JP2537189Y2

JP2537189Y2 - セパレーター誘導具

Info

Publication number: JP2537189Y2
Application number: JP8989090U
Authority: JP
Inventors: 英太安藤
Original assignee: 英太安藤
Priority date: 1990-08-27
Filing date: 1990-08-27
Publication date: 1997-05-28
Anticipated expiration: 2005-08-27
Also published as: JPH0447050U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、建設工事現場における型枠取付作業の際に
使用する作業補助具に関する。

（従来の技術）従来の型枠取付作業においては、前施工側の型枠に取
付けたセパレーターが後施工側の型枠の穴に入るように
後施工側の型枠を動かして位置合わせしながら作業を行
っていた。

しかしながら前施工側の１枚の型枠には数個から10数
個のセパレーターがあるので、後施工側の型枠に設けら
れた同数の穴に同時に位置合わせをしてセパレーターの
先端を入れなければならず、極めて困難な作業を行って
いた。

また従来の型枠取付作業は作業自体が困難であるだけ
でなく、作業にも手間がかかるので１枚の型枠の取付作
業には２〜３人の作業員を必要としていた。さらに、作
業員は両手を使って取付作業をしなければならないの
で、足場の悪い所では作業中の作業員の安全を保つこと
ができなくなるおそれもあった。

（考案が解決しようとする課題）本考案が解決しようとする課題は、少ない作業者で型
枠取付作業を容易かつ迅速にしかも安全に行うことが可
能なセパレーター誘導具を提供することにある。

（課題を解決するための手段）かかる課題を解決した本考案の要旨は、細長い棒状を
した本体の基端部に開口部を有し同本体の長手方向に延
びたセパレーターチャッキング孔を設け、同本体の先端
部には同本体の長手方向に伸退自在なガイド部材を設け
たセパレーター誘導具にある。

（作用）本考案のセパレーター誘導具は、前施工側の型枠に取
付けたセパレーターの先端にセットして使用するもので
ある。

前施工側の型枠に取付けたセパレーターの先端を本考
案のセパレーター誘導具の本体の基端部のセパレーター
チャッキング孔に入れて同セパレーターに同セパレータ
ー誘導具を取付ける。セパレーターが多数あれば、それ
ぞれに本考案のセパレーター誘導具を取付ける。

次に、後施工側の型枠を建込み、作業員の手の届く空
間があるうちに同セパレーター誘導具の先端部のガイド
部材を後施工側の型枠の穴にさし込む。このとき同ガイ
ド部材は本体よりつき出るような状態にする。それぞれ
の同セパレーター誘導具について同様の作業を行った
後、後施工側の型枠を所定方向へ移動させて同セパレー
ターの先端まで挿入する。

そして同セパレーター誘導具を同セパレーターより取
りはずして、同セパレーター先端にホームタイ（登録商
標）を取付けて締めつけ型枠取付作業を完了する。同セ
パレーター誘導具は何度も繰り返して使用することがで
きるようになっている。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は実施例を示す一部切欠断面図、第２図は第１
図のＡ−Ａにおける一部切欠断面図、第３図は第１図の
Ｂ−Ｂにおける一部切欠断面図、第４図は第１図のＣ−
Ｃにおける一部切欠断面図、第５図は第１図のＤ−Ｄに
おける一部切欠断面図、第６図は使用状態を示す説明
図、第７図は他の実施例を示す説明図である。

本実施例のセパレーター誘導具（１）では、細長い棒
状をした本体の基端部（２）に開口部（３）を有し本体
の長手方向に延びたセパレーターチャッキング孔（４）
を設け、本体の先端部（５）には、本体の長手方向に伸
縮自在なガイド部材（６）を設けている。ガイド部材
（６）の先端は作業性を良くするため球体（７）として
いる。

前施工側の型枠（８）に取付けたセパレーター（９）
の先端（９）′をセパレーター誘導具（１）のセパレー
ターチャッキング孔（４）に入れて、セパレーター
（９）にセパレーター誘導具（１）を取付ける。

次に、後施工側の型枠（10）を建込み、作業員の手の
届く空間があるうちにセパレーター誘導具（１）の先端
部（５）のガイド部材（６）を型枠（10）の穴（11）に
さし込む。このとき、ガイド部材（６）は本体よりつき
出るような状態とする。

前施工側の型枠（８）に多数のセパレーター（９）が
あれば、それぞれに本実施例のセパレーター誘導具
（１）を取付け、同様の状態とする。

そして、後施工側の型枠（10）を移動させてセパレー
ター（９）の先端（９）′まで挿入する。その後、セパ
レーター誘導具（１）をセパレーター（９）より取りは
ずして、セパレーター（９）の先端（９）′にホームタ
イ（12）を取付けて締めつけ型枠取付作業を完了する。
セパレーター誘導具（１）は何度も繰り返して使用する
ことができるので経済性の点でもすぐれている。

セパレーター誘導具（１）を使用することによりセパ
レーター（９）と穴（11）との位置合わせが非常にやり
やすくなり、型枠取付作業を容易かつ迅速に行うことが
できるようになった。また従来は２〜３人の作業員を必
要としていたが、１〜２人の作業員で行うことが可能と
なった。

第７図は他の実施例を示している。セパレーター誘導
具（13）の本体内にスプリング（14）を内蔵させガイド
部材（15）の動作に弾力性を持たせたものである。その
他の部分の構造、作用及び効果については前出の実施例
と同様である。

セパレーター誘導具（１），（13）の素材は特に限定
するものではないが、合成樹脂又は金属等の適当な弾力
性を備えた材料を使用したところ良好な結果が得られ
た。

本実施例のセパレーター誘導具（１），（13）のセパ
レーター（９）への着脱作業及びガイド部材（６），
（15）の型枠（10）の穴（11）への挿入作業は作業員が
片手で行うことができるので作業がやり易くなってい
る。また、作業員は片手で作業を行うことができるので
もう一方の手で何かをつかんで自分の体を支えて安全を
確保することが可能となり、足場の悪い所での作業も安
全に行うことができる。

（考案の効果）本考案により、少ない作業者で型枠取付作業を容易か
つ迅速にしかも安全に行うことが可能なセパレーター誘
導具を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例を示す一部切欠断面図、第２図は第１図
のＡ−Ａにおける一部切欠断面図、第３図は第１図のＢ
−Ｂにおける一部切欠断面図、第４図は第１図のＣ−Ｃ
における一部切欠断面図、第５図は第１図のＤ−Ｄにお
ける一部切欠断面図、第６図は使用状態を示す説明図、
第７図は他の実施例を示す説明図である。（１）：セパレーター誘導具（２）：基端部、（３）：開口部（４）：セパレーターチャッキング孔（５）：先端部、（６）：ガイド部材（７）：球体、（８）：型枠（９）：セパレーター、（９）′：先端（10）：型枠、（11）：穴（12）：ホームタイ（13）：セパレーター誘導具（14）：スプリング、（15）：ガイド部材

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】細長い棒状をした本体の基端部に開口部を
有し同本体の長手方向に延びたセパレーターチャッキン
グ孔を設け、同本体の先端部には同本体の長手方向に伸
退自在なガイド部材を設けたセパレーター誘導具。