JP2527351Y2 - 二重殻貯槽の配管構造 - Google Patents

二重殻貯槽の配管構造

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JP2527351Y2 JP10975190U JP10975190U JP2527351Y2 JP 2527351 Y2 JP2527351 Y2 JP 2527351Y2 JP 10975190 U JP10975190 U JP 10975190U JP 10975190 U JP10975190 U JP 10975190U JP 2527351 Y2 JP2527351 Y2 JP 2527351Y2
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英雄 石井
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株式会社石井鐵工所
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、LPGやLNG、エチレンなどの低温液化ガス
を貯蔵する二重殻貯槽の配管構造に関するもので、さら
に詳しくは、貯槽内部からの配管を、途中複数個所に屈
曲部を設けるとともに外槽屋根の側壁部を貫通して貯槽
外部に至るように形成したものである。
(従来の技術) 従来の二重殻貯槽、殊に外槽側壁がコンクリート、外
槽屋根が金属よりなる貯槽の液の流入・流出、ガス抜
き、計測用等の各種配管は、第4図の従来例に示すよう
に内槽屋根3及び外槽屋根8のそれぞれを垂直に貫通し
て取付けられている。つまり、内槽内部に通じる各種配
管9は、内槽屋根取付部10に気密に固定されるととも
に、外槽屋根取付部12においては外槽伸縮継手14を介し
て伸縮自在に支持されている。
これは、万一内槽が破壊して液が漏れた場合の受液
槽、つまり防液堤としてコンクリートよりなる外槽側壁
7を機能させるために、該外槽側壁7を貫通して配管9
を取付けることによる側壁の損傷や強度の劣化がないよ
うに、内槽屋根3及び外槽屋根8を貫通して配管9を取
付けるように配慮したものである。
また、外槽屋根8上には、配管9等を管理するための
作業用の屋根架台15を特別に設置していた。
(考案が解決しようとする課題) 一般に二重殻貯層は、内槽内部の貯蔵液とガスとの間
や、内外槽間の空間と保冷層、あるいは貯槽外気との間
で温度変化及び圧力の変化が生じ、内槽及び外槽の各屋
根部は膨張・収縮の変動が大きく、屋根部を貫通する配
管の取付部はその伸縮変動による変位や応力を直接受け
ることになる。この伸縮変動を吸収緩和するために殊に
変動の大きい外槽屋根取付部には伸縮継手を設けている
が、この伸縮継手は肉厚が薄くジャバラ状になっていて
構造が複雑なため、繰り返し疲労や劣化に対して弱く、
亀裂が入って破損する危険があった。従って、メンテナ
ンスや補修等に手がかかったり、機材にかかる経費も高
価になるという問題も生じた。
また、数多くの配管やバルブ類が外槽屋根上部に集中
して取付けられているため、配管類が入り組んで繁雑と
なり操作や点検等の作業がしにくいという問題も生じ
た。また、屋根上に作業用の屋根架台等の特別の設備が
必要となった。
この考案は、従来技術が有する上述の問題点に鑑みて
なされたもので、その目的とするところは、各種配管の
内槽と外槽との間に位置する配管部分に屈曲部を複数個
所設けて、この屈曲部で内槽及び外槽の各屋根部の膨
張、収縮の変動やあるいは内槽の変動を吸収して、貯槽
の配管取付部での応力を緩和するように配慮し、さらに
配管を外槽屋根上部に集中させないで外槽屋根側壁部に
取付けたもので、殊に外槽屋根取付部には伸縮継手を設
ける必要がないようにしたものである。
(課題を解決するための手段) この考案に係る二重殻貯槽の配管構造は、貯槽内部よ
り外部に通ずる各種配管のうち、内槽と外槽との間に位
置する配管部分に屈曲部を複数個所設けるとともに、外
槽屋根の側壁部に前記配管を貫通して貯槽外部に至るよ
うに形成したものである。
(作用) この考案に係る二重殻貯槽の配管は、内槽と外槽との
間に位置する部分で屈曲部を複数個所設けているので、
この屈曲部で内槽及び外槽の熱的あるいは機械的変動に
よる変位や応力が吸収緩和される。つまり、内槽の固定
点と外槽の固定点の間に設けた配管の複数のコーナー部
で変動に対する変位吸収が行われるため、配管の軸方向
や軸に対して直角方向にかかる変位が、そのまま配管を
伝わって伝達されることなく方向を変えて分散吸収され
る。
また配管は、外槽屋根の側壁部に貫通して貯槽外部に
至るように形成されているので、外槽屋根のドーム部に
かかる上下方向の膨張・収縮の大きな繰り返し変動を受
けることがない。つまり、配管の外槽屋根取付部では外
槽屋根の熱的あるいは機械的伸縮変動による変位や応力
を受けることがない。
配管は伸縮変動の大きい外槽屋根の上部を垂直に貫通
して設けることなく外槽屋根側壁部に設け、該側壁部に
荷重が支持されるので、取付部の変位や応力を吸収緩和
するための伸縮継手を設ける必要がなく、また配管の荷
重が外槽屋根の上部にかかることもなくなる。
(実施例) この考案に係る二重殻貯槽の配管構造の実施例を図面
に基づいて説明する。
第1図は、二重殻貯槽の配管構造の一例を示す一部を
欠除した縦断面説明図、第2図は、その屋根要部におけ
る水平断面説明図である。
二重殻貯槽は、低温液化ガスを収容する内槽底板1と
内槽側板2と内槽屋根3とで密封体に形成された内槽貯
槽と、外周に空間4と保冷層5を介してコンクリートよ
りなる外槽底版6及び外槽側壁7と、鋼板よりなる外槽
屋根8とで密封体に形成された外槽貯槽とで二重殻に形
成されている。
液の流入・流出管、ガス管、クリーニング管、計測用
ノズル等の各種配管9は、その用途に応じて例えば内槽
屋根3を貫通して内槽屋根取付部10に固定するか、ある
いはまた、内槽側板2の下部を貫通して内槽側板取付部
11に固定する。そして、これら各種配管9は、内外槽の
空間4に位置する部分で屈曲部9Aを複数個所設けた後、
水平方向に延長して、外槽屋根の側壁部8Aを水平方向に
貫通して外槽屋根取付部12にそれぞれ固定する。なおこ
の場合、屈曲部9Aを設ける位置は、内外槽間の空間4に
限定することなく、屈曲部9Aの動きを束縛しないで変動
に柔軟に追従する断熱材、例えば粒状パーライトやグラ
スウール等からなる断熱層の内部であってもよい。
従って配管9は、内槽屋根取付部10又は内槽側板取付
部11の固定点と外槽屋根取付部12の固定点との間に設け
た複数の屈曲部9Aで変動に対する変位吸収が行われるた
め、各々の配管取付部に軸方向と平行又は垂直にかかる
変位がそのまま配管を伝わって他の配管取付部に伝達さ
れることなく、途中の屈曲部で分散吸収され緩和され
る。
つまり、屈曲部がない場合や1個所だけの場合には、
内槽及び外槽の取付部の2つの固定点の間で配管が拘束
されてしまうため、各々の固定点にかかる変位や応力が
配管を伝わって直接他の固定点にまで及んでしまい、配
管取付部や配管自体に無理な力がかかり変形や損傷を生
ずる。
また、配管9の外槽屋根取付部12及びバルブ類は、外
槽側壁7の上端の側上部歩廊13上で人の手が届く範囲に
位置するように設ける。
第3図は、外槽屋根の側壁部における配管取付部の断
面説明図である。
屈曲部9Aを設けた配管9は水平方向に外槽屋根の側壁
部8Aを貫通して、外槽屋根取付継手12Aを介して固定す
る。この場合、内外槽の伸縮による変位や応力は配管屈
曲部9Aで吸収されるので、外槽屋根取付継手12Aは変位
や応力を吸収するタイプの伸縮継手にする必要がなく、
ボックス状の継手とする。なおこの部分にはグラスウー
ル、ポリウレタン等の保冷材を取り付けて配管から冷気
が外槽に伝わらないようにする。
なお、本実施例は、コンクリート外槽を有する二重殻
貯槽について説明したが、必ずしもこれに限定されるも
のではなく、金属二重殻貯槽にも適用される。
(効果) この考案に係る二重殻貯槽の配管構造は、以上説明し
たように構成されているので次に示す特有の効果を有す
る。
内槽と外槽との間に位置する配管途中に屈曲部を複数
個所設けているので、この屈曲部が配管に伝わる変位を
分散吸収するため、内槽及び外槽の熱的あるいは機械的
変動による変位や応力が吸収緩和される。従って、内外
槽間に位置する配管自体及び配管の内槽屋根取付部ある
いは内槽側板取付部並びに外槽屋根取付部は、内槽及び
外槽屋根の膨張・収縮による変位や応力を受けることが
ないので安全である。
また、外槽屋根の側壁部に位置する配管の外槽屋根取
付部に変位や応力を吸収緩和するための伸縮継手を設け
る必要がないので、伸縮継手部の繰り返し疲労や劣化に
よる破損の心配がない。
また、従来のように外槽屋根上部に配管を取付けてい
た場合は、配管重量を外槽屋根にかかる荷重として加算
して屋根に強度を持たせていたが、本考案によると外槽
屋根の立上がりの側壁部で支持されるので、外槽屋根に
補強部材を設ける必要がなく、屋根強度を低減でき、補
強部材のアップがなくなり、安価にできる。
外槽屋根上部に配管が集中することがなく、配管等を
管理するための作業用の屋根架台も必要がなくなる。ま
た配管は、外槽屋根周壁部より水平方向に延出している
ので、側上部歩廊の上で配管やバルブ等の管理、操作が
容易にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る二重殻貯槽の配管構造の一例
を示す一部を欠除した縦断面説明図、第2図は、この考
案に係る二重殻貯槽の配管構造の一例を示す屋根要部に
おける一部を欠除した水平断面説明図、第3図は、この
考案に係る配管構造の外槽屋根側壁部の配管取付部の一
部を欠除した断面説明図、第4図は従来の二重殻貯槽の
配管構造の一部を欠除した縦断面説明図である。 2……内槽側板、3……内槽屋根 4……空間、5……保冷層 7……外槽側壁、8……外槽屋根 8A……外槽屋根の側壁部 9……配管、9A……屈曲部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯槽内部より貯槽外部に通ずる液やガスの
    流入・流出、計測用等の各種配管のうち、内槽と外槽と
    の間に位置する配管部分に屈曲部を複数個所設けるとと
    もに、外槽屋根の側壁部に前記配管を貫通して貯槽外部
    に至るように形成したことを特徴とする二重殻貯槽の配
    管構造。
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