JP2528267B2 - 軟質帯状材の定寸供給方法及び定寸供給装置 - Google Patents

軟質帯状材の定寸供給方法及び定寸供給装置

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JP2528267B2
JP2528267B2 JP6161448A JP16144894A JP2528267B2 JP 2528267 B2 JP2528267 B2 JP 2528267B2 JP 6161448 A JP6161448 A JP 6161448A JP 16144894 A JP16144894 A JP 16144894A JP 2528267 B2 JP2528267 B2 JP 2528267B2
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秀夫 辰野
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オーツタイヤ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばタイヤ製造工程
中において、サイドウォール等の軟質帯状材を成形ドラ
ムに供給するような場合に実施できる軟質帯状材の定寸
供給方法及び定寸供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ラジアルタイヤを製造する工程では、回
転可能な成形ドラムに対して各種のタイヤ構成材(カー
カス部材、ビード、サイドウォール等)を順次貼り付け
てグリーンケースを組み立て、またこのグリーンケース
をトロイダル状に変形させると共に更にタイヤ構成材
(トレッド等)を貼り付けてグリーンタイヤを組み立て
るという方法が採られるのが一般的である。
【0003】ところで、サイドウォール等は、当初、細
帯状に形成されたものをロール状に巻き取った状態で準
備されているので、成形ドラムへ供給するに際しては、
必要量だけ繰り出しながらその長手方向寸法を成形ドラ
ムの円周に合わせて切断する必要がある。従来、この種
供給乃至切断作業の自動化装置も提案されている(例え
ば特開昭58−78740号、特公昭62−6959号
等参照)が、サイドウォールには幅寸法や断面形状又は
切断する長手方向寸法の異なるものが種々あるので、ロ
ット替えのたびに、これらについて、いちいち各部の位
置調節作業を行わなければならず、稼働効率に関してや
や問題の残るところであった。
【0004】そのため、サイドウォール等を成形ドラム
へ供給し、切断する作業としては、作業者が手作業で行
うことも依然として多く残されている。この作業は、サ
イドウォールをリールから巻き出しながら、その先端部
を成形ドラムに自着させ、成形ドラムを略1回転させる
ことで、該成形ドラムに対するサイドウォールの巻回と
次回分の巻き出しとを行わせ、続いて作業者が、成形ド
ラムに自着保持された軟質帯状材の先端部に対して綺麗
なジョイントが行えると判断した位置を、手に持ったカ
ッター工具により目検討で切断し、これによって形成さ
れた末端部を上記先端部へ押し付けるというものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】作業者は、サイドウォ
ールの先端部を成形ドラムへ自着させた後、該成形ドラ
ムを回転させている間は何もできない待機時間となる。
また、成形ドラムを停止させた後にサイドウォールの切
断及びジョイントを行った後は、該サイドウォールのリ
ール等を成形ドラムから離れた位置へ一旦退避させてか
ら、成形ドラムに対して他のタイヤ構成材を貼り付ける
作業を行い、また次のサイクルにおいて再びサイドウォ
ールのリール等を成形ドラムに近接させてから、上記の
まま中断されているサイドウォールの巻き出しを改めて
続行させるという手順を踏まなければならない。従っ
て、これら一連の作業の中に時間的な無駄が多く生じ、
タイヤとしての生産能率に劣るものであった。
【0006】また、成形ドラムに巻回された状態でのサ
イドウォールの先端部と末端部とをジョイントさせる作
業には、高度な熟練が必要とされることは言うまでもな
いが、熟練技術者が行う場合でも、寸法の過不足や切り
口の変形、伸び等により正確なジョイントが行われてい
ない場合が多かった。そのため、製品バラツキが生じ、
またバランス調整等の面倒な修正作業を要することも多
かった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、サイドウォール等の軟質帯状材を所定寸法に
切断しつつ供給先へ送り渡すという一連の作業が高能率
で行えるようにし、しかも供給先における不都合(例え
ばタイヤ製造工程中でサイドウォールを成形ドラムへ自
着させる場合のジョイント不整合等)が解消できるよう
にした軟質帯状材の定寸供給方法及び定寸供給装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る軟質帯状材の定寸供給方法では、供給先へ向け
て設けられた受台に沿って軟質帯状材を繰り出し、該受
台上の軟質帯状材をその切断予定位置で切断し、切断さ
れた所定長さを有した軟質帯状材の先端部を保持して前
方へ引き出すことで、該軟質帯状材の先端部が受台から
少し突出し且つ末端部が切断部分で引き離されるように
して、作業者による取り出しに待機させることを特徴と
している。
【0009】軟質帯状材の先端部を受台から少し突出さ
せるのに先行又は並行して、受台自体を軟質帯状材の繰
り出し方向に沿って供給先へ近接させ、作業者による軟
質帯状材の取り出し後に受台を供給先から離反させるよ
うにしてもよい。一方、本発明に係る軟質帯状材の定寸
供給装置では、軟質帯状材の切断寸法より長い受台と、
この受台の上流部に設けられた切断装置と、切断により
形成された軟質帯状材の先端部を挟持又は吸着により保
持する保持手段と、該保持手段を受台に沿って移動可能
とする軟質帯状材の引き出し手段とにより構成されてい
ることを特徴としている。
【0010】前記受台は、供給先に対して、軟質帯状材
の供給方向と直交する方向へ横移動可能に設けられてお
り、受台の少なくとも先端部が供給先へ向けて近接・離
反可能に構成することが可能である。前記切断装置に
は、軟質帯状材をその切断予定位置に沿った両側で受台
へ押圧付勢する付勢手段を付設しておくのが好ましい。
【0011】
【作用】受台上へ繰り出した軟質帯状材(サイドウォー
ル等)を該受台の上で所定寸法に切断してしまい、この
状態で、作業者が取り出しを行うまで待機させるように
なっている。すなわち、軟質帯状材の切断時期が拘束さ
れないので、作業者が他の作業を行っている時間を有効
に活用することができるとともに、軟質帯状材の伸びが
なく、正確なジョイントができる。
【0012】受台の先端部を、供給先に対して近接・離
反可能な構造にしておけば、この定寸供給装置全体とし
て供給先に対する横移動をさせる場合の衝突干渉を防止
でき、装置の小型化及び設置スペースの小型化が可能と
なる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2及び図3は、タイヤ製造工程中において成形
ドラムDRへ軟質帯状材(サイドウォール)SWを自動
供給するものとして実施された本発明に係る定寸供給装
置1を示しており、この定寸供給装置1は、成形ドラム
DRの側方に設置された基枠2に対して、成形ドラムD
Rの軸心方向に所定間隔をおくように2台並設され、い
ずれも成形ドラムDRの接線方向に沿って軟質帯状材S
Wを繰り出すように傾斜姿勢で保持されている。Rは、
レットオフ機能を有して軟質帯状材SWの自動繰り出し
を行うようになされたリール装置である。
【0014】なお、以下では、成形ドラムDRの軸心に
沿った方向を左右方向(図2の上が右、同下が左)と
し、これと直交する水平方向を前後方向(図3の左が
前、同右が後)として説明する。この定寸供給装置1
は、基枠2に傾斜状態で固定されたベース3と、このベ
ース3上で左右動可能に設けられた左右動台4と、この
左右動台4の上部に設けられた前後方向に長い受台5
と、図1に示すようにこの受台5に対して設けられた第
1及び第2の付勢手段6,7、切断装置8、吸着搬送装
置9及び張力調整装置10とを具備して成る。
【0015】前記受台5は、繰り出されつつある軟質帯
状材SWを支承するものであって、その上流側(図1右
側)から下流側へ向けて、導入部12、幅規制部13、
進退部14に区分されている。幅規制部13及び進退部
14を加えた長さは、必要とされる軟質帯状材SWの長
さ(適用対象とされる品種のうち最長のもの)よりも長
く形成されている。
【0016】上記導入部12は、断面コ字状をした上側
の路板12aと下側の路板12bとが、これら両者間
に、軟質帯状材SWの送り方向(前後方向)に対して傾
斜したカッター通路12cを形成すべく、左右動台4に
固定(その固定構造は図示略した)されて成る。このカ
ッター通路12cに対し、その上流側に前記第1付勢手
段6が、また通路内に前記切断装置8が、また下流側に
前記第2付勢手段7が設けられている。
【0017】切断装置8は、図4乃至図6に示すように
導入部12の下部で、上記カッター通路12cに沿うよ
うに設けられたロッドレスシリンダ18を駆動源とし
て、該カッター通路12c内をカッター19が往復移動
するように構成されている。カッター19は、上記した
ようにその進行方向が傾斜しているだけでなく、導入部
12の上面に対しても傾斜する(図4参照)状態で設け
られている。また、その進行方向(図6の左から右とし
ている)へ向けて「く」字状に切り欠かれた刃部19a
を有している。このため、切断が容易且つ確実に行える
ばかりでなく、軟質帯状材SWを成形ドラムDRに巻回
したときのジョイントが容易且つ正確に行えるような切
り口が得られる。
【0018】ロッドレスシリンダ18の一端側には、当
該切断装置8が非作動時においてカッター19を収納し
且つ加熱・保温(軟質帯状材SWの材質にもよるが、だ
いたい70℃前後とするのが好適である)する格納部2
0が設けられている。このようにカッター19を加熱し
ておくことで、軟質帯状材SWを容易且つ迅速に切断で
き、しかも綺麗な切り口が得られるようになる。
【0019】なお、図2に示すように互いに並設された
定寸供給装置1において、それぞれの切断装置8は、ロ
ッドレスシリンダ18が干渉することがないようにそれ
らの突出方向が逆となるように(格納部20が両定寸供
給装置1の相互間に位置付けられるように)してある。
またカッター19の進行方向も、図2で言えば上下逆と
なっている。
【0020】第1付勢手段6(図6参照)は、流体圧シ
リンダ23によってフリーローラ24を上下動させるよ
うに構成され、また第2付勢手段7(図4参照)は、流
体圧シリンダ25によって押圧パッド26(吸盤状をし
たもの)を上下動させるように構成されている。いずれ
も、軟質帯状材SWを導入部12へ押圧付勢して不動に
保持し、切断の容易化が図られるようにするものであ
る。
【0021】なお、第1付勢手段6では、フリーローラ
24の軸心を受台5の長手方向と直交させるようにして
あるので、軟質帯状材SWを押圧付勢したままでの回転
(即ち、軟質帯状材SWの繰り出し)が許容され、これ
によって軟質帯状材SWに所定の張力を作用させること
ができるものである。また第2付勢手段7では、軟質帯
状材SWの幅方向に複数の押圧パッド26が当接するよ
うにしてあるので、軟質帯状材SWの断面形状(厚さ変
化)として種々のものに対応できる。
【0022】受台5の幅規制部13は、図7に示すよう
に断面L字状をした路板13a,13bがコ字状を呈す
るように向かい合わせで組み合わされて成る。一方の路
板13aは左右動台4に対して固定(その固定構造は図
示略した)され、他方の路板13bは、長手方向を左右
へ向けたガイドレール27とこれに組み合わされる摺動
案内具28とを介して左右動台4に摺動自在に保持され
ている。29は、干渉回避用のブラケットである。ま
た、該路板13bと左右動台4との間には、図1に示す
ようにボールネジ操作機構30が介設されており、これ
を操作することで両路板13a,13bによるコ字状間
隔を拡縮調節できるようになっている。従って、幅の異
なる各種の軟質帯状材SWに対して、いずれも蛇行が生
じない状態に調節できる。
【0023】なお、図示は省略したが、上記ボールネジ
操作機構30には、振動等を原因として位置ズレが生じ
ることがないよようにするため、ロック機構(セットボ
ルト等)が設けられている。受台5の進退部14は、図
1から明らかなように、断面L字状(図1下側が折曲壁
となっている)をした路板14aの一側部(図1上側)
で、幅寄せ壁14bがボールネジ操作機構34によって
左右動可能に設けられて成る。このボールネジ操作機構
34は、上記した幅規制部13のボールネジ操作機構3
0を操作するときに一緒に操作する。
【0024】上記路板14aは、図8に示すように進退
機構35を介して左右動台4に設けられており、文字通
り進退部14全体として前後方向に進退可能となってい
る。この進退機構35は、左右動台4に固定された起立
壁部38と、この起立壁部38にガイドレール39及び
摺動案内具40の組み合わせを介して前後動自在に保持
された進退テーブル41(路板14aはこの進退テーブ
ル41に固定されている)と、上記起立壁部38に設け
られて上記進退テーブル41を進退駆動する流体圧シリ
ンダ等の駆動具42とから成る。
【0025】このような進退機構35による路板14a
の進退は、軟質帯状材SWの供給時に進出させてその先
端部を成形ドラムDR(図3参照)の可及的近くまで支
承できるようにし、また不必要時には退避させて他の作
業に邪魔とならないようにするために行われる。この進
退部14には、更に、前記した張力調整装置10が設け
られている。この張力調整装置10は、進退テーブル4
1に設けられたブラケット45に対して前後揺動自在に
保持されたリンク46と、ブラケット45に設けられて
上記リンク46を揺動駆動する流体圧シリンダ等の駆動
具47と、リンク46に対して進退部14上方を幅方向
に横切るように突設された枢軸48(図1参照)と、こ
の枢軸48に固定された左右方向に複数枚の摺接板49
とから成る。各摺接板49は短冊状板バネ材の先端部を
折曲して形成してあり、駆動具47の作動時にはその先
端部により軟質帯状材SWを進退部14へ押圧付勢する
ようになっている。
【0026】このような張力調整装置10により、供給
時の軟質帯状材SWに所定の張力を作用させることがで
きるものである。図1及び図6に示すように前記吸着搬
送装置9は、受台5の側方で、その略全長にわたり沿接
するように設けられた引き出し手段55と、この引き出
し手段55によって進退可能になされた保持手段56と
から成る。引き出し手段55にはロッドレスシリンダを
用いてある。また、保持手段56には、受台5の上方を
横切るように設けられた保持アーム57に複数の吸着具
58が吊持され、これら吸着具58がバキューム装置
(図示略)と接続されて成る吸着方式のものを用いた。
保持アーム57は、引き出し手段55のスライダー55
aに設けられた流体圧シリンダ等の昇降具59を介して
保持されており、導入部12における切断装置8よりも
少し上流となる位置と、進退部14における先端位置又
はそれより下流位置とで、吸着具58を受台5の上面へ
下降させたり又は上昇させたりする。
【0027】なお、この保持手段56は、軟質帯状材S
Wの幅方向に複数の吸着具58が当接するようにしてあ
るので、軟質帯状材SWの断面形状(厚さ変化)として
種々のものに対応できる。ところで、前記左右動台4
は、図9に示すようにベース3に対してモータ駆動によ
るボールネジ機構63(図3参照)を介して横移動可能
とされている。図1中の64がその横移動を案内するガ
イドレールである。このような左右動台4による横移動
は、主に、定寸供給装置1の非作動時(タイヤ製造に関
する他の作業中)に、成形ドラムDRの側方から定寸供
給装置1を離反させるうえで行うものとなる。
【0028】次に、このようにして成る定寸供給装置1
の動きに基づいて、本発明に係る定寸供給方法を説明す
る。当初、軟質帯状材SWは、その先端部が導入部12
におけるカッター通路12cのすぐ上流部まで繰り出さ
れているとする。また運転開始状態にすると、切断装置
8はカッター19(図6参照)を切断開始位置(図1に
おける導入部12の上側)で待機させ、第1付勢手段6
はフリーローラ24を下降させた状態になるものとす
る。
【0029】まず、吸着搬送装置9(図6参照)におい
て、軟質帯状材SWの先端部上方で昇降具59による吸
着具58の下降、吸着具58による吸着開始及び吸着具
58の上昇を行って、軟質帯状材SWの先端部を浮上状
態に吸着保持する。次に、引き出し手段55の作動によ
り吸着具58を前進させ、同時に軟質帯状材SWの繰り
出しを行う。導入部12におけるカッター通路12cか
ら軟質帯状材SWの先端部までの長さが所定寸法に達し
た時点を適宜検出手段(図示略)により検出して、引き
出し手段55を停止させる。
【0030】この状態で第2付勢手段7が作動する。従
って軟質帯状材SWは、カッター通路12cを挟んでそ
の上流部及び下流部が共に押圧付勢された状態となる。
そこで切断装置8が作動し、カッター19により軟質帯
状材SWが切断される。成形ドラムDRでタイヤ製造に
関する各種作業が進められ、軟質帯状材SWを必要とな
った段階で、左右動台4のボールネジ機構63(図3及
び図9参照)が作動し、進退部14を横移動させて成形
ドラムDRに対する位置付けを所定のものに合わせる。
また、進退機構35(図8参照)が作動して進退部14
を成形ドラムDRへ向け進出させる。
【0031】その後、上記第2付勢手段7が復帰(解
放)作動し、続いて引き出し手段55が吸着具58を更
に前方へ移動させ、上記のように切断された軟質帯状材
SWの先端部が進退部14から少しだけ突出する状態に
する。また、昇降具59による吸着具58の下降、吸着
具58による吸着解除及び吸着具58の上昇を行うと共
に、張力調整装置10(図8参照)が作動して軟質帯状
材SWの先端部を押圧付勢して、軟質帯状材SWを作業
者の取り出し易い状態にセットする。このようにするこ
とで、同時に、カッター通路12cでは軟質帯状材SW
の末端部と次回分となる軟質帯状材SWの先端部とが引
き離されるようになる。
【0032】ここで作業者は、軟質帯状材SWを手で引
き出してその先端部を成形ドラムDRへ自着させ、成形
ドラムDRを回転させることでその外周(カーカス部材
(図示略)等の巻回面上)へ巻き付ける。そして、軟質
帯状材SWの先端部と末端部とのジョイントが行われ
る。作業者が軟質帯状材SWを取り出した後であれば、
上記のようなジョイント等が行われている間にも、定寸
供給装置1では各部のリセット作動、次回の軟質帯状材
SWの切断乃至セットの動作を進行できるものである。
従って、次サイクルにおいて作業者が軟質帯状材SWを
取り出そうとする時点では、遅滞なく、次回の軟質帯状
材SWがセット状況となっている。
【0033】本発明に係る定寸供給装置の細部にわたる
構成及び構造(流体圧シリンダ類を電動モータ駆動式に
変える又はその逆にする等)や、本発明に係る定寸供給
方法の細部手順等は、上記実施例に限定されるものでは
なく、実施の態様に応じて適宜変更可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明は、上述の構成を具備するもので
あって、受台上へ繰り出した軟質帯状材(サイドウォー
ル等)を該受台の上で所定寸法に切断してしまい、この
状態で、作業者が取り出しを行うまで待機させるように
なっている。すなわち、軟質帯状材の切断時期が拘束さ
れないので、作業者が他の作業を行っている時間を有効
に活用することができる。そのため、例えばタイヤ製造
工程では、サイドウォールを所定寸法に切断しつつ供給
先へ送り渡すという一連の作業が高能率で行えるように
なり、タイヤの生産能率が飛躍的に向上する。
【0035】しかも、軟質帯状材の長さ設定乃至保持、
切断が機械的に行われるので、切断位置が正確で且つ切
り口も綺麗となるから、サイドウォールを成形ドラムへ
自着させる場合等のジョイント不整合も解消できる。従
って、得られる製品(タイヤ等)として品質にバラツキ
なく且つ高品質にすることができる。受台の先端部を、
供給先に対して近接・離反可能な構造にしておけば、こ
の定寸供給装置全体として供給先に対する横移動をさせ
る場合の衝突干渉を防止でき、装置の小型化及び設置ス
ペースの小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定寸供給装置を示す拡大平面図で
ある。
【図2】本発明に係る定寸供給装置の設置状況を示す平
面図である。
【図3】図2の拡大側面図である。
【図4】図1のA−A線拡大矢視図である。
【図5】図4のB−B線拡大矢視図である。
【図6】図1のC−C線拡大断面図である。
【図7】図1のD−D線拡大断面図である。
【図8】図1のE−E線拡大矢視図である。
【図9】図1のF−F線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 定寸供給装置 5 受台 6 付勢手段 7 付勢手段 8 切断装置 55 引き出し手段 56 保持手段 SW 軟質帯状材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給先へ向けて設けられた受台(5)に
    沿って軟質帯状材(SW)を繰り出し、該受台(5)上
    の軟質帯状材(SW)をその切断予定位置で切断し、切
    断された所定長さを有した軟質帯状材(SW)の先端部
    を保持して前方へ引き出すことで、該軟質帯状材(S
    W)の先端部が受台(5)から少し突出し且つ末端部が
    切断部分で引き離されるようにして、作業者による取り
    出しに待機させることを特徴とする軟質帯状材の定寸供
    給方法。
  2. 【請求項2】 軟質帯状材(SW)の先端部を受台
    (5)から少し突出させるのに先行又は並行して受台
    (5)自体を軟質帯状材(SW)の繰り出し方向に沿っ
    て供給先へ近接させ、作業者による軟質帯状材(SW)
    の取り出し後に受台(5)を供給先から離反させること
    を特徴とする請求項1記載の軟質帯状材の定寸供給方
    法。
  3. 【請求項3】 軟質帯状材(SW)の切断寸法より長い
    受台(5)と、この受台(5)の上流部に設けられた切
    断装置(8)と、切断により形成された軟質帯状材(S
    W)の先端部を挟持又は吸着により保持する保持手段
    (56)と、該保持手段(56)を受台(5)に沿って
    移動可能とする軟質帯状材(SW)の引き出し手段(5
    5)とにより構成されていることを特徴とする軟質帯状
    材の定寸供給装置。
  4. 【請求項4】 前記受台(5)は、供給先に対して、軟
    質帯状材(SW)の供給方向と直交する方向へ横移動可
    能に設けられており、受台(5)の少なくとも先端部が
    供給先へ向けて近接・離反可能に構成されていることを
    特徴とする請求項3記載の軟質帯状材の定寸供給装置。
  5. 【請求項5】 前記切断装置(8)には、軟質帯状材
    (SW)をその切断予定位置に沿った両側で受台(5)
    へ押圧付勢する付勢手段(6)(7)が付設されている
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の軟質帯状
    材の定寸供給装置。
JP6161448A 1994-07-13 1994-07-13 軟質帯状材の定寸供給方法及び定寸供給装置 Expired - Lifetime JP2528267B2 (ja)

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