この状態のまま遊底28に引き渡すこ
とになる。次に弾薬80は、遊底28及びカムドラム1
2の支持部12bによって保持された状態で、カムドラ
ム12の回転に伴ってスターホィール32の弾薬保持部
32aを通り抜けて前進させられる。装てん位置の手前
の位置において遊底28は、これの前端部が砲身装置A
の筒状ピストン22に突き当たることにより、スプリン
グ26を圧縮して緩衝されながら装てん位置に到達す
る。これにより弾薬80が砲身24内に装てんされる。
図示してない撃発装置によって発射が行われた後、遊底
28が後退し始め、この動作によって砲身24内に残さ
れていた空薬きょう82が引き抜かれる。遊底28は、
空薬きょう82を保持したままスターホィール32の弾
薬保持部32aを通り抜け、弾薬受渡位置の手前の位置
において緩衝装置42に突き当たって緩衝されながら停
止する。遊底28は、カムドラム12が一定速度で回転
するのに対して、カム溝12aのループ形状に応じて図
9に示すよう作動する。すなわち、遊底28は、図中カ
ムドラム12の回転角度範囲(a)において一定速度で
前進し、回転角度範囲(b)において停止し、回転角度
範囲(c)において一定速度で後退し、回転角度範囲
(d)において停止する、という動作を繰り返すことに
なる。後退停止した位置(弾薬受渡位置)において空薬
きょう82はスターホィール32の弾薬保持部32aに
保持された状態となり、スターホィール32による次の
弾薬80の引き渡し動作によって砲尾ケース10の排出
通路10eからけり出されることになる。したがって空
薬きょう排出のための専用のエジェクタを設けないで済
む。遊底28は、図1に示す弾薬受渡位置においては、
緩衝装置42によって前進方向の力を作用されており、
また、弾薬受渡位置よりも前方の装てん位置において
は、砲身装置Aのスプリング26を介して筒状ピストン
26によって後退方向の力を作用されているので、移動
開始時に大きい力を必要とせず、モータ44を小形のも
のにすることができる。
【0013】なお、上記実施例の説明においては、動力
伝達装置Eは、チェーン機構を用いるものとしたが、歯
車機構などの他の動力伝達機構を用いるようにすること
もできる。また、上記実施例の説明においては、間欠運
動機構としてゼネバドライバ40とゼネバホィール38
を用いるものとしたが、他の間欠運動機構を用いるよう
にすることもできる。さらに、上記実施例の説明におい
ては、緩衝装置としてスプリング26(又は58)の力
を用いるものとしたが、遊底28が移動開始する始めの
間だけ移動方向の力を作用できるものであればよく、気
体の圧縮による力など、スプリング以外の力を用いるこ
ともできる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば
所定の弾薬受渡位置においては、カムドラムの支持部及
び遊底の2箇所のみで空薬きょうの前後を支持できるた
め、スターホイールによって空薬きょうを外部に排出す
ることが可能になり、空薬きょう排出専用のエジェクタ
を設ける必要がなくなるので、装置を小形で安価なもの
にすることができる。また、請求項2記載の発明によれ
ば、遊底は、従来よりも小さい力で起動、停止させるこ
とができるので、駆動源を小さいものとすることがで
き、装置をいっそう小形、安価なものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弾薬供給装置の縦断面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿う断面図である。
【図4】図1の4−4線に沿う断面図である。
【図5】図1の5−5線に沿う断面図である。
【図6】図1の6−6線に沿う断面図である。
【図7】図5の7−7線に沿う断面図である。
【図8】カムドラムの斜視図である。
【図9】遊底の往復スライド動作を説明する図である。
【図10】従来の弾薬供給装置の縦断面図である。
【符号の説明】
10 砲尾ケース(砲尾部) 12 カムドラム 12a カム溝 12b 支持部 14 駆動軸 20 砲身受け 22 筒状ピストン(第1緩衝装置) 24 砲身 26 スプリング(第1緩衝装置) 28 遊底 28a 突起部 30 ブラケット 32 スターホィール 38 ゼネバホィール 40 ゼネバドライバ 42 緩衝装置(第2緩衝装置) 44 モータ 46 チェーンホィール 48 チェーン 52 ケース 54 ガイド部材 56 ピストン 58 スプリング 62 チェーンホィール 68 給弾機 80 弾薬 82 空薬きょう A 砲身装置 B カムドラム装置 C 遊底装置 D スターホィール装置(弾薬搬送装置) E 動力伝達装置(弾薬搬送装置)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関砲の砲尾部(10)に砲軸線と平行
    に配置されており外周部に軸心に対して傾いた無端状の
    カム溝(12a)が形成されたカムドラム(12)と、
    これのカム溝(12a)とはめ合わされた突起部(28
    a)が形成されておりカムドラム(12)の回転運動に
    よって砲身(24)に近付いた装てん位置と砲身(2
    4)から遠ざかった弾薬受渡位置との間を砲軸線に沿っ
    て駆動される遊底(28)と、外周側が放射方向に所定
    数だけ弾薬の直径に対応する溝幅に切り欠かれた弾薬保
    持部(32a)を有しており弾薬(80)を遊底通路に
    供給するスターホィール(32)と、スターホィール
    (32)を所定回転角度ずつ間欠的に回転させる間欠運
    動機構(38、40)と、カムドラム(12)の回転力
    を間欠運動機構(38、40)に伝達させる動力伝達機
    構(E)と、を有する砲の弾薬供給装置において、 カムドラム(12)の砲身側外周部には、カムドラム
    (12)が所定角度回転する間だけ、遊底(28)と協
    同して弾薬(80)の両端部を支持することが可能な部
    分的な支持部(12b)が形成されていることを特徴と
    する砲の弾薬供給装置。
  2. 【請求項2】 砲尾部(10)の装てん位置側であって
    遊底(28)と対向する位置に設けられており、装てん
    位置に位置した遊底(28)を弾薬受渡位置側に押すよ
    うに力を作用させた第1緩衝装置(22、26)と、 砲尾部(10)の弾薬受渡位置側であって遊底(28)
    と対向する位置に設けられており、弾薬受渡位置に位置
    した遊底(28)を装てん位置側に押すように力を作用
    させた第2緩衝装置(42)と、 が設けられている請求項1記載の砲の弾薬供給装置。
JP5265759A 1993-09-29 1993-09-29 砲の弾薬供給装置 Expired - Lifetime JP2542482B2 (ja)

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