JP2533173Y2 - 電気集塵機用荷電極装置 - Google Patents

電気集塵機用荷電極装置

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JP2533173Y2
JP2533173Y2 JP1989043153U JP4315389U JP2533173Y2 JP 2533173 Y2 JP2533173 Y2 JP 2533173Y2 JP 1989043153 U JP1989043153 U JP 1989043153U JP 4315389 U JP4315389 U JP 4315389U JP 2533173 Y2 JP2533173 Y2 JP 2533173Y2
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茂彦 石野
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アマノ 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ヒュームとかオイルミスト、或は、その他
の各種微細粉塵(以下単に微細ダストと云う)を捕集す
る電気集塵機の技術分野で利用されるものであって、具
体的には、電気集塵機に用いて好適な荷電極装置の改良
に関する。
〔従来の技術〕
電気集塵機の荷電極部に用いる放電極は、周知の如く
その電気特性によって電流形と電界形、並びに、これ等
の混合形に分けられている。
電流形の放電極は、例えば実公昭61-40360号公報に見
られるように出来るだけ細く造った線状放電極を用いた
り、或は、第6図のように先端部Taを鋭く尖らせた針状
放電極Tを用いることにより、その先端部への電界集中
を大きくして、同一電圧で出来るだけ大きなコロナ電流
を得られるように構成されていて、コロナ開始電圧Vcが
低く、この電圧Vcと火花電圧Vsの差が大きい特性を備え
ている。
一方、電界形の放電極は、コロナ電流の放出能力を適
当な値に抑制する構成であって、電界形成機能に重点を
置いており、コロナ開始電圧Vcが火花電圧Vsに近い特性
を備えている。
而して、小型電気集塵機に於いては、荷電電圧を低く
すること、放電極板の間隔を狭くして集塵効率の向上を
図る等の理由から、一般的には上述した電流形の放電
極、即ち、線状放電極又は針状放電極のいずれかを採用
している。
また、これ等線状と針状の両放電極を比較した場合、
コロナ電流の大きい点、及び、電界が均一である点で、
電気集塵機用としては線状電極が良好な性能を示すが、
しかし、線状電極は放電による摩耗のために切断し易い
と云った致命的な欠点があり、従って、多くの場合は第
6図に示した様な針状放電極Tが使用されていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
所が、上述した針状放電極Tの場合は、先端部Taが鋭
く尖っているのでコロナ電流の量が少ないとか、均一で
広い電界を得ることができないと云った問題があると共
に、針の先端部Taが摩耗して丸くなるとコロナ電流が更
に減少するため、材料として耐摩耗性に優れた固い材質
のものを採用する必要があり、その結果、針状放電極T
を放電極板にカシメて取付ける場合に、傷が付いて集塵
中に針部分が切損し易い問題もあった。
従って本考案の技術的課題は、比較的軟質な材料で造
ることができ、且つ、コロナ電流が多く、均一で広い電
界を得ることができると共に、先端部の摩耗が少なくて
安定した電極形状を保つことができるように工夫した針
状放電極を使用する電気集塵機用荷電極装置を提供する
ことである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の技術的課題を解決するために本考案に於いて講
じた手段は以下の如くである。
荷電極用枠体の内部両側に碍子を介して支持金具を取
付け、これ等両支持金具の間に全体を細長い板状に形成
した多数枚の放電極板を間隔をあけて平行に架設すると
共に、これ等各放電極板の一側面又は両側面のいずれか
には、多数の取付を長手方向に間隔をあけた状態で左右
2列に並設し、これ等左右の各取付部には、比較的軟質
な材料を用いることによって脚杆の先端部に半球体を形
成した多数本の虫ピン形針状放電極を、夫々半球体を放
電極板の両側縁より左右対称的に外方に向けて並べて突
出するように、各脚杆の根端部を嵌込んでカシメて取付
けること。
〔作用〕
上記の手段は以下の如く作用する。
放電極板に取付ける虫ピン形針状放電極は、脚杆先
端部に形成した半球体の球面と背面が接するエッジが円
周状を成していて、針の様に尖った点状でないため、コ
ロナ電流が多く、また、電界集中が減少するので放電に
よる摩耗が少なくすることができ、且つ、放射状に放電
して均一で広い電界を得ることができるから、これを電
気集塵機のダスト流路上に設置すれば、放射状に広く放
電するコロナ電流がダスト流路を覆って優れた荷電作用
を発揮することができる。
虫ピン形針状放電極を、放電極板に設けた取付部に
脚杆を嵌込んでカシメることによって、極めて簡単に且
つ確実に取付けることができると共に、先端部の半球体
を放電極板の左右両側に対称的に突出した状態に取付け
ることができる。
更に、針状放電極は耐摩耗性が向上して比較的軟質
な材料を用いて造ることができるため、放電極板の取付
部に脚杆を嵌込んでカシメて取付ける時の応力を減少し
て傷の発生を無くし、安定した電極形状を保つことを可
能にする。
以上の如くであるから、上記の手段によって上述した
技術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消
することができる。
〔実施例〕
以下に、上述した本考案に係る電気集塵機用荷電極装
置の好適な実施例を添付した図面と共に詳細に説明す
る。
第1図乃至第3図に於いて夫々符号1で総体的に示し
たのは、例えば、SUS304の如き比較的軟質の材料を用い
て造った針状放電極、1aは細長い脚杆1bの先端部に形成
した略きのこ形を成す半球体であって、全体として虫ピ
ン形に造られているが、虫ピンをそのまま用いる場合も
ある。
また、第2図と第3図に於いて2は全体を細長い板状
に形成し、且つ、その左右両側に上述した針状放電極1
…を左右対称的に多数並べて取付けた放電極板であっ
て、2a,2aは各針状放電極1の脚杆1bの根端部を夫々嵌
込んでカシメて取付けるために、第2図の如く放電極板
2の表裏両側面の左右両側、又は、第3図の如く放電極
板2の一側面の左右両側に、長手方向に間隔をあけた状
態で左右2列に多数並設した取付部を示す。
上記の放電極板2に対する各針状放電極1…の取付け
は、取付部2a,2aの並設状態によって第2図の如く放電
極板2の表裏両側面に左右対称的に並べて取付ける場合
と、第3図の如く放電極板2の一側面に左右対称的に並
べて取付ける場合とがあるが、その選択は任意とする。
第4図と第5図は以上の如く構成した針状放電極1を
用いて組立てた本考案に係る電気集塵機用荷電極装置の
一部省略正面図と一部断面側面図であって、これ等の図
面に於いて3は荷電極用枠体で、3aと3bはこの枠体3の
両側に夫々碍子4a,4bを介して取付けた支持金具を示
し、針状放電極1…を取付けた各放電極板2…は、一端
を一方の支持金具3aに、他端を他方の支持金具3bに取付
けて架設される仕組に成っている。また、4…は上記各
放電極板2の他端側を他方の支持金具3b側に取付けるス
プリングである。
本考案に係る電気集塵機用荷電極装置は以上述べた如
き構成であるから、第4図並びに第5図の如く構成した
荷電極用枠体3を電気集塵機のダスト流路上に設置すれ
ば、各放電極板2…に左右対称的に取付けた各針状放電
極1の先端半球体1aの部分からコロナ電流がアース極板
に向かって放電するため、このコロナ電流がファンの吸
引力を受けてプレフイルタを通って電気集塵機の筐体内
に吸引された微細ダスト(いずれも図示せず)を荷電
し、荷電極部の後段に設けた集塵極に付着、捕集させる
ことができる。
〔効果〕
本考案に係る電気集塵機用荷電極装置は以上述べた如
くであって、全体を細長い板状に形成した各放電極板の
両側に、先端に半球体を設けてコロナ電流を円周状(放
射状)に放電できる様に構成した多数本の針状放電極
を、間隔をあけて左右対称的に取付けたため、先端を鋭
く尖らした針状放電極を使用していた従来の荷電極装置
に比較して、コロナ電流が多く、且つ、均一で広い電界
が得られて集塵効率も高いとか、電界集中が減少するか
ら放電による摩耗が少なく、長い時間安定した放電を行
えると云った利点を発揮することができる。
また、本考案では各針状放電極をその脚杆を放電極板
に設けた取付部に嵌込んでカシメて取付けるため、放電
極板に対する取付けを簡単に、且つ、確実に行うことが
できると共に、各針状放電極自身の耐摩耗性が向上した
結果、針状放電極を比較的軟質な材料を用いて製造でき
るから、放電極板の取付部に対するカシメ取付時の応力
を減少させることができ、従って、傷の発生を無くして
切損事故の少ない放電極を提供できると云った利点も発
揮することができる。
更に本考案では、全ての針状放電極を細長い板状に形
成した放電極板に取付けた関係上、針状電極の交換に当
っては放電極板ごと一度に取り外したり取付けたりする
ことができるから、組立てとメンテナンスがやり易く、
また、狭いスペース範囲内にも適切な間隔を確保しなが
らムラなく集塵電界を形成できるものであって、針状放
電極として既存の虫ピンをそのまま使用してコストを軽
減することも可能である点と相俟って、電気集塵機の荷
電極部に使用してその実用的価値は洵に高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る電気集塵機用荷電極装置に使用す
る針状放電極を拡大して示した側面図であって、第2図
と第3図はその取付状態を示した断面図、第4図は本考
案に係る集塵機用荷電極装置の一部省略正面図で、第5
図はその一部破断側面図、第6図は従来の針状放電極の
拡大側面図である。 1は針状放電極、1aは半球体、1bは脚杆、2は放電極
板、2aは取付部、3は荷電極用枠体、3aと3bは取付金
具、4aと4bは碍子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−111155(JP,A) 特開 昭55−86548(JP,A) 特開 昭58−74279(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷電極用枠体(3)の内部両側に碍子(4
    a,4b)を介して支持金具(3a,3b)を取付け、これ等両
    支持金具(3a,3b)の間に全体を細長い板状に形成した
    多数枚の放電極板(2)を間隔をあけて平行に架設する
    と共に、これ等各放電極板(2)の一側面又は両側面の
    いずれかには、多数の取付部(2a,2a)を長手方向に間
    隔をあけた状態で左右2列に並設し、これ等左右の各取
    付部(2a,2a)には、比較的軟質な材料を用いることに
    よって脚杆(1b)の先端部に半球体(1a)を形成した多
    数本の虫ピン形針状放電極(1)を、夫々半球体(1a)
    を放電極板(2)の両側縁より左右対称的に外方に向け
    て並べて突出するように、各脚杆(1b)の根端部を嵌込
    んでカシメて取付けたことを特徴とする電気集塵機用荷
    電極装置。
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