JP2533193Y2 - バルブステムシール - Google Patents

バルブステムシール

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JP2533193Y2
JP2533193Y2 JP1991027807U JP2780791U JP2533193Y2 JP 2533193 Y2 JP2533193 Y2 JP 2533193Y2 JP 1991027807 U JP1991027807 U JP 1991027807U JP 2780791 U JP2780791 U JP 2780791U JP 2533193 Y2 JP2533193 Y2 JP 2533193Y2
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valve stem
seal
valve
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valve guide
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昭 八島
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンの動弁系に使
用されるバルブステムシールに関し、更に詳しくは、し
ゅう動部の焼き付き、大バルブステムデポジットの堆
積、潤滑油の大量消費等を伴わないバルブステムシール
の構造を提示するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンの動弁系には、軸線方向の相対
運動をなすバルブステム及びバルブガイド間の隙間をシ
ールするとともに、適量の潤滑油をしゅう動部へ供給す
るために、一例を図2に示すようなバルブステムシール
が使用されている。
【0003】図2のバルブステムシールは、略円筒形状
を呈してゴム状弾性材料による被膜を内周面に施された
金属環11と、ゴム状弾性材料をもって成形され、金属環
11の端部に接着されたシールリップ12とを有し、金属環
11をシリンダーヘッドに結合されたバルブガイド1の上
端部に結合されて、シールリップ12をバルブガイド1内
で往復移動するバルブステム2の周面にしゅう動させて
いる。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】上記した従来の技術
によるバルブステムシールは、バルブガイド1の上方端
部(油供給側)に装着されているので、適量の潤滑油を
バルブステム2とシールリップ12のしゅう動部を通過さ
せてバルブガイド1及びバルブステム2のしゅう動部へ
供給しなければならないが、あらゆる条件の下で、バル
ブステム2とシールリップ12のしゅう動部を通過する潤
滑油量を最適にコントロールすることは、きわめて困難
であった。
【0005】上記した従来のバルブステムシールにおけ
る問題点を解決するための手段として、図3に示すHB
T型シールが考えられた。同図のHBT型シールは、バ
ルブガイド1の先端部の内面に設けられた環状の装着溝
13内に、耐ガソリン性及び耐磨耗性を備えた合成樹脂材
料をもって成形されたシールリング14及びゴム状弾性材
料をもって成形されたOリング15を配置されて、Oリン
グ15に付勢されたシールリング14をバルブステム2の周
面にしゅう動させている。
【0006】上記した図3のHBT型シールがバルブガ
イド1の先端部に装着されていることによって、バルブ
ガイド1及びバルブステム2のしゅう動部に対する潤滑
油の供給は確保されるが、装着溝13の加工作業及びシー
ルリング14とOリング15を装着溝13内へ挿入する作業が
困難であると言う問題点が残されている。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本考案は、上記した従
来の技術によるバルブステムシールにおける問題点を考
慮して、円筒部及び該円筒部の一端から伸びた径方向部
よりなって略L字様の断面形状を呈する金属環の内面
に、ゴム状弾性材料をもって成形し、環状の保持溝及び
係合突起を形成させたライナーを接着させ、耐ガソリン
性及び耐磨耗性を備えた合成樹脂材料をもって成形した
シールリングを前記保持溝内に挿入し、前記係合突起を
バルブガイドの先端部の外周面に設けた係合溝に結合さ
せ、前記シールリングを前記バルブガイド内で往復移動
するバルブステムの周面としゅう動させる構成となすも
のである。
【0008】
【作用】上記した構造を備えた本考案のバルブステムシ
ールにおいては、バルブガイドの先端部の外周面に設け
られた係合溝と金属環の内面に形成された係合突起によ
る結合構造が、動弁系の容易な組み立て工程及び強固な
結合状態をもたらし、シールリングをバルブガイドの先
端部に装着された構造が、バルブステム及びバルブガイ
ドのしゅう動部に対する確実な潤滑油供給をもたらす。
【0009】
【実施例】図1の実施例においては、円筒部及び該円筒
部の一端から伸びた径方向部よりなって略L字様の断面
形状を呈する金属環3の内面に、ゴム状弾性材料をもっ
て成形され、環状の保持溝5及び内向きの係合突起6を
付されたライナー4が接着され、耐ガソリン性及び耐磨
耗性を備えた合成樹脂材料をもって製作されたシールリ
ング7が保持溝5内に挿入され、係合突起6がバルブガ
イド1の先端部の外周面に形成された係合溝8に結合さ
れ、シールリング7がバルブステム2の周面としゅう動
するように構成されている。
【0010】
【考案の効果】本考案のバルブステムシールにおいて、
上記したように、円筒部及び該円筒部の一端から伸びた
径方向部よりなって略L字様の断面形状を呈する金属環
の内面に、ゴム状弾性材料をもって成形され、環状の保
持溝及び係合突起を付されたライナーが接着され、耐ガ
ソリン性及び耐磨耗性を備えた合成樹脂材料をもって成
形されたシールリングが前記保持溝内に挿入され、前記
係合突起がバルブガイドの先端部の外周面に設けられた
係合溝に結合され、前記シールリングが前記バルブガイ
ド内で往復移動するバルブステムの周面としゅう動する
構成を備えていることにより、下記の効果を期待するこ
とができる。 バルブガイドの先端部の外周面に設けられた係合溝
内への金属環の内面の係合突起の挿入による結合構造
が、動弁系の容易な組み立て性及び強固な結合をもたら
す。 バルブガイドの先端部にシールリングを装着された
構造が、バルブステム及びバルブガイドのしゅう動部に
対する確実な潤滑油供給をもたらすので、しゅう動部の
焼き付き、大バルブテポジットの堆積が防止され、更
に、潤滑油の過大消費が抑制される。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図である。
【図2】従来の技術によるバルブステムシールの一例の
断面図である。
【図3】一部改良されたバルブステムシールの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 バルブガイド 2 バルブステム 3 金属環 4 ライナー 5 保持溝 6 係合突起 7 シールリング 8 係合溝 11 金属環 12 シールリップ 13 装着溝 14 シールリング 15 Oリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部及び該円筒部の一端から伸びた径
    方向部よりなって略L字様の断面形状を呈する金属環
    (3)の内面に、ゴム状弾性材料をもって成形され、環
    状の保持溝(5)及び係合突起(6)を付されたライナ
    ー(4)を接着され、耐ガソリン性及び耐磨耗性を備え
    た合成樹脂材料をもって製作されたシールリング(7)
    を前記保持溝(5)内に挿入され、前記係合突起(6)
    をバルブガイド(1)の先端部の外周面に形成された係
    合溝(8)に結合され、前記シールリング(7)を前記
    バルブガイド(1)内で往復移動するバルブステム
    (2)の周面としゅう動させるバルブステムシール。
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EP3339695A4 (en) * 2015-08-20 2019-03-20 Nok Corporation VALVE SHANK SEAL AND SEAL STRUCTURE

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