JP2524605Y2 - 電気加熱触媒担体 - Google Patents

電気加熱触媒担体

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JP2524605Y2
JP2524605Y2 JP1991035521U JP3552191U JP2524605Y2 JP 2524605 Y2 JP2524605 Y2 JP 2524605Y2 JP 1991035521 U JP1991035521 U JP 1991035521U JP 3552191 U JP3552191 U JP 3552191U JP 2524605 Y2 JP2524605 Y2 JP 2524605Y2
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JP
Japan
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catalyst carrier
electrode
electrically heated
side catalyst
carrier
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保 杉本
文彦 加藤
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車,産業用車両等
に、排気ガスを浄化するために搭載される触媒担体に係
わり、特に、電気により触媒担持体を加熱するようにし
た電気加熱触媒担体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の排気系には、排気ガス
を浄化するため、触媒コンバータが配置されているが、
このような触媒コンバータでは、触媒担体の温度が低い
と触媒が活性化されないため、エンジン等の始動時に
は、排気ガスの充分な浄化が困難になるという問題があ
った。
【0003】そこで、例えば、特開平2−223622
号公報に開示されるように、触媒担体の温度が低い、エ
ンジン等の始動時に、電気により触媒担持体を加熱する
ようにした電気加熱触媒担体が開発されている。図6
は、この種の電気加熱触媒担体を示すもので、この電気
加熱触媒担体では、中央に一側の電極11が配置され、
この電極11を囲繞して他側の電極13が配置されてい
る。
【0004】そして、一側の電極11と他側の電極13
との間に、導電性金属からなる板状の触媒担持体15が
配置され、触媒担持体15の一端および他端が、溶接1
7により一側の電極11および他側の電極13に接続さ
れている。このような電気加熱触媒担体では、一側の電
極11と他側の電極13との間に電圧を印加すると、触
媒担持体15に通電され、触媒担持体15の電気抵抗に
より触媒担持体15が発熱される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電気加熱触媒担体では、触媒担持体15の電極1
1,13への溶接17部の抵抗が、触媒担持体15の抵
抗より大きくなるため、触媒担持体15の溶接17部の
近傍の温度が異常に上昇し、触媒担持体15を均一に加
熱することが困難になるという問題があった。
【0006】本考案は、かかる従来の問題を解決するた
めになされたもので、簡易な構造により触媒担持体を均
一に加熱することができる電気加熱触媒担体を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係わる電気加熱
触媒担体は、一対の電極の間に、導電性金属からなる触
媒担持体を配置し、前記電極により、前記触媒担持体に
通電し、触媒担持体を発熱させる電気加熱触媒担体にお
いて、前記触媒担持体を、前記一方の電極に一端を接続
される一側触媒担持体と、前記他方の電極に一端を接続
される他側触媒担持体とから構成し、前記一側触媒担持
体と他側触媒担持体とを複数箇所において接触させ、こ
の接触部を接合してなるものである。
【0008】
【作用】本考案の電気加熱触媒担体では、一側触媒担持
体と他側触媒担持体との接合部での電気抵抗が大きく、
接合部で発熱する。
【0009】
【実施例】以下、本考案の詳細を図面に示す一実施例に
ついて説明する。図1および図2は、本考案の電気加熱
触媒担体の一実施例を示しており、図において、符号3
1,33は、所定間隔を置いて配置される一側電極およ
び他側電極を示している。
【0010】これ等の電極31,33の間には、例え
ば、ステンレス等の導電性金属からなる複数の板状の触
媒担持体35が配置されている。これ等の触媒担持体3
5は、一側電極31に一端を接続される一側触媒担持体
37と、他側電極33に一端を接続される他側触媒担持
体39とから構成されており、一側触媒担持体37と他
側触媒担持体39とが交互に配置されている。
【0011】一側触媒担持体37は、波状に形成され、
他側触媒担持体39は平板状に形成されている。そし
て、一側触媒担持体37の波の頂部41が隣接する他側
触媒担持体39に、複数箇所において接触され、この接
触部が接合され、接合部43が形成されている。
【0012】なお、一側触媒担持体37の頂部41と、
他側触媒担持体39との接合は、一側触媒担持体37の
頂部41と、他側触媒担持体39とを接触させた状態
で、これ等を高温雰囲気中に収容し、拡散接合すること
により行われる。図3は、一側電極31および他側電極
33の詳細を示すもので、符号45は、例えば、銅から
なる円柱状の棒状部材を示している。
【0013】この棒状部材45には、一端側から軸長方
向にスリット部47が形成されている。このスリット部
47には、例えば、数枚から10枚程度の一側触媒担持
体37または他側触媒担持体39の一端が挿入される。
棒状部材45の一端側には、螺子部49が形成され、こ
の螺子部49には、ナット部材51が螺合されている。
【0014】この螺子部49は、先端先細りのテーパ螺
子からなり、ナット部材51を螺合することにより、ス
リット部47の間隔が狭められるようになっている。そ
して、螺子部49にナット部材51を螺合することによ
り、一側触媒担持体37または他側触媒担持体39の一
端が押圧状態で挟持されている。なお、この実施例で
は、棒状部材45の両端には、後述する端板に、この棒
状部材45を固定するための取付部53が一体形成され
ている。
【0015】また、この実施例では、同一のスリット部
47に挿入される複数枚の一側触媒担持体37および他
側触媒担持体39の一端は、相互に溶接接合され、ま
た、棒状部材45に、溶接により接合されている。図4
および図5は、以上のように構成された電気加熱触媒担
体を複数個使用して構成される金属触媒コンバータを示
している。
【0016】これ等の図において符号55は、矩形筒状
の筒状容器を示している。この筒状容器55の一側およ
び他側には、絶縁体からなる端板57,59が配置さ
れ、一側の端板57には、排気ガス流入口61が形成さ
れ、他側の端板59には、排気ガス流出口63が形成さ
れている。この筒状容器55内には、前述した電気加熱
触媒担体65が、上下方向に所定間隔を置いて3個配置
されている。
【0017】そして、端板57,59には、上下方向に
所定の間隔を置いて貫通孔67が形成されており、この
貫通孔67には、棒状部材45の取付部53が挿入され
ている。棒状部材45の取付部53には、リード線69
が接続されており、下側の棒状部材45には、バッテリ
ー等の電源71が接続されている。
【0018】しかして、以上のように構成された電気加
熱触媒担体では、触媒担持体35を、一方の電極31に
一端を接続される一側触媒担持体37と、他方の電極3
3に一端を接続される他側触媒担持体39とから構成
し、一側触媒担持体37と他側触媒担持体39とを複数
箇所において接触させ、この接触部を接合したので、簡
易な構造により触媒担持体35を均一に加熱することが
容易に可能となる。
【0019】すなわち、以上のように構成された電気加
熱触媒担体では、一側電極31と他側電極33との間に
電圧を印加すると、一側触媒担持体37と他側触媒担持
体39とが接合部43において接続されているため、一
側触媒担持体37,接合部43を通り、他側触媒担持体
39に電気が通電されるが、一側触媒担持体37と他側
触媒担持体39との接合部43において電気抵抗が大き
くなり、接合部43で発熱するため、従来のように、触
媒担持体の電極への溶接部の近傍の温度のみが異常に上
昇することがなくなり、簡易な構造により触媒担持体3
5を均一に加熱することが容易に可能になる。
【0020】また、以上のように構成された電気加熱触
媒担体では、棒状部材45のスリット部47に一側触媒
担持体37または他側触媒担持体39の一端を挿入した
状態で、螺子部49にナット部材51を螺合すると、ス
リット部47の間隔が狭められ、一側触媒担持体37ま
たは他側触媒担持体39の一端が押圧状態で棒状部材4
5に固定されるため、触媒担持体35を、電極31,3
3に、確実,強固に固着することが容易に可能となる。
【0021】なお、以上述べた実施例では、一側触媒担
持体37を波形状にし、波形の頂部41を他側触媒担持
体39に接合した例について説明したが、本考案はかか
る実施例に限定されるものではなく、例えば、一側触媒
担持体に適当な間隔で突起を形成し、この突起を他側触
媒担持体に接合しても良いことは勿論である。また、以
上述べた実施例では、他側触媒担持体39を平板状にし
た例について説明したが、本考案はかかる実施例に限定
されるものではなく、例えば、一側触媒担持体の波形よ
り小さい振幅の波形が形成される小波状にしても良いこ
とは勿論である。
【0022】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の電気加熱触
媒担体では、触媒担持体を、一方の電極に一端を接続さ
れる一側触媒担持体と、他方の電極に一端を接続される
他側触媒担持体とから構成し、一側触媒担持体と他側触
媒担持体とを複数箇所において接触させ、この接触部を
接合したので、簡易な構造により触媒担持体を均一に加
熱することが容易に可能になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電気加熱触媒担体の一実施例を示す正
面図である。
【図2】図1の電気加熱触媒担体を示す上面図である。
【図3】図1の電極の棒状部材の詳細を示す側面図であ
る。
【図4】図1の電気加熱触媒担体を複数用いて構成され
る金属触媒コンバータを示す斜視図である。
【図5】図4において上部の電気加熱触媒担体の上方位
置で水平方向に切断した断面図である。
【図6】従来の電気加熱触媒担体の一例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
31 一側電極 33 他側電極 35 触媒担持体 37 一側触媒担持体 39 他側触媒担持体 43 接合部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極(31,33)の間に、導電
    性金属からなる触媒担持体(35)を配置し、前記電極
    (31,33)により、前記触媒担持体(35)に通電
    し、触媒担持体(35)を発熱させる電気加熱触媒担体
    において、前記触媒担持体(35)を、前記一方の電極
    (31)に一端を接続される一側触媒担持体(37)
    と、前記他方の電極(33)に一端を接続される他側触
    媒担持体(39)とから構成し、前記一側触媒担持体
    (37)と他側触媒担持体(39)とを複数箇所におい
    て接触させ、この接触部を接合してなることを特徴とす
    る電気加熱触媒担体。
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