JP2530472Y2 - ブロー成形体およびブロー成形品 - Google Patents

ブロー成形体およびブロー成形品

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JP2530472Y2 JP6677690U JP6677690U JP2530472Y2 JP 2530472 Y2 JP2530472 Y2 JP 2530472Y2 JP 6677690 U JP6677690 U JP 6677690U JP 6677690 U JP6677690 U JP 6677690U JP 2530472 Y2 JP2530472 Y2 JP 2530472Y2
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blow
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molding
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久栄 狩野
峰雄 赤松
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Nihon Plast Co Ltd
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、フロントピラーガーニッシュ及びリヤピラ
ーガーニッシュ等のブロー成形体とブロー成形品に関す
る。
《従来の技術》 従来、例えば自動車内装トリム部品としてのフロント
ピラーガーニッシュ及びリヤピラーガーニッシュは、射
出成形法により左右1組のガーニッシュ本体を形成した
後、このガーニッシュ本体の表面を皮、ビニールシー
ト、布地、不織布等の表皮材で被覆加飾して構成してい
た。
《考案が解決しようとする課題》 かかる構成のガーニッシュにあっては、そのガーニッ
シュ本体を射出形成法にて成形しており、この射出成形
法では250〜450kg/cm2もの高い射出圧で溶融樹脂を金型
内へ射出する関係上、その射出圧に耐える金型が要求さ
れる。このため、低コスト、低強度で製作容易な簡易型
(例えばZAS型)の金型が使えず、しかも、ガーニッシ
ュ形状が左右で対称形となっているため、形状の異なる
左右のガーニッシュを同時に形成するためには、2個取
り金型となり、金型サイズが大型化しがちになるという
問題点があった。
また、一般にブロー成形品に固着部を一体にインサー
ト成形する技術としては、例えば実開昭62−142520号公
報がある。この開示技術は、第8図に示すように固着部
となる取付具20と金型21のキャビディ面22との間にブロ
ー成形品のパリン24と同一、または密着性の良好な樹脂
材で形成され、取付具20の基片25と金型21のキャビティ
面22との間へのパリソン24の侵入を防ぐ介挿体23を介在
させて取付具のインサート成形を行うものである。
しかしながら、このような従来技術を車両用装飾部品
の成形に応用する場合にあっては、パリソン24の表面2
6、すなわち、装飾部品本体の表面は凸状部27が形成さ
れるので、装飾部品本体の表面に表皮材を貼着した場
合、凹凸を隠し切れず製品外観の見栄えが悪いという問
題点があった。
本考案は、上記問題点に着目してなされたものであっ
て、その一の目的とするところは、低コスト、低強度、
製作容易、及び小型の金型で成形できるブロー成形体と
共に、組付工数が低減できるようにした車両用装飾部品
としてのブロー成形品を提供することにある。
また、本考案の他の目的とするところは、ブロー成形
品本体の表面に表皮材を貼着した場合でも凹凸がなく製
品外観が良好になるブロー成形品を提供することにあ
る。
《課題を解決するための手段》 上記の目的を達成するために、本考案は、第1に、同
一のパリソンで互いに背中合わせに一体に成形された複
数のピラーガーニッシュのブロー成形体であって、該ブ
ロー成形体は、前記ピラーガーニッシュの外側表面を形
成する内面と内側表面を形成する外面とを有して構成し
ており、且つ、前記各ピラーガーニッシュの内側表面に
インサート成形により他部材への取付具をセットしたこ
とを特徴としている。
第2に、本考案は、他部材への取付部を一体にインサ
ート成形したブロー成形品において、前記取付具の抜け
止め手段に係合して取付具の脱落を防止しているパリソ
ンの抜け止め箇所が、ブロー成形本の表面とは反対側の
固着側表面より他部材側に位置するようにしたことを特
徴としている。
第3に、本考案は、他部材への取付具を一体にインサ
ート成形したブロー成形品において、前記取付具は、前
記ブロー成形品の外側表面に固着されており、前記ブロ
ー成形品の内側表面は表皮材で加飾されていることを特
徴としている。
《作用》 上記のブロー成形体は、高圧に耐える金型が不要とな
り、低コスト、低強度、製作容易な金型で済む。また、
ピラーガーニッシュが一対の金型を用いて同一のパリソ
ンでブロー成形法にて複数取りされるので、射出成形型
より小型のブロー成形型で成形できる。また、ブロー成
形品本体の成形時、他部材への取付具を一体化できるの
で組付工数が低減できる。更に、ブロー成形品の表面を
表皮材で加飾するので、一般に表面品質の劣るブロー成
形品でも問題なく使えると共に、表面が不良品でも良い
ので、リサイクル材等の低コスト材料を使える。
また、取付具の抜け止め手段に係合して取付具の脱落
を防止しているパリソンの抜け止め箇所が、ブロー成形
品本体の表面とは反対側の固着側表面より他部材側に位
置するように構成することによって、ブロー成形品本体
の表面は凸状部が形成されることがなく、取付具の背後
のパリソンの表面、すなわち、ブロー成形品の表面は、
これの一般平面とほぼ同レベルになる。このために、ブ
ロー成形品の表面に表皮材を貼着した場合、凹凸がなく
製品外観が良好になる。
《実施例》 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。第
1図は本考案の車両用装飾部品を装着した車両の要部斜
視図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面図であり、
各図中1は本考案の車両用装飾部品であるフロントピラ
ーガーニッシュで、車両のフロントピラー2のインナー
パネル2aの表面に添装されている。
フロントピラーガーニッシュ1は、合成樹脂製ガーニ
ッシュ本体(装飾部品本体)3の表面3aを、皮、ビニー
ルシート、布地、不織布等の表皮材4で加飾してなる。
ガーニッシュ本体3は、第3図に示す如く、ブロー成
形体である一対の金型5a,5bを用いて同一のパリソン6
で左、右フロントピラー用としてブロー成形法にて2個
取りされる。また、各ガーニッシュ本体3の成形時にそ
の型部に、各ガーニッシュ本体3をフロントピラー(他
部材)2に取付けるための取付具7がそれぞれセットさ
れてインサート成形される。即ち、一対の金型5a,5b
は、ガーニッシュ本体3,3の外側表面を形成する内面
と、内側表面を形成する外面とを有して構成しており、
ガーニッシュ本体3,3の内側表面に、取付具7がインサ
ート成形によりセットされている。
このようにして、ブロー成形後、金型5a,5bを開い
て、一対のガーニッシュ本体3,3を取出して、パリソン
6を切除すると共に、周辺のバリをカットして、一対の
ガーニッシュ本体3,3を互いに分離する。そして、各ガ
ーニッシュ本体3,3の表面3aに表皮材4を接着剤で貼着
して、この表面3aを加飾することにより、フロントピラ
ーガーニッシュ1が構成される。そして、これらフロン
トピラーガーニッシュ1は、左右のフロントピラー2の
インナーパネル2aの表面に取付具としてのクリップ7を
用いて取付けられるものである。
ブロー成形法では、金型5a,5bの型締圧が10〜40kg/cm
2程度で、射出成形法より遥かに低いので、低強度の簡
易型(例えば、ZAS型)の金型でも量産に使える。
なお、上記実施例においては、フロントピラーガーニ
ッシュに適用したが、これに限られることなく、合成樹
脂製の装飾部品本体の表面を表皮材で加飾して構成する
装飾部品であれば、本考案は、適用可能である。また、
同一パリソンによる装飾部品本体の型取りも、一対に限
らず3個以上でもよく、更に同一形状の装飾部品本体に
限らず、類似形状の装飾部品本体を一対の金型で成形す
るものでもよい。
前記取付具としてのクリップ7は第4図に示すように
クリップ本体7aと取付座7bとを備えており、このクリッ
プ7のインサート成形にあたっては、金型5a、5bのキャ
ビティ面8に設けられた凹所9に、このクリップ7を、
その抜け止め手段としての、取付座7bのフランジ10がキ
ャビティ面8から浮き上がるようにセットし、パリソン
6をキャビティ面8に吹き付けて一体に成形する。この
とき、パリソン6の一部は、フランジ10とキャビティ面
8との間に流入し、この流入部分11がパリソン6との間
でフランジ10を挟持し、クリップ7を抜け止め固定す
る。
一方、パリソン6の非固着側の表面12は凸状部が形成
されることがなく、クリップ7の背後のパリソン6の表
面12は、パリソン6の一般平面とほぼ同レベルになる
が、前記フランジ10の外周に沿って円環状の窪み(ヒ
ケ)13が形成される。
しかしながら、パリソン6の表面12には第5図に示す
ように表皮材4が貼着されるので、この窪み13は隠蔽さ
れて、製品外観に悪影響を与えることはない。
取付具がボルト15の場合のインサート成形を第6図に
示す。この場合も、クリップ7のインサート成形と同様
に、金型5a、5bのキャビティ面8に設けられた凹所9
に、このボルト15を、その抜け止め手段としてのフラン
ジ16がキャビティ面8から浮き上がるようにセットし、
パリソン6をキャビティ面8に吹き付けて一体に成形す
る。このとき、パリソン6の一部は、フランジ16とキャ
ビティ面8との間に流入し、この流入部分11がパリソン
6との間でフランジ10を挟持し、ボルト15を抜け止め固
定する。このボルト15の背後のパリソン6の表面12は、
前記フランジ10の外周に沿って円環状の窪み(ヒケ)13
が形成されるが、パリソン6の表面12には第7図に示す
ように表皮材4が貼着されるので、この窪み13は隠蔽さ
れて、製品外観に悪影響を与えることはない。
《考案の効果》 以上の如く、本考案のブロー成形体は、同一のパリソ
ンで互いに背中合わせに一体に成形された複数のピラー
ガーニッシュのブロー成形体であって、該ブロー成形体
は、前記ピラーガーニッシュの表面3a(外側表面)を形
成する内面と裏面(内側表面)を形成する外面とを有し
て構成しており、且つ、前記各ピラーガーニッシュの裏
面にインサート成形により他部材への取付具をセットし
て構成したものである。
従って、上記ブロー成形体を用いて、ピラーガーニッ
シュをブロー成形法にて成形するので、高圧に耐える金
型が不要となり、低コスト、低強度、製作容易な金型で
済む。また、ピラーガーニッシュ本体を一対の金型を用
いて同一のパリソンでブロー成形法にて複数取り成形さ
れるので、射出成形型より小型のブロー成形型で成形で
きる。また、装飾部品本体の成形時、他部材への取付具
を一体化できるので組付工数が低減できる。更に、ピラ
ーガーニッシュ本体の表面を表皮材で加飾するので、一
般に表面品質の劣るブロー成形品でも問題なく使えると
共に、表面が不良品でも良いので、リサイクル材等の低
コスト材料を使える。
また、本考案は、他部材への取付部を一体にインサー
ト成形したブロー成形品において、前記取付具の抜け止
め手段に係合して取付具の脱落を防止しているパリソン
の抜け止め箇所が、ブロー成形体の表面とは反対側の固
着側表面より他部材側に位置するようにしており、ま
た、他部材への取付具を一体にインサート成形したブロ
ー成形品において、前記取付具は、前記ブロー成形品の
外側表面に固着されており、前記ブロー成形品の内側表
面は表皮材で加飾されていることから、ブロー成形品本
体の表面は凸状部が形成されることがなく、取付具の背
後のパリソンの表面、すなわち、ブロー成形品の表面
は、これの一般平面とほぼ同レベルになる。このため
に、ブロー成形品本体の表面に表皮材を貼着した場合、
凹凸がなく製品外観が良好になる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は本考案の車両
用装飾部品を装着した車両の要部斜視図、第2図は第1
図のII−II線に沿う断面図、第3図は装飾部品本体のブ
ロー成形時の金型の断面図、第4図は取付具としてのク
リップのインサート成形の説明図、第5図は装飾部品本
体の表面に表皮材を貼着した場合の説明図、第6図は取
付具としてのボルトのインサート成形の説明図、第7図
は装飾部品本体の表面に表皮材を貼着した場合の説明
図、第8図は従来一般のブロー成形品の固着部構造の説
明図である。 1…フロントピラーガーニッシュ、2…フロントピラー
(他部材)、3…ガーニッシュ本体、3a…表面、4…表
皮材、5a,5b…金型(ブロー成形体)、6…パリソン、
7…クリップ(取付具)。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一のパリソンで互いに背中合わせに一体
    に成形された複数のピラーガーニッシュのブロー成形体
    であって、該ブロー成形体は、前記ピラーガーニッシュ
    の外側表面を形成する内面と内側表面を形成する外面と
    を有して構成しており、且つ、前記各ピラーガーニッシ
    ュの内側表面にインサート成形により他部材への取付具
    をセットしたことを特徴とするブロー成形体。
  2. 【請求項2】他部材への取付部を一体にインサート成形
    したブロー成形品において、前記取付具の抜け止め手段
    に係合して取付具の脱落を防止しているパリソンの抜け
    止め箇所が、ブロー成形品の表面とは反対側の固着側表
    面より他部材側に位置するようにしたことを特徴とする
    ブロー成形品。
  3. 【請求項3】他部材への取付具を一体にインサート成形
    したブロー成形品において、前記取付具は、前記ブロー
    成形品の外側表面に固着されており、前記ブロー成形品
    の内側表面は表皮材で加飾されていることを特徴とする
    ブロー成形品。
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