JP2533026B2 - 施設園芸における温風暖房機による除湿方法 - Google Patents
施設園芸における温風暖房機による除湿方法Info
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Description
房機による除湿方法、特に施設園芸温室暖房用の温風暖
房機を利用した除湿方法に関する。
温が管理されている施設園芸用栽培温室(ビニールハウ
スなどを含む。)の室内湿度は快適に保たれ、結露する
こともなく、温風暖房機の使用中に特に除湿が問題とな
ることはほとんど無い。しかし、春先や秋口の中間期、
例えば表日本における2月末から4月末までの期間中は
温風暖房機の常時運転は止めて夜明け前の外気温が最も
低くなるときだけ暖房機を運転する。他方、保温および
省エネの目的で保温カーテンを用い、日暮れとともに保
温カーテンを閉め、夜明けの後に保温カーテンを開くこ
とが一般に行われている。温風暖房機は前記したように
夜明け前に一時的に使用することもあるが、外気温がさ
ほど低くないときは温風暖房機を全く使用しないことも
ある。
内の水蒸気は飽和状態になる。その理由は、野菜や花卉
のような作物の蒸散作用によって作物が土から吸収した
水分を吐き出すからである。このような水蒸気飽和状態
のとき外気温が下がると温室内の相対湿度〔RH%〕は
上昇し、温室内で結露が発生する。作物の葉に結露して
葉が濡れると葉に付着していたカビや病原菌が活発にな
り、病害が発生し葉を枯らし花をいためたりなどして作
物の商品価値を低下させる。従来は、発生した病害の対
策として農薬を使用し、または結露の対策として冷房除
湿機を使用している。
害対策としての農薬の使用は、価格の点からもかなりの
負担になる。他方、結露発生の予防として冷房除湿機を
使用することは電力の消費を伴う。そこで本発明の課題
は、温風暖房機により温度管理される温室において、温
風暖房機の運転を停止し保温カーテンを使用する場合に
温室内の湿度上昇により発生する結露の弊害の対策とし
ての事後的な農薬の使用を避け、他方、結露発生の予防
のための冷房除湿機使用に代わる除湿方法を提供するに
ある。
る温風暖房機による除湿方法は、温風暖房機により温度
管理される施設園芸栽培温室を除湿するにおいて、該温
室の室内温度が該温室の管理のために設定した温度にな
ると該温風暖房機のバーナをONし該温室の室内温度を
0.8℃〜2.0℃の範囲内で昇温させ、以後、該バー
ナの操作により該温室の室内温度をほぼ前記設定室内温
度から0.8℃〜2.0℃の温度上昇の幅の範囲内に保
つことを特徴とし、また温風暖房機により温度管理され
る施設園芸栽培温室を除湿する方法であって、湿度セン
サにより室内湿度を検知し、該湿度センサが所定の相対
湿度を検知したときに温風暖房機のバーナを室内温度が
0.8℃〜2.0℃の範囲内の温度上昇になるまでON
にし、次いで該バーナをOFFにすることを特徴とす
る。
気調和・衛生工学会)昭和56年第10版第1刷I−9
9頁にH.UCHIDAと表示して掲載の室内における
温度と湿度の関係を示す線図から簡略化して転載した線
図であり、横軸に室温を〔℃〕でとり、縦軸に絶対湿度
〔Kg/Kg−乾き空気(DA)〕をとったもので、相
対湿度〔RH%〕は下の横軸が0であり、RH10%、
20%、・・・100%は左下りの斜線で示される。な
お、右下りの線は湿球温度を℃で表わす。同図を参照す
ると、室温21℃のときの相対湿度92%は室温が1℃
上昇して22℃になると83%に下がる。本発明はこの
現象、すなわち、密閉された室内で室温の僅かの上昇、
例えば1℃の上昇でその室内の相対湿度が9%下がるこ
とに着目し、温風暖房機を運転して室温を僅かに上昇
させて除湿し、または湿度センサを利用して温風暖房
機の運転を開始し、室温を僅かに上昇させて除湿するも
のである。
単に暖房機という。)のバーナのON・OFF運転によ
り除湿をする方法である。この方法の実験例において、
温室内の室内温度は15℃に設定し、16:00時に前
記した温室の保温カーテンを閉にし翌日の8:00時に
保温カーテンを開いた。暖房機のバーナをON・OFF
運転し、そのときの線Aで表わす室内温度と線Bで表わ
す室内湿度とを測定した結果は図1の線図に示され、同
図左の下方に記載のON・OFFは暖房機のバーナのO
N・OFFを、真中の室内温度はサーミスタで測定した
室温を〔℃〕で、また上の室内湿度は温湿度発信器で測
定した相対湿度〔RH%〕を表わし、横軸には時間を分
でとって示す。図1を左からみると、バーナをONする
と、それまで矢印1−1で示すように下降していた室内
温度は、時間をずらして矢印1−2で示すように上昇を
始める。室内温度の変化にほとんど時間ずれなしにそれ
まで矢印1−3で示すように上昇していた室内の相対湿
度〔RH%〕は、矢印1−2で示す室内温度の上昇に応
じてほゞ時間ずれなしに矢印1−4で示すように降下す
る。このように、バーナのONと室内温度の上昇との間
には若干の時間のずれはあるものの、室内温度の変化と
室内湿度〔RH%〕の変化との間にはほとんど同時と言
ってもよい程度のきわめて短い時間ずれしかないことが
確認された。この実験で、サーミスタで測定された室内
温度は14℃と15℃の間に維持され、室内湿度〔RH
%〕は84%〜88%の間に保たれ、室内湿度それ自体
の高い方の値は僅かずつ降下し、結露の発生は完全に防
止されたことが確認された。なお、この方法は、湿度上
昇が予測可能な天候の安定した地域(例えば表日本)で
安価なコストで実施可能であることも確かめられた。
用して暖房機のバーナをON・OFFし、室温を僅か上
昇させて除湿するものである。実験は、相対湿度〔RH
%〕95%でバーナがONするように設定して行い、そ
の結果は図1に類似の図2に示され、線AとBはそれぞ
れセンサと実測が示す相対湿度〔RH%〕を表わす。セ
ンサとしては感湿膜湿度センサを用い、実測用計器には
温湿度発信器を使用し、線Cで表わされる室内温度はサ
ーミスタで測定した。図2を左からみると、室内湿度R
H95%で線Aが示すようにセンサがRH95%を検知
し、信号を暖房機のバーナに送りバーナはONになっ
た。それに対応し室内温度は上昇を始め、室内湿度は降
下し始めた。なお、線Bで示す実測室内湿度〔RH%〕
は、バーナのONに伴って線Bが示すように降下を始め
ほぼ92%まで降下した。バーナがOFFになった後、
ほぼ19℃であった室内温度は降下を始めた。センサが
示す室内湿度は線Aが示すように、しばらく上昇した
が、再び95%に下ったときバーナがONになった。こ
の時点で、それまで上昇していた実測室内湿度〔RH
%〕は95%に近くなっていたが、バーナONに続いて
降下を示した。センサが示す線Aで表わされる室内湿度
〔RH%〕は、暫時上昇し次いで降下した。以下、上記
したところが図2に示されるように繰り返され、センサ
運転による暖房機のバーナのON・OFFによる除湿方
法は実用に供しうるものであることが確認された。な
お、この第2実施例の方法は、天候が不安定で天候の予
測が難しい地域(日本海側)で有効であり、室内湿度を
先ず測定してから暖房機の運転を開始することによりこ
の方法を効果的に活かしうることが確かめられた。
施例においては、温室の暖房用に用いる温風暖房機によ
る温度上昇を約0.8℃にすることにより、温室内の相
対湿度を90%より低く抑えることができ、また第2実
施例においてはセンサが室内湿度が例えば95%になる
と作動して温風暖房機のバーナをONにし、バーナを室
温の温度上昇が約0.8℃になるように運転することに
より室内湿度を相対湿度〔RH%〕95%以上になるこ
とを防止し、何れの実施例においても温室内で結露が発
生することを防止し、安価なコストて容易に温室の除湿
がなされた。
ナのON・OFFと室内温度および室内湿度との関係を
示す線図である。
暖房機のバーナのON・OFFと室内温度および室内湿
度との関係を示す線図(センサ運転)である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 温風暖房機により温度管理される施設園
芸栽培温室を除湿するにおいて、 該温室の室内温度が該温室の管理のために設定した温度
になると該温風暖房機のバーナをONし該温室の室内温
度を0.8℃〜2.0℃の範囲内で昇温させ、 以後、該バーナの操作により該温室の室内温度をほぼ前
記設定室内温度から0.8℃〜2.0℃の温度上昇の幅
の範囲内に保つことを特徴とする施設園芸における温風
暖房機による除湿方法。 - 【請求項2】 温風暖房機により温度管理される施設園
芸栽培温室を除湿する方法であって、 湿度センサにより室内湿度を検知し、該湿度センサが所
定の相対湿度を検知したときに温風暖房機のバーナを室
内温度が0.8℃〜2.0℃の範囲内の温度上昇になる
までONにし、次いで該バーナをOFFにすることを特
徴とする施設園芸における温風暖房機による除湿方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3332808A JP2533026B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 施設園芸における温風暖房機による除湿方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3332808A JP2533026B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 施設園芸における温風暖房機による除湿方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05296492A JPH05296492A (ja) | 1993-11-09 |
JP2533026B2 true JP2533026B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=18259035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3332808A Expired - Lifetime JP2533026B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 施設園芸における温風暖房機による除湿方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533026B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01277430A (ja) * | 1988-04-27 | 1989-11-07 | Sanki Keiso Kk | 温室内における霧の除去方法 |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP3332808A patent/JP2533026B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05296492A (ja) | 1993-11-09 |
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