JP2525517B2 - 炭酸ガス検知センサ - Google Patents

炭酸ガス検知センサ

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JP2525517B2
JP2525517B2 JP3074950A JP7495091A JP2525517B2 JP 2525517 B2 JP2525517 B2 JP 2525517B2 JP 3074950 A JP3074950 A JP 3074950A JP 7495091 A JP7495091 A JP 7495091A JP 2525517 B2 JP2525517 B2 JP 2525517B2
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carbonate
dioxide detection
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博憲 波多野
隆之 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体電解質型の炭酸ガ
スセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在開発されている固体電解質型のセン
サは、イオン伝導体からなる固体電解質板体の両面に電
極を設けて構成されているのが普通である。こうした固
体電解質型の炭酸ガスセンサとしては、例えば炭酸カリ
ウムをプレス成形したのち焼成したペレット状のイオン
伝導体の両側面に金電極を設けて検知電極と基準電極と
した素子を用いた炭酸ガスセンサXがある(第1回化学
センサ国際会議講演予稿集353頁、1983年9
月)。
【0003】このセンサにおいては、被測定ガスに接す
る検知電極と基準電極との間の電位差を測定することに
よりガス中の炭酸ガス濃度を検出できるようになってい
る。しかし、被測定ガスに含まれる水分によって起電力
特性が変化し、湿度による誤差の補正が必要であるため
に実用的でないという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術における問題点を解消して、湿度特性が改良された
高信頼性の炭酸ガス検知センサを提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の炭酸ガス検知センサは、イオン伝導体を挟
んで2個の電極を対設しそれぞれの電極と接触するガス
の濃度の差に対応する電気信号を出力するガスセンサに
おいて、該イオン伝導体が、アルカリ金属炭酸塩とアル
カリ土類金属炭酸塩との粉末混合物よりなる、アルカリ
金属炭酸塩に対するアルカリ土類金属炭酸塩のモル混合
比が1を超えた材料からの成形体であることを特徴とす
【0006】本発明の炭酸ガス検知センサのイオン伝導
体に用いられるアルカリ土類金属炭酸塩は、好ましくは
炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウムか
ら選ばれたものであり、またアルカリ金属炭酸塩は、炭
酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムから選ばれ
た一つ以上の炭酸塩であることが好ましい。
【0007】これらの中から選ばれたアルカリ土類金属
炭酸塩とアルカリ金属炭酸塩とは、それぞれ粉末状で均
一に混合したのちプレスしてペレット状などに成形し、
イオン伝導体とすることができる。この際の配合割合は
材料の組合せによっても多少異なるが、アルカリ金属炭
酸塩1モルに対してアルカリ土類金属炭酸塩が1モルを
超えるように配合するのがよい。
【0008】このようなイオン伝導体を用いて組み立て
られた本発明の炭酸ガス検知センサの構造を第1図に示
す。図において、1は検知素子であり、2は検知素子を
構成するイオン伝導体ペレット、3は検知電極、4は基
準電極である。図の(a),(b),(c) は、それぞれ形態は異
なるが基本的には共通の構造を有している。ここで検知
電極および基準電極は、例えば白金、パラジウム、ロジ
ウム、ルテニウム、イリジウム、金、銀等の貴金属など
を真空蒸着やスパッタリング、あるいは貴金属などを導
電材とする導電ペーストなどを印刷するなどの適宜の方
法によって、ペレット2またはペレット2を載せる基板
6の面などに対向するように設けるのがよい。
【0009】このように構成された検知素子1は、一方
の面上にヒータ5を設けたセラミック基板6の他方の面
に融着したのち基準電極4の周りを無機シール材7で封
止して形成され、台座8に貫設したピン9のそれぞれに
ヒータ5の端子、検知電極3、基準電極4をそれぞれ引
出し線10によって接続して組み立てられている。な
お、ヒータ5は例えば白金、パラジウム、ロジウム、ル
テニウム、イリジウム、金、銀等の貴金属などの電気抵
抗膜を真空蒸着やスパッタリング、あるいはメッキなど
の方法によってセラミック基板6の面上に形成するか、
またはこれら貴金属などを導電材とする導電塗料を印刷
するなどの方法によってセラミック基板6の面に電気抵
抗膜を形成することによって設けることができる。
【0010】
【作用】本発明の炭酸ガス検知センサは、ヒータに通電
して加熱した状態で被測定ガスを接触させると、ガス中
の炭酸ガスの濃度に対応した起電力が両電極間に出力さ
れる。本発明の炭酸ガス検知センサは、少量のアルカリ
金属炭酸塩と大量のアルカリ土類金属炭酸塩との混合物
から形成されたイオン伝導体を使用しているために、特
別に高温度でなくても良好な検知出力特性を有してお
り、湿度による測定誤差はごく僅かである。
【0011】
【実施例】〔実施例1〕炭酸ナトリウムと炭酸バリウム
とをモル比で1:1.1となるよう混合し、10Kg/cm
2 の圧力でプレス成形して3mm×3mm×0.5mmのイオ
ン伝導体ペレットとした。一方、裏面に白金をスパッタ
することにより発熱抵抗線を形成してヒータとした4mm
×3mm×0.3mmのアルミナ系セラミック基板の上面
に、更に白金をスパッタすることにより長辺に沿って両
側に幅0.5mmの電極を設けたものを用意した。
【0012】次に4フッ化エチレン樹脂の台座に貫通し
て設けたヒータ用ピンと電極端子用ピンに対して、基板
のヒータ端末と電極とをそれぞれ引出し線で結合するこ
とにより、台座に基板を固定した。続いて、基板の上面
にイオン伝導体ペレットを載せたのちヒータに通電して
ペレットを融着固定し、更に白金電極の一方を設けたペ
レット部分の周りにアルミナ系無機耐熱塗料を塗布して
雰囲気ガスに対するシールを行い、これを基準電極とし
た。
【0013】このようにして図1の(a) のように組み立
てた炭酸ガス検知センサAを、図2の測定装置のチャン
バ15に組み込み、ヒータ5によって所定の温度に加熱
し、次に流量計11、12、13を介して所定のガス濃
度となるよう空気、酸素、炭酸ガスを混合し、また水槽
14を通過させて所定の湿度に調整したうえ、チャンバ
15に供給した。こうして検知電極3と基準電極4との
間の起電力を電圧計16で測定した。なお、17は外気
遮断用の水槽、18は排気口である。
【0014】こうして素子温度を550℃として、湿り
空気中及び乾燥空気中の炭酸ガスの濃度200〜500
0ppm に対する検知出力特性を測定し、その結果を図3
に示した。この結果を見ると、本発明の炭酸ガス検知セ
ンサAは湿度50%の空気中でも乾燥空気中とほぼ同一
の検知出力特性を有し、湿度の影響をごく僅かしか受け
ないことがわかる。
【0015】〔比較例1〕炭酸ナトリウムと炭酸バリウ
ムとをモル比で1:0.8となるよう混合した他は実施
例1と全く同様にして炭酸ガス検知センサaを得た。こ
の炭酸ガス検知センサaについて実施例1と全く同様に
して検知出力特性を測定し、その結果を図4に示した
が、測定誤差が大きいことがわかる。
【0016】〔実施例2ないし4〕炭酸リチウムと炭酸
カルシウムとをモル比で1:1.1となるよう混合して
作成したイオン伝導体ペレットを用いたほかは実施例1
と同様にして、炭酸ガス検知センサBを組み立てた。
【0017】また同様にして炭酸ナトリウムと炭酸スト
ロンチウムとをモル比で1:1.1となるよう混合して
作成したイオン伝導体ペレット、及び炭酸カリウムと炭
酸バリウムとをモル比で1:1.1となるよう混合して
作成したイオン伝導体ペレットを用いて上記と同様にし
て炭酸ガス検知センサC及びDを組み立てた。これらの
炭酸ガス検知センサは、いずれも優れた耐湿特性を有し
ていることがわかった。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明の炭酸ガス検知セ
ンサは検知出力特性が湿度の影響を受け難いという特長
があるほか、比較的に低温度で精度の良い検知ができ、
更には効率よく素子を加熱することができるために消費
電力が少なくて済み、従って長寿命であり、また構造が
簡単で製造が容易であるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炭酸ガス検知センサの構成図である。
【図2】炭酸ガス検知センサの検知出力特性測定装置の
構成図である。
【図3】本発明の実施例1である炭酸ガス検知センサA
の湿り空気中および乾燥空気中における炭酸ガス濃度に
対する検知出力特性図である。
【図4】比較例1の炭酸ガス検知センサaの湿り空気中
および乾燥空気中における炭酸ガス濃度に対する検知出
力特性図である。
【符号の説明】
1 検知素子 2 イオン伝導体ペレット 3 検知電極 4 基準電極 5 ヒータ 6 セラミック基板 7 無機シール材 8 台座 9 ピン 10 引出し線 11,12,13 流量計 14 水槽 15 チャンバ 16 電圧計 17 水槽 18 排気口

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン伝導体を挟んで2個の電極を対設
    しそれぞれの電極と接触するガスの濃度の差に対応する
    電気信号を出力するガスセンサにおいて、該イオン伝導
    体が、アルカリ金属炭酸塩とアルカリ土類金属炭酸塩と
    の粉末混合物よりなる、アルカリ金属炭酸塩に対するア
    ルカリ土類金属炭酸塩のモル混合比が1を超えた材料か
    らの成形体であることを特徴とする炭酸ガス検知セン
    サ。
  2. 【請求項2】 アルカリ土類金属炭酸塩がカルシウム、
    ストロンチウム又はバリウムの炭酸塩のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1記載の炭酸ガス検知センサ。
  3. 【請求項3】 アルカリ金属炭酸塩がリチウム、ナトリ
    ウム又はカリウムのいずれか一つ以上の炭酸塩であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の炭酸ガス検知セン
    サ。
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