JP2529232B2 - 熱搬送装置 - Google Patents
熱搬送装置Info
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- JP2529232B2 JP2529232B2 JP62010503A JP1050387A JP2529232B2 JP 2529232 B2 JP2529232 B2 JP 2529232B2 JP 62010503 A JP62010503 A JP 62010503A JP 1050387 A JP1050387 A JP 1050387A JP 2529232 B2 JP2529232 B2 JP 2529232B2
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- Japan
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- gas
- liquid
- heat transfer
- liquid reservoir
- transfer device
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- Central Heating Systems (AREA)
- Other Air-Conditioning Systems (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、給湯および暖冷房等の空調設備に用いられ
熱搬送装置に関するものである。
熱搬送装置に関するものである。
従来の技術 従来のこの種の熱搬送装置は第5図に示す様、弁機構
1を設けた作動媒体ガス導入用の第1上部配管2と、逆
止弁3aを設けた作動液導入用の第2上部配管4と、逆止
弁3bを設けた作動液排出用の下部配管5とを有する液溜
部6から構成されており、液溜部6の内部には、金属鋼
などのストレーナー部7を有し第1上部配管2と下部配
管5は下方に設けられた発生器8へ接続するとともに、
上部配管4と発生器8は凝縮器9を介して接続されてい
た。さらに上記密閉回路内部にはフロンガスの様な冷媒
が作動媒体として封入されていた。
1を設けた作動媒体ガス導入用の第1上部配管2と、逆
止弁3aを設けた作動液導入用の第2上部配管4と、逆止
弁3bを設けた作動液排出用の下部配管5とを有する液溜
部6から構成されており、液溜部6の内部には、金属鋼
などのストレーナー部7を有し第1上部配管2と下部配
管5は下方に設けられた発生器8へ接続するとともに、
上部配管4と発生器8は凝縮器9を介して接続されてい
た。さらに上記密閉回路内部にはフロンガスの様な冷媒
が作動媒体として封入されていた。
上記熱搬送装置において、弁機構1が閉塞された状態
では、発生器8で生じた高温高圧ガスは、圧力により凝
縮器9に送られ液化し、さらに液溜部6へ、圧送され
る。一方、弁機構1が開放状態では、発生器8と液溜部
6が均圧状態になるため、液溜部6の内部の作動媒体液
は自重により、発生器8へ落とし込まれる。従って、弁
機構1を開閉する事により、封入された作動媒体が循環
し、発生器8の熱を凝縮器9へ搬送する事ができる。
では、発生器8で生じた高温高圧ガスは、圧力により凝
縮器9に送られ液化し、さらに液溜部6へ、圧送され
る。一方、弁機構1が開放状態では、発生器8と液溜部
6が均圧状態になるため、液溜部6の内部の作動媒体液
は自重により、発生器8へ落とし込まれる。従って、弁
機構1を開閉する事により、封入された作動媒体が循環
し、発生器8の熱を凝縮器9へ搬送する事ができる。
発明が解決しようとする問題点 しかし上記のような構成では、発生器から凝縮器へ作
動媒体を移動する力は、発生器と液溜部の圧力差による
ものとなるが、液溜部内の圧力をすばやく低下させる事
ができないので、作動媒体の循環量も多くすることがで
きず、多くの熱を搬送する事ができないという問題点を
有していた。
動媒体を移動する力は、発生器と液溜部の圧力差による
ものとなるが、液溜部内の圧力をすばやく低下させる事
ができないので、作動媒体の循環量も多くすることがで
きず、多くの熱を搬送する事ができないという問題点を
有していた。
本発明はかかる従来の問題を解消するもので、液溜部
内の圧力を速やかに低下させ、熱搬送量の拡大を図るこ
とを目的とする。
内の圧力を速やかに低下させ、熱搬送量の拡大を図るこ
とを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の熱搬送装置は発
生器とその上方に設けた液溜部とを、弁機構を設けた第
1上部配管と、逆止弁を設けた下部配管とで、環状に接
続するとともに、凝縮器と前記液溜部とを、逆止弁を設
けた第2上部配管とで接続し、前記凝縮器から前記第1
上部配管に分岐して配管接続して蒸発性の作動媒体を封
入する密閉回路を構成するとともに、前記液溜部内部の
少なくとも一部に気液接触促進体を内設したものであ
る。さらに、気液接触促進体として、金属線、金属片ま
たは多孔質金属を用いたものである。
生器とその上方に設けた液溜部とを、弁機構を設けた第
1上部配管と、逆止弁を設けた下部配管とで、環状に接
続するとともに、凝縮器と前記液溜部とを、逆止弁を設
けた第2上部配管とで接続し、前記凝縮器から前記第1
上部配管に分岐して配管接続して蒸発性の作動媒体を封
入する密閉回路を構成するとともに、前記液溜部内部の
少なくとも一部に気液接触促進体を内設したものであ
る。さらに、気液接触促進体として、金属線、金属片ま
たは多孔質金属を用いたものである。
作用 本発明は上記した構成によって、弁機構が閉塞時に
は、発生器で蒸発した作動媒体は凝縮器に流入し凝縮液
化することにより熱を放出するとともに、凝縮器内の作
動媒体は第2上部配管より、液溜部に流入し溜まり込
む。次に、弁機構を開放すると、発生器と液溜部内は同
圧になるので液溜部の作動媒体の液は自重により下部配
管を通って、発生器に戻る。さらに、再度弁機構を閉塞
すると、作動媒体がガスで満たされた液溜部に第2上部
配管より作動媒体の液が流入するが、この作動媒体の液
とガスが接触することにより、ガスが凝縮し、液溜部内
部の圧力が低下しさらに、凝縮器の液あ第2上部配管を
通って液溜部に流れこむこととなる。このガスと液の接
触する過程において、液溜部内部に設けられた気液接触
促進体において、流入する液を分散させることにより、
液とガスの接触面積を拡大し、液溜部内部のガスの凝縮
を促進させる。従って、液溜部内部の圧力を速やかに低
下させることができるので、流入する液の速度を上げる
ことができる。すなわち、燃搬送量を増加させる事がで
きる。
は、発生器で蒸発した作動媒体は凝縮器に流入し凝縮液
化することにより熱を放出するとともに、凝縮器内の作
動媒体は第2上部配管より、液溜部に流入し溜まり込
む。次に、弁機構を開放すると、発生器と液溜部内は同
圧になるので液溜部の作動媒体の液は自重により下部配
管を通って、発生器に戻る。さらに、再度弁機構を閉塞
すると、作動媒体がガスで満たされた液溜部に第2上部
配管より作動媒体の液が流入するが、この作動媒体の液
とガスが接触することにより、ガスが凝縮し、液溜部内
部の圧力が低下しさらに、凝縮器の液あ第2上部配管を
通って液溜部に流れこむこととなる。このガスと液の接
触する過程において、液溜部内部に設けられた気液接触
促進体において、流入する液を分散させることにより、
液とガスの接触面積を拡大し、液溜部内部のガスの凝縮
を促進させる。従って、液溜部内部の圧力を速やかに低
下させることができるので、流入する液の速度を上げる
ことができる。すなわち、燃搬送量を増加させる事がで
きる。
実施例 以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。
る。
第1図において、液溜部6には弁機構1を設けた第1
上部配管2と、逆止弁3aを設けた第2上部配管4と逆止
弁3bを設けた下部配管5が配設されている。さらに液溜
部6には気液接触促進体10が内設されている。
上部配管2と、逆止弁3aを設けた第2上部配管4と逆止
弁3bを設けた下部配管5が配設されている。さらに液溜
部6には気液接触促進体10が内設されている。
上記構成において、第1図に示すように金属線10を気
液接触促進体として用いた場合、金属線10の間に、作動
媒体のガスが充満した状態で、第2上部配管から低温の
作動媒体が流入すると、金属線10で液が拡散させられ、
ガスと液とが広い範囲で接触すると同時に金属線自身も
伝熱面として働くため、内部のガスの凝縮も促進され圧
力を急激に低下させる事ができる。
液接触促進体として用いた場合、金属線10の間に、作動
媒体のガスが充満した状態で、第2上部配管から低温の
作動媒体が流入すると、金属線10で液が拡散させられ、
ガスと液とが広い範囲で接触すると同時に金属線自身も
伝熱面として働くため、内部のガスの凝縮も促進され圧
力を急激に低下させる事ができる。
すなわち、第2図に示すように、本発明の液溜部6内
の圧力は、従来の液溜部より、圧力低下が大きくなるた
め、発生器8と液溜部6との圧力差が大きくとれ、作動
媒体の循環量が増加し、熱搬送量も拡大される。気液接
触促進体としては、第3図に示す金属片を用いる構成お
よび第4図に示す多孔質金属体を用いる構成も可能であ
る。
の圧力は、従来の液溜部より、圧力低下が大きくなるた
め、発生器8と液溜部6との圧力差が大きくとれ、作動
媒体の循環量が増加し、熱搬送量も拡大される。気液接
触促進体としては、第3図に示す金属片を用いる構成お
よび第4図に示す多孔質金属体を用いる構成も可能であ
る。
発明の効果 以上のように本発明の熱搬送装置によれば次の効果が
得られる。
得られる。
(1) 液溜部内部に気液接触促進体を内設しているた
め液溜部内部の圧力応答が良好になり、液溜部と発生器
の圧力差を大きくする事が可能である。従って、作動媒
体の循環量を拡大する事が可能であり、熱搬送量の拡大
を図れるという効果がある。
め液溜部内部の圧力応答が良好になり、液溜部と発生器
の圧力差を大きくする事が可能である。従って、作動媒
体の循環量を拡大する事が可能であり、熱搬送量の拡大
を図れるという効果がある。
(2) 気液接触促進体として金属線を用いることによ
り、特別な生産設備を必要とすることなく安価に性能向
上を図れる。
り、特別な生産設備を必要とすることなく安価に性能向
上を図れる。
(3) 気液接触促進体として金属片を用いることによ
り加工スクラップ材等の利用も可能になり、低コストで
さらに作動媒体の流れの圧力損失も低く抑える事ができ
る。
り加工スクラップ材等の利用も可能になり、低コストで
さらに作動媒体の流れの圧力損失も低く抑える事ができ
る。
(4) 気液接触促進体として多孔質金属を用いる事に
より、均質の能力を持った熱搬送装置を作成する事がで
きるとともに、外在強度の高い液溜部を作る事ができ
る。
より、均質の能力を持った熱搬送装置を作成する事がで
きるとともに、外在強度の高い液溜部を作る事ができ
る。
第1図は本発明の一実施例における熱搬送装置の構成
図、第2図は同特性図、第3図は同気液促進体に金属片
を用いた場合の構成図、第4図は気液接触促進体に多孔
質金属を用いた場合の構成図、第5図は従来の熱搬送装
置の構成図である。 1……弁機構、2……第1上部配管、3a,3b……逆止
弁、4……第2上部配管、5……下部配管、6……液溜
部、10……気液接触促進体、10a……金属線、10b……金
属片、10c……多孔質金属。
図、第2図は同特性図、第3図は同気液促進体に金属片
を用いた場合の構成図、第4図は気液接触促進体に多孔
質金属を用いた場合の構成図、第5図は従来の熱搬送装
置の構成図である。 1……弁機構、2……第1上部配管、3a,3b……逆止
弁、4……第2上部配管、5……下部配管、6……液溜
部、10……気液接触促進体、10a……金属線、10b……金
属片、10c……多孔質金属。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 紘一郎 門真市大字門真1006番地 松下電器産業 株式会社内 (72)発明者 岩永 茂 門真市大字門真1006番地 松下電器産業 株式会社内 (72)発明者 管 邦弘 門真市大字門真1006番地 松下電器産業 株式会社内 (72)発明者 桜武 達規 門真市大字門真1006番地 松下電器産業 株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】発生器とその上方に設けた液溜部とを、弁
機構を設けた第1上部配管と、逆止弁を設けた下部配管
とで、環状に接続するとともに、凝縮器と前記液溜部と
を、逆止弁を設けた第2上部配管とで接続し、前記凝縮
器から前記第1上部配管に分岐して配管接続して蒸発性
の作動媒体を封入する密閉回路を構成するとともに、前
記液溜部内部の少なくとも一部に気液接触促進体を内接
する熱搬送装置。 - 【請求項2】気液接触促進体が金属線から構成された特
許請求の範囲第1項記載の熱搬送装置。 - 【請求項3】気液接触促進体が複数の金属片から構成さ
れた特許請求の範囲第1項記載の熱搬送装置。 - 【請求項4】気液接触促進体が多孔質金属から構成され
た特許請求の範囲第1項記載の熱搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62010503A JP2529232B2 (ja) | 1987-01-20 | 1987-01-20 | 熱搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62010503A JP2529232B2 (ja) | 1987-01-20 | 1987-01-20 | 熱搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63180023A JPS63180023A (ja) | 1988-07-25 |
JP2529232B2 true JP2529232B2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=11752008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62010503A Expired - Fee Related JP2529232B2 (ja) | 1987-01-20 | 1987-01-20 | 熱搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529232B2 (ja) |
-
1987
- 1987-01-20 JP JP62010503A patent/JP2529232B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63180023A (ja) | 1988-07-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |