JP2530225Y2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP2530225Y2
JP2530225Y2 JP1990059282U JP5928290U JP2530225Y2 JP 2530225 Y2 JP2530225 Y2 JP 2530225Y2 JP 1990059282 U JP1990059282 U JP 1990059282U JP 5928290 U JP5928290 U JP 5928290U JP 2530225 Y2 JP2530225 Y2 JP 2530225Y2
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ultrasonic
diagnostic apparatus
transmission
ultrasonic waves
ultrasonic diagnostic
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康人 竹内
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ジーイー横河メディカルシステム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、生体への超音波送波における安全性を高め
た超音波診断装置に関するものである。
(従来の技術) 超音波診断装置では、被検体に超音波を送波してその
反射を受波して診断等を行う。この種の装置において
は、反射波の検出能力を改善するために送波超音波のパ
ワーレベルを高めることが行われる。しかし、その場
合、超音波によって被検体の送波開口部直下の浅部が局
所的に発熱する傾向があり、特に、連続波、ロングバー
スト、フェイズコード、チャープ、CTFM等のパルス性の
少ない送波方式で高いパワーレベルの超音波の送波を行
おうとするとこの種の発熱が問題化しやすい。そこで、
従来は、送波する超音波のパワーを浅部の発熱の安全限
界内のレベルに抑えることにより被検体の温度上昇を防
止していた。
(考案が解決しようとする課題) しかし、従来の超音波診断装置においては、被検体の
送波開口直下の浅部の発熱を防止するために送波超音波
のパワーを抑えていたため、被検体深部にある関心領域
に至までに超音波が減衰してしまい、関心領域に超音波
が十分照射されず、そこからよいS/N比で強い反射信号
を得ることができないという問題があった。
本考案は上記に鑑みて成されたものであり、その目的
は、被検体浅部の開口直下の局所的温度上昇を防止しな
がら被検体深部の関心領域からの強い反射信号を得るこ
との出来る超音波診断装置を実現するにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成する本考案の超音波診断装置は、少な
くとも1つの受波開口と、受波ビームとのクロスセクシ
ョンが夫々ほぼ等しい超音波を送波する複数組の送波開
口と、複数組の送波開口を時分割的に付勢して送波に係
る送波開口をローテーションさせる手段を備えた構成に
なっている。
更に、この超音波診断装置は、ローテーションによる
送波開口の切替えが、所望のイメージ又はドプラ信号デ
ータの1フレームの整数倍の時間を単位とて行われるも
のである。
または、この超音波診断装置は、ローテーションによ
る送波開口の切替えが、検出しようとするドプラシフト
周波数の最大のものの周期よりも短い周期で行われるも
のである。
また、前記目的を達成する本考案の他の超音波診断装
置は、少なくとも1つの受波開口と、受波ビームとのク
ロスセクションにおいてビーム径が夫々ほぼ等しい送波
をする複数組の送波開口と、ローカットフィルタを備
え、複数の送波信号の干渉によるビートがフィルタのロ
ーカット周波数より低い値となるように複数組の送波開
口に各々異なる所定の周波数の駆動信号を周波数分割的
に与える手段を備えた構成になっている。
(作用) ある時点では選択された1つの送波開口から強いパワ
ーの超音波を送波してクロスセクションからの強い反射
信号を受波することができ、かつ、送波開口がローテー
ションするので、1つの送波開口の直下のみが局所的に
発熱することがなく、被検体浅部の温度上昇も防止でき
る。
そして、ローテーションによる送波開口の切替えは、
所望のイメージ又はドプラ信号データの1フレームの整
数倍の時間を単位とて行われるので、連続した1フレー
ムの間のイメージやデータを得るための送受波の条件は
一定に保たれ、その間のデータ採取は同一条件で行われ
る。
または、ローテーションによる送波開口の切替えが、
検出しようとするドプラシフト周波数の最大のものの周
期よりも短い周期で行われるので、全ての観測ドプラシ
フトに関して一様な検出が行われる。
また、複数の送波の干渉によるビートがローカット周
波数より低い値となるように構成したので、複数の送波
開口から同時に送波しても、干渉によるビートを除去で
きる。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案について詳細に説明す
る。第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示す構成図
である。図において、Rは超音波を受波する受波アレイ
からなる受波開口、T1〜TNは所定の方向に平面波、球面
波、円筒面波等の超音波を送波する多数の送波開口であ
る。第1図に示すように、各送波開口T1〜TNによる送波
ビームと受波開口Rによる受波ビームのクロスセクショ
ンは、送波開口の違いによらず関心領域TAに一致し、ク
ロスセクションにおける各送波ビームのビーム径は各々
等しくなっている。第3図にシステムの一部を示す。TX
は送波回路であり、スイッチを介して各送波開口T1〜TN
を駆動するものである。RXは受波開口Rによって受波さ
れた信号を処理する受波回路であり、処理された信号は
ディジタル変換され2次元フーリエ変換されて図示しな
い表示部によって表示される。
この様な構成において、送波開口T1〜TNは、1つのイ
メージ若しくはFFTのデータを取り込む1区間長(フレ
ーム)、又はそれらの整数倍を単位とした周期で時分割
で切換え(ローテーション)られ、1つのフレームの中
では常に1つの送波開口のみが送波に係るようになって
いる。1つのフレームの中では送波の条件は一定なので
安定した反射波信号の受信が可能となる。すべての送波
開口T1〜TNは、関心領域TAに対して角度は多少異なるが
それ以外はほぼ同様な条件で超音波ビームを照射するの
で、いずれの送波開口が付勢されている場合でも、受波
開口Rから見るとほぼ同一の反射波を受波できる。送波
が異なる所から時分割で行われ、各回毎の送波パワーが
強くても時間的に平均されるので、送波開口T1〜TN直下
の被検体浅部の局所的発熱を防止することができ、その
分強力な超音波を各回毎に送波できS/Nのよい強い反射
信号を得ることができる。又、時分割送波のため、関心
領域TAにおいて送波超音波同志が干渉しないため、関心
領域TAにおける感度むらを防止でき、また超音波パワー
の評価基準が明確になる。尚、超音波を送受波するシス
テムは、連続波ドプラ・オルソグラフィー、連続波ドプ
ラ、ロングバーストのパルスドプラ等のいずれであって
もよい。
送波開口の時分割の切替を、分析される(または関心
ある)ドプラ周波数よりも充分高く設定してもよい。こ
の場合、受信されるドプラ信号に多少の乱れを生じる
が、すべての観測ドプラ周波数に関して一様な感度が得
られ、ドプラシフトのパワーを基に流れるイメージを得
る場合等に有効である。
第4図に本考案の他の実施例を示す。図において第1
図乃至第3図と同一の記号は同一意味を示す。この実施
例では、各送波開口T1〜T6に各々送波回路TXが接続され
ている。そして、送波は連続波またはある程度時分割的
になされ、複数の送波開口からの同時重複送波が許され
るものである。各送波開口から送波される超音波の周波
数は、相互の干渉によるビートの周波数が、ドプラシス
テムに必ず有する図示しないローカットフィルタ(ウォ
ールフィルタ、クラッタフィルタ等)のローカット周波
数よりも低くなるように、各々数十Hzづつずらして設定
される。そして、その中から代表的周波数を基準信号と
して受波回路RXに供給するようになっている。
このようにして、関心領域での送波のパワー密度を大
きく保ちながら、送波開口T1〜T6直下の発熱を低減する
ことができる。そして同時に複数の送波開口T1〜T6から
送波しても、それらの干渉によって受波信号に及ぼす影
響を前記ローカットフィルタによって除去することがで
きる。尚、干渉によるビートを除去するローカットフィ
ルタは、ドプラフィルタとは別途にシステムに新たに付
け加えてもよい。
(考案の効果) 以上の説明の通り、本考案の超音波診断装置は、複数
組の送波開口を時分割的に付勢して送波に係る送波開口
をローテーションさせるようにしたり、複数の送波信号
の干渉によるビートがフィルタのローカット周波数より
低い値となるように複数組の送波開口に各々異なる所定
の周波数の駆動信号を周波数分割的に与えるようになっ
ている。従って、関心領域に向けて強力な超音波を送波
することを許容しS/Nがよく感度もよい受信をしなが
ら、送波開口直下の局部的発熱を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示す構成図、第
4図は本考案の他の実施例を示す構成図である。 T1〜TN……送波開口、TX……送波回路、R……受波開
口、RX……受波回路、TA……関心領域。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体からの超音波を受信する受信部と、 前記受信部の外側に配置されており、前記受信部が設置
    されている位置における被検体の浅部には超音波を送信
    しないが、該被検体の深部にある同一部位に超音波を送
    信する複数の送信部と、 時分割で超音波を送信するように前記複数の送信部の各
    々を制御する制御部とを備えたことを特徴とする超音波
    診断装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、所望のイメージ又はドプ
    ラ信号データの1フレームの整数倍の時間を単位とした
    時分割で超音波を送信するように複数の送信部の各々を
    制御することを特徴とする請求項1記載の超音波診断装
    置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、検出しようとするドプラ
    シフト周波数の最大のものの周期よりも短い周期の時分
    割で超音波を送信するように複数の送信部の各々を制御
    することを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の超音波診断装置において、 送信される超音波の干渉によるビートがドプラに関する
    ローカットフィルタのローカット周波数よりも低くなる
    ように、前記複数の送信部に異なる周波数の駆動信号を
    供給する駆動信号供給部を備えたことを特徴とする超音
    波診断装置。
JP1990059282U 1990-06-05 1990-06-05 超音波診断装置 Expired - Lifetime JP2530225Y2 (ja)

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JP2008188162A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Toshiba Corp 超音波診断装置、及び超音波プローブ
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