JP2528974B2 - 粉粒体の飛散を防止した易開封型フルオ―プン缶容器 - Google Patents

粉粒体の飛散を防止した易開封型フルオ―プン缶容器

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 <産業上の利用分野> 本発明は、開缶によって内部に収納されている粉粒体
が圧縮ガスの放出と共に大気中に飛散するのを防止する
ための粉粒体の飛散を防止した易開封型フルオープン缶
容器に関する。
<従来技術> 従来、缶の末端パネルのほとんど全部を除去されるよ
うに形成した易開封型のフルオープン缶は、この末端の
除去可能パネル部分に引張りタブを固着しており、この
タブをまず第1に、末端パネルの最初の裂開を生じるこ
ととして用い、次に除去可能パネル部分を引き裂くハン
ドルとして用いている。
この除去可能パネル部分は、引張りタブとこの部分と
の接続部のすぐ近くにU字状の弱め線が刻設されてお
り、それを裂開させることによって容器の内部のガスを
大気中に放出し、次にこのU字状の弱目線により裂開さ
れた部分が蝶番を形成して、これによって引張りタブを
更に引き起こすと該タブは末端パネルに対して枢転させ
られ、固着点を支点として持ち上げられることから、該
引張りタブの鼻部が末端パネルの蓋部の一部分を押し込
んで環状の弱目線の一部に裂開を生じさせる。更にこの
引張りタブを引張り上げることによって蓋部全体を前記
末端パネルの裂開部分より弱目線に沿って引き裂かれ、
末端パネルの大部分を占める蓋部全体を取り除き缶開さ
せてフルオープン缶容器を開けていた。
このような易開封型の缶容器の内部に収容された圧縮
ガスを大気中に放出して飲用するビールなどの炭酸飲料
では、開蓋時に気体が大気中に放出される際に気液混合
物(泡)が飛散して周囲にいる人に泡沫がかかるので、
これを防止するために缶蓋の裏側に細網を張って内容物
の飛散を防止した缶蓋(実開昭48−30259号公報参照)
や、ピンホールを開けた金具を缶蓋の開口部の裏側に取
り付けた缶蓋としたり(特開昭52−70686号公報参
照)、缶容器の末端パネルの広さにまで広げられた合成
樹脂薄膜板を缶容器の内側に設けた缶蓋(実開昭47−22
065号公報参照)としたものなど、種々の改良がなされ
ているが、フルオープン缶容器につていは多くの提案が
なされていない。
<発明が解決しようとする課題> 前記缶蓋の裏側に細網を張ったものは圧縮ガスの抜け
が良好で粉粒体が圧縮ガスの放出と共に飛散することは
無いが、開缶後に細網が残存して見栄えが悪いし、開缶
に二重の手間がかかるといった欠点がある。
また、前記ピンホールを開けた金具を缶蓋の開口部の
裏側に取り付けたものは圧縮ガスの抜けが遅かったり、
完全にガスが抜かれない状態のまま開缶されるので、フ
ルオープン缶のような開口部の広い蓋では、粉粒体の飛
散を避けることができ難いとの問題点があった。
特に引張りタブを急速に引き起こして、U字状弱目線
に裂開を生じさせるのと環状の弱目線に裂開を生じさせ
るのとをほとんど同時に行なって開缶するような人の場
合には、最初に裂開された部位より未だガスが放出され
ないでいるときに開缶されるので、粉粒体が圧縮ガスと
共に飛散するといった問題点があった。
さらに、前記末端パネルの広さにまで広げられた合成
樹脂薄膜板を缶蓋裏面に設けたものは、開缶されると圧
縮ガスの圧力によって薄膜板が上方に押し上げられて圧
縮ガスの放出が緩らげられ、粉粒体の飛散を防止するこ
とができるが、その分だけ圧縮ガスの抜けが遅くなり、
引張りタブが急速に引き上げられる場合には上記のよう
な粉粒体が圧縮ガスと共に飛散するといった問題点があ
った。
〔発明の概要〕
<要 旨> 本発明者らは、上記課題に鑑みて鋭意研究を重ねた結
果、末端パネルの内側に、フルオープン缶容器蓋の最初
の裂開部分であるU字型の弱目線部分およびタブの鼻部
分によって裂開される弱目線部分を細孔を設けた伸展性
のあるフィルムで被覆し、該フィルムをフルオープン缶
容器の巻締め部に少なくともその一部を巻き締めて固着
すると共に、その一部を蓋部に固着して該フィルムのフ
ルオープン缶容器蓋の弱目線に沿ってタブの鼻部が押し
込まれる部位以外に切り込み線を施すことによって、フ
ルオープン缶容器の蓋部に固着された引張りタブを引き
起して該タブの固着点附近に形成したU字型の弱目線に
亀裂を生じさせて圧縮ガスをフィルムの細孔を通じて大
気中に放出すると共に、更にタブの鼻部分によって末端
パネルの蓋部を一部押し込んで環状の弱目線の一部に裂
開を生じさせても缶容器内の圧縮ガスをフィルムの細孔
を通じて大気放出すれば、缶容器内に収納されている粉
粒体と圧縮ガスとを分離させることができるとの知見に
基づき本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の粉粒体の飛散を防止した易開放型
フルオープン缶容器は、缶容器の蓋部を形成すべき末端
パネルの周縁沿いに環状の弱目線を刻設し、該弱目線に
引張りタブの鼻部分が接するよう弱目線内方の末端パネ
ルに引張りタブを固着すると共に、該タブの固着点附近
にU字状の弱目線を形成した粉体用易開封型の缶容器で
あって、該蓋部を開封するに当っては引張りタブを該固
着点を支点として引き起した際に、固着点附近に形成し
たU字型の弱目線に亀裂を生じさせて缶容器の閉封状態
を破壊し(以下、第1開封という)、次いで、この引張
りタブを該固着点を支点として更に引き起こしてそのタ
ブの鼻部分によって末端パネルの蓋部を一部押し込み環
状の弱目線の一部に裂開を生じさせて、この引張りタブ
を引張ることによって蓋部全体を末端パネルの裂開部分
より弱目線に沿って引き裂いて取り除く(以下、第2開
封という)ようにした粉粒体の飛散を防止した易開封型
フルオープン缶容器において、該フルオープン缶容器の
巻き締め部に少なくともその一部を巻き締めて固着する
と共に、その一部分を蓋部に固着したフィルムで、前記
弱目線を刻設して形成したフルオープン缶容器の蓋の最
初の裂開部分となるU字型の弱目線部分および前記引張
りタブの鼻部分によって押し込まれて弱目線の一部に裂
開が生じる部分を缶の内側より被覆したこと、該フィル
ムが引張りタブの鼻部分によって蓋部が押し込まれる部
位周辺を除いて前記環状の弱目線に沿って切り込み線を
施してあると共に、前記缶容器蓋の最初の裂開部分とな
るU字型の弱目線部分附近に細孔を設けてあること、並
びに、該フィルムが引張りタブの鼻部を押し込んだとき
にそれによって破損しないような伸展性を有するもので
形成されていること、を特徴とするものである。
<効 果> 本発明の粉粒体の飛散を防止した易開放型フルオープ
ン缶容器は、末端パネルの内側のフルオープン缶容器の
最初の裂開部分であるU字型の弱目線部分および引張り
タブの鼻部分によって裂開される弱目線部分を、細孔を
設けた伸展性のあるフィルムで被覆し、缶容器の巻き締
め部に少なくともその一部を巻き締めて固着すると共に
その一部を蓋部に固着することによって、引張りタブを
引き起こして開缶させた際にも内容物である粉粒体は圧
縮ガスと共に飛散すること無く、しかも、前記フィルム
も蓋部に接着されて引張られることから、切り込み線に
よって切れるので一度に開缶することができる。また、
開口部にはフィルムの切れ端も見え無く見栄えの良いも
のである。
〔発明の具体的説明〕
〔I〕易開放型フルオープン缶容器 (1)缶容器 本発明の粉粒体の飛散を防止した易開封型フルオープ
ン缶容器1は、一般に円筒状のブリキ製、アルミニウム
製などの缶容器であり、該缶容器1には易開封性とする
ために第1図〜第3図に示すように末端パネル2に引張
りタブ3が固着されていると共に、該末端パネル2の巻
き締め部分4に近接する周縁沿いに環状の弱目線5が刻
設されている。
また、引張りタブ3の固着部分6附近にはU字型の弱
目線7が刻設されており、このU字型の弱目線7は第4
図で示すように引張りタブ3のリング部分3aを指で引き
起こすと、このU字型の弱目線7の中央部分7aが最初に
引き裂かれて、この部分より圧縮ガスが大気中に放出さ
れる(第1開封)。
そして、更にこの引張りタブ3を引き起こすことによ
り、第5図で示すようにU字型の弱目線7部分が引き裂
かれて蝶番を形成し、引張りタブ3を更に持ち上げると
該タブ3は末端パネル2に対して枢転し、該タブ3の先
端の鼻部分3bによって末端パネル2の蓋部8を一部押し
込んで環状の弱目線5の一部に裂開を生じさせる。更に
引張りタブ3を引張ることによって、第6図に示すよう
に、蓋部8全体は末端パネル2の裂開部分5aより環状の
弱目線5に沿って引き裂かれて取り除かれる(第2開
封)ように形成されている。
(2)細孔を有するフィルム このように形成した缶容器1だけでは、内容物とし
て、粉粒体9が圧縮ガス10と一緒に収容されている場
合、開缶と同時に圧縮ガス10が放出されて、この圧縮ガ
ス10の放出と共に粉粒体9が飛散させられてしまうの
で、該圧縮ガス放出部分11を細孔12を有するフィルム13
によって被覆している。
この細孔12は缶容器1の蓋部8の最初の裂開部分11附
近に設けてあり、ガス10が大気中に放出される際に内容
物である粉粒体9を分別できるような大きさで開けられ
ている。
また、このフィルム13は、引張りタブの鼻部分を押し
込んだときに、それに追随して伸展しても、容器の密封
状態を維持することができるように、また、最初の裂開
部分11と前記細孔12部分とが位置ズレしないように、一
端13aがフルオープン缶容器1の巻き締め部4に巻き締
めて固着されており、他端13bが該缶容器1の蓋部8に
接着させるか、あるいはフルオープン缶容器1の巻き締
め部4全体に巻き締めてその一部を蓋部8に固着させて
いる。
フィルム13を蓋部8の裏面側に接着させる場合は、細
孔12が閉塞されないようにしなければならない。従っ
て、フィルム13はその細孔12付近から引張りタブの鼻を
押し込む部分に至る箇所を除いた部分を蓋部8に接着さ
せることが望ましい。また、その場合の接着剤として
は、容器内容物に異臭を付するものあるいは容器内容物
のフレーバーを吸収してしまうものでないことが望まし
い。具体的な接着剤としては、酸化ポリエチレンの粉末
をエポキシフェノール樹脂に分散させたもの(ヒートシ
ールで接着を行なうことがふつうである。)を挙げるこ
とができる。
該フィルム13は缶容器1の蓋部8を末端パネル2より
裂開させた際にフィルム13が美麗に取り除かれなければ
見栄えが悪くなるので、該フィルム12には前記環状の弱
目線5に沿って巻き締め部4側に切り込み線14が設けら
れている。
しかし、引張りタブ3の鼻部分3bが押し込まれた際
に、蓋部8によってフィルム13に容易に穴が開かないよ
うに該鼻部分3bが押し込まれる部位の周辺には切り込み
線14を設けないことが重要である。
もし、この部分に切り込み線14を設けるならば、引張
りタブ3を急激に引き起こしたときに、U字型の弱目線
7が裂開しても圧縮ガス10が末だ十分に放出されない段
階で、引張りタブ3の鼻部3bによって環状の弱目線5の
一部が裂開され、この裂開された蓋8の鋭利な角部が切
り込み線14を切断して、圧縮ガス10が粉粒体9を伴っ
て、大気中に飛散されることがある。
また、該フィルム13は、鼻部3bを押し込んだときにそ
れによって破損しないように伸展性のある材料で形成さ
れている。
しかしながら、該フィルム13は開缶後に残存している
と見栄えが悪いので、引張りタブ3を引張って缶容器1
の蓋部8を末端パネル2より裂開させた際に該蓋部8と
共に除去されるようその一部を蓋部8に固着されてお
り、蓋部8を引張ることによってフィルム13は前記切り
込み線14部分で切り裂かれて取り除かれ、開缶された缶
容器1の開口部15には残存することが無い。
また、蓋部8を開いたときにフィルム13が残存するこ
と無く、美麗に切れるためには斜め方向に延伸した複数
枚、例えば2枚のフィルムをその延伸方向が実質的に直
交するように貼合せた積層フィルム13を用いることが好
ましい。
このようなフィルム13としては、三井石油化学工業
(株)製KMフィルム(高密度ポリエチレンよりなるクロ
スラミネートフィルム)などがある。
また、このようなフィルム13には香りの吸着防止のた
めにポリエチレンテレフタレートフィルムやアルミニウ
ム蒸着膜を積層した積層フィルムとすることが好まし
い。
このようなフィルム13の厚みは一般に30〜300μm、
好ましくは50〜120μmのものである。
更に、前記細孔11の内径は1〜100μm、好ましくは2
0〜100μmのものが開けられている。
〔II〕内容物 本発明の粉粒体の飛散を防止した易開放型フルオープ
ン缶容器1内に収納される内容物としては、内部に圧縮
ガス10が発生、または封入した粉粒体状9のもので、具
体的には、コーヒー、紅茶、緑茶、麦茶、ウーロン茶な
どの嗜好品がある。これら嗜好品の中でコーヒー、紅
茶、緑茶などの蒸らしを必要とするもの、特にコーヒ
ー、紅茶などの味だけでなく香りを満喫して安らぎを満
たすことができるものが好ましい。
これら嗜好品の粉粒体1は、例えばコーヒーの場合に
は、コーヒー豆を収穫、精製、選別、配合、焙煎、粉砕
などの処理を行なって、単に熱湯を注いでそのエキスを
抽出することができるまで加工処理した粒子状、粉末状
などにしたものである。
上記粉粒体1は一般に100〜2000μm、好ましくは200
〜1200μm以上の粒径のものに調整されている。
〔III〕ガス封入 (1)圧縮ガス 上記缶容器1に嗜好品の粉粒体9を充填した後、本発
明の缶容器1においては不活性ガスを封入して缶容器1
内部の圧力を適度な圧力にまで高めておく。
このような不活性ガスとしては窒素ガス、炭酸ガス、
ヘリウムガスなど、あるいはそれらの混合ガスが用いら
れる。これら不活性ガスの中では炭酸ガスまたは窒素ガ
スを用いることが好ましい。
(2)脱 気 上記不活性ガスを封入するのに際し、缶容器1内を減
圧にすることが好ましいが、そのような減圧状態は、前
記の容器内のガス封入の際に実現されていることがふつ
うである。
(3)封 入 上記不活性ガスの封入は、通常封緘時にシーマー等に
よって行なわれ、この不活性ガスは密閉容器内が常温
(20℃)において0.1〜10kg/cm2G、好ましくは0.1〜6kg
/cm2Gの圧力になるまで封入される。
このような圧力になるまで封入された不活性ガスは、
前記嗜好品細片の界面に物理的に吸着したり、高められ
た圧力によってフレーバーなどの気体を嗜好品細片の表
面に存在する微細な空隙部や細孔部にまで入り込ませて
その内部に閉じ込めることにより、フレーバーの揮散を
防止することができると考えられる。
密閉容器の内部圧力が低くなればなるほど上記の蒸ら
しが不十分となりがちであり、エキスの抽出を十分に行
なうことができ難くなり、また、上記圧力が10kg/cm2G
を超えると缶はこれに耐えるだけの材質に変更したりし
なければならないし、加熱されたときに危険性が増大す
るので好ましくない。
〔IV〕実験例 実施例1 カフェセボールジャポン(株)製焙煎コーヒー豆を20
0〜1000μmの大きさの粒子に挽き、そのコーヒー粉190
gおよびこの鮮度保持剤として、三菱瓦斯化学社製エー
ジレスZ(O2を吸収するタイプ)を充填し、該缶の内側
に引張りタブにより最初に裂開されるU字難の弱目線附
近に相当する中心部に内径50〜100μmの細孔を20個穿
設すると共に、更に環状の弱め線に沿って切り込み線
(ただし、タブの鼻部が当接する部分の6mmを除く)を
施した一方が缶の径に沿って弧を画くように切断された
長さ30cm、幅35cm、厚さ50μmの、三井石油化学工業製
KMフィルム/蒸着Al箔/厚さ12μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムの積層フィルムで、最初に裂開され
るU字型の弱目線附近と引張りタブの鼻が当接する環状
の弱目線部分を被覆して、一端を蓋部の裏面側に酸化ポ
リエチレンの粉をエポキシフェノール樹脂に分散させた
接着剤により接着させて他端を巻き締め部に挟んで特種
シーマー(東邦産業社製FCH−A型真空ガス封入巻締
機)により缶詰めした。
このサンプルを40℃恒温室中で1か月放置した後、引
張りタブを引き起こして圧縮ガスを放出した(第1開
封)後、更に引き起こして引張りタブの固着部にて枢転
させることによってタブの鼻部を弱目線の一部に押圧し
て、弱目線の一部を裂開させて蓋部の一部を裂開させ
た。
そして、更に、引張りタブを引き上げて末端パネルよ
り蓋部を環状の弱目線に沿って裂開させて開缶させた
(第2開封)ところ、引張りタブや蓋部と共に細孔を有
するフィルムも切り込み線のところより美麗に切れて開
缶することができた。該缶容器の開口部にはフィルムの
切れ端も無く、見栄えの良いものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の粉粒体の飛散を防止した易開封
型フルオープン缶容器の平面図であり、第2図はその部
分拡大図であり、第3図はそのA−A線部分拡大垂直断
面図であり、第4図は引張りタブを引き起こして第2図
のU字型の弱目線に沿って末端パネルを裂開して圧縮ガ
スを大気に放出させたときの状態を示す断面図であり、
第5図は更に引張りタブを引き起こしてタブの鼻部によ
って環状の弱目線の一部に裂開を生じさせて末端パネル
の蓋部を一部押し込んだときの状態を示す断面図であ
り、第6図は更に引張りタブを引き上げて末端パネルの
裂開部分より弱目線に沿って引き裂くと共にフィルムを
切り込み線より切り裂いたときの状態を示す断面図であ
る。 1……易開封型フルオープン缶容器、2……末端パネ
ル、3……引張りタブ、3a……リング部分、3b……鼻部
分、4……巻き締め部分、5……環状の弱目線、5a……
裂開部分、6……固着部分、7……U字型の弱目線、7a
……中央部分、8……蓋部、9……粉粒体、10……圧縮
ガス、11……最初の裂開部分(圧宿ガス放出部分)、12
……細孔、13……フィルム、13a……一端、13b……他
端、13c……切れ端、14……切り込み線、15……開口
部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】缶容器の蓋部を形成すべき末端パネルの周
    縁沿いに環状の弱目線を刻設し、該弱目線に引張りタブ
    の鼻部分が接するよう弱目線内方の末端パネルに引張り
    タブを固着すると共に、該タブの固着点附近にU字状の
    弱目線を形成した易開放型の缶容器であって、該蓋部を
    開放するに当っては引張りタブを該固着点を支点として
    引き起した際に、固着点附近に形成したU字型の弱目線
    に亀裂を生じさせて缶容器の閉封状態を破壊し、次い
    で、この引張りタブを該固着点を支点として更に引き起
    こしてそのタブの鼻部分によって末端パネルの蓋部を一
    部押し込み環状の弱目線の一部に裂開を生じさせて、こ
    の引張りタブを引張ることによって蓋部全体を末端パネ
    ルの裂開部分より弱目線に沿って引き裂いて取り除くよ
    うにした粉体の飛散を防止した易開封型フルオープン缶
    容器において、該フルオープン缶容器の巻き締め部に少
    なくともその一部を巻き締めて固着すると共にその一部
    分を蓋部に固着したフィルムで、前記弱目線を刻設して
    形成したフルオープン缶容器の蓋の最初の裂開部分とな
    るU字型の弱目線部分および前記引張りタブの鼻部分に
    よって押し込まれて弱目線の一部に裂開が生じる部分を
    缶の内側より被覆したこと、該フィルムが引張りタブの
    鼻部分によって蓋部が押し込まれる部位周辺を除いて前
    記環状の弱目線に沿って切り込み線を施してあると共
    に、前記缶容器蓋の最初の裂開部分となるU字型の弱目
    線部分附近に細孔を設けてあること、並びに、該フィル
    ムが引張りタブの鼻部を押し込んだときにそれによって
    破損しないような伸展性を有するもので形成されている
    こと、を特徴とする、粉粒体の飛散を防止した易開封型
    フルオープン缶容器。
  2. 【請求項2】缶容器の蓋の最初の裂開部分を被覆するフ
    ィルムが、斜め方向に延伸した複数枚のフィルムをその
    延伸方向が実質的に直交するように貼合わせた積層フィ
    ルムで形成されている請求項1に記載の粉粒体の飛散を
    防止した易開封型フルオープン缶容器。
  3. 【請求項3】缶容器の蓋の最初の裂開部分を被覆したフ
    ィルムが、酸化ポリエチレン粉末をエポキシフェノール
    樹脂に分散させた接着剤により蓋に接着されている請求
    項1に記載の粉粒体の飛散を防止した易開封型フルオー
    プン缶容器。
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