JP2527183Y2

JP2527183Y2 - 照光用導光体

Info

Publication number: JP2527183Y2
Application number: JP1990119367U
Authority: JP
Inventors: 一雄金尾
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 1990-11-16
Filing date: 1990-11-16
Publication date: 1997-02-26
Anticipated expiration: 2005-11-16
Also published as: DE4137670A1; JPH0477101U; DE4137670C2

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は照光用導光体に係り、特に、リモートコント
ロール装置等の文字板等の照光用導光体に関する。

〔従来の技術〕

従来のこの種の照光用導光体は、例えば文字板に配列
された文字の各列に対応して複数の照光部が列設され、
これらの各照光部の一端面に対向してLED等の光源がそ
れぞれ配設されて構成されていた。例えば、実開平２−
47602号公報に記載されており、これを第５図に示して
ある。

第５図において、１は照光用導体で、この照光用導体
１は例えばアクリル樹脂により成形されている。この照
光用導体１には複数の長尺状の照光部2a,2b,2c,2dが隙
間を置いて等間隔に並設されており、これらの照光部2a
〜2dの一端（第５図において左端）には導光路部３が照
光部2a〜2dの長手方向と略直交配置に形成されている。
この導光路部３の下端（第５図において）は最下部の照
光部2aより突出されて入光部４が設けられている。また
導光路部３には各照光部2a〜2dへ分光するための反射分
光部5a,5b,5c,5dが設けられている。この反射分光部5a
〜5dは各照光部2a〜2dに対して略45°の角度で配設さ
れ、かつ入光部４から遠ざかる程、その先端ａが長く形
成され、導光路部３を通過する光を各照光部2a〜2dへ均
等に分光できるようになっている。また、反射分光部5a
〜5dは前記照光部2a〜2d間の隙間に連なった三角形状の
切欠きの一面によって形成されており、また反射分光部
5dは導光路部３の角を面取りすることにより形成されて
いる。一方、各照光部2a〜2dの他端（第５図において右
端）には反射部６が設けられている。この反射部６は各
照光部2a〜2dを連結する連結部７の外側に設けられ、照
光部2a,2dの右端に対応する位置には照光部2a,2dの全幅
に亘って45°の面取りにより反射部6a,6dが設けられ、
照光部2b,2cの右端に対応する位置には頂角を90°とす
る二等辺三角形状の切欠きにより反射部6b,6cが設けら
れている。なお、Ｌは光路である。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところで前述の従来技術では、複数本の照光部に対応
して複数個のLEDを配設したため、照光部及びLEDの取付
作業に手間がかかつていた。また、LEDを多数使用する
ためにコスト高となり、消費電力量も増大していた。

そこで、一個のLEDを使用し、このLEDの光を導光部材
で複数本の照光部まで導いているものもあるが、各照光
部の全面を均一に照光させることが困難であった。

特に、入光部に近い方の照光部2a,2bについては、反
射分光部5a,5bを対応する照光部の入光部から遠い側
（遠端側と称する）に配置せざるを得ない。そのため、
該照光部の入光部に近い側（近端側と称する）に光が回
り込みにくく、照光むらの原因となっていた。

本考案は前記従来技術の課題に鑑み、これを解決すべ
くなされたもので、その目的は、１個のLEDで複数の照
光部を均一に照光することができる照光用導光体を提供
することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するために、本考案は、複数の長尺上
の照光部と、該各照光部の一端を連結した導光路部と、
該導光路部に設けた入光部と、前記導光部の一側である
前記照光部側に照光部に対応してそれぞれ設けられ、前
記入光部からの光を対応する照光部に導く第１の分光部
と、前記光の主光軸を挾んで前記第１の分光部に対向す
る前記導光路部の他側にそれぞれ設けられ、対向する各
第１の分光部より前記入光部よりに位置し、前記光を対
応する照光部に導く第２の分光部とを有する構成として
ある。

〔作用〕

前記手段により、入光部からの光は放射状に入光し、
この分散する光を略全て第１の分光部及び第２の分光部
によって、複数の照光部へ均等に分光入射され、１個の
LEDで複数の照光部が均一に照光される。

また、LEDから照光部までの光路の道のりは最短距離
となり、十分な明るさを保てる。

さらに、入光部に近い照光部2a,2bは、第２の分光部
があるため、入光部から遠い方の照光部2c,2dに行って
いた光がバランスおく回り込み、照光部間の光量バラン
スが改善されると共に、その位置が第１の分光部より入
光部よりにあるため、照光部2a,2b内の近端側に主に光
が回り込み、照光部内の光量バランスも同時に改善され
る。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例を第１図ないし第４図に基づ
いて説明する。

第１図は本考案に係る照光用導光体の平面図、第２図
は断面図、第３図及び第４図は実施例が適用された表示
装置の平面図及び断面図である。

これらの図において、１は照光用導光体で、この照光
用導光体１は例えばアクリル樹脂材で成形されている。
照光用導光体１には複数の長尺状の照光部2a,2b,2c,2d
が、隙間を置いて等間隔に並設されていて、これらの照
光部2a〜2dの一端には導光路部３が照光部2a〜2dの長手
方向とほぼ直角に連結している。この導光路部３の第１
図での下端位置に、照光部2aの側面位置より突出して入
光部４が設けられていて、この入光部４に対向してLED9
が配設されている。また、各照光部2a〜2dの他端は、連
通部６によつて一体に光学的に接続されている。

前記導光路部３の前記照光部2a〜2dとの連結部側に、
それぞれLED9からの光を対応する照光部2a〜2dに導く第
１の分光部が設けられている。実施例ではこの第１の分
光部として、導光路部３の前記照光部2a〜2d側に反射面
5a〜5dがそれぞれ形成されている。これらの反射面5a〜
5dは、各照光部2a〜2dの長手方向と略45°の角度に形成
され、且つ入光部４から遠ざかるに従つて反射面5a〜5d
が長く設定されている。これらの反射面の内、反射面5a
〜5dは、前記照光部2a〜2d間の隙間に連なつた三角形状
の切欠きの一面によつて形成されており、反射面5dは導
光路部３の隅部を面取りして形成されている。

このように形成されている反射面5a,5bによつて、LED
9からの光は各照光部2a,2bにほぼ均等な光量で反射して
導かれ、主に各照光部2a,2bの遠端（第１図の上半分）
を照光する。また、反射面5c,5dではLED9からの光を反
射して、それぞれ照光部2c,2dに導いて照光するように
構成されている。

一方、光源（LED9）の主光軸を挟んで前記第１の分光
部に対向する導光路部３の左端には、第２の分光部が設
けられている。本実施例ではこの第２の分光部として、
光源の主光軸を挟んで前記反射面5a,5bと対向する導光
路部３の左端面に、三角形状に切欠かれて反射面20a,20
bがそれぞれ形成されている。これらの反射面20a,20b
は、入光部４から離れるに従つて導光路部３の左端面と
のなす角が、次第に大きく設定されていて、反射面20b
の方が反射面20aより上記角が大きくなつている。

このように形成されている反射面20a,20bによつて、L
ED9からの光は各照光部2a,2bでほぼ均等な光量となるよ
うに反射して導かれ、主に各照光部2a,2bの近端側（第
１図の下半分）あるいは右端寄りを照光するように構成
されている。

また、各照光部2a〜2dの底面には傾斜面８が形成され
ていて、この傾斜面８は照光部2a〜2dの略中央部から形
成され、連通部６側へ行くに従つて切込むように形成さ
れている。そして、照光部2a〜2dの底面は、ナシ地、ロ
ーレツト白塗装、白印刷等の加工がなされ光を上方へ拡
散するようになつている。

このような構成の実施例に係る照光用導光体１は第３
図及び第４図に示すように表示装置に適用され、照光用
導光体１の上面には文字部10が配置されている。この文
字部10には、各照光部2a〜2dに対応するように、A,B,C
………の文字部11,11,………が設けられている。

この表示装置は、LED9を点灯するとLED9の光が入光部
４から導光路部３内へ入射し、その光が反射面5a,5bに
よつて反射分光されて、主に照光部2a,2bの遠端側（第
１図の上側部側）をそれぞれ照光する。また、反射面5
c,5dはLED9の光を反射分光し、それぞれ照光部2c,2dの
全域を照光する。一方、入光部４から導光路部３内へ入
射したLED9の光は、反射面20a,20bでもそれぞれ反射分
光されて照光部2a,2bの近端側（第１図の下半分）ある
いは右端寄りを照光する。このようにして反射面5a〜5d
及び反射面20a,20bで反射分光され、各照光部2a〜2dへ
導かれた光によつて、文字部10の各文字部11,11………
が均一に照光される。また、各照光部2a〜2dを通過する
光は傾斜面８によつて、第４図の上方に反射され、LED9
から遠い文字部11の減光を補ない、各照光部2a〜2dを明
るく照光する。

このように実施例では、LED9からの照光用の光を導光
路部３を介して各照光部2a〜2dへ導いて、各照光部2a〜
2dを照光するようにしたので、LEDが一個ですみ組付工
数も減り製造コストを低減させ、消費電力を減少させる
ことができる。

また、導光路部３に反射面5a〜5d及び反射面20a〜20b
を設けて、LED9からの導光路部３に入射する光を各照光
部2a〜2d内にほぼ均等に導いて、各照光部2a〜2d内での
照光をほぼ均一な明るさで行うことができる。特に、反
射面5c,5dがあることから、反射面5a,5bの長さを大きく
とれない構造である場合、従来では照光に役立つていな
い部分の光を反射面20a,20bを設けることにより利用し
て照光部2a,2b内での照光を均一に十分なものとするこ
とができる。

さらに、反射面5a,5bからの反射光では照らしきれな
い照光部2a,2bをおぎなうように反射面20a,20bの反射光
を設定することができるので、照光部2a〜2d内での照光
の均一性が向上する。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によれば、一光源で複数
の照光部を均一に照光することができ、かつ、組立作業
の簡素化、コスト低減、低消費電力化を図ることができ
る。さらに、第２分光部があるため、入光部からの光が
各照光部にバランス良く回り込み、照光部間及び照光部
内の両光量バランスを一度に改善できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る照光用導光体の平面図、第２図は
同断面図、第３図及び第４図は本考案に係る照光用導光
体を表示装置に適用した状態を示す平面図及び断面図、
第５図は従来の照光用導光体を示す平面図である。１………照光用導光体、2a〜2d………照光部、３………
導光路部、４………入光部、5a〜5d、20a,20b………反
射面。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数の長尺状の照光部と、該各照光部の一端を連結した導光路部と、該導光路部に設けた入光部と、前記導光部の一側である前記照光部側に照光部に対応し
てそれぞれ設けられ、前記入光部からの光を対応する照
光部に導く第１の分光部と、前記光の主光軸を挾んで前記第１の分光部に対向する前
記導光路部の他側にそれぞれ設けられ、対向する各第１
の分光部より前記入光部よりに位置し、前記光を対応す
る照光部に導く第２の分光部とを有することを特徴とす
る照光用導光体。
【請求項２】第２の分光部が、入光部から遠くなる程照
光部の延長方向となす角が小さくなるように形成されて
いる反射面であることを特徴とする請求項（１）に記載
の照光用導光体。