JP2525136C - - Google Patents
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- 230000003287 optical Effects 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000000875 corresponding Effects 0.000 description 6
- 230000005236 sound signal Effects 0.000 description 4
- 241000710173 Carnation latent virus Species 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised Effects 0.000 description 1
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、オーディオ用CDディスクおよびCD・ROMディスクのいずれ
も再生することができるCDオーディオ/ROM兼用プレーヤに関する。 【0002】 【従来の技術】 CDプレーヤには、オーディオ用CDプレーヤとCD・ROMプレーヤとの2
種類のプレーヤがある。 図3は、従来のオーディオ用CDプレーヤの構成を示すブロック図である。こ
の図において、1はコンパクトディスク、2はコンパクトディスク1を回転駆動
するスピンドルモータ、3はコンパクトディスク1の信号記録面上にピットによ
って記録されたデジタル情報を読み取る光学ピックアップ、4はこの光学ピック
アップ3を移動させる送りモータ、5は光学ピックアップ3から出力された読み
取り信号を増幅するRFアンプである。 【0003】 6は後述するマイコン(マイクロコンピュータ)108の制御の下に、スピン
ドルモータ2の線速度一定制御(CLVサーボ)、光学ピックアップ3のフォー
カス調整制御(フォーカスサーボ)およびトラッキング調整制御(トラッキング
サーボ)を行うサーボ回路である。このサーボ回路6には、マイコン108の指
令に応じて、フォーカスサーボゲインおよびトラッキングサーボゲインを最適な
値に調整する自動調整機能が設けられている。 【0004】 7はRFアンプ5で増幅された信号の復調、符号誤りの訂正および補正等の処
理を行う信号処理回路、9は信号処理回路7から出力されるデジタル信号をアナ
ログのオーディオ信号に変換するDAコンバータ、10はこのオーディオ信号を
増幅するオーディオ回路であり、このオーディオ回路10の出力信号がオーディ
オ出力端子11を介して外部のスピーカ等へ出力される。12はLED,液晶等
による表示器、13は再生動作の開始を指示するプレイボタン,停止を指示する
ストップボタン,曲番号を指示するテンキーおよびコンパクトディスク出し入れ
用のEJECTボタン等からなる操作部である。 【0005】 マイコン108はCPU(中央処理装置),このCPUで用いられるプログラ
ムおよびデータが記憶されたROM(リードオンリメモリ),データ記録用のR
AM(ランダムアクセスメモリ)およびI/O(入出力)ポートから構成されて
いる。このマイコン108は、信号処理回路7から出力されるトラック情報およ
び操作部13から入力される曲番号(目的位置)等に基づいて、サーボ回路6へ
制御信号を出力する。また、マイコン108は、操作部13より入力された曲番
号およびコンパクトディスク1より読み込んだTOC(Table Of Contents)
情報を表示器12に表示させる。 【0006】 次に、図4は、従来のCD・ROMプレーヤの構成を示すブロック図である。
この図において、図3の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を
省略する。 CD・ROMプレーヤは、オーディオ用CDプレーヤと異なりオーディオ信号
を扱う必要がないので、図3に示したDAコンバータ9およびオーディオ回路1
0を有していない。また、CD・ROMプレーヤは、ホストコンピュータを介し
て操作されるので、図3に示した表示器12および操作部13を有していない。 【0007】 マイコン208はマイコン108と同様にCPU,ROM,RAMおよびI/
Oポートから構成される。マイコン108とマイコン208とでは、ROMに記
憶されたプログラムおよびデータが異なる。 図4において、14はオーディオ用CDプレーヤの誤り訂正能力を10-9から
10-12へと向上させるためのCD・ROM用誤り訂正回路、15はマイコン2
08と外部のホストコンピュータとを整合させるためのホストコンピュータイン
ターフェースである。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】 ところで、最近、オーディオ用CDディスクとCD・ROMディスクとを同じ
プレーヤで再生することができるCDオーディオ/ROM兼用プレーヤが開発さ
れている。ただし、そのようなCDオーディオ/ROM兼用プレーヤにおいては
、所定の装着部にセットされたディスクがオーディオ用CDディスクであるかC
D・ROMディスクであるかを確実に判別することが必要となる。 また、CD・ROMディスクに記録されているコンピュータ処理用データは音
楽的には何も意味を持たないデータであることが多いので、CD・ROMディス
クからホストコンピュータへ上記コンピュータ処理用データを読み出す場合、オ
ーディオ端子に接続されているスピーカから雑音が出力されていた。 【0009】 さらに、上記CDオーディオ/ROM兼用プレーヤにCD・ROMディスクが
装着されているときに、ユーザが誤ってオーディオ用CDディスクに対応する動
作指令を操作部より与えてしまうと、上記CDオーディオ/ROM兼用プレーヤ
は装着されているCD・ROMディスクをオーディオ用CDディスクとみなして
しまい、誤動作を起こす恐れがあった。 【0010】 この発明は、このような背景の下になされたもので、CD・ROMディスクか
らコンピュータ処理用データを読み出す場合に、接続された音響装置が雑音を出
力することがなく、かつ、ユーザが誤ってオーディオ用CDディスクに対応する
動作指令を操作部より与えてしまっても誤動作を起こさないCDオーディオ/R
OM兼用プレーヤを提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】 この発明は、オーディオ用CDディスクおよびCD・ROMディスクが装着さ
れるCDオーディオ/ROM兼用プレーヤにおいて、少なくともオーディオ用C
Dディスクに対して複数の動作指令を指示する操作部と、CDオーディオ/RO
M兼用プレーヤに装着されたディスクがオーディオ用CDディスクかCD・RO
Mディスクかの判別を行う判別手段と、該判別手段により装着されたディスクが
CD・ROMディスクであることが判別されたときに、該CD・ROMディスク
から得られる再生信号の出力を減衰させると共に前記操作部の動作指令のうち少
なくとも1つ以外を無効とする制御手段とを備えたことを特徴としている。 【0012】 【作用】 この発明によるCDオーディオ/ROM兼用プレーヤにおいては、装着された
ディスクがCD・ROMディスクであることが判別されると、制御手段は該CD
・ROMディスクから得られる再生信号の出力を減衰させると共に操作部の動作
指令のうち少なくとも1つ以外を無効とする。 これにより、装着されたディスクがCD・ROMディスクのときは、CD・R
OMディスクから再生される信号によりスピーカから雑音が出るのを防止するこ
とができると共にユーザが誤ってオーディオ用CDディスクに対応する動作指令
を発した場合でもその動作指令を無効として誤った操作による誤動作を未然に防
止できる。 【0013】 【実施例】 以下、図面を参照して、この発明の実施例について説明する。 図1はこの発明の一実施例によるCDオーディオ/ROM兼用プレーヤの構成
を示すブロック図である。この図において、図3および図4の各部に対応する部
分には同一の符号を付け、その説明を省略する。 図1に示すCDオーディオ/ROM兼用プレーヤは、図3のオーディオ用CD
プレーヤの信号処理回路7の出力端にCD・ROM用誤り訂正回路14、ホスト
コンピュータインターフェース15および出力端子16を接続した構成となって
いる。 【0014】 また、図1に示すCDオーディオ/ROM兼用プレーヤにおいては、図3に示
すマイコン108または図4に示すマイコン208に代えてマイコン8が新たに
設けられている。マイコン8は、マイコン108およびマイコン208と同様に
、CPU,ROM,RAM,I/Oポートから構成されており、マイコン108
およびマイコン208とはROMに記憶されたプログラムおよびデータが異なる
。 さらに、マイコン8からオーディオ回路10に対してオーディオミュート信号
が供給される。 【0015】 マイコン8はCDオーディオ/ROM兼用プレーヤに装着されたコンパクトデ
ィスクがオーディオ用CDディスクであるかCD・ROMディスクであるかを自
動的に判別する。そして、該CDオーディオ/ROM兼用プレーヤに装着された
コンパクトディスクがCD・ROMディスクである場合には、マイコン8はオー
ディオ回路10に対してオーディオミュート信号を供給する。 【0016】 オーディオ用CDディスクおよびCD・ROMディスク(以下、両者をコンパ
クトディスクと総称する)の各種信号(同期信号,再生データ,誤り訂正信号等
)は、フレームと呼ばれるデータブロックを単位として記録されている。 図2(a)はコンパクトディスクのフレームの一例を示す構成図である。個々
のフレームは、シンク信号[B1],ヘッダ[B2],ユーザデータ[B3], 補助データ[B4]から構成されている。 【0017】 シンク信号[B1]は12バイトで構成され、サーボ回路6等の同期合わせに
使用されるデータが記録されている。図2(b)に、このシンク信号の一例を示
す。 ヘッダ[B2]は4バイトで構成され、特定のアドレスが記録されている。 ユーザデータ[B3]は2048バイトで構成され、オーディオ用CDディス
クの場合、この部分にオーディオ用データが記録されている。また、CD・RO
Mディスクの場合、ユーザデータ[B3]にはコンピュータ処理用の各種データ
(プログラム,テキストデータ,数値データ,動画データ等)が記録されている
。 補助データ[B4]は288バイトで構成され、データの誤り検出のためのデ
ータが記録されている。 【0018】 図2(a)に示すように、コンパクトディスクの各フレームには、先頭部に1
2バイトのシンク信号が記録されている。 ここで、オーディオ用CDディスクとCD・ROMディスクとでは、シンク信
号の信号パターンが異なる。故に、マイコン8は上記シンク信号を読みだし、R
OMに予め記憶されている信号パターンと比較することによって、現在CDオー
ディオ/ROM兼用プレーヤに装着されたコンパクトディスクがオーディオ用C
DディスクであるかCD・ROMディスクであるかの判別を行う。 【0019】 次に、上記構成によるCDオーディオ/ROM兼用プレーヤの動作を説明する
。CDオーディオ/ROM兼用プレーヤに装着されるコンパクトディスクとして
はCD・ROMディスクとオーディオ用CDディスクとの2種類が考えられるの
で、始めにCD・ROMディスクが装着された場合について説明する。 まず、CD・ROMディスクが装着され、ホストコンピュータからデータ読み
出し用の指令が送られてくると、マイコン8の制御のもとに送りモータ4が駆動
され、光学ピックアップ3がコンパクトディスク上のデータの先頭位置に移動さ れる。そして、スピンドルモータ2が所定の回転数に達すると、光学ピックアッ
プ3によって、図2(a)に示したシンク信号[B1]が読み込まれる。このシ
ンク信号は、RFアンプ5および信号処理回路7を介してマイコン8に入力され
る。 【0020】 マイコン8は、この読み出されたシンク信号とマイコン8内部のROMに記憶
されている比較用の信号パターンとを比較する。そして両者が一致すると、装着
されているコンパクトディスクがCD・ROMディスクであると判別する。 装着されているコンパクトディスクがCD・ROMであると判別されると、マ
イコン8は、操作部13から送られてくる操作信号のうちEJECTボタン以外
を無効とし、さらに、オーディオ回路10へオーディオミュート信号を出力する
。 【0021】 光学ピックアップ3が更に信号の読み出しを続けると、やがて図2(a)に示
したユーザデータ[B3]が読み出され、該ユーザデータはRFアンプ5および
信号処理回路7を経てDAコンバータ9へ供給される。そして、該ユーザデータ
はDAコンバータ9によってアナログ信号に変換される。 ただし、ここで装着されているコンパクトディスクはCD・ROMディスクで
あるので、アナログ信号に変換されたユーザデータはオーディオ信号ではなくコ
ンピュータ処理用データである。故に、上記アナログ信号は音楽的には何の意味
も持たず、オーディオ回路10で増幅されてスピーカに送られても、スピーカか
らは雑音しか出力されない。 【0022】 しかし、上述したように、マイコン8からオーディオ回路10に対してオーデ
ィオミュート信号が出力されるので、オーディオ回路10はDAコンバータ9よ
り供給されたコンピュータ処理用データを出力しない。 故に、コンピュータ処理用データはスピーカへ供給されることはないので、ス
ピーカは雑音を出力することはない。 その後、マイコン8は、ホストコンピュータインターフェース15を介してホ ストコンピュータと交信する。 そして、以後、CD・ROMディスクから読み出されたコンピュータ処理用デ
ータはCD・ROM用誤り訂正回路14およびホストコンピュータインターフェ
ース15を介してホストコンピュータへ出力される。 【0023】 次に、オーディオ用CDディスクが装着された場合のCDオーディオ/ROM
兼用プレーヤの動作について説明する。 オーディオ用CDディスクが装着部にセットされ、操作部13より再生指令が
出力されると、上述したCD・ROMディスクの場合と同様に、データの先頭部
の信号が光学ピックアップ3によって読み込まれる。 そして、マイコン8は、読みだしたシンク信号とROMに記憶された信号パタ
ーンとを比較し、装着されているコンパクトディスクがオーディオ用CDディス
クであると判別する。 そこでマイコン8は、ホストコンピュータインターフェース17を介したホス
トコンピュータとの交信を行わず、オーディオ回路10に対するオーディオミュ
ート信号をオフにして、オーディオ出力を可能とする。 【0024】 以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこ
の実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。 【0025】 【発明の効果】 以上説明したように、この発明によれば、装着されたディスクがCD・ROM
ディスクのときは、CD・ROMディスクから再生される信号によりスピーカか
ら雑音が出るのを防止することができると共にユーザが誤ってオーディオ用CD
ディスクに対応する動作指令を発した場合でもその動作指令を無効として誤った
操作による誤動作を未然に防止できる。
も再生することができるCDオーディオ/ROM兼用プレーヤに関する。 【0002】 【従来の技術】 CDプレーヤには、オーディオ用CDプレーヤとCD・ROMプレーヤとの2
種類のプレーヤがある。 図3は、従来のオーディオ用CDプレーヤの構成を示すブロック図である。こ
の図において、1はコンパクトディスク、2はコンパクトディスク1を回転駆動
するスピンドルモータ、3はコンパクトディスク1の信号記録面上にピットによ
って記録されたデジタル情報を読み取る光学ピックアップ、4はこの光学ピック
アップ3を移動させる送りモータ、5は光学ピックアップ3から出力された読み
取り信号を増幅するRFアンプである。 【0003】 6は後述するマイコン(マイクロコンピュータ)108の制御の下に、スピン
ドルモータ2の線速度一定制御(CLVサーボ)、光学ピックアップ3のフォー
カス調整制御(フォーカスサーボ)およびトラッキング調整制御(トラッキング
サーボ)を行うサーボ回路である。このサーボ回路6には、マイコン108の指
令に応じて、フォーカスサーボゲインおよびトラッキングサーボゲインを最適な
値に調整する自動調整機能が設けられている。 【0004】 7はRFアンプ5で増幅された信号の復調、符号誤りの訂正および補正等の処
理を行う信号処理回路、9は信号処理回路7から出力されるデジタル信号をアナ
ログのオーディオ信号に変換するDAコンバータ、10はこのオーディオ信号を
増幅するオーディオ回路であり、このオーディオ回路10の出力信号がオーディ
オ出力端子11を介して外部のスピーカ等へ出力される。12はLED,液晶等
による表示器、13は再生動作の開始を指示するプレイボタン,停止を指示する
ストップボタン,曲番号を指示するテンキーおよびコンパクトディスク出し入れ
用のEJECTボタン等からなる操作部である。 【0005】 マイコン108はCPU(中央処理装置),このCPUで用いられるプログラ
ムおよびデータが記憶されたROM(リードオンリメモリ),データ記録用のR
AM(ランダムアクセスメモリ)およびI/O(入出力)ポートから構成されて
いる。このマイコン108は、信号処理回路7から出力されるトラック情報およ
び操作部13から入力される曲番号(目的位置)等に基づいて、サーボ回路6へ
制御信号を出力する。また、マイコン108は、操作部13より入力された曲番
号およびコンパクトディスク1より読み込んだTOC(Table Of Contents)
情報を表示器12に表示させる。 【0006】 次に、図4は、従来のCD・ROMプレーヤの構成を示すブロック図である。
この図において、図3の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を
省略する。 CD・ROMプレーヤは、オーディオ用CDプレーヤと異なりオーディオ信号
を扱う必要がないので、図3に示したDAコンバータ9およびオーディオ回路1
0を有していない。また、CD・ROMプレーヤは、ホストコンピュータを介し
て操作されるので、図3に示した表示器12および操作部13を有していない。 【0007】 マイコン208はマイコン108と同様にCPU,ROM,RAMおよびI/
Oポートから構成される。マイコン108とマイコン208とでは、ROMに記
憶されたプログラムおよびデータが異なる。 図4において、14はオーディオ用CDプレーヤの誤り訂正能力を10-9から
10-12へと向上させるためのCD・ROM用誤り訂正回路、15はマイコン2
08と外部のホストコンピュータとを整合させるためのホストコンピュータイン
ターフェースである。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】 ところで、最近、オーディオ用CDディスクとCD・ROMディスクとを同じ
プレーヤで再生することができるCDオーディオ/ROM兼用プレーヤが開発さ
れている。ただし、そのようなCDオーディオ/ROM兼用プレーヤにおいては
、所定の装着部にセットされたディスクがオーディオ用CDディスクであるかC
D・ROMディスクであるかを確実に判別することが必要となる。 また、CD・ROMディスクに記録されているコンピュータ処理用データは音
楽的には何も意味を持たないデータであることが多いので、CD・ROMディス
クからホストコンピュータへ上記コンピュータ処理用データを読み出す場合、オ
ーディオ端子に接続されているスピーカから雑音が出力されていた。 【0009】 さらに、上記CDオーディオ/ROM兼用プレーヤにCD・ROMディスクが
装着されているときに、ユーザが誤ってオーディオ用CDディスクに対応する動
作指令を操作部より与えてしまうと、上記CDオーディオ/ROM兼用プレーヤ
は装着されているCD・ROMディスクをオーディオ用CDディスクとみなして
しまい、誤動作を起こす恐れがあった。 【0010】 この発明は、このような背景の下になされたもので、CD・ROMディスクか
らコンピュータ処理用データを読み出す場合に、接続された音響装置が雑音を出
力することがなく、かつ、ユーザが誤ってオーディオ用CDディスクに対応する
動作指令を操作部より与えてしまっても誤動作を起こさないCDオーディオ/R
OM兼用プレーヤを提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】 この発明は、オーディオ用CDディスクおよびCD・ROMディスクが装着さ
れるCDオーディオ/ROM兼用プレーヤにおいて、少なくともオーディオ用C
Dディスクに対して複数の動作指令を指示する操作部と、CDオーディオ/RO
M兼用プレーヤに装着されたディスクがオーディオ用CDディスクかCD・RO
Mディスクかの判別を行う判別手段と、該判別手段により装着されたディスクが
CD・ROMディスクであることが判別されたときに、該CD・ROMディスク
から得られる再生信号の出力を減衰させると共に前記操作部の動作指令のうち少
なくとも1つ以外を無効とする制御手段とを備えたことを特徴としている。 【0012】 【作用】 この発明によるCDオーディオ/ROM兼用プレーヤにおいては、装着された
ディスクがCD・ROMディスクであることが判別されると、制御手段は該CD
・ROMディスクから得られる再生信号の出力を減衰させると共に操作部の動作
指令のうち少なくとも1つ以外を無効とする。 これにより、装着されたディスクがCD・ROMディスクのときは、CD・R
OMディスクから再生される信号によりスピーカから雑音が出るのを防止するこ
とができると共にユーザが誤ってオーディオ用CDディスクに対応する動作指令
を発した場合でもその動作指令を無効として誤った操作による誤動作を未然に防
止できる。 【0013】 【実施例】 以下、図面を参照して、この発明の実施例について説明する。 図1はこの発明の一実施例によるCDオーディオ/ROM兼用プレーヤの構成
を示すブロック図である。この図において、図3および図4の各部に対応する部
分には同一の符号を付け、その説明を省略する。 図1に示すCDオーディオ/ROM兼用プレーヤは、図3のオーディオ用CD
プレーヤの信号処理回路7の出力端にCD・ROM用誤り訂正回路14、ホスト
コンピュータインターフェース15および出力端子16を接続した構成となって
いる。 【0014】 また、図1に示すCDオーディオ/ROM兼用プレーヤにおいては、図3に示
すマイコン108または図4に示すマイコン208に代えてマイコン8が新たに
設けられている。マイコン8は、マイコン108およびマイコン208と同様に
、CPU,ROM,RAM,I/Oポートから構成されており、マイコン108
およびマイコン208とはROMに記憶されたプログラムおよびデータが異なる
。 さらに、マイコン8からオーディオ回路10に対してオーディオミュート信号
が供給される。 【0015】 マイコン8はCDオーディオ/ROM兼用プレーヤに装着されたコンパクトデ
ィスクがオーディオ用CDディスクであるかCD・ROMディスクであるかを自
動的に判別する。そして、該CDオーディオ/ROM兼用プレーヤに装着された
コンパクトディスクがCD・ROMディスクである場合には、マイコン8はオー
ディオ回路10に対してオーディオミュート信号を供給する。 【0016】 オーディオ用CDディスクおよびCD・ROMディスク(以下、両者をコンパ
クトディスクと総称する)の各種信号(同期信号,再生データ,誤り訂正信号等
)は、フレームと呼ばれるデータブロックを単位として記録されている。 図2(a)はコンパクトディスクのフレームの一例を示す構成図である。個々
のフレームは、シンク信号[B1],ヘッダ[B2],ユーザデータ[B3], 補助データ[B4]から構成されている。 【0017】 シンク信号[B1]は12バイトで構成され、サーボ回路6等の同期合わせに
使用されるデータが記録されている。図2(b)に、このシンク信号の一例を示
す。 ヘッダ[B2]は4バイトで構成され、特定のアドレスが記録されている。 ユーザデータ[B3]は2048バイトで構成され、オーディオ用CDディス
クの場合、この部分にオーディオ用データが記録されている。また、CD・RO
Mディスクの場合、ユーザデータ[B3]にはコンピュータ処理用の各種データ
(プログラム,テキストデータ,数値データ,動画データ等)が記録されている
。 補助データ[B4]は288バイトで構成され、データの誤り検出のためのデ
ータが記録されている。 【0018】 図2(a)に示すように、コンパクトディスクの各フレームには、先頭部に1
2バイトのシンク信号が記録されている。 ここで、オーディオ用CDディスクとCD・ROMディスクとでは、シンク信
号の信号パターンが異なる。故に、マイコン8は上記シンク信号を読みだし、R
OMに予め記憶されている信号パターンと比較することによって、現在CDオー
ディオ/ROM兼用プレーヤに装着されたコンパクトディスクがオーディオ用C
DディスクであるかCD・ROMディスクであるかの判別を行う。 【0019】 次に、上記構成によるCDオーディオ/ROM兼用プレーヤの動作を説明する
。CDオーディオ/ROM兼用プレーヤに装着されるコンパクトディスクとして
はCD・ROMディスクとオーディオ用CDディスクとの2種類が考えられるの
で、始めにCD・ROMディスクが装着された場合について説明する。 まず、CD・ROMディスクが装着され、ホストコンピュータからデータ読み
出し用の指令が送られてくると、マイコン8の制御のもとに送りモータ4が駆動
され、光学ピックアップ3がコンパクトディスク上のデータの先頭位置に移動さ れる。そして、スピンドルモータ2が所定の回転数に達すると、光学ピックアッ
プ3によって、図2(a)に示したシンク信号[B1]が読み込まれる。このシ
ンク信号は、RFアンプ5および信号処理回路7を介してマイコン8に入力され
る。 【0020】 マイコン8は、この読み出されたシンク信号とマイコン8内部のROMに記憶
されている比較用の信号パターンとを比較する。そして両者が一致すると、装着
されているコンパクトディスクがCD・ROMディスクであると判別する。 装着されているコンパクトディスクがCD・ROMであると判別されると、マ
イコン8は、操作部13から送られてくる操作信号のうちEJECTボタン以外
を無効とし、さらに、オーディオ回路10へオーディオミュート信号を出力する
。 【0021】 光学ピックアップ3が更に信号の読み出しを続けると、やがて図2(a)に示
したユーザデータ[B3]が読み出され、該ユーザデータはRFアンプ5および
信号処理回路7を経てDAコンバータ9へ供給される。そして、該ユーザデータ
はDAコンバータ9によってアナログ信号に変換される。 ただし、ここで装着されているコンパクトディスクはCD・ROMディスクで
あるので、アナログ信号に変換されたユーザデータはオーディオ信号ではなくコ
ンピュータ処理用データである。故に、上記アナログ信号は音楽的には何の意味
も持たず、オーディオ回路10で増幅されてスピーカに送られても、スピーカか
らは雑音しか出力されない。 【0022】 しかし、上述したように、マイコン8からオーディオ回路10に対してオーデ
ィオミュート信号が出力されるので、オーディオ回路10はDAコンバータ9よ
り供給されたコンピュータ処理用データを出力しない。 故に、コンピュータ処理用データはスピーカへ供給されることはないので、ス
ピーカは雑音を出力することはない。 その後、マイコン8は、ホストコンピュータインターフェース15を介してホ ストコンピュータと交信する。 そして、以後、CD・ROMディスクから読み出されたコンピュータ処理用デ
ータはCD・ROM用誤り訂正回路14およびホストコンピュータインターフェ
ース15を介してホストコンピュータへ出力される。 【0023】 次に、オーディオ用CDディスクが装着された場合のCDオーディオ/ROM
兼用プレーヤの動作について説明する。 オーディオ用CDディスクが装着部にセットされ、操作部13より再生指令が
出力されると、上述したCD・ROMディスクの場合と同様に、データの先頭部
の信号が光学ピックアップ3によって読み込まれる。 そして、マイコン8は、読みだしたシンク信号とROMに記憶された信号パタ
ーンとを比較し、装着されているコンパクトディスクがオーディオ用CDディス
クであると判別する。 そこでマイコン8は、ホストコンピュータインターフェース17を介したホス
トコンピュータとの交信を行わず、オーディオ回路10に対するオーディオミュ
ート信号をオフにして、オーディオ出力を可能とする。 【0024】 以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこ
の実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。 【0025】 【発明の効果】 以上説明したように、この発明によれば、装着されたディスクがCD・ROM
ディスクのときは、CD・ROMディスクから再生される信号によりスピーカか
ら雑音が出るのを防止することができると共にユーザが誤ってオーディオ用CD
ディスクに対応する動作指令を発した場合でもその動作指令を無効として誤った
操作による誤動作を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この発明の一実施例によるCDオーディオ/ROM兼用プレーヤの構成を表す
ブロック図である。 【図2】 コンパクトディスクのフレームのデータ構成例を示す説明図である。 【図3】 従来のオーディオ用CDプレーヤの構成例を示すブロック図である。 【図4】 従来のCD・ROMプレーヤの構成例を示すブロック図である。 【符号の説明】 1・・・コンパクトディスク、2・・・スピンドルモータ、3・・・光学ピック
アップ、4・・・送りモータ、7・・・信号処理回路、8・・・マイコン、13
・・・操作部
ブロック図である。 【図2】 コンパクトディスクのフレームのデータ構成例を示す説明図である。 【図3】 従来のオーディオ用CDプレーヤの構成例を示すブロック図である。 【図4】 従来のCD・ROMプレーヤの構成例を示すブロック図である。 【符号の説明】 1・・・コンパクトディスク、2・・・スピンドルモータ、3・・・光学ピック
アップ、4・・・送りモータ、7・・・信号処理回路、8・・・マイコン、13
・・・操作部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】オーディオ用CDディスクおよびCD・ROMディスクが装着さ
れるCDオーディオ/ROM兼用プレーヤにおいて、 少なくともオーディオ用CDディスクに対して複数の動作指令を指示する操作
部と、 CDオーディオ/ROM兼用プレーヤに装着されたディスクがオーディオ用C
DディスクかCD・ROMディスクかの判別を行う判別手段と、 該判別手段により装着されたディスクがCD・ROMディスクであることが判
別されたときに、該CD・ROMディスクから得られる再生信号の出力を減衰さ
せると共に前記操作部の動作指令のうち少なくとも1つ以外を無効とする制御手
段と を備えたことを特徴とするCDオーディオ/ROM兼用プレーヤ。
Family
ID=
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