JP2535465Y2 - ポイント増毛用の毛髪収容体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、増毛用毛髪材を頭髪に
結着して増毛するポイント増毛法に使用するための毛髪
収容体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、頭髪の脱毛を補うために、かつら
に代えて、人工毛髪等の増毛用毛髪材を直接頭髪に結着
して増毛するポイント増毛法が行なわれている。このポ
イント増毛法は、増毛用毛髪材を増毛が必要な頭髪の根
元近くに結び付けて増毛する増毛法であるが、指先を使
って細い頭髪に一本ずつ毛髪材を結び付ける作業が面倒
である。

【０００３】この問題を解決するために、本考案の考案
者らは、先に増毛用毛髪材を簡単かつ迅速に頭髪に結着
させるための増毛用器具を提案した。この増毛用器具
は、増毛用毛髪材の頭髪への結着操作が容易であるとい
う利点を有するが、多数本の増毛用毛髪材を一本ずつ上
記器具に取付ける操作を容易にすることが望まれる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する課題は、増毛用毛髪材の増毛用器具への取付けが容
易な、ポイント増毛用の毛髪収容体を提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案のポイント増毛用の毛髪収容体は、二つに折
返した増毛用毛髪材の所要数を、折返し部を外に出して
管に収容したことを特徴としている。また、同様の課題
を解決するため、上記ポイント増毛用の毛髪収容体にお
いて、増毛用毛髪材の先端を固定部によって管に取付け
たことを特徴としている。

【０００６】

【作用】増毛用毛髪材の折返し部に適宜の増毛用器具の
先端を引っ掛けて、該増毛用毛髪材を引っ張ると、その
増毛用毛髪材を管から引き出すことができる。したがっ
て、増毛用毛髪材の増毛用器具への取付けが容易であ
る。また、増毛用毛髪材の先端を固定部によって管に固
定したために、該毛髪材の引き出しによって他の毛髪材
が一緒に管から引き出されることがなく、また管内の増
毛用毛髪材の数が少なくなっても、これらの毛髪材が管
から抜け出さないので、増毛用毛髪材の取扱が容易であ
る。

【０００７】

【実施例】図１は本考案の第１実施例を示し、このポイ
ント増毛用の毛髪収容体１は、柔軟な合成樹脂によって
形成された管２と、二つに折返され、折返し部４を管２
の一端から外に出して該管２に収容した多数本の増毛用
毛髪材３，・・とを備え、増毛用毛髪材３，・・の先端
は、溶着等の適宜の手段によって形成された固定部５に
よって管２の他端に取付けられており、これらの増毛用
毛髪材３，・・は、頭髪に近似の太さと色彩を有する適
宜の長さの柔軟な合成樹脂によって形成されている。し
かしながら、色彩は頭髪の色彩以外の任意の色彩とする
ことができ、また、増毛用毛髪材３は人工の毛髪に限定
されるものではなく、頭髪としてもよい。

【０００８】上記毛髪収容体１に収容された増毛用毛髪
材３，・・は、図２及び図３に一例を示す増毛用器具１
１によって管２から引き出されて、頭髪１０に結着され
る。この増毛用器具１１は、細長い棒状体の先端部を弧
形やその他の窪んだ形に曲げることによって窪み部１２
を形成するとともに、該窪み部１２の外底面に、上記増
毛用毛髪材３を嵌入、係止させるための溝１３を、器具
１１の先端から少なくとも窪み部１２の頂部近くに達す
る長さ形成し、基端部分に増毛用毛髪材３を保持するた
めの保持手段１４を備えている。上記保持手段１４は、
固定部材１６によって上記器具１１に取付けられた一対
の弾性片１７ａ，１７ｂによって形成され、これらの弾
性片１７ａ，１７ｂの間に増毛用毛髪材３の先端近くが
保持される。

【０００９】上記毛髪収容体１は、１本または所望数の
増毛用毛髪材３の折返し部４に増毛用器具１１の先端を
引っ掛けて引っ張ると、その増毛用毛髪部材３が固定部
５において切断されて管２から引き出すことができ、引
き出された増毛用毛髪材３の先端近くを保持手段１４で
保持させることによって、増毛用器具１１に取付けられ
る（図４参照）。増毛用毛髪材３が取付けられた増毛用
器具１１は、図４に概略を示すように、頭髪１０を上記
器具１１に所要回数巻き付けるとともに、その先端を窪
み部１２と増毛用毛髪材３との間を通して該頭髪１０を
増毛用毛髪材３に絡ませ、増毛用毛髪材３を器具１１か
ら外して頭髪１０を引き締めると、増毛用毛髪材３が頭
髪１０に結着される。

【００１０】上記ポイント増毛用の毛髪収容体１は、多
数本の増毛用毛髪材３，・・を管２にまとめて収容して
いるために、ばらばらの増毛用毛髪材３の折返し部４に
増毛用器具１１の先端を引っ掛ける場合に比べて、該器
具１１への増毛用毛髪材３の取付けが容易である。ま
た、各増毛用毛髪材３の先端が固定部５によって管２の
他端に固定されているので、器具１１による増毛用毛髪
材３の引き出しによって他の毛髪材３，・・が管２から
引き出されることがなく、さらに、管２に収容された毛
髪材３の数が少なくなっても、これらの毛髪材３が管２
から抜け出すことを防止できるので、毛髪材の取扱が容
易である。

【００１１】図５は本考案の他の実施例を示し、この実
施例における増毛用毛髪材７は、所定の位置に他の毛髪
材７ａを接着または結着したものとして構成されてい
る。なお、図５は、増毛用毛髪体７の詳細を示すために
図示を省略しているが、この増毛用毛髪体７は、１本ま
たは複数本管に収容されている。上記実施例の他の構成
及び作用は、１本の増毛用毛髪材７によって増毛本数を
多くできる以外は第１実施例と同じであるから、詳細な
説明は省略する。

【００１２】

【考案の効果】本考案におけるポイント増毛用の毛髪収
容体は、複数本の増毛用毛髪材をその折返し部を外に出
して管に収容したことにより、ばらばらの増毛用法発材
を１本ずつ増毛器具に取付ける場合に比べて、増毛用毛
髪材の増毛用器具への取付操作が容易である。また、こ
れらの増毛用毛髪材の先端を、固定部によって管に取付
けたために、増毛用毛髪材を必要な数確実に管から引き
出すことができるとともに、増毛用毛髪材の収容数が少
なくなっても、これらの毛髪材が管から抜け出すことを
防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一部を省略した第１実施例の正面図である。

【図２】増毛用毛髪部材の引き出しに使用する器具の一
例の正面図である。

【図３】図２の底面図である。

【図４】頭髪への結着操作の説明図である。

【図５】他の増毛用毛髪材の正面図である。

【符号の説明】

１ ポイント増毛用毛髪収容体 ２ 管 ３，７，７ａ 増毛用毛髪体 ４ 折返し部 ５ 固定部

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二つに折返した増毛用毛髪材の所要数
   を、折返し部を外に出して管に収容した、 ことを特徴とするポイント増毛用の毛髪収容体。
2. 【請求項２】 増毛用毛髪材の先端を固定部によって管
   に取付けた、 ことを特徴とする請求項１に記載したポイント増毛用の
   毛髪収容体。