JP2533723C - - Google Patents

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JP2533723C
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Toko Yakuhin Kogyo KK
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Toko Yakuhin Kogyo KK
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、速乾性ゲルタイプ手指消毒剤、さらに詳しくは、殺菌消毒薬を有効
成分として含有するアルコール溶液に、カルボキシビニルポリマーおよび特定の
セルロース系水溶性高分子化合物の組み合わせからなる増粘剤を配合したことを
特徴とし、医師、看護婦等の病院勤務者や患者の手指を消毒するために手指に塗
布、擦り込むだけで容易に目的を達成し得る、取り扱いの簡便な速乾性ゲルタイ
プ手指消毒剤に関する。 【0002】 【従来の技術】 近年、医師や看護婦等の病院勤務者、さらに入院または通院患者が病院内で種
々の感染症に罹る、いわゆる院内感染が問題となっている。病院には種々のルー
トで病原体が持ち込まれ、病院内感染を引き起こす。このような病院内感染では
、ほとんどの場合、病院勤務者が担体となり、その病院勤務者の手指が交叉感染
の原因となっていると推定されている。 そのような院内感染は、かかる病院勤務者および患者が手洗いを励行すること
によってある程度防ぐことができるが、手洗いだけでは充分に感染菌を除去する
ことは難しく、確実な除去には殺菌消毒剤が用いられる。 【0003】 病院では、手指の殺菌消毒のため、通常、殺菌消毒剤を希釈してベースン(bas
in)に入れ、その中に手指を浸ける方法が採用されている。しかしながら、この
ようなベースン法による手指消毒では、同じ殺菌消毒液中に何人もの人が次々に
手指を浸すため、使用に伴うタンパク質等の混入による消毒効果の著しい減少に
加え、耐性菌による汚染、落下細菌による汚染などにより、かえって交叉感染を
引き起こす危険がある。 上記のようなベースン法に代え、最近、用時個々に使用する液剤タイプのアル
コール性手指消毒剤が開発され使用されている。この液剤タイプの手指消毒剤は
、用時、容器から適当量の消毒液を手のひらに受け、手指に塗布するもので、簡
単に手指に利用でき、アルコール揮散により容易に乾き、タオルによる拭き取り
な ども不要であるうえ、同じ薬液を繰返し使うことがないためベースン法における
ような交叉感染の危険もない特徴を有する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 この液剤タイプのアルコール性手指消毒剤は、その使用の簡便さから病院の医
師、看護婦等によく用いられつつあるが、アルコール性液剤であるために使用に
際して取り扱いに若干の難点がある。すなわち、実際に使用する場合、両手指全
体にゆきわたる量を手のひらに受ける必要があるが、その際、しばしば、手のひ
らから溶液がこぼれたり、また手指に塗布、擦り込む際にもこぼれや流れ落ちが
生じる。さらに、そのようにあふれたり、こぼれたアルコール性薬液が建物や器
具に接触した場合、それらを変質する恐れもある。しかも、アルコールは引火性
の強い物質であるため、かかるアルコール性薬液は火炎防止の観点からも取扱い
に注意を要し、各病室などに配備し、手軽に使用するには難点がある。 【0005】 【課題を解決するための手段】 そこで本発明者らは、このようなアルコール性液剤の難点に鑑み、増粘剤でア
ルコール性液剤の粘性を増してゲル化することによってこぼれや流れ落ちをなく
することを考え、近年汎用されているカルボキシビニルポリマーを用いて増粘さ
せたところ、流れ落ちをなくするとの所期の目的は達成し得るゲルタイプの手指
消毒剤は得られたが、このものは、手指に擦り込む際に手指の塩類によってポリ
マー成分が手指上に析出(樹脂化)して、いわゆるヨレが生じる欠点があること
を知った。そこで、本発明者らは、手指に擦り込むに際して延びがよくて手指全
体に容易に広がり、しかもヨレを生ずることなく乾燥前後のベタツキ感のない(
従って、水洗・タオル使用の必要がない)ゲルタイプの手指消毒剤を開発すべく
さらに検討を加えた結果、増粘剤としてカルボキシビニルポリマーを特定のセル
ロース系水溶性高分子化合物と組合せ、これを、有効成分として殺菌消毒薬を含
有するアルコール溶液に配合すれば所望の物性、効果を有するゲルタイプ手指消
毒剤とすることができることを見出し、本発明を完成するに至った。 【0006】 すなわち、本発明は、有効成分として殺菌消毒薬を含有するアルコール溶液に
、カルボキシビニルポリマーとヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセ
ルロースおよびエチルセルロースから選ばれる1種または2種以上のセルロース
系水溶性高分子化合物の組み合わせからなる増粘剤を配合したことを特徴とする
速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を提供するものである。本発明の増粘剤を構成する
上記2成分のうち、カルボキシビニルポリマーは、アルコール溶液をゲル化し、
手指全体に展延性良くゆきわたり、乾燥前後のベタツキ感をなくすために用いる
。また、もう一方の増粘剤成分であるセルロース系水溶性高分子化合物は、消毒
剤を手指に擦り込んだときにヨレを生じないようにするために用いる。これら両
成分の併用によって所期目的を達成することができる。 【0007】 以下、本発明をさらに詳しく説明する。 本発明の速乾性ゲルタイプ手指消毒剤中の各成分の含量としては、組成物全重
量当たり、有効成分としての殺菌消毒薬を0.01〜5.0重量%、アルコール類
を40〜90重量%、増粘剤としてのカルボキシビニルポリマーを0.05〜2.
0重量%およびセルロース系水溶性高分子化合物を0.1〜3.0重量%含有し、
さらに、カルボキシビニルポリマーとセルロース系水溶性高分子化合物との合計
が3.0重量%を越えないようにする。カルボキシビニルポリマーの含量が0.0
5重量%以下であると、調製後の消毒剤の粘度が充分でなく、2.0重量%を越
えると粘度が大きすぎてかえって取り扱いが不便となる。同様に、セルロース系
水溶性高分子化合物の含量が0.1重量%以下であると消毒剤の粘度が充分でな
く、3.0重量%を越えると粘度が大きすぎてかえって取り扱いが不便となる。
これら増粘剤の各成分の含量は、本発明の消毒剤を使用するに際して手指からこ
ぼれ落ちない程度の粘度をもたせるようにすれば充分であるが、そのためには、
これら増粘剤の各成分の含量を上記範囲に調整するとともに2成分の合計量が3
.0重量%を越えないようにすることが必要である。 本発明の速乾性ゲルタイプ手指消毒剤の粘度は、上記のように、使用に際して 手指からこぼれ落ちない程度の粘度、すなわち、20℃で約500〜50000
センチポイズであるのが好ましい。 【0008】 本発明の速乾性ゲルタイプ手指消毒剤には、さらにトリエタノールアミン、ジ
イソプロパノールアミン等の水溶性塩基物質を加えてpHを4〜8に調節すると
ともにゲル化させ、また必要に応じて保湿剤、酸化防止剤、保存剤等の通常の皮
膚外用剤に使用される添加剤を適宜用いることができる。さらに、本発明の手指
消毒剤がアルコール性ゲルであるため脱脂等による手荒れが考えられるが、これ
を防止するためグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、1,3−ブ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、尿素、ピロリドン
カルボン酸ナトリウム等の保湿剤の1種または2種以上を0.1〜5.0重量%使
用することが好ましい。 本発明の速乾性ゲルタイプ手指消毒剤の有効成分として配合する殺菌消毒薬の
例としては、塩化ベンザルコニウムや塩化ベンゼトニウム等の逆性石鹸系化合物
、クロルヘキシジンの塩類等のビグアナイド系化合物、クレゾール等のフェノー
ル系化合物、ポビドンヨード等のヨウ素系化合物およびアクリノール等の色素系
化合物等が挙げられ、これらの1種または2種以上を用いることができる。 【0009】 本発明の速乾性ゲルタイプ手指消毒剤に増粘剤の1成分として使用するセルロ
ース系水溶性高分子化合物の例は、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースである。本発明の消毒剤に使用する増粘剤は、
これらセルロース系水溶性高分子化合物の1種または2種以上とカルボキシビニ
ルポリマーとの組合せで用いることが必須であり、これら増粘剤成分のいずれか
一方を単独で用いたのでは所期の目的が達成されない。すなわち、カルボキシビ
ニルポリマー単独で使用した場合、容易に粘度を低下させ延びの良い製剤を調製
することはできるが、手指の塩類によってポリマー成分が析出(樹脂化)しヨレを
生じてしまう。一方、セルロース系水溶性高分子化合物を単独で用いた場合は、
延びが悪いため手指全体に広がりにくく、また乾燥前後に強いベタツキ感がある ため不適当である。 【0010】 【実施例】 つぎに、本発明を実施例に基づいてさらに詳しく説明するが、本発明はこれら
に限られるものではない。なお、以下の実施例において、粘度は東京計器株式会
社製C形粘度計を用いて20℃で測定した測定値である。実施例1 下記成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を調製する。 塩化ベンザルコニウム 0.22g 局方エタノール 78.5 g グリセリン 0.2 g カルボキシビニルポリマー 0.8 g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5 g ジイソプロパノールアミン 0.38g 精製水 19.40g 【0011】 塩化ベンザルコニウム(0.22g)を日局エタノール(78.5g)に溶解し、グ
リセリン(0.2g)を加えて撹拌した後、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(
0.5g)を加えて均一に分散する。 一方、精製水(19.40g)にカルボキシビニルポリマー(0.8g)を加えて充
分に撹拌して均一な溶液とし、さらにジイソプロパノールアミン(0.38g)を
加えてゲル化し均質になるまで充分に撹拌する。このゲルに、上記で得た塩化ベ
ンザルコニウムの溶液を加えて全体が均質になるまで充分に撹拌し、無色透明の
速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は20,000センチポイズであり、pHは6.0である。 【0012】実施例2 下記成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を調製する。 塩化ベンザルコニウム 0.22g 局方エタノール 58.5 g イソプロパノール 20.0 g グリセリン 0.2 g カルボキシビニルポリマー 0.5 g エチルセルロース 1.0 g ジイソプロパノールアミン 0.25g 精製水 19.33g 【0013】 塩化ベンザルコニウム(0.22g)を日局エタノール(58.5g)およびイソプ
ロパノール(20.0g)に溶解し、グリセリン(0.2g)を加えて撹拌した後、エ
チルセルロース(1.0g)を加えて均一に分散する。 一方、精製水(19.33g)にカルボキシビニルポリマー(0.5g)を加えて充
分に撹拌して均一な溶液とし、さらにジイソプロパノールアミン(0.25g)を
加えてゲル化し均質になるまで充分に撹拌する。このゲルに、上記で得た塩化ベ
ンザルコニウムの溶液を加えて全体が均質になるまで充分に撹拌し、無色透明の
速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は7,400センチポイズであり、pHは7.10である。 【0014】実施例3 下記成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を調製する。 濃塩化ベンザルコニウム液50 0.6 g (50%塩化ベンザルコニウム液) 局方エタノール 80.0 g 1,3−ブチレングリコール 0.5 g カルボキシビニルポリマー 0.4 g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5 g ジイソプロパノールアミン 0.3 g 精製水 17.7 g 【0015】 濃塩化ベンザルコニウム液50(0.6g)を日局エタノール(80.0g)に溶解
し、1,3−ブチレングリコール(0.5g)を加えて撹拌した後、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース(0.5g)を加えて均一に分散する。 一方、精製水(17.7g)にカルボキシビニルポリマー(0.4g)を加えて充分
に撹拌して均一な溶液とし、さらにジイソプロパノールアミン(0.3g)を加え
てゲル化し均質になるまで充分に撹拌する。このゲルに、上記で得た塩化ベンザ
ルコニウムの溶液を加えて全体が均質になるまで充分に撹拌し、無色透明の速乾
性ゲルタイプ手指消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は5,000センチポイズであり、pHは7.50である。 【0016】実施例4 下記成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を調製する。 濃塩化ベンザルコニウム液50 0.6 g (50%塩化ベンザルコニウム液) イソプロパノール 50.0 g 1,3−ブチレングリコール 0.5 g カルボキシビニルポリマー 1.0 g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.5 g トリエタノールアミン 1.4 g 精製水 45.0 g 【0017】 濃塩化ベンザルコニウム液50(0.6g)をイソプロパノール(50.0g)に溶
解し、1,3−ブチレングリコール(0.5g)を加えて撹拌した後、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース(1.5g)を加えて均一に分散する。 一方、精製水(45.0g)にカルボキシビニルポリマー(1.0g)を加えて充分
に撹拌して均一な溶液とし、さらにトリエタノールアミン(1.4g)を加えてゲ ル化し均質になるまで充分に撹拌する。このゲルに、上記で得た塩化ベンザルコ
ニウムの溶液を加えて全体が均質になるまで充分に撹拌し、無色透明の速乾性ゲ
ルタイプ手指消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は30,000センチポイズであり、pHは7.20である
。 【0018】実施例5 下記成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を調製する。 塩化ベンゼトニウム 0.2 g 局方エタノール 78.5 g プロピレングリコール 0.2 g カルボキシビニルポリマー 0.75g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.5 g ジイソプロパノールアミン 0.38g 精製水 18.47g 【0019】 塩化ベンゼトニウム(0.2g)を局方エタノール(78.5g)に溶解し、プロピ
レングリコール(0.2g)を加えて撹拌した後、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース(1.5g)を加えて均一に分散する。 一方、精製水(18.47g)にカルボキシビニルポリマー(0.75g)を加えて
充分に撹拌して均一な溶液とし、さらにジイソプロパノールアミン(0.38g)
を加えてゲル化し均質になるまで充分に撹拌する。このゲルに、上記で得た塩化
ベンセトニウムの溶液を加えて全体が均質になるまで充分に撹拌し、無色透明の
速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は35,000センチポイズであり、pHは6.95である
。 【0020】実施例6 下記成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を調製する。 塩化ベンゼトニウム 0.2 g イソプロパノール 50.0 g ポリエチレングリコール400 0.2 g カルボキシビニルポリマー 0.75g メチルセルロース 0.5 g ジイソプロパノールアミン 0.38g 精製水 47.97g 【0021】 塩化ベンゼトニウム(0.2g)をイソプロパノール(50.0g)に溶解し、ポリ
エチレングリコール400(0.2g)を加えて撹拌した後、メチルセルロース(0
.5g)を加えて均一に分散する。 一方、精製水(47.97g)にカルボキシビニルポリマー(0.75g)を加えて
充分に撹拌して均一な溶液とし、さらにジイソプロパノールアミン(0.38g)
を加えてゲル化し均質になるまで充分に撹拌する。このゲルに、上記で得た塩化
ベンセトニウムの溶液を加えて全体が均質になるまで充分に撹拌し、無色透明の
速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は9,000センチポイズであり、pHは6.90である。 【0022】実施例7 下記成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を調製する。 濃塩化ベンザルコニウム液50 0.4 g (50%塩化ベンザルコニウム液) 局方エタノール 75.0 g 1,3−ブチレングリコール 0.2 g カルボキシビニルポリマー 0.1 g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.2 g ジイソプロパノールアミン 0.048g 精製水 24.052g 【0023】 濃塩化ベンザルコニウム液50(0.4g)を局方エタノール(75.0g)に溶解
し、1,3−ブチレングリコール(0.2g)を加えて撹拌した後、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース(0.2g)を加えて均一に分散する。 一方、精製水(24.052g)にカルボキシビニルポリマー(0.1g)を加えて
充分に撹拌して均一な溶液とし、さらにジイソプロパノールアミン(0.048g
)を加えてゲル化し均質になるまで充分に撹拌する。このゲルに、上記で得た塩
化ベンザルコニウムの溶液を加えて全体が均質になるまで充分に撹拌し、無色透
明の速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は750センチポイズであり、pHは6.95である。 【0024】実施例8 下記成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を調製する。 濃塩化ベンザルコニウム液50 0.4 g (50%塩化ベンザルコニウム液) 局方エタノール 75.0 g 1,3−ブチレングリコール 0.2 g カルボキシビニルポリマー 0.65g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5 g ジイソプロパノールアミン 0.4 g 精製水 22.85g 【0025】 濃塩化ベンザルコニウム液50(0.4g)を局方エタノール(75.0g)に溶解
し、1,3−ブチレングリコール(0.2g)を加えて撹拌した後、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース(0.5g)を加えて均一に分散する。 一方、精製水(22.85g)にカルボキシビニルポリマー(0.65g)を加えて
充分に撹拌して均一な溶液とし、さらにジイソプロパノールアミン(0.4g)を
加えてゲル化し均質になるまで充分に撹拌する。このゲルに、上記で得た塩化ベ
ンザルコニウムの溶液を加えて全体が均質になるまで充分に撹拌し、無色透明の 速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は7,800センチポイズであり、pHは7.50である。 【0026】実施例9 下記成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を調製する。 濃塩化ベンザルコニウム液50 0.4 g (50%塩化ベンザルコニウム液) 局方エタノール 75.0 g 1,3−ブチレングリコール 0.2 g カルボキシビニルポリマー 1.0 g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.5 g ジイソプロパノールアミン 0.48g 精製水 21.42g 【0027】 濃塩化ベンザルコニウム液50(0.4g)を局方エタノール(75.0g)に溶解
し、1,3−ブチレングリコール(0.2g)を加えて撹拌した後、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース(1.5g)を加えて均一に分散する。 一方、精製水(21.42g)にカルボキシビニルポリマー(1.0g)を加えて充
分に撹拌して均一な溶液とし、さらにジイソプロパノールアミン(0.48g)を
加えてゲル化し均質になるまで充分に撹拌する。このゲルに、上記で得た塩化ベ
ンザルコニウムの溶液を加えて全体が均質になるまで充分に撹拌し、無色透明の
速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は45,000センチポイズであり、pHは7.05である
。 【0028】実施例10 下記成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を調製する。 濃塩化ベンザルコニウム液50 0.6 g (50%塩化ベンザルコニウム液) 局方エタノール 75.0 g 1,3−ブチレングリコール 0.2 g カルボキシビニルポリマー 0.78g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5 g ジイソプロパノールアミン 0.38g 精製水 22.54g 【0029】 濃塩化ベンザルコニウム液50(0.6g)を局方エタノール(75.0g)に溶解
し、1,3−ブチレングリコール(0.2g)を加えて撹拌した後、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース(0.5g)を加えて均一に分散する。 一方、精製水(22.54g)にカルボキシビニルポリマー(0.78g)を加えて
充分に撹拌して均一な溶液とし、さらにジイソプロパノールアミン(0.38g)
を加えてゲル化し均質になるまで充分に撹拌する。このゲルに、上記で得た塩化
ベンザルコニウムの溶液を加えて全体が均質になるまで充分に撹拌し、無色透明
の速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は7,000センチポイズであり、pHは6.95である。 【0030】実施例11 ヒドロキシプロピルメチルセルロース(1.0g)および精製水(22.04g)を
用いる他は実施例10と同じ成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は15,000センチポイズであり、pHは6.95である
。 【0031】実施例12 ヒドロキシプロピルメチルセルロース(1.5g)および精製水(21.54g)を
用いる他は実施例10と同じ成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は28,000センチポイズであり、pHは6.95である
。 【0032】実施例13 下記成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を調製する。 グルコン酸クロルヘキシジン液 0.5ml (20w/v%グルコン酸クロルヘキシジン液) (0.53g) 局方エタノール 78.5 g グリセリン 0.2 g カルボキシビニルポリマー 0.75g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.0 g ジイソプロパノールアミン 0.38g 精製水 18.64g 【0033】 日局エタノール(78.5g)にグリセリン(0.2g)を加えて撹拌した後、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース(1.0g)を加え均一に分散する。 一方、精製水(18.64g)にカルボキシビニルポリマー(0.75g)を加えて
充分に撹拌して均一な溶液とし、ジイソプロパノールアミン(0.38g)を加え
てゲル化し均質になるまで充分に撹拌する。このゲルに、グルコン酸クロルヘキ
シジン液(0.5ml)を加えて充分に撹拌した後、上記で得たヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースの溶液を加えて全体が均質になるまで充分に撹拌し、無色透
明な速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は15,000センチポイズであり、pHは6.85である
。 【0034】実施例14 下記成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を調製する。 グルコン酸クロルヘキシジン液 2.5ml (20w/v%グルコン酸クロルヘキシジン液) (2.65g) 局方エタノール 75.0 g プロピレングリコール 0.8 g カルボキシビニルポリマー 0.5 g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.0 g ジイソプロパノールアミン 0.24g 精製水 19.81g 【0035】 日局エタノール(75.0g)にプロピレングリコール(0.8g)を加えて撹拌し
た後、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(1.0g)を加えて均一に分散する
。 一方、精製水(19.81g)にカルボキシビニルポリマー(0.5g)を加えて充
分に撹拌して均一な溶液とし、ジイソプロパノールアミン(0.24g)を加えて
ゲル化し均質になるまで充分に撹拌する。このゲルに、グルコン酸クロルヘキシ
ジン液(2.5ml)を加えて充分に撹拌した後、上記で得たヒドロキシプロピル
メチルセルロースの溶液を加えて全体が均質になるまで充分に撹拌し、無色透明
な速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は6,500センチポイズであり、pHは6.90である。 【0036】実施例15 下記成分を用いて速乾性ゲルタイプ手指消毒剤を調製する。 クレゾール 0.5 g 局方エタノール 80.0 g グリセリン 0.1 g カルボキシビニルポリマー 0.2 g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.8 g ジイソプロパノールアミン 0.1 g 精製水 18.3 g 【0037】 クレゾール(0.5g)を日局エタノール(80.0g)と混和し、グリセリン(0.
1g)を加えて撹拌した後、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(0.8g)を加
えて均一に分散する。 一方、精製水(18.3g)にカルボキシビニルポリマー(1.0g)を加えて充分
に撹拌して均一な溶液とし、ジイソプロパノールアミン(0.5g)を加えてゲル 化し均質になるまで充分に撹拌する。このゲルに、上記で得たクレゾールの溶液
を加えて全体が均質になるまで充分に撹拌し、無色透明な速乾性ゲルタイプ手指
消毒剤を得る。 得られた製剤の粘度は13,000センチポイズであり、pHは7.35である
。 【0038】 【発明の効果】 本発明のゲルタイプ手指消毒剤は、使用に際してこぼれたり流れ落ちたりする
ことがなく、また手指に擦り込むに際して延びがよくて手指全体に容易に広がり
、しかもヨレを生ずることなく乾燥前後のベタツキ感がないため、病院内の医師
、看護婦、患者等が、水洗・タオルの使用を要することなく、きわめて簡便に手
指の殺菌消毒をすることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 有効成分として殺菌消毒薬を含有するアルコール溶液に、カル
    ボキシビニルポリマーとヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロー
    スおよびエチルセルロースよりなる群から選ばれる1種または2種以上のセルロ
    ース系水溶性高分子化合物との組み合わせからなり、その含量が製剤全重量当た
    りカルボキシビニルポリマー0.05〜2.0重量%、当該セルロース系水溶性
    高分子化合物0.1〜3.0重量%であり、かつその組み合わせた重量%が3.
    0重量%を越えない範囲で組み合わせてなる増粘剤を配合したことを特徴とする
    速乾性ゲルタイプ手指消毒剤。 【請求項2】 セルロース系水溶性高分子化合物がヒドロキシプロピルメチル
    セルロースである請求項1に記載の消毒剤。 【請求項3】 pHが4〜8であり、粘度が20℃において約500〜500
    00センチポイズである請求項1または2項に記載の消毒剤 【請求項4】 グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、1,3−
    ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、尿素およびピロ
    リドンカルボン酸ナトリウムよりなる群から選ばれる1種または2種以上を保湿
    剤として配合したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の消毒剤
    。 【請求項5】 アルコール類としてメタノール、エタノールおよびイソプロパ
    ノールよりなる群から選ばれる化合物の1種または2種以上を用いる請求項1〜
    4項のいずれか1つに記載の消毒剤。 【請求項6】 殺菌消毒剤が逆性石鹸系化合物、ビグアナイド系化合物、フェ
    ノール系化合物、ヨウ素系化合物および色素系化合物よりなる群から選ばれた1
    種または2種以上である請求項1〜5のいずれか1つに記載の消毒剤。

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