JP2541036B2 - 罐詰用罐の製造方法 - Google Patents

罐詰用罐の製造方法

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JP2541036B2
JP2541036B2 JP3183449A JP18344991A JP2541036B2 JP 2541036 B2 JP2541036 B2 JP 2541036B2 JP 3183449 A JP3183449 A JP 3183449A JP 18344991 A JP18344991 A JP 18344991A JP 2541036 B2 JP2541036 B2 JP 2541036B2
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満男 伊藤
敬三 神崎
博明 上床
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は罐詰用の罐、特にネッ
クイン罐の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】罐詰用の罐の構成上の種類としては、1
個の罐胴と1個の蓋とからなる2ピ―ス罐や1個の罐胴
と2個の蓋とからなる3ピ―ス罐があるが、近来、省資
源の要請と罐の取扱い及び物流上の要請からネックイン
罐が多く用いられるようになってきている。
【0003】このネックイン罐10は図1に示すよう
に、罐胴の一端または両端を罐胴2の中央部よりも直径
を小さくしたネックイン部20として、このネックイン
部20に罐蓋30を巻締めたものである。このネックイ
ン罐を製造する場合には、罐胴の一端または両端の蓋を
巻締める部分を塑性加工によって縮径するネックイン加
工をしてネックイン部を形成し、しかる後にネックイン
部に比較的小径の蓋を巻締めるものである。ネックイン
加工には罐胴の軸方向の端部の周囲を回転するネッキン
グロ−ルで押し圧して塑性変形させ、罐胴の端分を縮径
させるものである。このネッキングロ−ルによる塑性加
工が円滑に行われないと、ネックイン部に皺が生じたり
して後続の蓋の巻締め工程に支障が生じ、巻締め不良な
どの原因となる。このことからネッキング加工が行われ
る罐胴の罐端部分にはネッキング加工に先立ってネッカ
−ルブリカントが供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来使用されているネ
ッカ−ルブリカントは全て溶剤希釈タイプである。使用
されている溶剤は n−ヘキサン/エタノ−ル=80/20 の混合溶剤やキシレンである。これらの溶剤は加工性に
は問題は無いものの、有機溶剤を使用しているため、作
業者の健康への影響が心配され、また火災予防上の配慮
が必要であり、かつ飛散によるロスを含めて溶剤の蒸発
速度が大きいため、使用量が多くなり供給設備が大型化
し、また価格も高価である。
【0005】この発明は上記のごとき事情に鑑みてなさ
れたものであって、作業者の健康への影響が心配がな
く、また火災のおそれがなく、かつ、使用量が少なく供
給設備が小型ですみ、また価格も低廉であるネッカ−ル
ブリカントを使用した罐詰用罐の製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に対応して、こ
の発明の罐詰用罐の製造方法は、ビタミンEを添加した
重要平均分子量が200〜600であるポリエチレング
リコールを罐のネックイン加工を施す部分の少なくとも
一部分に供給し、しかる後に前記ネックイン加工を施す
ことを特徴としている。
【0007】
【作用】罐詰用罐の製造方法は、罐胴のネックイン加工
をすべき罐端部に酸化防止剤としてビタミンEを添加し
たポリエチレングリコールからなるネッカールブリカン
トを供給し、しかる後に前記ネックイン加工を施す。ネ
ッカールブリカントの供給部分は罐端部の全周ではな
く、一部分である。望ましくは罐端部の周上の一点に供
給する。
【0008】
【実施例】以下、この発明の詳細を一実施例を示す図面
について説明する。図2及び図3はこの発明の罐詰用罐
の製造方法において罐胴の罐端部にネッキング加工に先
立ってネッカ−ルブリカントを供給するルブリケ−タを
示している。すなわち、ルブリケ−タ1はネッキング加
工前の罐胴2の移送経路13に沿った位置に配置されて
いて、ルブリカントバス3、ルブリカントロ−ラ4、塗
布量調整ロ−ラ5、塗布ロ−ラ−6を備えている。
【0009】ルブリカントバス3はルブリカント7を収
容している。ルブリカント7は酸化防止剤を添加した重
量平均分子量約400のポリエチレングリコ−ル(PE
G400)である。酸化防止剤としてはビタミンEを使
用することができる。ビタミンEの添加量は約200p
pmである。ルブリカントバス4のルブリカント7には
ルブリカントロ−ラ4の下端8が浸漬している。浸漬深
さXは15−17mmである。ルブリカントロ−ラ4の
回転によってルブリカント7はルブリカントバス3から
ルブリカントロ−ラ4に付着して引き上げられるが、ル
ブリカントロ−ラ4への付着量はスクレッパ−11によ
って調整される。ルブリカントロ−ラ4には塗布量調整
ロ−ラ−5が接触している。塗布量調整ロ−ラ−5のル
ブリカントロ−ラ4に対する面圧は可変であって、面圧
を調整して、ルブリカントロ−ラ−4から塗布量調整ロ
−ラ−5へのルブリカントの転移量を調整する。塗布量
調整ロ−ラ−5に対向して塗布ロ−ラ−6が位置してい
る。塗布ロ−ラ−6の外周にはO−リング12がはまっ
ており、O−リング12が塗布量調整ロ−ラ−5と接触
している。また、塗布ロ−ラ−12は罐胴2の移送経路
13に直面して位置しており、移送経路13を通る罐胴
2の表面にO−リング12が接触する。
【0010】このように構成されたルブリケ−タ1にお
いては、ルブリカントロ−ラ−4がルブリカントバス3
に浸漬した状態で回転すると、ルブリカント7がルブリ
カントロ−ラ−4に付着して取り上げられる。取り上げ
られたルブリカントはスクレッパ−11で厚みを調整さ
れた後、塗布量調整ロ−ラ−5でさらに厚みを調整され
る。塗布量調整ロ−ラ−5はルブリカントロ−ラ−4と
の面圧を調整することによって前記のルブリカントの厚
みを調整する。次に厚みを調整された塗布量調整ロ−ラ
−5上のルブリカントは塗布ロ−ラ−6のO−リング1
2に転移する。O−リング12は罐胴2に接触して罐胴
2上にルブリカントを転移させるが、罐胴2は移送経路
13に沿って回転しない状態で移動しているので、結局
O−リング12上のルブリカントは、図4に示すよう
に、罐胴2のネックイン加工を施すべき罐端部の全周の
うちの一部分に点状に付着することになる。罐胴の移動
速度よりもO−リングの周速度の方が大きい。点状にル
ブリカントが7が付着する塗着部40の位置Yは罐端1
4(カットエッジ)から2−5mmである。塗着部40
で点状に付着したルブリカント7の縦幅hは約2mm、
横幅Wは約1mmある。点状にルブリカントを付着させ
た罐胴2は次に移送経路13に沿ってネッカ−(図示せ
ず)に送られる。
【0011】(実験例) 1.罐仕様 DIA 202〜211DIA HIGH 80〜150mm CAN トンネル罐 能力 600〜800罐/分
【0012】2.塗布条件 外面円周2のヶ所塗布(天、地)する。 ロ―ル方式で行う。 ロ―ルの回転数は60RPMを目安とし、前後30〜9
0RPM変速する。
【0013】3.設置場所 ネッカ―のスパイラル上部(罐の出口側)に取付ける。
【0014】4.ルブリカントの選定 まず、ポレエチレングリコ―ル(PEG)各種を比較
し、表1に示す。
【0015】
【表1】 1)〇:スプレ―はじき無し、×:はじきが見られる。 2)ルブリカントのアプリケ―ションのし易さ。 3)5618塗装板上にガ―ゼにて塗油し、動摩擦係数を
比較。 この結果より、低温安定性が良くてアプリケ―ションが
容易でかつ比較的良好な潤滑性能をもつPEG400が
優れていることがわかる。
【0016】PEG400の上記以外の性状を表2に示
す。
【表2】
【0017】次にPEG400の経時安定性をAOM
(active oxygen method)にて過
酸化物価の経時変化を測定したところパ―ム油、ラノリ
ンに比較してはるかに小さく経時安定性の高いパラフィ
ンワックスとほぼ同等レベルにあった。PEG400の
経時安定性を向上するためにトコフェロ―ル(ビタミン
E)を添加した。AOM、ランシマット法により評価し
たところ、大幅に経時安定性が向上することがわかっ
た。添加量200ppmで経時安定性はAOMでパラフ
ィンワックスと同等レベル、ランシマット法で変敗(酸
敗)開始時間21.7hrであった。この結果より、無
溶剤型ルブリカント7にはPEG400(ビタミンE2
00ppm添加)が極めて優れていることがわかる。
【0018】ルブリカント7の実用適性を表3に示す。
【表3】 1)対象塗料:9152、9152G3、9119、91
19Y3 2)対象塗料:2023ST、2023ST−4L 3)参考デ―タ:5618塗装板動摩擦係数=0.4
【0019】5.量産テスト結果 飲料用ト―ヨ―シ―ム罐 NRC、RC罐共に少量量産テスト実施。 その結果、ルブリカント7は新型ロ―ルコ―トルブリケ
―タ―と併用することで使用できると判断できる。 飲料用溶接罐 無溶剤型ルブリカント7の使用範囲を拡大するため、3
50ml溶接トリプルネックドイン罐用ラインに試験的
に使用した。その結果、罐PJ350WZ169にて汚
れ、成形不良等問題なかった。そこで、更に少量量産規
模でテストを行いルブリカント7のライン適性を確認し
た。また、罐SP350WZ169でも試験的に使用し
た。その結果、ルブリカントZ−Wをネッカ―センタ―
リングに塗布する方式と併用することで製罐出来た。
【0020】以上の結果から、現在使用している溶剤型
ネッカ―ルブリカントの代用品として使えると判断され
た。なお、罐SP350WZ169については内面ベ―
スコ―ト5618へのワックス添加が検討されており、
Z−Wの使用は行わずルブリカント7のみで加工できる
よう検討開始している。また、溶接罐のシングルネック
についてはト―ヨ―シ―ム罐の実績からルブリカント7
は十分使用できると判断できる。
【0021】なお、以上の説明は罐胴2のネックイン加
工を施すべき罐端部の全周のうちの一部分に塗着部40
で示すように点状にルブリカントを付着させた実施例の
ものであるが、前記の罐端部の全周にルブリカントを付
着させてもよい。
【0022】
【発明の効果】この発明ではルブリカントの溶剤に有機
溶剤を使用していないので、作業者の健康への影響が心
配がなく、また火災のおそれがなく、かつ、ルブリカン
トを罐胴の天または地のいずれ一方または両方のネック
イン加工部の全周ではなく一部分に点状に付着させるだ
けでもよいので、ルブリカントの使用量が少なく供給設
備が小型ですみ、また価格も低廉である。特に、ルブリ
カントの使用が消防法、労働安全衛生法に適合して、無
公害型で、使用量が1/100〜1/120で済み、作
業性の改善、大幅なコストダウンを実現することがで
き、微量な塗油管理が可能であり、塗油装置はコンパク
トであり、ラインレイアウト上の負担がなく、内容物に
対してフレ―バ―、油浮きの心配がなく、更に水性スプ
レ―塗料に対して、はじきの心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネックイン罐を示す正面説明図。
【図2】ルブリケ−タの平面構成説明図。
【図3】ルブリケ−タの正面構成説明図。
【図4】罐胴を示す正面説明図。
【符号の説明】
1 ルブリケ―タ 2 罐胴 3 ルブリカントバス 4 ルブリカントロ―ラ 5 塗布量調整ロ―ラ 6 塗布ロ―ラ 7 ルブリカント 8 下端(ルブリカントロ―ラ) 10 ネックイン罐 11 スクレッパ― 12 O―リング 13 移送経路 20 ネックイン部 30 罐蓋 40 塗着部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビタミンEを添加した重要平均分子量が
    200〜600であるポリエチレングリコールを罐のネ
    ックイン加工を施す部分の少なくとも一部分に供給し、
    しかる後に前記ネックイン加工を施すことを特徴とする
    罐詰用罐の製造方法。
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