JP2524063B2 - 紡機下の繊維屑吹払装置 - Google Patents

紡機下の繊維屑吹払装置

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JP2524063B2
JP2524063B2 JP4329604A JP32960492A JP2524063B2 JP 2524063 B2 JP2524063 B2 JP 2524063B2 JP 4329604 A JP4329604 A JP 4329604A JP 32960492 A JP32960492 A JP 32960492A JP 2524063 B2 JP2524063 B2 JP 2524063B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紡機下の繊維屑吹払装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】梳綿機等の紡機において、紡機下の床面
上に堆積する葉かす、ネップ、短繊維等の繊維屑を機外
に排出すべく、紡機の機台長手方向一側に繊維屑を吹き
払う噴出ノズルを機台の一端側下部に設け、この噴出ノ
ズルの先端部を機台幅方向に往復移動させる駆動手段を
設けた繊維屑の吹払装置が知られている。これによれ
ば、不動の噴出ノズルを機台の一端側に幅方向に列設す
る場合等に比べて吹払装置の構造を簡便化でき、より経
済的かつ確実な吹き払いが可能であるとされている(特
開昭57−117627号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、噴出ノズルが機台の一端側で機台幅方向に移
動するだけであるため、機台の長手寸法が長大化する
と、それに応じて噴出ノズルの噴出力を高めないと繊維
屑を機外へ確実に排出できない。しかし、あまり噴出ノ
ズルの噴出力を高めると、今度は噴出ノズルの出口前方
で吹出し風の乱流が発生して繊維屑が上方に舞い上がっ
てしまい、かえって良好な吹き払いができないという事
態が生じる。
【0004】一方、これを解消する手段として、機台の
長手方向中途に機台幅方向に移動する別の噴出ノズルを
増設することも考えられるが、これでは設備コストが高
くなるという不都合が生じる。本発明は、このような実
情に鑑み、噴出ノズルの噴出力をさほど高めなくても、
機台長手方向における繊維屑の吹き払いを安価にかつ確
実に行える紡機下の繊維屑吹払装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明が講じた技術的手段は、繊維屑を紡機1 の機台6
長手方向一側に吹き払う噴出ノズル14と、この噴出ノズ
ル14の根元部を片持ち状に支持する空気箱15と、この空
気箱15を前記噴出ノズル14の先端部機台6 幅方向に往
復移動するように駆動させる駆動手段19,57 と、を備え
た紡機下の繊維屑吹払装置において、前記噴出ノズル14
は、機台6 長手方向に延設された長いノズル14a と、こ
の長いノズル14a と同じ方向に向いておりかつ同ノズル
14a の根元付近までしか延びていない短いノズル14b
と、を備えている点にある。
【0006】
【作用】噴出ノズル14のうち、短い方のノズル14b は機
台6 の長手方向手前の繊維屑を吹き払い、長い方のノズ
ル14a は機台6 の長手方向後方の繊維屑を吹き払う。こ
のように、本発明では、機台6 幅方向に往復移動する各
ノズル14a,14b が機台6 長手方向で異なる位置において
それぞれ繊維屑を吹き払うため、長短各ノズル14a,14b
自体の噴出力をさほど高めなくても、繊維屑を機台6 長
手方向一側へ有効に吹き払うことが可能となる。
【0007】
【実施例】図1〜図5は、第1実施例を示すもので、1
は紡機であるカードで、主に、繊維塊送入側からテーカ
イン2 、シリンダ3 、ドツフア4 が配置され、これらは
床5 に固定された機台6 に回転自在に取付けられてい
る。該機台6 の下部空間7 四周には囲壁8 が設けられ、
前記テーカイン2 、シリンダ3 及びドツフア4 の下方の
空間に、紡機1 のカーテイング作用によって発生しかつ
堆積する繊維屑が四方に飛散しないようになっている。
【0008】前記紡機1 は、工場建屋内に複数台が列設
されており、ほとんどが同時に運転されている。9 は繊
維屑を吹払うための圧縮空気噴出手段で、各紡機1 の下
部空間7 の一端であるドツフア4 の下方外側に、ほぼ中
央に位置して配置されている。該圧縮空気噴出手段9
は、コンプレッサー10に送気管11,12 により開閉弁13を
介して接続された空気噴出ノズル14を備えた空気箱15か
らなり、該空気箱15の空気噴出ノズル14は、空気をテー
カイン2 の下部に向けてほぼ水平に噴出するように設け
られている。空気箱15の下面中央には、垂直に回動軸16
が固着され、該回動軸16は床5 上に固定された支持軸受
17により回動自在に支持されている。
【0009】18は門形支持台で、前記空気箱15の両側
(空気噴出方向と直交する方向の左右両側)に、該空気
箱15を跨いで床5 上に立設されている。19は空気箱首振
り駆動装置で、門形支持台18上に固定され、その駆動竪
軸20の下端が、門形支持台18の中央を貫通して下方に延
び、前記空気箱15の上面中央にカップリング21を介して
着脱自在に固着されている。
【0010】該空気箱首振り駆動装置19は、前記空気噴
出ノズル14を空気噴出方向と直交する方向に、円弧上を
往復動させるもので、図3〜図5に示されているよう
に、円筒形ケーシング22内は作動室23および空気通路2
4,25 が形成されるように、3つの縦隔壁26,27,28と中
央に配した前記駆動竪軸20の送通管29とにより区画され
ている。
【0011】そして、作動室23の両側隔壁26,27 には、
空気給排口30,31 が設けられ、空気通路24,25 の外壁
(ケーシング周壁)には、空気流通口32,33 が設けられ
ており、該空気流通口32,33 には、切換弁34が空気管3
5,36 により接続されている。該切換弁34は、前記送気
管12に、空気管37により接続されている。38は作動羽根
で、前記挿通管29の作動室23側切除部分29A を貫通した
基端が、前記駆動竪軸20に固着されている。したがっ
て、前記空気給排口30,31 から交互に圧縮空気供給する
ことにより、作動羽根38が押動され、駆動竪軸20が往復
回動せしめられる。
【0012】なお、駆動竪軸20の上端部20A は縮径され
ると共に、前記ケーシング22の上蓋39を貫通して、該上
蓋39上面中央に固着された軸受40により支持されてお
り、上端にリミットスイッチ作動杆41が固定されてい
る。42,43 は切換リミットスイッチで、該スイッチ42,4
3 により、前記切換弁34の流路切換作動を行ない、前記
作動室23内への空気の給排制御を行なう。
【0013】44はタイマーで、導線45により前記開閉弁
13に接続され、所定の時間間隔毎に開閉弁13を開閉する
ものであり、同時に空気箱首振り駆動装置19の運転・停
止をも制御するものである。46は繊維屑排出手段で、前
記圧縮空気噴出手段9 の反対側端の囲壁8 下部に設けら
れた開口に接続され、かつ繊維屑を吸い込んで噴出空気
流と直交する方向に払い出す吸引箱47と、これをブロア
ー48に接続する排出管49の途中に設けた開閉弁50とから
構成され、該開閉弁50はこれに導線51により接続された
タイマー52により所定時間間隔毎に、前記圧縮空気噴出
手段9 のタイマー44とのタイミングを合わせて、開閉さ
れるようになっている。
【0014】なお、第1実施例において、紡機1 および
その繊維屑吹払装置は、一台分のみを図示し説明した
が、通常、1台のコンプレッサー10および1台のブロア
ー48で、複数台の紡機1 の吹払装置に、順次所定のタイ
ミングで圧縮空気を送り、間欠的に運転するように構成
されている。第1実施例によれば、タイマー44,52 の作
動により、開閉弁13,50 が開かれ、コンプレッサー10か
らの圧縮空気が送気管11,12 を経て空気箱15内に送ら
れ、空気噴出ノズル14から勢いよく機台6 の下部空間7
内に吹き込まれる。
【0015】このとき、圧縮空気の一部が送気管12に接
続された空気管37から、切換弁34を通り空気管35または
36を経て、空気箱首振り駆動装置19の空気通路24または
25を通り、作動室23内の作動羽根38の両側に交互に給排
され、作動羽根38の両側面を交互に押動して往復回動せ
しめ、駆動竪軸20を介して空気箱15を首振り運動させ
る。
【0016】したがって、空気噴出ノズル14は、空気噴
出方向と直交する水平方向に、回動軸16を中心として円
弧上を往復移動し、機台6 の下部空間7 内に吹き込む空
気の流通路が変化して固定化されず、空気噴出ノズル14
の近傍のどの位置にも空気の流通路が形成され、下部空
間7 内全面にわたって空気流通路が形成されるため、堆
積した繊維屑は吹き払われる。
【0017】他方、機台6 の下部空間7 内に吹き込まれ
た空気は、ブロアー48により、吸引箱47、排出管49、開
閉弁50を通って繊維屑と共に吸引され、排出される。圧
縮空気の噴出後、所定時間(たとえば数秒)が経過する
と、タイマー44,52の作動により、開閉弁13,50 が所定
のタイムラグをもって閉じられ、繊維屑の吹払動作が完
了する。このとき、開閉弁13の閉動作によって、空気箱
首振り駆動装置19への空気送給が絶たれるので、空気箱
15の首振り動作も停止される。
【0018】上記の繊維屑吹払動作は、列設された他の
複数台の紡機についても順次行なわれ、他の紡機の吹払
動作が一順すると、再び前記タイマー44,52 の作動によ
り、開閉弁13,50 が開かれ、上述の吹払動作が開始さ
れ、その後は間欠的に吹払動作が繰り返される。図6
は、第2実施例を示すもので、圧縮空気噴出手段9 の具
体的構成が、第1比較例と異なっているため、上記と同
一の構成については同一符号及び名称を使用し、詳細説
明は省略する。
【0019】第2実施例の圧縮空気噴出手段9 は、空気
箱15が長尺の円筒状で、複数の空気噴出ノズル14が所定
の間隔で平行に設けられており、空気箱15の長手方向両
端は閉塞されてそれぞれ摺動支持軸53,54 が固着されて
いる。摺動支持軸53,54 は、囲壁8 内の床5 上に設置さ
れた軸受55,56 により、回転不能で空気噴出方向と直交
する水平方向にのみ摺動可能に支持されており、一方の
摺動支持軸53は中空で、空気箱15内に圧縮空気を供給す
る送気管を兼用している。
【0020】57は空気箱往復駆動エアシリンダで、ピス
トンロッド58がシリンダヘッドを貫通しており、ピスト
ンロッド58の一端は前記摺動支持軸54に連結され、他方
端にはリミットスイッチ作動カム59が固着されている。
そして、ピストンロッド58の往復動距離と同じ距離間隔
をもって、前記リミットスイッチ作動カム59に対応し
て、リミットスイッチ60,61 が配設されている。
【0021】前記摺動支持軸53には送気管12が接続さ
れ、コンプレッサー10からの圧縮空気が、送気管11を通
り開閉弁13を経て送給されるようになっている。また、
前記空気箱往復駆動シリンダ57には、送気管12から空気
管37を通り、開閉弁34を経て空気管35,36 に導かれた圧
縮空気の一部が供給され、該シリンダ57のピストンロッ
ド58が往復移動させられる。
【0022】したがって、該ピストンロッド58に摺動支
持軸54を介して連結された空気箱15が、空気噴出方向と
直交する水平方向に直線的に往復移動させられる。な
お、空気箱15の移動量は、空気噴出ノズル14のピッチP
と同一とするのが好ましい。この第2実施例において
も、前記シリンダ57のピストンロッド58の移動に追従し
て、そのストローク限においてそれぞれリミットスイッ
チ60,61 が交互に前記作動カム59により作動せしめられ
るので、該リミットスイッチ60,61 が切換弁34の切換制
御を行ない、空気箱15を円滑に往復移動させる。
【0023】したがって、空気噴出ノズル14は、空気噴
出方向と直交する水平方向に、直線上を往復移動し、空
気の流通路が絶えず変化し、該ノズル14の近傍のどの位
置にも空気の流通路が形成され、死角となる部分はなく
なり、前記機台6 の下部空間7 の全部分に堆積している
すべての繊維屑が浮遊状態となる。このようにして、浮
遊状態とされた繊維屑は、空気と共に前記排出手段46に
より、吸引・排出される。
【0024】そして、繊維屑の吹払動作は、第1実施例
と同様に、所定の時間間隔で間欠的に繰返し行われる。
図7に示すように、本実施例では空気箱15に、いずれ
も機台6 長手方向に向けられた長いノズル14a と短いノ
ズル14b が設けられている。長いノズル14a はシリンダ
3 の下方まで延びている。すなわち、根元部が空気箱15
に片持ち状に支持されている噴出ノズル14は長いノズル
14a と短いノズル14b よりなり、このうち、長いノズル
14a は機台6 長手方向に沿ってシリンダ3 の下方まで延
設されている。他方、短いノズル14b は長いノズル14a
と同じ方向に向いているが、その長いノズル14a の根元
付近までしか延設されていない。このように空気箱15に
設ける噴出ノズル14を長さの異なる複数本のものとし、
そのうちの長い方のノズル14a をシリンダ3 まで延長す
ることにより、テーカイン2 下方の繊維屑を有効に吹き
払うことができる。
【0025】尚、第2実施例においても、上記長いノズ
ル14a と短いノズル14b とからなる長短二種類の噴出ノ
ズル14を採用している。 (他の開示) 図8〜図12は、他の開示を示し、実施例と同一部分は
同一符号で示し、説明は省略する。繊維屑排出手段46に
おける吸引箱47は、テーカイン2 の直下に吸引口47a を
開口せしめたホッパー形で、排出管40との接続部にダン
パー形式の開閉弁50(以下開閉ダンパーと称す)が介装
され、コンプレッサー10から空気開閉弁13(ソレノイド
バルブ)を経て供給された空気によって開閉ダンパー50
を開き、同時に、この空気を送気管12を経て圧縮空気噴
出ノズル14に送給するようになっている。
【0026】なお、吸引箱47上方にはテーカイン2 から
落下する繊維屑を吸引口47a に導くシュート62が設けら
れている。また、空気開閉弁13は、比較例と同様にタイ
マー44により、所定の時間間隔毎に開閉される。そし
て、空気噴出ノズル14が接続されたノズル首振り駆動装
置63には、図10に示すような空気圧回路により空気が
供給され、かつ該首振り駆動装置63を駆動した排気も、
前記ノズル14を経て機台6 の下部空間7 に噴出されるよ
うになっている。
【0027】図10において、64は空気箱で、送気管12
が接続されると共にスロットルバルブ65が接続され、こ
のスロットルバルブ65の出口が送気管66を介して前記ノ
ズル14に接続されている。67は空気圧作動のマスターバ
ルブ、68,69 は切換スイッチでマスターバルブ67のパイ
ロット給気口70,71 と前記空気箱64をそれぞれ接続する
空気管72,73 に介設されている。74は首振り駆動装置63
の駆動空気管で、空気箱64とマスターバルブ67のPポー
トと接続されている。
【0028】75,76 は首振り駆動装置63の駆動空気排出
管で、一方の排出管75の一端はスロットルバルブ77を介
して前記送気管66に接続され、他方の排出管76一端はス
ルットルバルブ77の入口側において排出管75に接続さ
れ、両排出管75,76 の他端はマスターバルブ67のR1及
びR2ポートに接続されている。78,79 は駆動空気給排
管で、それぞれ一端はマスターバルブ67のA及びBポー
トに接続され、他端は首振り駆動装置63の2つの給排口
80,81 に接続されている。
【0029】これらの空気圧回路を構成する機器、配管
等は、図11に示すように、空圧機器収納ケース82内に
収納され、各配管類は、接手部材を介して機器等に接続
されている。そして切換スイッチ68,69 は、首振り駆動
装置63のローター(図示省略)に連結された作動カム83
により、そのローラー接触子84,85 が押動され、空気圧
回路をON・OFFして、パイロット給気口70,71 への
マスターバルブ作動空気の切換えを行なうようになって
いる。なお86はロータリジョイントである。
【0030】この開示技術によれば、タイマー44の作動
により、開閉弁13が開き、コンプレッサー10から送気管
11を通り開閉弁13を経た空気は、その一部が開閉ダンパ
ー50を操作して、排出管49が開かれると同時に、送気管
12により空気箱64に導かれる。そして、空気箱64内に導
かれた空気は、その一部がスロットルバルブ65を経て首
振り駆動装置63のローターに接続された空気噴出ノズル
14にロータリージョイント86を介して送給され、空気噴
出ノズル14の長短ノズル14a,14b からそれぞれ機台6 の
下部空間7 内に吹込まれる。
【0031】他方、空気箱64から空気管72,73 、切換ス
イッチ68,69 を介してパイロット給気口70,71 に交互に
供給された空気により、マスターバルブ67が往復作動せ
られ、首振り駆動装置63の2つの作動室(図示省略)内
に給排管78,79 を経て交互に供給された駆動空気によ
り、ローターが往復回動し空気噴出ノズル14が首振り揺
動せしめられる。これにより、スロットバルブ65を調節
することによって首振駆動装置63への圧縮空気流量が調
節され、噴出ノズル14の往復速度が可変とされる。
【0032】また首振り駆動装置63の排気も、駆動空気
排出管75,76 及びスロットバルブ77等を介して送気管66
に導かれ、前記ノズル14から下部空間7 内に吹込まれ
る。そして、下部空間7 内に堆積した繊維屑は、全面に
わたって吹き払われ、アロアー48により吸引口47a から
吸引箱47、開閉ダンパー50、排出管49を通って空気と共
に引き出され、排出される。
【0033】圧縮空気の噴出後、所定時間経過後に、タ
イマー44の作動により、開閉弁13が閉じられると空気噴
出ノズル14及び首振り駆動装置63への空気供給が絶たれ
るため、空気噴出及び首振り動作が停止されると同時に
開閉ダンパー50も閉じられる。かかる繊維屑の吹払動作
は、列設された複数台の紡機についても行なわれ、これ
が一順すると、再び前記タイマー44の作動により再開さ
れ、その後は間欠的に動作が繰り返される。
【0034】この開示技術によると、開閉ダンパー50の
開閉に連動して、空気駆動により空気圧回路を制御して
噴出ノズル14の首振り動作を行なうことができ、比較例
のように、ダンパー50の開閉タイミング制御用のタイマ
ー52が不要で構成の簡単化が図れ、また、空気圧回路も
コンパクトにまとめて前記収納ケース82に収納され、繊
維屑吹払い用の圧縮空気を有効に利用しているので、動
力費の節減を図りうると共に、空気圧回路構成が簡単で
しかも作動が確実であり、メンテナンスも極めて容易で
ある。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
短い方のノズル14b が機台6 の長手方向手前の繊維屑を
吹き払い、かつ、長い方のノズル14a は機台6 の長手方
向後方の繊維屑を吹き払うので、長短各ノズル14a,14b
自体の噴出力をさほど高めなくても繊維屑を有効に吹き
払うことができ、このため、繊維屑を舞い上がらせるこ
となく機台6 長手方向一側へ確実に吹き払うことができ
る。また、機台6 幅方向に動く一つの空気箱15に長いノ
ズル14a と短いノズル14bを設けるだけでよいので、機
台6 の長手方向中途に別の噴出ノズル14を増設する場合
に比べて極めて安価に構成できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線矢示平面図である。
【図2】第1実施例に係る繊維屑吹払装置を具備した紡
機の概略断面図である。
【図3】圧縮空気噴出手段の一例を示す要部平面図であ
る。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】図4のC−C線断面図である。
【図6】第2実施例を示す紡機の平面図である。
【図7】噴出ノズルの平面図である。
【図8】他の開示を示す紡機の平面図である。
【図9】同概略縦断面図である。
【図10】空気圧回路図である。
【図11】空気圧回路図を構成する機器等の組立状態を
示す一部省略平面図である。
【図12】図11における2つのマスターバルブと空気
噴出ノズルとを接続する送気管の平面図である。
【符号の説明】
1 紡機 6 機台 14 噴出ノズル 14a 長いノズル 14b 短いノズル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維屑を紡機(1) の機台(6) 長手方向一
    側に吹き払う噴出ノズル(14)と、この噴出ノズル(14)
    根元部を片持ち状に支持する空気箱(15)と、この空気箱
    (15)を前記噴出ノズル(14)の先端部機台(6) 幅方向に
    往復移動するように駆動させる駆動手段(19)(57)と、を
    備えた紡機下の繊維屑吹払装置において、 前記噴出ノズル(14)は、機台(6) 長手方向に延設された
    長いノズル(14a) と、この長いノズル(14a) と同じ方向
    に向いておりかつ同ノズル(14a) の根元付近までしか延
    びていない短いノズル(14b) と、を備えていることを特
    徴とする紡機下の繊維屑吹払装置。
JP4329604A 1987-01-20 1992-12-09 紡機下の繊維屑吹払装置 Expired - Lifetime JP2524063B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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JP62-6709 1987-01-20
JP670987 1987-01-20

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JPH05263324A JPH05263324A (ja) 1993-10-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4433455A (en) * 1980-11-27 1984-02-28 Griffiths George E Cleaning waste from beneath machinery
JPS6143576U (ja) * 1984-08-27 1986-03-22 日本車輌製造株式会社 移載装置付重量物搬送台車

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