JP2538395B2 - 装飾板の製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、扉、戸、仕切壁等の装飾板の製造方法に
関する。

（従来技術） 従来この種装飾板の製造方法として以下の如きものは
知られている。即ち、中央の鏡板部と、その左右の長手
方向を上下に向けた複数の凸条模様を有する縦框部とを
有する基板を製造する工程と、この基板と、少なくとも
おもて面に装飾シートを、真空・圧空成形等によって、
張り付けて装飾板を製造する工程とを有するものは知ら
れている。

（従来技術の利点） 従来方法においては、装飾シートで基板を覆うもので
あるから、基板として余り質の良くない素材を使用する
ことが出来ると共に、装飾シートに所望の木目模様等を
付すことが出来るため、扉等の見栄えの良い装飾板を安
価に製造出来るという利点がある。

（従来技術の欠点） しかし、前記従来装飾板の製造方法には以下の如き欠
点があった。即ち、長手方向を上下に向けた複数の凸条
模様を有する縦框は意匠的に表れるが、一般の装飾板と
相違して、長手方向を左右に向けた複数の凸条模様を有
する横框がないため、豪華に見えないという欠点があっ
た。

（発明の目的） この発明は上記欠点を解消するためになされたもので
ある。

（実施例） 以下にこの発明の実施例を図面を参照しつつ説明す
る。

第１工程［第４図（イ）参照］ 中央の鏡板部２と、その左右の長手方向を上下に向け
た複数の凸条模様を有する縦框部３とを有する基板１を
製造する。基板１の素材はファイバーボード等が好適で
ある。

第２工程［第４図（ロ）参照］ この基板１の、おもて面（複数の凸条模様が形成され
た面）及び左右側端面に、木目模様等が印刷された合成
樹脂等の装飾シート５を、真空・圧空成形によって、張
り付けて装飾板材６を製造する。

第３工程［第４図（ハ）参照］ 前記装飾板材６を上下に切断して装飾板本体８と横框
製造部材９とを製造する。

第４工程［第４図（ニ）参照］ 前記装飾板本体８の上下部に、各角から鏡板部２にま
で至る45度の傾斜切り込みを形成すると共にそれら傾斜
切り込みの、鏡板部２がわの端を繋ぐ水平な切り込みを
形成して、等脚台形状の不要部を取り除き、台形状の切
り欠き10を形成する。また、このようにして形成された
切り欠き10に整合・嵌合するように横框製造部材９の縦
框部３を切り出して横框11を製造する。

第５工程［第４図（ホ）参照］ 前記横框11を前記切り欠き10に、雇いざね等を利用し
て、嵌め止める。

このようにして、最終的に第１図〜第３図に示す如き
装飾板を得ることが出来る。

（発明の効果） この発明は、前記した如き構成によって、以下の如き
効果を奏するものである。

装飾板が縦框及び横框を有しているので、装飾板を豪
華なものとすることが出来る。

横框を装飾板の縦框部を使用して製造するので、横框
と縦框部とに違和感が全くない。

装飾シートで基板を覆うものであるから、基板として
余り質の良くない素材を使用することが出来ると共に、
装飾シートに所望の木目模様等を付すことが出来るた
め、見栄えの良い装飾板を安価に製造出来るという利点
がには変りはない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例方法によって製造された装飾
板の正面図、第２図は第１図II−II線断面図、第３図は
第１図III−III線断面図、第４図（イ）〜（ホ）は製造
過程を説明するための平面略図である。 １……基板、２……鏡板部、３……縦框部、５……装飾
シート、６……装飾板材、８……装飾板本体、９……横
框製造部材、10……切り欠き、11……横框

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】中央の鏡板部と、その左右の長手方向を上
   下に向けた複数の凸条模様を有する縦框部とを有する基
   板を製造する工程と、この基板の、少なくともおもて面
   に装飾シートを張り付けて装飾板材を製造する工程と、
   この装飾板材を上下に切断して装飾板本体と横框製造部
   材とを製造する工程と、前記装飾板本体の上下部に、各
   角から鏡板部にまで至る45度の傾斜切り込みを形成する
   と共にそれら傾斜切り込みの、鏡板部がわの端を繋ぐ水
   平な切り込みを形成して、台形状の不要部を取り除き、
   台形状の切り欠きを形成する工程と、このようにして形
   成された切り欠きに整合・嵌合するように横框製造部材
   の縦框部を切り出して横框を製造する工程と、これら横
   框を前記切り欠きに嵌め止める工程とを有する装飾板の
   製造方法。