JP2537052Y2 - モジュ−ル型発電装置の冷却装置 - Google Patents

モジュ−ル型発電装置の冷却装置

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JP2537052Y2
JP2537052Y2 JP6657391U JP6657391U JP2537052Y2 JP 2537052 Y2 JP2537052 Y2 JP 2537052Y2 JP 6657391 U JP6657391 U JP 6657391U JP 6657391 U JP6657391 U JP 6657391U JP 2537052 Y2 JP2537052 Y2 JP 2537052Y2
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弘 吉田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はモジュール型発電装置の
冷却装置に係り,特に,当該モジュール型発電装置の冷
却機能を向上するとともに,当該モジュール型発電装置
が屋外に設置された状態において安全に使用できる信頼
性の高いモジュール型発電装置を得ることの出来るモジ
ュール型発電装置の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の,動力装置と発電機とを組み合わ
せた発電装置においては,それぞれ独立した各構成装置
を現地合わせで組みつけ,各装置の必要とする配管や配
線を付設することによって発電装置全体を構成し完成さ
せていた。しかしながら,現地で組み合わせて据え付け
るのは,現地の条件によっては困難であり,また工数を
必要とするところから,各種装置をグループユニット化
して筺体に収めたモジュール型発電装置が考え出され
た。このようなモジュール型発電装置においては,吸気
口としての吸気窓と排気口としての排気窓とを設け,動
力装置と発電機の回転軸に結合した換気扇,または,発
電電力により駆動される電動換気扇によって筺体内に空
気流を形成して各機械や装置類を冷却するようにしてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで,上述した構
造によると,冷却用換気扇の駆動が常に一定の動力源に
よって駆動されているために,この発電装置の温度が低
い場合にも大量の空気を必要以上に循環させてエネルギ
を無駄に消費する場合があった。一方,エネルギ消費を
押さえるように設計した換気機能においては,逆に,換
気能力が不足してモジュール型発電装置内部温度が上昇
し過ぎる恐れがあった。また,換気扇の働きによって吸
気窓近傍の筺体内部は空気圧が降下している。従って,
このモジュール型発電装置を屋外で使用する場合の降雨
時には,上記吸気窓から雨滴が筺体内に吸い込まれ,こ
の筺体内の湿度が上昇したり水滴が付着して装置に悪影
響を及ぼすおそれがあった。本考案は上述した問題を解
決して,エネルギを無駄に消費しないで経済的であり,
しかもモジュール型発電装置筺体内の温度や湿度が上昇
したり水滴が付着する恐れのない安全で信頼性の高いモ
ジュール型発電装置の冷却装置を得ることを課題として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案によるモジュール型発電装置の冷却装置におい
ては,発電機の冷却用換気扇を利用して筺体内の換気を
行うとともに電動換気扇を併設してこの電動換気扇をイ
ンバータによって駆動し,該インバータを操作する操作
手段を設けるようにした。また,このモジュール型発電
装置の環境状況を検知するセンサと,このセンサの検知
情報によって上記インバータを操作する制御回路とを備
えて構成するようにするのが効果的であり,さらに,上
記センサとしては,吸気口近傍に湿度センサを設けるの
が望ましい。
【0005】
【作用】上述した構成によると,換気扇には,発電機の
冷却用換気扇にインバータにより得られる交流電源によ
って駆動される電動換気扇を併用するようにし,このイ
ンバータを自由に操作出来るようにしたので,換気能力
をこのモジュール型発電装置の状況および環境状況に対
応して操作することが出来る。従って,降雨降雪等の状
況においては,電動換気扇の回転を低下させることによ
ってこのモジュール型発電装置の筺体内に雨や雪等によ
って水分が侵入するのを防止出来,また,必要以上に冷
却して無駄なエネルギを消費することを防止することが
出来る。また,このモジュール型発電装置の構成要素の
適切な箇所に温度センサを設けその検知温度に対応して
このインバータを操作することによってこのモジュール
型発電装置の現状に対応し適切な換気を自動的に実現出
来る。従って,例えば,温度の低い場合は電動換気扇の
回転を落とすことによってエネルギの節約がはかれる。
さらに,湿度センサによって吸気口から侵入する水分を
検知することが出来る場合は,このモジュール型発電装
置の筺体内に雨や雪等による水分が侵入することを防止
出来る。また,このモジュール型発電装置の冷却装置に
おいては,発電機の回転に対応して適切な換気機能が定
常的にこの発電機の冷却用換気扇によって得られるの
で,上記電動換気扇とインバータの能力,及び制御性能
は適切かつ経済的に設定できる。従って,安全で信頼性
の高いモジュール型発電装置を得ることが出来る。
【0006】
【実施例】次に,本考案に基づくモジュール型発電装置
の冷却装置の実施例を図1乃至図5を参照して詳細に説
明する。図2は本考案に基づく冷却装置を適用したモジ
ュール型発電装置1を外部から見た斜視図,図3は図2
に示したモジュール型発電装置1を筺体の天井カバーを
切り欠いて上部から見た俯瞰図,図4は図3の側面を要
部を切り欠いて示した側面図,図5は図3の右側から要
部を切り欠いて見た正面図である。図2乃至図5におい
て,符号2はこのモジュール型発電装置1の筺体であっ
て,筺体2の内部には,動力装置モジュール4,電気回
路モジュール5を含む発電機モジュール6,及び,図示
しない各種モジュールが装置されている。筺体2の両側
面には,吸気口としてよろい戸を設けた吸気窓7が設け
られ,吸気ダクト8を経由して筺体2内に外気が図5の
矢印に示すように導かれている。筺体2の両側面には,
また,排気口としてよろい戸をつけた排気窓9が設けら
れている。筺体2の背面10には,後述する動力装置か
らの排気口11とその他の配管,配線類のコネクタ(図
示せず)が設けられ,正面13には前記電気回路モジュ
ール5に結合する計器及び操作機能を備えた操作パネル
14が設けられている。また,上記動力装置モジュール
4には動力装置として,例えば,内燃機関15が装着さ
れその内燃機関15の排気口11が前述したように筺体
2の背面に設けられる他図示しない燃料タンクと配管類
が設けられている。この配管類と外部配管を結合する配
管用コネクタが前述したように筺体2の背面に設けられ
ている。発電機モジュール6には発電機16と前述した
電気回路モジュール5及びその他の図示しない配線類が
設けられている。発電機モジュール6の動力装置モジュ
ール4側には隔壁19が設けられ,発電機16はその駆
動軸に装着した冷却用換気扇16aと排気口16bとが
上記隔壁19から動力モジュール4側に突出している。
この,発電機16の動力装置モジュール4側への突出部
は,上記排気口16b以外は冷却用換気扇16aを含め
て密閉されている。さらに,隔壁19には,この隔壁1
9を貫通して電動換気扇17が装着されている。また,
上記吸気窓7の内部には湿度センサ18が装着されてい
て,動力装置モジュール4と発電機モジュール6の内部
には所要の場所に図示しない温度センサ類が装着されて
いる。上記各種センサ類は前記電気回路モジュール5に
接続され,これらセンサから出力される信号は詳細を後
述する制御及び表示に使用される。
【0007】次に電気回路モジュール5の本考案に関連
する主要な内部構成を図1によって説明する。図1は,
このモジュール型発電装置の冷却装置に関連した本考案
に基づいて構成される主要な電気要素を取り出して示し
たブロック構成図であって,本考案に直接関連しない計
器や操作スイッチ及びこれに関連する回路は図示してい
ない。また,電気回路等も簡略化して記している。図1
において,符号20は本考案に基づいて構成される電気
回路モジュール5を主体とする主要な電気回路を示して
いる。電気回路20においては電気回路モジュール5及
びその他電気装置の操作と表示機能が操作パネル14に
接続されている。電気回路モジュール5において,21
は前記発電機16により発電される電力が供給される電
源線路である。電源線路21からは開閉遮断器22を経
由してインバータ23に接続されている。インバータ2
3はこの発電機16が交流発電機の場合は直流に変換し
た後,詳細を後述するように制御されて交流に変換す
る。直流発電機の場合は直接,詳細を後述するように制
御されて交流に変換するように構成されている。上述し
た電源線路21は,発電機16から分流するようにして
も良いし,別に補助発電機を設けても良く,また,動力
装置起動用等のために設けた蓄電池と接続するようにし
ても良い。蓄電地に接続すれば,動力装置を停止させた
後も各装置類の冷却が可能であり,また,インバータ2
3の入力としても安定な電源を容易に得ることができ
る。インバータ23の出力はフューズ24とスイッチ2
5を経由して電動換気扇17に接続されている。湿度セ
ンサ18と,一つに総合して示した温度センサ類28は
インタフェース回路29によって所定の電気信号に変換
された後制御回路30に入力している。制御回路30の
出力は上記インバータ23に入力してインバータ23の
操作制御に使用される。また,操作パネル14に設けた
スイッチ等による操作機能(図示せず)によってインバ
ータ23を所望するように操作することが出来る。
【0008】次に上述の回路構成における働きと作用を
説明する。電源線路21が発電機16に接続されている
場合は,操作パネル14から所定の操作手順に従ってこ
のモジュ−ル型発電装置1の原動機15を始動すると,
発電機16が発電を開始し,電源線路21にこの発電電
圧が饋電される。従って開閉遮断器22が投入される
と,インバータ23は操作パネル14により設定された
所定の条件に従って交流電圧を変換出力する。スイッチ
25が投入されていると電動換気扇17はインバータ2
3から出力される周波数に従った回転数で回転する。一
方発電機16の冷却用換気扇16aは,発電機16と同
一回転速度で回転して発電機16の冷却を行っている
が,この冷却用換気扇16aの換気機能によって,原動
機15の冷却も行っている。電動換気扇17は,詳細を
後述する制御手段によって上記冷却用換気扇16aによ
る換気機能を補足してこのモジュ−ル型発電装置1の筺
体内を適切に冷却する。即ち,温度センサ28の出力信
号が大になる,即ち,モジュ−ル型発電装置1内部の所
定の箇所または全体の温度が上昇すると制御回路30は
この信号をもとにしてインバータ23の操作信号を出力
し,インバータ23は出力周波数を増加して電動換気扇
17の回転速度を増大させる。従って,吸気窓7から吸
い込まれる空気量が増大して冷却機能を増大する。逆
に,モジュ−ル型発電装置1内部の所定の箇所または全
体の温度が降下すると制御回路30はこの信号をもとに
してインバータ23の操作信号を出力し,インバータ2
3は出力周波数を降下させて電動換気扇17の回転速度
を減少させる。従って,吸気窓7から吸い込まれる空気
量が減少して冷却機能を減少する。このモジュ−ル型発
電装置1が屋外に装置されている状態において降雨量が
増大し,吸気窓7から雨滴が筺体2内に侵入して湿度セ
ンサ18が吸気窓部の水分増大を検知すると,制御回路
30はこの信号をもとにしてインバータ23の操作信号
を出力し,インバータ23は出力周波数を減少して電動
換気扇17の回転速度を減少させる。従って,吸気窓7
から吸い込まれる雨滴が筺体2内に侵入することを防止
する。この場合,降雨量が増大すると冷却機能が増大
し,一般に温度が低下するので電動換気扇の回転を減少
させても冷却機能に大きな影響はない。降雨量が減少し
または止んで吸気窓7から雨滴が筺体2内に侵入する恐
れが減少すると,湿度センサ18が吸気窓7部の水分減
少を検知するので制御回路30はこの信号をもとにして
インバータ23の操作信号を出力し,インバータ23は
出力周波数を増大して電動換気扇17の回転速度を増大
させる。従って,吸気窓7から吸い込まれる空気量が増
大して冷却機能を増大するが,降雨が減少し,または止
んでいるので雨滴が筺体2内に侵入する恐れはない。
【0009】上述のように,このモジュ−ル型発電装置
1の環境状況に対応して電動換気扇17の換気能力を制
御するので,内部温度が低くて冷却機能を必要としない
状態においては電動換気扇17の駆動動力を低減でき
る。電動換気扇による風量は電動換気扇の回転速度に比
例して変化するが,必要動力は電動換気扇の回転速度の
3乗に比例して変化するのでエネルギ節減が計れる。上
述の説明では降雨の場合について説明したが,降雪の場
合も,吸気窓7に設けた湿度センサ18が水分の増加を
検知すると上述と同様に,電動換気扇17の回転を制御
できる。湿度センサ18の種類と装着場所はこのモジュ
ール型発電装置1の装置場所と吸気口7の構造と位置に
対応して適切に設定すればよい。上述したように,降雨
や降雪を検知するのにセンサを用いず,操作員がその降
雨または降雪の状況を見て,操作パネル14に設けたイ
ンバータ操作手段によって直接操作することも出来る。
上述の説明は本考案についての一実施例を説明したもの
であって,本考案を適用するハイブリッド型発電装置の
構成・機能に対応して適切に応用改変出来ることは勿論
である。
【0010】
【考案の効果】上述したように本考案によると,換気扇
には,発電機の冷却用換気扇に対してインバータにより
得られる交流電源によって駆動される電動換気扇を併用
するようにし,このインバータを自由に操作出来るよう
にしたので,次のような優れた効果を有する。 換気扇による換気能力をこのモジュール型発電装置の
状況および環境状況に対応して次のように適切に操作す
ることが出来る。即ち,降雨や降雪状況においては,換
気扇の回転を低下させることによって,このモジュール
型発電装置の筺体内に雨や雪等によって水分が侵入する
のを防止出来るので,発電装置の配線や装置が劣化した
り,機能不良になる恐れを防止できる。 また,温度の低い場合は必要以上に冷却して無駄なエ
ネルギを消費することを防止することが出来る。 また,温度の高い場合は必要な冷却能力を十分に得る
ことができる。 このモジュール型発電装置の構成要素の適切な箇所に
温度センサを設けその検知温度に対応してこのインバー
タを操作することによってこのモジュール型発電装置の
現状に対応し適切な冷却に必要な換気を自動的に実現出
来る。従って,例えば,温度の低い場合は換気扇の回転
を落とすことによってエネルギの節約がはかれる。 湿度センサを設けることによって吸気口から侵入する
水分を検知することが出来る場合は,このモジュール型
発電装置の筺体内に雨や雪等による水分が侵入すること
を防止出来る。 発電機の回転に対応して適切な換気機能が定常的に発
電機の冷却用換気扇によって得られるので,併設した電
動換気扇とインバータの能力,及び制御精度は適切かつ
経済的に設定できる。 以上を総合して,安全で信頼性が高く,しかもエネル
ギ節減をはかることのできるモジュール型発電装置を得
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に基づくモジュール型発電装置の冷却装
置を構成する主要回路のブロック構成図である。
【図2】本考案に基づく冷却装置を適用したモジュール
型発電装置を外部から見た斜視図である。
【図3】図2に示したモジュール型発電装置を筺体の天
井カバーを切り欠いて上部から見た俯瞰図である。
【図4】図3に示したモジュール型発電装置の側面を要
部を切り欠いて示した側面図である。
【図5】図3に示したモジュール型発電装置の要部を切
り欠いて見た正面図である。
【符号の説明】
1:モジュール型発電装置 2:筺体 4:動力装置モジュール 5:電気回路モジュール 6:発電機モジュール 7:吸気口(吸気窓) 14:操作パネル 17:電動換気扇 18:湿度センサ 23:インバータ 28:温度センサ類 30:制御回路

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力装置と,該動力装置によって駆動さ
    れる発電機と,所定の補機及び/又は配管類をそれぞれ
    機能別にグループユニット化し,装置別モジュールを総
    合して筺体に収めたモジュール型発電装置において,発
    電機の冷却用換気扇による排気口を動力装置モジュール
    側に突出させて当該動力装置モジュールと発電機モジュ
    ールとを仕切る隔壁と,当該隔壁を貫通して装着した電
    動換気扇と,該電動換気扇を駆動するインバータと,当
    該モジュール型発電装置の環境状況に対応して上記イン
    バータを操作する操作手段とを備えたことを特徴とする
    モジュール型発電装置の冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモジュール型発電装置の
    冷却装置において,当該モジュール型発電装置及びその
    構成装置の環境状況を検知するセンサと,該センサの検
    知情報によって上記インバータを操作する制御回路とを
    備えたことを特徴とする請求項1記載のモジュール型発
    電装置の冷却装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のセンサとして上記吸気口
    近傍に湿度センサを備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のモジュール型発電装置の冷却装置。
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FR2958973B1 (fr) * 2010-04-16 2015-09-04 Sdmo Ind Groupe electrogene compact

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