JP2538675Y2 - 携帯型振動表示器 - Google Patents

携帯型振動表示器

Info

Publication number
JP2538675Y2
JP2538675Y2 JP1990059283U JP5928390U JP2538675Y2 JP 2538675 Y2 JP2538675 Y2 JP 2538675Y2 JP 1990059283 U JP1990059283 U JP 1990059283U JP 5928390 U JP5928390 U JP 5928390U JP 2538675 Y2 JP2538675 Y2 JP 2538675Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
display
feeder
frequency
conveyor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1990059283U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0418324U (ja
Inventor
敏郎 関根
啓修 長島
Original Assignee
神鋼電機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 神鋼電機株式会社 filed Critical 神鋼電機株式会社
Priority to JP1990059283U priority Critical patent/JP2538675Y2/ja
Priority to KR1019910009210A priority patent/KR100236271B1/ko
Publication of JPH0418324U publication Critical patent/JPH0418324U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2538675Y2 publication Critical patent/JP2538675Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は携帯型振動表示器に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
振動機、例えば振動コンベヤや振動フィーダもしくは
振動パーツフィーダは現在広く産業界で利用されてい
る。例えば自動車製造工場では多数の振動フィーダや振
動パーツフィーダが並設されており、作業員は定期的に
これら振動機が正常に作動しているかどうかをその振動
部の振巾や振動数を測定することにより認識し、正常範
囲でなければその駆動部の構造を手直ししたり修理した
りするメンテナンスを行なっている。
然るに、これら振動機の振動の振巾を検出するために
は現在第8図に示すような、いわゆる振巾銘板(1)を
使っている。これは長方形状の台紙(2)からなってお
り、その上に等ピッチで平行に目盛線(3)が印刷され
ている。またこれらに交差してV字形の表示線(4a)
(4b)が印刷されている。このような銘板(1)の台紙
(2)の裏側に粘着膜を保護する膜が添着されている
が、この膜を剥離し、振巾を測定したい振動機Vの振動
面に図示するように貼りつけて第9図に示すように振巾
表示線(4a)(4b)が残像として振巾に比例する巾の帯
状P、Qとなる。これによりこれら帯の重合した部分
(5)の先端部が目盛線(3)のいづれの位置までのび
ているかにより目視によりこの振動機Vの振巾を検出す
るようにしている。しかるにこの振巾を正確に測定する
ためには第9図で示すように振動機Vの振動方向aに目
盛線(3)が平行になるように貼着しなければならない
が、これを正確に平行に貼着したとしても各作業員によ
って読み取り誤差がある。また同じ作業員であってもそ
の時の明るさ等により読み取り誤差を生ずるものであ
る。この誤差は作業員によっても異なるが±10%程度に
なることがある。
又振動周波数については多数のリードを並べた振動周
波数計を振動機の一部に当てて、このときこの振動に共
振するリードを見てこのリードに対応する振動数表示で
この振動機の振動周波数を読み取るようにしているが、
リードの数にもよるが余り正確でなく、又たゞ一つのリ
ードだけが共振して大きく振れるのではなくその前後の
リードもやゝ小さいが、同程度の大きさで振れることが
ある。このときには、これらの振れの大きさの割合で振
動周波数を算定しているが個人的誤差が大きい。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は上述のような問題に鑑みてなされ、多数の振
動コンベヤや振動フィーダを短時間でその振巾や周波数
を正確に検出してメンテナンスを簡単かつ確実に行なう
ことのできる振動表示器を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
以上の目的は、少なくともマイコンと、電池と、前記
マイコンの出力端子に接続される表示素子とを内蔵する
ケーシングの正面パネル部に前記表示素子の出力を受
け、振巾及び振動周波数をデジタルで表示する表示部を
設けた本体と、比較的低い周波数で駆動される振動コン
ベヤ又は比較的高い周波数で駆動される振動フィーダの
ばねで支持される振動部に検出方向が前記振動部の振動
方向に平行になるように取り付けられる振動検出器と、
該振動検出器の検出々力を導出し、前記本体のコネクタ
部に接続される導電コードとから成り前記振動コンベヤ
又は振動フィーダのばねで支持される振動部に取り付け
られた前記振動検出器の検出々力から前記マイコンの演
算結果として前記振動コンベヤ又は振動フィーダの振動
部の振巾及び振動周波数をデジタル値で前記表示部に表
示させるようにしたことを特徴とする携帯型振動表示器
によって達成される。
〔作用〕
振動検出器を振動コンベヤ又は振動フィーダのばねで
支持されている振動部に取付け、導電コードを本体のコ
ネクタ部に接続する。振動コンベヤ又は振動フィーダの
ばねで支持される振動部を運転させると、その振巾及び
振動周波数が振動検出器からの検出々力に基いてマイコ
ンが演算しその結果として振動コンベヤ又は振動フィー
ダのばねで支持される振動部の振巾及び振動周波数の値
をデジタル値で表示部に表示させる。表示部における振
巾値及び振動周波数はデジタル値であるので読み取りに
個人差がなく、振巾及び振動周波数を直ちに正確に測定
することができる。又ケーシングは携帯型であり電池を
内蔵しているので、取扱が簡便でありいかなる場所にも
容易に移動して振動コンベヤ又は振動フィーダの振動部
の振動の振巾及び周波数を直ちにかつ容易に測定するこ
とができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例による携帯型振動表示器につい
て図面を参照して説明する。
第1A図乃至第1C図は本実施例の携帯型振動表示器の正
面図を示すものであるが、図において本携帯型振動表示
器は全体として(10)で示され、ほゞ直方形状のケーシ
ング(11)を備えており、これには第2図に示されるよ
うに液晶表示装置(14)や電池(17)を内蔵しており、
電池(17)は取付部(18)を介して安定に支持されてお
り、その他図示せずともマイコンや上述の液晶表示装置
(14)等はシャーシ(13)上にスペーサ(16)を介して
取付ねじ(15)によりケーシング(11)内の所定位置に
保持されている。正面パネル部(12)の左方部にはパワ
ースイッチ(19)が設けられているが、これは公知のダ
ブルプッシュスイッチであって一回押せば電池(17)が
各部に電源を供給し、又更に押せば電源を遮断するよう
になっている。この右方にはパワースイッチ(19)のオ
ンにより点灯するランプ(20)が設けられており、これ
がついているときには内蔵する電池(17)の電力が各部
に供給されていることを表わす。又これらの下方に本考
案に係る表示部(21)が設けられており、これは実施例
では横方向に並んで振巾表示部(22a)と振動周波数表
示部(22b)とからなり、これらは上述の液晶表示装置
(14)の液晶部であって後述するように振動検出器から
の検出々力をマイコンで演算し、その結果としてのデジ
タル値をマイコンの出力としてのドライバ出力で液晶表
示装置(14)がドライブされて、この表示部(22a)(2
2b)で振巾及び振動周波数がデジタル値で例えば図示す
るように表示される。振巾表示部(22a)の上方には液
晶部から外れて振巾の単位を表わす(mm)が刻印されて
おり、又振動周波数表示部(22b)には振動数がデジタ
ル値で表示されるのであるが、この上方で液晶部内で本
実施例によれば単位としてはv.p.m.かHzで表示されるよ
うになっているので、これらが選択的に表示されるよう
になっている。
又表示部(21)の右側には振動機の種類によって切り
替える第1スイッチ(25)が設けられており、これは振
動コンベヤと振動フィーダとにより切り替えるようにな
っており、ノブ(26)がその回動基部(27)においてど
ちらかに回動させることによりフィーダ側かコンベヤ側
に切り替えられるようになっている。フィーダ側に切り
替えられたときには上述の振動周波数表示部(22b)に
はHzの単位が表示され、フィーダ側に切り替えられたと
きにはv.p.m.の単位で表示され、又この振巾はいづれも
振巾表示部でmm単位で表示されるようになっている。又
この左方には運転モード切替スイッチ(28)が設けられ
ており、このノブ(29)がCONT、すなわち連続運転側に
切り替えられたときには振動コンベヤ又は振動フィーダ
が連続運転を行なっているときにこの周波数及び振巾は
時時刻々表示されるようになっている。また運転モード
切替スイッチ(28)のノブ(29)を一点鎖線で示すよう
に下方の(SINGLE)シングルモードに切り替えたときに
はこの下方にあるトリガスイッチ(31)を運転開始時又
は運転停止時に押すことにより振動コンベヤ又は振動フ
ィーダへの駆動力が供給開始となるか、或いは遮断され
るのであるがこれにより定常状態になるまで、又は停止
するまでの振動が共振自由振動を行なうのでこの振動数
を振動検出器により検出し、マイコンで演算してこの周
波数をデジタル値で振動周波数表示部(22b)に表示さ
せる。よって振動コンベヤ又は振動フィーダの共振周波
数を検出することができるようになっている。正面パネ
ル部(12)の下方部には更に機能切替スイッチ(32)が
設けられている。これはロータリースイッチであるが指
針(34)をつまみ(33)を回動させることによりA、
B、C又はDの位置に切り替えると、それぞれのモード
を行なうことができる。例えば図示するA位置において
は通常の測定状態を得ることができる。すなわち被測定
振動体の振巾及び振動周波数を表示部(21)に表示させ
ることができる。又つまみ(33)により指針(34)をB
位置に切り替えることにより、この携帯型振動表示器
(10)はパソコン通信のための発信体として作動し、こ
の近くに配設されたパソコンに表示部(21)におけるデ
ジタル値としての振巾及び振動周波を送信することがで
きるようにしている。C及びDにおいては更にこれを多
機能化するようにしている。
第2図に示すようにケーシング(11)には更にトリマ
抵抗調整器(35)及び(36)を備えており、一方は振動
フィーダ振巾表示調整用に他方は振動コンベヤの振巾表
示調整用である。これにより第3図の回路図におけるA/
Dコンバータのアナログ入力を調整するようにしてい
る。
次に、第3図を参照して以上の携帯型振動表示器(1
0)が内蔵する電気回路について説明する。第3図にお
いて振動検出器(40)は第5図に示されるような形状を
有し、これについては更に後述するが、この検出々力は
ローパスフィルタ(41)に供給され、こゝで雑音等のハ
イサイクルの信号成分は除去されてこの出力はアンプ
(42)に供給される。こゝで増巾された出力はA/Dコン
バータ(43)に供給されアナログ値をデジタル値に変換
し、このデジタル値がマイコン(45)に供給される。マ
イコン(45)の入力端子側には更にスイッチ部(46)が
接続されており、これは第1A図に示す各種スイッチ(2
5)(28)(31)(32)等を一括して示すものでありこ
れらの切り替えにより得られる出力がマイコン(45)に
供給されるようになっている。マイコン(45)ではA/D
コンバータ(43)からのデジタル出力及びスイッチ部
(46)の切替スイッチ信号を受けて所定の演算を行な
い、この演算結果を液晶表示部(47)に供給するように
している。これには第2図で示す液晶表示装置(14)を
含むものとする。更にこれの駆動回路や或いはこれの第
1A図で示すような表示部(21)としての液晶部も含んで
いるものとする。マイコン(45)の出力端子には更に第
1A図に示す運転モード切替スイッチ(28)のモード切り
替えにより例えばB位置においてはパソコン通信を行な
うとしたが、これの出力用としての出力端子がDで示さ
れており、これがパソコン(48)へと信号を送るように
なっている。また自動電圧調整装置(49)は一点鎖線で
示すが、これも機能切替スイッチ(32)を例えばC位置
に切り替えたときに自動電圧調整装置とすれば、このと
きの振動検出器の検出々力よって自動電圧調整器の調整
部を自動的に駆動して所望の振巾や周波数に自動的に調
整し得るようにすることができる。第3図には更に図示
せずとも第1A図における機能切替スイッチ(32)の切り
替えにより同様な機能を行なうように出力側に各種の機
器が接続されるものとする。
次に第5図を参照して振動検出器(40)の詳細につい
て説明する。これはほゞ円筒形状のケーシング(50)を
備えており、この内部に例えばジルコンサン鉛でなる力
検出素子(51)が取付板(52)上に保持されている。取
付板(52)にはケーシング(50)のフランジ部が例えば
ビス留めにより固定されるようになっている。又力検出
素子(51)にはこれの検出々力が導線(53)により導出
されるようになっている。ケーシング(50)の上面には
振動表示ライン(55)が刻印されている。これはケーシ
ング(50)が内蔵する力検出素子(51)の力検出方向F
に平行かつ同方向になるように刻印されている。又取付
板(52)の裏面には平板状のマグネットが取り付けられ
ているものとする。従ってこの振動検出器(40)全体は
マグネットにより振動コンベヤ又は振動フィーダの振動
部に容易に着脱自在となっている。
なお第3図においてA/Dコンバータ(43)に第2図に
示すトリマ抵抗調整器(35)(36)からなるトリマ抵抗
装置(44)の端子が接続されており、これによりA/Dコ
ンバータ(43)におけるアナログ入力の調整を行なって
いる。またアンプ(42)のゲインコントロール部(42
a)には、マイコン(45)がA/Dコンバータ(43)のデジ
タル出力を受けるのであるが、一定のビット数を有効に
使うためにアンプ(42)のゲインを変えるためのゲイン
コントロール信号を受けるようになっている。
本考案の実施例による携帯型振動表示器(10)は以上
のように構成されるが次にこの作用について説明する。
本考案に係る振動検出器(40)は第5図に示される
が、次にこの振動機への取付操作について説明する。本
実施例では第4図に示すような振動フィーダ(60)の振
動を測定するものとする。振動フィーダ(60)は公知の
ように断面がU字形状のトラフ(61)及びこれに加振力
を伝える駆動部(62)からなっている。駆動部(62)は
重ね板ばねや電磁石等に構成されている。この重ね板ば
ねに公知のようにトラフ(61)、すなわち振動部が支持
されている。振動フィーダ(60)全体がコイルばね(63
a)(63b)により建屋の一部に懸吊される。駆動部(6
2)の電磁石のコイルに商用電源を通電すると50Hzで例
えば約2mmで矢印lで示されている方向に振動する。第
5図に示す振動検出器(40)をその取付板(52)をトラ
フ(61)の側面にあてがうと、その裏面に取り付けられ
ているマグネットにより容易にトラフ(61)の側面に固
定される。トラフ(61)とともに振動検出器(40)も振
動するのであるがケーシング(50)の上面には振動表示
ライン(55)が刻印されている。最初の取付けにおいて
はこれが予定される振動方向lに平行となるように取り
付けるのであるがこの振動表示ライン(55)は充分に細
く正確に振動方向に一致すれば静止時の線の太さとほゞ
同一であるが、いづれかの方向に傾いていると、これが
残像として目の網膜に残るので、ある巾、もしくは傾斜
した巾で目視される。従ってこれを見ながら静止時にお
ける振動表示ライン(55)の太さにほゞなるようにケー
シング(50)をつまみながら取付方向を調節する。所定
の角度にマグネットによりトラフ(61)の側面に固定さ
れた状態では、ケーシング(50)内のジルコン酸鉛でな
る力検出素子(51)の力検出方向Fと平行でかつ方向が
一致しているので正確にその振動を測定することができ
る。この振動検出力すわなち電圧は導線(53)を介して
第3図で示すローパスフィルタ(41)に供給される。
第1B図に示すように振動検出器本体(10)の正面パネ
ル部(12)において第1スイッチ(25)におけるノブ
(26)をその回動基部(27)に関して上方に切り替えら
れている。すなわちフィーダ側に切り替えられている。
又運転モード切替スイッチ(28)においてはノブ(29)
は連続モードすなわちCONT側に切り替えられている。又
機能切替スイッチ(32)においては指針(34)はAを向
くように切り替えられている。以上のような状態におい
てその本体内に第3図で示すような電気回路が設けられ
ているのであるが、振動検出器(40)からの検出々力は
ローパスフィルタ(41)に供給され、こゝで波形Sで示
されるように理想的な正弦波形ではなく雑音をリップル
状に多く含んでおり、このローパスフィルタ(41)を通
すことにより、この出力側に示されるようにリップル状
の雑音は高周波分として取り除かれ、低周波成分の信号
S′がアンプ(42)に供給される。ここで所定の大きさ
に増巾されA/Dコンバータ(43)に供給される。他方、
スイッチ部(46)においては上述したように正面パネル
部における第1スイッチ(25)はフィーダ側に切り替え
られているのでスイッチ部(46)からのこの切り替え信
号によりマイコン(45)ではフィーダの特性にあった演
算を行なう。すなわち振動フィーダ(60)は上述したよ
うに例えば50Hzで約2mmの振動をするのであるが、この
種フィーダでは加速度は15乃至30g程度であり、この最
大値でA/Dコンバータのアナログ入力を定め、フルスケ
ールのデジタル値となるようにしている。従ってこのビ
ット数に応じて精度良く振巾を検出することができるよ
うになっている。またマイコン(45)内にはクロックパ
ルス発生器が公知のように設けられており、このクロッ
クパルスは所定のパルス数であって時間的に変動しない
精度高いものであるが、これによりA/Dコンバータ(4
3)の出力の振動周波数を検出する。
マイコン(45)の出力は、LCD(Liquid Crystal Disp
lay)液晶表示部(47)に供給される。すなわちマイコ
ン(45)で演算された振動フィーダ(60)の振巾及び振
動周波数がデジタル値で第1B図で示すように表示部(2
1)で表示される。すなわち今測定中の振動フィーダ(6
0)の振巾は1.25mmであり振動周波数は50.25Hzであるこ
とがわかる。従来は第8図及び第9図に示すような振巾
銘板(1)をトラフ(61)の側面に目盛線(3)が振動
方向に一致するように貼着し、振巾表示線(4a)(4b)
の目の網膜による残像を利用して作業者がこの交点を読
み取っていたが上述したように個人差があり周囲条件に
よっても変わってくるものである。本実施例によれば第
1B図に示すようにデジタル値で振巾及び振動周波数が表
示されるので個人的な誤差は全くなく正確に統一して測
定することができる。
工場では第4図に示すような振動フィーダが多数並列
して運転されているのが通常であるので、又メンテナン
スにおいては同時に行われるので別の振動フィーダ(6
0)にも同様にして振動検出器(40)を取り付けて直ち
にその振動フィーダの振巾及び振動周波数を正確に検出
して読み取ることができる。
又本携帯型表示器(10)を使用するにあたっては本体
の側壁部に設けられたトリマ抵抗調整器(35)(36)の
調節により特に測定すべき振動機の加速度が小さい場
合、大きい場合には振動検出器(40)における力検出素
子(51)の周波数特性が、ある範囲でフラットであって
も両側で大きく低下するものであればこれを補償するた
めにトリマ(44)の抵抗調節によりA/Dコンバータ(4
3)におけるアナログ入力を調節して力検出素子の周波
数特性を補償し、正確な値を得るようにしている。
又アンプ(42)にはゲインコントロール部(42a)が
設けられているが、これはマイコン(45)に供給される
A/Dコンバータ(43)の出力を受け、この出力に応じア
ンプ(42)のゲインを制御するようにしている。すなわ
ちA/Dコンバータのビット数は一定であるが、検出加速
度が低い時と高い時とでは精度が大きく異なり、これを
一致させるために加速度の小さい方の検出々力ではマイ
コン(45)からアンプ(42)のゲインを増大するように
している。よってゲインコントロール部(42a)のアナ
ログ入力すなわち検出々力が大きい場合でも小さい場合
でも同じ精度で測定することができる。
又本実施例では振巾の測定は以下のようにして従来よ
り精度高く測定するようにしている。すなわち第6図に
示すように振動検出器(40)の出力は全体としては正弦
波形Sであるがノイズを含み、又なんらかの原因で大き
なノイズP、P′が乗っていることが多く従来のように
このような出力Sに対して2重積分を行なって振巾を算
出する場合には2重積分により最高値と最低値とから振
巾を測定するようにしているので第6図に示すような大
きなノイズP、P′が発生している場合には実際の振巾
よりは大きく測定されることになる。このようなノイズ
がなく理想的な正弦波形であればなんら問題はなく正確
に測定することができるのであるが、一般には第6図に
示すように大小さまざまなノイズが乗っていることが多
いが、本実施例による方法によればこの影響をなくすこ
とができる。
すなわち測定すべき振巾をAtとすれば各時間における
変位Xは これを2度微分して となる。Atはストローク(peak to peak)とも呼ばれ、
これを当業者は通常、振巾と呼んでいる。
本実施例ではこの加速度2乗平均R.M.S.(Root Mean
Square)をとりすなわち実効値を計算する。すなわち各
瞬間における加速度を時間的に積分して、この間の時間
で割り、これの平均値をとる。従って これをg単位にすると、 となる。
よってこれから振巾 このすなわち を各瞬間において測定し、これの2乗平均値(r.m.s.)
をとることによって振巾Atを算定するようにしている。
従って、ある時間における平均値をとることにより第6
図に示すような大きなノイズP、P′が短時間において
発生していてもこの影響はほとんど無視することができ
る。
次に振動コンベヤの振動を測定する場合について説明
する。これは一般に長いトラフとこの下方に平行に配設
されるベースブロックとの間に所定方向に傾斜した板ば
ねにより結合され(すなわち、トラフは板ばねにより支
持されている)クランク駆動によりトラフを上記板ばね
の長手方向に対してほゞ垂直方向に振動させるのである
が、振動数が例えば552v.p.m.と振動フィーダよりはは
るかに低い。しかし振巾は12.8mmと大きいのであるが加
速度は周波数の2乗に比例し、かつ振巾に比例するので
振動フィーダよりも加速度は一段と小さくなる。一般に
振動コンベヤの加速度は1gから5g程度である。従って振
動検出器(40)内の力検出素子(51)により検出される
出力、すなわち振巾1mm当たりの電圧は低いものとな
る。しかしながら本考案によればこのような場合でもア
ンプのゲインコントロールによりA/Dコンバータの出力
は振動フィーダと同じような高精度で測定することがで
きる。なお第1A図に示すように第1スイッチ(25)にお
いてノブ(26)はコンベヤ側に切り替えられる。その他
のスイッチ(28)(32)は上述の場合と同じ位置にあ
る。図示しないがコンベヤのトラフの側面に振動検出器
(40)が振動フィーダの場合と同様にして固定される。
これにより第1A図で示すように振巾12.8mm、振動数552.
0v.p.m.がデジタル値で表示される。なお振巾は同単位
であるのでmmであるがコンベヤの場合にはv.p.m.単位と
なるので表示部(22b)においてHzからv.p.m.に表示が
切り替えられる。
次に振動フィーダ(60)の共振々動数の測定方法につ
いて説明する。この場合には第1C図に示すように運転モ
ード切替スイッチ(28)においてノブ(29)をシングル
(SINGLE)モードの方に切り替えられる。又第1スイッ
チ(25)においてはノブ(26)はフィーダ側に切り替え
られている。この状態において振動フィーダ(60)の駆
動部(62)への通電を遮断する。遮断と同時に、或いは
この直後にトリガスイッチ(31)を押す事により、この
振動フィーダ(60)の共振振動数が52.5Hzと振動周波数
表示部(22b)にデジタル表示される。
振動フィーダ(60)の駆動部(62)への通電を遮断す
ると第7図に示すようにトラフ(61)は第6図に示すよ
うな振動から直ちに変位が零となるのではなく過渡現象
を経て零となる。これは指数関数的にその振巾は減少し
ていくのであるが既に駆動力が遮断されているので自由
振動で減衰していく。この自由振動は振動工学上から明
らかなように共振周波数である。従って今時間t1でスイ
ッチを切って電源を遮断したとするとこの時点から指数
関数的に振巾が減少する。そして時間t2でトリガスイッ
チ(31)を押したとすると、これから時間Tの間におけ
る波の数をマイコンで算出し、これからマイコンが内蔵
するクロックパルスと比較して、この数を読み、よって
単位時間当たりの波の数すなわち共振周波数を算出す
る。これが第1図に示す振動周波数表示部(22b)にお
ける52.5Hzである。これによって例えばこの種共振型の
振動機においては、小さな駆動力で大きな振巾を得るた
めに駆動周波数に近い共振周波数となるようにトラフの
重量や板ばねのばね定数が設定されているのであるが、
この方法で検出された共振周波数が大きく変化している
場合、例えば50Hzを駆動周波数とする場合70Hzあるいは
30Hzというような共振周波数が読み取れた時には、この
振動フィーダ(60)におけるいづれかの部分においてト
ラブルが生じたと考えられる。例えば板ばねの破損、あ
るいはなんらかのウェート調整用のブロックの滑落、そ
の他が考えられるので直ちにそのメンテナンスにおいて
は故障部分を補修することができる。この共振々動周波
数の測定においても単に第5図に示す振動検出器(40)
を例えば多数並設されている振動コンベヤ又は振動フィ
ーダに順次、取り付けていくことにより直ちに確実に検
出することができ、よってメンテナンスを従来よりはる
かに容易とするものである。
以上本考案の実施例について説明したが、勿論本考案
はこれに限定されることなく本考案の技術的思想に基い
て種々の変形が可能である。
例えば以上の実施例では携帯型振動表示器(10)のサ
イズについては特に限定せず、携帯型とのみ説明したが
ハンドヘルドユニット(Handheld)型すなわち片手で作
業員が各種ボタンを操作されるような大きさとしてもよ
い。これにより更に各振動機のメンテナンスを容易とす
ることができる。
又以上の実施例では表示部として液晶表示器を用いた
が公知の表示装置を用いることもできる。例えばバー状
の複数のネオン管を「8」の字に配設した表示装置を用
いてもよい。公知のようにこれらネオンバーの選択的ド
ライブにより数字が表示される。あるいは画素状の発光
素子を多数並べ、これらを選択的に駆動するようにして
もよい。又以上の実施例では振動検出器(40)を振動コ
ンベヤ又は振動フィーダの振動部としてのトラフに取り
付けるのに取付部のマグネットを利用したがこれに代え
て真空作用を利用した吸着板を利用してもよい。これは
振動機の一部が非磁性体である場合に有効となる。
又以上の実施例ではパネル部(12)に各種スイッチ
(25)(28)(31)(32)を設けたが、これらを省略し
て更に簡素化して単に振動周波数及び振巾を表示するた
めの表示部のみを設けるようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案の携帯型振動表示器によれば
携帯型であるゆえに、振巾及び振動周波数の検出が容易
であり、かつ又その検出値が表示部にデジタル値として
表示されるので個人差がなく正確に、あるいは周囲条件
に拘わらず正確に直ちに測定することができるので従来
より特に多数の振動コンベヤ又は振動フィーダを並設さ
れる工場においてメンテナンスを迅速かつ容易とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本考案の実施例による携帯型振動表示器の正面
図、第1B図、第1C図は同携帯型振動表示器の作動を説明
するための同様な正面図、第2図は同携帯型振動表示器
の側面図、第3図は同表示器内に内蔵される電気回路の
ブロック図、第4図は本実施例の携帯型振動表示器より
測定される振動機の例としての振動フィーダの側面図、
第5図は同携帯型振動表示器における振動検出器の斜視
図、第6図は第4図に示される振動フィーダのトラフに
取り付けられた振動検出器の検出々力波形、第7図は同
振動フィーダの駆動部の電源を遮断した場合の検出器の
出力の過渡現象を示す波形図、第8図は従来の振巾を読
むための振巾銘板の正面図及び第9図は同作用を説明す
るための側面図である。 なお図において、 (10)……携帯型振動表示器 (14)……液晶表示装置 (17)……電池 (21)……表示部 (22a)……振巾表示部 (22b)……振動周波数表示部 (40)……振動検出器 (60)……振動フィーダ

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともマイコンと、電池と、前記マイ
    コンの出力端子に接続される表示素子とを内蔵するケー
    シングの正面パネル部に前記表示素子の出力を受け、振
    巾及び振動周波数をデジタルで表示する表示部を設けた
    本体と、比較的低い周波数で駆動される振動コンベヤ又
    は比較的高い周波数で駆動される振動フィーダのばねで
    支持される振動部に検出方向が前記振動部の振動方向に
    平行になるように取り付けられる振動検出器と、該振動
    検出器の検出々力を導出し、前記本体のコネクタ部に接
    続される導電コードとから成り前記振動コンベヤ又は振
    動フィーダのばねで支持される振動部に取り付けられた
    前記振動検出器の検出々力から前記マイコンの演算結果
    として前記振動コンベヤ又は振動フィーダの振動部の振
    巾及び振動周波数をデジタル値で前記表示部に表示させ
    るようにしたことを特徴とする携帯型振動表示器。
  2. 【請求項2】前記ケーシングは更に増巾器と該増巾器の
    出力を受けるA/D変換器とを内蔵し、前記本体に前記振
    動コンベヤと前記振動フィーダとで切り替える切替スイ
    ッチを設け、該切替スイッチが前記振動コンベヤの位置
    に切り替えられているときは、前記増巾器は高いゲイン
    を有し、前記振動フィーダの位置に切り替えられている
    ときは、前記増巾器は低いゲインを有し、かつ前記振動
    コンベヤに切り替えているときには前記表示部で振動周
    波数はv.p.m.(回/分)でデジタル表示され、前記振動
    フィーダの位置に切り替えられているときは、前記表示
    部で振動周波数は、Hz(回/秒)でデジタル表示される
    ようにした請求項(1)に記載の携帯型振動表示器。
  3. 【請求項3】前記本体に前記振動コンベヤ又は前記振動
    フィーダの連続運転中の振動周波数測定と運転開始時又
    は運転停止時における振動周波数測定とに切り替える第
    2スイッチを設け、該第2スイッチを該運転開始時又は
    運転停止時における振動周波数測定に切り替えていると
    きには、更に前記本体に設けられているホールドスイッ
    チを該運転開始時又は運転停止時に操作させることによ
    り前記表示部に前記振動コンベヤ又は振動フィーダの共
    振々動周波数を表示させるようにした請求項(1)又は
    (2)に記載の携帯型振動表示器。
  4. 【請求項4】前記振動検出器は加速度を検出し、この検
    出に基く加速度の実効値 から前記マイコンにより前記振動コンベヤ又は振動フィ
    ーダの振巾を として算出するようにした請求項(1)乃至(3)のい
    ずれかに記載の携帯型振動表示器。ここでr.m.s.は(ro
    ot mean squareを表わし、Xは変位では時間に関し2
    回微分値、Atは振巾、 (g:重力加速度)。
  5. 【請求項5】前記振動検出器は加速度検出素子と、該加
    速度検出素子をカバーするケーシングと、該ケーシング
    に固定される取付板とから成る振動検出器であって、前
    記ケーシングの表面に前記加速度検出素子の検出方向に
    平行に延びる直線を表示させ、前記取付板は平板状のマ
    グネットを固定させており振動方向に平行な平面を有す
    る振動コンベヤ又は振動フィーダの前記平面に、前記取
    付板を介して前記加速度検出素子の検出方向に平行に取
    り付けるようにした請求項(1)乃至(4)のいづれか
    に記載の携帯型振動表示器。
  6. 【請求項6】前記本体にモード切換スイッチを設け、こ
    の切り替えにより前記表示部の表示値をパソコンに供給
    させるか該表示値を所定の振巾及び周波数に自動的に調
    整する自動調整器に供給するようにした請求項(1)乃
    至(5)のいづれかに記載の携帯型振動表示器。
JP1990059283U 1990-06-05 1990-06-05 携帯型振動表示器 Expired - Fee Related JP2538675Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990059283U JP2538675Y2 (ja) 1990-06-05 1990-06-05 携帯型振動表示器
KR1019910009210A KR100236271B1 (ko) 1990-06-05 1991-06-04 휴대형 진동표시기

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990059283U JP2538675Y2 (ja) 1990-06-05 1990-06-05 携帯型振動表示器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0418324U JPH0418324U (ja) 1992-02-17
JP2538675Y2 true JP2538675Y2 (ja) 1997-06-18

Family

ID=13108913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990059283U Expired - Fee Related JP2538675Y2 (ja) 1990-06-05 1990-06-05 携帯型振動表示器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2538675Y2 (ja)
KR (1) KR100236271B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1287733C (zh) * 2001-03-06 2006-12-06 微石有限公司 身体动作检测装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57664U (ja) * 1980-05-31 1982-01-05
JPS5963530A (ja) * 1982-10-01 1984-04-11 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 回転機械診断装置
JPS60127425A (ja) * 1983-12-13 1985-07-08 Idemitsu Kosan Co Ltd 振動診断装置
JPS63295930A (ja) * 1987-05-28 1988-12-02 Shimizu Constr Co Ltd 携帯用振動測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0418324U (ja) 1992-02-17
KR100236271B1 (ko) 1999-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0299395B1 (en) An automatic weight detecting device
US5159761A (en) Electronic level indicator
JP2538675Y2 (ja) 携帯型振動表示器
GB2227323A (en) Electronic level indicator
EP0779131A1 (en) Method and apparatus for torque wrench non-contact angle measurement
JP2538676Y2 (ja) 携帯型共振々動周波数計器
JP3198527B2 (ja) 振動表示器
JP2993053B2 (ja) 振動機の振巾検出方法
JP2538677Y2 (ja) 振動検出器
JP3097164B2 (ja) 共振々動周波数の測定方法及びその測定器
JP2557692Y2 (ja) 振動検出器
JP2591801Y2 (ja) 携帯型振動表示器
JP3123105B2 (ja) 振動測定法及びその測定器
US5065611A (en) System for calibrating the span of pressure measuring instruments
KR100355959B1 (ko) 착탈식 모듈을 이용한 다기능 측정 장치 및 측정 오차의보정 방법
JP2953055B2 (ja) 振巾の測定方法
JP2012242360A (ja) 圧電定数測定方法及び圧電定数測定装置
JP3615846B2 (ja) 測量機
JP3008424B2 (ja) 振動パーツフィーダの振巾制御装置
JPH04122330U (ja) 携帯型振動表示器
RU216477U1 (ru) Устройство для определения количества оборотов поршня при поверке манометра грузопоршневого
JP2953054B2 (ja) 振動角の測定方法
JPS6331024Y2 (ja)
JP3612963B2 (ja) 楕円振動検出方法
US20050061555A1 (en) Digital pointer indicator

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees