JP2533019B2 - フライ食品の製造装置 - Google Patents

フライ食品の製造装置

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JP2533019B2
JP2533019B2 JP3261286A JP26128691A JP2533019B2 JP 2533019 B2 JP2533019 B2 JP 2533019B2 JP 3261286 A JP3261286 A JP 3261286A JP 26128691 A JP26128691 A JP 26128691A JP 2533019 B2 JP2533019 B2 JP 2533019B2
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J27/00Cooking-vessels
    • A47J27/08Pressure-cookers; Lids or locking devices specially adapted therefor
    • A47J27/0817Large-capacity pressure cookers; Pressure fryers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フライドチキン、コロ
ッケ、トンカツ、てんぷら等のフライ食品を製造・調理
するためのフライ食品の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にフライドチキン、コロッケ、トン
カツ、てんぷら等のフライ食品を食品製造業者、給食会
社、レストラン等において業務上製造する場合、フライ
ヤーと呼ばれる業務用の調理器具が用いられている。フ
ライヤーは、深なべ状の処理槽の内部に食用油脂が充填
され、該処理槽は電熱器具、ガスコロンロ等の加熱装置
が一体化されている。この結果、処理槽内に充填された
食用油脂は加熱装置により、加熱対流することが可能と
される。こうして形成されるフライヤーにより、フライ
食品を製造する場合、一般にディープフライ法と呼ばれ
る調理方法が用いられている。ディープフライ法は、処
理槽内に充填された油脂の温度を130℃〜220℃に
上昇させ、上昇された油脂の中に食品を入れて浸漬させ
該食品に対し加熱する油脂の対流により熱を伝える調理
方法である。
【0003】一般に食品製造業者が使用するフライヤー
の種類としては、油脂温度や調理時間を自動的にコント
ロールできるオートコントロール式のフライヤー、食品
をベルトコンベア式で連続調理する連続式フライヤー、
さらに食品を一定の圧力下で加熱調理する圧力フライヤ
ー等がある。ちなみに、出願人の米国関連会社ケンタッ
キー・フライド・チキンコーポレーションは、かつて圧
力フライヤーによりフライドチキンを製造するディープ
フライ法に関し、特公昭46−1176号に示す提案を
行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフライヤーによるディープフライ法によると、深な
べ状の処理槽内に食品が浸漬可能とされ、かつ処理槽内
で油脂が対流されるように大量の油脂を充填しなければ
ならず、油脂の使用量が甚大とされ、また何回かの調理
が終った段階で全ての油脂を交換しなければならない不
具合があった。すなわち、フライ調理の場合、油脂を何
回か使用した段階で油脂に汚れが発生し、汚れが発生し
た油脂の中でフライ調理を行った場合、該汚れが食品に
付着する恐れがあるためである。こうして、何回か使用
した油脂は、廃油として処理しなければならず、廃油の
処分については環境問題が注目されている今日、環境に
悪影響が及ばないように細心の注意が必要とされてい
る。
【0005】こうしたことから、出願人は使用する食用
油脂が極力少量で済むように、処理槽を食品が食用油脂
に浸漬できる程度の浅なべ状のもとし、加熱装置により
処理槽内の食用油脂を加熱してフライ食品を製造する方
法を実験により試みた。
【0006】しかしながら、この方法によると処理槽が
浅なべ状で平面的とされるため、食用油脂の使用量を大
幅に削減できるものの、平面的な処理槽内では充填され
る食用油脂の熱対流がうまく行われず、処理槽における
各部での油脂温度にばらつきが発生し、処理槽内におけ
る全ての場所で良質なフライ食品を製造することは困難
とされた。加えて、一般にフライヤーは処理槽の底部中
心に熱源(加熱装置)が存在するため、熱源に近い部分
では調理が早く、熱源から遠い部分では調理が遅れるた
め、いわゆる揚げむらが発生し易く、調理が均一になら
ない不具合が発生た。
【0007】そこで最近では例えば特開昭56−302
1に示すように運行するコンベアに載置される食品に向
けて加熱油脂を吹き付け、あるいは流下するフライ食品
の製造方法が提案されている。こうした装置は一般に菓
子工場、大手食品会社で用いられており、しかも製造ラ
インが長く、フライ食品が空気中の水分を吸収したり、
またフライ中に発散した水分を吸収し易いものとされて
いた。
【0008】本発明は上記従来の不具合に着目してなさ
れたものであり、大量の油脂を消費することなく、しか
も調理後に余分な水分が付着することのない高品質
ライ食品を製造することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はフライすべき状
態にある食品を処理槽内に載置するとともに、処理槽内
に配設された油流出口より加熱された食用油脂を食品に
向けて流下し、該流下された油脂によりフライ食品を製
造するとともに、処理槽内に充満する水蒸気を 付着・除
去する冷却管路を配設するようにしたものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、処理槽内に載置されたフライ
すべき状態にある食品を油流出口より流下された加熱食
用油脂によりフライ食品に製造・調理することが可能と
なり、従来のディープフライ法のように食品を対流する
加熱食用油脂の中に浸漬することがないので、調理に要
する油脂の消費量を大幅に低減させることが可能とな
り、効率的に高品質のフライ食品を製造することができ
る。さらに、処理槽内には内部に冷却体を循環する冷却
管路が配設され、この冷却管路により、調理中あるいは
調理後において処理槽内に充満する水蒸気を付着・除去
することができ、高品質のフライ食品が製造できること
となる。
【0011】また、本発明によれば、上面に食品を収容
する収容部を備え、該収容部は収容された食品が食用油
脂に浸漬可能となるよう槽状とした食品収容体を処理槽
の内部に収容し、該収容体の収容部内に油供給装置より
加熱された食用油脂を供給してフライ食品を製造するこ
ととしたため、加熱された食用油脂を収容部内で加熱対
流させる必要がなく、加えて槽状の収容体を浅なべ状の
ものとすることで調理に要する油脂の使用量を大幅に低
減させることが可能となる。しかも、食品収容体の収容
部に対しては、油供給装置により、所定の温度に加熱さ
れた食用油脂が供給されるので、収容部各部に収容され
た食品は常に同じ温度でフライされることとなり、揚げ
むらや製品のばらつきが発生することなく、効率的に高
品質のフライ食品を製造することが可能となる。
【00012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1〜図6は本発明の第1実施例に係るフ
ライ食品の製造装置を示す。このフライ食品の製造装置
は、全体円筒形のチャンバーからなる処理槽1を備えて
なる。処理槽1は図2に示すように一側部に入口部2を
備え、該入口部2を蓋体3により閉塞することで内部を
気密に密閉することが可能とされる。すなわち、入口部
2の内周および蓋体3の外周部にはそれぞれ耐熱・耐圧
シール材が配設され、蓋体3を閉めることで処理槽1の
内部の気密性が確保されるようにしている。また蓋体3
には調理状態を視認する覗き窓4が形成される。
【0014】処理槽1の内部には、支持架台5が配設さ
れ、該支持架台5には上下2段に調理トレイ6の収容部
7が形成される。各収容部7は平面長方形状とされ、入
口部2側から調理トレイ6を挿入・保持可能としてい
る。収容される調理トレイ6は、平面長方形状とされ、
周囲をフレーム材8で形成し、底部を金網材9で形成し
てなる(図4参照)。調理トレイ6はフレーム材8に囲
まれた金網材9の上面を食品の載置部10としてなり、
調理トレイ6が収容された支持架台5上には上下2段に
載置部10が配置されることとなる。
【0015】調理トレイ6が収容される各収容部7の上
部には、支持架台5に支持される状態で油給送管路11
が配設される。油給送管路11は、各収容部7の上部に
おいて、それぞれ蛇行する状態で配設され、X方向(図
3参照)において4つの管が並列される。さらに並行さ
れる各管の両側部に枝状の管が分岐されるように収容部
7の上方に配設される。油給送管路11のうち、各収容
部7の上方に対応する部分には所定ピッチで油流出口1
2が配設される。各油流出口12は、油給送管路11に
給送される加熱された状態の食用油脂13を流出可能と
している(図4、図5参照)。すなわち、各流出口12
は、収容部7に収容された調理トレイ6の載置部10上
方に対応位置され、各流出口12から加熱された食用油
脂13を滴下あるいは流下する状態で流出させることで
載置部10に載置される食品に対し、直接加熱状態の油
脂13を上方からシャワーすることを可能としている。
各流出口12から流出される油脂13は、載置部10に
載置される食品(図中においてはフライドチキン)を加
熱し、食品をフライ食品に加熱・調理することとしてい
る。流出された油脂13は、各調理トレイ6の金網材9
の部分を流下する。すなわち上方の収容部7に収容され
た調理トレイ6に向けて流出された油脂13は下方に収
容された調理トレイ6に流下する。さらに下方の収容部
7に収容された調理トレイ6に向けて流出口12から流
出され、あるいは上方のトレイ6から流下された油脂1
3は、支持架台5の下方に配設される回収トレイ14へ
と流下し、処理槽1外へ給送される。
【0016】フライ食品の製造装置は図1に示すよう
に、処理槽1内を加圧状態又は減圧状態に設定する加・
減圧装置15(圧力可変装置)を備える。加・減圧装置
15は、密閉された処理漕1内に圧縮空気を圧送可能と
する空気圧送手段を備え、該空気圧送手段は図2に示す
エアポンプ16により構成される。圧縮空気の圧送調整
は給気弁17の開閉調整により行われる。また加・減圧
装置15は加圧状態又は大気圧状態にある処理槽1内の
空気を排気又は吸引可能とする空気吸排手段を備える。
処理槽1内の空気の吸排調整は吸排弁18の開閉調整に
より行われる。すなわち、処理槽1内が加圧状態とされ
る場合の空気の排気は吸排弁18を開調整することによ
り行われる。また、処理槽1内の空気を吸引し、減圧状
態とする場合は、上記エアポンプ16を先の場合と逆の
方向に回転させ、吸排弁18を開調整すればよい。加・
減圧装置15は圧力調整手段としての圧力コントローラ
19により作動を制御され、該圧力コントローラ19は
処理槽1内に配設される圧力センサー20の検知圧力P
Sに基づき各弁の作動を制御する。すなわち、圧力コン
トローラ19は、処理槽1内を所定の設定圧力に調整す
るように給気弁17および吸排弁18の作動調整(開閉
調整)を行い、検知圧力PSが所定の設定圧力に達した
段階で作動を停止することとしている。ちなみに処理槽
1内における圧力は、調理する食品により様々とされ、
通常調理中においては3気圧以下の圧力により調理する
のが適当とされる。また調理後においては、処理槽1内
を一時的に減圧状態に設定することで、フライ食品の油
切りがスムーズに行われ、フライ食品がからっと揚がっ
た状態にすることができる。すなわち、こうして油切り
がスムーズに行われたフライ食品は食感もよくヘルシー
とされ、また包装を行う際の取扱い性に優れている他、
冷凍食品とする場合もべたつきがなく、高品質の製品と
することができる。
【0017】処理槽1の内壁には、処理槽1内を囲繞す
る状態で第1ヒータ21が付設される(図2参照)。第
1ヒータ21は電熱ヒータにより構成され、処理槽1の
内部の雰囲気を加熱状態とするようにしている。
【0018】次に図1に示され、油給送管路11に加熱
された食用油脂を循環する油循環回路を説明する。油循
環回路は、食油貯蔵タンク22、ポンプ23、油冷却部
24を備えてなる。食油貯蔵タンク22内には、食用油
脂13が貯溜され、貯溜される食用油脂13は第2ヒー
タ25により所定の温度状態に加熱される。食油貯蔵タ
ンク21から流出される食用油脂13は、三方バルブ2
6を通過してポンプ23(油循環装置)に循環される。
ポンプ23は、食用油脂13を油給送管路11へ向けて
圧送可能とし、ポンプ23により圧送された食用油脂1
3は先ず第3ヒータ27により加熱される。さらに第3
ヒータ27から圧送された食用油脂13は、一度油冷却
部24で所定の温度状態に冷却された後、処理槽1内の
油給送管路11に圧送される。油冷却部24は、圧送管
路の周部にスチームを循環させる循環管路からなり、該
管路に対しスチームを給・排することで加熱された食用
油脂13を所定温度に調整することとしている。油給送
管路11に圧送された食用油脂13は各流出口12から
流出される。油給送管路11を通過した油脂13は、給
入バルブ28を通過し、再び食油貯蔵タンク22へと給
入される。一方、回収トレイ14へ流下し、回収された
食用油脂13は、排出バルブ29を通過して処理槽1外
へと排出される。排出された食用油脂は処理槽1外に配
設されるストレーナ30(浄化装置)により浄化され、
三方バルブ26を通過してポンプ23へと給送され、再
び第3ヒータ27により加熱された後、油給送管路11
に向けて給送される。なお、油循環回路において、31
は第1バイパスバルブ、32は第2バイパスバルブ、3
3はタンクドレインバルブであり、第1バイパスバルブ
31は緊急時において排出バルブ29から食油貯蔵タン
ク22へ食用油脂13をバイパスさせるためのものであ
り、第2パイパスバルブ32は同じく緊急時において第
3ヒータ27側からか圧送される食用油脂13を食油貯
蔵タンク22へバイパスさせるためのでものである。ま
たタンクドレインバルブ33は、タンク22の清掃、検
査を行う際に用いられ、タンク22内に貯溜する油脂1
3をドレインさせるためのものである。
【0019】処理槽1内における各調理トレイ6の対応
部分には、第1温度センサー34が配設される。第1温
度センサー34は、処理槽1内における調理温度あるい
は雰囲気温度を検知し、該検知温度TS1は温度コント
ローラ35へと入力される。油循環回路においても、そ
れぞれ第2温度センサー36および第3温度センサー3
7が配設され、各部での油脂13の温度を検知し、各検
知温度TS2、TS3は同じく温度コントローラ35に
入力される。温度コントローラ35は第1温度センサー
34が検知する検知温度TS1に基づき、第1ヒータ2
1の駆動を制御することとし、処理槽1内の温度を所定
の調整温度(雰囲気温度)に調整するようにしている。
また、同時に油流出口12から流出される油脂13の温
度、すなわち油給送管路11に給送される油脂13の温
度についても調整するようにしている。この油給送管路
11に給送される油脂13の温度は、第2温度センサー
36により検知され、該センサー36の検知温度TS2
に基づき、温度コントローラ35は、油冷却部24にお
けるスチームの循環状態を調整し、給送される油脂13
の冷却調整を行うこととしている。また温度コントロー
ラ35は、第3温度センサー37が検知する検知温度T
S3を入力し、第2ヒータ25、第3ヒータ27の作動
制御を行うこととしている。すなわち、第3温度センサ
ー37は第3ヒータ27を通過した状態における油脂1
3の温度を検知し、温度コントローラ35は該検知温度
TS3が所定の温度に調整されるよう各ヒータ25、2
7の作動を調整することとしている。ちなみに、処理槽
1内における温度は、調理する食品により様々とされ、
通常110℃〜230℃の温度条件下で調理するのが最
も適当とされる。
【0020】処理槽1の内部には、図2および図3に示
すように冷却管路38が配設される。冷却管路38の内
部には冷却体としての冷却水が処理槽1外より圧送・循
環可能とされる。冷却管路38に冷却水を循環する冷却
装置39は、図1に示すように冷却装置コントローラ4
0により駆動を制御され、各調理トレイ6の載置部10
に載置された食品がフライ状に加熱された状態で冷却水
を循環させることとしている。冷却水が管路38内に循
環されると、管路38の外表面に処理槽1内に充満する
水蒸気が付着することとなる。付着された水蒸気は水滴
となって処理槽1内へ滴下し、除去されることとなる。
すなわち、フライ食品においては、従来、密閉された容
器内にそのままの状態で放置しておくと、特に衣の部分
で水蒸気を吸収し、油と吸収した水分とにより加水分解
を生して製品の寿命を著しく低下させる不具合が生じて
いた。しかし本冷却装置39においては、処理槽1内の
水蒸気が冷却管路38により強制的に除去されることと
なるため、余分な水蒸気がフライ食品に付着する不具合
が防止されることとなる。処理槽1の内壁に滴下した油
や水分は図1および図2に示すドレインバルブ41を開
操作することで処理槽1外へと排出される。
【0021】処理槽1には、図1に示すようにガス給入
装置47が接続される。ガス給入装置47は調理中又は
調理後における所定の時間帯に処理槽1内に窒素、二酸
化炭素等のガスを給入する装置に係る。ガスの給入に
は、圧縮されたガスを処理槽1内に圧送する方法と処理
槽1内を減圧状態としてガスを封入する方法がある。い
ずれの方法においても、ガスの給入はガス給入弁48を
開閉操作して行われ、ガス給入弁48の開閉はガスコン
トローラ49の指令に基づき制御される。一般に調理中
における加熱された食用油脂13は、酸化され易く、酸
化は油脂13が高温になればなる程、反応し易いものと
されている。したがって、処理槽1内がある程度高温に
なった状態(例えば150℃以上)で窒素、二酸化炭素
等の不活性ガスをガスコントローラ49の指令に基づき
給入することとすれば、油脂の酸化が大幅に抑制できる
こととなる。また、調理後においてもしばタくフライ食
品を処理槽1内に滞留させておく場合、ガスを処理槽1
内に給入することで油脂の酸化が防止されることとな
る。
【0022】上記した、圧力コントローラ19、温度コ
ントローラ35、冷却装置コントローラ40、ガスコン
トローラ49、そしてポンプ23の作動を制御する流圧
・流量コントローラ42のそれぞれは、マイクロコンピ
ュータに内蔵され、該マイクロコンピュータの内部の作
動系統は図6のブロック図に示される。メモリ43内に
は、例えば各コントローラ19、35、40、42、4
9に指令する調理条件が予め入力されてなる。調理条件
としては、フライドチキン、コロッケ、トンカツ等の調
理品ごとの条件が入力され、各調理品における全調理時
間に占める各時間帯ごとの加熱条件、加圧又は減圧条件
等が入力されている。入力装置44はマニュアル入力装
置44Aと自動入力装置44Bにより構成され、マニュ
アル入力装置44Aは各コントローラ19、35、4
0、42、49に対し、それぞれ独自の調理条件を指定
・入力する装置に係る。自勤入力装置44Bは予めメモ
リ43内に入力されている調理条件により調理をスター
トさせるものに係り、例えばフライドチキンの調理をス
タートさせる場合、それに対応する入力スイッチをON
操作するようにしている。CPU45に入力装置44か
ら調理をスタートさせる旨の指令信号が入力されると、
同時に時計回路46から現在時刻がCPU45に入力さ
れ、該時刻を調理スタート時刻として記憶し、かつ該時
刻を不図示の表示盤上に表示させる。入力装置44から
入力された指令信号がマニュアル入力装置44Aの操作
に基づく指令信号である場合には、CPU45は入力さ
れた調理条件の指令に基づき各コントローラ19、3
5、40、42、49にそれぞれ対応する制御信号を出
力するようにしている。入力装置44から入力された指
令信号が自動入力装置44Bの操作に基づく場合は、当
該指令に基づく調理品の調理条件がメモリ43からCP
U45へと出力される。例えば自動入力装置44Bのう
ち、フライドチキンに対応する入力スイッチがON操作
されると、その指令に基づきメモリ43からCPU45
にフライドチキンの調理条件が出力される。フライドチ
キンは当初数分間、大気圧でヒナドリの切片を160℃
〜230℃の温度条件下でフライし、しかも油流出口1
2から流出される油脂13の量は、大量でかつ高圧であ
るのが適当とされる。このため、CPU45は温度コン
トローラ35および流圧・流量コントローラ42にこれ
らの条件を出力し、各コントローラ35、42はこれら
の条件に基づき、各ヒータ21、25、27やポンプ2
3の作動を制御することとしている。さらに、処理槽1
内の温度が一定の加熱状態に上昇された状態(例えば1
50℃以上)でCPU45からガスコントローラ49に
不活性ガスの処理槽1内への給入が指令され、ガス給入
弁48が開操作される。次に、調理温度を迅速に下げ
(例えば2分以内)、110℃〜170℃の温度条件下
で8分間程度調理するのが適当とされる。この際、処理
槽1内の圧力は、大気圧から1.05kg/m程度加
圧するのが適当とされ、また各流出口12から流出され
る油脂13の状態も低圧でかつ少量であるのが適当とさ
れる。このため、CPU45は温度コントローラ35、
圧力コントローラ19、流圧・流量コントローラ42に
対し、対応する経過時刻においてこれらの条件を出力
し、各コントローラ19、35、42はこれらの条件に
基づき、各ヒータ21、25、27、給気弁17、吸排
弁18、ポンプ23等の作動を制御することとしてい
る。所定の調理時間が経過したら、処理槽1内は再び大
気圧に戻され、CPU45から冷却装置コントローラ4
0に対し作動指令信号が出力される。これに基づき冷却
装置39が作動され、処理槽1内に充満する水蒸気が除
去されることとなる。
【0023】次に、上記第1実施例に係るフライ食品の
製造装置の作用を説明する。上記第1実施例によれば、
処理槽1内の各調理トレイ6の載置部10に載置された
フライすべき状態にある食品は、油流出口12より流
出、すなわち流下される加熱された食用油脂13により
フライにすることが可能とされ、従来のように対流する
加熱油脂の中に食品を浸漬することなく、フライ食品を
製造・調理することが可能となる。このため、調理に要
する油脂の消費量を大幅に低減させることが可能とな
り、効率的に高品質のフライ食品を製造することが可能
とされる。
【0024】また、従来のフライヤーのようにクラッキ
ング(揚げかす)が油脂を汚して他の揚げ物に影響を与
えたり、揚げものがバースト(破裂、毀損)することが
完全になくなり、さらに載置部10の略全体に対応する
状態で多数の油流出口12が配設されるために、揚げむ
ら等が発生せず均一で高品質のフライ食品を提供するこ
とが可能とされる。
【0025】また、蓋体3を閉じることで処理槽1内を
容易に密閉することが可能となり、加・減圧装置15に
より処理槽1内を加圧又は減圧状態にすることが可能と
なる。すなわち、従来のオーブン等においては、内部を
加圧又は減圧状態とすることができず、従来加圧調理は
専ら圧力なべ等により行うものとされていた。しかしな
がら、本装置によれば、処理槽1内の全体を容易に加圧
又は減圧状態に設定できるために、様々なフライ食品を
製造・調理することができる。しかも処理槽1内には圧
力センサー20が配設され、該センサー20の検知圧力
PSに基づき、圧力コントローラ19が処理槽1内の圧
力を所定の圧力に設定調整することができるため、調理
食品、調理時間に対応した処理槽1内の微妙な圧力調整
を行うことができる。特に、調理後において処理槽1内
を減圧状態とすることで、製造されるフライ食品の油切
れが改善し、高品質のフライ食品を提供することが可能
となる。
【0026】また、処理槽1の内壁には、処理槽1を囲
繞する状態で第1ヒータ21が付設され、該ヒータ21
により処理槽1内を加熱状態とし、載置部10に載置さ
れる食品を加熱・調理することが可能とされる。すなわ
ち、載置部10に載置される食品は、油流出口12より
流下される油脂13とともに、ヒータ21により加熱さ
れ、フライ食品に調理されることとなる。しかも処理槽
1内における各調理トレイ6の対応位置には、それぞれ
第1温度センサー34が配設され、該センサー34の検
知温度TS1に基づき、温度コントローラ35が処理槽
1内の加熱温度を所定の温度に設定調整することができ
るため、調理食品、調理時間に対応した処理槽1内の微
妙な温度調整を行うことができる。
【0027】また、処理槽1の内部には冷却管路38が
配設され、該冷却管路38には載置部10に載置された
食品がフライ状に調理された状態で冷却水が循環され、
処理槽1内に充満される水蒸気が付着・除去されること
となる。この結果、処理槽1内に浮遊する水分がフライ
食品に付着してフライ食品が加水分解を起こすというこ
とがなく、フライ食品の寿命が大幅に改善されることと
なる。
【0028】また、上記第1実施例によれば、ガスコン
トローラ49の指令に基づき、処理槽1内に窒素、二酸
化炭素等のガスを封入又は圧送することが可能となり、
油脂13の酸化を抑制する状態で調理を行うことができ
る。
【0029】また、回収トレイ14に流下した調理後の
油脂13は、処理槽1外へ排出されてストレーナ30に
より浄化され、再びポンプ23により圧送されて加熱さ
れた後、油流出口12から流出されて使用されることと
なる。このため、食用油脂13を効率的に使用すること
が可能となる。
【0030】また、調理トレイ6は、処理槽1内におい
て上下2段に収容されるため、効率的な調理を行うこと
ができる。
【0031】さらに各コントローラ19、35、40、
42、49は、マイクロコンピュータにより複合的かつ
経時的に作動を制御可能とされ、各食品の特性に応じた
最適な条件(加圧条件、加熱条件等)で調理することが
可能とされる。
【0032】次に、図7〜図9に基づいて本発明の第2
実施例に係るフライ食品の製造装置を説明する。このフ
ライ食品の製造装置も前記第1実施例と略同一の構成か
らなる処理槽1を備えてなる。処理槽1の内部には、前
記第1実施例と同様に支持架台50が配設され、該支持
架台50には上下2段に調理プレート51(食品収容
体)の格納部52が形成される(図8、9参照)。各格
納部52は平面長方形状とされ、処理槽1の入口部2側
から調理プレート51を挿入・保持可能としている。格
納部52に格納される各調理プレート51は、平面長方
形状のプレート状とされ、アルミ合金、スチール等の金
属材で形成される。調理プレート51は、奥部に油貯溜
部53が、手前側に調理する食品を収容・載置する食品
収容部54が形成される。食品収容部54は、底面に多
数の貫通孔55が穿設され、また側壁部に切欠部56を
形成してなる。この食品収容部54は切欠部56と底面
間の深さDをおよそ5cm程度に形成してなり(図9参
照)、平面方向に広く、深さの浅い槽状をなす。実施例
において、この食品収容部54には、フライすべき状態
にあるチキン(小麦粉をまぶした状態の鶏肉の切片)が
万遍なく載置される(図8参照)。こうして食品収容部
54に食品が収容された調理プレート51は、それぞれ
格納部52に格納され、この状態でフライ調理が行われ
る。支持架台50に処理槽1外より配管される油給送管
路11が支持され、油給送管路11は上下の各格納部5
2に対応して分岐される。さらに分岐された油給送管路
11の先端部には、それぞれ加熱された食用油脂13を
流出する油流出口57が形成され、各流出口57は格納
部52に格納された調理プレート51の油貯溜部53の
上方位置に配設される。各流出口57から油給送管路1
1に給送された食用油脂13が流出されると、該油脂1
3は一旦油貯溜部53に滞溜され、該貯溜部53が満杯
になると、オーバーフローして図9に示すように食品収
容部54に流入し、供給される。こうして加熱する食用
油脂13が順次食品収容部54に流入され、やがて流入
された油脂13が深さDの食品収容部54に満杯とな
る。この結果、食品収容部54に収容されたプレフライ
状態の食品が油脂13により浸漬され、フライ調理され
ることとなる。食品収容部54に順次流入される油脂1
3は、切欠部56の部分からオーバーフローする状態で
回収トレイ14へ流下される。また、各調理プレート5
1の食品収容部54の底部には貫通孔55が穿設される
ため、食品収容部54に流入供給される油脂13は貫通
孔54の部分から流下されることとなる(図9参照)。
上段の調理プレート51の貫通孔54から流下する油脂
13は、下段の調理プレート51の食品収容部54へ供
給され、また下段の調理プレート51の貫通孔54から
流下する油脂13は回収トレイ14上に供給されること
となる。
【0033】このフライ食品の製造装置は、図7に示す
ように前記実施例と同一の構成に係る加・減圧装置1
5、第1ヒータ21、冷却装置39、ガス給入装置4
7、さらに油給送管路11に加熱された食品油脂13を
供給する油供給回路を備えてなり、各部の作動および作
用は前記第1実施例と略同一につき説明を省略する。ま
た、処理槽1内における調理プレート51の食品収容部
54内には、調理状態での油温を検知する第1温度セン
サー34が配設され、このセンサー34が検知する検知
温度TS1は温度コントローラ35へと入力される。第
1温度センサー34をはじめとする各温度センサー3
6、37、処理槽1内に配設される圧力センサー20、
さらに圧力コントローラ19、温度コントローラ35、
冷却装置コントローラ40、流圧・流量コントローラ4
2、ガスコントローラ49等の作動及び作用についても
前記第1実施例と同様につき説明を省略する。
【0034】上記第2実施例に係るフライ食品の製造装
置によれば、調理プレート51の食品収容部54に対
し、流出口57から供給された油脂13が油貯溜部53
をオーバーフローする状態で順次流れ込むこととなる。
これにより、槽状をなす食品収容部54に油脂13が滞
溜することとなる。食品収容部54に予め収容されたフ
ライすべき状態の食品は、順次流れ込む加熱された油脂
13によりフライ調理され、食品は流れ込む油脂13に
よりあたかも油脂13の浴の中で対流する状態で調理さ
れることとなる。また、食品収容部54には、常に温度
コントロールされた加熱油脂13が新たに供給されるた
め、平面的で広い食品収容部54のどの場所において
も、一定温度の油脂13により調理が行われるため、い
わゆる揚げむらや製品のばらつきが発生することなく、
効率的に高品質のフライ食品が製造されることとなる。
また、調理プレート51の食品収容部54は、従来のよ
うに充填される油脂を加熱装置(例えばコンロ)により
加熱・対流させる必要がないので食品(フライドチキ
ン)が浸漬できる程度の比較的浅いもの(実施例では5
cm)とすることができる。したがって、従来のように
深なべ状の処理槽に充填された油の中で食品を対流させ
ながら調理する場合に比べ、油脂13の使用量を大幅に
低減させ、しかも調理プレート51は平面的でかつ広い
ため一度に大量のフライ食品を製造することが可能とな
る。なお、上記実施例によれば、食品収容部54の深さ
Dをフライド・チキン調理用に5cmとしているが(す
なわち、フライドチキンの切片が浸漬できる程度の深
さ)、調理する食品によってそれぞれの深さDを有する
調理プレートを選択すればよく、例えば厚さが2cm程
度のコロッケやトンカツを調理する場合、食品収容部5
4の深さDは3cm程度あれば十分とされる。その他の
作用については前記第1実施例と同様につき説明を省略
する。
【0035】なお、上記各実施例においては、処理槽1
内を加圧又は減圧状態とする加・減圧装置15、処理槽
1内を加熱するための第1ヒータ2をそれぞれ備えるこ
ととしているが、これらの装置を作動させることなく常
温、常圧下において油流出口12、57から供給される
油脂13によりフライ食品を製造・調理することも可能
とされる。また加・減圧装置15を用いることなく、加
圧装置あるいは減圧装置のいずれかを処理槽1に接続す
ることとしてもよく、さらに加圧装置と減圧装置のそれ
ぞれを独立に処理槽1に接続することとしてもよい。ま
たガス給入装置47を用いることなく、空気圧送手段と
してのエアポンプ16により、窒素、二酸化炭素等のガ
スを処理槽1内に常時あるいは必要に応じて圧送するこ
ととしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば大量の油
脂を消費することなく、少量の油脂により高品質で効率
よくフライ食品を製造することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係り、フライ食品の製造
装置の動作系統を示すブロック図である。
【図2】処理槽の全体を示す斜視図である。
【図3】処理槽内に配設される支持架台を示す斜視図で
ある。
【図4】油流出口および調理トレイを示す拡大斜視図で
ある。
【図5】油流出口を示す拡大断面図である。
【図6】各コントローラの制御系統を示すブロック図で
ある。
【図7】本発明の第2実施例に係る図1と同様のブロッ
ク図である。
【図8】処理槽内に配設される支持架台を示す斜視図で
ある。
【図9】処理槽内に配設される支持架台を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 処理槽 2 入口部 3 蓋体 6 調理トレイ 10 載置部 12 油流出口 13 食用油脂 15 加・減圧装置(圧力可変装置) 19 圧力コントローラ(圧力調整手段) 20 圧力センサー 21 第1ヒータ(加熱装置) 23 ポンプ 34 第1温度センサー 35 温度コントローラ(温度調整手段) 38 冷却管路 39 冷却装置 40 冷却装置コントローラ 42 流圧・流量コントローラ 47 ガス給入装置 51 調理プレート(食品収容体) 54 食品収容部(収容部) 57 油流出口(油供給装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−61244(JP,A) 特開 昭56−3021(JP,A) 特開 昭58−212425(JP,A) 特開 平1−274721(JP,A) 特開 平1−269458(JP,A)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側部に入口部を備え、該入口部を蓋体
    により閉塞することで内部を気密に密閉可能とする処理
    槽と、 処理槽の内部に備えられ、上面に食品を載置可能とする
    載置部と、 処理槽内の載置部上方に配設され、処理槽外より給送さ
    れた加熱された食用油脂を載置部に流下する油流出口
    と、 を備えてなるフライ食品の製造装置にあって、 処理槽内に配設されて内部に処理槽外より冷却体を循環
    可能とするとともに、載置部内に載置された食品がフラ
    イ状に加熱調理された状態で冷却体を循環させ、外表面
    に処理槽内に充満する水蒸気を付着・除去させることを
    可能とした冷却管路を備えたことを特徴とするフライ食
    品の製造装置。
  2. 【請求項2】 一側部に入口部を備え、該入口部を蓋体
    により閉塞することで内部を気密に密閉可能とする処理
    槽と、 処理槽の内部に備えられ、上面に食品を載置可能とする
    載置部と、 処理槽内の載置部上方に配設され、処理槽外より給送さ
    れた加熱された食用油脂を載置部に流下する油流出口
    と、 密閉された処理槽内に接続し、該処理槽内を加圧又は減
    圧状態とする圧力可変装置と、 を備えてなるフライ食品の製造装置にあって、 処理槽内に配設されて内部に処理槽外より冷却体を循環
    可能とするとともに、処理槽内の食品がフライ状に加熱
    調理された状態で冷却体を循環させ、外表面に処理槽内
    に充満する水蒸気を付着・除去させることを可能とした
    冷却管路を備えたことを特徴とするフライ食品の製造装
    置。
  3. 【請求項3】 一側部に入口部を備え、該入口部を蓋体
    により閉塞することで内部を気密に密閉可能とする処理
    槽と 処理槽の内部に備えられ、上面に食品を載置可能とする
    載置部と、 処理槽内の載置部上方に配設され、処理槽外より給送さ
    れた加熱された食用油脂を載置部に流下する油流出口
    と、 処理槽を囲繞する状態で該処理槽に付設され、処理槽内
    を加熱する加熱装置と、を備えてなるフライ食品の製造
    装置にあって、 処理槽内に配設されて内部に処理槽外より冷却体を循環
    可能とするとともに、処理槽内の食品がフライ状に加熱
    調理された状態で冷却体を循環させ、外表面に処理槽内
    に充満する水蒸気を付着・除去させることを可能とした
    冷却管路を備えたことを特徴とするフライ食品の製造装
    置。
  4. 【請求項4】 一側部に入口部を備え、該入口部を蓋体
    により閉塞することで内部を気密に密閉可能とする処理
    槽と、 処理槽の内部に備えられ、上面に食品を載置可能とする
    載置部と、 処理槽内の載置部上方に配設され、処理槽外より給送さ
    れた加熱された食用油脂を載置部に流下する油流出口
    と、 載置部に流下された食用油脂を回収し、処理槽外に配設
    された浄化装置により浄化するとともに、再び加熱した
    後処理槽内の油流出口に向け給送を行う油循環装置と、 を備えてなるフライ食品の製造装置にあって、 処理槽内に配設されて内部に処理槽外より冷却体を循環
    可能とするとともに、処理槽内の食品がフライ状に加熱
    調理された状態で冷却体を循環させ、外表面に処理槽内
    に充満する水蒸気を付着・除去させることを可能とした
    冷却管路を備えたことを特徴とするフライ食品の製造装
    置。
  5. 【請求項5】 一側部に入口部を備え、該入口部を蓋体
    により閉塞することで内部を気密に密閉可能とする処理
    槽と、 処理槽の内部に配設され、上面に食品を収容する収容部
    を備え、該収容部は収容された食品が食用油脂に浸漬可
    能となるよう槽状をなす食品収容体と、処理槽内に配設
    され、処理槽外より給送された加熱された食用油脂を収
    容体の収容部に向け、供給可能とする油供給装置と、 を備えてなるフライ食品の製造装置にあって、 処理槽内に配設されて内部に処理槽外より冷却体を循環
    可能とするとともに、処理槽内の食品がフライ状に加熱
    調理された状態で冷却体を循環させ、外表面に処理槽内
    に充満する水蒸気を付着・除去させることを可能とした
    冷却管路を備えたことを特徴とするフライ食品の製造装
    置。
  6. 【請求項6】 一側部に入口部を備え、該入口部を蓋体
    により閉塞することで内部を気密に密閉可能とする処理
    槽と、 処理槽の内部に配設され、上面に食品を収容する収容部
    を備え、該収容部は収容された食品が食用油脂に浸漬可
    能となるよう槽状をなす食品収容体と、処理槽内に配設
    され、処理槽外より給送された加熱された食用油脂を収
    容プレートの収容部に向け、供給可能とする油供給装置
    と、 密閉された処理槽内に接続し、該処理槽内を加圧又は減
    圧状態とする圧力可変装置と、 を備えてなるフライ食品の製造装置にあって、 処理槽内に配設されて内部に処理槽外より冷却体を循環
    可能とするとともに、処理槽内の食品がフライ状に加熱
    調理された状態で冷却体を循環させ、外表面に処理槽内
    に充満する水蒸気を付着・除去させることを可能とした
    冷却管路を備えたことを特徴とするフライ食品の製造装
    置。
  7. 【請求項7】 一側部に入口部を備え、該入口部を蓋体
    により閉塞することで内部を気密に密閉可能とする処理
    槽と、 処理槽の内部に配設され、上面に食品を収容する収容部
    を備え、該収容部は収容された食品が食用油脂に浸漬可
    能となるよう槽状をなす食品収容体と、処理槽内に配設
    され、処理槽外より給送された加熱された食用油脂を収
    容体の収容部に向け、供給可能とする油供給装置と、 処理槽を囲繞する状態で該処理槽に付設され、処理槽内
    を加熱する加熱装置と、を備えてなるフライ食品の製造
    装置にあって、 処理槽内に配設されて内部に処理槽外より冷却体を循環
    可能とするとともに、処理槽内の食品がフライ状に加熱
    調理された状態で冷却体を循環させ、外表面に処理槽内
    に充満する水蒸気を付着・除去させることを可能とした
    冷却管路を備えたことを特徴とするフライ食品の製造装
    置。
  8. 【請求項8】 一側部に入口部を備え、該入口部を蓋体
    により閉塞することで内部を気密に密閉可能とする処理
    槽と、 処理槽の内部に配設され、上面に食品を収容する収容部
    を備え、該収容部は収容された食品が食用油脂に浸漬可
    能となるよう槽状をなす食品収容体と、処理槽内に配設
    され、処理槽外より給送された加熱された食用油脂を収
    容体の収容部に向け、供給可能とする油供給装置と、 収容体の収容部に供給された食用油脂を回収し、処理槽
    外に配設された浄化装置により浄化するとともに、再び
    加熱した後上記油供給装置に供給を行う油循環装置と、 を備えてなるフライ食品の製造装置にあって、 処理槽内に配設されて内部に処理槽外より冷却体を循環
    可能とするとともに、処理槽内の食品がフライ状に加熱
    調理された状態で冷却体を循環させ、外表面に処理槽内
    に充満する水蒸気を付着・除去させることを可能とした
    冷却管路を備えたことを特徴とするフライ食品の製造装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項2、6に記載のフライ食品の製造
    装置において、 処理槽内の圧力状態を検知する圧力センサーを配設し、
    該圧力センサーの検知圧力に基づき圧力可変装置の作動
    による処理槽内の調理時における加圧状態を3気圧以下
    の所定の加圧状態に設定可能とする圧力調整手段を備え
    てなるフライ食品の製造装置。
  10. 【請求項10】 請求項2、6、9に記載のフライ食品
    の製造装置において、調理後における処理槽内の圧力を
    減圧状態に設定可能とする圧力調整手段を備えてなるフ
    ライ食品の製造装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8に記載のフライ食品の製
    造装置において、 処理槽内に窒素、二酸化炭素等のガスを封入又は圧送可
    能とするガス給入手段を備えてなる製造装置。
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