JP2527888Y2 - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JP2527888Y2
JP2527888Y2 JP1989024886U JP2488689U JP2527888Y2 JP 2527888 Y2 JP2527888 Y2 JP 2527888Y2 JP 1989024886 U JP1989024886 U JP 1989024886U JP 2488689 U JP2488689 U JP 2488689U JP 2527888 Y2 JP2527888 Y2 JP 2527888Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は外装体内に収容した内容器に水を入れてこれ
を加熱し、保温するような電気貯湯容器に関し、さらに
詳しくは外装体と内容器との間で立上がり下端が内容器
の底部に通じる通路に内容液を導き、内容液の液量を表
示し、また検出するようにした電気貯湯容器に関するも
のである。
(従来の技術) 第8図は従来の液量検出装置の一例を示している。こ
のものは、液位検出用のフロートAを、図示しない内容
注出路に端部を連痛させて併設されたバイパス管B内に
収容している。そして、バイパス管Bの外まわりの所定
高さ位置に設けられたリードスイッチhがフロートAに
内蔵しているマグネットcと対向したときの応動によっ
て、内溶液が所定高さに見合う液位ないし液量であるこ
とを検出できるようにして、マグネットとリードスイッ
チの組合せにより、空炊き防止のための下限液位の検出
を行う構成としている。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、空炊き防止の下限液位の検出を行うフロー
トを、内容液の液量の外部への明瞭な表示に兼用できる
ようにした電気貯湯容器を提供することを目的とするも
のである。
そこで本考案は、外装体とこの外装体に収容された内
容器との間を立上がり下端が内容器の底部に通じる透明
な液量表示管と、この液量表示管内に収容された縦長に
形成されたフロートとを備え、外装体内に液量表示管の
下限液位に対応した位置に、リードスイッチを設けて、
前記フロートの下部位置に前記リードスイッチと対向し
て応動するマグネットを内蔵するとともに、外装体に液
量表示管内の前記フロートを外部から視認させる液量表
示窓を設け、この液量表示窓を上下方向に所定間隔ごと
に複数形成して、前記フロートの縦長さを、前記液量表
示窓の縦長さよりも長く形成したことを特徴とする。
(作用) 本考案の上記構成では、内容器の底部に下端が通じる
液量表示管内は、内容器内の内容液の液位を保ち、液量
表示管内にフロートを浮かせるので、液量表示管の下限
液位に対応した位置に設けられたリードスイッチが、こ
れと対向する位置まで下降してきたフロートと対向して
これに内蔵されているマグネットに応動することによ
り、内容液が下限液位に達したことを確実に検出するこ
とができ、この検出信号により通電を制御することがで
きる。
また、このフロートを利用して液量表示管内のフロー
トを外部から目視することができるので、内容液の液位
ないし液量を容易に視認することができる。
特に、フロートの下部位置にマグネットを内蔵すべく
したから、フロートの重心が下部に移行して、フロート
の液量管内での浮遊姿勢が安定しより水位を明確に視認
することができる。
さらに、この液量表示窓を上下方向に所定間隔ごとに
複数形成して、前記フロートの縦長さを、前記液量表示
窓の縦長さよりも長く形成したから液量表示窓の液量に
対応した窓部からフロートを確実に視認することがで
き、それ以外の窓部との対比が明確になってフロートが
浮遊している位置、つまり液位の位置をさらに明瞭に表
示することができる。
(実施例) 第1図から第7図に示す本考案の実施例は、エアポン
プ式の卓上電気貯湯容器に本考案を適用して示したもの
である。本実施例は第1図に示すように、外装体1に収
容保持される内容器2の底部に、内容液注出路3がその
基端を接続して設けられている。内容液抽出路3は図示
しない蓋体内のベローズポンプにより加圧される内容液
を内容器2の上方へ案内し、肩部材6の裏側に固着した
逆U字管7、パイプカバー8に取付けられる注液ガイド
管9を経て外部に注出されるようにする。逆U字管7は
転倒時止水弁10を内蔵している。
内容液注出路3の立上がり部は透明管4よりなるの
で、液量表示部として外装体1の前部に嵌め付けられた
樹脂パネル11に有する液量表示窓12を通じ外部より透視
できるようにすることができる。しかし、本実施例では
内容液注出路3の立上がり部に併設した液量表示管5を
液量表示窓12の背部に位置させて、これに収容したフロ
ート18を第1図、第2図に示すように液量表示窓12を通
じて外部から目視できるようにしてある。したがって液
量表示管5は透明であり、内容器2の底部と側部とに上
下端が接続され、内容器2内と同一の液位を保つように
なっている。樹脂パネル11の下部には第2図に示すよう
に、内容液を適時に沸騰させる再沸騰スイッチの操作ボ
タン13や保温選択スイッチの操作ボタン14が設けられて
いるし、沸騰状態や保温状態を表示する液量表示部15
が、発光ダイオードを用いて設けられている。そしてそ
れらが設けられている部分は透明な樹脂カバーシートに
よって面一状態に覆い、それらに必要な表示はカバーシ
ートの裏面に印刷してある。カバーシートはパネル11の
液量表示窓12の開設部にも延長して面一状態に覆い、透
明な窓板16の代わりをすることもできる。
液量表示管5内にはマグネット17を持った縦長に形成
されたフロート18が入れられている。このフロート18
は、縦長の下部位置にマグネットを内蔵し、内容器2内
の液位と同じ液位を保っている液量表示管5内に流入す
る内容液の液面に浮いており、液位の変化に応じて移動
する。
一方液量表示管5外周にはリードスイッチ19が設けら
れている。このリードスイッチ19は、そのスイッチ部19
aが前記フロート18内のマグネット17と対向することで
オンするようにし、所定液位を検出できるようにされて
いる。リード線20は内容器2の下方にある回路基板に装
備される制御回路に接続される。
縦長に形成されたフロート18は内容液の温度に応じて
色が変わるよう感温樹脂で成計したり、他の材質の成形
品外周に感温塗料を塗ったものを用い、液量表示窓12を
通じて外部より視認できるようになっている。この液量
表示窓12はフロート8の移動に対応する部分に上下方向
に所定間隔ごとに複数形成されている。フロート18は、
その縦長さを液量表示窓12の縦長さよりも長く形成し
て、液量表示窓12からフロート18が目視できるようにな
っているので内容液の液位表示と同時にその液温まで分
かるようになっていると共に液量表示窓12の液量に対応
した窓部からフロート18を確実に視認することができ、
それ以外の窓部との対比が明確になってフロート18が浮
遊している位置、つまり液位の位置をさらに明瞭に表示
することができる。なお、透明な液量表示管5の背部に
はフロート18の色が目立つように黒色パネルを設けると
好適である。
本実施例ではリードスイッチ19を内容液残量の最低液
位に対応する液量表示管5の外周に設けることで最低液
位の検出を行うようにしており、前記液位検出に伴い、
前記樹脂パネル11の下部に発光ダイオードを用いて設け
られる給水表示部を点灯させたり、ブザーを働かせたり
するとよく、それによって電気ポットの空炊きに伴う危
険を未然に防止して安全性を保つことができる。
要するに本実施例では、外装体1とこの外装体1に収
容された内容器2との間を立上がり下端が内容器2の底
部に通じる透明な液量表示管5である。この液量表示管
5内に収容されたフロート18とを備え、外装体1に液量
表示管5内のフロート18を外部から視認させる液量表示
窓12を設けるとともに、外装体1内の液量表示管5まわ
りの空炊き防止上の下限液位に対応した位置にリードス
イッチ19を設けて、前記フロート18の下部位置に前記リ
ードスイッチと対向してこれに応動するマグネット17を
設けてある。
これによって、内容器2の底部に下端が通じる液量表
示管内は、内容器内の内容液の液位を保ち、液量表示管
内にフロート18を浮かせるので、液量表示管の下限液位
に対応した位置に設けられたリードスイッチ19が、これ
と対向する位置まで下降してきたフロート18と対向して
これに内蔵されているマグネット17に応動することによ
り、内容液が下限液位に達したことを確実に検出するこ
とができ、この検出信号により通電を制御することがで
きる。
また、このフロート18を利用して液量表示管内のフロ
ート18を外部から目視することができるので、内容液の
液位ないし液量を容易に視認することができる。
特に、フロート18の下部位置にマグネット17を内蔵す
べくしたから、フロート18の重心が下部に移行して、フ
ロート18の液量管内での浮遊姿勢が安定しより水位を明
確に視認することができる。
また、この液量表示窓12を上下方向に所定間隔ごとに
複数形成して、前記フロート18の縦長さを、前記液量表
示窓12の縦長さよりも長く形成したから液量表示窓12の
液量に対応した窓部からフロート18を確実に視認するこ
とができ、それ以外の窓部との対比が明確になってフロ
ート18が浮遊している位置、つまり液位の位置をさらに
明瞭に表示することができる。
前記液位検出用のフロート18は、第3図に示すように
本体22がブロー成形され、そのブロー22aを熱溶着して
接合することによって、内部に空気室23が形成されてい
る。21は内容液の表面張力により動作不良が生じないよ
うに、フロート18の外周に複数設けられるフィンであ
る。
本体22の底部には、外周に雄ネジ24aを有する環壁24
が延設され、この環壁24に、内周に前記雄ネジ24aに螺
合する雌ネジ26aを有するキャップ26がシールパッキン
グ25を介して螺着される。こうしてフロート18には底部
22b及び環壁24とキャップ26との内周で囲まれ、前記空
気室23とは隔絶されたマグネット密封室27が形成され
る。キャップ26は本体外周のフランジ22cに該当するま
でシールパッキング25を挟着しつつ螺着されるので、マ
グネット密封室27を充分に密閉して内部に水を侵入させ
ない。たとえ侵入したとしてもマグネット密封室27より
隔絶されて設けられた空気室23には全く侵入しないの
で、フロート18の浮力には影響しない。
第4図に示すフロート18の第2実施例は、キャップ26
が本体22の環壁24に螺着されている点では第2実施例と
同様である(共通部分いは共通符号を付す。)が本実施
例では、マグネット密封室27を設けていない。マグネッ
ト17は環壁24の内周に沿って設けられるキャップ26の凹
部26bとマグネット17の上面と、本体22内面とで空気室2
3が形成されている。この空気室23には発泡シリコンゴ
ムや発泡スチロールなどの耐熱製独立発泡樹脂28が充填
されている。本実施例によれば、キャップ26のシール性
が悪くなったりして空気室23内に吸収することがあって
も、自身の独立発泡樹脂内に水が入ることがないので、
空気室23内に独立発泡分の空気室を最低限確保すること
ができる。
第5図に示すフロート18の第3実施例は、本体22を発
泡シリコンゴムや発泡フッ素ゴムなどの耐熱製、耐水製
の独立発泡樹脂30で成形し、その下部中央にマグネット
17を挿入している。そして下方よりマグネット押え29を
装着している。このマグネット押え29は、底面中央にマ
グネット17を押圧固定できるよう突出した押え部29aを
備え、外周上端に本体22の同部を把持する爪部29b、29b
を備えている。本実施例においても第2実施例と同様
に、本体22をなす独立発泡樹脂30分の空気室を最低限確
保することができるので、フロート18の浮力を保つこと
ができる。その浮力は本体22の大半を発泡成形品で構成
されることにより本体22内部に空気室を形成する構造の
ものよりより大になる。また本実施例では発泡樹脂30と
マグネット17及びマグネット押え29の3部分でフロート
18を構成することができコストを低く抑えることができ
る。
第6図及び第7図に示すフロート18の第4実施例は、
マグネット17をキャップ26の背面凹部26cで保持し、そ
れを本体22内に挿入している。本体22の開口は、キャッ
プ26の凹部26cの側周との間に挟着されるシールパッキ
ング32によりシールされると同時に、キャップ26の鍔部
26dと本体22の開口縁22cとの超音波溶着31によって完全
に閉じられている。
本体22とキャップ26の装着部にはマグネット押え33が
被せられている。このマグネット押え33の側周をなすフ
ランジ部33aから上方への2ケ所の突出部には係合孔35
が開設され、一方本体22の側周外面には前記係合孔35に
対応して2つの係合突部34が設けられている。前記係合
孔35と係合突部34とはキャップ26を本体22に押圧する状
態で互いに係合し合う抜止め係合部を構成している。本
実施例によれば、マグネット押え33の係合孔35に本体22
の係合突部34が、抜止め係合することでキャップ26を本
体22に押圧できるので、前記超音波溶着31部分を下方か
ら押圧して溶着度の不均一性をカバーしてシール性を保
ち、フロート内部の負圧による吸水を完全に防止するこ
とができる。なおキャップ26の上方への押圧力が超音波
溶着31部分のシール性を強化するのと同様に、前記抜止
め係合部36での嵌付け力が前記シールパッキング32によ
るシール性をも確実にしている。
(考案の効果) 本考案によれば、内容器の底部に下端が通じる液量表
示管内は、内容器内の内容液の液位を保ち、液量表示管
内にフロートを浮かせるので、液量表示管の下限液位に
対応した位置に設けられたリードスイッチが、これと対
向する位置まで下降してきたフロートと対向してこれに
内蔵されているマグネットに応動することにより、内容
液が下限液位に達したことを確実に検出することがで
き、この検出信号により通電を制限することができる。
また、このフロートを利用して液量表示管内のフロー
トを外部から目視することができるので、内容液の液位
ないし液量を容易に視認することができる。
特に、フロートの下部位置にマグネットを内蔵すべく
したから、フロートの重心が下部に移行して、フロート
の液量管内での浮遊姿勢が安定しより水位を明確に視認
することができる。
また、この液量表示窓を上下方向に所定間隔ごとに複
数形成して、前記フロートの縦長さを、前記液量表示窓
の縦長さよりも長く形成したから、液量表示窓の液量に
対応した窓部からフロートを確実に視認することがで
き、それ以外の窓部との対比が明確になってフロートが
浮遊している位置、つまり液位の位置をさらに明瞭に表
示することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第7図は本考案の実施例を示し、第1図は第
1実施例の縦断側面図、第2図はその正面図、第3図は
その液位検出用フロートの断面図、第4図は第2実施例
のフロートの断面図、第5図は第3実施例のフロート及
び液量表示管の断面図、第6図は第4実施例のフロート
の一部拡大断面図、第7図はその斜視図、第8図は従来
例を示す断面図である。 1……外装体 2……内容器 5……液量表示管 12……液量表示窓 17……マグネット 18……フロート 19……リードスイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−6727(JP,U) 実開 昭63−181927(JP,U) 実開 昭60−76228(JP,U) 実開 昭62−120240(JP,U) 実開 昭61−10149(JP,U) 実開 昭59−27418(JP,U) 実開 昭63−150332(JP,U) 実開 昭55−77146(JP,U) 実開 昭61−149833(JP,U) 実開 昭60−188328(JP,U) 実公 昭62−45139(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外装体とこの外装体に収容された内容器と
    の間を立ち上がり下端が内容器の底部に通じる透明な液
    量表示管と、この液量表示管内に収容された縦長に形成
    されたフロートとを備え、外装体内の液量表示管の下限
    液位に対応した位置に、リードスイッチを設けて、前記
    フロートの下部位置に前記リードスイッチと対向して応
    動するマグネットを内蔵するとともに、外装体に液量表
    示管内の前記フロートを外部から視認させる液量表示窓
    を設け、この液量表示窓を上下方向に所定間隔ごとに複
    数形成して、前記フロートの縦長さを、前記液量表示窓
    の縦長さよりも長く形成したことを特徴とする電気貯湯
    容器。
JP1989024886U 1989-03-03 1989-03-03 電気貯湯容器 Expired - Lifetime JP2527888Y2 (ja)

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JPH02116213U JPH02116213U (ja) 1990-09-18
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