JP2541054B2 - ブロ―成形機のダイヘッド - Google Patents

ブロ―成形機のダイヘッド

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JP2541054B2
JP2541054B2 JP3294846A JP29484691A JP2541054B2 JP 2541054 B2 JP2541054 B2 JP 2541054B2 JP 3294846 A JP3294846 A JP 3294846A JP 29484691 A JP29484691 A JP 29484691A JP 2541054 B2 JP2541054 B2 JP 2541054B2
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JP
Japan
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die
parison
resin
die head
fixed
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良雄 大谷
稔 木村
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロー成形機のダイヘ
ッド、特に塩化ビニール樹脂等熱劣化し易い樹脂成形用
のダイヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂のブロー成形用単層ダイヘッドとして、図2及び
図3に示すようなものが知られている。該ダイヘッド
は、シェル30の空間上部に位置するようにダイヘッド
本体29に支持されたスパイダー31を貫通したステッ
キ33を有し、該ステッキがシリンダーで駆動されて上
下動することにより、ステッキ先端のコア34が上下動
して、シェル先端35とコア先端部で形成されるパリソ
ン出口の間隙aを変化させてパリソンの肉厚を制御して
いる。コアを上下動させてパリソンの肉厚を制御する装
置として、従来パリソンプログラム装置が使用され、予
めパリソンの肉厚をプログラミングすることによって自
動的にコアが上下動してパリソン出口間隙を変化させて
肉厚を制御するようになっている(特開昭47ー713
7号公報、特開昭49ー53657号公報、特公昭63
ー28766号公報等参照)。
【0003】しかしながら、従来のダイヘッドはスパイ
ダーによって樹脂の流れを遮ぎるため、塩化ビニール樹
脂(PVC)のように熱安定性が悪い樹脂の場合、焦げ
が発生して流動性が悪くなり、コアを上下動させるのが
困難になり、パリソンプログラム装置によってパリソン
の肉厚を自動的に制御することが出来なかった。そのた
め、従来PVCのブロー成形機では、パリソンプログラ
ム装置は使用されることがなかった。殆どのPVCボト
ルは、パリソンプログラム装置無しでも成形できるが、
ノズル部を厚肉にする必要のあるボトルの場合は後打込
み式成形機でしか成形することができないので、生産効
率が悪かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
ブロー成形用ダイヘッドの欠点を解消して熱劣化しやす
い樹脂でもパリソンプラグラマを使用して成形できるよ
うなダイヘッドを得ようとするもので、ブロー成形機の
ダイヘッドにおいて樹脂の流れを良くし、PVCのよう
に熱安定性の悪い樹脂でも焦げが発生せずにパリソンプ
ログラム装置を使用して良好に成形できるブロー成形用
ダイヘッドを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者は種々研究した結果、樹脂の流れを遮るこ
となくパリソンプラグラマによる制御が可能な方法とし
て、従来のコアを移動させるのに代えてコアを固定して
シェルを移動させること、及びその場合の樹脂の良好な
シール方法を見出し本発明に到達したものである。即
ち、本発明のブロー成形機のダイヘッドは、コアをスパ
イダー下端に固定し、シェルを該コアに対して変位でき
るようにスライド可能に設けてなり、パリソンプログラ
ム装置の制御によりシェルを変位させることによりパリ
ソン出口間隙を調節するようにした。前記シェルは、ダ
イヘッド本体に固定された固定ダイスにスライド可能に
設けられたスライドダイス下端に固定され、スライドダ
イスと一体に変位するようになっている。
【0006】前記スライドダイスの前記固定ダイスとの
スライド面に、セラミックをコーティングしたブッシュ
を圧入することよって、スライド面での樹脂の確実なシ
ールができると共に、焦げの発生や錆の発生を防止する
ことができる。また、前記スパイダーの頂部を円錐状に
し、その頂点上方から溶融樹脂が圧入するようにするこ
とによって、樹脂の流れを遮ることなく、均一な圧力で
樹脂をパリソン出口から押し出すことができる。
【0007】
【作用】ダイヘッド本体に押し出された樹脂は、溶融樹
脂通路を通ってスパイダーの円錐状頂部の中心部上方に
達し、そこからダイス内周面とスパイダー外周面で形成
される円筒状の樹脂通路に流入し、シェル内周先端とコ
ア外周先端とで形成されるパリソン出口間隙から押し出
されてパリソンが形成される。その際、予め設定された
パリソンプログラムに従ってシェル駆動手段が駆動され
て、シェルが固定されているスライドダイスをスライド
させ、パリソン出口の間隙を変化させることによって、
パリソンの肉厚を制御する。コアが固定であるので、コ
アをスライドさせるためのステッキを設ける必要が無
く、樹脂の流れを遮るものがなくなり、スパイダーの中
心上部から円筒状の樹脂通路に樹脂を押し出すことがで
きる。その結果、溶融樹脂が円筒状の樹脂通路に均等に
押し出され、流動性が良くなり熱劣化しやすいPVC樹
脂でも焦げを発生させることがなくなった。また、スラ
イドダイスのスライド面にはセラミックをコーティング
したブッシュを圧入してあるため、該スライド面に樹脂
の焦げ付きや錆の発生がなく、樹脂シール性も高い。そ
して、スライド性も良いので従来のコアを変位させる場
合よりも確実にシェルを変位でき、従来不可能であった
PVC成形におけるパリソンプログラム装置によるパリ
ソン肉厚の制御が可能になり、パリソンの肉厚を正確に
コントロールでき、生産効率を高めることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1を基に詳細に説
明する。図1は本発明の実施例に係るダイヘッドを示し
ている。図中、1はダイヘッド本体であり、内部に溶融
樹脂通路2を有している。3はダイヘッド本体の溶融樹
脂通路に連通する上部がテーパ状に拡がる空間部を有
し、溶融樹脂通路2の先端外方を囲むように配置された
固定ダイスであり、該固定ダイス3の外周部にスライド
ダイス4がスライド可能に嵌合されている。該スライド
ダイスの固定ダイスとの嵌合部には、セラミックをコー
ティングしたブッシュ5、6を圧入して設け、該部での
錆や樹脂の焦げの発生を防止すると共に、スライド面の
樹脂を完全にシールしてスライドできるようにした。7
はスライドダイスの下端にボルト8等により固定された
シェルであり、該シェルの下端内周縁が後述するコア外
周下端部とパリソンの厚みを制御するパリソン出口を形
成する。前記スライドダイス4の外周部の適宜位置にロ
ッド9が固定され、ダイヘッド本体に設けられたブラケ
ット10に案内され、図示しないパリソンコントロール
用のサーボシリンダ等の駆動手段により上下動する駆動
ロッド11に連結され、駆動手段の駆動により、スライ
ドダイス(シェル)が上下にスライドできるようになっ
ている。15は前記固定ダイス及びスライドダイスの内
部空間部に同心状に固定支持され、コア17を支持する
ためのスパイダーであり、その頂部16は前記固定ダイ
スのテーパ面と同心状となるように円錐状となってい
る。コア17はスパイダー15の下端部に固定され、そ
の下端部外周面18と前記シェル下端内周面との間に形
成される間隙の大きさによってパリソンの厚みが制御さ
れる。19はパリソンエア路であり、固定ダイス外周面
からスパイダーを通ってコア下端中心に延びている。
【0009】本実施例のダイヘッドは、以上のように構
成され、ダイヘッド本体に押し出された樹脂は、溶融樹
脂通路2を通ってスパイダーの円錐状頂部16の中心部
上方に達し、そこからダイス内周面とスパイダー外周面
で形成される円筒状の樹脂通路に流入し、シェル内周先
端とコア外周先端とで形成されるクリアランスから押し
出されてパリソンが形成される。その際、予め設定され
たパリソンプログラミングに従って図示しないシェル駆
動手段が駆動されて、シェル7が固定されているスライ
ドダイス4を固定ダイス3に対してスライドさせ、シェ
ル内周先端とコア外周面との位置を変化させてパリソン
出口の間隙を変化させることによって、パリソンの肉厚
を制御する。
【0010】以上のように構成された本実施例のダイヘ
ッドを使用してPVCボトルを成形した結果、スライド
ダイスのスライド面からの樹脂漏れや樹脂の焦げは発見
されなかった。また、パリソンプログラム装置の制御に
基づくシェルの変位も確実にでき、パリソンの肉厚も正
確にコントロールでき、所望の肉厚のボトルを得ること
ができた。そして、金型数の多いロータリー式ブロー成
形機により成形が可能になったので、2個の金型しか有
していない従来の後打込み式成形機による場合と比較し
て生産効率が約5倍に上昇した。
【0011】
【発明の効果】本発明は、次のような格別な効果を奏す
る。コアをスライドさせるためのステッキを設ける必要
が無く、樹脂の流れを遮るものがなくなり、樹脂の流動
性が良く熱劣化しやすい樹脂でも焦げを発生させない。
また、スライドダイスのスライド面にはセラミックをコ
ーティングしたブッシュを圧入してあるため、該スライ
ド面に樹脂の焦げ付きや錆の発生がなく、樹脂シール性
も高く、シェルを変位させても樹脂漏れが生じることが
ない。そして、確実にシェルを変位させることができ、
従来不可能であったPVC等の熱劣化しやすい樹脂の成
形におけるパリソンプログラム装置によるパリソン肉厚
の制御が可能になり、パリソンの肉厚、即ちボトルの肉
厚を正確にコントロールすることができる。また、生産
効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるブロー成形機ダイヘッ
ドの側断面概略図である。
【図2】従来のポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹
脂用単層ダイヘッドの側断面図である。
【図3】図2の要部拡大図で、(a)はコアが上昇して
パリソン出口間隙が最小になった状態、(b)はコアが
下降してパリソン出口間隙が大きくなった状態である。
【符号の説明】
1 ダイヘッド本体 2 樹脂通路 3 固定ダイス 4 スライド
ダイス 5、6 ブッシュ 7 シェル 15 スパイダー 16 スパイ
ダー頂部 17 コア 18 パリソ
ン出口間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 27:06 B29L 22:00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロー成形機のダイヘッドにおいて、コ
    アをスパイダー下端に固定し、且つシェルを該コアに対
    して変位できるように、ダイヘッド本体に固定された固
    定ダイスにスライド可能に設けられたスライドダイス下
    端に固定し、パリソンプログラム装置の制御により前記
    シェルを変位させることによりパリソン出口間隙を調節
    するようにしてなり、前記スライドダイスの前記固定ダ
    イスとのスライド面に、セラミックをコーティングした
    ブッシュを圧入したことを特徴とするブロー成形機のダ
    イヘッド。
  2. 【請求項2】 前記スパイダーの頂部が円錐状であり、
    該円錐状頂点上方から溶融樹脂が圧入するようになって
    いる請求項1記載のブロー成形機のダイヘッド。
JP3294846A 1991-10-16 1991-10-16 ブロ―成形機のダイヘッド Expired - Lifetime JP2541054B2 (ja)

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JPH05104524A JPH05104524A (ja) 1993-04-27
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CN113683044B (zh) * 2021-09-27 2023-06-06 湖南千山制药机械股份有限公司 一种吹灌封设备

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 19960528