JP2534464B2 - 美容診断装置 - Google Patents

美容診断装置

Info

Publication number
JP2534464B2
JP2534464B2 JP6244175A JP24417594A JP2534464B2 JP 2534464 B2 JP2534464 B2 JP 2534464B2 JP 6244175 A JP6244175 A JP 6244175A JP 24417594 A JP24417594 A JP 24417594A JP 2534464 B2 JP2534464 B2 JP 2534464B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodes
processing unit
display
prb
human body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6244175A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07171120A (ja
Inventor
岩男 山崎
良弘 井沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ya Man Ltd
Original Assignee
Ya Man Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ya Man Ltd filed Critical Ya Man Ltd
Priority to JP6244175A priority Critical patent/JP2534464B2/ja
Publication of JPH07171120A publication Critical patent/JPH07171120A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2534464B2 publication Critical patent/JP2534464B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/48Other medical applications
    • A61B5/4869Determining body composition
    • A61B5/4872Body fat

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、美容処理対象者の個
人基礎データである性別、年齢、体重、身長を入力する
ための入力部、この対象者の皮膚に導電接触する4つの
電極から成る測定プローブ、前記電極の二つに交流電圧
を供給し、他の二つの電極の間の人体の局所部位の導電
率を求めて人体インピーダンスを測定する検出部、測定
された人体インピーダンスと入力された個人基礎データ
から体脂肪の割合を算出する演算処理部、および算出さ
れた体脂肪の割合と基礎個人データを表示する表示部を
備え、表示結果に基づき対象者に適した美容処理の指針
を与える美容診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】美容処理および医療分野では、体脂肪を
測定して肥満度に関する知識に基づきより適切な処置、
例えば食事療法、トリートメントないしは有酸素運動の
指針を得ている。人体の脂肪(以下、体脂肪と言う)の
割合は体密度に関連していることがブロゼク等によって
報告されている(J. Brozek et al, Ann NY Acad Sci.,
1963, 110; 113-40) 。また、脂肪を除いた体重は身長
の二乗を人体インピーダンスで割った量に比例すること
がルカスキー等によって報告されている (H. C.Lukaski
et al, The American Journal of Clinical Nutritio
n, 41 (1985) 810-817) 。これ等の報告が発表されて以
来、体脂肪の割合を測定する電気装置が種々開発されて
いる。本出願人も美容処理に適した若干の体脂肪測定装
置を既に提唱している。
【0003】体脂肪の割合は美容処理に対する診断の重
要なパラメータである。その外、性別、年令、身長、体
重も美容処理に関連する重要なパラメータである。これ
等のパラメータの値を知り、効果的に結び付けて適切な
美容診断を自動的に行う装置が望まれている。
【0004】しかし、体脂肪測定に基づくこの種の美容
診断装置では、検出部の経時変化、経年変化により測定
値の不定、あるいは保守、初期調整時に検出部に見られ
る検出特性のばらつきがあるため、信頼性のある体脂肪
測定が往々困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、上
に述べた検出部の経時変化、経年変化および温度変動
や、初期調整、保守時に検出部の伝達特性にばらつきが
あっても、信頼性のある体脂肪測定が行え、美容診断が
行え、個人に適した美容処理にアドバイスを与えること
のできる美容診断装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、この発明
により、冒頭に述べた種類の美容診断装置にあって、測
定プローブPBと交流電圧発生器OSおよび演算処理部
PRBとの間に校正回路CABを設け、校正回路CAB
に印加電圧用電極P1,2 の間に二つのダミー抵抗R1,
2 の一方を接続し、導電率検出用電極P3,4 に前記
一方の抵抗の両端を接続し、共通の接点部が交流電圧発
生器OSおよび演算処理部PRBに接続する連動スイッ
チSW1 〜SW4 を設け、更に前記ダミー抵抗R1,2
を切り換えるスイッチSW5 を備え、前記スイッチSW
1 〜SW5 の切換を演算処理部PRBの所定シーケンス
に応じて、人体インピーダンス測定前に、予め校正回路
CAB自体の伝達特性を測定する、ことによって解決さ
れている。
【0007】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づき、この発明
をより詳しく説明する。図1には、この発明による美容
診断装置の回路構成を示す総合ブロック図が示してあ
る。測定は所謂4端子法によるもので、測定プローブP
Bがそれぞれ独立した4個の電極で構成され、4個の電
極の電気信号は接続導線L0 を経由して、後で詳しく説
明するこの発明による校正回路CABに導入される。測
定プローブPBの4個の電極をそれぞれ測定すべき人体
の皮膚表面に所定の間隔を保って貼り付ける。2個の電
極には、印加電圧、この発明では 50 kHz の正弦波交流
電圧が印加される。これ等の電極の間に貼り付けられる
残りの2個の電極から検出電圧を検知して、人体インピ
ーダンスを求める。
【0008】先ず、発振器Osで形成された 50 kHz の
正弦波交流電圧を印加電圧として駆動回路Dvに導入
し、次いで、変圧器T1 の1次側に導入する。そして、
2次側の出力電圧を、後で詳しく述べる切換スイッチ
(図1には図示せず)を介して測定プローブPBに送
る。この発明の実施例では、印加電圧は上下尖頭値の間
で約7.5ボルトである。検知された測定プローブPBか
らの検出電圧を同様に切換スイッチ(図1には図示せ
ず)を介してトランスT2 に供給し、トランスT2 の2
次側の出力信号を帯域フィルタFTに導入する。その場
合、このフィルタFTを演算増幅器を用いた狭帯域アク
ティブ・フィルタで構成し、その同調周波数を、この発
明の実施例の場合、 50 kHz に合わせた。フィルタFT
で濾波された信号を後続する整流回路RTに導入し、直
流信号に変換し、増幅器Amで波形整形、レベル調整お
よびオフセット調整した後、後で詳しく説明するよう
に、中央処理部PRB(図3)でデジタル式に所定の演
算式に従って体脂肪値に変換する。そして、得られたデ
ータは表示装置や印字装置を含む出力表示部DSに出力
される。
【0009】また、関連する測定対象者個人のデータ、
即ち、性別、年令、身長、体重等を入力キーボードCB
から入力し、中央処理部PRB中の所定記憶個所に収納
し、関連する必要な演算を行う時に使用する。上記の校
正回路CAB中での切換スイッチの動作は、中央処理部
PRBで形成された制御信号を導線L1 を介して校正回
路CABに送って行われる。なお、二つのトランスT1
とT2 は、それぞれ印加電源と検出処理部の電圧が直接
測定する人体に加わらないように、一次側と二次側の間
を電気絶縁するためにも使用されている。周波数が比較
的高いのでトランスT1 とT2 の磁心にはフェライトコ
アを使用すると有利である。
【0010】図2には、測定プローブPBと校正回路C
ABの詳細が図示されている。身体BDに貼り付けた4
個の電極P1 〜P4 のうち二つの電極P1,2 の間に交
流電圧を印加し、両方の電極P1 とP2 の間に貼り付け
た他の二つの電極P3 とP4の間の電圧を測定して人体
インピーダンスを測定する。通常、測定プローブPBの
一対の電極、つまり図の場合、電極P1,3 を手の甲あ
るいは手首に、また他方の対の電極P2,4 を足の甲ま
たは足首に貼り付け、手と足の間の人体インピーダンス
を測定する。その場合、測定検出部全体,つまり上に述
べた発振器Os,出力素子回路Dv,両方の変圧器T1,
2 狭帯域フィルタFT,整流回路RT,増幅回路Am
の経時変化、温度変動等による望ましくない測定誤差を
低減するため、人体インピーダンスを測定する前に、検
出回路自体の出力特性を予め校正する。この校正には、
増幅器Amからの出力信号V0 が人体インピーダンスZ
の絶対値に直接比例するのでなく、一定値のオフセット
成分C0 も有するので(つまり、Re(Z)=k・V0
0 ;Reは実数部分を意味する),抵抗値が既知の二つ
のダミー抵抗R1,2 を用いてそれぞれの抵抗R1 また
はR2 にトランスT 1 から一定の交流印加電圧を与え、
抵抗R1 またはR2 の両端の電圧を測定して、上記の比
例係数kと一定オフセット値C0 を求める必要がある。
この発明の実施例では、R1 とR2 はそれぞれ 220Ωと
910Ωであった。上記の切換は、制御導線L1 を経由し
た中央処理部PRB(図3参照)からの制御信号に基づ
き、図2に示すように開閉器SW1 〜SW4 の制御部R
1 および開閉器SW5 の制御部RE2 を駆動させて行
われる。そして、パラメータk,C0 の算出および人体
インピーダンスZの実測値の算出は、増幅器Amの出力
信号を切換える都度、中央処理部PRBに送り、この中
に設けてある記憶器とマイクロプロセッサにより行われ
る。
【0011】この切換過程は、図3のフローチャートに
示すように、スタートで測定開始を指示すると、先ずス
テップS1 でダミー抵抗R1 を測定するように切換開閉
器SW1 〜SW5 が切り換わる。そして、所定の時間の
間、例えば 1.5秒の間測定し、その間に検出された出力
信号を中央処理部に送る。次いで、ステップS2 で中央
処理部からの指令により、ダミー抵抗R2 の測定に切り
換わり、所定の時間の間、例えば 1.5秒の間測定し、そ
の間に検出された出力信号を中央処理部に送る。こうし
て、ステップS3 でパラメータk,C0 が中央処理部内
で算出される。この準備が完了すると、ステップS4 で
再び中央処理部からの指令により、人体インピーダンス
を測定するモードに切り換わる。この測定も、例えば
1.5秒の間行われ、その結果が中央処理部PRBに伝送
され、こうして校正測定で求めた前記パラメータk,C
0 を用いて、ステップS5 で最終的に体脂肪を算出する
ことになる。その結果は適当な表示出力手段により出力
され、体脂肪の測定過程が終了する。
【0012】この発明による上記校正回路CABを使用
する利点は、発振器Os,狭帯域フィルタFT,検波回
路RT,増幅器Amに対して、極度に安定で再現性のあ
る素子、あるいはそれ等の素子の経時変化や温度変化を
補償する回路構成を使用しなくても、充分良好な精度で
測定できること、および製造工程や保守の際に諸回路の
調整を比較的簡単に行える点にある。特に、保守の際に
プローブPB,検出回路CABに付属する回路要素(T
1,2,DV,OS,RT,AM)のブロックを個別に交
換する場合、ブロックの互換性に特に神経を使う必要が
ないことは特筆に値する。
【0013】次に、中央処理部PRBとこの処理部に付
属する入出力部の電気的な接続関係を図4に示す。中央
処理部PRBには、RAM記憶器12,ROM記憶器1
4およびマイクロプロセッサ16である固有の内蔵素子
がある。RAM記憶器12は演算処理中で中間的な数値
を記憶したり、伝送する際に使用される。ROM記憶器
14は制御シーケンスのプログラム、後で説明する演算
数式のプログラム、あるいはそれ等の式の係数、および
計算に使用する表中の数値を収納する。マイクロプロセ
ッサ16は、全ての演算、制御を逐次司る。その他、検
出部の増幅器Amからのアナログ出力信号をデジタル信
号に変換するインターフェースを含むA/D変換器10
と校正回路CABの開閉器の制御信号を送るためのイン
ターフェースを含む切換制御部18がある。また、中央
処理部PRBには、諸入出力装置と接続するため、更に
音声回路制御信号用インターフェース20,マトリック
ス表示デコーダ22,上下限表示デコーダ24,出力値
表示デコーダ26,入力値表示デコーダ28,入力エン
コーダ30およびプリンタ装置用のインターフェース3
2が含まれている。これ等の回路要素はデジタル信号を
相互に伝送するバス結線Bsで接続されている。
【0014】中央処理部PRBの外部に接続されている
入出力部には、音声発生器34を介して接続されている
スピーカSP,ドットマトリックス表示部MX,このマ
トリックス表示部MXに隣接して配設される理想体重の
上限と下限を表示する表示窓DW1 とDW2 および理想
体脂肪の割合の上限値と下限値を表示する表示窓DF 1
とDF2 ,測定結果の数値を表示する測定値表示窓DP
1 ,個人の年令、身長、体重に関して入力された数値を
表示する入力値表示窓ID1,ID2,ID3 ,入力キーボ
ードCB、および、必要であれば、装備される印字装置
PRT,通常プリンタが付属している。これ等の装置
は、図示のように、中央処理部PRB内にあるインター
フェースを含む対応回路部20,22,24,26,2
8,30,32にそれぞれ接続している。音声発生回路
34には、測定結果に応じて手短でメッセージをスピー
カSPで伝える言葉を記憶しているROMを内蔵し、中
央処理部PRBのインターフェース20から供給された
制御信号に応じて、適当なメッセージが出力する。ドッ
トマトリックス表示部MXは、この発明では、 16 行16
列のマトリックス配置されたLEDであって、制御電
圧に応じて赤色、緑色、橙色の何れかに点灯できる。他
の表示窓DW1,DW2,DF1,DF2,DP1,ID 1,ID2,
ID3 は何れも所要桁数の7セグメンメトLED素子で
構成されている。
【0015】図5には、この発明による美容診断装置の
表パネルが示してある。この配置は、電源スイッチ50
を除けば、大別して4つの部分から構成されている。即
ち、図面の上部に書き込んであるように、入力キーボー
ド部、入力値表示部、測定値表示部、および測定値評価
表示部である。
【0016】入力キーボード部は、 16 個のテンキーで
構成され、図示のように 10 個の数字キー0,1〜9と
印刷開始キー60,測定開始キー62,性別入力キー5
2,年令入力キー54,身長入力キー56および体重入
力キー58を有する。性別入力キー52はこのキーを押
す毎に男性と女性に交互に切り換わる。測定対象者の年
令、身長および体重の入力は、入力すべき数値に応じて
所望の数字キー0,1〜9を押下して入力した後、対応
する入力キー、つまり54,56,58の何れかを押す
ことによって完了する。
【0017】入力された年令、身長および体重の値は、
入力値表示部にあるそれぞれ年令、身長および体重用の
表示窓ID1,ID2,ID3 に表示され、性別は性別入力
キー52を押す毎に赤色か青色のLEDである発光素子
SSDが点灯し、対応する入力値、つまり男性か女性か
を確認でき、これ等の入力値は中央処理部PRBに入力
されて記憶されるか、所定の演算処理を受ける。
【0018】測定表示部には、上記の個人データ入力値
や測定された人体インピーダンスの値から求まる種々の
特性値を表示するもので、図示の実施例では、体脂肪の
割合(%), 人体インピーダンス(Ω), 平均体脂肪比
較(%), 平均体重比較(kg) および基礎代謝量 (kca
l) を表示する。この表示の切り換えは、表示切換キー
スイッチSa を押す毎に順次上記の表示が切り換わり、
表示窓DP1 に対応する数値を表示できる。なお、この
切り換えでどの表示が行われているかを示すために、対
応する表示の時に点灯する発光ダイオードL1 〜L5
設けてある。
【0019】測定値評価表示部には、ドットマトリック
ス表示部MXと、その左横に入力した個人の身長から判
別された理想体重の上限値と下限値を表示できる上限理
想体重表示窓DW1 と下限理想体重表示窓DW2 ,また
ドットマトリックス表示部MXの下に理想体脂肪の割合
の下限値と上限値を表示できる下限理想体脂肪表示窓D
1 と上限理想体脂肪表示窓DF2 が設けてある。ドッ
トマトリックス表示部MXは測定結果を2種の表示方法
によって表示でき、表示切換キースイッチSbを押下し
て交互に切り換えことができる。
【0020】この装置に付属するものは、図示していな
いが、図5の表パネルの装置の裏面に設けてある接続端
子あるいはコネクター受けに接続する4端子電極の測定
プローブPBと、必要であれば選択的に使用できる印刷
装置、つまりオプションのプリンタを接続できる。
【0021】この発明による美容診断装置では、上記プ
リンタは種々の測定結果の数値を印字することができる
が、更に上に述べた測定結果の9分類のパターン、即ち
図6に示す測定結果のパターンも印字することができ
る。
【0022】この発明による美容診断装置での演算に
は、記憶された数値と数式を用いてソフトウェヤによる
下記の計算が行われる。 (1) 理想体重の算出 入力された身長H (cm) に対する理想体重W0 (kg)は、 log W0 =a+bH と表せる。ここで、係数aとbの値は、男性と女性に対
して年令Tの場合、表Iのようになる。
【0023】 表I 男性 女性 T a b a b 20 〜 29 2.137 0.01176 2.210 0.01102 30 〜 39 2.487 0.00989 2.335 0.01045 40 〜 49 2.131 0.01217 2.284 0.01105 50 〜 59 1.926 0.01332 2.178 0.01182 60 〜 1.826 0.01375 1.815 0.01413 この表の値は厚生省保健医療局健康増進影響課編「肥満
とやせの判定表・図」から引用したものである。
【0024】その外、簡易な算出方法として年令に無関
係に、男性に対して W0 =(H− 100)・0.9 女性に対して、 W0 = 44 + 0.4・(H− 140) なる等式を使用することもできる。
【0025】(2) 理想体重の上下限 測定者のその時の体重(W;kg) に対する理想体重の上
限値WA0 と下限値WB0 (何れも kg)は、種々の方法
を採用できるが、第一の方法では、 WA0 = 1.10・W0 WB0 = 0.90・W0 に従って決定する。
【0026】第二の方法では、 WA0 = W0 + 2 WB0 = W0 − 2 を用いることもできる。
【0027】一般に、美容処理の場合には、厚生省の推
奨する理想体重の上限と下限の幅よりかなり狭く選定し
ている。 (3) 測定した人体インピーダンス(Z;Ω)から体脂肪
の割合(F;%)の算出 先に述べたように、ルカスキー等の評価方法およびブロ
ゼク等の関係式を参照して、測定体インピーダンスと体
脂肪の割合に対する日本人に適した関係式を実験により
求めた。
【0028】男性の場合、 F=[4.95/(1.155 −0.084・W・Z/H2)− 4.5]・100 女性の場合、 F=[1.00−(0.6483・H2/Z+0.1699・W+ 5.091)/
W]・100 を使用した。上記両方の等式に使用されている係数は 1
00を除いて全て± 10 %の範囲内に設定すべきである。
【0029】(4) 理想体脂肪の割合(F0,%)に対する
上限値(FA0,%)と下限値(FB0,%) 測定された体脂肪の割合(F)に対する理想体脂肪の割
合(F0,%)および理想体脂肪の割合の上限値(FA
0 )と下限値(FB0 )は、表 II の値を使用して求め
る。
【0030】 表 II 性別/年令 〜 30 31 〜 40 41 〜 50 51 〜 60 61 〜 FB0 10 10 11 12 14 男性 F0 13.5 14.5 15.5 15.5 16 FA0 15 15 16 17 19 FB0 18 18 19 20 22 女性 F0 19 20 21 22 23 FA0 23 23 24 25 27 これ等の値は、美容目的に応じて先の理想体重のよう
に、変更することもできる。
【0031】(5) 推奨基礎代謝量 体重(W)と体脂肪の割合(F)の人に対して推奨すべ
き基礎基礎代謝量(EK;kcal) は、下記の式から求め
る。
【0032】男性の場合、39 才以下 EK=[27.71・(100.0−F)]・(W/100.0) + 188.2 40 才以上 EK=[25.33・(100.0−F)]・(W/100.0) + 243.2 女性の場合、39 才以下 EK=[24.03・(100.0−F)]・(W/100.0) + 427.6 40 才以上 EK=[21.95・(100.0−F)]・(W/100.0) + 424.3 最後に、この発明によるドットマトリックス表示部MX
での表示に関して説明する。ドットマトリックス表示部
MXの表示は、この発明の実施例の場合、2種あること
を既に述べた。図6に示すドットマトリックス表示部M
Xの発光ダイオードの点灯方式がそのうちの一つであ
る。外周の全ての発光ダイオードが緑色に点灯し、この
表示領域内に垂直方向に2列71,72の発光ダイオー
ド、また水平方向に2列73,74の発光ダイオードが
緑色に点灯点灯している。垂直の2列がそれぞれ体脂肪
の割合の下限値FA0 と上限値FB0 に対応し、水平の
2列が理想体重の上限値WA0 と下限値WB0 に対応す
る。そして、測定者の体重Wと測定された体脂肪の割合
Fが何れも理想範囲にある場合が図6に示してある。こ
の場合、中央の枡目で発光ダイオードが赤色に4個点灯
し、測定者の測定結果がこの範囲にあることを示してい
る。また、Wが理想的な範囲にあり、Fが過剰な範囲
(過脂肪)にある場合には、4個の発光ダイオードは図
6の中央の枡目でなく、右隣の枡目の領域で赤色に点灯
する。もし、WもFも過剰な範囲(過体重で過脂肪)に
ある場合には、右上の枡目の領域で発光ダイオードが赤
色に点灯する。更に、WもFも不足な範囲(不足体重で
不足脂肪)にある場合には、右下の枡目の領域で発光ダ
イオードが赤色に点灯する。このように、測定結果はW
とFのそれぞれ不足範囲、理想範囲、過剰範囲に応じて
9つの領域に分類表示される。この表示の場合、図6に
示してあるように、体脂肪の割合の下限値FA0 (15
%)と上限値FB0 (30 %)および理想体重の上限値W
0 (55 kg) と下限値WB0 (46 kg) がそれぞれ対応す
る表示窓DF1,DF2,DW1,DW2 に表示されている。
【0033】他の表示方法では、図7に示すように、ド
ットマトリックス表示部MXに人形のパターンが形成さ
れる。人形の外側で赤色に点灯するダイオード(黒丸R
で示してある)は過剰な体重を示し、人形の内部(心臓
の辺り)で赤色に点灯するダイオード(黒丸R′で示し
てある)は過剰な体脂肪を示し、橙色に点灯するダイー
ド(十字丸で示してある)は体脂肪を示す。そして、緑
色に点灯するダイオード(G)は標準体型の体重を示
す。この表示での人形のパターンは先の表示方法と同じ
ように9種あり、それを図6の枡目の配置に対応させて
配置したものを図8に示す。
【0034】ここで、図6の枡目位置に対応した評価を
図示化すると図9のようになる。これに関して測定評価
を個々に説明し、好ましい美容処置ないしは健康管理に
対する指針を以下に記載する。
【0035】(1) 左上位置(体重は標準以上、体脂肪は
標準以下) レスリング、ボクシング等の選手に多いタイプで、筋肉
質で体重がかなり重い。体力があり、基礎代謝量も非常
に高い。脂肪をこのまま維持して筋肉を落とすことによ
って体重を低減する美容処理が必要である。女性らいし
い体型とは言い難い。
【0036】(2) 左中央位置(体重は標準内、体脂肪は
標準以下) 長距離選手に多いタイプで一つの理想タイプである。見
た目には痩せ型であるが、体力もあり基礎代謝量も高
い。体内組成に関しては申し分ないので、これを維持で
きるように努める。
【0037】(3) 左下位置(体重も脂肪も標準以下) 病的な症状が見られることが多い。栄養バランスの的確
な指導が必要である。 (4) 中央上部位置(過体重で脂肪は標準範囲内) 陸上や水泳の短距離選手、空手のスポーツ選手、ボディ
ビル等に係わる人に多いタイプ。筋肉にふっくらと脂肪
が付いているが、身は引き締まっているように見える。
体力もあり基礎代謝も高いが、油断していると肥満タイ
プや過脂肪タイプになり易い肥満予備軍である。
【0038】(5) 中央位置(体重、脂肪共に標準範囲
内) 健康的という基準において理想的なタイプ。この状態を
維持するように努力すべきである。
【0039】(6) 中央下位置(体重は標準範囲内、脂肪
が標準以下) 美容的に見た場合、一つの理想タイプ。体重が変動した
場合も体脂肪の割合は維持すること、筋肉を付け、基礎
代謝量を上げることが望ましい。
【0040】(7) 右上位置(どこから見ても肥満と判る
タイプ、殆どの場合、肥満としての自覚はあるが、自制
心がなく、自分だけでは努力できないことが多い。成人
病の徴候も見られるので要注意で、カロリー制限と有酸
素運動が不可欠である。
【0041】(8) 中央右位置(体重は標準範囲内で脂肪
が標準以上) 実際には、立派な肥満であるが、肥満としての自覚が薄
い。体重が標準以下という事実があるためそれに甘えて
いる。見掛けは「ボチャボチャ」しており、体重は見掛
けよりも低い。基礎代謝量が低く、太り易い体質、生活
態度の改善が必要不可欠、栄養指導と有酸素代謝が不可
欠である。
【0042】(9) 右下位置(体重が標準以下で過脂肪) 最も危険なタイプ。比較的スリムな外見と体重の軽さの
ため、周囲の人も肥満者として扱わず、本人にも肥満と
しての自覚がない。基礎代謝が最も低く、体力もない。
将来肥満となる可能性が非常に高く、成人病の危険性が
非常に高い。先ず、自分が明らかに肥満体であることを
認識することが必要で、生活習慣の見直し、充分な有酸
素代謝を取り入れることが大切である。
【0043】この発明による美容診断装置では、上記の
分類結果を更にスピーカSPを介して測定対象者に音声
によって伝え、注意を喚起することができる。この結果
の手短なメッセージは、例えば上に記載したタイプを使
用することができる。図9の各枡目の内容を音声にして
伝える方法もあり、これに加えて適当な対応処置を手短
に伝えてもよい。
【0044】なお、上記の表示は、体重および体脂肪の
割合をそれぞれ3段階に分類したが、体重と体脂肪の一
方または両方を5段階表示し、その場合中央に標準範囲
を置く方式も当然考えられる。その場合でも、理想値の
上限と下限を示す表示窓DW 1,DW2 およびDF1,DF
2 を備えると有利である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による美
容診断装置を使用すれば、人体インピーダンスを測定す
る前に、予め検出部の伝達特性を自動的に測定できるた
め、検出部の経時変化、経年変化および温度変動や、初
期調整、保守時に検出部の伝達特性にばらつきがあって
も、信頼性のある体脂肪測定が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による装置の総合ブロック図である。
【図2】校正回路と測定プローブ間の結線を示す回路図
である。
【図3】校正と測定過程を示すフローチャートである。
【図4】中央処理部の内部構成と付属する入出力装置の
ブロック図である。
【図5】この発明による装置の表パネルの配置図であ
る。
【図6】ドットマトリックス表示部の一方の表示方式を
示すパターン図である。
【図7】ドットマトリックス表示部の他方の表示方式を
示すパターン図である。
【図8】他方の表示方式での分類された表示の全体図で
ある。
【図9】9分類を示す図面である。
【符号の説明】
PB 測定プローブ L0 検出導線 CAB 校正回路 PRB 中央処理部 CB 入力キーボード DS 出力表示部 Os 発振器 Dv 駆動部 T1,T2 トランス FT 狭帯域フィルタ RT 検波回路 Am 増幅器 SW1 〜SW5 切換スイッチ R1,2 ダミー抵抗 P1 〜P4 測定電極 MX ドットマトリックス表示部 SP スピーカ PRT プリンタ DW1,DW2 理想体重の上限と下限用の表示窓 DF1,DF2 理想体脂肪の割合の上限と下限用
の表示窓 ID1,ID2,ID3 入力値表示窓 DP1 測定値表示窓 10 A/D変換器 12 RAM記憶器 14 ROM記憶器 16 マイクロプロセッサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 美容処理対象者の個人基礎データである
    性別、年齢、体重、身長を入力するための入力部(C
    B),この対象者の皮膚に導電接触する4つの電極(P
    1 〜P4 )から成る測定プローブ(PB),前記電極の
    二つ(P1,2)に交流電圧を供給し、他の二つの電極
    (P3,4 )の間の人体の局所部位の導電率を求めて人
    体インピーダンスを測定する検出部、測定された人体イ
    ンピーダンスと入力された個人基礎データから体脂肪の
    割合を算出する演算処理部(PRB),および算出され
    た体脂肪の割合と基礎個人データを表示する表示部(D
    S)を備え、表示結果に基づき対象者に適した美容処理
    の指針を与える美容診断装置において、 測定プローブ(PB)と交流電圧発生器(OS)および
    演算処理部(PRB)との間に校正回路(CAB)を設
    け、 校正回路(CAB)に印加電圧用電極(P1,2 )の間
    に二つのダミー抵抗(R1,2 )の一方を接続し、導電
    率検出用電極(P3,4 )に前記一方の抵抗の両端を接
    続し、共通の接点部が交流電圧発生器(OS)および演
    算処理部(PRB)に接続する連動スイッチ(SW1
    SW4 )を設け、更に前記ダミー抵抗(R1,2 )を切
    り換えるスイッチ(SW5 )を備え、 前記スイッチ(SW1 〜SW5 )の切換を演算処理部
    (PRB)の所定シーケンスに応じて、人体インピーダ
    ンス測定前に、予め校正回路(CAB)自体の伝達特性
    を測定する、ことを特徴とする美容診断装置。
JP6244175A 1994-10-07 1994-10-07 美容診断装置 Expired - Lifetime JP2534464B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6244175A JP2534464B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 美容診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6244175A JP2534464B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 美容診断装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4146005A Division JP2726197B2 (ja) 1992-06-05 1992-06-05 美容診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07171120A JPH07171120A (ja) 1995-07-11
JP2534464B2 true JP2534464B2 (ja) 1996-09-18

Family

ID=17114886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6244175A Expired - Lifetime JP2534464B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 美容診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2534464B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999055428A1 (fr) * 1998-04-28 1999-11-04 Yaman Ltd. Dispositif de reglage automatique de la charge d'un appareil d'exercices aerobics

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004008659A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Tanita Corp 生体測定装置
JP6210265B2 (ja) 2012-12-05 2017-10-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 体組成測定装置、体組成測定方法、および体組成測定方法の補正方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI74549C (fi) * 1986-02-13 1988-02-08 Vaisala Oy Maetningsfoerfarande foer impedanser, saerskilt smao kapacitanser.
JPS63168502A (ja) * 1986-12-30 1988-07-12 Shimadzu Corp 干渉計の調整装置
JPS6489374A (en) * 1987-09-29 1989-04-03 Sharp Kk Thin film solar battery
JPH01229596A (ja) * 1988-03-09 1989-09-13 Mitsubishi Electric Corp ディジタル制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999055428A1 (fr) * 1998-04-28 1999-11-04 Yaman Ltd. Dispositif de reglage automatique de la charge d'un appareil d'exercices aerobics

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07171120A (ja) 1995-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3653519B2 (ja) 体内構成測定装置
JP3396677B2 (ja) 体脂肪測定装置
JP3698633B2 (ja) 体型判定装置
CN110464347B (zh) 一种盆底肌治疗方法、系统及装置
EP1249205A1 (en) Apparatus for measuring visceral fat
JP2000342644A (ja) マッサージチェア
CN107705848A (zh) 一种根据用户健康状况推荐调理方案的方法及系统
JP2726197B2 (ja) 美容診断装置
JP2002291912A (ja) パルス健康器
US20050080353A1 (en) Electronic device for measuring body fat, method of measuring body fat using the same, and health management system using the device and method
JP5102092B2 (ja) 痩身トリートメント装置
JP2534464B2 (ja) 美容診断装置
KR20120007882U (ko) 가정용 건강정보 측정 장치
CN2643827Y (zh) 人体健康检测椅
US20050033192A1 (en) Device for prompting to control physical condition for woman
EP1479340B1 (en) Apparatus for assessing leg strength of a user
JPH0661322B2 (ja) 体脂肪測定装置
JP5622202B2 (ja) 呼吸訓練装置および呼吸訓練システム
CN105205770A (zh) 基于反射区对应器官能量的颈肩不适风险评估方法
JP4740638B2 (ja) 体幹内臓脂肪測定方法及び装置
KR20040008746A (ko) 저주파 치료가 가능한 휴대용 체지방 측정기
JP4740642B2 (ja) 体幹内臓脂肪測定方法および装置並びに体幹骨格筋量測定装置
JP4740629B2 (ja) 体幹部内臓脂肪測定方法および装置
CN109999337A (zh) 一种阴道多触点电极
JP3511587B2 (ja) 体脂肪測定機能付き自転車スピードメータ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960423