JP2540284Y2 - 想い出カレンダー掛軸 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、掛軸に係り、より詳細
には、一幅の掛軸上に、想い出の日、あるいは記念の日
を再現することができる想い出カレンダー掛軸に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、想い出や記念を記録するために、
その写真や新聞記事をアルバムの表紙に貼付したり、そ
の写真や祝辞等を掛軸の本紙部に配したりすることが提
案されている（実開昭６１−５１０６９号公報、同５７
−８６３６８号公報参照）。このアルバムは、その表紙
裏面に、その記念日等における新聞記事を貼付すること
により、アルバムに貼っている写真と共に、その当時の
社会情勢等を認識できるという利点を有している。また
前記掛軸にあっては、該アルバムの場合と同様の記念と
しての価値を有すると共に、収納が容易であるという利
点を有する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
なアルバムや掛軸の場合、次のような課題がある。すな
わち、 前者の場合は、アルバム表紙の裏面に記念日におけ
る新聞記事等を貼付する形態であるため、嵩張ると共
に、日付との関連性を十分に認識できない。 後者の場合は、前者の場合と同じく、日付との関連
性を認識し難い。等の課題かある。

【０００４】本考案は、このような観点に鑑み、種々、
研究・検討して創作したものであって、その目的とする
処は、これらの想い出や記念のタイトル等を掛軸を用い
てカレンダー様に配置することで、誰にでも分かりやす
く、日付との関連性を明確にできる掛軸を提供すること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段としての本考案の想い出カレンダー掛軸は、掛軸
の本紙部に、想い出または記念の日付を表示した日付表
示欄と、該日付における想い出または記念のタイトルを
表示したタイトル表示欄と、該日付における想い出また
は記念の写真を表示する写真貼付欄、および該想い出ま
たは記念日における新聞あるいは賞状等の掲示物を掲載
表示する記事・賞状等掲載欄を有し、前記日付表示欄が
前記本紙部の最上部分に位置し、記日付表示欄の下方
で、前記本紙部の中間部位に前記タイトル表示欄と写真
貼付欄が並んで位置し、該タイトル表示欄と写真貼付欄
の下方で、前記本紙部の最下部位に前記記事・賞状等掲
載欄が位置し、かつ該記事・賞状等掲載欄が前記本紙部
の略半分程度のスペースで形成していて、該記事・賞状
等掲載欄の新聞あるいは賞状等の掲示物を差替え自在と
し、前記想い出・記念タイトルと写真、および前記掲載
物をカレンダー様に設けてなることを特徴とする。

【０００６】

【作用】本考案の想い出カレンダー掛軸は、掛軸の本紙
部の最上部に形成されている日付表示欄に年号、月日等
の日付を表示し、該日付表示欄の下方のタイトル表示欄
に想い出あるいは記念のタイトルを表示し、また該タイ
トル表示欄と並んで配置してある写真貼付欄に想い出あ
るいは記念の写真を貼付し、更に、本紙部の半分程度の
スペースをとる記事・賞状等掲載欄に想い出あるいは記
念日に対応する新聞記事等の掲示物を取り替え自在に表
示することで得ることができる。

【０００７】

【実施例】以下、図１を参照しながら、本考案の想い出
カレンダー掛軸の実施例について説明する。本実施例の
想い出カレンダー掛軸は、概略すると、掛軸１の本紙部
２に、日付表示欄３と、タイトル表示欄４と、写真貼付
欄５、および記事・賞状等掲載欄６の４つの欄を有し、
特定日におけるカレンダーを形成している。

【０００８】日付表示欄３は、想い出または記念の日付
を表示した欄であって、本紙部２の最上部分に形成され
ている。この日付表示欄３には、大きい文字で日付が表
示されている。タイトル表示欄４は、この日付における
想い出または記念のタイトルを表示した欄であって、本
紙部２の中間部位に形成され、かつ写真貼付欄５に並ん
で配置してある。写真貼付欄５は、この日付における想
い出または記念の写真を表示する欄であって、タイトル
表示欄４の横に配置してある。記事・賞状等掲載欄６
は、想い出または記念日における新聞あるいは賞状等の
掲示物を掲載表示する欄であって、本紙部２の最下部位
に形成してある。

【０００９】そして、記事・賞状等掲載欄６に差替え自
在に掲示してある新聞記事等の掲示物は、日付表示欄３
に表示されている日付と、タイトル表示欄４に表示され
ているタイトル、および写真貼付欄５に貼付されている
写真との上下方向に配置されていることより、日付との
関連性が明確になり、想い出等を好ましい状態で容易に
再現できると共に、日付表示欄３が掛軸１の本紙部２の
最上部位に位置するため、カレンダーとしての機能をも
ち、かつ任意に記事・賞状等掲載欄６の掲載物を差替え
できるため、掲示状態を種々変更できる。

【００１０】

【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
の想い出カレンダー掛軸によれば、掛軸の最上部位に位
置するため、カレンダーが掛けてあるかのような景観、
印象を与えることになり、該日付とタイトル、写真、記
事等の掲載物とが関連性をもって認識され得るので、想
い出や記念日を容易に再現できるという効果を有する。
また、記事・賞状等掲載欄の掲載物を差替えできるた
め、掲示状態を種々変更できるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例を示す正面図である。

【符号の説明】

１・・・掛軸、２・・・表紙部、３・・・日付表示欄、
４・・・タイトル表示欄、５・・・写真貼付欄、６・・
・記事・賞状等掲載欄

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 掛軸の本紙部に、想い出または記念の日
   付を表示した日付表示欄と、該日付における想い出また
   は記念のタイトルを表示したタイトル表示欄と、該日付
   における想い出または記念の写真を表示する写真貼付
   欄、および該想い出または記念日における新聞あるいは
   賞状等の掲示物を掲載表示する記事・賞状等掲載欄を有
   し、前記日付表示欄が前記本紙部の最上部分に位置し、
   該日付表示欄の下方で、前記本紙部の中間部位に前記タ
   イトル表示欄と写真貼付欄が並んで位置し、該タイトル
   表示欄と写真貼付欄の下方で、該本紙部の最下部位に前
   記記事・賞状等掲載欄が位置し、かつ該記事・賞状等掲
   載欄が前記本紙部の略半分程度のスペースで形成してい
   て、該記事・賞状等掲載欄の新聞あるいは賞状等の掲示
   物を差替え自在とし、前記想い出・記念タイトルと写
   真、および前記掲載物をカレンダー様に設けてなること
   を特徴とする想い出カレンダー掛軸。